1: ◆Tina2b6i.2 2013/08/04 19:48:33 ID:UHyz1KP80
-学校-

ガラッ

京子「とうっ!」バッ

キーンコーンカーンコーン

結衣「おはよう京子」

京子「おはよー! いやー、ギリギリセーフ!」

結衣「寝坊?」

京子「うん、昨日遅くまで原稿書いててさー」

京子「いや…この場合は今日になるのか…?」

結衣「どっちでもいいけど、とにかく体には気をつけろよ」

京子「わかってるって」

002

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 19:52:37 ID:UHyz1KP80
京子「ん…あれ? 綾乃は?」

結衣「来てない…みたいだね」

京子「遅刻かな?」

結衣「どうだろ?」

京子「あっ、千歳ー!」

千歳「どうしたん? 歳納さん」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 19:55:21 ID:UHyz1KP80
千歳「あ、それがなー、綾乃ちゃん風邪引いたみたいやねん」

京子(風邪…)

結衣「また風邪引いたの?」

千歳「らしいでー」

京子「まったく、健康管理に気を使わないから…」

結衣「お前が言うな」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 19:58:52 ID:UHyz1KP80

-放課後-

京子「よーし、終わったー!」

結衣「そうだな」

京子「あ、私今日は部活休むね」

結衣「え?」

京子「ちょっと用事があるからさ」

結衣「わ、わかった」

京子「じゃ、よろしく!」ダッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:04:47 ID:UHyz1KP80

-綾乃の部屋-

綾乃「けほっ…」

綾乃(体が重いわ…)

綾乃(明日には治るといいんだけど…)

ピンポーン

綾乃(…誰かしら?)

綾乃(あまり動きたくないんだけど…)

ピンポーン

綾乃(出た方がいいわよね…)

綾乃「よい、しょ…」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:09:53 ID:UHyz1KP80
ピンポンピンポーン

綾乃「はい…」

ガチャ

京子「おっす綾乃ー!」

綾乃「……」

綾乃「…ふぇっ!?」

綾乃「と、歳納京子!? な…なんであなたが…」

京子「なんでって…お見舞いだよ、お見舞い」

綾乃「そ、そうなの…」

綾乃「…あれ? 千歳と船見さんは?」

京子「今日は私一人だけだよ」

綾乃「えっ!?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:14:13 ID:UHyz1KP80
京子「なんだよー、不満かー?」

綾乃「い、いえっ! むしろ…」

京子「?」

綾乃「あっ、じゃなくて!」

綾乃「えっと…」

ピトッ

京子「……」

綾乃「なっ…!」

京子「んー…まだ熱あるみたいだね」

京子「布団入ってた方がいいよ」

綾乃「……」ドキドキ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:18:44 ID:UHyz1KP80
京子「…綾乃?」

綾乃「えっ!? あ、ど、どうかした?」

京子「顔赤いよ? やっぱり部屋戻った方がいいと思うけど…」

綾乃「そ、そうね! そうするわ!」

京子「大丈夫? 肩貸そうか?」

綾乃「だいじょ…」

綾乃「……」

綾乃「……や、やっぱり…お願いしてもいいかしら…?」

京子「いいよっ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:26:55 ID:UHyz1KP80

-綾乃の部屋-

京子「ちゃんと布団入って」

綾乃「うん…」

京子「実は、なんと今回は…」

京子「はいこれ、プリン!」

綾乃「えっ…」

京子「途中で買って来たよ!」

綾乃「わ、わざわざありがとう…」

京子「今食べる!?」

綾乃「あとで…」

京子「……」ジー

綾乃「…じゃなくて今食べるわ」

京子「わかった!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:30:42 ID:UHyz1KP80
ペリペリ

京子「~♪」

綾乃「と…歳納京子…?」

京子「はい、口開けて」

綾乃「ひぇ!?」

京子「あーん」

綾乃「う…」

綾乃「……」パクッ

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:35:14 ID:UHyz1KP80
京子「どう?」

綾乃「…おいしい」

京子「良かった」

綾乃(と、歳納京子に! あ…あーんって…!)

