1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/22(火) 08:11:12.85 ID:SQr/FMp7o
************************

玄「って、宮永さんに聞いたので確かめに来たのです!」



咲「えっ?」

玄「それじゃあ…」ワキワキ

咲「ひっ!」



玄「…揉めるほどありませんでした!」

咲「ううっ…」ジワ

001

8: まこ咲 2013/01/22(火) 13:51:18.36 ID:SQr/FMp7o
************************

咲「……」






まこ「のぉ…」

咲「…っ」グシグシ

まこ「寂しがり屋の、泣き虫な後輩がどこにおるか… 知らんか?」

咲「…し、知りません! それじゃ…」スッ

グイッ

咲「…きゃっ!」

まこ「待ちんしゃい… ほら、目が真っ赤になっとる」

咲「……」プイッ

まこ「…駄目じゃ、こっち向いとれ」クイッ

咲「!」

咲「は、離して…」ジタ

ギュ

まこ「…嫌じゃ言うとろう!」

咲「染谷先輩…?」

まこ「…離せるわけなかろうが、こんなに辛そうにしとる後輩を」ギュッ

咲「……」

まこ「のぉ、どうして泣いとったんじゃ…?」

咲「……」

まこ「…そんなにワシは頼りないか? 宮永照の時もそうじゃ、咲はもっと他人に甘えとればええものを…」

9: まこ咲 2013/01/22(火) 13:51:53.81 ID:SQr/FMp7o
咲「…さい」

まこ「?」

咲「なら卒業しないで下さいっ!」ジワッ

まこ「さ、さき…?」

咲「…おいて行かないで下さいっ」ポロポロ

まこ「……」

ナデナデ

咲「!」

まこ「大丈夫じゃ、置いて行ったりせん…」ナデナデ

咲「…で、でも」

ペシッ

咲「っ…」

まこ「…信頼せんか、どこにおっても、どれだけ離れとっても、ちゃんと待っとるわ」ナデナデ

咲「染谷… 先輩…」ポロポロ

ダキッ

まこ「ははは、やっぱり甘えん坊じゃな? …咲は」ナデナデ

咲「染谷先輩は意地悪です…」ギュウ

まこ「…そうじゃ、咲」

咲「?」

まこ「咲が卒業したら… 一緒に、暮らさんか?」


カン

16: 淡咲 2013/01/23(水) 10:21:05.54 ID:hapdsuWS0
************************

~ 白糸台高校 1年生教室 放課後 ~


淡「サキー! 今日も勝負しよう!」

咲「今日は無理だよ」

淡「えぇ~! なんでだよぅ!」

咲「明日返さないといけない本があるの。毎日毎日淡ちゃんに付き合ってあげられる程こっちは暇じゃないんだよ?」

淡「む? サキは勘違いしてるね?」

咲「え?」

淡「『サキ』が『わたし』に付き合ってあげてるんじゃなくて、『わたし』が『サキ』に付き合ってあげてるんだよ!」

咲「はぁ? 淡ちゃんは少し日々の言動を省みて見た方がいいよ?」

淡「友達のいないサキにこうして付き合ってあげてるんだから感謝してよね!」

17: 淡咲 2013/01/23(水) 10:22:31.24 ID:hapdsuWS0
咲「む、確かに白糸台に越してきた当初はあんまりお友達もいなかったけど… 今はそんなことないもん!」

淡「ふんだ! いいからサキは黙ってわたしについてきたらいいの!」ガシッ

咲「あ! もう、今日はダメって言ってるでしょう!?」

淡「そんなの家に帰ってから読めばいいじゃん! 白糸台の麻雀部員は日々研鑽しなきゃいけないの!」グググ…

咲「な、ん、で! オフの日まで淡ちゃんの指図を受けなきゃいけないのかなぁ…!?」グググ…

淡「オフだからって自主練を欠かすなんて白糸台麻雀部にはふさわしくないの!」グググ…

咲「だから毎日淡ちゃんの自主練に付き合ってあげてるでしょ! 今日ぐらいは自由にさせてよ!」バッ!

淡「うぅ~… もう、どうしても今日は部活動しないんだね…?」ナミダメ

咲「うん」

淡「もういい! サキのバカ!」ダッ!

咲「あっ… もう、相変わらずワガママなんだから…」




咲「別に今日じゃなかったら淡ちゃんと自主練するのイヤじゃないのに… 淡ちゃんのバカ…」


21: シロ咲 2013/01/23(水) 17:48:40.56 ID:tEdcF30so
************************

シロ「ダルい…」

咲「みかんですね?はいっあーん」

シロ「…あーん」モグモグ

咲「あっお茶入れて来ますね!皆さんは何が良いですか?」

豊音「ありがとねーコーヒーお願い、ブラックで」

胡桃「私もコーヒーかな」

塞「大人ぶっちゃって、私は緑茶で」

胡桃「うるさいそこっ!ブラックで良いからねっ!」

エイスリン「ミルクティー!」

シロ「…緑茶」モグモグ

咲「分かりました!ちょっと待ってて下さいねー」トテトテ

22: シロ咲 2013/01/23(水) 17:51:31.03 ID:tEdcF30so
塞「シロじゃないけど咲が居ると本当に楽だわ」グデー

豊音「咲ちゃんちょー良い子だよー」

エイスリン「サキ、メイドサンミタイ」

シロ「」フフン

胡桃「何でシロが偉そうな顔してんの…咲が来てからダメっぷりに拍車が掛かってるよね」

豊音「シロの家に住んでるんだもんねーちょー羨ましいよー」

塞「嫌な顔一つ見せないで甲斐甲斐しく世話してるよね、ウチにも来てくれないかなー」

エイスリン「シロ、サキチョウダイ!」

シロ「…ダメ」

23: シロ咲 2013/01/23(水) 17:56:57.06 ID:tEdcF30so
咲「お待たせしましたー何の話してたんですか?」コトッ

塞「…咲は良い子だなって話だよ」ナデナデ

咲「そんなっ、あっありがとうございます…」カァ

豊音「照れてる咲ちゃんちょー可愛いよー!」ダキッ

咲「わわっ!」

エイスリン「サキ!ウチクル!」ダキッ

ワイワイガヤガヤ

シロ「……」

胡桃「嫉妬?」クスッ

シロ「ダルい…」

24: シロ咲 2013/01/23(水) 17:59:00.88 ID:tEdcF30so
豊音「咲ちゃんも炬燵入りなよー寒いでしょ?」

咲「はいっでも、何処に座れば…」

塞「ちょっと狭いけどこっち詰めれば…」

シロ「咲」チョイチョイ

咲「はい?」トテトテ

シロ「ここ座れば?」

咲「ここって…シロさんの膝にですか!?」

シロ「そう」

咲「流石にちょっと恥ずかしいと言うかっ!その…」ワタワタ

シロ「説得とかダルい…」グイッ

咲「うわっ!」ポフッ

シロ「これで解決」

咲「あうう…あの、重くないですか?」

シロ「全然」ギュッ

塞「あらあらお熱いわね」クスッ

エイスリン「シロズルイ!」

豊音「咲ちゃん顔真っ赤っかだよー」

胡桃「シロもちょっと顔赤いね?」ニヤニヤ

シロ「うるさいそこ…」

25: シロ咲 2013/01/23(水) 18:02:27.54 ID:tEdcF30so
咲「」zzz

豊音「咲ちゃん寝ちゃったねー」

シロ「うん…」

塞「それじゃそろそろ帰ろうか?」

胡桃「うん…そうだね…」ウツラウツラ

エイスリン「クルミ、ネムソウ」

豊音「おまかせあれだよー!」グイッ

胡桃「うーん…」

塞「途中で起きたらびっくりするだろうね」クスッ

エイスリン「シロ、マタクル!サキモマタネ」ナデナデ

豊音「じゃあね!また来るよー」ナデナデ

塞「咲が起きちゃうからそろそろ辞めなさい、じゃあまたね」ナデ

胡桃「」zzz

シロ「またね…」フリフリ

バタン

咲「」zzz

シロ(グッスリ寝てる…ちょっと頼り過ぎかな…)ナデナデ

シロ(いつもありがとね…)

シロ(ちょっと足が痺れてきた…でも)

シロ「ダルくない…」ギュッ

カン!

35: 穏咲憧 2013/01/26(土) 09:18:16.41 ID:ORWkFXORo
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U-18代表合宿宿舎


穏乃「そう言えばさぁ… その∠ってなんなの?」

憧「はぁ、いつも唐突よね? 穏は…」

咲「…えっ? な、なにって言われても…」

憧「ほら、咲も困ってるじゃない…」

咲「…に、似合ってないかな?」ショボーン

穏乃「!」

穏乃「そっ、そんなことない! 凄く似合ってるから! 可愛くてナテナデしたいくらい!」

憧「!」

咲「か、可愛いって…」カァ

憧「だっ、ダメよ! 咲に迷惑…」

咲「あのっ!」

穏憧「?」


咲「そ、その… 撫でてもいい、よ?」エヘヘ

穏憧「!」

36: 穏咲憧 2013/01/26(土) 09:19:10.30 ID:ORWkFXORo
穏乃「じ、じゃあ… 触るからね!」

咲「うっ、うん…」スッ

ナデ

穏乃「…お、おおっ」

咲「んっ…」

ナデ ナデ

穏乃「こっ、これは!」

咲「…あ、あのっ し、穏ちゃん? もっ、もう…」ジワ

穏乃(涙目になってる!? …か、可愛い!!)


憧「……」ジッ


穏乃「も、もう少しだけ…」


憧「もう止めろ」


穏咲「!?」ビク

37: 穏咲憧 2013/01/26(土) 09:19:46.53 ID:ORWkFXORo
憧「…あっ」

憧「……」ゴホン

憧「咲が嫌がってるでしょ、それくらいにしておきなさい…」

穏乃「う、うん… ごめん、咲…」

咲「えっ、ううん 嫌ってわけじゃなかったから…」

穏乃「!」パァァ

穏乃「ほっ、ほら! 咲、嫌じゃなかったって!」

憧「そ、それでも触りすぎなのよ!」

穏乃「むっ、自分だって触りたそーに見てたくせに!」

憧「なっ!」

穏乃「憧、撫でてる時、ずーっと見てたじゃん!」

憧「べっ、別に… み、見てたのは穏が無茶しないか見張ってただけで…」


咲「…ふ、二人とも」オロオロ


カン

40: マホ咲 2013/01/26(土) 14:23:01.44 ID:vTaBLtVS0
************************

マホ「りんしゃんかいほー!」

優希 「でたじぇマホの咲ちゃんコピー」モグモグ

和「偶然ですよ」カシャカシャ

咲「うう…(また…この子苦手だよ……)」

マホ「マホ、もっともっとりんしゃんかいほーしたいです!今はまだ出来ないことの方が多くて…」

マホ「宮永先輩っどうすればいつでもりんしゃんできるようになりますか?」ノゾキコミ

咲「ひっ」

マホ「?」

咲「あっ…えっと、どうしてマホちゃんは嶺上開花がしたいの?」

マホ「かっこいいからです!」

マホ「前にも言いましたけど、県予選の宮永先輩はほんとーにかっこよかったです!」

マホ「マホ、宮永先輩からオーラとか電撃とか見えました!」

和「そんなオカルトありえませんよ…」

咲「あはは…」

マホ「見えたんですー!」

41: マホ咲 2013/01/26(土) 14:29:42.75 ID:vTaBLtVS0
マホ「嫌いな野菜食べられるようになったらマホもオーラとか電撃出せますかねー…」

優希 「タコス食べれば出せるじぇ!」

咲「そういうものじゃないと思うけど…」

マホ「じゃあどうすればいいですか?」乗リダシッ

咲「わわっ」

マホ「宮永先輩を食べれば…?」ボソ

咲「!?」

和「マホちゃん?」

マホ「宮永先輩っ」ドサッ

咲「えっえっえっ」

顔ぺろ

咲「ふぁっ」

首ぺろ

咲「ちょちょっ」

鎖骨ぺろ

咲「~~~~~!」

マホ「うーん舐めるより吸った方がいいのかもです」

和「マホちゃん!!!」

マホ「はっ!!マホ何をして…」チラ

咲(ぐったり)

優希「咲ちゃん発熱モードだじぇ」

マホ「わわわわわっ」サーッ

マホ「ごめんなさい宮永センパーイ!!!」

咲(この子やっぱり苦手だよぉ…)ぐすっ

カン

45: 咲小蒔 2013/01/28(月) 16:54:32.69 ID:2ktoa94c0
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~ 会場 ~

咲「ふえぇ… また迷っちゃったよ…」

小蒔「あら、あの方は…?」

咲「ん?」

咲「(巫女さんの制服の人だ… ということは永水の人かな?)」

小蒔「(確か… 清澄の大将の方だったでしょうか?)」

咲「(うぅ… この辺知ってる人いないし、思いきって話しかけてみようかな…)」

咲「あ、あのぅ…」

小蒔「は、はい? 何か御用ですか?」

咲「えぇっと… その、わたし清澄の宮永咲っていう者ですけども…」

小蒔「はい、存じてますよ? 霞ちゃんと戦った方ですよね?」

咲「あ、そ、そうです! 鹿児島のおねーさん! あ、その… あのときは、その… えぇっと」

小蒔「ふふ、あなたが負い目に感じることはないと思いますよ? 全力で尽くした結果だったので、わたし達も皆満足しています」

咲「そうですか… あの、ありがとうございます」

小蒔「ふふ、なんで宮永さんがお礼を言ってくれるんですか?」

咲「あ、そ、そうですよね… ごめんなさい」

小蒔「あ! そんなに落ち込まないでください! …… あ、そうだ!」ゴソゴソ

小蒔「これをどうぞ!」

咲「これは… 黒糖?」

46: 咲小蒔 2013/01/28(月) 16:55:20.55 ID:2ktoa94c0
小蒔「はい! 今朝はるちゃんに貰ったものがまだ残っていました!」

咲「これ、食べていいんですか?」

小蒔「どうぞ! おいしい物を食べればきっと元気が出るはずです」

咲「じゃあ、頂きます」パクッ

咲「」モグモグモグ

咲「あ、すごく甘い」

小蒔「うちのはるちゃんの家で作ったものなんです」

咲「そうなんですか」

小蒔「鹿児島の黒糖は全国一です!」フンス

咲「あはは、本当に美味しかったです! ありがとうございました」

小蒔「ところで」

咲「はい?」

小蒔「宮永さんはここで何をされていたんですか?」

咲「ええっと… なんだっけ?」

小蒔「あら、忘れちゃったんですか?」クスクス

咲「ごめんなさい… そうみたいです」

47: 咲小蒔 2013/01/28(月) 16:56:15.18 ID:2ktoa94c0
小蒔「もう、何も謝ることはないんですよ?」

小蒔「むむむ…… うん、分かりました!」

小蒔「えっと、咲ちゃんって呼んでいいですか?」

咲「え?」

小蒔「きっと私とまだ仲良く仲良くなれていないから咲ちゃんは謝っちゃうんです! それなら仲良くなりましょう?」ニコッ

咲「あぅ… うん、仲良くなりたいです、その… 神代先輩と」

小蒔「あ、そんな他人行儀なのはダメですよ」

小蒔「ううん… 私も小蒔ちゃんって呼んでもらえたらいいですよ?」

咲「え、でも先輩ですし」

小蒔「じゃあ、小蒔お姉ちゃんでどうでしょうか?」

咲「小蒔お、ねえちゃん…」

小蒔「はい!」

咲「小蒔お姉ちゃん!」

小蒔「はい! 咲ちゃん!」








和「もう、咲さんはどこに行ってしまったんでしょう?」

優希「あ、あそこに永水のおっぱいさんがいるじぇ!」

霞「あら? あなたたちは…」

和「永水高校の石戸霞さん… ですか?」

霞「ふふ、そうよ。あなた達は清澄高校の子達ね?」

優希「すごいおっぱいだじぇ!」

和「こら!優希! すみません、このあたりでわたし達の大将を務めていた女の子をみませんでしたか?」

霞「宮永咲ちゃんのことかしら?」

和「はい!」

霞「それならほら、あそこに…」

48: 咲小蒔 2013/01/28(月) 16:58:05.10 ID:2ktoa94c0
咲「小蒔お姉ちゃん! これすっごく美味しいよ!」

小蒔「本当ですね! まさか全国大会の出店のチョコバナナは味まで全国レベルだったなんて…… もう一本食べたいです」ムムムム…

咲「小蒔お姉ちゃん、はい! あ~ん」

小蒔「これは咲ちゃんの分ですよ?」

咲「小蒔お姉ちゃんが欲しいならあげるよ! その代わり、このまま食べてね!」ニコニコ

小蒔「ありがとうございます、咲ちゃん! あむあむ、おいひいでふ…」モグモグ

咲「えへへ…(お姉ちゃん嬉しそう。良かった)」

小蒔「はふぅ… お腹いっぱいになったらなんだか眠くなってきました…」ウトウト

咲「じゃあそこのベンチでお昼寝したらいいんじゃないかな? 私は小蒔お姉ちゃんが起きるまで本読んでるよ?」

小蒔「そうですか… 天気もいいですし、それではお言葉に甘えちゃいます… はふぅ…」アクビ

咲「えへへ、小蒔お姉ちゃん、膝枕したげる!」

小蒔「ふふ、咲ちゃんは本当に優しいですね。じゃあ膝枕されちゃいます!」



和「なんですか、あれは…」

霞「ふふ、小蒔ちゃんに妹がいたなんてびっくりだわ」

和「そんなわけないでしょう! 神代と宮永ですよ!」

霞「でも、本当にここから見てるを仲のいい姉妹にしか見えないわね」

和「もう、何してるんですか咲さん…」

優希「確かに二人ともそっくりさんだじぇ~」

和「(私も咲さんに膝枕されたいです)」




53: 憧咲 2013/01/28(月) 23:04:11.62 ID:pO74C2ono
************************

咲「うーん…」ゴシゴシ

憧「やっと起きた?寝過ぎだよ咲ー」

咲「おはよう憧ちゃん…あれ、みんなは?」

憧「玄と宥姉は旅館の仕事、まぁお客さんも少ないし午後には上がれるらしいけど、灼さんも実家の手伝いに一度帰るって」

憧「竹井さんと染谷さんはちょっと散歩してくるって一緒に行っちゃった」

憧「んで、一年生組は灼さんちのボウリング場に行くって言ってたけど…合流する?」

咲「あれ?憧ちゃんは一緒に行かなかったの?」

憧「私も行ったら咲が一人になっちゃうでしょ、昨日の牌譜も見ておきたかったし」

咲「そうだったんだ…ごめんね?」

憧「あー気にしないで良いよ、それにしても昨日の試合は酷かったわね」

咲「タッグマッチの話?あれは確かに可笑しかったね」

憧「宥姉と染谷さんの卓は上がり役の半分以上が染め手だったり咲のカンで玄が白ドラ12とか点棒が幾つあっても足りないって感じ」

咲「玄さんとっても楽しそうだったよね」クスクス

54: 憧咲 2013/01/28(月) 23:06:25.12 ID:pO74C2ono
憧「赤無しで咲と玄のコンビは流石に勝てる気しなかったわ、ちょっと自信無くしちゃうなー」ハハハ

咲「そんな…憧ちゃんだって凄いよ!手の育て方も上手だし鳴きを入れた早い展開でも打点が低くなり過ぎない様に出来てる、攻める所と引く所がしっかり分かってる打ち方はプロと比べても遜色無いと思うし…とにかく憧ちゃんは凄いんだよ!」

