564: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/03(火) 00:43:42.35 ID:BOYXhbJ50
~旅館内 仮設作戦室~

千冬「…2時間前ハワイ沖で試験稼働にあった、アメリカ・イスラエルの共同開発のISシルバリオ・ゴスペル、通称『福音』が制御化を離れて暴走、監視空域を離脱したとの報告があった。情報によれば無人のISとのことだ。」

一夏「…無人」

ヒイロ「…。」

千冬「…その後、衛星による追跡の結果福音はここから2㎞先の空域を通過することが分かった。時間にして50分後、学園上層部の通達により我々がこの事態に対処することとなった」

千冬「…教員は学園の訓練機を使い空域の封鎖を行う。よって本作戦の要は専用機持ちに担当して貰う。」

一夏「は、はい?」

ラウラ「…つまり暴走したISを我々が止めるということだ」

一夏「ま、マジで!?」

鈴「…一々驚かないの」

002

565: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/03(火) 00:44:31.52 ID:BOYXhbJ50
千冬「…それでは作戦会議を始める。意見がある者は挙手するように。」

セシリア「はい!目標ISの詳細なスペックデータを要求します」

千冬「うむ。だが決して口外するな。情報が漏洩した場合、諸君には査問委員会の裁判と最低でも2年の監視が付けられる。」

セシリア「了解しました。」

セシリア「広域殲滅を目的とした特殊射撃型…、私のISと同じオールレンジ攻撃を行えるようですわね」

ヒイロ「…。」

鈴「…攻撃と機動の両方を特化した機体ね。厄介だわ」

シャル「…この特殊武装が曲者って気がするね。連続しての防御は難しい気がするよ」

ラウラ「…このデータでは格闘性能が未知数だ。偵察は行えないのですか?」

千冬「…それは無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。アプローチは1回が限界だ」

山田「一回きりのチャンス。ということはやはり、一撃必殺の攻撃翌力を持った機体で当たるしかありませんね」

一夏「うんうん、じゃあヒイロだな♪」

ラウラ「貴様いきなりそれか!」

一夏「えぇ!?」

566: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/03(火) 00:45:31.68 ID:BOYXhbJ50
千冬「…ヒイロどうだ?やれるのか?正直我々はお前の専用機の実力が分からない。今までもお前は専用機のビームサーベルしか使用していない。それに速力もいまいち不明だ」

ヒイロ「…問題ない。スペックを見る限り十分に破壊出来る、出力も問題なく対処出来るレベルだ」

千冬「…だがチャンスは1回なんだぞ?」

ヒイロ「1回もあるんだ。まったく問題にもならない、それに学園の学生であるこいつらをいきなり実践で使おうとする学園の上層部の方が問題があるんじゃないのか?」

千冬「…それは、そうだが」

ヒイロ「…心配するな千冬。俺一人で十分だ」

千冬「…。」

一夏「流石はヒイロだな♪」

567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/03(火) 00:46:23.14 ID:BOYXhbJ50
束「待った待った♪その作戦はちょっと待った!ちーちゃんちーちゃん、もっといい作戦が私の中にナウプリンティング♪」

千冬「…出ていけ」

束「聞いて聞いて♪ここは断然紅椿の出番なんだよ!」

千冬「何?」

束「確かにそこの彼の意見も分かるけどスペックもきっちり明かしていないISを信じるより、白式・紅椿のコンビに組ませる方が信頼性に足るってもんだよ~♪」

ヒイロ「…駄目だ。俺一人でやる」

568: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/03(火) 00:46:51.72 ID:BOYXhbJ50
コソッ

束『なんでなんで?君にとってもチャンスなんじゃないの~?もしかして優しさかな~』

ヒイロ「俺一人で十分だ。足手まといは必要ない」

箒「な、なんだと!?」

一夏「ちょっと今のは言いすぎだろヒイロ!」

千冬「…分かった。ではこうする。ヒイロを先行させ失敗した場合のバックアップに織斑、篠ノ之の両名をつける。作戦は決定だ。文句は受け付けない」

ヒイロ「…任務了解。」

箒「はい!」

一夏「…はい」

束「まぁしょうがないかぁ♪」

束(見せて貰うよ~。0のチカラを♪)

600: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 00:40:28.13 ID:EFq8gV0R0
~河原 作戦開始前~

