1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:06:55 ID:HzNf2ED90
P「ん・・・今日も良い朝だな」

P「よしっ。今日も一日頑張ろう!」

P「・・・頑張ろう」

TRRRRRRRR・・・

P(来たか)

P「もしもし。おはよう凛」

凛『おはようプロデューサー。仕事があるんだから、早く支度しなよ』

P「悪い。俺、これから飯だから。先に行っててくれないか?」

凛『その必要はないかな』

P「は?」

凛『ふふっ。リビングに来てくれる?』

P「あっ(察し)」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:18:27 ID:HzNf2ED90
凛「作りすぎちゃった。沢山食べてね、プロデューサー」

P「おっかしいなー。何でお前がここにいるのかなー」

凛「?」

P「その本当に不思議そうな顔やめろ」

凛「え・・・だって、恋人が家にいるのって変?」

P「たとえ恋人でも、鍵を渡してないのに家に入ってたら変だよなぁ」

凛「や、やだプロデューサーったら、恋人だなんて///」

P「たとえって言った。俺たとえって言ったよ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:23:46 ID:HzNf2ED90
P「て言うかお前、家にいるならわざわざ電話使わんでも」

凛「ごめんね。プロデューサーをびっくりさせたかったんだ」

P「お蔭で寿命が10年は縮んだわ」

凛「えっ・・・ちょっとプロデューサー、そういう冗談はやめてよ」

P「む。そうだな、タチの悪い冗談だった」

凛「そうだよ。私がお墓に入る年数まで10年早まるんだからね」

P「ん?」

凛「ん?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:27:21 ID:HzNf2ED90
凛「それはそうとプロデューサー、早くご飯食べなよ」

P「悪いけどカレーの作り置きがあるんだよなー」

凛「ごめん。それ全部食べちゃった」

P「カレーが大人5人前くらいはあったと思うんですけど」

凛「うん、すごく大変だった。でもプロデューサーが私のために作ったからと思って頑張ったんだよ」

P「あのカレーはお前のじゃない、俺のだ」

凛「そうだったんだ。ごめんね、今戻すからちょっと待って」

P「いやぁ凛の作った料理はおいしいなぁ」

凛「えへへ。良かった」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:32:37 ID:HzNf2ED90
P「そろそろ事務所に行くか」

凛「もうちょっとゆっくりしていきたいな」

P「早く支度しろっつったのはどの口だよ」

凛「あーお腹苦しいなー。カレー食べすぎちゃった」

P「自業自得じゃねぇか。ほら行くぞ」

凛「・・・・・・オッ、オエッ」

P「もしもしちひろさん?朝イチの凛の仕事、キャンセルして下さい」

凛「ごめんねプロデューサー」

P「なぁに可愛いアイドルのためさ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:38:25 ID:HzNf2ED90
P「結局昼間になってしまった」

ちひろ「お疲れ様です」

P「すいませんね。仕事を任せてしまって」

ちひろ「いえいえ。そんな事より本日開催の悪魔っ娘ガチャ、どうですか?」

P「ほほう、今回は蘭子が・・・って自然に勧誘しないで下さい。俺は騙されませんよ」

ちひろ「10%ガチャの引換券もついてくるんですよ?」

P「10回引いて9回外れるんじゃないですか」

ちひろ「夢が無いですねぇ」

P「現実的と言って下さい」

ちひろ「冗談はこのくらいにして、さっさと仕事して下さいね」

P「分かってますよ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:47:19 ID:HzNf2ED90
P「・・・・・・」カタカタカタ

P「・・・・・・」カタカタカタ

P「・・・・・・」カタカタカタ

P「・・・ふぅ。ちょっと休憩しよう」

蘭子「我が下僕よーっ!(プロデューサーさーんっ!)」

P「うお!?ら、蘭子か?」

蘭子「本日は如何した、我が下僕よ?(今日は遅かったですね。どうしたんですか?)」

P「あぁ。ちょっと凛と色々あってな」

蘭子「・・・ほほう(へぇ)」

P「ら、蘭子?」

蘭子「我が下僕っ!(プロデューサーさんっ!)」

P「はいぃ!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30 23:55:43 ID:HzNf2ED90
蘭子「我と汝は魂の盟約により結ばれし同志。相違ないな?(プロデューサーさん。約束しましたよね?)」

P「な、何がだ?」

蘭子「我と覇道を極める事に決まっている!(一緒にトップアイドルになろうって、約束したじゃないですか!)」

P「は、はい、その通りでございます!」

蘭子「それを貴様、他の者に現を抜かしてばかりとは・・・言語道断!(それなのに、最近は凛ちゃんに構ってばっかりで!不公平です!)」

P「あ、あぁ、うん、確かに最近、蘭子に構ってやれてなかったかもな」

蘭子「理解したか?(そうでしょう?)」

P「まぁ、大体は」

蘭子「怪しいものだが、まぁ良い。それではこれから私に付き合ってもらうぞ(信用できないなー・・・態度で示して下さい!)」

P(何をやらされるんだ・・・)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:08:31 ID:pgBL6Nb/0
P「なぁ蘭子」