憧「そんな大げさだよ…でもありがとね、咲にそこまで褒められるなら私も捨てたもんじゃ無いかもね」ナデナデ

咲「もーちゃんと分かってる?」

憧「はいはい分かってます、それでこれからどうする?さっきも言ったけどボウリング行く?」

咲「うーん私あんまり得意じゃないしどうしようかな…」

憧「じゃあさっ、一緒に大阪まで行かない?ちょっと冬服見に行きたいんだよねー」

咲「私たちだけで?」

憧「なにー?私と二人じゃ嫌って事?」

咲「そっそんなんじゃ無いよ!ただ私服とか良く分からないし…」

憧「なら私が服選んであげるからさっねぇ行こうよー」

咲「そこまで言うなら…お願いしようかな」

憧「おまかせあれってね!んじゃ準備して来なよ」

咲「うん!ちょっと待っててね」タッタッタッ

55: 憧咲 2013/01/28(月) 23:13:40.23 ID:pO74C2ono
憧「到着!」

咲「結構近いんだねー、もう服見に行く?」

憧「ちょっとお腹空いちゃったかなー、ご飯食べてからにしようよっ美味しい店知ってるからさ」ギュッ

咲「あっ憧ちゃん!?なんでいきなり」カァ

憧「人通り多いからはぐれないようにね、咲はただでさえ方向音痴何だから」

咲「ありがとう…」ギュッ

憧「よしっんじゃ行こっか」

ーーーーー

ーー

咲「憧ちゃんは凄いね」モグモグ

憧「ふぅーご馳走様、って何が?」

咲「オシャレな店とか詳しいしスタイル良いし可愛いし勉強も出来るし…」ドヨーン

憧「ちょっとちょっと、いきなりどうしたのよ!?」アワアワ

咲「私に無いものいっぱい持ってるから…羨ましいなぁって」ハァ

憧「店なんて興味があったから調べただけだし勉強は嫌いじゃ無いからやってたって感じで、スタイルと可愛いってのはまぁ…ありがとう…」テレテレ

憧「でも一つだけ訂正させて」

咲「ご馳走様でした…何?」

憧「咲は可愛いよ?」

咲「…へ?」キョトン

憧「同い年にこう言うのも何だけどさ、庇護欲をそそられる感じだよね。守ってあげたくなるって言うのかな」

咲「え?…あの…えっと」アタフタ

憧「疑ってるなー?まぁ良いや、そろそろ行こっか?」

咲「うっうん!…可愛いかぁえへへ」ボソッ

憧「そういう所が可愛いって話何だけどなぁ…」アハハ

56: 憧咲 2013/01/28(月) 23:19:06.09 ID:pO74C2ono
憧「じゃあ咲はブラブラしててよ!あっ店からは出ないでね?適当に服選んだら声かけるからさっ」

咲「わかった、楽しみに待ってるね!」

憧「任せてよ!んじゃまた後でねー」

ーーーーー

ーー

憧(さてと、どうしようか…イメージとしては清楚で可愛らしい感じかな、そうなるとロングスカートとスタイルの出ない服でまとめたい…厚手のニット辺りが良いかな、咲は胸ちっさいしね…ただそれだけだとちょっと地味だから淡い色の服で統一感を出しつつ小物でアクセントを入れれば…帽子もニットで合わせてっと)

咲「あっもう決まった?」

憧「今決まったとこ!まぁ着替えてみ?サイズも大丈夫だと思うけど何かあったら呼んで?前で待ってるから」

咲「うんっありがと!」シャー

ーーーーー

ーー

咲「着替え終わったよー」

憧「おっどれどれ…まぁ私がコーディネートしたんだし似合うのは当然で…」シャー

咲「えへへ、どうかな?自分でも結構似合ってるんじゃないかなと思うんだけど」クルッ

憧「咲…」プルプル

咲「うん?」ルンルン

憧「可愛いーーーーーー!!」ガバッ

咲「うわっ憧ちゃん!?」ビクッ

憧「何これ何これ!?流石私って感じ!?ヤバイよめちゃくちゃ可愛いよ咲ー!」ギュー

咲「ちょっと落ち着いて!?みんな見てるから!」アセアセ

57: 憧咲 2013/01/28(月) 23:23:51.47 ID:pO74C2ono
咲「もう、恥ずかしかったー」

憧「ごめんごめん、すっごく可愛いからさっテンション上がっちゃって」

咲「うぅ…そんな何度も言われると照れちゃうよー」ニコニコ

憧「気に入ってくれたみたいで良かった!じゃあ会計行こっか」

咲「うんっいくらぐらいかな?…え?」ゴソゴソ

憧「どうしたの?」キョトン

咲「…お金足りない」ガーン

憧「なら足りない分出そうか?元々私が連れ出したんだし」

咲「そんなのダメだよ!どうしよう…せっかく憧ちゃんが選んでくれたのに…」オロオロ

憧「気にしなくて良いのに…こんなに似合ってるのにもったいないよ」

店員「お困りのようやな!お嬢さん」

咲「ひぅっ!」ササッ

憧「あっ騒がしくてすいません」ペッコリン

店員「聞いてたで、金が足らへんのやろ?」

咲「すっすみません!」ペッコリン

店員「ええってええって、そんなお二人にええ話があるんやけど…」ヒソヒソ

憧(胡散臭いなー)アハハ

店員「冬服のモデルやらへん?そしたらバイト代としてその服あげるわ」

憧(なるほどねー悪くない話だけど…流石にちょっと恥ずかしいわね)チラッ

58: 憧咲 2013/01/28(月) 23:25:33.10 ID:pO74C2ono
咲「凄いよ憧ちゃん!モデルさんだって!でもこれ以上憧ちゃんに迷惑かけられないよね…」

憧「あれ?案外ノリノリね、じゃあ一肌脱ぎますか!でも意外だわ、咲はこういうの抵抗あると思った」

咲「へ?私も?」

憧「そりゃそうでしょ?そうですよね?」

店員「当然や」ウンウン

店員(最初は気付かんかったけど良く見たらこの二人、インハイの決勝でテレビ映ってた娘達やないか…服で釣れるんなら安いもんや)ニヤリ

咲(わっ私なんかがモデルさん何て…いやっ憧ちゃんが可愛いって言ってくれたんだもん!自信を持とう!)

咲「やります!やらせて下さい!」

店員「よっしゃ決まり!やあ着いて来てー」

憧「良いの?結構色んな人に見られる事になると思うよ?」ヒソヒソ

咲「が…頑張る!むしろ憧ちゃんを巻き込んじゃってごめんね?」シュン

憧「私は全然大丈夫!モデルなんて早々出来ないし楽しみなぐらいよ、まぁ気軽に頑張ろ?」ギュッ

咲「あっ…うん!」ギュッ

59: 憧咲 2013/01/28(月) 23:29:13.03 ID:pO74C2ono
咲「緊張したー」グッタリ

憧「私も服貰っちゃったし、なかなか良い店ね」

咲「今日はありがとね」

憧「いいよお礼なんて、私も楽しかったし」

咲「ううん、ちゃんと言わせて。憧ちゃんは私の知らない景色をいっぱい見せてくれた。ちょっと自分に自信が持てるようになった。全部憧ちゃんのお陰だよ?本当にありがとう」ペッコリン

憧「咲…、ちょっと気が早いけどさー春になったらまた服とか見に行こうよ、夏になったら水着買わないとね!その頃には咲の胸もちょっとは成長してると良いね、それからそれから…」

咲「あの…憧ちゃん?」オロオロ

憧「またすぐに会えるよ?」

咲「…え?」

憧「ちょっと寂しそうな顔してたから、メールも電話もある。あっ後でネトマのアカウント教えてね?…まぁ何が言いたいかっていうと、会おうと思えば何時でも会えるってこと!」カァ

咲「…やっぱり憧ちゃんは凄いね、私が言って欲しいことすぐ分かってくれて」グスッ

憧「今度はこっちから会いに行くよ、だから泣かないで?」ナデナデ

咲「うん…!」ゴシゴシ

憧「よしっじゃあそろそろ帰ろっか?和たちをビックリさせてやろう!」

咲「うん!…ねえ憧ちゃん?」

憧「なーに?」

咲「えへへ、大好き!」ギューッ

憧「ふふっ私も大好きだよ」ナデナデ

60: 憧咲 2013/01/28(月) 23:33:54.11 ID:pO74C2ono
後日

セーラ「あれ?これって…おい怜、竜華!これ見てみーこれ!」

竜華「んーどした?って何やこれ!やーんめっちゃ可愛いー!」

パシャパシャ

セーラ「チャンピオンの妹と俺と戦った阿知賀の中堅か…って怜、何してんの?」

怜「ん?いや、チャンピオンにちょっと遅めのお年玉と思ってな」ニヤリ

ーーーーー

ーー

白糸台部室

照「園城寺さん?珍しい……!?」ガタッ

淡「どしたのテルー?携帯落ちたよー?これサキとアコじゃん、へー可愛い可愛い!ねー見て見て」

尭深「うん、可愛い…」

誠子「あれっ先輩もう帰られるんですか?」

照「ちょっと奈良行ってくる…この一年ちょっと咲にベタベタし過ぎ」ゴゴゴ

誠子「奈良!?ちょっと待って下さいよ!一人で辿り着ける訳無いじゃないですか!?」ガシッ

照「じゃあ誠子が着いて来て」ガシッ

誠子「嫌ですよ!?みんなも先輩を止めるの手伝ってよ!」

淡「携帯にこの画像送っておこーっと」

尭深「この写真私も欲しいな…」

淡「ついでに送っておきますよ!」

誠子「お前ら…!誰でもいいから助けて!」

ガラッ

菫「悪い遅れた…何やってるんだ?お前ら…」

カン!

66: 恭咲 2013/01/30(水) 18:53:40.16 ID:W/SlJm0qo
************************

咲「……」

恭子「…」スン

咲「?」

恭子「…」スン

咲「…末原さん?」

恭子「!」ビク

恭子「な、なんや?」

咲「あの… もしかして私、匂いますか…?」

恭子「!」

恭子「そ、そないなことあらへんよ!」

咲「…そ、そうですか?」ホッ

恭子「せ、せやで…」ホッ

咲「……」



咲「…あれ? だったら、どうして嗅いでいたんですか?」

恭子「えっ」

67: 恭咲 2013/01/30(水) 18:56:04.54 ID:W/SlJm0qo
咲「そ、その… 嗅いでましたよね? 私の… にっ、匂い!」カァ

恭子「!」ガタ

咲「す、末原さん!?」

恭子「しししし、してへんわっ そないなこと!」

咲「……」ジッ

恭子「…」



恭子「…」ソワソワ

咲「…やっぱり、嗅いでいたんですね?」

68: 恭咲 2013/01/30(水) 18:57:26.81 ID:W/SlJm0qo
恭子「せ、せやから…」アタフタ

咲「…ごめんなさい また、末原さんに嫌な思いさせちゃいましたね」

恭子「!」

咲「もう近づかないようにしますから…」スッ

ギュ

咲「えっ」

恭子「…んや」ボソ

咲「?」

グイ


恭子「好きなヤツの匂い嗅ぎたい思うて、何が悪いんや!」

69: 恭咲 2013/01/30(水) 18:59:40.50 ID:W/SlJm0qo
ギュー

咲「きゃっ!」

恭子(…お、思わず言ってもうた!)


咲「……///」

恭子「…///」

ギュウ

恭子「!」

咲「良かったです… 末原さんが嫌な思いしてなくて…」


咲「…好きな人が嫌な思いしたら、私も嫌な気持ちになりますから」フフ

恭子「み、宮永!」パァ





咲「あっ、でも… 外では匂い嗅ぐとか、変態みたいで恥ずかしいから止めて下さいね?」

恭子「…はい」

カン

76: 哩咲 2013/02/01(金) 20:46:06.95 ID:y4DhTksTo
************************

新道寺駅

咲「えっと… ここでいいんだよね…?」キョロ キョロ



哩「……」


咲「…あっ 哩さぁーん!」タタタ


哩「ん…遅かばい 道に迷っとーと?」

咲「…むぅ 流石に、駅では迷いませんよ?」プク

哩「ふふ、冗談やけん そげん膨れっ面せんとー、ね?」ツンツン

咲「んっ… じゃあ!今日1日、ずーっと腕組んでくれたら、許してあげても良いですよ?」エヘヘ

哩(…可愛か)

咲「えっと、ダメですか…?」ショボーン

哩「……」

哩「…よかよ」

咲「やった!」ギュー


哩(こん笑顔、あん時を思い出すとね…)

77: 哩咲 2013/02/01(金) 20:53:38.93 ID:y4DhTksTo
全国大会決勝前


咲「…うぅ …ここどこ?」


論者「んんっwwwwwwwwあれはwwwwwwwwww 」

論者「なんとwwwwwwwwwwここで会ったが百年目wwwwwwww」


咲「誰かと一緒に来れば良かったよ…」ジワ


論者「ちょwwwwwwwwwwぐう聖ですぞwwwwwwww」


咲「ひっ!」ビク

咲「…何か、怖い人たちがいるよぅ」


論者「うほっwwwwwwww対局中との差wwwwwwwwwwたまらんwwwwwwww」


哩「待たんか…」


咲「!」

論者たち「!?」

78: 哩咲 2013/02/01(金) 20:56:25.93 ID:y4DhTksTo


哩「そげん言い方…」


哩「同じ麻雀を打つモンとして、恥ずかしくなかとね?」


論者「で、出たwwwwwwww助けて恋が芽生えるヤツwwwwwwwwww」

論者「つまりwwwwwwwwww私らwwwwwwww悪役ですぞwwwwwwwwwwですぞwwwwwwww」

咲「…まだ、いる」

哩「……」ハァ


哩「警備員さーん… こっち…」


論者たち「!?」

論者「お巡りさんコイツですwwwwwwwwwwタイホはwwwwwwww困るwwwwwwwwww」

論者「折角のチャンスwwwwwwwwだが断るwwwwwwwwww」

論者たち「とりあえず逃げるで御座るwwwwwwww」タタタ タタタ


咲「……」ホッ

哩「……」


哩「……」スタスタ

咲「…あっ」

哩「?」ピタ


咲「あ、その… 助けて頂いて… ありがとうございました!」ペコ

79: 哩咲 2013/02/01(金) 20:58:23.68 ID:y4DhTksTo
哩「…あぁ、お礼なんて必要なか アイツらの言っとったことが、気に食わなかったばってん」

咲「……」

哩「とにかく、所詮は負け犬の遠吠えばい 気にせんことたい…」

咲「…はいっ」ニコ



哩「思えば、あん頃から懐つかれとったとね…」


咲「…ん?」

咲「…哩さんっ!」


哩「な、なんね!?」ビク


咲「もう… やっぱり聞いてなかったんですね…」

80: 哩咲 2013/02/01(金) 21:03:38.82 ID:y4DhTksTo
哩「…す、すまん …そいで何の話しとうと?」


咲「えっ、と… そ、その…」

哩「?」

咲「泊まる場所、出来たら哩さんのお家に…」

哩「!」

咲「…や、やっぱりダメですよね! 大丈夫ですっ、ちゃんと宿は調べ…」

ギュ

咲「!」

哩「…駄目なわけなかろう …こっ、恋人に遠慮なんかせんでよかよ」


咲「哩さん…」


咲「…哩さんっ!」ギュー

哩「ううっ、苦しかね…」

咲「哩さんっ、哩さん!」ギュウ

哩(まったく… しょうがなか子ばい…)

哩「ばってん…」

咲「?」


哩「…好いとるよ、咲」ニコ


ツモ

86: 宥咲宥 2013/02/04(月) 18:43:35.85 ID:cxRulzaIo
************************

咲「…ふふっ」

宥「急に…
  どうしたの…?」

咲「…ええと
  …二人とも楽しそうだなぁ、って」ニコニコ

宥「?」

咲「ほら…
  アレです…」



玄照「」イチャ イチャ



宥「……」

咲「…ふふっ
  お姉ちゃんと玄さん、幸せそうですね?」ニコニコ

87: 宥咲宥 2013/02/04(月) 18:45:39.78 ID:cxRulzaIo
宥「……」

咲「良かったです…
  お姉ちゃんの相手が玄さんで…」エヘヘ

宥(…さっきから、玄ちゃん達の話ばかり)

咲「玄さんって、何だかんだで頼りになりそうですし…
  それに…」



宥「さ、咲ちゃん!」



咲「はい?
  何ですか?宥さん」



宥「…わ、私じゃダメ!?」

88: 宥咲宥 2013/02/04(月) 18:47:16.18 ID:cxRulzaIo
咲「えっ?」

宥「そ、その…
  玄ちゃんじゃなくて、私じゃダメなのかなぁ…って…」

咲「……」

宥「…さ、咲ちゃん?」



咲「ダメです」



宥「!?」

咲「宥さんじゃ、ダメですよ…」

宥「…そう、だよね
  私なんかじゃ、ダメだよね…」ジワ

咲「当たり前です…




  幾ら大事なお姉ちゃんにでも、…渡せませんから」



宥「えっ」

咲「あっ!
  お姉ちゃん達、移動するみたいですよ?
  行きましょう、宥さん!」



宥「えっ」


カン

99: 淡咲照 2013/02/05(火) 19:17:45.85 ID:JPRFu08yo
************************

咲「」ゴソゴソ

咲「」ジーッ

咲「」ガチャ

照「Zzz」スヤスヤ



咲「さようなら、」



咲「お姉ちゃん・・」

バタンッ

100: 淡咲照 2013/02/05(火) 19:19:20.52 ID:JPRFu08yo
咲「」スタスタ

咲「」スタス

 「黙って、行くつもりなの・・?」



咲「」クルッ



淡「・・サキ」

咲「・・淡ちゃん」

101: 淡咲照 2013/02/05(火) 19:20:43.86 ID:JPRFu08yo
淡「違う団体だから、止められなかったけど・・プロ辞めたって聞いたよ?スコヤに・・」

咲「・・すこやんさん」ハァ

淡「・・本当なんだ?」

咲「ま、そうだね・・」

淡「!」

淡「ど、どうして!何でっ!」

淡「も、もしかして!麻雀打つのが辛い?いろいろ、言われてたし・・」

咲「・・ううん」フルフル

淡「じ、じゃあ!いったいっ




咲「・・私の麻雀が、人を、」



咲「不幸にするからだよ。淡ちゃん・・」

淡「!」

102: 淡咲照 2013/02/05(火) 19:21:54.11 ID:JPRFu08yo
淡「そ、そんなこt」

咲「あるよ」

淡「サキ・・」

咲「・・あるんだよ、」

咲「・・淡ちゃんの言う通りだよ。私が麻雀を打つ、すると色んな人が色んな言葉を浴びせてくる」

淡「で、でも!違うって!」

咲「うん、違う。私だけなら、違うよ・・」

淡「え?」

咲「私だけなら構わないんだ。でも居るんだよ、優しい人が・・」

淡「・・サキ?」

咲「だから私はここに居ない方が良いんだよ、きっとね?」

淡「・・じゃん」ボソッ

咲「?」

淡「だったら!だったらスタイルを変えれば良いじゃんっ」

咲「淡ちゃん・・」

淡「それなら何も言われないって!サキ可愛いからファンも増えるよっ?ほ、他にも・・えっと、っ」

ギュウ

103: 淡咲照 2013/02/05(火) 19:22:53.47 ID:JPRFu08yo
淡「・・サ、サキ?」

咲「ありがとう。でもね?もう決めたんだ、ごめんね?」スッ

淡「・・だよ」

咲「ごめんね・・」ヨシヨシ

淡「勝手だよ!サキはっ」

咲「ごめんなさい・・」ナデナデ

104: 淡咲照 2013/02/05(火) 19:25:47.35 ID:JPRFu08yo



咲「・・落ち着いた?」

淡「・・ウン」

咲「じゃあ、そろそろ行くね?」

淡「」ギュウ

咲「お姉ちゃんのこと、頼んだよ・・?」スルッ

淡「あ・・」

咲「・・さようなら、淡ちゃん」ニコッ

淡「・・ま、またっ」



淡「また、会えるでしょ・・?ぜったい、また会えるでしょっ!」

咲「(げ・ん・き・で・ね)」パクパク

淡「サキ!サキィーっ!」



咲「」スタスタ



咲(・・本当はね、淡ちゃん。私が批判されても牌を握ってた、その理由は、)

咲(負けない戦い方も・・勝たない戦い方も・・どれも、皆との大切な繋がりだったからなんだ・・)

咲(・・でもね、そんな私の一方的な想いで・・苦しむお姉ちゃんの顔を見るのは、)

咲(これ以上、耐えられないよ・・)

咲(だから・・皆から、お姉ちゃんから離れる・・)

咲(さようなら優しい、お姉ちゃん)ツーッ

咲(さようなら愛されてた、私)ポロポロ




111: 竜咲 2013/02/06(水) 20:32:41.97 ID:INOEU+U4o
************************

咲「……」zzz

竜華「……」ナデ ナデ

咲「…んぅ」モソ

竜華「!」


照「もっと優しく撫でるべき」

竜華「」

112: 竜咲 2013/02/06(水) 20:34:08.22 ID:INOEU+U4o
照「咲の愛護及び管理に関する法律にも、記載されているはずだが?」

竜華「……」ナデ

咲「むにゃ…」スヤスヤ

竜華「……」ホッ

照「つまり咲の虐待と、不適切飼育の防止において

竜華「いや何で?何で居るん?」

照「……」フフン

照「咲が居る所に


竜華「気になったから来たんやね?」

照「」

113: 竜咲 2013/02/06(水) 20:35:27.08 ID:INOEU+U4o
竜華「…咲ちゃん、ウチにお泊まりするんは初めてやからなー」

照「……」

竜華「不安なんも分かるけれど、自分も怜ん家にお泊まりなんやないの?」

照「ま、まぁ…」

竜華「せやったら、怜の事を気遣ったらええんやない?」

照「……」

竜華「あー見えて、怜かて弱い所もあるんよ?」

照「……」

竜華「咲ちゃんの事はウチに任せて、な?」

114: 竜咲 2013/02/06(水) 20:37:27.56 ID:INOEU+U4o
照「…だ、だが

竜華「心配せんかて、咲ちゃん泣かせる様なことする訳ないわ…」

照「…絶対?」

竜華「当たり前、嫌われて損するんはウチだけやろ?」

照「じゃあ…」ソワソワ

竜華「分かったから、はよ行き」シッシッ

照「…破廉恥な行為は許さないから」ガチャ

バタン

竜華「やっと行ったわ…」ハァ


咲「…むぅ …お、お姉ちゃん?」

竜華「あ… 起こしてもうた、かな?」ナデ

咲「…ふぁ」フルフル

咲「何だか… お姉ちゃんの声がした気がして…」

竜華「……」

咲「…竜華さん?」

115: 竜咲 2013/02/06(水) 20:39:00.19 ID:INOEU+U4o
竜華「んっ… 気のせいやない?」ナデ

咲「…そ、そうですね! お姉ちゃんが来たら必ず、起こそうとしますし」エヘヘ

竜華「そうやね、ふふふ」ナデ


竜華(危ない所やった… やっぱり姉妹の絆は簡単には切れへんわ…)


咲「それじゃあ、そろそろ晩御飯にしましょうか? 竜華さん、何が食べたいですか?」

竜華「…んー、どないしよ? せっかく咲ちゃんの手料理が食べられるんやし」


竜華(…けどな?)