箒「紅椿…いくぞ」

IS展開

山田「…織斑先生、ここに篠ノ之博士がいることは上層部は?」

千冬「…連絡はついている。今は暴走したISを止めることが最優先だ」

束「それじゃあ箒ちゃん、展開装甲Open♪」

束「展開装甲はね、第4世代型の装備でぇ、一言で言っちゃうと紅椿は雪片弐型が進化したもんなんだよね~♪」

一同「えぇ!?」

601: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 00:41:07.83 ID:EFq8gV0R0
箒「…進化」

束「なんとぉ、全身のアーマーを展開装甲にしちゃいましたぁ♪ブイブイ♪」

束「それにしてもアレだねぇ、海で暴走って言うと前に起こった『白騎士事件』を思いだすね♪」

千冬「なっ!くっ」

一夏「…白騎士事件かぁ」

一夏(束さんがISを発表して直ぐの頃、各国のミサイル2341発、それらが一斉にハッキングされ日本に向けて発射された。防衛手段を失っていた世界が混 乱する中現れたのが白銀のISを纏った一人の女性だった。後に白騎士と呼ばれるようになったそのISは、全てのミサイルを撃墜し日没と共に姿を消した。今 思えばあれから世界はISに興味を持った様に思う」

束「うふふふ~♪白騎士って誰だったんだろうね?ね、ねちーちゃん♪」

千冬「…知らん」

束「うんうん♪私の予想ではバスト88…」

バシッ

束「きゅぅ~ん、ひど~いちーちゃん!束さんの脳は左右に割れたよ~」

千冬「そうか、良かったなぁ。これからは左右で交互に考え事が出来るぞ」

束「お~う♪そっかぁ♪流石はちーちゃん頭いぃ♪」

ダキッ

千冬「や、やめろっ!束」

グイッ

602: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 00:41:39.42 ID:EFq8gV0R0
千冬「…話を戻すぞ!紅椿の調整にはどれくらいの時間がかかる?」

セシリア「織斑先生!」

千冬「なんだ?」

セシリア「私とブルー・ティアーズなら必ず成功してみせますわ。高機動パッケージストライクガンナーが送られてきています」

千冬「…それは量子変換してあるのか?」

セシリア「…そ、それは」

束「ちなみに紅椿の調整時間は7分あれば十分だよ♪」

ヒイロ「…セシリア無理はするな。元々俺一人で十分だ」

セシリア「で、でもやっぱり心配です!」

ヒイロ「気にするなセシリア。命なんて安いものだ、特に俺のは」

603: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 00:42:28.21 ID:EFq8gV0R0
セシリア「そ、そんなことありません!私にとっては何物にも代えがたい大切なものです!お願いです!もっとご自分を大切になさって!」

シャル「そうだよヒイロ!!私ヒイロが死んじゃったら、私も生きていけないんだからね!」

ラウラ「…そんなこと言わないでっ。お願い…ヒイロぉ…」

ヒイロ「…。」

千冬「…失言だったなヒイロ。お前はもう少し周りからの自分の認識を改めるべきだ。今のは私も許せない」

ヒイロ「…俺は死なない」

604: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 00:43:50.79 ID:EFq8gV0R0
束「愛されてるねぇ♪流石は最後の勝利者、いや反逆の翼?告死天使だったかな?♪」

ヒイロ「…篠ノ之束、お前の好きにはさせない。」

ヒイロ「…障害は取り除く」

束「♪」

一夏「まぁ兎に角ヒイロ頑張ろうぜ!」

ヒイロ「あぁ」

千冬「…本作戦は、ヒイロ・織斑・篠ノ之の3名による目標ISの追跡、及び撃墜とする。作戦開始は30分後、各員準備にかかれ!」

605: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 00:44:37.85 ID:EFq8gV0R0
鈴「…一夏、気をつけなさいよ。実践なんだから」

一夏「おう!ありがとな鈴!俺頑張ってくるよ!」

鈴「…うん」

スタスタ

鈴「…ヒイロ?」

ヒイロ「…なんだ?」

鈴「…一夏を守ってあげて」

ヒイロ「…あぁ。だが」

鈴「…えっ?」

ヒイロ「あいつはそんなに弱くはない」

鈴「…うん!そうだね!なんかヒイロが言うと説得力あるよね。ありがとう。」

スタスタ

606: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 00:45:28.11 ID:EFq8gV0R0
一夏「ヒイロ?」