綾乃(きゃー!)

京子「また顔赤くなってるよ? 大丈夫?」

綾乃「だ、大丈夫です」

京子「なんで敬語なんだよ…」

綾乃「えっ、なってた…?」

京子「なってた」

綾乃「……」

綾乃(恥ずかしい…)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:40:06 ID:UHyz1KP80
京子「とにかく、健康管理には気を付けないとだめだよ?」

綾乃「…あなたにそれを言われるとは思わなかったわ…」

京子「あと手うが!」

綾乃「手うが…?」

京子「そう!」

綾乃(手洗いうがいの略…よね?)

綾乃「その略し方、流行らないと思うわよ…」

京子「えー…」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:47:54 ID:UHyz1KP80
京子「いいと思うんだけどなー…」パクッ

綾乃「…ってちょっと!」

京子「ん?」

綾乃「あ、あなた…それっ…」

京子「あっ、ごめん、気付いたら食べてた」

京子「でもまだ半分以上残ってるよ!」

綾乃「いや…」

京子「…はっ」

綾乃(気付いたかしら…)

京子「綾乃は食いしん坊だなー」

綾乃「なんでそうなるのよ!?」

京子「だって一人で全部食べたかったんでしょ?」

綾乃「そうじゃなくて! その…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 20:52:44 ID:UHyz1KP80
京子「何?」

綾乃「スプーン…」

京子「? 普通のコンビニで貰ったやつだけど…」

綾乃「……」

綾乃「……ばか」

京子「ん、何か言った?」

綾乃「なんでもないわ」

京子「えー、絶対何か言ったじゃん!」

綾乃「気のせいよ」

京子「…そういわれて見れば…そうかも」

綾乃(…はぁ…)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:00:10 ID:UHyz1KP80


京子「長居しても悪いし、そろそろ帰ろうかな」

綾乃「そ…そうね…」

綾乃(ちょっと寂しいけど…)

綾乃(風邪移しちゃうと悪いし、仕方ないわよね…)

京子「……」

京子「…と思ったけど、もう少し居る事にする!」

綾乃「えっ!?」

京子「だめ?」

綾乃「でもっ…風邪移しちゃうと迷惑だし…」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:05:26 ID:UHyz1KP80
京子「大丈夫だって!」

綾乃「そ、それなら…いいけど…」

京子「やった!」

綾乃「…歳納京子」

京子「ん?」

綾乃「なんで、その…もう少し居ようと思ったの?」

京子「そうだなー…」

京子「私が帰ったら綾乃が寂しがるかなーって」

綾乃「さ、寂しくなんかっ…」

綾乃「……」

綾乃「…ありがと…」

京子「にひひー」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:10:05 ID:UHyz1KP80

-翌日、学校-

千歳「綾乃ちゃん、風邪治ったん?」

綾乃「ええ、もう大丈夫よ」

綾乃「…あれ? 歳納京子は来てないのかしら…」

結衣「それが…風邪引いたみたいらしくてさ」

綾乃「えっ!?」

綾乃(もしかして私が移しちゃった…!?)

千歳(…!)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:17:36 ID:UHyz1KP80
~~~

綾乃「風邪を引いちゃったわ…」

京子「じゃあ、私に移せば治るかも知れないよ」

綾乃「でも…そうしたら…」

京子「いいよ、綾乃のためなら」

綾乃「歳納京子…」

京子「さぁ、私に風邪を移して」

綾乃「うん…」

京子「口移しで…ね?」