咲「そ、そう言われると照れますね… 何でも言って下さいね? 頑張って作りますから…」ポッ

竜華「…何でも? せやったら…」


竜華(ええ加減、妹離れして貰うから覚悟しとき…)


グイ

咲「ひゃ!」

竜華「…咲ちゃんを食べさせてえな?」ヒソ

咲「な、なっ…」カァ


竜華(お義姉ちゃん)ニヤ


お も ち

130: 衣咲 2013/02/11(月) 07:58:52.05 ID:TG3GITUR0
************************

~ 宮永家 ~

prrrr

ガチャッ

咲「はい、宮永です」

『咲か~?』

咲「は、はい!? ええと、どちらさまですか?」

衣『衣だ!』

咲「衣ちゃん? えぇっと… 電話番号教えてあげたっけ?」

衣『ちゃんではなく。透華に咲と電話がしたいと言ったら教えてくれたぞ?』

咲「個人情報って一体…」

衣「それより咲! 遊びに行こう!」

咲「遊びにって… 今日の話かな?」

衣『? 今日電話したのだから今日に決まっているだろう?』

咲「あぅ… ごめんね? 今日までに読まなくちゃいけない本があるから今日は遊びには…」

衣『むぅ… 残念至極だ… じゃなくて! 本などいつでも読むことが出来るだろうに、衣お姉さんの誘いを断るとは何事だ!』

咲「いつでも読めるわけじゃないよ… 最近は麻雀の特訓もあってあんまり読めてなかったの」

衣『咲は訓練などしなくても国士無双の強さだ。衣が認めてやるのだから文句はないだろう?』

咲「あはは、ありがとう。でも、やれることはやっておかないと、長野で戦った人たちのためにも、ね?」

131: 衣咲 2013/02/11(月) 08:00:12.56 ID:TG3GITUR0
衣『むむむ、では今日はダメだとして、いつならいいんだ』

咲「ええっと… 明日も練習があるから… あ、明後日は備品の買い出しに皆で街に行かないと…」

衣『……』

咲「その、今週いっぱいは忙しくて、だから、来週じゃダメかな?」

衣『えええい! 煩わしい! 要は練習をしながら衣と遊べばいいんだろう!?』

咲「ええ!? う、うん。そう出来るならそうしたいけど…」

衣『ならば清澄の部員全員で龍門渕に来るといい! 千軍万馬の猛者達が揃っているぞ! 』

咲「えええ!? そんな… この前合同合宿やったばかりだし龍門渕の人たちもお休みしたいんじゃ…」

衣『ふふふ、清澄と対流試合が出来るならみな喜んで飛びつくと思うぞ?』

咲「そうかな? とりあえず皆にも聞いてみるね?」

衣『うむ。こちらも相応の準備をするよう手配しておくよ』

衣『それと』

咲「うん?」

衣『咲は衣と遊ぶんだから本は持ってきちゃダメだぞ?』

咲「ええー… それぐらい許してくれても」

衣『ダメだ! 全く、咲は本当に人付き合いが悪いな!』

咲「む~、そんなことないもん。本が好きなだけだよ」

132: 衣咲 2013/02/11(月) 08:01:30.89 ID:TG3GITUR0
~ 龍門渕家 庭園 ~

久「悪いわね… 練習に付き合ってもらっただけじゃなくこんな夕食までご馳走になっちゃって」

透華「問題ナッシング! ですわ! もとはといえばうちの衣のワガママが発端ですし…」

優希「わ~い、バーベキューだじょ! タコスも一緒に焼いてしまおう!」

和「こら、優希。あんまりはしゃぎ過ぎちゃダメですよ?」

一「あはは、片岡さんは元気があっていいね」

純「全く、その元気を智紀あたりに分けてやって欲しいぐらいだぜ」

優希「む、こら! ノッポ! 今私のことを馬鹿にしただろう!」

純「だぁ! こらタコス!引っ張んじゃね~!」

久「あらあら、あの子たちはずいぶん仲良しになったみたいね」

まこ「大会の時に苦戦を強いられた分優希も成長させてもらったけん、あいつには感謝せんにゃいけんの」

智紀「わたし達も戦友…」

まこ「おお、あんたもある意味で戦友じゃったのぅ… あんまり思い出したくないが」

智紀「」コク

久「あはは、なんかいいわね。そういうのって」

透華「は、原村和。わたし達も、その…」モジモジ

和「はい? なんでしょうか?」

透華「…! なんでも、ありませんわ!(私も原村和とと、と、ともだちになりたいですわ…)」

和「あら? そういえば先ほどから咲さんの姿が…」

133: 衣咲 2013/02/11(月) 08:03:24.10 ID:TG3GITUR0
~ 庭園 高台 ~

咲「星、キレイだなぁ…」ボー

衣「む、咲! こんな所にいたのか!」

咲「あ、衣ちゃん。ごめんなさい、勝手に登っちゃダメだったかな?」

衣「よい。咲なら許そう」

咲「ふふ、ありがとう」

衣「衣もここからの眺めは気に入っている。一望千頃の眺めだ!」

咲「うん、本当に。それに今日は空が澄んでて星も凄いね」

衣「うむ。咲にもここの良さが分かってもらえたようで何よりだ!」




衣「咲は」

咲「うん?」

衣「皆で騒ぐのは嫌いか?」

咲「え? どうして?」

衣「なんとなく、そう思った」

咲「そう…」

134: 衣咲 2013/02/11(月) 08:05:05.05 ID:TG3GITUR0
咲「嫌いじゃないよ。でも」

衣「?」

咲「こうして一人で星を眺めたり、草の上で寝たりするのも、好きっていうだけ」

咲「みんなが嫌いだからこっちに来たんじゃないよ?」

衣「そうか」

咲「うん」

衣「ならば、衣がここに来たのは邪魔だったか?」

咲「ううん、嬉しかったかな」

衣「嬉しい?」

咲「うん。だって、衣ちゃんは私を探しに来てくれたんでしょ?」

衣「うん」

咲「それは、とっても嬉しいことだよ」

衣「咲……」

咲「ふふ、衣ちゃん、ね、こっちに来て?」

衣「うん?」トテトテ

咲「よし! 捕まえた!」ギュッ

衣「ふわっ! いきなり何をする!」

135: 衣咲 2013/02/11(月) 08:06:15.84 ID:TG3GITUR0
咲「えへへ、ごめんね。衣ちゃんが可愛いからぎゅっとしたくなっちゃった」

衣「む~、衣の方がお姉さんだと言っているだろう! 子供扱いするな!」

咲「ごめんね、衣さん。お詫びに、はい、充電」ギューー

衣「むぐぐぐ…………… ぷはっ! 全然お詫びになってないぞ!」

咲「えへへ、ごめんごめん」ナデナデ

衣「もう、撫でるなよぅ…」

衣「………」

衣「(咲に撫でてもらうの、気持ちいい…)」

衣「(円満具足、何もかもが満ち足りる心地だ…)」

衣「(ひょっとして、これが母上の言葉の真意なのだろうか…)」

衣「(この刹那に、この空気、咲の体温、感触、星空、これを咲と共有している衣は、今、確かに満ち足りている)」

衣「(確かめたい)」









衣「咲」

咲「うん? 何かな? 衣ちゃん」

衣「咲は、衣とこうしているのは好きか?」

136: 衣咲 2013/02/11(月) 08:07:38.46 ID:TG3GITUR0
咲「衣ちゃん?」

衣「衣は、咲とこうして共に時間を過ごすことがとても愛おしく思えるよ」

衣「もっと、咲と、この刹那を共有し続けていたい」

咲「えっと…」

衣「つまり、衣は……」














和「咲さ~ん!!!」

透華「衣~! どこに行きましたの~!!!」

咲・衣「」ビクッ!

咲「あ、あはは、ごめん、衣ちゃん。さっきなんて言おうと」

衣「な、なんでもない! それより皆が探しているので戻るぞ! 咲!」

咲「え? え? あ、手引っ張らないで~!」

137: 衣咲 2013/02/11(月) 08:08:55.68 ID:TG3GITUR0
衣「(此は如何に!?)」

衣「(咲に衣の気持ちを伝えて咲の真意を図ろうとしただけなのに、どうして衣の体はこんなにも熱いんだ!?)」

咲「あれ、衣ちゃんなんだか顔が赤い…」

衣「うるさい! 早く戻るぞ!」

咲「も~、そんなに焦らなくてもいいと思うよ? もっと衣ちゃんとのんびりしてたかったな…」

衣「むむ… そんなんだから咲は人付き合いが悪いと言われるんだ!」

咲「も~、それ衣ちゃんからしか言われたことないよ?」

衣「(む~、衣と同じく衣との時間を好ましいと思ってくれてるのだろうか?)」

衣「咲」

咲「うん?」

衣「全国大会が終わり、夏が過ぎ、冬を超えても衣と遊んでくれるか?」

咲「もちろんだよ、衣、さん」

衣「うん、それならば今はよい。では、皆との場所に戻るとしようか!」

咲「うん!」



まこ「で、ニヤニヤして何しとるんじゃあんたは」

久「いや~、ここからそこの高台が見えるんだけどね?」

まこ「うん?」

久「なんとびっくり、そこで咲と天江さんが逢引きしてるじゃないの!」

まこ「はぁ!?」

久「いや~、咲も隅には置けないわね~っと思ってね」

和「その話、詳しく聞かせてもらいますよ部長」ゴゴゴゴゴ…

まこ「和から今までにないプレッシャーが出とる…」





~ 槓 ~

144: 照咲 2013/02/12(火) 23:07:09.73 ID:kr1ZMk6to
************************

スタスタ スタスタ

照「……」

咲「……」

…ピタ スタス…ピタ

照「……」

咲「…ここ?」

照「……」コク

照「父さんは先に来て、母さんと中に居るから…」

咲「……そっか …やっと暮らせるんだね、皆で」ジワ


照「あ… そこで、咲は待っていて…?」

ガチャ

咲「えっ」

バタン

咲「お、お姉ちゃん…」



扉<…入って来て


咲「!」

145: 照咲 2013/02/12(火) 23:08:25.28 ID:kr1ZMk6to
咲「う、うん…」

咲「……」つ∠

咲「…お、お邪魔します」ドキドキ

ガチャ

照「……」シュン

咲「あ、あの… お姉ちゃん…?」

照「…う」

咲「?」

照「『ただいま』だと思う、お邪魔しますだと他人行儀…」

咲「!」

照「…もう、他人じゃないでしょう」プイ

咲「……」

照「咲…?」

ダキ

咲「――お姉ちゃんっ!」ギュ

照「さっ、さささささささ」アワワ


咲「これからは一緒だよっ、お姉ちゃん!」


お も ち

146: 照咲 2013/02/12(火) 23:09:07.43 ID:kr1ZMk6to
お ま け


咲「…あれ?…でもこれって、姉妹じゃくて夫婦かな?」エヘヘ

照「……」

咲「あ、お母さんにも挨拶してこよっと!」タタタ


父「咲も来たか… いよいよ、また皆で暮らせるんだな…」

照「……」

父「…照? ど、どうした!? は、鼻血が出てるぞ!?」


お も ち

164: 洋咲 2013/02/18(月) 03:15:47.83 ID:HlvBkXjVo
************************

咲「」ジー

咲「……」

咲「」クル

咲「……」





咲「…えへへ」

洋榎「」ムスゥ

165: 洋咲 2013/02/18(月) 03:16:39.73 ID:HlvBkXjVo
咲「えっと、どうですか?似合ってますか?」クル

洋榎「」プイ

咲「ひ、洋榎さん…?」

洋榎「…知らんわ」ボソ

咲「あ、あの…」オロオロ

洋榎「」ツーン

咲「…洋榎さん」つ袖 クイ

洋榎「!」

咲「洋榎さん…っ」ジワ

洋榎「っ!」

洋榎「あぁ!言いたないけどなっ、咲!自分っ、ウチとタヌT…」





洋榎「どっちが大事なんっ!?」

咲「えっ」

166: 洋咲 2013/02/18(月) 03:17:13.56 ID:HlvBkXjVo
洋榎「…そればっか見とるやん、さっきから」

洋榎「せっかく久しぶりに会っとるのに…」シュン

咲「…い」

洋榎「?」





咲「可愛いっ、洋榎さん!」ギュ

洋榎「きゃ!」

167: 洋咲 2013/02/18(月) 03:18:16.80 ID:HlvBkXjVo
咲「服にまで嫉妬するなんて、可愛いです!」ギュー

洋榎「べっ、べべべべ別に!そんなんやないわっ!」カァ

咲「…でも、心配しないで下さい?」

洋榎「?」

咲「このタヌキのシャツを大事にするのは…」





咲「大切な洋榎さんからのプレゼントだから、なんですから」ニコ

洋榎「さ、さきぃ…」ギュー





照「…鏡、いつまで出しておけば良いの?」



おわりやで

170: 咲仁美 2013/02/19(火) 02:51:38.87 ID:Gb7hc2FH0
************************

中堅戦終了後

仁美「なんもかんも政治が悪い」ダラダラ

煌「これはすばらくないですね」

哩「咲……なんか言うてやれ」

咲「仁美さん……」ウルウル

仁美「なんもかんも……」チラッ

咲「……」ウルウル

仁美「なんもかんも」チラチラッ

咲「……」ウルウルウル

仁美「なんもかんも、ウチのせいです……」

おわりばい

173: 咲和 2013/02/19(火) 18:31:51.79 ID:OTtqk/9wo
************************

~惜しくも全国準優勝に終わってしまった清澄~


咲「ごめんなさい……」グス

優希「咲ちゃんはベストを尽くしたじぇ!」

久「そうよ咲、胸を張りなさい」

まこ「わしらが稼げなかったのも大きいんじゃ。あまり気に病まんでええ」

和「……」

久「和?」

優希「のどちゃん、どうした?」

和「いえ……」

咲「ごめんね和ちゃん……」

和「麻雀はどんなに強い人でも負けることがある競技です。
  気にするなといっても無理だとは思いますが、咲さんはなにも悪くありません」

咲「うん……」

174: 咲和 2013/02/19(火) 18:32:58.74 ID:OTtqk/9wo
~その夜、宿泊所~


咲(みんなは責めないでいてくれるけど、やっぱり顔を合わせづらいよ……)テクテク

和「―――約束が違いますっ!」

咲(この声……和ちゃん? ずいぶん声を荒げてるような……)

和「まだ大会は終わっていません! 個人戦で優勝すれば長野に残してくれるって……」

咲(電話? 誰とだろう……)

和「確かに難しいです! けどやってみなければ分かりません!」

咲「和ちゃん?」

和「えっ、咲さん!? ごめんなさいお父さん、また電話します」

咲「和ちゃん、今の電話って……」

和「……」

175: 咲和 2013/02/19(火) 18:34:04.66 ID:OTtqk/9wo
~和による事情説明後~


咲「東京の学校に転校して麻雀もやめる!? そんな……っ」

和「父と大会前に約束していたので……」

咲「う……ひぐっ」

和「咲さん?」

咲「ごべんなさい……私が勝てなかったせいで……」グスッ

和「……会場でもいいましたが、いくら強くても勝てないこともあるのが麻雀です」

咲「でも……」

和「大丈夫です。個人戦で優勝すればいいんですから」

咲「それは……」

和「難しいことは分かっています。だからって最初から諦めたりしません」

咲「和ちゃん……」

和「私の出せる全ての力を尽くして、優勝を手にしてみせます!」ゴッ

176: 咲和 2013/02/19(火) 18:35:18.50 ID:OTtqk/9wo
~全国大会個人戦~


恒子「IH個人戦もいよいよ準決勝! Aブロックは昨年の個人戦で準優勝した三箇牧高校二年、荒川憩!
   名門姫松高校の主将、愛宕洋榎! 団体戦準優勝の清澄高校から一年生の宮永咲と原村和という、
   実力者ぞろいの組み合わせとなりました!!」

憩「よろしくな~」

洋榎「憩ちゃんと清澄のルーキー二人が相手か。相手にとって不足はないわ」

和「よろしくお願いします」

咲「……よろしくお願いします(和ちゃんと同じ組になっちゃったよ……)」

咲(決勝に残れるのは二人……私は和ちゃんをサポートした方が……
  ううん、和ちゃんはここまで圧倒的な力で勝ちあがってきてる。
  私が余計なことをする必要なんてない)

咲(二人で一緒に決勝に行くんだ!)ゴッ

177: 咲和 2013/02/19(火) 18:36:24.49 ID:OTtqk/9wo
~南四局~


恒子「Aブロック準決勝もいよいよオーラスを残すのみ! 現在一位は清澄高校、原村和!
   以下荒川憩、愛宕洋榎、宮永咲と続いています。しかし下位との点差はわずか、
   順位がひっくりかえる可能性も十分あるぞ!!」

咲(大阪の二人、本当に強い。それに和ちゃんの気迫もすごい。ときどき嶺上牌が見えなくなっちゃう……)

咲(でも和了に向かえないわけじゃない。いつも通りに打てばきっと大丈夫。これをカンすれば……)

咲「カン」チャッ

和・憩・洋榎「!?」

咲(よかった、高目の方がきてくれた。これで逆転で一位に……)ハッ

咲(いつもは乗らないカンドラが乗っちゃってる!? これじゃ翻数が高すぎる!)