ヒイロ「…。」

一夏「…箒のことを守ってやってくれ。あいつなんか気負いすぎてる気がするんだ…。もちろん、俺も守る!ただ、やっぱりヒイロには頼っちまう。まだまだ俺は弱いんだ。だからっ…」

ヒイロ「…。」

ヒイロ「…安心しろ。戦うのは俺だけだ。あくまでお前達はバックアップ、順番は回さない」

一夏「…すまないヒイロ。」

ヒイロ「勘違いするな。お前はお前の守りたいものの為に戦えばいい。俺もそうしている」

一夏「…あぁ、ありがとうヒイロ。」

ヒイロ「…。」

箒「これが紅椿…。私の、専用機か…!!」

613: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 01:40:54.09 ID:EFq8gV0R0
~海岸 作戦開始時刻~

一夏「…来い白式!」

箒「いくぞ、紅椿!」

ヒイロ「…。」

ISが展開される

一夏「…じゃあ箒、宜しく頼む。」

箒「本来なら女の上に男が乗るなど私のプライドが許さないが今回は特別だぞ」

一夏「…あぁ」

ヒイロ「…。」

一夏「…いいか箒、これは訓練じゃない!十分に注意して…」

箒「無論わかっているさ!心配するな、お前はちゃんと私が運んでやる!大船に乗ったつもりでいればいいさ」

一夏「…なんだか楽しそうだな?やっと専用機を持てたからか?」

箒「え?私はいつも通りだ、一夏こそ作戦には冷静にあたることだ」

一夏「…あぁ」

ヒイロ「…。」

614: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 01:42:01.25 ID:EFq8gV0R0
千冬『ヒイロ・織斑・篠ノ之、聞こえるか?』

ヒイロ「…あぁ。」

一夏「はい!」

箒「よく聞こえます」

千冬『今回の作戦の要はヒイロだ。お前達はあくまでバックアップ、無理はせずヒイロに指揮は委ねろ!…撃つべきはシルバリオ・ゴスペル、以降福音と呼称する。』

束「私は状況によってヒイロのサポートをすれば宜しいですか?」

千冬『…そうだな。だが無理はするな、ヒイロの指示に従え。お前は紅椿での実践経験は皆無だ。突然何かしらの問題が出るとも限らない』

箒「分かりました。ですが、出来る範囲で支援をします」

一夏「…。」

615: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 01:43:19.81 ID:EFq8gV0R0
~作戦室~

鈴「…あの子ちょっと声が弾んでない?」

セシリア「えぇ、そう聞こえましたわね…」

シャル「…わからなくもないけど…。」

千冬「…ヒイロへのプライベートチャネルを」

山田「はい」

ピッ

千冬「…ヒイロ?」

ヒイロ『なんだ?』

千冬「…どうも篠ノ之は浮かれている。あんな状態では何かを仕出かすやもしれん。すまないがいざという時は頼む。」

ヒイロ『あぁ。分かっている。』

山田「オープンチャネルに切り替えます。スタンバイどうぞ」

千冬「…では始め!」

616: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 01:44:14.85 ID:EFq8gV0R0
~海岸 上空~

箒(ヒイロのIS間近で初めてみるが本当に天使みたいだなぁ。だがカッコ良さなら私の紅椿も負けてはいない!もちろん、性能もな!)

箒「ふふ」

一夏「…箒?」

箒「一夏、いくぞ!」

一夏「…お、おう」

ヒイロ「…俺が先行する。後についてこい」

箒「お前の機体の速力で本当に間に合うのか?間に合わない様なら私が一夏と先にいき目標を撃破するが?」

ヒイロ「…いらん心配だ。俺の機体はお前のより速い、お前は一夏と後方で待機していろ」

箒「何だと!?」

一夏「…おい箒、いい加減にしろ。この作戦は俺達はバックアップなんだ、それに指揮権はヒイロにある」

箒「わかっている!」

ヒイロ「…行動を開始する」

目標地点に向けて移動が開始された

618: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 01:47:45.45 ID:EFq8gV0R0
一夏(…なんだこのスピードっ!?すげぇぜ紅椿。でもヒイロの機体もまだ余力十分な感じで飛んでる)

