5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:15:01 ID:TXruY2D70
 
エイ「ちんぽ」

塞「え……ちょ……何?」

エイ「ちんぽ」

塞「は……?」

エイ「ちんぽスキ」

エイ「ちん

塞「ストップ! わかった! わかったから止めて」

エイ「oh」

塞(ええ~~~)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:16:48 ID:TXruY2D70
 
~5分前~

エイ「ミンナ、オソイ」

塞「ん、ああそうね」

エイ「フタリ、サミシイ」

塞「うん」

エイ「……」

塞「……」

塞(……気まずい)

塞(シロっていつもエイスリンさんと何喋ってるんだろ)

エイ「~♪」カキカキ

塞(睫長いなー)

塞「何描いてるの?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:22:02 ID:TXruY2D70
 
エイ「~♪」

塞「おーい」

エイ「スマンナ。キヅカントッタ」

塞「なんつう怪しい日本語……。今、何描いてんのかな~って」

エイ「ミテ」バッ

塞「……なに?」

エイ「ナンダト、オモウ?」

塞「ん~」

塞(棒状で先っぽが丸い。そしてこの反り)

塞「動物のしっぽ?」

エイ「セイカイ!」

エイ「ちんぽ!」

塞「ファッ!?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:25:24 ID:TXruY2D70
 
エイ「ちんぽ」

塞「え……ちょ……」

エイ「ちんぽ」

塞「は……?」

エイ「ちんぽスキ」

エイ「ちん

塞「ストップ! わかった! わかったから止めて」

エイ「oh」

塞「……」

塞「誰に……、いやそういう問題じゃないか」

塞「……」

エイ「ちんぽちんぽ!」キャッキャ

塞「小学生かよ……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:30:06 ID:TXruY2D70
 
塞「えーっと……」

塞(何ていえばいいんだろ)

塞「エイスリンさん。そういうのはあまり大きい声で言わないほうがいいよ」

エイ「?」

塞(伝わってない……)

塞「それってテールだよね」

エイ「Yeah!」

塞「アレ……じゃないよね……」

エイ「アレ……?」

塞「……」

塞「……///」カァア

エイ「サエ……」

塞(そんな目で見ないで……)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:36:43 ID:TXruY2D70
塞「エイスリンさんがね、発音する『しっぽ』は、」

エイ「ちんぽ!」

塞「うん『しっぽ』ね。……日本語だと男性器の意味なんだよ」

エイ「ダンセイキ?」

塞「えっと、だから……ペニス」

エイ「ン? キコエナカタ」

塞「……ペ、」

エイ「ペ?」

塞「ペニ 「ちょーお待たせだよー」ガララララ

エイ「トヨネ!」

豊音「まだ二人だったんだね。私が一番最後かと思ったよー」

塞「ははは……こんにちは」

豊音「どうしたのー?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:41:05 ID:TXruY2D70
エイ「サエ、ヘンナコトイウ」

豊音「なになに~?」

塞「いや、あの……、エイスリンさんがね、」

エイ「コレ! ちんぽ!」バッ

豊音「わーカワイイー」

塞「!!?」


臼沢塞は戦慄した。
エイスリンの発音は相変わらず男性器の俗称にしか聞こえない。
それを見て、豊音は「かわいい」と言い放ったのだ。

「かわいい」――この発言に一体どのような意図があったのだろう。
その1、豊音には「しっぽ」に聞こえた。無理はあるけどそれが一番納得できる。
その2、豊音にとってちんぽはかわいい。認めたくはないが豊音は、性器をそういった捉え方をするのではないか。つまりは進んでいるのだ。
あるいは、その二つでもないのかもしれない。豊音の暮らしていた山奥では「ちんぽ」に似た方言が存在する。もうそれでいいや。


エイ「カキタシタ」

塞「!!!???」

尻尾には、Y字に枝分かれした血管が描き足されていた。

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:50:46 ID:TXruY2D70
 
塞「おい」

エイ「Aha?」

塞「テール」

エイ「Yes!!」

塞「ノットペニス?」

エイ「OH…」

豊音「え? え……?」カァァ

豊音「塞、何言ってるの……///」

塞「どう見ても……」

エイ「What?」

塞「どう見てもちんぽやろがあああああああああ!!!」

豊音「ちょっ////」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:56:14 ID:TXruY2D70
塞「豊音、コレ見てなんだと思う?」

豊音「え……しっぽ……だよね?」

塞「ち・ん・ぽ! なんで尻尾に血管が這ってんだよおおお!!」

豊音「それはそういう……生き物なんじゃないかなー。なんて」

塞「だってほら! ビンビンに反ってるよ!?」

豊音「私見たことないからわからないよー///」

塞「!!っ、そうか……なるほど……」


エイスリンの日本語はとても怪しい。それを豊音を解っている。
だからとてつもなく流暢な「ちんぽ」には、そのまま受け取らず「しっぽ」だと理解したうえで、話を合わせていたのだ。
初心な豊音はリアルちんぽを拝んだことはないらしい。かく言う塞も処女ではあるが、あらゆる媒体で何度か目にしたことはある。