咲(上がったら親っかぶりで和ちゃんが三位に落ちちゃう……そしたら和ちゃんは決勝に残れない……)

咲(ダメだよそんなのっ! これは上がれない、上がっちゃいけない……っ)ブルブル

咲(このまま嶺上牌を切ればいい。私は脱落するけど、和ちゃんは決勝に残れる……)

和「……」

咲(和ちゃん……まっすぐこっちを見てる……)

178: 咲和 2013/02/19(火) 18:38:15.69 ID:OTtqk/9wo





咲『原村さん一緒に行こう! 一緒に全国に行こう!!』

和『じゃあもう、手加減とかしないでくださいねっ』

咲『うんっ!』



 
咲「…………っ」

和「……」

咲「……ツモ、嶺上開花。4000・8000」

恒子「倍満ツモー―――ッ!! Aブロック準決勝大・決・着!!
   清澄高校、宮永咲が逆転の嶺上開花! 二位は三箇牧高校、荒川憩。
   原村和は親っかぶりで三位に転落、惜しくも決勝進出を逃しました!」


咲(…………上がっちゃった。自分で、和ちゃんにとどめをさす和了を……)ハッ

咲「あれ? 和ちゃん……?」

憩「原村ちゃんならもう出てったで」

咲「和ちゃん!」タッタッタ

179: 咲和 2013/02/19(火) 18:39:27.18 ID:OTtqk/9wo
~会場廊下~


和「……」テクテク

咲「待って、和ちゃん!!」タッタッタ

和「咲さん……」

咲「あの、その……ご……」

和「……」

咲(ごめんっていっちゃだめ。それだけはしちゃいけないんだ……っ)

和「……ありがとうございました」

咲「え?」

和「最後の和了、なにを迷っていたのかなんとなく分かります。
  自惚れでなければ、私の転校のことを考えてたんですよね」

咲「……うん」

和「……迷ってくれて、そして上がってくれてありがとうございました」

咲「でも……」

和「……これまで咲さんとは部内や合宿で何度も対局してきましたが、
  正式な試合は今回が初めてでしたね」

咲「? うん……」

和「とても……とても楽しかったです。これまで麻雀をしてきた中で一番でした」

咲「あ……」

180: 咲和 2013/02/19(火) 18:40:30.58 ID:OTtqk/9wo





和『あなたが手加減してると「私は」楽しくありません……』

和『私も楽しませてください……!!』




 
咲「和ちゃん……」

和「咲さんはどうでしたか?」

咲「私も、私もとっても楽しかった! 楽しかったよ……っ!!」ヒック

和「泣かないでください……楽しかったなら、笑って……」グスッ

咲「……無理だよっ! 楽しかったけど、お別れするなんて嫌だ! もっといっしょにいたい!
  もっと和ちゃんと麻雀がしたいよっ!」

和「咲さん……うう……」ギュッ

咲「うええええ…………」

181: 咲和 2013/02/19(火) 18:42:14.49 ID:OTtqk/9wo


和「……私、もし転校することになっても麻雀は続けられるように父を説得してみせます」

咲「え?」スンッ

和「東京にいったって、二度と会えなくなるわけじゃありませんよ。
  阿知賀のみんなともここで再会できましたし、麻雀を続けていればきっとまた会えます」

咲「うん……」

和「二人ともずっと勝ち続ければ、来年もその先もいっしょに麻雀ができます」

咲「うん」

和「私、勝ち続けてきっと咲さんまでたどり着いてみせます」

咲「私も、負けないよ。次に和ちゃんと対局するまで絶対負けない」

和「……約束ですね」

咲「うんっ!」



カン

184: 咲ハー、?咲 2013/02/19(火) 21:36:21.74 ID:JgIBnDDko
************************

咲「池田さんって素敵ですよね?」


照「!?」

池田「…宮永?」

咲「衣ちゃんと臆せず戦う姿は勇敢で、痺れましたよ?」

池田「で、でも…勝ったのは宮永だろ…」

咲「勝つことより…強い気持ちを示すことが、人々の胸を打つこともあるんですよ?私も打たれた一人ですし…」ハニカミ

池田「み、宮永…」ジーン

池田「……」ヘヘ 照「……」チラ


照「……」ソワ

185: 咲ハー、?咲 2013/02/19(火) 21:37:32.81 ID:JgIBnDDko
咲「洋榎さんって素敵ですよね?」


池田「!?」 照「!?」

洋榎「き、急に何なん…?」

咲「そんなことないですよ?前から思ってましたし」

洋榎「せ、せやろか…?」

咲「ふふ…本当です。ちっちゃくて可愛いのに、名門である姫松をしっかり纏めてて…そういうギャップ?反則です」ニコ

洋榎「へへっ…お姉ちゃんやからな、咲も何時でも頼ってええで?」テレ

洋榎「……」ドヤ 池田「……」ジー 照「……」ジッ


池田「……」イラ 照「……」ムッ

186: 咲ハー、?咲 2013/02/19(火) 21:38:23.79 ID:JgIBnDDko
咲「宥さんって素敵ですよね?」


洋榎「!?」 池田「!?」 照「!?」

宥「ふぇっ?」

咲「何故かこう…守ってあげたくなると言いますか、放っておけないと言いますか…」

宥「あの…えぇ、と…咲ちゃん…?」

咲「それなのにいざという時には、凄く包容力があって…」フフ

宥「…うぅ、恥ずかしいよぉ、咲ちゃん…//」カァ

洋榎「……」グヌヌ 池田「……」フン 照「……」ムス


宥「……」エヘヘ

187: 咲ハー、?咲 2013/02/19(火) 21:38:49.68 ID:JgIBnDDko



?「…で、私には言わないの?」



望「『望さんって素敵ですよね?』ってさ?」

咲「そ、そんなの言わなくたって…その…」

咲「察して下さい…よ//」カァ

宥「」 洋榎「」 池田「」 照「」


お も ち

192: 桃咲ゆみ 2013/02/20(水) 00:21:02.67 ID:dro35v+Bo
************************

桃子「リンシャンさんと結婚するっす!」

咲「…」





咲「…はい?」

桃子「リンシャンさんは…いや、咲さんって呼ばせて貰うっすよ!」

咲「う、うん…」

桃子「話は逸れたっすけど咲さんは、先輩と私の仲を県予選で邪魔したっす!だから責任をとって…」

「それは無理だな…」





ゆみ「モモ」

193: 桃咲ゆみ 2013/02/20(水) 00:22:46.03 ID:dro35v+Bo
桃子「せ、先輩!?ど、どうしてここに…」

ゆみ「決まっているだろう?ここには宮永が…いや、咲が居るからだ」


桃子「」



ゆみ「それはそうと…咲との結婚すは成立しないぞ、モモ」

咲「…」ホッ

桃子「なっ、なななな何でっすか!?」

ゆみ「咲は私と結婚するからな…すまないが諦めてくれ?」

咲「」





咲「」

194: 桃咲ゆみ 2013/02/20(水) 00:24:57.72 ID:dro35v+Bo
ゆみ「まぁ安心しろ、式には必ず呼ぶ…咲の可憐なドレス姿を、独り占めするのは忍びないからな」

桃子「…」

ゆみ「さぁ式場を探しに行こうか、咲?」ニコ

桃子「い、い……」





桃子「行っちゃダメっすーーーっ!!!」

咲「!」

ゆみ「…」ハァ

ゆみ「話なら手短に頼む、早めに予約しておきたいんだ…大安は中々ないからな」

桃子「…ま、まだ咲さんの気持ちを聞いてないっす!」

桃子「わ、私には!咲さんが必要なんすよ!」

咲「なっ、ななな何を…//」

桃子「…咲さんは、私じゃダメっすか?」

咲「ダメって訳じゃ…でも、女の子同士で結婚は…」

ゆみ「んっ、そんなことを気にしていたのか?」

咲「えっ」

195: 桃咲ゆみ 2013/02/20(水) 00:25:55.40 ID:dro35v+Bo
ゆみ「それなら問題ない、相手は私だがな」

桃子「先輩の言う通りっす、来年から法改正もされることに決まってるっす、もちろん私と咲さんがっすよ?」

咲「そ、そうなの!?うぅ…だけど…」

桃子「ああっ!もう焦れったいっす!早く役所に行くっすよ!」

ゆみ「そうだな、役所が先だったか…加治木咲…いや、宮永ゆみも悪くない…」

咲「うぅーっ…」





咲「だ、誰か助けてーーーっ!!!」

196: 桃咲ゆみ 2013/02/20(水) 00:26:56.01 ID:dro35v+Bo

ガバッ


咲「はっ!」バサ


咲「ゆ、夢…?」ハァハァ

咲「…よ、良かったよ、夢で」ハァ

照『prrrr prrrr prr…』

ガチャ

咲「は、はい…宮永です…」

咲「えっ」

咲「な、何か用かな…?」





「ちょっとこれから…」





「会えないっすか、リンシャンさん?」


お さ わ り

202: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:39:26.00 ID:xNtkc3cL0
************************

モモ「先輩の、そしてわたし達の全国の夢を奪った嶺上さんは許さないっす!」

モモ「というわけで清澄に行って嶺上さんに仕返しするっすよ!」

~ 清澄高校前 ~

モモ「ふふふ… ここで待ってれば嶺上さんは出てくるはずっすから」

モモ「私のステルスを使ってバレないように近づいて…」

モモ「そのまま…… 何をしよう…?」

モモ「とにかく! 嶺上さんに仕返しするっす!」


咲「今日は和ちゃんも優希ちゃんも用事で先に帰っちゃったし」

咲「京ちゃんは買い出しに行ってるから帰り路は一人か…」

咲「なんか一人で帰るのって久しぶりでちょっとさびしいな…」トテトテ


モモ「(出てきたっす!)」

モモ「(どうやら一人みたいっすね… 好都合!)」

モモ「(よし… このまま近づくっすよ…)」ススス


咲「(何か前から見覚えのある人が近づいてくる…)」

咲「(私の顔真っ直ぐ見てるし… わ、わたしに用事があるんだよね!?)」

咲「(ん…? あれは鶴賀高校の東横さん?)」ジー

203: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:40:17.92 ID:xNtkc3cL0
モモ「(なんだかすごく見られてる気がするというか完全に目があってるんすけど… 偶然宮永さんが立ち止まって私のいる方向を見てるだけっすよね?)」

モモ「(よし、もっと近づいて…)」ススス


咲「(うわぁ… こっちの方睨みつけながら歩いてきてる… うぅ、こんな時に和ちゃんがいたら…)」

咲「(うぅん… ダメだよね。全国大会に出るんだしこのぐらいのトラブル一人でなんとか出来ないと…)」

咲「(よし! ケンカでもなんでもやってやる!)」キッ


モモ「(あ、あれ…? なんか嶺上さんこっちをすごい顔で睨みつけてるんすけど…)」

モモ「(もしかして… ばれてるっすか…?)」

モモ「(しかしもう嶺上さんの目の前まで来てしまったし…)」

モモ「(もし気づかれてたとしたらこのまま何も言わずに帰ったら変すぎるし…)」

モモ「(逆に私の思い過ごしで気づかれてないとしたら声をかけると墓穴を掘ってしまうっす!)」

モモ「(くっ… どうすればいいっすか…)」ジー

204: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:42:08.00 ID:xNtkc3cL0
咲「(うぅ… 近くまで来てずっとわたしのこと睨んでる… こわいよぉ…)」ガタガタ

咲「(こ、これって、メンチ切ってるってやつだよね…)」

咲「(も、もしここで逃げちゃったりしたらこっちが下に見られて漫画みたいに酷い目にあわされちゃうかもしれない)」

咲「(だ、誰か助けてよ~!)」ジワッ


モモ「(え!? 嶺上さんがいきなり泣きだしたっす!?)」

モモ「ちょ、どうしたんすか!?」

咲「え…?」ウルウル

モモ「あっ…」

モモ「(し、しまったぁ~! つい可哀想で声をかけちゃったっす!)」

モモ「(これじゃあもうステルスも使えないっすね…)」

咲「あ、あの…」

モモ「え~っと、これはっすねぇ…」

咲「わたしに何か用ですか…?」

モモ「用というかっすね… その…」

咲「なんですか?」

モモ「(うぅ… こんな純粋な目をした子にお礼参りをしに来てやったぜ! とか言えるわけないっすよ!)」

モモ「えぇ~あ~… とにかく今日の所はこれでさよならっす!」ピュー






咲「え…」

咲「なんだったんだろう?」

咲「でも」

咲「悪い人じゃない… のかな?」

205: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:43:30.08 ID:xNtkc3cL0
~ 次の日 ~

咲「ん? 下駄箱にお手紙が…」


今日15時、T橋で待つ
鶴賀高校 東横桃子


咲「昨日の… 東横さんだ」

咲「結局何の用事だったんだろう?」

咲「でも悪い人じゃなかったし、丁度部活の終わる時間だし行ってみようかな?」



~ 放課後 ~

モモ「おそいっす!」

咲「す、すいません! 帰りに和ちゃんと優希ちゃんとタコス屋まで付き合ってたら思ったより時間がかかっちゃって…」

モモ「む~、既に嶺上さんの勢いに流されてしまってる感があるっすね…」

咲「? リンシャンサン?って私ですか?」

モモ「そうっすよ、嶺上開花ばっかりするから嶺上さんっす」

咲「う~ん、なんかその呼ばれ方はイヤです」

モモ「そういえば嶺上さんの名前ってなんでしたっけ?」

咲「咲です! 宮永咲です! もう、ひどいですよ、東横さん!」

206: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:44:17.53 ID:xNtkc3cL0
モモ「ひどいって言っても… 個人戦で一回戦っただけじゃ… あ!?」

モモ「(そういえば個人戦で一回だけで南を鳴かれたっすね…)」

モモ「(まさかあの一回で私のステルスを完全に無効化したっていうんすか!?)」

咲「え~っと、それで、今日はどうしたんですか? 東横さん」

モモ「あ! そうだったっす! 今日はりんしゃ… いや、宮永さんにリベンジに来たっすよ!」

咲「リベンジって… わたし東横さんに何にもしてませんよ?」

モモ「と、とりあえず雀荘に行って麻雀で勝負っす!」

咲「はぁ… (今日はもう部活動でいっぱい打ったのになぁ…)」

207: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:45:20.61 ID:xNtkc3cL0
~ 雀荘 roof-top~

咲「槓、ツモ、嶺上開花清一色三暗刻赤1、6000、12000です」

モモ「うああああ! また捲られたっす!」ガタッ

モモ「何なんすか! 何で毎回毎回オーラスで丁度捲っていくんすか!」

モモ「何で35000点差のトップ目でこんな簡単に捲られちゃうんすか!?」ユサユサユサ

咲「そ、そんなの知りませんよ~! 東横さんが本気でやってくれって言ったんじゃないですか!」

モモ「納得できないっす! もう一回やるっすよ!」

客A「す、すまんがワシは抜けさせてもらうわい!」ガタ

客B「カワイイ女の子と打てると思ったらとんでもねえ! 麻雀じゃねえこんなもん!」ピュー

まこ「もう卓が立たん」

咲・モモ「はい…」

まこ「咲、店ではある程度加減しながら打ってくれっていうとるじゃろ!」

咲「す、すいません… 東横さんが本気で打てっていうから…」

モモ「む、嶺上さんわたしのせいにするんすか!」

咲「あ! また嶺上さんって言った! わたしには宮永咲っていう名前があるんですよ!」

モモ「嶺上さんなんて嶺上さんで十分っす! 何回も何回も嶺上開花ばっかり! 鬼! 悪魔!」

咲「あ、悪魔じゃないもん! 東横さんだってチョンボ点いっぱい取ってたじゃない!」

モモ「それは宮永さんの収入にもなるからいいじゃないっすか!」

ギャーギャー





まこ「あ~、もう、喫茶の客までおらんようになるけぇ、とりあえず二人とも外出んさい!」

バタン


モモ「宮永さんのせいで追い出されちゃったじゃないですか!」

咲「東横さんが私に言いがかりつけてきたんじゃないですか!」

モモ「も~! 宮永さんなんか知らないっす! バーカ! バーカ!」ダッ

咲「あ… 行っちゃった」

咲「もう、東横さん自分勝手なんだから…」

咲「でも強かった… 私は基本立直は打たないからチョンボ点を取られることはないけど」

咲「他家からの直撃やチョンボの収入が大きいし、その分点数の調整もすっごく難しかった」

咲「また打ちたいなぁ…」ボー


208: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:46:15.39 ID:xNtkc3cL0
~ その次の日 宮永家 ~

咲「はぁ… で、今日はどうしたんですか? 東横さん」

モモ「昨日は勝負がつかなかったっすからね! 今日は違う種目で勝負っすよ!」

咲「え? 半荘5本で私がトップ4回の東横さん1回だったし完全に私の勝ちじゃあ…」

モモ「あ、あれは最後まで勝負できなかったからノーカンっす!」

咲「そうですか… で、何をするんですか? しかも私の家まで訪ねてきて… ていうかなんでわたしの家知ってるんですか!」

モモ「そ、それは… ステルス能力を使って職員室から…」ゴニョゴニョ

咲「おまわりさ~ん!」

モモ「と、とりあえず勝負っすよ!」

咲「はいはい、もう、家の前で騒がれたら迷惑なんでさっさと中に入って下さい」

モモ「む、むむ、イヤに素直っすね…?」

咲「そりゃあせっかくここまで来てくれた東横さんを何にもせずに返したら失礼じゃないですか。鶴賀って結構遠いですよね?」

モモ「ふ、ふ~ん! なるほどなかなかいい心がけっすね!」

モモ「(宮永さんって私が噛みついちゃってるだけで根はいい人なんすよねぇ…)」

モモ「(というか… こうやって友達の家にお邪魔するのは何気に初めてかもしれないっす!)」

モモ「(友達… なんすかね?)」

209: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:47:37.32 ID:xNtkc3cL0
咲「どうしたんですか? 早くしてくださいよ。それともまた急に帰りたくなったとか…」

モモ「ち、違うっすよ! ええいいとも! 入ってやるっすよ!」

咲「(何で東横さんは私の家に入るだけでいきり立ってるの…?)」




咲「はい、とりあえず紅茶しかないけど」カチャ

モモ「こ、これはどうもっす…」

モモ「(こうやって人の家に行くことが無いから何をやっていいか分からないっすね…)」




咲「あの、東横さんは…」

モモ「はい?」

咲「リベンジって言ってたけど… わたしが何かしちゃいましたか?」

咲「わたし、自分じゃそういうのすぐに気づけなくて、後から大事なことに気付いちゃうから…」

咲「(だから、きっとお姉ちゃんも…)」

モモ「ええっと…」

モモ「(なんか、もう馬鹿馬鹿しいっすね…)」

モモ「違うんすよ!」

咲「え?」

モモ「宮永さんにリベンジとか言ってたのは私の逆恨みっす! 宮永さんは何も悪くないんすよ!」

モモ「わたしは…… ただ、先輩が負けたのが悔しくて…」

210: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:49:24.88 ID:xNtkc3cL0
~説明中~




咲「そう、だったんですか」

モモ「だから、宮永さんは別に何も悪くないんすよ… これは勝負なんすから」

咲「ありがとう」

モモ「え?」

咲「そんな、大切な思いを私に話してくれて、とっても嬉しいです」ニコッ

モモ「あ、う… どういたしましてっす(なんか、宮永さんの笑顔すっごい可愛いっす…)」

咲「わたし、お姉ちゃんに会うことばっかり考えてて、大事なこと忘れてた」

咲「長野で戦った皆のこと、その人の想いを背負って全国に行かなきゃいけないんだって、東横さんは改めてそう思い出させてくれました!」

モモ「うん… こちらこそ、ありがとうっすよ」

モモ「宮永さんに、この話を聞いてもらえてよかった」

モモ「(宮永さんの真剣な笑顔はなんか反則っすよ…)」

モモ「そ、そういえばさっきからお姉ちゃんお姉ちゃんって言ってるけど宮永さんのお姉さんは全国大会に出てくるんすか?」

咲「うん、実は…」

~ 説明中 ~



モモ「そう、だったんすか… 宮永さんも凄い想いを持って闘ってたんすね」

咲「うん! だから絶対勝つよ! 東横さんのためにも!」

モモ「うん、ありがとうっすよ!」

211: 咲モモ 2013/02/20(水) 15:51:30.62 ID:xNtkc3cL0
モモ「ええっと、あと、その東横さんっていうのはそろそろ止めて欲しいっす」