箒(くそっ!一夏を乗せてる分スピードが出ない!これじゃヒイロに負けてるみたいじゃないか!)
ヒイロ(最大速力は計測出来た。予想よりは速いな)

~作戦室~

シャル「…イグニッションブーストの比じゃないよ」

ラウラ「…驚異的な速さだ」

束(さっすがはドクターJ♪凄いねW-0!でもまだまだ見せて貰うよ♪)

束「さぁて天使VS福音の戦いの始まり始まりぃ♪」

千冬「…。」

~移動中 空域~

ヒイロ「…目標確認、破壊する」

636: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 12:58:26.25 ID:EFq8gV0R0
~戦闘空域~

箒「見えたぞ一夏!」

一夏「…あれが福音か」

ヒイロ「…加速する。目標接触は10秒後だ」

一夏「…あぁ。」

箒「任せろ!」

ヒイロ「攻撃開始!」

戦闘が開始される

637: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 12:58:55.39 ID:EFq8gV0R0
福音「…。」

ギュンッ バシュウッ

上空からの直滑降によるビームサーベルの一撃が福音に直撃する

福音「!?」 ズドンッ

ヒイロ「っ!!」

一夏「まだ堕ちてない!ヒイロ!」

箒「私に任せろ!」

ギュンッ

福音「!?」

ヒイロ「よせっ!補足される!」

638: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 12:59:28.48 ID:EFq8gV0R0
福音「!!」

ビュッ ビュッ ビュッ ビュッ

一夏「形態が変化した!?やばい!あれは!翼?オールレンジ攻撃だ!逃げろ、箒!」

箒「しまっ」

ズドーンッ

一夏「箒ぃ!!!!!!」

箒「…あれ?私は…。はっ!?ヒイロ!?」

箒(そんな私を庇って盾に!?あれだけの攻撃を)

ヒイロ「…。怪我はないか?」

箒「あ、あの…」

ヒイロ「…ならいい。下がっていろ」

箒「あ、頭から血が…。」

ヒイロ「…各部チェック、左翼スラスターに5%の下降確認。戦闘続行に問題なし。任務を継続する」

639: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 13:00:03.41 ID:EFq8gV0R0
一夏「…ヒイロ!!大丈夫なのか!?」

ヒイロ「…問題ない。一夏今すぐこの空域から篠ノ之箒を連れて離脱をしろ」

一夏「どうするつもりだ!?」

ヒイロ「…目標を完全に破壊する。お前達も巻き込みかねない、だから離れていろ」

一夏「…信じていいんだな?」

ヒイロ「…あぁ。」

一夏「…行くぞ箒」

箒「ヒイロ!私は!」

一夏「箒!ヒイロの邪魔になる」

箒「あぁ。…すまない」

一夏が箒を連れて空域から離脱する

640: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 13:00:52.56 ID:EFq8gV0R0
福音「!!」

ビュッ ビュッ ビュッ ビュッ

ヒイロ「囲まれたか…。大した数の攻撃だ。だがっ!」

ヒイロ「ターゲット補足、全てを消滅させる」

スッ

ヒイロ「…ツインバスターライフル、廻転射撃。」

ギュゥゥンッ

ズガガガガガガガガガガガガッ

ブンッ

福音「!!!!!!!!!!!?」

ズドーンッ

ヒイロ「…任務、完了」

641: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 13:01:39.67 ID:EFq8gV0R0
~戦闘空域外~

一夏「…な、なんだよアレ。威力が高いとかじゃないぞ」

箒「…私は」

~作戦室~

一同「………。」

束(凄いね、破壊力が計測出来ないや。でもあれでもまだ最大出力って感じじゃないね。出力は多分調整が効くようになってるだろうな。でもあれ使われたらISの絶対防御も意味なさないな。それにあの機体、絶対にまだ何かを隠してる)

束「あんなの各国見守る作戦の中あんな出力で使って良かったのかなぁ♪」

千冬「…。」

642: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 13:02:06.35 ID:EFq8gV0R0
~戦闘空域~

