1: ◆Tina2b6i.2 2013/08/11 23:43:58 ID:ldidmEVE0
-生徒会室-

京子「……」パクッ

京子「プリンうめぇ!」

京子「まったく…こんな美味しい物を独り占めなんて許せんな!」

京子「京子ちゃんが全部…」

ガチャ

京子「あっ」

綾乃「えっ?」

001

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/11 23:47:56 ID:ldidmEVE0
綾乃「な、何してるの?」

京子「…プリンを頂いてます」

綾乃「そんな事見ればわかるわよ!」

京子「うっ…」

綾乃「歳納京子…それって、私のプリンよね…?」

京子「…そうです」

綾乃「はぁ…」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/11 23:51:11 ID:ldidmEVE0
綾乃「私も食べよっと…」

京子「って事は、これ食べていいの?」

綾乃「ええ、いいわよ」

京子「やったー! ありがと、綾乃!」

綾乃「べ、別にあなたのために買ったんじゃないからねっ!」

京子「…でもさ、なんで二つあったの?」

綾乃「! そ…それは…」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/11 23:53:16 ID:ldidmEVE0
綾乃「…わ、私が二つ食べたかっただけよ!」

京子「へぇー…」

京子「綾乃って意外と食いしん坊だな!」パクッ

京子「美味しいー!」

綾乃「……」

綾乃「…ばか」

終わり

続く

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/11 23:57:19 ID:ldidmEVE0
-部室-

ガラッ

綾乃「歳納京子ー!」

京子「おっ、綾乃だ」

綾乃「あ、あれ? あなただけなの?」

京子「そだよー、どしたの?」

綾乃「えっと…またプリントが未提出だったわよ…」

京子「そうだっけ? ちょい待ち…」ゴソゴソ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:03:28 ID:4GCxZbo80
京子「…あった、はいっ」

綾乃「…うん、確かに受け取ったわ」

京子「それにしても、よく気付いたね」

綾乃「えっ?」

京子「だってこれ匿名だし、丸付けるだけじゃん」

綾乃「う…それは…」

京子「もしかして…私の丸付けって癖みたいなものとかあるのか…?」

綾乃「!」

京子「…なーんて、流石にそれはないかー」

綾乃「そ、そうよ! そんなのないないナイアガラよ!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:10:09 ID:4GCxZbo80
京子「…ん? だったらなんで私だってわかったの?」

綾乃「あ…えーっと…そう!」

綾乃「なんとなくよ!」

京子「…そ、そっか」

綾乃「なんとなく! なんとなく、そう思っただけなんだから!」

綾乃「じ、じゃあ私はこれで!」

京子「うん」


京子(……)

京子(なんとなく、かぁ…)

終わり

続く

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:17:19 ID:4GCxZbo80
-生徒会室-

綾乃「はぁ…」

千歳「どうしたん? 綾乃ちゃん」

綾乃「歳納京子って…私の事、あまり興味ないのかしら…」

千歳「そんな事あらへんやろ?」

綾乃「そうかしら…?」

千歳「綾乃ちゃんは、ほんまに歳納さんのこと好きやなぁー」

綾乃「べ、別に好きじゃないわよ!?」

カチャ…

キィ…

千歳(…?)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:24:03 ID:4GCxZbo80
千歳「…せやったら、綾乃ちゃんは歳納さんの事嫌いなん?」

綾乃「い、いやっ、嫌いじゃないわよ! むしろ…」

千歳「むしろ?」

綾乃「うぅ…なんというか…」

千歳「好きなんとちゃうん?」

綾乃「す…好きとかじゃなくて…」

千歳「…綾乃ちゃん」

綾乃「……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:29:10 ID:4GCxZbo80
綾乃「わ、私は…」

綾乃「歳納京子の事が…」

綾乃「……」

綾乃「……好き…」

千歳「よう言ったで綾乃ちゃん!」

綾乃「でも…歳納京子は私の事なんて…」

千歳「綾乃ちゃん、一つええか?」

綾乃「え? 何…?」

千歳「その歳納さんなんやけど…」


千歳「扉の前で見とるで」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:36:22 ID:4GCxZbo80
京子「!」

綾乃「!?」

京子「…はろー…」

綾乃「と、とと歳納京子!? どうしてここにっ…」

京子「プリントを提出に…」

綾乃「そ…そうなの…」

千歳「…うちはちょっと教室に忘れ物したから、取りに行ってくるなー」

千歳「歳納さん、そんなとこおらずに入って入って!」

京子「あ、うん…」

千歳「ほな行ってくるわー」

バタン

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:42:25 ID:4GCxZbo80
綾乃「……」

京子「……」

綾乃「……聞いてた…?」

京子「…聞いてた…」

綾乃「そう…」

綾乃「……」

京子「…えっと…これ、プリント」

綾乃「あ、ありがとう…」

綾乃「……」

京子「……」

京子「…じゃあ…私はこれで…」

綾乃「……うん」

ガチャ

バタン

綾乃「……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:46:18 ID:4GCxZbo80
ガチャ

千歳「綾乃ちゃん!」

綾乃「ち、千歳!?」

千歳「聞いとったで…」

綾乃「えっ…」

千歳「なんでや! なんで告白せえへんかってん!」

綾乃「そ、そんな事…急に言われても、心の準備が…」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:50:08 ID:4GCxZbo80
千歳「…歳納さんは歩いて部室の方に向かっとった…」

千歳「伝えるなら今しかないで!」

綾乃「……」

綾乃「…わかったわ…」

綾乃「私…歳納京子に伝えてくる…」

綾乃「本当の、気持ちを!」

千歳「…頑張りや、綾乃ちゃん!」

綾乃「ええ!」タッ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:55:28 ID:4GCxZbo80


綾乃「歳納京子ー!」

京子「えっ!?」

綾乃「はぁっ、はぁっ…」
京子「綾乃…」

綾乃「わ、私…どうしてもあなたに言いたい事があるの!」

京子「…そっか」

綾乃「自分の気持ちから逃げてばかりだったけど…」

綾乃「もう逃げたくない…」

綾乃「…自分の本当の気持ちから目をそらしたくないの!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 00:57:53 ID:4GCxZbo80
綾乃「…だから、告白するわ」

綾乃「……」

綾乃「…私は…」

綾乃「ずっと、ずっと…」

綾乃「あなたの事が、大好きです」

終わり


京子「プリンとプリント!」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1376232238/)