咲「え?」

モモ「私は麻雀部の皆にはモモって呼ばれてるからモモって呼んで欲しいっすよ!」

咲「う、うん。分かった! じゃあ…… モモ、ちゃん?」

モモ「うん! それでいいっすよ! ……… 咲!」

咲「うん!」

モモ「ふふ、なんかくすぐったいっすね」

咲「そうだね、わたし、モモちゃんに学校の前で会ったときは、まさかこんなに仲良しになれるとは思わなかったよ」

モモ「う、あのときは私は復讐の鬼と化してたっすからねぇ…」

咲「でも今はお友達だね! モモちゃん!」ギュッ

モモ「あぅ!? ちょ、咲、あんまり抱きつかないで欲しいっすよ!」

咲「あ、ごめんなさい。私、同い歳のお友達少ないから嬉しくって…」

モモ「あ、わ、わわわたしも友達少ないっすよ! むしろ絶対咲より私の方が少ないっす!」

咲「そ、そんな誇らしげに言わなくても… でも、モモちゃんみたいな人がお友達少ないのって以外だね?」

モモ「そもそも私のことが見える人はあんまりいないっすからねぇ… 先輩に、麻雀部の皆が気配を感じとってくれるぐらいで…」

咲「そっか、あの能力も意外と不便なんだね…」

モモ「不便というか、日常生活においては支障しかないっすね」

咲「そっか。じゃあその分私がモモちゃんのお友達になってあげるね!」ギュッ

モモ「だ、だからそんなに抱きつかないでくださいっす!」

モモ「(先輩にはいっつも抱き着いてるけど自分がやられるのはなかなかクルものが…)」

咲「えへへ、モモちゃんいい匂い…」スリスリ

モモ「ちょ、咲! な、なんか危ない方向に行っちゃってるっすよ!?」

咲「危なくなんかないもん! えへへ、モモちゃんモモちゃん…」スリスリモミモミ

モモ「(あ、んっ… これは……… 文字通り私が嶺上開花されちゃう展開っすか!?)」






218: 菫咲 2013/02/22(金) 21:21:56.32 ID:1vOd1Aj9o
************************

菫「咲、ちょっと来てくれ」

咲「は、はい!何でしょうか?」オドオド

菫「いや、いきなり済まない。最近調子良さそうだな。うちにも慣れてきたみたいだし、レギュラー入りも間違い無いだろう。…って私よりも強い君にこんな事を言うのも烏滸がましい話だな」

咲「そんな…がっ頑張ります!」グッ

菫「そうだな。頑張ってくれ」

咲「はい!」

菫「期待している」

咲「はい!」

菫「……」

咲「あの…、菫先輩?」

菫「ちょっと待っててくれ」スタスタ

咲「…?分かりました」



ーーーーー

ーーー

219: 菫咲 2013/02/22(金) 21:23:45.82 ID:1vOd1Aj9o
淡「もうダメダメだよ菫先輩!褒める時はちゃんと褒めないと!」

菫「そんな事言われてもな…どうしたら良いのか分からないんだが」

淡「そんなもん頭撫でながら頑張ったねー偉いねーって言うだけでイチコロですよ!」

菫「イチコロってなんだイチコロって、だがまあ参考になった。頭を撫でながらか…早速やってみよう」スタスタ

淡「不安だ、色々と…」



ーーーーー

ーーー

菫「済まない、待たせたな」

咲「いえ、大丈夫ですけど…」

菫「咲は本当に頑張ってくれている、雑用なども率先してやっているしな。淡にも見習って欲しいものだ」

咲「えっと、恐縮です」

菫「そこで何かしたいと思ったんだが、……嫌だったら言ってくれ」


ナデナデ


咲「…え?」

220: 菫咲 2013/02/22(金) 21:25:20.66 ID:1vOd1Aj9o
菫「いつもありがとうな、感謝している」ナデナデ

咲「あっ、うぅ…」カァ

菫「や、やっぱり嫌だったか!?済まない馴れ馴れしかったな…」バッ

咲「はっ…いえ!ちょっと恥ずかしかったですけど、嬉しかったです!」ニパー

菫「………」


ギュッ


咲「え!?どうしたんですか!?」アセアセ

菫「いや、可愛いなーと思って」ギュー

咲「かわっ!?」プシュー

菫「そうだ、照の妹なんて辞めてうちに来ると良い。部屋はまあ一緒で良いだろう、そうしよう」


淡「あんたがイチコロでやられてどーすんの!」ガシッ

菫「菫お姉ちゃん…って呼んでみてくれないか?」

淡「落ち着け!くそぅビクともしない…サキから離れろーーー!!」

224: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:42:43.19 ID:iCODx7I4o
************************

~四校合同合宿 清澄の部屋~

咲「おはよぅ……あれ? 原村さん? 優希ちゃん?」

咲(置手紙だ……原村さんは龍門さんたちと、優希ちゃんは池田さんと。いいなぁ、二人とも。私ももっと明るかったら友達できるのかな……)

咲「私も頑張ってみようかな……」

~広間の入り口~

咲(あ、確か……風越の文堂さんと、鶴賀の津山さんだ。何してるんだろう?)

225: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:44:34.84 ID:iCODx7I4o
星夏「やっぱりお煎餅が余っちゃいますね」

睦月「それはプロ麻コレクターとしては仕様がない。私はいつも部室に寄付している」

星夏「私も部室で出したり池田先輩にあげたりしてますけど、問題は今あるこれをどうするかですよね……」

睦月「福路さんならどうにか出来ないだろうか?」

咲(もしかしてプロ麻雀せんべいカードの話かな? そういえば胸ポケットに来る途中買ったカードが……あった! 開けて……と、あっ、カツ丼さんだ。一応光ってるからすごいのかな? これで……)

星夏「流石に部長でも煎餅料理というのは。あ、また藤田プロ。もう5枚目ですよ」ハァ

咲「あっ」ピタッ、ドタドタ

――

咲「どうしよう……逃げてきちゃったよぉ~。カードも落としちゃったし」

――

星夏「これ……藤田プロのスターカード」

睦月「あれは……宮永さん?」

226: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:45:26.69 ID:iCODx7I4o
~一時間後 合宿所ロビー~

咲(これだけ買えばもっと良いの出るかな? そしたら――)

星夏「あのっ、宮永さん!」

咲「ふぇっ!?」

睦月「これ落としたの、宮永さん?」

咲「え? あ、はい。ありがとうございます」

星夏「あの、それ、もしかしてプロ麻雀せんべいですか? もしかして宮永さんも集めてるんですか?」

咲「あ……は、はい!」

睦月「宮永さんはデッキ持ってきてる?」

咲「いえ……今日は……(でっき?)」

星夏「じゃあ今から私のと津山さんのを見ましょうか!」

227: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:47:09.29 ID:iCODx7I4o
~再び広間~

星夏「やっぱ小鍛治プロはカッコイイです。それにネットで見たんですけどデビュー当時から本当にほとんど見た目が変わらないんですよね。よく福与アナがアラフォーアラフォー言ってますけど、このまま行けば本当にこの容姿のままアラフォーになりそうですよね」

睦月「噂では24の時に撮り貯めたとか、フォトショップ疑惑とかいろいろある。実際に確かめようとした人は今はもう……」

星夏「CIAお抱えのハッカーに監視させてるっていう噂もありましたね。以前はやりちゃんのラジオで小鍛治プロがゲストの時、命知らずなリスナーが訊いたことがありましたよね。よりにもよってはやりちゃんの番組で。あの人は今でも勇者として崇められてますし――」

咲(全然ついてけないよ~。プロの名前も知らないし)

睦月「宮永さんはどう思う?」

咲(どう思うって何? 焦って何にも聞いてなかったよ……。どうしよう。正直に言おうかな。でも今まで楽しそうだったし、でも全然分からないし。そもそも麻雀雑誌見たことさえほとんど無いし、その時だってお姉ちゃんの記事しか見てないし。こんなことなら無理して友達なんてつくろうとするんじゃなかったよぉ)シドロモドロ

咲(もう正直に言おう……)ウルウル

咲「ごめんなさい! 私、本当は――!」

228: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:48:16.06 ID:iCODx7I4o
睦月「なんてね」

咲「え?」

睦月「知ってるよ。宮永さんが本当はカードに興味ないこと」

星夏「ごめんなさい。実はあの後、清澄の部屋にカード届けに行った時に竹井さんから聞いてしまったんです。『あの子はプロの名前もほとんど知らない』って」

睦月「それで竹井さんから頼まれた。もちろんそれだけが理由じゃないけど。……そういえば宮永さんが買ってきたの開けてなかったな」

星夏「取りあえず開けてみましょう」

咲「――はい!」

咲「……えーと。……カツ丼さん(ノーマル)、カツ丼さん(レア)、秋山プロ(ノーマル)、カツ丼さん(ノーマル)」

咲「最後は……カツ丼さん(スターカード)…………」

睦月「宮永さんのコレクションは、秋山プロ(ノーマル)と藤田プロ(ノーマル×1、レア×1、スター×2)……」

星夏「6枚買ってスターカード2枚も出たのに……藤田プロが5枚……」

咲「フフフ……」
睦月「ククッ……」
星夏「アハハ……」

咲・月・夏「あははははっ!」

229: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:49:30.86 ID:iCODx7I4o
~合宿最終日 帰りのロビー~

睦月「そういえば、電話番号を訊いてなかったな。よければ教えてくれないか?」

星夏「言われてみればそうですね」

咲「あ、あの……私携帯電話とか持ってないんですけど……家のでもいいですか?」

睦月「うむ」


星夏「――これでよし、と。じゃあコーチが来たのでそろそろ行きますね。それではまた。宮永さん、津山さん」

睦月「ちょっと待って欲しい……これを」

星夏「これは小鍛治プロのスターカード! いいんですか?」

睦月「うむ。宮永さんには……はやりんを」

咲・星夏「ありがとうございます!」

睦月「うむ。では私ももう行こう、部長が早く運転したがってる。何時でも連絡して欲しい、麻雀の相談以外なら力になれると思う」

星夏「はい、ではまた」

咲「はい、ありがとうございます。さよなら! 文堂さんも、またね」


和「咲さん、楽しそうでしたね」

咲「うん。友達もできたし、プロ麻雀せんべいカードもとっても楽しかった!」

230: 咲星夏睦月 2013/02/24(日) 04:50:21.34 ID:iCODx7I4o
~全国大会出発前日~

睦月「それでは、宮永咲の全国での活躍を願って、乾杯」

咲・星夏「乾杯」

星夏「……ジュースと煎餅で乾杯っておかしくないですか? 睦月さん」

睦月「こういうのは慣れていないんだ……」

咲「お煎餅を片付けたいだけだったりして」

睦月「……そんなことはない」シラッ

咲「でも、ありがとうございます。睦月さん、星夏ちゃん。私、二人のおかげでもっともっと麻雀が好きになりました。だから二人の分まで、皆の分まで頑張りたい、って思います」

睦月・星夏「咲(ちゃん)……」

咲「そしてできるだけ目立って、カードにサインを貰ってこようと思います! もちろん二人の分も!」

睦月・星夏「同士よっ!!」


咲(その日、もうひとつ勝たないといけない理由が増えました。他の人から見れば『お姉ちゃんのこと』と比べて、些細なことかもしれません。だけど私にとっては同じくらい大切なこと。だから私は――)


うむ!

235: 咲智紀 2013/02/28(木) 04:38:13.14 ID:7I9PxbxFo
************************

~四校合同強化合宿~
皆が寝静まった後、一人の少女が広間のPCの前で呻いている。

咲「うぅ……どうしよう。壊れちゃったのかな……?」オロオロ

智紀「どうかしたの?」スッ

咲「ひうっ!?」ビクッ

智紀「ごめんなさい」

咲「い、いえ。実は変なふうになっちゃって……」

智紀「ちょっと貸して…………これで大丈夫。……あ、この人――」

咲「あ、ありがとうございます! でもすごいです私なんて未だに携帯電話も持ってなくて家にぱそこんも無くて、まるで魔法使いみたいでした!」アセアセ

智紀「そんなことない。これくらい慣れれば誰でもできる。それに私がパソコンを覚えたのは、そんな良い理由からじゃない。私は透華に会うまでずっと引きこもりだったから……」

236: 咲智紀 2013/02/28(木) 04:40:56.49 ID:7I9PxbxFo
咲「……それでも、それでもすごいと思います。……さっき私が何を調べてたか、見ましたよね?」

智紀「……宮永照」

咲「お姉ちゃんなんです。前に東京に会いに行った時は会ってくれなくて……それでさっき聞いちゃったんです。お姉ちゃんが『私に妹はいない』って言ってたって。……薄々気付いてたんです、お姉ちゃんは私のことが――なんだって。だから私は麻雀を嫌いになろうとしました。全部麻雀のせいにして、私は麻雀から逃げたんです。でもやっぱり嫌いになりきれなくて…………」

智紀「宮永さん……」

咲「え、えっとですね結局何が言いたいのかというと、もし逃げたんだとしても、その先で今に繋がる何かを見つけられたのなら、それはきっと凄いことなんじゃないかと、そう思うんです」アセアセ

咲「私は何も見つけられませんでしたから……」

智紀「……そんなことない。私が見つけてるんだとしたら、宮永さんもきっと何かを見つけてるはず。もしかしたら最初から何も見失ってないのかもしれない。だって宮永さんは衣を、私たちを救ってくれたから。家族にしてくれたから」

咲「沢村さん……」

智紀「だから大丈夫。あなたは好い子」

ナデナデ

智紀(何となく撫ぜてしまった。……でも、さらさらでやわらかくてネコみたいな――)

237: 咲智紀 2013/02/28(木) 04:41:23.67 ID:7I9PxbxFo
咲「あ、あの……」

智紀「あ、ゴメ――」サッ

咲「い、いえ……もう少し……いいですか?」ウツムキ

智紀「ん……」ナデナデ

咲(頭撫でられるなんて何年ぶりだろ。何だろ、恥ずかしいのにきもち

いい、おちつく……)

238: 咲智紀 2013/02/28(木) 04:42:00.59 ID:7I9PxbxFo
~朝~
チュン チュチュン

咲(ん……いいにおい……。何だろ……? って、沢村さん? まぁいいや……もうちょっと……)

智紀「起きた?」ナデナデ

咲「すみません……足痛くないですか?」

智紀「平気。眠いなら寝ててもいい。私はPCやってるから」ナデナデ

咲「じゃ、じゃあもう少しだけ……」


智紀「ふふ」ナデナデ

――

和「ちょっと部長! 何ですかあれは!?」

久「朝チュンというやつかしら?」

まこ「きっと馬が合ったんじゃろ」ヤレヤレ

久「私の勘だと、咲は年上で静かに寄り添ってくれる人がタイプよ。ピッタリね」クスッ

和「まだ……まだ決まったわけでは……」ブツブツ

239: 咲智紀 2013/02/28(木) 04:43:26.99 ID:7I9PxbxFo
~数カ月後~

衣「また咲が来ているのか!? 衣も遊ぶぞ!」

透華「後にしましょう。今行ったら馬に蹴られてしまいますわ」

純「それにしても、何してるんだろうな? あの二人だと想像出来ないぜ」

一「この前こっそり覗いてみたけど、背中合わせに寄りかかってPCと読書してたよ。二人ともいつも通りって感じだったけど……何と言うかホッコリしちゃったよ。あえて言うなら、お互いが生活空間の一部? みたいな感じだったかな」

透華「大変ですわ! 衣がいませんわ!」

純「ああ、衣の奴ならさっき『衣はもう待ち切れん!』とか言って走ってったぞ」

透華「何で言いませんの!?」

純「そんなの――面白そうだからに決まってるだろ」キラン

透華「もしあのお二人があんなことやこんなことをしてたら……教育に良くありませんわ! 二人とも! 早く追いかけますわよ!」


一「やれやれ、家族が一人増えただけで大忙しだよ……」クス


カン

261: 咲一咲 2013/03/02(土) 14:46:04.32 ID:BlGo1BlOo
************************

一「えっ」

咲「……」

一「…えっと、もう一度だけ言って貰っても良い?」

咲「だから…」



咲「もしかして、誘ってるの?」

一「」



咲「龍門さんや、衣ちゃんなんかを主に」

一「」

262: 咲一咲 2013/03/02(土) 14:46:46.69 ID:BlGo1BlOo
一「なっ、なななな何でそうなるのさっ!?」

咲「いや、だって…その格好…」

一「こ、これはっ!」

咲「…なら龍門さんに無理矢理、着させられてるの?」

一「…そういう訳じゃないけど」

咲「じ、じゃあ!やっぱりっ!」

一「だから!何でそうなるのさっ!?」

一「言いがかりもっ!…あ、あれ?」

咲「?」



一「…そもそも、どうして咲がボクの格好を気にしてるのさ?」

咲「えっ」

263: 咲一咲 2013/03/02(土) 14:47:42.98 ID:BlGo1BlOo
一「おかしいよ…ちょっと生地の少ない服を着てたからって、その…誘惑してるなんてさ」

咲「そ、それは…」

一「短絡的すぎるよ、ましてや相手が衣たちなんて…」

咲「だっ、だって!」



一「…もしかして、咲の方が欲情しちゃったんじゃない?…ボクの格好に」

咲「」



咲「……」

一「…咲?」

咲「…よ」

一「んっ?」

咲「…気にしちゃうに決まってるよ」

一「……」

264: 咲一咲 2013/03/02(土) 14:48:27.50 ID:BlGo1BlOo
一「……」エヘヘ

咲「!」



咲「なっ、なに笑ってるの!?」

一「…やっと認めたと思ってね?」

咲「ちがっ!みっ、認めてなんか…」

一「そうなの?衣たちは家族だから恥ずかしくはないけど、咲に見られるのは恥ずかしかったんだけど、頑張ったのにな…」

咲「えっ」

一「…もしも咲が潔く白状して、望むならボクの」

咲「!」



一「ううん、もしもの話をしても仕方ないね…咲はボクの身体には興味ないみたいだし…」

咲「ちょ…っ!」

265: 咲一咲 2013/03/02(土) 14:49:43.74 ID:BlGo1BlOo
咲「まっ、待ってよ!」

一「…んっ?気が変わったの?」

咲「ぐぬぬ…」

一「…あ、ちょっと肌寒くない?ジャケット羽織っとこうかな?」イソイソ

咲「!」

一「…暖かい日が続いたとは言っても三月は、まだ寒いよね」チラ

咲「あっ…キチャッタ…」

一(…へへ、見るからに残念そうだね)ニコニコ



一(…でも簡単には、見せてあげないからね?)



一(ずっと短いスカートでその気にさせておいて、急にロングスカートにした咲が悪いんだからさ…)


お も ち

271: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:00:32.08 ID:IXmrnE8+o
************************

こんにちは。私、宮永咲です

高校二年生です

去年のインターハイも無事終わった頃から、なんだか色々と身の回りの環境が変わってきて右往左往の毎日です

特に、麻雀関係

私の麻雀の腕前を評価して下さる人が増えて

お姉ちゃんの妹だという事がバレて

マスコミの方々(ちょっと苦手…)ですとか、ファン(恐れ多い事です)の方々が付いてくださったりとか

特に最近は色んな大会でいい成績を残せたりしているので、それがどんどん勢いが付いてきて、少し怖いくらいです

今では「向かうところ敵無しのリンシャンマシーン」ですとか、「無敵の鉄板少女」ですとか、「最強一族宮永の系譜」ですとか、「魔王咲さん」ですとか…

恥ずかしいやら居心地悪いやら虐められてるやらの二つ名候補みたいなのまで雑誌やネットで(勝手に)議論されていたり…

ちょっとオモチャ扱いされている気がして、抗議したい気もあります(気が弱いので無理ですが)

せめてもうちょっと格好良い呼び名にして欲しいというのは私の我儘でしょうか。いや、そんなことはない(反語)…はず

あと、これも言っておかなくてはいけません。二年生ですから。今年に入って、私の身の回りの環境は大きく変わりました

後輩が出来たり(みんな可愛いです)

部長…じゃなかった竹井先輩が卒業したり、仲直りしたお姉ちゃんが東京の大学に行くことになったり

そのせいでお父さんが、お休みの日はお母さん達に会いに、よく東京へ出かけるようになったり

おかげで最近の私の週末は、一人ぼっちです

いえ。それはちょっと嘘でした

最近の土日は、いっつもちょっと大変です

例えば…今日なんかも




272: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:01:19.67 ID:IXmrnE8+o
咲「…」ピンポーン

咲「…はあ」

咲「…」ゴソゴソ

咲「…」カチャカチャ

咲「よいっしょ…と」カチャッ

咲「合鍵使ってばっかだなぁ」ハァ

咲「まったく。またどうせ今日も寝てるんでしょ」プクッ

咲「ゆーみーさーん!」ズカズカ


パタン


はい。私、宮永咲

最近、お休みの日は、今年大学1年生になった元鶴賀学園麻雀部部長(勘違い)、加治木ゆみさんのおうちに入り浸りなんです

と言っても、実家じゃなくて

県内とはいえ大学がちょっとおうちから遠いゆみさんが、大学が近いここ清澄の、しかも私の家の近くにアパートを借りる事になったので、そこですけど

ぶちょ…竹井先輩から初めてそれを聞いたときは驚きましたけどね

273: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:02:43.75 ID:IXmrnE8+o
ゆみ「すー…すー…」

咲「もうっ!またこんなに散らかして!」サッサッ

咲「先週から台所は使った形跡ない!ゴミ箱にはコンビニ弁当の空!空!」ガサガサ

ゆみ「すー…んん…」

咲「それに、お酒臭い!どうせ今日お休みだからってまた朝方までお酒飲んでたんでしょ!」ポイッポイッ

ゆみ「ん~…」ゴロン

咲「もうっ!だからフローリングに毛布だけ敷いて寝転がらないで下さい!」ガバッ

ゆみ「うおっ!?」ズリッ


でも、もっと驚いたこと

ゆみさんが近所に越してくると竹井先輩から聞いて、引越し間もない頃に一度挨拶に行ったことがあるんです

「慣れない一人暮らしで、色々不便もあるだろう」って、一人暮らしの経験のあったお父さんがお蕎麦の乾麺を持たせてくれたりなんかもして

その頃の私のゆみさんへの印象は、格好良くてちょっと怖いお姉さん

去年の夏のインターハイ地区予選決勝や、合同合宿での頼れるしっかり者イメージがこびり付いていて

それと、槍槓された印象から少しだけ怖かったりもしたんです

…あの槍槓は本当に怖かったなぁ、と今でも思い出すとゾッとするんですが

274: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:04:01.54 ID:IXmrnE8+o
咲「…」

ゆみ「いたたた…咲、か」

咲「おはようございます。と言っても、もうお昼ですけど」ジトーッ

ゆみ「荒っぽいな。何も力尽くで引っぺがす事は無いじゃないか」

咲「どーせそれくらいしなきゃ起きないくせに」プクッ

ゆみ「ははは。そう膨れるな」ツンッ

咲「…」


とにかく

若干の苦手意識を持ちながらも、折角近所に引っ越してきたんだし、と思って訪ねたんです

あと、やっぱり格好良い人だとも思っていたんで、仲良くなれたら嬉しいなっていう感情もあったので

それで、訪ねたんです

けど

だっていうのに…


咲「それより、最近お料理してないでしょ。お台所見れば分かるんですからね」ジトッ

ゆみ「ん?ああ…はは…忙しくてね」

咲「嘘ばっかり」

ゆみ「むう…」

275: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:05:07.11 ID:IXmrnE8+o
今では歩いて15分の道のりを、迷いながら2時間かけてなんとか訪ねて(途中、和ちゃんと優希ちゃんと京ちゃんに2回ずつ助けを求める電話をかけました)

呼び鈴鳴らして

しばらく待って

お昼すぎだというのに、とても眠そうなゆみさんの声が聞こえてきて

またしばらく待って

扉が開いて…


咲「あと!」


そうしたら…


咲「いい加減寝る時その格好止めて下さい!!」


寝ぼけ眼でボサボサの髪を掻き毟り、今みたいな下着姿に、Yシャツ一枚肩に羽織っただけのゆみさんが!