ピピッ

デュオ『お~い、聞こえるか?ヒイロ!』

ヒイロ「…あぁ。」

デュオ『また派手にやったみたいだなぁ、おい』

ヒイロ「…。」

デュオ『まぁ安心しな。お前のそういう無鉄砲さには慣れてる。各国の無線や衛星による映像データは全てジャミングしておいた。今何が起こったのかは誰も把握出来てないだろうぜ』

ヒイロ「…すまない、助かった」

デュオ『殊勝なのは似合わないぜ?礼ならリリーナに言ってやりな。今回の件が起きた時に俺にお前のサポートに着く様に頼んだのはリリーナだからな」

ヒイロ「…。」

デュオ『ただし、お前の学園の臨時作戦室の映像にだけは映っちまった。流石に間に合わなかったぜ。まぁ記録には残せない様に細工は間に合ったから問題はない、他にデータを転送した形跡もないし、後は口頭伝達の遮断だけだがどうする?』

ヒイロ「…そこからは俺の判断で行う。サポート感謝する」

デュオ『あいよ。まぁ頑張りな』

ヒイロ「…。」

643: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 13:02:43.27 ID:EFq8gV0R0
~作戦室~

千冬「…作戦終了。以後この作戦中の内容は口外を厳禁とする、以上だ」

山田「…いいんですか?」

千冬「…責任は私がとる」

山田「分かりました。」

ヒイロ『任務完了、帰投する』

千冬「了解。よくやってくれた」

セシリア「…凄い破壊力でしたわね」

鈴「…凄すぎよ、あいつ今までどれだけ手加減してたのよ」

ラウラ「…流石は私の嫁だな」

シャル「…でもヒイロが無事で良かったよぉ~。」

セシリア「…はい、本当に」

ラウラ「…うん」

鈴「…問題は箒ね」

シャル・ラウラ・セシリア「…。」

650: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 17:51:03.54 ID:EFq8gV0R0
~作戦後 臨時医務室~

ヒイロ「…。」

セシリア「ヒイロさん大丈夫ですか?」

シャル「…ヒイロ、怪我の具合はどう?」

ラウラ「…。」

ヒイロ「…問題はない」

山田「…ダメですよ。ヒイロ君、一応頭部の精密検査も行いますので今から近くの病院に行って一晩は入院してもらいます」

ヒイロ「必要ない」

千冬「…駄目だヒイロ。入院はして貰う。サンクキングダムには報告済みだ、リリーナ様からも是非にと頼まれてある。諦めろ」

ヒイロ「…。」

651: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 17:51:35.55 ID:EFq8gV0R0
ヒイロ「…篠ノ之箒はどうした?」

千冬「…篠ノ之、入っていいぞ」

箒「…。」

セシリア「篠ノ之さん!あなたねぇ、あなたの身勝手な行動でヒイロさんが怪我をしましたのよ!どういうおつもりですの!?」

ラウラ「…下手をすれば死んでいたかもしれない。そうなっていた場合、私はお前を」

シャル「…もうみんな止そうよ、ヒイロが無事だったんだから私はそれでいいよ」

千冬「…篠ノ之箒。お前は作戦中に命令を無視し、独断行動を取り仲間に怪我を負わせた、作戦が失敗する恐れもあった。この意味が分かるな?」

パンッ

箒「っ!?」

鈴「…黙ってたら何も分からないでしょうが」

一夏「…みんなもうそのくらいで」

鈴「…あんたは黙ってて」

箒「…私は」

652: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 17:52:36.93 ID:EFq8gV0R0
ヒイロ「…篠ノ之箒に非はない。これは俺のミスだ」

箒「えっ?」

千冬「なに?」

ヒイロ「そいつは俺の命令通りに動いた。」

千冬「…なにを言っている」

ヒイロ「…それだけだ」

千冬「…そうか」

束「…。」

ヒイロ「…篠ノ之箒、大きな力は人を狂わせる。力を持った者には持った力よりも大きな覚悟と責任が課せられる。ISは人を殺せる力を持っている、その気になれば世界すらも壊せるだろう。その事を十分理解しろ。お前が何の為に力を求めたのかをしっかり考えろ」

653: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 17:53:14.61 ID:EFq8gV0R0
箒「ヒイロ…、ごめん、なさい」

