1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:17:46 ID:yATeof+Y0
冬馬「IAも終わってジュピターも解散」

冬馬「今考えると961プロの後ろ盾も結構働いてたんだろうな」

冬馬「俺の実力はどの程度だったんだ?」

冬馬「……」

冬馬「顔隠して動画サイトにでも投稿してみるか!」

冬馬「パフォーマンスだけで判断してもらえば俺の力がどの程度か分かるはず!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:23:40 ID:yATeof+Y0
冬馬「名前は……鬼ヶ島羅刹で良いか」

冬馬「よしっ!投稿だぜ!」

―1週間後―

\イケボ/ \カッコイー/ \ゼッタイイケメン/ \オニガシマサーン/ \ダンスキレッキレ/

冬馬「おっ!反応かなり良いな!」

冬馬「素人扱いされなくてホッとしたぜ」

冬馬「ちょっとしたトレーニングにもなるし他にもいくつか投稿してみるか」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:31:38 ID:yATeof+Y0
―1ヵ月後―

\プロデショ!?/ \カオミタイー/ \マヂカミ!カミノウエカ!?/ \ピピンサーン/ \アイタイイイイイイ/

冬馬「調子に乗って投稿しすぎたな……随分有名になっちまった」

冬馬「まあ俺の実力はそれなりって事が分かって良かった」

冬馬「少し惜しいがバレたら面倒だし」

冬馬「そろそろ潮時ってやつか」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:38:39 ID:yATeof+Y0
皆さん、ありがとうございます!短い間でしたがすごく楽しかったです!またどこかで会いましょう!

冬馬「こんな感じで良いだろ」

―翌日―

冬馬「うぇ!?何だこのメールの数!?」

冬馬「捨てアドの方がメールの数が多いって何とも言えねえ気分だ……」

冬馬「『辞めないで』『続けて下さい』『大好きです』『お疲れ様でした』」

冬馬「……」

冬馬「やっぱ結構ジンとくるもんだな」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:46:37 ID:yATeof+Y0
From 羅刹ファン第1号
Sub 最後に…
―――――――――――――
お願いします。
一度でも良いから最後に会いたいです。
初めて声を聞いた時からずっと大好きでした。
もう2度と会えないなら思い出を創りたいんです。

冬馬「こいつって確か最初っからずっと見てくれてたやつだな」

冬馬「……」

冬馬「ファン1人を特別扱いするのはプロとして……」

冬馬「……でも俺はもう素人だ、ささやかな願いぐらい叶えてやるか」

冬馬「変装して『天ヶ瀬冬馬に似てるってよく言われる』とでも言えば大丈夫だろ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:52:53 ID:yATeof+Y0
冬馬(待ち合わせ場所は……ここで合ってるよな)

冬馬(なんか妙にドキドキしやがる……!)

冬馬(ああ、デートってこんな気分なんだろうな)

冬馬(ただし、俺の場合相手の顔も名前も知らねえけど!)

>>19「あの……鬼ヶ島羅刹さんですか?」

冬馬(!!こいつって……>>19じゃねえか!)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 09:55:04 ID:U7vaxjmO0
小鳥

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 10:00:44 ID:yATeof+Y0
冬馬(765プロの事務員じゃねえか!!)

小鳥「あ!人違いならごめんなさい!」

冬馬(くっ、どうする……面倒な事になった)

冬馬(バレたら俺は……いや、今日1日隠し通せば)

冬馬(そうだ、俺はプロとして鬼ヶ島羅刹を演じきる!)

小鳥「あのぉ……」

冬馬「えっと、はい。鬼ヶ島羅刹です」

小鳥(うひゃあああああああああ!!!こういうのって大抵顔は……なパターンなのに!!)

小鳥(このチャンスを無駄にしちゃダメよ小鳥!!)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 10:09:13 ID:yATeof+Y0
小鳥「は、はじめまして!えっとピヨちゃんです!」

冬馬「はじめまして、俺に初めてメッセージくれた人だからよく覚えてます」

小鳥「こ、光栄です!!感激です!!ああ、もうなんて言ったら……言葉じゃ表現出来ないです」

冬馬「ははっ、そんなただの素人にそこまで」

小鳥「いえ!!もう私にとっては神様です!唯一神です!!」

冬馬「そ、そうっすか……」

小鳥(多分この雰囲気から察するに女慣れはしてないはず。ここは大人の魅力で攻めるべき!)