276: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:06:56.26 ID:IXmrnE8+o
ゆみ「いいじゃないか。楽なんだ、この格好」

咲「集金とかにもその格好で出てないでしょうね!」

ゆみ「最近来てないなぁ」

咲「そうじゃなくって!えええ!?」

ゆみ「咲、すまないが少々静かにしてくれないか?昨日かなり飲んだから頭が痛くて…」

咲「あーーーーー!あーーーーー!わーーーーーー!」

ゆみ「いたっ!こら、止めろ!咲!頭に響くと言っているだろう!」

咲「べーーーーーーーーーっ!!」

ゆみ「この…わざとか!生意気な後輩め!」ガバッ

咲「きゃー!し、下着姿で襲いかかって来ないでくださ…あははははは!」


そして、また今日みたいにコンビニ弁当の空の山を見て、ひもじそうなゆみさんの為に持ってきたばかりのお蕎麦を茹でながら、私は知ったんです


咲「あははははははは!」

ゆみ「ほれほれ。咲、残念だったな。ひ弱なお前では私に力で敵うまい」コチョコチョ

咲「あははははは!と、とにかく何か着てくだ…あはははは!!」

ゆみ「ふふふ…」コチョコチョ

咲「ご、ご飯作りませんよ!」

ゆみ「む。それは困る」ピタッ

咲「はー…はー…も、もうっ!」

277: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:08:41.40 ID:IXmrnE8+o
加治木ゆみ。元鶴賀学園麻雀部部長(勘違い)

現在大学1年生の、18歳(お酒はまだ飲んじゃいけない歳な筈なんですけど……)

お誕生日、12月21日(気が早いですけど、今年のお誕生日のプレゼントはもう決まってます。物凄くうるさい目覚まし時計)

背はちょっと高め(うらやましいです)

スリーサイズは、全部平均(うらやましい。いつか胸だけでも抜いてやりたいけど、お姉ちゃんがあれだしなぁ…)

真面目で、しっかり者。とても頭がよくて、勉強も出来て、人望も厚い頼れる女性(お勉強教えてもらってます。わかりやすいし、やっぱり凄い)

趣味は、お昼寝(これも最初は意外でした)

一人の時は意外とズボラ…というか、だらしない(はぁ…)

そして





278: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:12:19.98 ID:IXmrnE8+o
咲「…」

ゆみ「…」ギューッ

咲「…なんで離してくれないんですか」

ゆみ「いやぁ…」

咲「お料理作れないんですけど」

ゆみ「ちなみに今日のメニューは?」

咲「…肉じゃがです」

ゆみ「それはいい」

咲「…」

ゆみ「あったかいなぁ。咲は」

咲「…そんな格好で寝たから風邪引いたんじゃないですか?」

ゆみ「辛辣だな」クスクス


私の


咲「…ゆみさんって、こんなにだらしない人だと思いませんでした」

ゆみ「そうか?」クスクスクス


苦手で


咲「ええ。幻滅です。本当、大っきら…何がそんなにおかしいんですか」

ゆみ「くくくく…」

咲「肩震わせて忍び笑いなんかして……え?」


大嫌いで


ゆみ「だって、仕方ないだろう?」スッ

咲「あ…」

ゆみ「お前、そういう人間を放っておけないタチだ」チュッ

咲「むぐ…」


大好きな…


279: 咲かじゅ 2013/03/02(土) 17:17:12.39 ID:IXmrnE8+o



私の



咲「もうっ!お昼ごはんのつもりが、気付いたらお夕飯の時間じゃないですか!」

ゆみ「ははは。けど、最後に私に釣られて一緒に昼寝をしてしまった咲にも非はある。お前はよく寝るからなぁ。10月27日の誕生日には、大音量の目覚まし時計をプレゼントしてやろう」

咲「もーーーーーっ!」

ゆみ「皿は用意しておくぞ。朝から何も食べていないんだ。急いでくれよ、「向かうところ敵無し、鉄板の系譜、無敵の魔王咲さん」!」

咲「意地悪な二つ名で呼ばないで下さい!今度呼んだら料理にデスソース仕込みますからね!」

ゆみ「ははははは!」

咲「本気ですからね!もーーーーーーーーーーーーっ!」




天敵




284: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:08:29.67 ID:Cc6wyq7no
************************

~全国大会団体戦準決勝Aブロック先鋒戦終了後 会場前~


浩子「園城寺先輩、無事やといいんですが」

セーラ「そんなん大丈夫に決まってるやろ。ちょっと疲れただけや。さ、はよ戻らんと泉が拗ねるで」

――

咲(お姉ちゃん、“―――”、……)ボー

――

セーラ(ん? あれは……たしか清澄の大将『宮永』。あの天江衣を倒したっちゅう一年。何しとるんやろ? つーかなんちゅう顔しとるん……ほっとけへんな)

セーラ「フナQ、ちょっと先行っててくれへん?」

285: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:10:57.21 ID:Cc6wyq7no
~~

セーラ「よっ、何しとるん?」バッ

咲「ふぁっ!? な、何ですか……?(学ラン!?)」

セーラ「あーワルいワルい。俺は千里山の中堅、江口セーラ。一応出場校や。あ、『ちゅうけん』言うても忠犬とちゃうで」

咲「……」

セーラ「……」

咲「あっ、私は――」

セーラ「知っとる、清澄の宮永やろ? あの天江を倒した。有名やで」

咲「は、はいっ、宮永咲です。よろしくお願いします!」

セーラ「で、何しとったん? 何やたそがれてたみたいやけど」

咲「友達と今やってる試合観に来たんですけど……何となくそんな気分じゃなくなっちゃって……」

セーラ(何やワケありみたいやな……。千里山言うても気付かんし)

咲「江口さんは何してるんですか?」

セーラ「今ウチの先鋒を見送ってきたところや」

咲「お買い物ですか?」

セーラ「ちゃうわ! 今、試合でウチの先鋒が倒れてん!」

286: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:12:06.57 ID:Cc6wyq7no
咲「え!? お姉ちゃ……ん……はじゃなくて大丈夫なんですか?」

セーラ「なるほどっ! 宮永! 宮永かぁ~」

咲「あ、あの……」

セーラ(アカン――地雷やったか)

セーラ「ああ怜? 怜なら大丈夫や。昔からよう倒れんねん」

咲「それは良かったです……?」

咲「というかこんな所にいていいんですか!?」

セーラ「まぁええやろ。俺も気晴らししたかっただけやし。けどぼちぼち行かなアカンな。試合、応援したってな!」

咲「は、はい。頑張ってくださいっ」

セーラ「自分もな。何悩んでるか知らんけど、取りあえず進んどけば何かちゃうもんが見えるようになるやろ! ほなな!」

咲「はい、さよなら!」

咲(何か不思議な人だったな……)クスッ

咲(取り敢えず進めば……か。そうだよね、ちゃんとお姉ちゃんと話さなきゃ。そのためにも明日は――)

 ゴッ

咲「(倒す)」

287: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:13:38.76 ID:Cc6wyq7no
~準決勝準決勝Bブロック終了後 清澄高校控え室~


久「さて、明日は待ちに待った全国大会決勝、相手は白糸台、姫松、阿知賀。やることはやったし、明日に備えて各自英気を養っておくように。……咲、落ち込む必要は無いわ。貴女はまだ一年生、相手は全国高校生の中でも間違いなくトップレベルの選手……人間時には『負け』も必要よ」

優希「そうだじぇ、咲ちゃん。決勝出場、勝てば官軍だじぇ!」

まこ「気にするこたぁ無い。あんた勝ちすぎだったんじゃ。ここらで負けとかんと、採算が合わんじゃろ。明日への布石じゃ!」

咲「…………」

和「咲さん……」

咲(違うの、違うんだよ皆。私はまた……)

288: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:15:30.49 ID:Cc6wyq7no
~全国大会決勝前 会場~

セーラ「悪い。俺、ちょっと行くとこあるから。先行っといて!」

竜華「ええで。怜のことは任せとき」

怜「子供扱いすなや。何か知らんけど頑張ってな」


―清澄高校控え室付近―

咲「…………」ウツムキ

セーラ「よっ、何しとるん?」

咲「……江口さん」

セーラ「吹っ切れたか? ってゆーのも野暮か。どした? お姉さんに話してみい。伊達に2年も長生きしとらんで。それに他人の方が話しやすいこともあるやろ?」

咲「……」

セーラ「……」

咲「…………やっと、ずっと目標にしてたものに手が届くのに――って取り繕ってもしょうがないですよね。直接じゃなくても、決勝で打ってお姉ちゃんに見てもらえれば仲直りできるって、そう思ってたんです……けどもしそれでも駄目だったら……。
 自分の足じゃなくても、『進んだ』って言えるんでしょうか? 江口さんが言ったように決勝に進みました。けど私には、何も見えないんです……」

セーラ「大丈夫、そんなん怖くて当然や。俺かて大会ん時はいつも怖いからな。それに俺には宮永――ややこしいから咲でええか? 咲や怜みたいに牌が“見え”へん。だから目一杯気合入れて、願って、信じるんや。やから、咲も見えんくても自分を信じ。自分で『進めば見える』ゆーといてなんやけどな。
 それにお姉ちゃんなんやろ? 家族っちゅうのは何があってもずっと家族や」

咲「……」ウツムキ

289: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:17:06.94 ID:Cc6wyq7no
セーラ「あーまどろっこしいんは苦手や! 要するに努力・信頼・勇気や! そない一歩進む毎に“ひとりで”立ち止まってどないすんねん! オマエは一人やない。もっと仲間を頼りぃ。なんやったら俺でもええ、そしたら引っ張ったったる。それでもダメなら背負ったる。きっと皆もそない思うとるはずや!」

咲「そう……なんでしょうか?」

セーラ「当たり前や。一昨日遇ったばっかりの俺でも思っとるくらいや。それに逆の立場なら咲もそう思うやろ?」

咲「そう……ですね」

セーラ「よし! はよ戻り。皆心配しとんで」メクバセ

咲「みんな……って皆!?」

久「また迷子になったのかと思ったわ」
優希「咲ちゃんみずくさいじぇ」
まこ「そうじゃ。少しは先輩を頼りんしゃい」
和「ごめんなさい、咲さん。……私も話したいことがあります」

久「ごめんなさい、咲。貴女がおかしいことは気付いてたわ……だけど貴女なら大丈夫だって……いえ、それは言い訳ね。どうしていいか判らなかったの。だから怖くて……せめて一緒に悩むくらいは出来たのに……」

咲「いえ、私がもっと早く言えれば良かったんです。ごめんなさい」

久「江口さんにも迷惑かけたわね。ごめんなさい。それからありがとう」

セーラ「ええで。俺も最初は気晴らしで話しかけただけやしな」

咲「ありがとうございました、江口さん」

セーラ「ええ言うたやろ。はよ行き。決勝、頑張りや! ほなな」ニカッ

咲「はい。ほなな、です!」ニコッ

セーラ「そや。大将戦前、ちょっとええか? 渡したいもんが有んねん」

290: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:18:09.39 ID:Cc6wyq7no
~~

フナQ「――見たで、江口先輩」ボソ

セーラ「げ、フナQ! いつから居ってん!」

フナQ「何時も何も最初から着いて来てましたよ」ニヤニヤ

セーラ「―――てくれ」

フナQ「どないしました?」

セーラ「わすれてください!」

292: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:26:02.85 ID:Cc6wyq7no
~大将戦前 清澄控え室前~


咲「江口さん!」

セーラ「おう、来たか! それからセーラでええで、って言うかそう呼びぃ」

咲「せ、せーらさん」マッカ

セーラ「お、おう……」マッカ

セーラ「そ、それでやな、これや」

咲「学ラン……ですか?」

セーラ「俺が中学のときから着てたヤツや。雀力や能力言うても結局最後は気合や。千里山の方針で公式戦じゃあ一回も着てへんから、3年分の運と努力と気合がまるまる入ってんで。お守り代わりって言うのもなんやけど、良かったら連れてったってくれ。……ちなみに着てくれなくても、ええで?」

咲「……」

セーラ「わ、ワルい。変なこと言うたな。じゃあ、がんば――」

咲「ち、違うんです! ……嬉しいのとびっくりしたのでゴチャゴチャになっちゃって、ありがたく着させていただきます!」

ゴソゴソ

293: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:27:12.52 ID:Cc6wyq7no
咲「ど……どうでしょう?」ウワメヅカイ

セーラ「――っ!! ぶ、ぶかぶかやな。牌倒してもなんやし、着てくのはヤメとこっ」

咲「そ、そうですか……」シュン

セーラ「いやっ、似合うとるで! けどチョンボで負けたら大変やろ?」

咲「そうですね、着て行くのはやめておきます」クンクン

セーラ「って匂い嗅ぐなや!」

咲「すみません、つい」ニヘ

セーラ「何やこの余裕は…………うりゃ」ペシ

咲「イタッ」

セーラ「おちょくったバツや。ほな、頑張りや!」

咲「――はい!」

~~

竜華・怜・泉「…………」

セーラ「なんや、言いたいことが有るんなら言えや……っ」

怜「セーラ、セーラー服……」

フナQ「似合うてますよ」

セーラ「――っ///」

294: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:28:18.64 ID:Cc6wyq7no
~決勝終了後 観戦室~


恒子『ドーラマチーーーック!! 今大会中、かねてから疑惑があった白糸台宮永照と清澄宮永咲。この決勝の場で熱い抱擁。二人の目からは熱い涙が! 大会史上最高の感動が今、目の前にーー!! 隣のアラフォーの目にも涙が!』

健夜『グスッ、アラサーだよ。こーこちゃん台無し……』


竜華「エッグ……エグエグ……良かったな。宮永姉妹……」

怜「せやな……。映画化決定や」

セーラ「……ほな、俺は帰るわ」

竜華「宮永咲に会わなくてもええの? ってか閉会式は?」

セーラ「ええ。監督には適当に言うといてや」

セーラ(良かったな、咲)

295: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:29:10.88 ID:Cc6wyq7no
~約一ヶ月後 千里山女子~


セーラ「…………」ボー

竜華「土曜補習出といて何ずっと黄昏てんねん」

怜「セーラー服やからまんま恋する乙女やな」

竜華「何や。学ラン脱いだ王子様はお姫様になったんか?」

セーラ「誰がお姫様や」

怜「ツッコミにもキレないわ」

竜華「『恋する』にはツッコまないんやな」

セーラ「知らん」

竜華「だから会わんくていいか聞いたのに。というかまさかホテルじゃなくて家に帰るなんて思わんかったで。うちの個人戦の応援もしないで」

セーラ「それもう耳タコや」

怜「帰りの新幹線で後悔しとったんやろ? フナQが言っとったで」

セーラ「あいつ……今度泣かしたる」

竜華「でも、あのセーラが補習に出るなんてなー。『前は推薦でええ』って言ってたのに。変われば変わるもんやな」

セーラ「選択肢は多いほうがええやろ」

竜華・怜「……愛や(な)」

296: セーラ咲 2013/03/04(月) 03:30:13.47 ID:Cc6wyq7no

竜華「さて、そんな近頃元気の無いセーラさんにプレゼントや!」

怜「まぁ、遊び行くだけやけどな」


―千里山女子 校門―

セーラ「で、どこ行く!?」

怜「お、やる気になったみたいやな」

竜華「知らん」ニヤ

セーラ「知らんて何やねん!」

竜華「さーな、あそこに居る子に聞いてみよか?」ニヤニヤ

セーラ「何ふざけたこと言うてんねん……って――」


咲「こんにちは、セーラさん!」ニコッ

298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 05:51:30.14 ID:9CNkhxvO0
おつおつ
セーラと咲だと何故か咲が攻めに回るイメージだな
早くその構想を文章にする作業に戻るんだ

