1: ◆Tina2b6i.2 2013/08/09 22:07:34 ID:hbmhI0qD0
-大室家-

ピンポーン

花子『はーい』

ガチャ

花子「あっ、お姉さんだし」

あかり「こんにちは、花子ちゃん」

花子「こんにちはだし」

004

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:11:40 ID:hbmhI0qD0
あかり「今って櫻子ちゃん居るかな?」

花子「櫻子は自分の部屋で寝てるし」

あかり「そ、そうなんだ…」

花子「もしかして遊ぶ約束とかしてた?」

あかり「うん…一緒に夏休みの宿題をする予定だったんだけど…」

花子「じゃあ、上がってていいし」

あかり「ほんとっ? えへへ、お邪魔しまーす」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:17:24 ID:hbmhI0qD0

-リビング-

花子「ちょっと櫻子起こしてくるし」

あかり「ううん、起こしちゃ悪いから、大丈夫だよぉ」

花子「わかったし」

あかり(…先に少しだけ宿題やっておこっと)ペラッ

あかり(……)

あかり(早速わからないよぉ…)

あかり(仕方ないから、このページは飛ばして…)

花子「……」

あかり(うぅ…でも花子ちゃんが見てるし…)

あかり(…よしっ、ここは今度こそお姉さんらしいところを見せなきゃ!)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:21:44 ID:hbmhI0qD0
あかり(……)

あかり(うーん…)

花子(さっきから全然進んでないし)

花子「分かる問題からやればいいし」

あかり「あっ…そう、だよねぇ」

花子「…なんかお姉さん、様子が変だし」

あかり「そう…かな?」

花子「うん」

あかり「……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:27:57 ID:hbmhI0qD0
あかり「あかりね、花子ちゃんにいいところ見せようって思って…」

あかり「でも、この前だって失敗しちゃって…なんだか情けないなぁ…」

花子「…そんな事ないし」

花子「花子から見れば、お姉さんはすごく頑張ってるし」ナデシナデシ

あかり「えへへ…ありがとう、花子ちゃん!」

花子(……)

花子(…年上だけど、なんかかわいいし)

あかり(…って、これじゃあ前とあんまり変わってないよぉ…)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:34:07 ID:hbmhI0qD0
撫子「あれ? あかりちゃん来てたんだ」

あかり「あっ、撫子さん、こんにちは!」

撫子「こんにちは」

撫子「夏休みの宿題やってるの?」

あかり「はいっ」

撫子「櫻子はいないの?」
花子「櫻子は寝てるし」

撫子「何で寝てるんだよ…あかりちゃん来てるのに」

撫子「…ちょっと起こしてくるね」

あかり「だ、大丈夫です!」

撫子「そう?」

あかり「せっかくお昼寝してるのに、起こしちゃったら悪いので…」

撫子「そっか」

撫子(いい子だ…)

12: >>11 ない 2013/08/09 22:38:17 ID:hbmhI0qD0
あかり「あ、そうだ!」ゴソゴソ

あかり「…クッキー焼いて来たので、良かったら食べてください!」

花子「わっ、すごい! これお姉さんが作ったの?」

あかり「そうだよぉ」

撫子「へぇー…上手だね、一つ貰っていい?」

あかり「はい、どうぞ」

花子「花子も食べたいし!」

あかり「いいよぉ、はいっ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:41:27 ID:hbmhI0qD0
撫子「……」モグモグ

花子「……」モグシモグシ

撫子「うん、おいしい」

花子「おいしいし!」

あかり「やったぁ! えへへっ」

撫子(かわいい…!)

花子(いいお姉さんだし)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:49:45 ID:hbmhI0qD0
櫻子「ん…あかりちゃん、もう来てたんだ」

花子「げっ、櫻子だし」

撫子「もう起きたの?」

櫻子「なんだよその言い方ー」

あかり「櫻子ちゃん、おはよぉー」

櫻子「おはよー…って、あー! クッキー食べてる!」

あかり「あかりが作って来たんだよぉ」

花子「櫻子の分は無いし」

櫻子「嘘つけー! まだあるじゃん!」

あかり「ま、まだいっぱいあるから…」

櫻子「あと残り全部私の!」

花子「櫻子やめろし! 全部花子のお姉さんのだし!」

撫子「いや、全部私とあかりちゃんの物だ」

あかり「あわわ…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 22:57:39 ID:hbmhI0qD0
あかり「…み、みんなで仲良く食べよぉ?」

撫子「あかりちゃん…」

花子「お姉さんが、そう言うなら…」

あかり「はい、櫻子ちゃんも」

櫻子「…!」

櫻子「あかりちゃん、ありがとっ!」ギュッ

あかり「わっ、櫻子ちゃん!?」

花子「櫻子ずるいし! じゃあ花子も!」ギュッ

撫子(流石に私は抱き付く訳にはいかないからな…)

撫子「……」ナデナデ

あかり「えへへ…」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:04:36 ID:hbmhI0qD0


あかり「じゃあ、あかりはそろそろ帰るねぇ~」

櫻子「うん、ばいばーい」

撫子「またね、あかりちゃん」

花子「ばいばいだし」

ガチャ

バタン

櫻子「……」

撫子「……」

花子「……櫻子、クッキー食べた数…花子より2枚多かったし」

櫻子「は、早く食べない方が悪いんだろ!」

櫻子「それに、ねーちゃんの方が私より1枚多かったじゃん!」

撫子「う…」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:11:34 ID:hbmhI0qD0
撫子「だって、私は飲み物入れたから…」