一夏「…ヒイロ、俺は前に言われた答えが出たよ」

ヒイロ「…。」

一夏「…世の中ってさ、結構色々戦わないといけないだろ?道理のない暴力って結構多いぜ。そういうのから出来るだけ仲間を助けたいと思う。…この世界で一緒に戦う仲間を」

ヒイロ「…それがお前の答えか?」

一夏「…あぁ。だから俺は強くなりたい。お前みたいに」

ヒイロ「…そうか」

一夏「…あぁ、あとこんな時だけど箒これ」

箒「え?なんだ、これは?」

一夏「今日は7月7日だろ?誕生日おめでとう♪」

箒「…一夏」

束「…。」

ヒイロ「ふっ」

ラウラ「…ヒイロが、笑った?」

661: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 19:48:05.34 ID:EFq8gV0R0
~作戦後 海岸 夜~

束「あ~ぁ、W-0には驚くなぁ。まさかあの機動性にあんな馬鹿火力とは、まだまだBlackBoxがありそうだし、しかも操縦者があんな強いとは」

千冬「ヒイロを見て驚いたか?」

束「ちーちゃん…」

千冬「例えばの話がしたい。とある天才が一人の男子を高校受験の日にISがある場所に誘導出来るとする。そこにあったISをその時だけ動く様にしておく、すると男が使えないはずのISが動いた様に見える。」

束「う~ん、それだとその時しか動かないよね。…実のところ白式がなんで動くのか私にも分からないんだよね~。あのお爺ちゃんはわかってるっぽいけど。」

千冬「…まぁいい。今度は別の話だ。とある天才が大事な妹を晴れ舞台でデビューさせたいと考える。そこで用意するのは専用機とどこかのISの暴走事件だ。暴走事件に際して妹の乗る高性能機を作戦に加える。妹は華々しくデビューという訳だ。」

束「凄い天才がいたものだね~」

千冬「あぁ、凄い天才がいたものだ。かつて12ヶ国の軍事コンピュータをハッキングした天才がな」

束「ねぇ、ちーちゃん。今の世界は楽しい?」

千冬「そこそこにな」

束「そうなんだ?」

千冬「っ!また逃げられたか…」

662: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 19:49:15.31 ID:EFq8gV0R0
~同時刻 ビーチ~

一夏「…。」

箒「一夏。」

一夏「箒?お前も泳ぎにきたのか?」

箒「少し、頭を冷やしたくてな。そうか、お前も来ていたのか」

一夏「…髪大丈夫だったか?ちょっと焼けただろ?」

箒「あぁ、大事ない。それにリボンも、その、新しいの、貰ったしな」

一夏「…なんにしても良かったなぁ。みんな無事に戻れたし、ヒイロの怪我も大したことなかったし」

箒「…本当に大丈夫だろうか…。あれほどの攻撃を受けて大したことないとは思えないが…。」

一夏「…大丈夫だろ。」

663: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 19:50:07.92 ID:EFq8gV0R0
箒「え?」

一夏「そこはほら、ヒイロだから♪だからもう気にすんな、ヒイロも言ってたろ。もういいって」

箒「良くない!私のせいでヒイロは怪我をしたんだぞ!一歩間違えれば命を落としたかもしれない!だからっ、簡単に許されると困るのだ…」

一夏「…じゃあ箒、今から罰をやる。」

箒「罰?」

一夏「あぁ、罰だ。…目を閉じろ。」

箒「分かった。望むところだ///」

デコピンッ

箒「あっ!」

一夏「…はい、終わり」

箒「なっ、馬鹿にしているのか!?」

一夏「まぁ落ち着け、興奮するな♪」

箒「黙れ!ヒイロにされるならまだしも!それに私は武士だ!誇りを汚されて落ち着いてなど!」

ズイッ

664: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 19:50:34.34 ID:EFq8gV0R0
一夏「ほ、箒、胸が当たってるんだけどっ!」

箒「はっ!その、なんだ意識するのか?///」

一夏「…はい?」

箒「だ、だからだな」

箒「…私を、異性として意識するのか聞いているのだ。」

一夏「…ま、まぁなぁ」

箒「そうか///」

鈴「…あんたら何してんのよ」

一夏「うわぁっ!鈴、なんでIS展開してんだよ!」

鈴「うるさい、一夏こんなときにあんたは…。殺す!」

一夏「ち、ちょっと待て!俺が何したって言うんだよ!」

スタスタッ

鈴「待てぇ!一夏ぁ!」

ギュンッ

箒「…もうすぐ夏休みか」

669: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 21:29:24.63 ID:EFq8gV0R0
~夏休み 織斑家前~