300: 久咲 2013/03/04(月) 21:14:40.10 ID:9CNkhxvO0
************************

咲「あ~! 部長!また授業さぼって寝てましたね!」

久「ふぁっ… なんだ、咲か。寝起きに大きい声出さないでちょうだい。耳にクルから…」

咲「も~、ちゃんと授業出なきゃダメですよ?」

久「はいはい、何度も言うけど私はもう自由登校扱いなの。出たい授業だけ出ればあとは何しようが自由なのよ?」

咲「それは授業外でちゃんと自習してる人はそうですけど… 部長は絶対授業に出た方がいいと思います!」

久「なんでよ?」

咲「だってお昼に部室に来たらいっつも寝てるし… そもそも部長が自習してるところなんか見たことありませんし」

久「ふふ、能ある鷹は何とやら、ってやつね」

咲「む~、部長の場合はほんとにそれが当てはまっちゃうから何かむかっとします」

久「全くひどい言いようねぇ… 時に咲?」

咲「はい?」

久「呼び方、前に言ったわよね?」

咲「…… いいじゃないですか。特に問題ないですし」

久「だ~め。今の部長はまこでしょ?」

咲「む~…… 分かりましたよ、久さん」

301: 久咲 2013/03/04(月) 21:15:26.53 ID:9CNkhxvO0
久「ふふ、そうやっていちいち照れてくれるから呼ばせたくなるのよね」

咲「照れてないです! それより、はい」

久「あ、今日もありがとうね」

咲「だって久さん、受験の大切の時期なのにダイエットとか言ってお昼抜く日とかあるし… 仕方なくなんですからね?」

久「ふふ、毎日咲のお弁当が食べられて私は幸せ者ね(咲に作ってもらうための口実でほんとはダイエットなんか嘘なんだけどね…)」

咲「もう、幸せ者でいいですから、今はお勉強頑張って下さいよ?」

久「分かってます。これでも私、校内模試は総合で学年2位なのよ?」モグモグ

咲「その話は聞き飽きました。模試で何位なのかも重要ですけど、本番で体調が原因でダメだったりしたら元も子もないんですからね?」

久「咲が体調管理してくれるから大丈夫よ」モグモグ

咲「またそんなこと言って……」

久「も~、そんな顔してたら幸せが逃げちゃうわよ? ほら、これ美味しいから食べてみなさい? はい、あ~ん」

咲「あむ… むぐむぐ…… そりゃ自分で作ってるんですから味ぐらい分かってますよ」

久「もう、もっと照れてくれなきゃつまんないじゃない」モグモグ

咲「はいはい、わたしはつまんなくていいんで早く食べちゃってください?」

久「咲がつめたい~」

302: 久咲 2013/03/04(月) 21:16:47.22 ID:9CNkhxvO0
咲「ちょっと本読んじゃうんで話しかけないでくださいね?」ペラ






久「」モグモグ

咲「」ペラ

久「」モグモグ

咲「」ペラ








久「」フーッ

咲「うひゃっ!?」

咲「なんなんですか!? もう!」

久「食べ終わりました。ごちそうさま」

咲「あ、はい、お粗末様…… じゃなくて何でいきなり耳に息吹きかける必要があるんですか!」

久「何となくよ、何となく。それより咲?」

咲「何ですか?」

久「ご飯食べちゃったら眠くなっちゃったし… 一緒にシエスタしましょ?」

咲「さっきまで寝てたんじゃないんですか?」

久「ふぁぁ… 一人で寝るのと咲と一緒に寝るのは別腹よ?」

咲「もう、あんまり徹夜ばっかりして根詰めすぎちゃダメですよ?」

久「ふふ、咲には何でもお見通しね… ほら、こっちにいらっしゃい?」

303: 久咲 2013/03/04(月) 21:17:32.24 ID:9CNkhxvO0
咲「はいはい。もう…… 卑怯です。久さんは」

久「ん~、なにが?」

咲「わたしが断れないの知ってるから…」

久「ほんと、咲は可愛いわね」ナデナデ

咲「もう… 寝る気なんかない癖に」

久「そうね、でもある意味では『寝る』で合ってるんじゃない? ほら、咲……ん…」チュッ

咲「ふぁ…んぅ……んむっ…ぷはっ、 もう! する気まんまんじゃないですか」

久「受験勉強の息抜きよ? 咲とエッチしないと勉強なんか頑張れる気がしないわ」

咲「もう… また都合のいいこと言って、んっ……」チュッ

久「んっ……んむ………ふぅ。 あら、咲もやる気みたいじゃない」クスクス

咲「久さんのストレス発散に付き合ってあげるだけです。ストレス過多で体調を崩されても困りますし」

久「はいはい、そういうことにしといてあげるわ」クスクス

咲「もう、いじわる…」

久「ごめんごめん、茶化しちゃって悪かったわ。ほら、お昼休みもあと半分ぐらいしかないし、出来るだけ楽しみましょ?」

咲「うん…」

咲「(次の授業出れるかな…)」






308: 咲誠子 2013/03/05(火) 02:58:06.99 ID:Q6mWJu7zo
************************

~白糸台麻雀部一軍部屋~

咲「こんにちは……誠子先輩、何見てるんですか?」

誠子「釣り雑誌だよ。咲も見る?」

咲「はい、じゃあおじゃましますね」トテトテ

照「……ちょっと待って。いつの間にそんな下の名前で呼ぶようになったの? 金曜日までは“普通”だったはず」

咲「昨日、釣りに連れてって貰ってからだよ」

誠子「皆さん誘っても来たがらないじゃないですか。でも咲はいつも来てくれて。良い妹さんですね」

咲「楽しいですよ、釣り。本読みながらでも出来ますし。それにあの子も魚が好きだったから……」

照「咲…………ってダメです。お姉ちゃんは許しません、ってああっ、そんなに肩を寄せあって一緒に……顔近い近い。それはちょっと先輩後輩の距離感じゃないんじゃないかな?」

309: 咲誠子 2013/03/05(火) 02:59:30.59 ID:Q6mWJu7zo
誠子「離れたほうが良くないかな」ヒソヒソ

咲「いいんですよ。お姉ちゃんだって淡ちゃんとはこのくらいですから」

照「いいいいいや、良くない。淡は何度言っても直らないから諦めてるだけ。言ってみればペットみたいなもの。でも咲と誠子はそれじゃあまるで――」

咲「お姉ちゃん……」

照「どどど、どうしたの咲?まるで私が“間違えて”咲のパンツを履いてたのを見つけた時のような顔は」

淡「テリュ~」ウリュウリュ

誠子「これはフォロー出来ませんね」

照「違うんだよ、淡。ペットと言っても、いい意味でだから。――――」

310: 咲誠子 2013/03/05(火) 03:00:34.26 ID:Q6mWJu7zo

咲「さ、続き読みましょうか」

誠子「い……いいのかな」

咲「大丈夫ですよ、淡ちゃんですから。……それより、顔、雑誌で隠れ

てますね。」

誠子「そうだね」

咲「お姉ちゃんも淡いちゃんも、こっち見てませんね」

誠子「そうだね」

咲「……」

誠子「……」

チュ

誠子「全く、あの咲がこんなに大胆になるなんて。最初は餌も付けれなかったのに」

咲「釣られた魚は餌がもらえないと不安なんですよ」

誠子「じゃあ丸々太った子は今夜料理しないといけないね」

咲「///」

――
尭深(お茶を入れて帰ってきたらとんでもないものを見てしまった……。取り敢えずメモメモ……)

311: 咲誠子 2013/03/05(火) 03:01:55.29 ID:Q6mWJu7zo
~後日~

照(来い、照魔鏡)

咲『あ、や……誠子さ……んっ……』

照「ヒッ!!」シッシン

照(神は……死んだんだ……ニーチェ、あなたは――)

~~

照(この前は不覚を取った。でもよくよく考えるとあれは咲の視点だった。という事は性子と打てば……。いやそれより再起不能にした方が早いか……)


フィッシュ!

322: タコ咲ハー 2013/03/08(金) 18:02:03.34 ID:VUVxcAXEo
************************

ガチャ

咲「ただいま戻りました…」


まこ「んっ?…今日は見かけん思ったら、どこか行っとったんか?」

咲「はい、ちょっと買い出しに…」

久「あら?帰っていたのね、寒かったでしょう?お茶を煎れるから、早く中に入りなさい」

まこ「ほーじゃ、こっち来て暖まりんしゃい?」

咲「あ、えっと…」キョロキョロ

まこ「どうしたんじゃ…咲?」


優希「…おっ、咲ちゃん来たのか!お帰りだじぇ!」

咲「!」パァ

323: タコ咲ハー 2013/03/08(金) 18:05:06.56 ID:VUVxcAXEo
咲「ゆ、優希ちゃん!こ、これ…」つtacos

優希「……」

咲「その…途中でタコス屋さん見つけて、優希ちゃんを思い出したから…」

優希「……」

久「紅茶で良かったかし…優希?」

優希「……」スタスタ

ピタッ

優希「…サルサソースは買って来たのか?」

咲「優希ちゃん…?」

ヒソヒソ

咲「な、な…っ///」カーッ

久まこ「!?」

優希「」フフン

324: タコ咲ハー 2013/03/08(金) 18:08:00.19 ID:VUVxcAXEo
久「…優希、何を咲に言ったのかしら?」

まこ「お、おーい!しっかりせんか、咲!」


ピン ポン パン ポーン

< 議会長、議会長の竹井さん…

< 至急、議会室までお越し下さい

< 繰り返します…


久「」

まこ「…咲は任せんしゃい、何とかしといたるけぇ」

ガチャ

久「ダイジナトキニ…マコニダケイイカッコハ…」ブツブツ

バタン

まこ「……」

まこ「ほれじゃ優希、聞かせて貰わんと…」

まこ「…な?」


まこ「……」ポツーン


まこ「居らん…じゃと…?」



咲「よ、良かったの?先輩たちに挨拶しなくて…優希ちゃん?」

優希「良いに決まってるじぇ!それとも咲ちゃんは、私と二人じゃ嫌か?」

咲「えっ」

優希「……」ジーッ

咲「あ、あの……嫌じゃ、ない…よっ///」テレテレ

優希「!」

優希「ほらっ、咲ちゃん早く帰るじぇ!」グイッ

咲「ちょ…ま、待って!優希ちゃん!」



優希(早く咲ちゃんにサルサースぶっかけたいじぇ…!)


お も ち

330: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:50:14.07 ID:XCSlRZFjo
************************

>>296続き
~千里山女子 校門~

竜華「ほな、うちらは帰るわ。また連絡するわ、咲ちゃん」

怜「ほなまたな。セーラもしっかり案内するんやで」

フナQ「後で話聞かせて下さい」

咲「はい、皆さんありがとうございました。また連絡させてもらいますね」


セーラ「……ほな、行こか?///」

咲「……はい///」

セーラ「……」

テクテク

咲「……」

テクテク

セーラ「あ~~もう!」

咲「」ビクッ

セーラ「ちょっとそれ貸しい、学ランやろ!? きっとこのカッコがワルい! この上からでも学ラン羽織れば調子が出るはずや!」

咲「は、はい。ありがとうございました。セーラさんのおかげでお姉ちゃんと仲直り出来ました」

セーラ「よっ――俺だけのおかげじゃないやろ」ゴソゴソ

咲「そうですけど……きっかけはセーラさんですから」

セーラ「よし着れた! じゃあお礼に今日は一日付き合うてもらうで。覚悟し!」

ギュッ

咲「ふぁっ!?」

セーラ「ほな、行くでー!」

咲「……はい!」

331: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:51:29.85 ID:XCSlRZFjo
~月曜日 千里山女子 教室~

竜華「おはようセーラ、土曜はどうだったん!? というかメール返しぃ」

怜「おはようさん(ホントは咲に聞いとるんやけどな)」

セーラ「楽しかったで! また遊ぶ約束したった!」

竜華「えらいざっくりやな……」

怜「なんや照れもせんのかい。やっぱ学ラン着てるからか?」

竜華「ゆーても、遠いからそないに会われへんのちゃう?」

セーラ「一ヶ月後や。まぁ、電話訊いたし大丈夫やろ」

竜華「でもアンタ、電話でうまく話せるん?」

怜「せやな、ヘタレやし」

332: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:53:17.20 ID:XCSlRZFjo
セーラ「そんなん大丈夫に決まってるやろ! まず番号押して電話して――」

怜「ガチャ。はい、宮永(父)です」

セーラ「ガチャ」

セーラ「アカン……イエデンやった……。ってなんでやねん! 咲携帯持ってるやろ。あの方向音痴が携帯無しで大阪来れるかい!」

竜華「せーらが、さきのわるぐち、いっとったで……」メルメル

セーラ「ヤメい! そこがまた可愛いトコやろが!」

竜華・怜「「……」」

セーラ「……なんや?」マッカ

竜華・怜「「かわえぇなぁ~」」ホッコリ

セーラ「う、うっさいわ。……でもあかん、電話やと何話したらええかわからん……」

怜「そんなんいつも通りでええやろ。今日何があった、とか」

セーラ「それは分かるで。わかるんやけど……何かちゃうねん。もっとこう……なんちゅーか…………とにかくちゃう!」

竜華・怜「「?」」

フナQ「それは恋ゆえにですね」スッ

セーラ(もう驚かへんぞ)

333: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:54:00.50 ID:XCSlRZFjo
フナQ「耳元に聴こえる声、そして時折感じる吐息。それはまるで彼女の顔がそこに在るようで。目を閉じればそこには彼女が……。っもしかして私の息遣いも彼女に? そっと唇を指で撫ぜてみる……すると今までに感じたことのない甘美な疼きが……」

竜華・怜「「セーラ……エロッ///」」

セーラ「ち、ちゃう、そんなん考えたこともないわ!」

フナQ「はて? 違いましたか。じゃあこっちですね。あなたは今どんな顔してるのかな? あなたはいつも笑ってくれるけど、電話じゃ顔が見えないよ。寂しいよ、不安だよ、会いたいよ」

竜華・怜「「セ、セーラ……///」」

セーラ「///」

フナQ「それでは私はこれで……」ペコ

ガラガラガラ―バタン

セーラ・竜華・怜「「「///」」」

竜華「……ま、あれやな。イイと思うで?」

334: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:55:15.86 ID:XCSlRZFjo
~デート2 江口家泊~

咲「すみません、今日はお世話になります(この前は出来なかったけど、今日こそは告白しないと)」ペコ

セーラ「こちらこそな! (よっしゃ、今日こそ告白したる!)」

~~

セーラ「よっし、じゃあ寝るか? 咲はそっちでええの?」

咲「は、はい! さすがにセーラさんのベッドを使うのはその……恥ずかしいので」

セーラ「お、おやすみ……」

咲「はい、お休みなさい……」

セーラ「…………(寝られへん……てかまだ告白してへんやん……)」ドキドキ

咲「…………(う~、“知ってる”とはいえ緊張するよぉ。明日でいいかな……でも、言いたいことは言いたい時に言わないと)」ドキドキ

セーラ「……(咲は……起きとる。よし!)」

咲「……セーラさん、起きてますか?」

セーラ「お、起きとるで(出鼻!)」

335: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:56:04.27 ID:XCSlRZFjo
咲「……今日は、今日もとっても楽しかったです。セーラさんに学生服貸してもらった日から、ずっと」

セーラ「たまたまや。たまたま会場前で見かけてたまたま声掛けて、実力が勝敗を分けて、たまたま決勝前に見かけて、たまたま清澄のヤツらに話聞かれて――」

セーラ(あかん……言うててヘコんできた。ヘコみ過ぎてイライラしてきた。何やこれ……)

セーラ「そんで試合前に学ランを押し付けたら、咲が実力で勝って夢が叶った。それだけや。べつに“俺”やなくても――」

咲「――じゃあ運命だったんですね」

セーラ「――っ///」

咲「と言うか浩子さんに聞きましたよ。たまたま会場前にいた黄昏れてた子に声掛けて、決勝前にはその子を探して元気付けて、悩みを解決して、自分が恥ずかしい思いをしてまでその子に大切な学ランを渡したって。……良い人過ぎます」クスクス

セーラ(アホやな、俺は。照れ隠しで“たまたま”なんて言うとったらなんや本気で不安になって……)

セーラ「フナQのヤツ……今度会うたら泣かしたる」

咲「アハハ……」

セーラ「よし、もう寝る!」

咲「あ、まだ待っ――」

セーラ「咲めっちゃ好きやでっ――もう寝た!」フトンカブリ

咲「……」

セーラ「……」

咲「……私も、私も大好きです」ニコ

セーラ「…………もう寝たゆーたやろ……///」

咲「ねごとです」クスクス

336: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:57:04.14 ID:XCSlRZFjo
~~

セーラ「ん……朝か、おはよーさん」

咲「クー、クー……」

セーラ「///」

セーラ「~~っ///」

セーラ「(昨日のアレはオッケーてことやんな? その前に告白したかも判らんけど、こここ、こいび――ってことでええんよな! 違う言うても知るか! コイツ結構小悪魔なとこあるから許されるやろ!)」ニカニカ

セーラ(まぁええわ。とりあえず眺めとこっ)

~~

セーラ「(って長いわ! 寝過ぎやろ。飽きんからええけど寝過ぎや! ……もうちょっとしたら起こしたろ)」

セーラ「(でもどないして起こせばええんや? 大声は可哀想やし、揺らすか? でもどこ触ればええんや。肩、鎖骨が見えとる。頭は変やし、体は腹が出てパン――が見えとる。脚も何か……アレやし。アカン、全部エロく見えてまう!)」

咲「セーラ、さん……?」

セーラ「(テッパンキター)ちゃうねん! 俺はなんもしとらん!」

咲「Zz……」

セーラ「~~っ、いい加減起きろぉ~~!!」

ガシャーン

337: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:58:00.64 ID:XCSlRZFjo
~~

咲「イタいです……セーラさん」サスサス

セーラ「うっさい、バツや」

咲「何でむくれてるんですか?」

セーラ「知らんっ」

咲「む~」

セーラ「ってか何で自分そんな落ち着いてるん?」

咲「……『何で』ですか?」キョトン

セーラ「『昨日のアレは本当だったのか不安』とか『恥ずかしくてどう接すればええか解らない』とか思ったりせえへんの?」

咲「恥ずかしいしドキドキしてますよ。でも不安ではないです。実は竜華さんや怜さんと連絡をとってたんですけど、その時にはもう私たちが付き合ってると思ってたのか、セーラさんの惚気た様子を逐一報告してくれてたんです」

セーラ「マジか……」

咲「でも、とっても嬉しかったですよ」ハニカミ

セーラ「まぁ、なんちゅーか……これからよろしゅうな?///」

咲「はい、よろしくお願いしますね」ニコッ

セーラ「なんやかなわんわ……」

338: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:58:37.09 ID:XCSlRZFjo
セーラ「そんで、今日はドコ行こか?」

咲「そうですね……その前に昨日から気になってたんですけど、私セーラさんの私服、見たことがないです」

セーラ「え? 今来てるやん」

咲「え……っと、いつもそれで遊びに行くんですか?」

セーラ「さすがに着替えるで」

咲「ですよね」ホッ

セーラ「別のシャツ着てー、別のハーパン履いて――」

咲「ちょ、ちょっと待って下さい。……それって今の格好と同じってことですよね?」

セーラ「せやな。でも柄は違うで」

咲「服……買いに行きましょうか」ニゴッ!

セーラ「お……おう……(何やこのプレッシャー……)」

339: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 04:59:28.87 ID:XCSlRZFjo
~~

咲「し○むらですね……」

セーラ「し○むらやな……」

咲「お母さん喜んでましたね……」

セーラ「まさか泣くとは思わんかったわ……」

咲「まあ私は好きですよ、しま○ら。私も部屋着とかはそうですから」

セーラ「ワルい。どうも竜華が言ってたようなとこはハードル高いわ……」

咲「いえ、いいですよ。私もセンスに自信があるわけじゃないので――ってそっちはメンズTですよ?」グイッ

セーラ「」

咲「さ、まずはこれ着てみて下さいね? その間にいろいろ探して来ますので」

セーラ「マジでか……スカートやん」

咲「じゃあ行って来ますね?」ニコ

340: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:00:21.49 ID:XCSlRZFjo
~~

咲「どうですか?」

セーラ「あかん……これはアカン」

咲「似あってますよ?」

セーラ「スースーする。めっちゃスースーするっ!///」

咲「セーラー服より長いですよ」

セーラ「スカート自体がダメや。存在意義がわからん! あともっとカッコイイのがええ!」

咲「そうですか……じゃあこれでも着比べながら待ってて下さいね」

セーラ「……何で下全部スカートやねん……」

341: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:01:12.73 ID:XCSlRZFjo
~~

咲「何か気に入ったのありました?」クスッ

セーラ「もうイヤや……」ゲッソリ

セーラ「あ、あんな……? じ、実は着てみたいのがあんねん……」マッカ

咲「なんですか?」

セーラ「昨日咲が着てたみたいなやつ……」カー

咲「わ、わかりました……///。格好良くてスカートはなし、あとパーカーですね」

~高速バス乗り場~

セーラ「なぁ、やっぱこれ短すぎひん?」モジモジ

咲「何回聞くんですか? そんなに裾引っ張ると穿いてないみたいですよ?」

セーラ「学ランとハーパンが恋しい……」モジモジ

咲「あ、バス、来ちゃいましたね」

セーラ「せやな……」

咲「セーラさん、今日は何だか可愛らしいですね」クスッ

チュッ

セーラ「な……っ///」

咲「じゃあ、帰ったら連絡しますねっ」

タッタッタッタ、プシューバタン

セーラ「」ポー

――

咲「~~~~っ」バタバタ

342: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:02:07.41 ID:XCSlRZFjo
~翌日 千里山女子 教室~

竜華「セーラ、あんたらまだ付き合ってなかったんやて? 昨日咲ちゃんから聞いたわ」

怜「『セーラさんと無事お付き合い出来る事になりました。今後も宜しくお願いします』やて。出来た娘やなー」

セーラ「まーな!」

竜華「服も買ったんやて?」

セーラ「おお! シャツとパーカーとショートパンツや。スカートばっか薦められたけど何とか阻止したったで。あとスニーカーも買ったな。」

怜(それは最初にハードルを高くしといて――ってヤツやな。まぁ幸せそうやしええか)

343: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:03:36.44 ID:XCSlRZFjo
~デートX ヤッたる!~

セーラ(おかしい……なんや最近いいようにやられとる。俺はもっとせめる側の人間だったはずや)