蘭子「呪を唱える時ではないぞ(口より手を動かして下さいね)」

P「あ、はい」

蘭子「良かろう(そのまま続けて下さいね♪)」

P(自分の絵を描けだなんて、変な事を頼むもんだなー)

P「こんなもんかな。ほら、出来たぞ、蘭子」

蘭子「真か?出来の程は如何なりや?(わぁ!見せて下さいっ!)」

P「あんまり上手くはないけど、こんなんで良ければ、ってどうした蘭子」

蘭子「・・・プロデューサー、すごく上手・・・(なんと華麗な筆捌きよ・・・)」

P「蘭子?」

蘭子「はっ!?な、何でもないわ!(ふぇ!?な、何でもありません!)」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:20:04 ID:pgBL6Nb/0
蘭子「大義であったな。褒美を与える(本当にありがとうございます!これ、お礼です)」

P「これは・・・ケチャップ?」

蘭子「左様。我が故郷はふくらむ果実の生産に於いて頂点を誇る!(はい。熊本はトマトの生産量が日本一なんですよ!)」

P「へぇ!じゃあ味のほうも乞うご期待、ってわけか」

蘭子「其は我が創造主より賜りし果実を基に、私が直々に精錬したもの。味は保障しよう(それ、実家から送ってきたのを私が調理したんです!是非試して下さいね!)

P「なるほどなー。・・・あー、でもこれ腐りやすいだろうし、早く使わないといけないのか」

蘭子「心配は要らぬよ(心配しなくても大丈夫です)」

蘭子「私の愛情が、詰まってますから」

P「え?」

蘭子「では、さらばだっ!(それじゃあ、お仕事行ってきますね!)」

P「おい、ちょっと・・・」

P「・・・行ってしまった」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:25:03 ID:pgBL6Nb/0
P「今日も一日疲れたなー、っと」

P「晩飯はどうしようか」

P「そうだ、蘭子からもらったケチャップがあるじゃないか」

P「決めた。今晩はオムライスだな」

ガタガタッ

ア、ヤベッ

P「・・・・・・」

P「ふんっ」

「うわぁっ!?」

P「何やってんですか、こんな所で」

「ちょっとぉ!包丁投げるなんて、頭おかしいんじゃないの!?」

P「堂々と不法侵入してる人に言われたくありませんね。早苗さん?」

早苗「ちぃ・・・日に日にP君は鋭くなってくわね」

P「俺だってなりたくてなったんじゃないですよ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:28:22 ID:pgBL6Nb/0
P「一応聞いておきますけど、どうやって入ったんです」

早苗「婦警時代に覚えたピッキングで、ちょろっと?」

P「何がちょろっとですか。ワンドアファイブロックくらいしてた筈なんですけど」

早苗「うん。開かないのもあったから、ちょっとぶっ壊しちゃった」

P「セコム契約した方がいいのかなぁ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:32:26 ID:pgBL6Nb/0
早苗「そんな事より晩御飯にしましょうよ」

P「今の会話ってそんな事で流していい内容じゃないですよね?」

早苗「細かい事気にしてるハゲるわよ、P君」

P「て言うかストレスでハゲそうです」

早苗「P君を困らせる奴がいるなんて。あたしに言ってくれたらすぐとっちめるからね」

P「ははっ。多分無理かなぁこれは」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:35:29 ID:pgBL6Nb/0
早苗「あ、オムライス作るんだー」

P「勝手にキッチン入らないで下さい」

早苗「あ、P君卵取ってー」

P「会話による意思の疎通を図りましょうよ」

早苗「P君と私に意志の疎通とか必要なくない?」

P「口に出さなきゃわからない事だってあるじゃないですか」

早苗「やだ・・・P君って意外とマニアック?」

P「ちくしょう口に出しても分かり合えねぇ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:40:58 ID:pgBL6Nb/0
早苗「変わったケチャップ使うのね?」

P「蘭子にもらったんですよー」

早苗「・・・ちょっとそれ、貸して」

P「いいですけど」

早苗「・・・・・・」クンクン

早苗「なるほどね。狡い事するわ、可愛い顔して・・・」ボソッ

P「さ、早苗さん?」

早苗「ねぇP君、このケチャップ、使わない方がいいかも」

P「え?でも、折角蘭子がくれたんですし・・・」

早苗「でもこれ、なんか変なにおいするわよ。蘭子ちゃんには私から言っとくから。ね?」

P「はぁ。そこまで言うんでしたら」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:48:54 ID:pgBL6Nb/0
早苗「出来ーっ!」

P「結局最後まで帰ってくれなかった・・・」

早苗「何ぶつぶつ言ってんの?ほら座って座って!」

P「ごく自然な流れで食器出してますけど、何で場所知ってるんですか」

早苗「頂きまーす!」

P「ラノベの主人公かあんた」

早苗「ヒロインじゃなくて?」

P「あっはっはっは、早苗さんは冗談が上手ですね」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 00:54:26 ID:pgBL6Nb/0
P「そろそろ寝るとするか」