百歩譲って豊音はそういうことにしとく。問題はエイスリンだ。


塞「ねぇねぇ、豊音。最初なんて聞こえた?」ヒソヒソ

豊音「それは……あれだよあれ///」

塞「私の耳がおかしいわけじゃなかったのか。よかった……」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 22:59:47 ID:TXruY2D70
エイ「ナカマイレテ」

塞「え?」

エイ「サミシイ」

塞「う、うん、ごめんね」

エイ「ちんぽ!」キャッキャ

塞「それはわかったから……」

豊音「これは……ちょーやばいよー」

塞「うん。他の人に聞かれたら私達が、エイスリンさんにいらぬこと吹き込んでると思われる」

豊音「そうじゃなくて、シロがこれ見たらどう思うかなー」

塞「ん?」

豊音「反応見たいと思わない?」

塞「……」

塞「確かに」

塞(赤面するシロかー)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:04:15 ID:TXruY2D70




ガラララ!!

豊音・塞「!!」

胡桃「遅れましたー、って、なにその顔は」

豊音・塞「へっ!?」

胡桃「二人してコソコソしちゃって」

塞(アカン! ここでエイスリンのペニスを見られたら一巻の終わりや!)

豊音「なななななんでもないよー」

胡桃「……」

エイ「ちん 塞「黙れ」ググ

エイ「モガガ」

塞「胡桃」

胡桃「なに?」

塞「胡桃はさ、シロの困った顔を見てみたいと思わない?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:09:43 ID:TXruY2D70
胡桃「突然どうしたの? 藪から棒に」

塞「私は見たい」

胡桃「塞、会話のキャッチボールぐらいして」

塞「だから、私達の邪魔はしないでほしい」

胡桃「……」

胡桃「わかった。とりあえず説明だけして」





胡桃「なるほど」

豊音「怒られるかと思ったよー」

塞「胡桃もそういうところあるからねー」ニヤニヤ

胡桃「う、うるさいそこっ」

豊音「そうだっ。やるからにはもっとエグいの描いてもらおうよー」

胡桃・塞「!!?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:14:42 ID:TXruY2D70
 
エイ「ガンバル!」←わかってない

塞「……まずは、先っぽがちょっとリアルじゃないね」

胡桃「流石塞……」

豊音「そこに気付くとは……」

塞「キノコの傘みたいに、」

エイ「??」

塞「mushroom、umbrella」

エイ「……! Okay!」

塞「そこでここにshadowをつけてね。うんうんいいよいいよ」

胡桃「塞が輝いてる……」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:22:56 ID:TXruY2D70
 
五分後

塞の指示により完成したおぞましい何か「……」ゴゴゴゴ

豊音「ひえっ……」

塞「我ながらちょっとやりすぎたわ……」

胡桃「気持ち悪い……」

エイ「?」ニコニコ

胡桃「ちょっと、これって本当にその……男性器なの?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:27:03 ID:TXruY2D70
 
塞「うん。こんな形して、こんな感じで血管が這って、」

豊音「詳しすぎるよー」

塞「エグくしろって言ったのは豊音じゃん! だから私はもっとちんぽにリアリティを持たせてさ、」

胡桃「塞ってむっつりだからねー」

塞「はっっ!? だって今そういうノリだったでしょ!?」

エイ「サエ……?」

塞「……」

塞「そっか。そうだよね」

塞「……」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:32:21 ID:TXruY2D70
 
塞「消そう」

豊音・胡桃「!!」

塞「罪もない女の子にちんぽ絵描かせるとかどうかしてたわ……」

エイ「??」

豊音(テンション下がりすぎだよー)

胡桃(急に我に帰ったんだね)

塞「ごめんねエイスリンさん、それ消してもらえないかな」

エイ「……ヤダっ」

塞「!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:39:12 ID:TXruY2D70
 
エイ「セッカク ガンバッテカイタ。ミンナデカイタ!」

エイ「キョウドウサギョウ!」

エイ「タカラモノ!」

豊音「エイスリンさん……」ジーン

胡桃「……」ウルウル

塞「でもその絵は、」

エイ「ちんぽ!」

塞「う、うん」

エイ「ちんぽ! ちんぽ!」

豊音「……ちんぽ」

胡桃「ちんぽっ。ほら塞も、」

その瞬間、宮守高校麻雀部は一つになった(シロ除く)。

「「ちんぽ! ちんぽ! わっしょいちんぽ!」」

ワァアアアアアア―――

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18 23:43:52 ID:TXruY2D70
 
白望「……」

トシ「どうしたんだい、部室の前につったって。入らないのかい?」

白望「いや、あの、これ」

<チンポ! チンポ!

トシ「……」

トシ「県大会優勝したのが嬉しかったんだろうねぇ。ハメを外すのも悪くないよ」

白望「そういう問題じゃないと思う……」


こうして変質集団のレッテルを貼られ、県大会優勝という実績にも関わらず、一向に部員は増えなかった。


終わり


エイスリン「ちんぽ」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1366290812/)