櫻子「関係ねーよ!」

撫子「ぐっ…」

花子「結局、お姉さんが一番食べたの少なかったし!」

花子「はぁー…やっぱり、お姉さんの事を一番よく分かってるのは花子だし」

櫻子「は? 私が一番よく知ってるけど?」

花子「花子の方がよく知ってるし!」

櫻子「じゃあ学校であかりちゃんの日課は? あかりちゃんの得意科目は?」

花子「うぐっ…」

櫻子「ほら見ろー! 私の勝ちだな!」ドヤァ

花子「ぐぬぬ…」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:19:00 ID:hbmhI0qD0
撫子(どれだけ知っているか、だと私が不利だ…)

撫子「…で、でもあかりちゃんが一番好意を持ってくれてたのは私だけどね」

花子「いや、花子だったし!」

櫻子「絶対私だよ! いつも仲良しだもん!」

撫子「逆にうんざりされてるかもよ?」

櫻子「そ、そんな事ねーよ!」

花子「もうお姉さんに聞いてみればいいし!」

櫻子「……」

櫻子「…明日も、あかりちゃんが家に来る」

撫子「……」ピクッ

花子「! じゃあ…」

櫻子「その時に直接聞いてみよう」

撫子「…ふっ」

花子「絶対負けないし!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:25:07 ID:hbmhI0qD0

-翌日、大室家-

櫻子「……」

撫子「……」

花子「……」

櫻子(もうすぐ一時…そろそろ…)

ピンポーン

あかり『こんにちはー』

撫子(来たっ!)

花子「花子が行くし!」タッ

櫻子「私が行く!」ガシッ

花子「離せし!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:31:54 ID:hbmhI0qD0
撫子「お先!」タッ

花子「行かせないし!」ガシッ

櫻子「行かせるか!」ガシッ

撫子「掴んだら服が伸びるでしょうが!」ググッ

あかり『櫻子ちゃーん?』

櫻子「あかりちゃんが呼んでるって!」

撫子「あんたが離せばいいの!」

花子「…今だし!」タッ

撫子「あっ!」

櫻子「待てっ!」タッ

45: >>42 気が向いたら 2013/08/09 23:36:09 ID:hbmhI0qD0


あかり(いないのかな…)

ガチャ

あかり「あ、こんに…」

花子「お姉さん、こんにちはだし!」

櫻子「さっ、上がって上がって!」

撫子「いらっしゃい、あかりちゃん」

あかり「……」ポカーン

あかり「え、えっと…お邪魔します…」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:42:18 ID:hbmhI0qD0

-リビング-

櫻子「あかりちゃん、遊ぼう!」

あかり「でも…しゅくだ」

花子「お姉さんは花子と遊ぶんだし!」

あかり「うぅ…」

撫子「あかりちゃん、天気もいいし、二人でどこか出かけようか」

あかり「あの…」

櫻子「あかりちゃんは誰と遊びたい!?」

あかり「えっと…」

花子「花子と一緒に遊ぼう、あかりお姉ちゃん!」

あかり(あかりお姉ちゃん…!)

あかり「…えへへー」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:47:52 ID:hbmhI0qD0
櫻子「いや、あかりちゃんは私の物だから!」

あかり「物!?」

花子「物って…櫻子最低だし」

櫻子「あー、じゃなくて…そう! 友達!」

撫子「ただの友達ねぇ…」

撫子「…私はあかりちゃんと、友達よりずっと上の関係だから」

あかり「な、撫子さん!?」

櫻子「嘘つけー!」

撫子「…仕方ない…」

撫子「……」ギュッ

あかり「わっ…」

撫子「ほら」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/09 23:54:28 ID:hbmhI0qD0
花子「それぐらい花子もしたし!」

櫻子「私だってしましたー!」

撫子「……」

撫子(…ほっぺたぐらいなら…いいよね?)

あかり「撫子さん…?」

撫子「あかりちゃん、ちょっとごめんね」

チュッ

あかり「ふぇっ!?」

花子「!!」

櫻子「なっ!」

撫子「…こういう関係だから」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/10 00:01:06 ID:uVa8DGNo0
櫻子「う、嘘だー…」

花子「……」

撫子「どうした? 急に威勢が無くなったけど」

花子「…花子だって…」

花子「…花子だってチューぐらいできるし!」バッ

あかり「花子ちゃん!?」
櫻子「わ、私だって!」バッ

あかり「櫻子ちゃんまで!?」

撫子「お、おいっ」

バタッ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/10 00:07:23 ID:uVa8DGNo0
あかり「いてて…」

花子「…あかりお姉ちゃん」

櫻子「…あかりちゃん」

あかり「! お、落ち着いて二人とも!」

櫻子・花子「ちゅー…」

撫子「させるかっ!」ガシッ

花子「撫子お姉ちゃん、離すし!」

櫻子「私はあかりちゃんにキスするんだーっ!」グググ

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/10 00:12:54 ID:uVa8DGNo0
櫻子「…おりゃあ!」バッ

撫子「しまっ…」

櫻子「あかりちゃ…うわっ!」

あかり「わーっ!」

チュー

あかり「……!」

櫻子「……!」

花子「…え?」

撫子「くち…びる…」

向日葵「櫻子ー? 玄関の鍵あけっぱな…」

撫子・花子「あっ」

向日葵「」

終わり


櫻子「あかりちゃんは私の物だ!」
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