早苗「あのね、あたし今日は大丈夫な日だから・・・///」

P「頭が大丈夫じゃないと思うので病院に送っていきますよ」

早苗「そうだよね、やっぱり生まれてくる子供は元気でいて欲しいもんね」

P「やっぱり病院はやめにして普通に家に送りましょう」

早苗「ただいまP君!」

P「早苗さんの家はここじゃないですよ?」

早苗「?」

P「あぁん首傾げる仕草が超キュート、ってなるかこの脳天パッション」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:07:53 ID:pgBL6Nb/0
P「やっと帰ってくれた・・・これで眠れる」

雪美「・・・・・・P・・・やっと、ふたりっきり・・・・・・」

P「いつからベッドの中にいた。正直に言ってみろ」

雪美「Pが・・・・・・家を出てから・・・ずっと・・・・・・」

P「なぁ何で俺ん家の鍵ってそんな簡単に開けられちゃうの」

雪美「・・・ちひろから・・・・・・買った・・・・・・」

P「あのアマ、子供相手に商売してやがるのか」

雪美「・・・・・・私のおこづかいでも、買える。・・・100MC」

P「安っ!俺のプライバシーやっす!」

雪美「・・・P。一緒に寝よう・・・・・・?」

P「俺今日ちょっとソファーで寝るわー」

雪美「・・・・・ソファーでふたり・・・・・・狭そうだけど、楽しそう・・・」

P「二人で寝るって発想から離れようか?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:17:05 ID:pgBL6Nb/0
雪美「P・・・強情・・・・・・」

P「俺がおかしいみたいに言うのやめてくんない」

雪美「・・・・・・いい。Pがそう来るなら・・・・こっちにも考えがある・・・!」

P「わっ、馬鹿、雪美、急に引っ張ったら!」

雪美「・・・ちゅっ」

P「!!」

カシャッ

P「!?」

雪美「・・・・・記念撮影」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:25:38 ID:pgBL6Nb/0
P「おまっ、何してるか分かって・・・!?」

雪美「・・・うん。とっても・・・よく撮れてる・・・・・・」

P「そういうことじゃなくて、」

雪美「・・・これを事務所のみんなに渡したら・・・・・・P、どうなる?」

P「!! 雪美、お、お前、俺を脅すのか?」

雪美「・・・人聞きが悪い・・・・・・一緒に寝てくれれば、いい」

P「・・・分かったよ。雪美の言う通りにしよう」

雪美「・・・・・・♪」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:28:45 ID:pgBL6Nb/0
P「朝か」

P「雪美、そろそろ起き・・・」

P「・・・いない」

P「ベッドは暖かいし、ついさっきまでいたって感じか」

P「ハァ。昨日は散々な一日だった」

TRRRRRRR・・・

P「いや、違うか」

P「『昨日も』、だな・・・」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:34:27 ID:pgBL6Nb/0
凛「みんな揃ったね。それじゃあ定例会議、始めるよ」

早苗「蘭子ちゃん。あれはどういう事?あのケチャップ、明らかに会則違反よね」

蘭子「汝の行いこそ禁忌ではなかったか?権力の狗よ(早苗さんこそ。プロデューサーさんの私物を壊すのは如何なる理由があっても禁止ですよ?)」

早苗「こ、この・・・!自分の事を棚に上げて!」

蘭子「見苦しい。呪いに身を苛まれている故か?(静かにして下さい。お歳だからって焦ってるんですか?)」

早苗「上等じゃない。ヤる気なの?」

凛「そこまで。プロデューサーに関する事で無益な争いをしない。会則第一条だよ」

蘭子「・・・失礼した(済みません)」

早苗「・・・分かったわよ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:40:04 ID:pgBL6Nb/0
凛「今日のMVP、雪美から一言もらおうか」

雪美「・・・みんなの協力のお蔭で・・・Pといっしょに眠れた。感謝・・・」

早苗「ちっ。子供だからって、甘やかしすぎなのよね。P君も」

凛「早苗さん」

早苗「分かってる、分かってるわよ・・・」

雪美「・・・早苗」

早苗「何よ」

雪美「・・・これ、あげる・・・・・・」

早苗「これは・・・P君の寝顔の写真!?い、いいの?」

雪美「私だけ得をしたのは・・・本当だから・・・・・・」

早苗「・・・ごめんなさい。私、頭に血が上ってたわ。蘭子ちゃんも、ごめんなさい」

雪美「いい・・・気にしない」

蘭子「・・・汝のみに非があるわけではない(私も、失礼な事を言いました。ごめんなさい)」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/01 01:43:10 ID:pgBL6Nb/0
凛「うん。話もまとまった所で、今日の会議はこれでおしまいにするね」

早苗「あーあ。今回はイケると思ったんだけどなー」

蘭子「純真なる少女に勝るものは無きか(雪美ちゃんが一枚上手でしたね)」

雪美「・・・頑張った」

凛「じゃあみんな。いい?せーの、」

全員「「「「病みに病まれよ!」」」」


モバP「アイドルマスターヤンデレラガールズ!」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1367330815/)