1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:02:37 ID:80zHOnflP
凛「かよちん! 今日はμ'sの練習も休みだし一緒にクレープ食べにいこっ!

」ダキッ

花陽「っ! え、えと、う、うん。いいよ」

凛「えへへー、かよちんと寄り道ー」スリスリ

花陽「あ、歩きづらいから離れてよー!」

凛「えー、かよちんと凛が仲良しだってところみんなに見せつけようよー」

花陽「う、うぅ……」カアアアアアアアアア

凛「ほら、かよちん、いっくにゃー!」グイッ

花陽「は、はやいよ、凛ちゃん!」

花陽「ダレカタスケテー!」

002

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:07:17 ID:80zHOnflP
――――
――


凛「かよちんは何にするー?」

花陽「花陽はー、バナナ生クリームにしようかイチゴ生クリームにしようか悩むなぁ……。どっちも美味しそうで」ジュルリ

凛「おじさーん! バナナ生クリームとイチゴ生クリーム1つずつお願いするにゃ!」

クレープ屋「あいよ」

花陽「り、凛ちゃん……?」

凛「凛と半分こ! そうすればどっちも食べられるよ?」ピース

花陽「凛ちゃん……!」キュン

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:12:00 ID:80zHOnflP
凛「じゃあ凛が先にイチゴもらうね、かよちんはバナナにゃ」ハイ

花陽「ありがとう」ニコッ

凛「あそこのベンチに座って食べよ」

花陽「うん」

凛「ん、ちょっと汚れてるにゃ……」ファサ

凛「かよちん姫、ハンカチを敷きましたのでこちらにどうぞ、なんちゃってー」エヘヘ

花陽「で、でも凛ちゃんの方は?」

凛「凛は大丈夫にゃ!」ストン

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:16:49 ID:80zHOnflP
凛「それじゃあいっただっきまーす」パクッ

花陽「……」ジーッ

凛「おいしいにゃ! そっちはどう? ってまだ食べてないのかにゃ?」

花陽「あ、え、えっと、美味しそうだなーって見とれちゃって」エヘヘ

凛「かよちんらしいにゃ!」

凛「でも早く食べないとダメになっちゃうよ?」

花陽「そ、そうだね! いただきます!」パクッ

花陽「おいしい」ニコッ

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:19:56 ID:80zHOnflP
凛「隙ありにゃ!」パクッ

花陽「うひゃう!? り、りり、凛ちゃん!?」

凛「バナナもおいしいにゃ」

花陽「もう! びっくりさせないでよ!」プンプン

凛「ごめんにゃ。あんまりおいしそうだったから、つい」エヘヘ

凛「おわびにかよちん、あーん」スッ

花陽「あ、あーん」カアアアアアアア

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:24:18 ID:80zHOnflP
花陽「もぐもぐ」

凛「イチゴの方はどお?」

花陽「……おいしい」ニコッ

凛「えへへー、はい、もう一口」

花陽「あーん」パクッ

凛「かよちんの幸せそうな顔見てると凛も嬉しいにゃ!」

花陽「はい、凛ちゃんもあーん」

凛「あーん、もぐもぐ」

凛「おいしいにゃー」エヘヘ

花陽「えへへ」ニコッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:28:15 ID:80zHOnflP
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凛「今日もいっぱい遊んだねー」ノビィ

花陽「うん、楽しかった。ありがとう、凛ちゃん」

凛「こちらこそにゃ! やっぱりかよちんと一緒に遊ぶと楽しいにゃ」エヘヘ

凛「それじゃあ、かよちんまた明日にゃ!」

花陽「あ、えっと……うん、また明日ね!」フリフリ

凛「りんりんりんがべ~♪」トコトコ

花陽「…………」ジーッ

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:30:51 ID:80zHOnflP
花陽「I love you」ボソッ