冬馬(この事務員こんな性格だったのか……もっと真面目で穏やかな性格かと思ってたんだが)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 10:15:04 ID:yATeof+Y0
小鳥「えっと、鬼ヶ島さんは学生さんですか?」

冬馬(ありのまま答えるのは避けた方が良いな)

冬馬「大学生です。年は21で一応バンドのボーカルやってます」

小鳥(21!!ということはうまくいけば……!)グッ

冬馬「……あの、何ガッツポーズしてるんすか?」

小鳥「いえ!何でもないです!」

冬馬「それでピヨちゃんはおいくつなんですか?」

小鳥「まだ22です!新社会人なんですよ~」

冬馬(あっ……)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 10:24:36 ID:yATeof+Y0
冬馬「えっと、こういうオフみたいなの初めてでどうすれば良いか良く分かんないっす」

小鳥「そうですね~、私もあんまり……」

冬馬(ウソだ!絶対ウソだろ!!)

小鳥「とりあえずカラオケでも行きませんか?」

冬馬「そうっすね」

小鳥「……」ニヤッ

冬馬(……なんか今すっげえ悪い顔してた気がする)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 10:57:53 ID:yATeof+Y0
小鳥「はい、2人で。フリーでお願いします」

冬馬「フリーって……そんなに歌うんすか?」

小鳥「まあまあ、お姉さんに任せて下さい」



冬馬「1万年と二千年前から!!」

小鳥「愛してるううううううううううう!!」



小鳥「カーテンをひらいて~♪」

冬馬(うまいけど……全体的に選曲がかなり古い)



冬馬「ゲットワイエンターフ1人では~♪」

小鳥「うわぁ!私の世代ドンピシャね!!」

冬馬(この人本当はいくつなんだ……?)

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 11:10:30 ID:yATeof+Y0
冬馬「In My Dream、赤い薔薇の花ぁ♪」

小鳥(それにしてもすごいわ……直に聞いていてもアイドルやっててもおかしくないぐらい)



小鳥「も~しももう一度あ~なたに会~えるなら~♪」

冬馬(マジでやるな……元アイドルか何かか?)



冬馬「歌うまいっすね」

小鳥「羅刹さんに褒められるなんて……お世辞でも嬉しいです」

冬馬「いやいや、お世辞じゃなくてマジで」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 11:14:39 ID:yATeof+Y0
小鳥「そういえば羅刹さんってどこかで見た事ある気がするんですよね」

冬馬「き、気のせいじゃないですか?他人の空似ってやつで」

小鳥「え~、そうかなー。う~ん……」

冬馬「……」



小鳥「あー、結構歌いましたね」

冬馬「そうっすね」

小鳥「ちょっと暑くなってきちゃっかも」プチッ

冬馬(!!!??!?)

小鳥「ふぅ……これで少しは涼しく」パタパタ

冬馬(た、た谷間が!ブラが見えそう!!)

小鳥(うぅ、恥ずかしい……けど頑張れ私!大人の色気で羅刹さんを!)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 11:25:09 ID:yATeof+Y0
~♪  ~♪  ~♪

冬馬(き、気になって集中出来ねえ!!全然歌えねえ!)ソワソワ

小鳥(よしっ!この作戦は成功!)

冬馬(それによくよく見たら服装がかなりエロい……!こいつはヤベエ)

小鳥(気合入れた甲斐があったわね。まだまだ私も現役よ!)

冬馬(さらによくよく見たら美人だしスタイルも良いし……)ドキドキ

小鳥(……ここからどうすればいいのかしら。あれ?どうしよう、どうしたら良いの!?誰か教えて!!)

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 11:43:19 ID:yATeof+Y0
冬馬(これって誘われてんのか!?)

小鳥(経験値が足りない!圧倒的経験不足っ……!)

冬馬(俺はどうすりゃいいんだ!?ただの俺の勘違いか!?)

小鳥(脱ぐ!?脱いじゃう!?)

冬馬(っくしょおおお!助けてくれ北斗おおおおおお!!!)

小鳥(って出来る訳無いでしょ!!どんなビッチよ!!)