シャル「…大丈夫、大丈夫。今日は一夏の家にいるって言ってたんだから」

ドキドキッ そ~っ

一夏「あれ?シャルか?」

ヒイロ「…。」

シャル「えぇっ!うわぁっ!一夏、ヒイロ!」

シャル「えと、ほ、本日はお日柄もよく」

一夏「…は?」

シャル「じゃなくて、IS学園のシャルロット・デュノアですが織斑君いらっしゃいますか?」

一夏「…なに言ってんだ?…お前」

ヒイロ「シャル体調でも悪いのか?」

シャル「はぅっ!」

シャル(ヒイロ私服だぁっ///タンクトップにジーンズかぁ。やっぱりお洒落はしないんだなぁ。でもカッコいい///)

ヒイロ「…。」

シャル「き、きちゃったっ///」

シャル(しまった、何か彼女みたいな事言っちゃったよぉ///)

ヒイロ「…そうか」

一夏「…まぁ折角だし上がっていけよ。」

シャル「上がっていいの!?」

一夏「えっ、遊びに来たんだろ?それとも別に予定でもあるのか?」

シャル「全然、全く、微塵もないよ!」

ヒイロ「変なやつだ。一夏入るぞ。」

一夏「あぁ。」

シャル(変なやつって言われたぁ///)

670: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 21:30:11.30 ID:EFq8gV0R0
~織斑家 室内~

シャル「…ここが一夏の家かぁ。ねぇ一夏、おうちの事って一夏がやってるんだっけ?」

一夏「あぁ。千冬ねぇは忙しいし、長いこと帰ってこなかったしなぁ。まぁ昨日からはヒイロが泊まりに来てるから、家事とかも助かってるよ。こうみえてヒイロ、料理めちゃくちゃ上手いんだぜ?俺思わず笑っちゃったよ」

ヒイロ「必要最低限のスキルは身につけているだけだ」

一夏「千冬ねぇも昨日はヒイロの料理に嬉しそうだったしな」

ヒイロ「…。」

シャル「ヒイロの料理かぁ、いいなぁ織斑先生…」

シャル(ヒイロって意外といい旦那さんになりそうかもっ///)

一夏「…はい、麦茶。今朝作ったやつだから薄いかもしれないけど」

シャル「…あ、ありがとう。」

シャル(ヒイロとのんびり休日…)

ピンポン~

671: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 21:31:10.03 ID:EFq8gV0R0
一夏「ん?誰か来たみたいだな」

スタスタ

一夏「セシリア!」

セシリア「どうも~ご機嫌如何かしら織斑君、ヒイロさん♪ちょっと近くを通りかかったので様子を見に来ましたの」

一夏「…通りかかった?こんなところに?」

セシリア「コレぇっ!美味しいと評判のケーキ店のケーキですわぁ」

一夏「そいつは気が利くなぁ♪まぁ上がれよ」

ガチャ

セシリア「どうも~ヒイロさんご機嫌如何かしら♪えっ!?」

シャル「…うぅ」

ヒイロ「…。」

一夏「へぇ、たくさんあるし全部種類が違うんだなぁ」

シャル(うぅ~折角ヒイロとのんびり出来ると思ったのにぃ)

セシリア(どうしてシャルロットさんが?もしや抜け駆けする気だったとか?)

パクっ

一夏「うん!美味いなぁこのケーキ!なぁヒイロ♪」

ヒイロ「あぁ。」

一夏「でもケーキとヒイロって全然似合わないな♪」

ヒイロ「…サンクキングダムではリリーナによく食べさせられて、慣れては来たんだがな。」

一夏「へぇ、確かにリリーナ様ケーキとか好きそうだもんな」

一夏「てか折角だし、みんなで少しずつ交換しないか?」

セシリア「それはいい考えですわね」

シャル「食べさせあいっこみたいな?」

セシリア・シャル「はっ!?」


672: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 21:31:49.72 ID:EFq8gV0R0
一夏「お!いいんじゃないか?あ、でも男が口をつけたやつって嫌かぁ。そんなら俺はヒイロと交換するからそっちも二人だけで…」