セーラ「(とは言うたものの……どないせいっちゅうねん!)」

咲「……」ペラ…ペラ…

セーラ「(てか何でコイツ、クリスマスに部屋でふたりっきりやのに本読んでんねん)」

セーラ(とりあえず学ラン着て……よしっ、気合や!)バサッ

咲「どうしたんですか? 急に」

セーラ「さ、咲!」

咲「ふぁっ!? ――んむ……!?」

セーラ「んむ、ん……ちゅっ、どや! やったったで! ざまあみさらせ。俺はヘタレやないでー! ……って、あ……」

344: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:04:56.69 ID:XCSlRZFjo
咲「へぇ~。前から思ってたんですけど、セーラさんて服装で性格変わりますよね……」ユラ…

セーラ「な、なんや……言うとくけど力じゃ負けへんで」タジタジ

咲「違います……私、セーラさんから、嬉しくって……」

セーラ「……咲。――ええか?」

咲「はい……///」

セーラ「ん、ちゅ……舌出し」

咲「はい……あっ」

ドサッ

セーラ「ふっふっふ……覚悟しぃ」ワキワキ

咲「……///」

セーラ「うりゃっ」

咲「へ? や、あは、あはははっ、やめ、そこはっ、ダメッ――」

セーラ「うりうり。これはお仕置きや。最近俺をからかって遊んでるやろ。お姉さんを、もっと、大切にしぃ」

咲「アハハハ、します、しますからぁ……ごめ、なはっヤメ――」

セーラ「うりうりうりうり――。ハッハッハ、これでどっちが上かハッキリしたやろ、ってうぉっ」

クルッ、トサ

セーラ「アレー?」

345: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:05:52.71 ID:XCSlRZFjo
咲「フフッ。リーチしたら守れなくなるんですよっ」ニコ

セーラ「学生服着てる時は凛々しくて、女の子の格好をすると可愛いなんて……」

セーラ「な、なに言うてんねん」

咲「今日の格好、とっても似合ってます……このスカートも……私のために頑張ってくれたんですよね……」

セーラ「せ、せや……///」

咲「上も制服脱いでもっとよく見せて下さい」

セーラ「お、おう……ほら」スッ

セーラ「……って、しもた、学ラン!」

咲「クスッ、可愛いですよ? ……本当に」

セーラ「~~っ///」

咲「隠さないで見せてください」

セーラ「ん……」

咲「こっち、見て下さい」

セーラ「はぃ……」

~~

セーラ「またやってしもた……。年上としての威厳が……」

咲「スー、スー」

セーラ「まったく、ずるいわ……」

セーラ「……写メっとこ」

346: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:07:05.76 ID:XCSlRZFjo
~進路~

セーラ「なぁ、進路どないしよ?」

咲「行きたいところはないんですか? その前に進学か就職、どっちですか?」

セーラ「なんや薄情やな。もっとこう、『少しでも一緒に居たいですー』とか無いんかい」

咲「言って欲しいんですか?」

セーラ「……」ムスッ

咲「そうですね……特に一緒に居たいとは思わないですね」

セーラ「……」

咲「でも居たくないとは思いません。ついでにダメなところはいくつも言えますけど、好きなところは片手で足りる程しか言えません」

セーラ「……」

347: セーラ咲の続き 2013/03/09(土) 05:08:07.02 ID:XCSlRZFjo
咲「つまるところ好きってことです」

セーラ「……どういうこっちゃ」

咲「私にもよく分かりません」

セーラ「俺は咲のこと大好きやけどな!」

咲「~~っ///」

セーラ「何やテレとんのかい」

咲「だ、だって私たちあんまそういう事言わないじゃないですか」

セーラ「俺はいつだって咲と一緒にいたいと思うし、好きなとこもぎょーさん言えるで」ニヤ

咲「そ、そうですか」

セーラ「せや」

咲「……じゃあ結局はずっと一緒にいるってことですね」ボソ

セーラ「なんか言うた?」

咲「何でもないです!」

~~

竜華「で、結局どうするん?」

セーラ「自分で決めろ、やて。まぁ東京で推薦から選ぶつもりや。やっぱ色んな世界を見たいからな」

怜(バスのパンフレット見て何言うてんねん……)


カン

351: 洋咲 2013/03/09(土) 14:07:36.12 ID:1iPzEEDbo
************************

咲「……」

洋榎「……」

咲「…洋榎さんなんて…大嫌いです」

洋榎「そうなん?ウチは咲のこと、大好きやで?」

咲「……うーーっ、どうして大好きなんて言うんですか!?」

洋榎「えっ…好きだから好きって言っただけなんやけど、アカンかったん…?」

咲「うぅっ、そうじゃなくて!その…」

洋榎「……」ムッ

ギュ

咲「ふぇ?」

洋榎「…ウチが嫌いでも、ウチは咲が大好きやから!」ギュー

咲「ふぁ…」

咲(…エイプリルフールだから嫌いって言ったのに)

洋榎「絶対絶対っ、離さんからな!」ヒシッ

咲(……これはこれで、良いかな?)


おわりやで

352: 咲ハー 2013/03/09(土) 14:28:12.11 ID:1iPzEEDbo
************************

咲「……」ペラ

照「ねぇ咲、パンはパンでも食べられないパンは?」

咲「…いきなりどうしたの?お姉ちゃん」

照「良いから答えて」

咲「……パンツ?」

照「……」

照「不正解、残念だけど咲パンは美味しいから…」


咲 「…は?」

353: 咲ハー 2013/03/09(土) 14:29:10.21 ID:1iPzEEDbo

照「皆も良く美味しいと言っ照が?」

ガチャ

淡「サキパンはアイスが合うよね!」

バタンッ


照「」ドヤァ


咲「は?」

ガチャ

菫「いやそのまま食べないとか邪道だろ?」

尭深「お茶より爽やかな風味がお気に入り…」

誠子「私は年代物の方が…」

バタンッ


照「」フフン


咲「は?」




咲「は?」


おわりどす

357: 怜咲照 2013/03/12(火) 08:57:49.68 ID:Q1vayQBPo
************************

怜「なぁーなぁー宮永ー?」

照「んっ?なに?」

怜「自分な動物に例えたら、猫やんな?」

照「…せやろか?」

怜「せやせや、咲ちゃんにあの子より構って欲しゅーて距離とっとったんやろ?…えっと、何やったっけ名前?」

照「……」

358: 怜咲照 2013/03/12(火) 08:58:32.56 ID:Q1vayQBPo

怜「…まぁーええわ、とりあえずツンデレいうん?そんなとこがクリソツやわ」

照「……」

照「それなら園城寺は犬っぽい」

怜「うん?…言われてみれば、そうかも知れんな?」

照「そう。病弱なのに倒れるまで仲間の為に戦う、まるで飼い主を守る忠犬のよう…」




照「ーーと言うわけで、本日は咲に甘えてみようと思う」スリスリ

咲「……唐突すぎて本当に猫みたいだよ、お姉ちゃん」

359: 怜咲照 2013/03/12(火) 08:59:49.87 ID:Q1vayQBPo

照「仕方ない…私は猫に例えられた、寧ろ前世は猫照と主人咲…」

咲「ふふふ、どういうことかな?」ナデナデ

照「…だからペロペロも許されるはず」グググ

咲「ど、どういうこと…かなっ」グググ



照「ーー叩くなんて酷い…」ヒリヒリ

咲「……いきなり唇ペロペロしてくるお姉ちゃんが悪いんだよ?」

360: 怜咲照 2013/03/12(火) 09:01:41.74 ID:Q1vayQBPo

照「…咲ペロ出来るって園城寺に教えちゃったのに、どうしよう」

咲「んんっ!?」



ピンポーン



扉「宮永ー 妹ペロペロさせて貰いに来たでー」


咲「」

照「……」ニコ


咲「」




咲「お姉ちゃん!どういうことかな!?」


お わ り や ん ?

364: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:44:40.11 ID:tgK3jzw7o
************************

~プロアマ交流戦 昼 廊下~

健夜(今日も指導にすら入れてもらえなかったなー。もう巧く加減できるようになったのに……それだけ今年は豊作ってことかな)テクテク

咲(うう、おトイレどこ? 強い人と戦えるのは楽しいけど会場が広いのは困るよ~)オドオド

ゴッ!

健夜「――っ」ゾクッ

健夜(何? 今の子。こんな感覚久しぶり……打ちたい!)ゴッッ!

咲「ふぁっ!? な……なんですか?(この人……凄い)」

健夜「宮永……咲さんだよね? 良かったら一局、どうかな?」

咲「は、はい。宜しくお願いします! ……その前におトイレどこですか?」

365: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:45:35.21 ID:tgK3jzw7o
~~

大沼「なんと。その娘と打ちたいから部屋を用意して欲しい?」

トシ「咲ちゃんが良いなら用意はするけどねぇ……。健夜」

健夜「分かってます。ちゃんと手加減はします」

大沼「しかしだな……」

咲「私からも、お願いします」ペコ

トシ「やれやれ、仕方がない。その代わり危ないと思ったら直ぐに止めるよ。あと人数合わせとして私とそこの老いぼれ。他には……念の為戒能の小娘を連れて行こう」

大沼「せめて年金支給日まで待って欲しいんだが……」

トシ「それじゃあ30分後に212室に。良いね?」

健夜「はい、有難うございます」

咲「ありがとうございます。宜しくお願いします」

スタスタガチャ…バタン


大沼「やれやれ、久しぶりだが巧く受け流せるか……。真正面から受けたら大変だろう」

トシ「私の方が久しぶりですよ。これも老い先短い者の務めです」

大沼「しかし良いのか? 将来有望な若者を。それに傷つくのはあの娘だけではなかろうに……」

トシ「久しぶりのあの子の我侭です。叶えてやりたいと思うのは嘗ての師として当然のことでしょう? それに危なくなったら命を懸けてでも護れば良いことですよ。何より今年の子供“たち”は“強い”ですよ」

大沼「こんなことなら南蒲の奴と代わっとくんだったよ」

366: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:46:12.35 ID:tgK3jzw7o
~30分後 212室~

健夜「失礼します」
咲「失礼します」

良子「ウェルカムです。人払いと異能遮断の結界をクリエイトしておきました」

トシ「それじゃあ早速始めようかね。ルールは半荘一回、後は高校生大会と同じで良いね」

咲「はい、お願いしますっ」ペッコリン

健夜「お願いします」

大沼「あんまり年寄りを虐めんでくれよ?」

健夜(まずは50%位で様子見かな……)ゴ

367: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:46:53.21 ID:tgK3jzw7o
~第1ゲーム 終了~

順位:健夜 咲(0) 大沼 トシ

咲(うぅ……緊張してまたやっちゃったよぉ)

健夜(成る程。これはこれで面白いけど……)

トシ「咲ちゃん、そんなに済まなそうな顔するんじゃないよ」

大沼「飴でも舐めるか?」

咲「あ、いただきます。すみません、緊張しちゃって……」

健夜「この面子じゃあね、しょうがないよ(次は60%)」ゴッ

咲(やっぱり強い)ゾク


~第2ゲーム 終了~

順位:咲 健夜 トシ 大沼

咲「有難うございました(何とか勝てた……)」

健夜「なかなか強いね、咲さん」ニコ

健夜(……次は70%でもいいかな)ゴッッ

368: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:48:05.77 ID:tgK3jzw7o
~第3ゲーム 終了~

順位:健夜 大沼 トシ 咲

咲「もう一回お願いします!」


~第4ゲーム 終了~

順位:健夜 咲 大沼 トシ

咲「もう一度、お願いします」フゥ

健夜「(これなら75%でもいいかな)」ゴゴ

咲「う……」ゾクッ

トシ(……箍が緩み始めたか)

大沼(おいおい……)

良子(これは中々……)

369: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:48:37.71 ID:tgK3jzw7o
~第5ゲーム 終了~

順位:健夜 咲 大沼 トシ

咲「ありがとう、ございました」ハァ…ハァ

健夜(すごい、この子着いて来てる! 80%!)ゴゴ

トシ「健夜――」

咲「大丈夫です! まだまだやれます」ニコ

大沼(受け流すのもそろそろ限界かね……)

370: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:49:19.94 ID:tgK3jzw7o
~第6ゲーム(80%)~

咲(全然アガれない、それどころかトバされないのがやっと……!)

健夜「ふふ、手こずってるみたいだね」

咲「でも、もう少しで何かつかめそうです」ハァ…ハァ…

健夜「そう? それなら――」

トシ「待った。少しは老人を労ってほしいものだね……」ニラミ

大沼「そうだな、少し休憩させてくれ」

健夜「……判りました(いけないいけない、もう少しで楽しくなるとこだったよ)」

咲(ふぅ……気が抜けたらおトイレ行きたくなっちゃたよ)ゴゴッ!

健夜・トシ・大沼・良子「「!!!!」」ゾッ

トシ(こりゃ末恐ろしいねぇ。健夜が暴走しなければ良いけど)
大沼(照見五蘊皆空…………)
良子(クレイジーですね……)
健夜(良い、良いよ咲さん)

371: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:49:59.74 ID:tgK3jzw7o
~第7ゲーム(80%)~

咲(ちょっとずつだけど和了れるようになった……けど精神的に)

健夜(さっきの威圧感、共通点は……トイレ? いや、防衛本能の一種だとすると……一度だけ当ててみようかな? 壊れないかな? 壊れないよね、一瞬なら――100%)カッッ!

咲「うぷっ……!?(何……コレ?)」ゾッ

トシ・大沼「「健夜っ!!」」
良子「咲さん!」

トシ「もう止めさせてもらうよ! これ以上は本当に壊れかねない」

咲「……もう少しだけ、もう少しだけ打たせて下さい」

大沼「駄目だ。危険過ぎる」

咲「お願いします。やらなきゃ――まだやりたい事があるんです」

トシ(この娘、何て目を……)

大沼(やれやれ、良い目だ。これは折れそうもないな)

372: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:51:24.70 ID:tgK3jzw7o
~第8ゲーム(85%)~

咲「小鍛治さんのおかげで調子が上がって来ました」ハァ…ハァ…

健夜「全然和了れてないのに?」

健夜(和了ってはないけど気配は感じる……。こんな感覚久しぶり、楽しい、すごい。もっと、もっともっと楽しませて!)

健夜(――コワサセテ――)

~第9ゲーム(85%)~

咲(さっきは結局ヤキトリだった。けど一回くらいは……!)ゴゴ

健夜「(まだ来る!? すごい、すごいすごい! もっと私を愉しませて、私にキズを付けて私にキズ付けさせて、壊してあげるから壊して、コワしてアゲルからコワしてコワシテアゲルカラコワシテ。イキテいるジッカンをちょウダイ?)」

トシ(これは本当に拙いかもねぇ。ここまで鬱屈しとったとは……)

大沼「こらこら小鍛治プロ。老人をもっと労らんか。それに――」チラ

咲(目が霞んできた……)ハァハァ

健夜「あ……」

健夜(私、また……)スッ

咲「ツモ……タンヤオ、対々和、嶺上開花。2000・4000の4本場は、2400・4400です」ハァ…ハァ…

健夜「もうやめようか。私疲れちゃった……楽しかったよ、ありがとう咲さん」

373: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:52:33.65 ID:tgK3jzw7o
咲「……本当ですか?」

健夜「本当だよ。こんなに楽しめたのは久しぶり」

咲「でも、私まだ小鍛治さんの笑顔見てません」

健夜「――っ。それでも、ね。それにこれ以上楽しくなったら自分で自分を止められなくなると思うから……」

咲「……こんな時、きっとお姉ちゃんなら何も言わずに挑み続けます。和ちゃんなら確率を信じるて打ち続ける、衣ちゃんならワクワクする、淡ちゃんなら強がる、穏乃なら気合を入る、恭子さんなら『凡人にはキツイわ』なんてぼやきながら続ける、きっとそうすると思います。だから、だから私だって――やれます」ニコ

咲「ですから、健夜さんも楽しんで下さい……笑って下さい……」

咲「一緒に、楽しみ……」フラッ

バタッ!

トシ・良子「咲(さん)!」

大沼「なに、眠ってるだけだ。戒能の嬢ちゃん、医務室へ」

良子「判りました。……っと軽いですね」スッ

スタスタスタ、ガチャ…バタン

374: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:53:35.01 ID:tgK3jzw7o

健夜「私は……また……」

トシ「悪いと思うなら最低連絡先くらい置いて行きな」

健夜「でももう絶対に来ません……」

トシ「それでも……だ」

大沼「まぁ悪い事にはならんさ」ニヤリ

~~

トシ「健夜は大丈夫かですかねぇ……?」

大沼「心にもない事を……信じてるのだろう。成る程今年の子供は確かに“強い”。儂らが軽減したとは言えあれほど耐え、まだ未熟ながら技術を盗み、自らの力も引き上げるとは……。あれで個人戦2位なのだろう?」

トシ「あの子は特別ですから。技術・精神以外にも麻雀に対する愛情、卓を囲んだ者への親愛の情。あの子と打った子の殆どが再戦を希望していますよ。あれだけの差を見せつけられたにも関わらず」

大沼「藤田の嬢ちゃんは“魔物”とか言ってたが、上手い例えだな。孤独に耐えかね牌を置くか、内なる欲求に流され本物の魔物になるか、真に牌に愛された子になるか。そういう意味では今年の魔物たちは恵まれていたな」

375: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:54:17.24 ID:tgK3jzw7o
~3日後 咲の病室~

咲「……ここは……?」

良子「グッドモーニング。病院ですよ。昨日までは友達やお姉さんがいましたけど、スクールがあるから帰らせました」

咲「あはは……そうみたいですね……」

良子「北は北海道から南は鹿児島までの特産品……愛されてますね」

咲「……そうだと嬉しいです」テレ

咲「……あの、小鍛治さんは?」

良子「謝ってましたよ。あの後一度来ましたが、会い辛いのか帰りました」

咲「……傷、付けちゃいましたよね。……私がもっと強かったら……」

良子「小鍛治プロの連絡先です。良かったらコールしてあげて下さい」

376: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:54:55.85 ID:tgK3jzw7o
~~

咲「もしもし……宮永――宮永咲です」

『――っ。あ、あの…………』

咲「また、私と打ってくれますか?」

『……いいの?』

咲「はい」

『私またやり過ぎちゃうかもしれないよ?』

咲「大丈夫です。それに私まだ、健夜さんと一緒に楽しんでませんから」

377: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:56:01.33 ID:tgK3jzw7o
~一年後 全国大会団体戦決勝~

恒子『さ~今年もやって参りました全国高校生麻雀大会団体戦決勝戦! 全国高校生雀士1万人! この卓に座れるのは4校各5人の20人! さあ、まずは先鋒4人の登場だ! まず入ってきたのは、『おバカじゃないよ天然だよ。天然じゃないよ計算だよ』大星淡~! っと言ってるうちに彼女に引っ張られて登場『昨年全国のお茶の間を感動の渦に叩き落とした宮永姉妹の妹の方、妹にしたい子No1』宮永咲~! 続いて――――』

恒子『さてすこやん。優勝はどの校になると予想しますか?』

健夜『そうですね~。清澄高校だと思います』

恒子『お、ハッキリ言うのは珍しいですね?』

健夜『地方大会から圧倒的な実力で勝ち上がってきていますからね。そして先鋒の宮永選手はスピードも火力も申し分ありません』

恒子『なんと、昨年のチャンピオン宮永照にも『火力が足りない』とダメだししたアラフォーが、妹ちゃんを褒めた~!?』

健夜『アラサーだよ!』

恒子『因みに私の情報では、すこやんの家に遊びに行くと時々妹ちゃんが居ます。あやしぃですな~』

健夜『そ、そんなことないよ?』

恒子『年齢的に犯罪なんじゃ……でも同性だから大丈夫! 多分!』

健夜『だから違うってば~』

378: 咲健夜 2013/03/12(火) 23:58:48.43 ID:tgK3jzw7o
~~

健夜「ごめんね、遅れちゃった。こーこちゃんがいつも見たく……ね?」

咲「あはは……実は私も今さっき来たところです……」

健夜「なんか疲れてる?」

咲「解説……」

健夜「あ~……ごめんね?」

咲「いいですよ。それよりその服、着て来てくれたんですね」

健夜「に、似合うかな?」

咲「……お母さんのよりは」クスッ

健夜「いじわるー。お母さんに言っちゃお」クスッ

咲「ゴメンなさい」

健夜「よろしい。それじゃ行こっか、咲ちゃん」ニコッ

咲「はい、健夜さん!」ニコッ


カン

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【咲×?】玄「おもちは妹産に限る!」【百合】
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