1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:19:41 ID:60qWT2IH0
~忍家~

シノ「ごめんなさい、私も知らないです・・・アリスはどうですか?」

アリス「うーん、教わった単語には無かったよ」

カレン「ヨーコが知ってそうデス!聞いてみるデス!」

シノ「陽子ちゃんなら知ってそうですね」

アリス「そんなことしなくても私のバイブルで・・・」ペラペラ

008

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:23:36 ID:60qWT2IH0
アリス「エンコー・・・エンコー・・・」ペラペラ

カレン「載ってないデスか?」

アリス「うーん、バイブルにも載ってないとなると・・・」

シノ「大丈夫ですよ、辞書さんだって分からないことくらいありますから」

カレン「あっ、もうこんな時間デス!お邪魔しましたデス!」

シノ「気をつけて帰って下さいね」

アリス「途中まで送っていくよ」スタスタ

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:27:24 ID:60qWT2IH0
ガヤガヤ

アリス「この時間だといっぱい人がいるね」

カレン「ワタシは人混みでも気にしないデス!」

酔っぱらい「zzz・・・」

アリス「あっ、あの人地面で寝てるよ!」

カレン「あそこで寝てたら危ないデス、起こしに行くデス!」タッタッタ

アリス「ちょっ、ちょっと!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:30:52 ID:60qWT2IH0
カレン「オジサン大丈夫デスかー?」サスサス

酔っぱらい「うーん・・・」

アリス「目を覚ましたよ!」

酔っぱらい「ん?金髪・・・ああ、そうか、君たちおじさんとヤりたいんだね?」

カレン「何を言ってるんデスか?」

酔っぱらい(頭の軽そうな金髪ビッチか・・・見たところ外国から出稼ぎ売春にでも来たのか?)

アリス「私たちは起こしに来ただけですから・・・」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:34:31 ID:60qWT2IH0
酔っぱらい(片方は小学生に見えるから客引きか?となると本命はこの金髪ロングへアービッチか・・・)

酔っぱらい「えーと、手持ちはと・・・よし、2万でどう?」

カレン「だから何を言ってるんデスか?」

酔っぱらい「もう、とぼけないでくれよ、じゃあ3万でどうだ」

勇「あれ?アリスにカレンじゃない」

酔っぱらい「なに?あんたもヤりたいのか?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:38:54 ID:60qWT2IH0
勇「こんな変な男に捕まってないでさっさと行きましょう」グイッ

カレン「あっ・・・」

酔っぱらい「ちぇ、しけてんなあ」

アリス「ありがとうイサミ~!」

勇「こんな時間に出歩いちゃだめよ、2人とも」

カレン「さっきのオジサンは何者なんデスか?」

勇「・・・とにかく関わっちゃだめよ」

カレン「?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:43:03 ID:60qWT2IH0
カレン「ワタシはこっちの道デス!」

勇「そう、気をつけてね」

アリス「またね、カレン」

カレン「バイバイデス!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「超ヤバい、エンコーで5万も儲かっちゃった!」

「ちょっと優しくするだけでいっぱいお金くれるもんね!」

「今日はどのオヤジにしようかな・・・」

カレン(エンコーって儲かるんデスか?)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:47:11 ID:60qWT2IH0
~数日後~

カレン母「ちょっとカレン、この所金遣いが荒いんじゃないの?」

カレン「そんなことないよ!友達付き合いにはお金がいっぱいかかるんだよ!」

カレン母「そうだとしても使いすぎよ・・・今月はお小遣いはあげません」

カレン「エー!」ガーン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シノ「今度映画見に行きましょうよ」

アリス「うん、恋愛物がいいな!」

陽子「私はムカデ人間が見たいなー」

アリス「そんな物騒な映画みたくないよ!」

陽子「はは、アリスはビビリだなー」

カレン「・・・」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:50:27 ID:60qWT2IH0
カレン(私もみんなと映画に行きたいデス・・・でもお金がママから貰えないデス・・・)