~~~

千歳(なんて事が…)ドバドバ

結衣「千歳、鼻血!」

綾乃(……)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:23:21 ID:UHyz1KP80

-放課後-

綾乃「さてと…今日は会議があったわね」

綾乃「千歳、行きましょう」

千歳「…綾乃ちゃん、会議は無しになったで」

綾乃「え…でも重要な会議じゃ…」

千歳「無しになったんやで!」

綾乃「そ、そうなの…」

千歳「せやから、綾乃ちゃんははよ帰った方がええよ」

綾乃「…わかったわ」

千歳「ちゃんと寄り道して帰るんやで!」グッ

綾乃「よ、寄り道?」

綾乃(……)

綾乃(寄り道…)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:27:51 ID:UHyz1KP80

-京子の家-

綾乃「…たしかここが歳納京子の家だったわね」

綾乃(アイスも買ったし…歳納京子、喜んでくれるかしら…)

綾乃(…い、いや、これは私が風邪を移しちゃったかもだから、一応お見舞いに来ただけなんだから!)

綾乃(……)

綾乃(…よしっ)

ピンポーン

綾乃(き、緊張してきたわ…)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:34:26 ID:UHyz1KP80
綾乃(……)

綾乃(…あれ?)

綾乃(も、もう一回)

ピンポーン

綾乃(……)

綾乃(…いないのかしら…?)

綾乃(もしかして、病院とかに…)

ガチャ

京子「は…はい…」

綾乃「ひゃっ!?」

京子「! 綾乃じゃん、どうしたの?」

綾乃「お、お見舞いに来たわよっ!」

京子「そっかー!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:38:24 ID:UHyz1KP80
綾乃「……」

綾乃「…あのっ、ごめんなさい!」

京子「え、なんで?」

綾乃「だって…あなたがせっかくお見舞いに来てくれたのに…」

綾乃「風邪、移しちゃって…」

京子「そんな事気にするなって!」

綾乃「でも…」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:44:07 ID:UHyz1KP80
綾乃「でも…」

京子「元々、お見舞いは私が勝手にやった事だし、綾乃のせいじゃないよ」

綾乃「そう…」

京子「まぁ、良かったら上がってって」

綾乃「えぁ!?」

京子「なんでそんなに驚くんだよ…お見舞いに来てくれたんでしょ?」

綾乃「そ、そうね! お見舞いだもの! 上がらせてもらうわ!」

京子「うん、上がって上がって!」

京子(……)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:50:40 ID:UHyz1KP80

-京子の部屋-

綾乃(歳納京子の部屋で二人っきり…)

京子「その袋何入ってるの?」

綾乃「え? ああ、これはアイスを買って来たんだけど…」ガサガサ

綾乃「…これで良かったかしら?」

京子「ラムレーズン!」

綾乃「たしか好きだったわよね?」

京子「うん!」

綾乃「べ、別に昨日のお礼にと思って買って来ただけなんだからねっ!」

京子「えへへ、食べていい?」

綾乃「い、いいわよ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 21:58:49 ID:UHyz1KP80
京子「……」パクッ

京子「うまーい!」

綾乃(まったく…ほんと、無邪気なんだから…)

京子(……っ)

京子「…はい、綾乃」

綾乃「えっ!?」

京子「あーん」

綾乃「いや、でも…」

京子「あ、そっか…風邪移るかも知れないからね…」

京子「ごめん…」

綾乃「そ、そうじゃなくて…」

綾乃(歳納京子は気にしないのかしら…)

綾乃(…間接…)

綾乃(……)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:04:10 ID:UHyz1KP80
綾乃「…じゃあ、一口だけ…貰おうかしら…」

京子「ん、いいよっ」

京子「…はい、あーん」

綾乃「……」パクッ

京子「どう?」

綾乃「ええ、美味しいわ」

京子「…あ、そういえば」

綾乃「どうかしたの?」

京子「これってさ、間接キスになるのかな」

綾乃「!!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:10:50 ID:UHyz1KP80
綾乃「な…ななな…!」

綾乃「ならない! ならないわっ!」

京子「そんなに否定しなくても…」

綾乃「あ、う…」

京子(……っつ…)