冬馬(とりあえず会話しねえと……)

小鳥(とにかく何か話さないと……)

冬馬・小鳥「「あの!!!」」

冬馬「あ、どうぞ……」

小鳥「いえ、羅刹さんこそ……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 11:56:20 ID:yATeof+Y0
冬馬(北斗、翔太、黒井社長、プロデューサー、誰でも良い俺に力を!)

冬馬(この状況を打破する力を!)

??(冬馬、聞こえるか?こう言う時は強引に攻めるのがポイントだ)

冬馬(ハッ!)

??(このチャンスを逃せば冬馬は一生DT。さあ、今こそ勇気を。チャオ☆)

冬馬(強引に……)


小鳥(もう盆踊りでもしようかしら……)

??(あらあら~、そんなのダメですよ!頑張ってください)

小鳥(こ、この脳内に響く声は……でも頑張るってどうすれば……)

??(……ふぁいとっ!)

小鳥(役に立たねえええええええ!!!)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 12:03:22 ID:yATeof+Y0
小鳥(あぅぅ……慣れない事するんじゃなかった……)

冬馬(男らしく、強引に。やってやろうじゃねえか!俺は男になる!)

小鳥(もっと綿密に作戦を立てていれば……薄い本みたいにはいかないわね)

冬馬「……」ゴクリ

小鳥(はぁ……こんなことだから私はいつまで経っても彼氏いない歴=ねんr)

冬馬「ピヨちゃん!!」ガシッ

小鳥「キャッ!?」

冬馬「もう、俺我慢出来ねえ」

小鳥「えっ!?えっ?!そ、それってどういう……」

冬馬「……」ドキドキ

小鳥(こんなに近くで見つめあって……あ、あ、頭真っ白になりそう……)

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 12:07:45 ID:yATeof+Y0
冬馬「ちょっと御手洗行ってくる!!」ダダッ

ガチャッ

小鳥「……あれっ!?」

―便所個室―

冬馬「ふぅ……こんなところで。自宅以外でするのは初めてだ」

冬馬「ヤバイと思ったが性欲を抑えきれなかった」



小鳥(あの流れでトイレ!?なんなのなの!?」

ガチャッ

冬馬「お待たせしました。さて、歌いましょうか」キリッ

小鳥(やだ、更にカッコよくなってる気がする)

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 12:14:14 ID:yATeof+Y0
冬馬「そろそろ時間っすね」

小鳥(うぼあああああああああああ!!何も進展なかったわ!!こんなチャンスを!)

冬馬「今日は楽しかったぜ。俺にも良い思い出が出来ました」

小鳥「あの!まだ時間があるんで……もう少し一緒にいませんか?」

冬馬「いや、女の子が夜遅くまでいたら危ない。特にピヨちゃんみたいな綺麗な人は」キリリッ

小鳥(女の子……綺麗……女の子……可愛い……美人……結婚したい……)

冬馬「駅まで送りますよ」

小鳥「ぅえへへっ、それじゃあお願いします♪」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 12:21:38 ID:yATeof+Y0
冬馬「今まで応援ありがとうございました」

小鳥「あの!バンドやってるんですよね?」

冬馬「あ、えー、まあ一応」

小鳥「グループ名教えていただけませんか……?」

冬馬(やべー、そんな設定忘れてた)

小鳥「あっ、ごめんなさい。プライベートまで聞いちゃうなんて……」

冬馬「……いつか」

小鳥「え?」

冬馬「絶対いつか自分達の力で有名になるんでその時まで待ってて下さい」

小鳥「……分かりました!私、楽しみにしています!」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/23 12:27:56 ID:yATeof+Y0
―自宅―

冬馬(今日は楽しかったなぁ……)

冬馬(……)

冬馬「うわあああああああああああああああああああ!!もっとがんばりゃ良かったあああああああ!!」

冬馬「いや!でも765プロだし……あああ!!でも!くそおお!!このもどかしさ!」

ギルティ…ギルティ…ギルティ…

冬馬「メールか……ってピヨちゃんからじゃねえか!」

冬馬「いや、これ以上関わりを持つのはまずいだろ……プロとして」

冬馬「……」

冬馬「……」メルメル

その後もなんやかんやでなんやかんやな事があってなんやかんやになったらしい。

終わりチャオ


天ヶ瀬冬馬「ヤバイと思ったが性欲を抑えきれなかった」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1366676266/)