シノ「カレンも行きますよね?」

陽子「やっぱカレンがいないとなー」

アリス「でも映画館ではしゃぐのはやめてね」

カレン「うう・・・いっ、行くデス!」

シノ「?」

陽子「どうしたんだカレン、行けない事情があるなら別に・・・」

カレン「行くデス!絶対に行くデス!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 21:55:32 ID:60qWT2IH0
~授業中~

カレン(とは言ったものの・・・どうするワタシ・・・)

「やっぱ小遣い稼ぎにはエンコーっしょ」

カレン「そうだ!エンコーをするデス!」ガタッ

烏丸「えっ・・・」

ザワザワ・・・

カレン「あっ。ごめんなさいデス、大きな声出して・・・」

烏丸(エンコーってなんだろう・・・あとで久世橋先生に聞こうっと)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:04:53 ID:60qWT2IH0
~大通り~

「ねえねえお嬢ちゃん、ちょっと一休みしてかない?」

「いいわ、でも私はそんなに安くないわよ」

カレン「ああやって待ってればいいんデスね・・・」

~20分後~

カレン「誰も話しかけてくれないデス・・・」

「ふ~、気持ち良かったよ、はいこれ」

「はいどうも~」

カレン「うう・・・さっきの人はもうお金を貰ってるデス・・・」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:08:11 ID:60qWT2IH0
「はあ・・・さっきの男出すの早すぎるわ・・・」

カレン「ちょっとお姉さん!」

「なに?私は忙しいの」

カレン「ワタシにもエンコーのテクニックを教えて欲しいデス!」

「え・・・あなたも同業者なの?」

カレン「今日がデビューデス!」

「なら全然ダメ、制服なんて論外よ」

カレン「じゃあどんな服に着替えればいいんデスか?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:14:46 ID:60qWT2IH0
「もっとこう・・・エロい服よ」

カレン「セクシーな服デスか?分かったデス!」

「それと声をかけられるようになるには私くらい有名にならないとダメよ」

カレン「飛び込み営業が大事ってことデスね!」

「そうね・・・最初の内は自分から声をかけるのよ」

カレン「あと気をつけることって何デスか?」

「大切なのは・・・相手に従うことよ、服従よ服従」

カレン「フクジュウ・・・?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:18:18 ID:60qWT2IH0
カレン「色々教えてくれてありがとうデス!名前を教えて下さい!」

「名前?そうね、ここら辺では」

綾「アヤって呼ばれてるわ」

カレン「ありがとうデス!アヤヤ!」タッタッタ

アヤ「ヤが1つ多いわよ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カレン(こんな感じの服で大丈夫かな・・・)

おじさん「ちょっと君」

カレン(やったデス!向こうから話しかけられたデス!アヤヤは嘘つきデス!)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:22:17 ID:60qWT2IH0
おじさん「こんな時間にそんな格好は危ないよ」

カレン「え?」

おじさん「それに見たところ学生だろう?こっちへ来なさい」グイッ

カレン「え、チョット・・・ワタシニホンゴワカリマセン!」

おじさん「しらばっくれるな!証拠は挙ってるんだ!」グイッ

綾「あ~ちょっと!どこ行ってたのよ!」ガシッ

カレン「アヤヤ・・・?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:25:00 ID:60qWT2IH0
綾「あははすみません、妹がこんな不埒な格好で歩いてて・・・」

おじさん「妹・・・?姉妹の割には全然似てないじゃないか、2人ともこっちへ・・・」

ドンッ

おじさん「うわっ!」ドシン

綾「今よ!逃げるわよ!」タッタッタ

カレン「あっ、アヤヤ・・・」タッタッタ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:29:32 ID:60qWT2IH0
綾「はあ、はあ、やっぱり運動は苦手だわ・・・」