綾乃「と、ところで風邪はもう大丈夫なの?」

京子「え? …うん、もう平気!」

綾乃「それならいいんだけど…」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:18:36 ID:UHyz1KP80
綾乃「でも、一応布団に入ってた方が…」

京子「大丈夫大丈夫! 綾乃は心配しすぎだって!」

綾乃「そうかしら…」

京子「うん」

京子(……)

京子「…ごめん、ちょっと喉渇いたからコップに水入れて来てもらっていいかな」

綾乃「わ、わかったわ」

京子「コップは台所にあるからね」

綾乃「ええ」

ガチャ

パタン

京子「……」

京子「…はぁっ…」バタッ

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:24:22 ID:UHyz1KP80
京子(頭痛い…無理しすぎたかな…)

京子(いや、でもせっかく綾乃が来てくれてるんだし…)

京子「…ッ!」

京子「げほっ!」

ガチャ

綾乃「お待たせ…って歳納京子っ!?」

京子「げほっ、ごほっ!」

綾乃「ちょっと! しっかりしてっ!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:33:18 ID:UHyz1KP80
京子「だ…大丈夫、だから…」

綾乃「…あなた…なんでそんな無理してたのよ!」

京子「綾乃に…こんなとこ見られたらカッコ悪いと思って…あはは…」

綾乃「……ばかぁっ!」ギュッ

京子「あ、綾乃!?」

綾乃「ほんとに心配したんだからっ!」

綾乃「ほんとに…ほんとうに…ぐすっ」

京子「…ごめん」

京子「心配かけてごめんね、綾乃…」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:40:52 ID:UHyz1KP80


綾乃「…38.8℃」

京子「……」

綾乃「その…私の為を思ってくれてたのは嬉しいんだけど…」

綾乃「ちゃんと自分の体にも気を使ってね…?」

京子「うん…」

京子「…布団暑いから出ていい?」

綾乃「だ、だめよっ! これ以上悪化したら…私…」

京子「わ…わかった! わかったから…」

綾乃「……」

綾乃「…それじゃ、私はそろそろ帰るけど…」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:47:47 ID:UHyz1KP80
綾乃「ちゃんと寝てなきゃだめよ?」

京子「うん」

綾乃「それから、ちゃんと薬を飲まなきゃだめよ?」

京子「うん」

綾乃「それから…」

京子「…綾乃」

綾乃「な、何?」

京子「今日は…えっと…」

京子「ありがとねっ」

綾乃「…!」

綾乃「は、早く元気になってよねっ!」

京子「えへへ…りょーかいー」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 22:51:23 ID:UHyz1KP80

-翌日、学校-

千歳「おはよー、船見さん」

結衣「おはよう」

千歳「綾乃ちゃん、また風邪引いてもうたみたいらしいでー」

結衣「京子も、まだ風邪治ってないから休むって…」

結衣「はぁ、まったく…」

千歳「大変やなぁー」

千歳(…という事はっ…!)

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 23:01:01 ID:UHyz1KP80
~~~

京子「私たち、風邪さえも共有する仲になれたね」

綾乃「そうね…」

京子「…ねぇ、綾乃」

綾乃「何かしら?」

京子「今度は二人だけの…秘密の時間を共有しようよ」

綾乃「秘密の…時間?」

京子「そう、ラムレーズンよりも溶けちゃいそうで…」

京子「プリンよりも甘い、二人だけの時間を…」

綾乃「…うんっ」

~~~

千歳「ぶはぁっ!」ドバッ

結衣「ち、千歳っ!?」

千歳(風邪って…ええなぁ…)ガクッ

結衣「千歳ー!!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/04 23:04:44 ID:UHyz1KP80

-綾乃の部屋-

綾乃「歳納京子、また来てくれるかしら…」

綾乃「…ひっちゅ!」



-京子の部屋-

京子「綾乃、今日も来てくれるかな…」

京子「…っくしゅん!」


終わり


京子「風邪かぁ…」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1375613313/)