1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 00:45:28 ID:HSXy9aAO0
―月曜日―

和「ねぇ須賀君」

京太郎「なんだ和」

和「今日咲さんと恋人繋ぎをしました」

京太郎「……」

京太郎「うらやましい」

京太郎「……」

京太郎「中学の頃からの付き合いなのに」

京太郎「手を握ったことすらねえよ」

和「とても柔らかくてスベスベしてました」

京太郎「くっ」

0025

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 00:48:17 ID:HSXy9aAO0
京太郎「なぁ和」

和「なんですか須賀君」

京太郎「今日咲の髪をわしゃわしゃした」

和「……」

和「ヘァア」

和「……」

和「女の子の命とも呼ばれる髪の毛を」

和「わしゃわしゃさせてもらえる関係なんて」

和「やはり時間はアドバンテージなのでしょうか」

京太郎「めちゃくちゃ良い匂いがした」

和「くっ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 00:50:57 ID:HSXy9aAO0
優希「遅れたじぇ」ガチャ

京太郎「お、優希」

和「こんにちはゆーき」

優希「うむ…それより聞いてくれ」

和「どうしました」

優希「今日咲ちゃんのお腹をなでなでしたじぇ」

京太郎・和「……」

京太郎「ホッピ」

和「ゲネポス」

京太郎・和「……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 00:54:01 ID:HSXy9aAO0
京太郎「咲のお腹をなでなでなんて」

京太郎「一体どんな裏技使えばそんなことが」

和「うらやましい、うらやましい」

優希「咲ちゃんと一緒に学食にタコス食べに行ってな」

優希「タコス一つ食べてお腹いっぱいって言ったから」

優希「『咲ちゃんの胃袋の森林限界はそんなものかー』っつって」

優希「どさくさ紛れてお腹を触らせてもらったじぇ」

和「胃袋の森林限界ってなんですか」

京太郎「そんな手があったなんて」

優希「とても柔らかくてスベスベしてたじぇ」

京太郎・和「くっ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 00:56:10 ID:HSXy9aAO0
和「ねぇ須賀君」

京太郎「なんだ和」

和「今日咲さんのほっぺたについてたご飯粒を取って食べました」

京太郎「……」

京太郎「ビャア」

京太郎「……」

京太郎「ほっぺたに付いたご飯粒を取って」

京太郎「気の利くアピールをしつつ」

京太郎「そのご飯粒を食べるだなんて」

京太郎「まさに一粒で二度美味しい」

和「はい、とても美味しかったです」

京太郎「くっ」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:02:14 ID:z7Av7dZ80
まこ「遅れてすまんの」ガチャ

京太郎「お、染谷先輩」

和「こんにちは染谷先輩」

まこ「おう…それより、聞いてほしいことがあるんじゃが」

京太郎「どうしたんですか」

まこ「今日咲をおんぶした」

京太郎・和「……」

京太郎「ホゲ」

和「アギャ」

京太郎・和「……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:04:15 ID:z7Av7dZ80
京太郎「おんぶなんかしたら咲の体が密着して」

和「興奮して鼻血が出そうですね」

まこ「そうじゃろ、つーか出たし」

京太郎「出たんですか、まぁ仕方ないです」

まこ「あぁ、咲は優しく介抱してくれて」

まこ「その後咲のポケットから出てきたティッシュで鼻をかんだぞ」

まこ「この世の天使じゃ」

京太郎・和「くっ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:06:09 ID:z7Av7dZ80
京太郎「なぁ和」

和「なんですか須賀君」

京太郎「今日咲のほっぺたをもにもにした」

和「……」

和「ホンギャ」

和「……」

和「昨日ご飯粒を取ろうとした時に」

和「ようやく手を近づけられた咲さんのほっぺたを」

和「あっさりもにもにしてしまうなんて」

和「もしかして私は出遅れているのでしょうか」

京太郎「とても柔らかくてスベスベしてた」

和「くっ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:08:21 ID:z7Av7dZ80
久「遅れてごめんねー」ガチャ

京太郎「お、部長」

和「こんにちは部長」

久「こんにちは二人とも…それより聞いてくれるかしら」

和「どうしました」

久「今日咲の人差し指を舐めたわ」

京太郎・和「……」

京太郎「ブゲェ」

和「ドミャ」

京太郎・和「……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:10:22 ID:z7Av7dZ80
京太郎「一体どうしたらそんな状況を」

久「咲が転んで地面で擦っちゃったのよ」

久「血が出ちゃってたし、これは仕方ないわよね」

和「…そうですね、仕方がないです」

和「…ですが」

京太郎「咲の人差し指、人類未踏の聖域が」

和「部長の手…舌によって陥落するなんて」

和「…それで、お味の方はいかがでしたか」

久「そうね、今まで味わったもののどれよりも」

久「甘美で、優雅な鉄の味だったわ」

京太郎・和「くっ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:13:09 ID:z7Av7dZ80
和「ねぇ須賀君」

京太郎「なんだ和」

和「今日咲さんに膝枕させてもらいました」

京太郎「……」

京太郎「ッィイイン」

京太郎「……」

京太郎「咲の膝枕とか」

京太郎「咲との距離が近すぎて眠れそうにない」

和「はい、興奮して眠れませんでした」

京太郎「くっ」

咲「もう!!!!」バターン

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:15:04 ID:z7Av7dZ80
咲「さっきの話、全部聞かせてもらったよ!!!!」

京太郎「お、咲」

和「こんにちは咲さん」

咲「もう!!!!」

咲「最近みんなしてこそこそ話してると思ったら!!!!」

咲「そういうことだったんだね!!!!」

京太郎「……」

和「……」

咲「もう!!!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:17:04 ID:z7Av7dZ80
咲「月曜日に和ちゃんと恋人繋ぎしたことから始まって!!!!」

咲「京ちゃん優希ちゃん染谷先輩部長まで!!!!」

咲「1週間毎日変なことしてきて!!!!」

咲「過剰なスキンシップはそのうち取り返しのつかない軋轢を生むよ!!!!」

京太郎「はい」

和「はい」

咲「本当に反省しているの!!!!」

京太郎・和「すみませんでした」

咲「もう!!!!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/11 01:19:04 ID:z7Av7dZ80
咲「表面上だけの言葉じゃ胸に届かないよ!!!!」

咲「本気のことを話さないと怒るよ!!!!」

京太郎「咲、お前のこと好きだ」

和「咲さんのこと、愛しています」

咲「……!!!!」

咲「……っ!!!!」

咲「……もう!!!!」

咲「そんな言葉に、騙されないんだからね!!!!」

咲「二人のことなんか知らないんだからね!!!!」ダダダッ

ガチャッ バターン

京太郎「……」

和「……」

京太郎・和「かわいい」

―完―


和「ねぇ須賀君」京太郎「なんだ和」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1370879128/)