カレン「助かったデス・・・さっきのおじさんは?」

綾「最近ここらで一斉摘発検査が行われてるのよ・・・特に外国人のね。あ~あ、もうあのシマには顔出せないわ」

カレン「私のせいで・・・ごめんなさいデス・・・」

綾「いいのよ、なんだか私たちどこかで会ったような気分がするから・・・」

カレン「?」

綾「いや、今の発言は忘れて、はい」スッ

カレン「これは・・・」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:33:58 ID:60qWT2IH0
綾「今日の私の稼ぎよ」

カレン「なんでデスか!これはアヤヤが稼いだお金デス!受け取れないデス!」

綾「なんかあなたを見てると自分がいかに情けないかが分かるわ・・・」

カレン「?」

綾「あなたはこっち側へ来ては行けない人間よ、だからこのお金で諦めて。もうエンコーなんかしないって」

カレン「こっち側・・・?何を言ってるか分からないデス」

綾「あなたは太陽の様に眩しい存在だわ・・・その熱に浮かされちゃったのかな私」

カレン「私は太陽じゃないデス!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:42:34 ID:60qWT2IH0
綾「もう、例えよ例え。そういえばあなたの名前は?」

カレン「カレンって言うデス!漢字だと可憐って書くデス!」

綾「可愛らしい名前だわ・・・ねえ、もっとお話聞かせて」

カレン「もちろんデス!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カレン「ってシノが言った時に・・・」

綾「ふふふ」

カレン「どうしたデスか?」

綾「ちょっと学校にまた行きたくなってきちゃったじゃない・・・」グスッ

カレン「なんで泣いてるデスか?アヤヤ」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:49:51 ID:60qWT2IH0
綾「私ね、小さい頃に父親を亡くしたの・・・それでお母さんが女手1つで私を育ててくれた・・・お母さんに負担がかかるのはが嫌でね、いつだか忘れたけど家を飛び出したの」

カレン「・・・」

綾「学校には行ってたけど、部落とか非人とか馬鹿にされててね、それでも守ってくれる人がいたんだけど・・・その子の特徴がカレンの言うヨーコにとってもそっくりで・・・」

カレン「・・・」

綾「ちょっと思い出しちゃって・・・」グスッ

カレン「・・・」

綾「わたしって最低よね、思いを踏みにじって今こうやってエンコーで生計を立ててるワケだし・・・」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 22:55:07 ID:60qWT2IH0
カレン「そんなことないデス!親思いの立派な人間デス!」

綾「カレン・・・」

カレン「エンコーはともかくアヤヤは自立ができてる本当にすごい人デス!私にはできないデス!」

カレン「ワタシはアヤヤを尊敬するデス!ワタシはいつでも親に頼りっぱなしデシた・・・正直ママやパパが居なくなったらワタシは生きて行けまセン」

カレン「でもアヤヤは違うデス!そんなアヤヤを見習って行きたいデス!」

綾「カレン・・・!」ジワッ

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 23:02:09 ID:60qWT2IH0
~数週間後~

烏丸「今日は転校生を紹介します、どうぞ」

陽子「2年のこの時期に入ってくるのか~シノはどんな子が来ると思う?」

シノ「きっと、とっても可愛い金髪少女ですよ!」

陽子「シノらしいっちゃあシノらしいな・・・」

アリス「楽しみだね!」

カレン「フフフ・・・」ニヤニヤ

シノ「カレン、どうしました?」

カレン「いや、なんでもないデス!ワタシの友達が転校して来ると聞いて・・・!あっ、言っちゃいマシた!」

シノ「え~!そうなんですか!?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 23:06:41 ID:60qWT2IH0
アリス(カレンの友達・・・?イギリスの?私以外にいたんだ・・・)

シノ「さぞかしとっても可愛らしい金髪少女ですね!」キャピキャピ

カレン「合ってるのは可愛らしいだけデス!」

ガラガラ

カレン「来たデス!」

綾「小路綾です、これからよろしくお願いします」


~END~


九条カレン「シノ!エンコーってなんデスか?」
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1380975581/)