凛「かよちん、何か言ったかにゃ?」クルッ

花陽「な、なんでもないの! じゃあね!」フイッ

花陽「……」チラッ

凛「?」キョトン

花陽「っ!」タタタ

凛「変なかよちん」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:34:51 ID:80zHOnflP
翌日

凛「あ、かよちーん! おはよう!」

花陽「あ、お、おお、おはよう!」アセアセ

凛「そんなに焦ってどうかしたの?」

花陽「何でもないよ!」トカシトカシ

凛「いきなり髪を梳かし始めて変なかよちんにゃ」

花陽「そ、そんなことないよ? ほら、神田明神いこう」

凛「いっくにゃー!」グイッ

花陽「ちょ、ちょっと! 朝練の前に走ったりしたら疲れちゃうよー!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:39:00 ID:80zHOnflP
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海未「朝練はこの辺りにしておきましょうか」

凛「かよちん、学校いくにゃー」

花陽「あ、ご、ごめんね、ちょっとお花摘みに行ってから……」

凛「お花摘み?」キョトン

真姫「トイレのことよ」

凛「それならそうとはっきり言えばいいのにー」

真姫「凛には恥じらいっていうものがないの?」ハァ

花陽「い、いってくるね!」カアアアアアアア

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:42:48 ID:80zHOnflP
花陽「朝、凛ちゃんに掴まれた手……」チュッ

花陽「んっ……こんなこと、ダメなのに……っ」クチュクチュ

花陽「凛ちゃんに、優しくされる度に好きになっちゃう……んっ」

花陽「凛ちゃんが、じゃれ合ってくる度に、んっ……どきどきしちゃうぅ!」

花陽「女の子同士なのに……っ」

花陽「凛ちゃん……凛ちゃん……!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:46:18 ID:80zHOnflP
真姫「……」

にこ「真姫ちゃん、どうしたにこ?」

真姫「なんでもないわ」

穂乃果「凛ちゃーん、学校いこー?」

凛「凛はかよちんを待ってるにゃ。みんな先に行っててー」

穂乃果「それなら穂乃果達も待つよ?」

真姫「かよちんのことは凛に任せて行きましょうか」

穂乃果「え、でも」

真姫「行くわよ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:50:15 ID:80zHOnflP
花陽「…………」テクテク

凛「あ、かよちん! やっときたにゃ! 学校に行くにゃ!」

花陽「う、うん……」カアアアアアアアアア

凛「急がないと遅刻しちゃうよ?」ギュッ

花陽「っ!」ビクッ

凛「かよちん?」

花陽「ご、ごご、ごめんね、急に手を掴まれてびっくりしちゃっただけだから!」アセアセ

凛「…………変なかよちんにゃ」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:52:22 ID:80zHOnflP
凛「かよちん、移動教室だよ」

花陽「うん、準備するから先に行ってて」

凛「それくらい待ってるよー」

花陽「いいから、先に行ってて!」

凛「う、うん……」テクテク

花陽「……」

真姫「……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:55:43 ID:80zHOnflP
凛「かよちーんおひr」

花陽「ちょっと用事があるから先に食べてて!」

凛「待ってるにゃ!」

花陽「遅くなっちゃうから先に食べてて、ね?」

凛「う、うん……」トボトボ

真姫「凛、一緒に食べましょう」

凛「真姫ちゃん……。うん、食べるにゃ!」エヘヘ

真姫「…………」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:58:29 ID:80zHOnflP
凛「かよちん、練習いk」

花陽「さ、先に行ってて!」

花陽(朝のこと思い出しちゃうとまともに顔が見られないよ……)ドキドキ

凛(なんだかかよちんに避けられてる気がするにゃ)

凛「うん、かよちんも用事が済んだらきてね」ダダッ

凛(もしかして凛、かよちんに嫌われちゃったのかも……)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:04:39 ID:DUI5XLubP
真姫「……かよちん、何か悩み事?」

花陽「真姫ちゃん、見てたの?」

真姫「凛のこと、どうして避けてるの?」

花陽「さ、避けてるわけじゃなくて……!」アセアセ

真姫「どう見たって避けてるわよ。悩みなら特別に真姫ちゃんが聞いてあげるけど?」

花陽「…………」ポロポロ

真姫「ど、どうしたのよ! いきなり泣き出して!」オロオロ

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:07:31 ID:DUI5XLubP
花陽「花陽、凛ちゃんのこと好きなの、特別な意味で」

真姫「そりゃあ見てれば分かるわよ」

花陽「……そうなの?」

真姫「気付いてないのは凛と穂乃果くらいよ?」

花陽「そう、なんだ……」

真姫「それで、その花陽がなんで凛を避けてたわけ?」

花陽「凛ちゃんに対する好きの気持ちが抑えられなくなっちゃって、えっと、朝、しちゃったの……」カアアアアアアアアア

真姫「はぁ?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:10:50 ID:DUI5XLubP
真姫「しちゃったって、何を?」

花陽「ナニ、を……」カアアアアアアアアア

真姫「はぁ、それで気まずくて顔を合わせられない、と」

花陽「」コクリ

真姫「……聞きなさい、花陽」

真姫「その、好きな人で自慰をすることは自然なことよ、現に私も、その、時々するし……」カアアアアアアア

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:14:33 ID:DUI5XLubP
真姫「あぁっ! そんなことはどうでもいいのよ!」

真姫「それで避けたりしたら凛はどう思うと思う?」

花陽「えっと……?」

真姫「逆に、凛に冷たくされたり避けられたりしたら、花陽はどう思う?」

花陽「り、凛ちゃんがそれがいいって思ってるなら冷たくされてもいい」

花陽「…………」ポロポロ

花陽「やだっ! 凛ちゃんには優しくしてほしい!」ポロポロ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:17:44 ID:DUI5XLubP
真姫「かよちん、それでいいの?」

真姫「私は知ってるわ。気持ちを隠し続けることのつらさを」

真姫「こころが折れそうになって、伝えたくて想いだけが募る」

真姫「そのつらさを」

花陽「…………いっそ忘れられたらいいのに」

花陽「この気持ちも、凛ちゃんのことも」



パァンッ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:20:58 ID:DUI5XLubP
花陽「あ……ぅ……」

真姫「臆病者、最低、俗物」

真姫「私は知ってるわ、好きだって気持ちはつらいのと同時に幸せであることも」

真姫「かよちんのそれはただ逃げてるだけよ」

真姫「毎日凛のことを見て、ずっと一緒にいて、幸せなんでしょ?」

真姫「なら、あと1歩進んで確かめるだけじゃない!」

花陽「真姫、ちゃん……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:25:07 ID:DUI5XLubP
真姫「行ってきなさいよ、ほら」ポン

花陽「……っ!」

花陽「2回目だね、こうして背中押してもらうの」エヘヘ

真姫「いいから行きなさい」

花陽「ありがとう、真姫ちゃん」ニコッ

真姫「はいはい、行ってらっしゃい」フリフリ

真姫「…………はぁ、私何してるんだろう」

真姫「……優しくしないでよ、もう」ポロポロ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:28:48 ID:DUI5XLubP
花陽「凛ちゃん!」ハァハァ

凛「かよちん……? 走ってどうしたの?」

花陽(伝えなきゃ、折角真姫ちゃんが背中を押してくれたんだから)

花陽(でも、ここからが進めなくて、気持ちを隠し続けちゃう)

花陽(気持ちを隠し続けてればずっと、友達だけど、確かめたい。1歩進みたい……!)

花陽「凛ちゃんに聞いて欲しいことがあるの!」

凛「なぁに? かよちん」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/27 00:30:02 ID:DUI5XLubP
花陽「I love you.」





おわり


凛「かよちんかよちーん!」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1377525757/)