ガバッ

セシリア「そんなこと私全然気にしませんわ!!」

シャル「それにほら!どのケーキも味わってみたいしね」

セシリア・シャル「♪」

一夏「そ、そうかっ」

一夏「…じゃあヒイロ、それでいいか?ってお前もう食べ終わってんのかよ!」

ヒイロ「前にも言ったはずだ、食事は迅速に行えと」

一夏「…いやいや、相変わらずぶれないやつだな。まぁ仕方ないかじゃあ3人で…」

セシリア・シャル「この話は無しで」

一夏「えぇ~、何なんだよ一体」

ピンポン~

674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 22:17:52.01 ID:EFq8gV0R0
ガチャ

鈴「…なんであんた達までここにいるのよ」

箒「…。」

ラウラ「…出遅れたか」

セシリア「みんな考えることは同じという訳ですわね」

シャル「むぅ」

一夏「…ははは」

ヒイロ「…。」

一夏「…来るなら来るで誰か一人くらい前もって連絡くれよ」

箒「仕方ないだろ。今朝になって暇になったのだから」

鈴「そうよ、それとも何?いきなり来られると困る訳?エロい物でも隠すとか?」

ラウラ「私は突然やってきて驚かそうと思ったのだ。もちろん、ヒイロにな!どうだ嬉しいだろう!」

女子一同「うぅ…」

鈴「…この自信が羨ましい」

675: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 22:18:37.34 ID:EFq8gV0R0
一夏「…これからどうする?外は暑いし、中で遊ぶか?」

女子一同「賛成!」

箒(当たり前だ!わざわざ一夏が家にいる日を狙ってきたのだ!)

鈴(外に出て五反田兄妹にでも会ったら台無しじゃない馬鹿ぁ)

セシリア(何かヒイロさんの新しい情報を1つでも得たいものですわ!)

シャル(チャンスがあればヒイロのプライベートなところも見てみたいしね!)

ラウラ(織斑教官の家というのにも興味がある)

一夏「さて、この人数でやれることっていうと」

ドイツ製の室内ゲームを行った

676: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 22:19:45.72 ID:EFq8gV0R0
ガチャ

千冬「…なんだ、賑やかだと思ったらお前達か」

女子一同「織斑先生!」

一夏「おかえり、千冬ねぇ!早かったんだな、食事は?まだなら何か作るけど」

千冬「いや、外で済ませてきた。」

一夏「じゃあお茶でもいれようか?熱いのと冷たいのどっちがいい?」

千冬「…そうだなぁ、外から戻ったばかりだし冷たい物を貰おうか」

一夏「分かった。」

スタスタ

セシリア・シャル(うわぁ)

ラウラ(ふむ。自宅での教官はこういう感じなのか)

千冬「…どうだヒイロ?のんびり出来ているか?」

ヒイロ「…あぁ、問題ない」

千冬「母国にはいつ戻るんだ?」

ヒイロ「…明後日には出る予定だ。」

千冬「…そうか。リリーナ様にはお前のことは頼まれてある。帰るまではゆっくりすればいい」

ヒイロ「…あぁ、世話になる」

千冬「ま、まぁそのなんだ、帰る前にあと1度くらい何か作ってくれ。私はお前の料理が気にいった///」

ヒイロ「…了解。」

セシリア・ラウラ「!?」

677: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/04(水) 22:20:13.28 ID:EFq8gV0R0
千冬「あ、一夏、やはり今からまた出る。茶はいい」

一夏「え?今から?」

千冬「お前らと違って教師は夏休み中でも忙しいんだ。」

千冬「お前達はゆっくりしていけ。泊まりは駄目だがな。それから篠ノ之」

箒「は、はい」

千冬「たまには叔母さんに顔を見せてやれ。長いこと帰ってないんだろ?」

箒「はい」

千冬「…ではな」

スタスタ

一夏「…教師ってのも大変だなぁ」


678: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/04(水) 22:33:45.34 ID:EFq8gV0R0
~夕方~

一夏「そろそろメシの支度をしないとなぁ。買い出しに行こうぜヒイロ!」

ヒイロ「あぁ。」

鈴「それなら私が何か作ってあげる!」

箒「私も作ろう!」

シャル「じゃあ私も手伝おうかな」

ラウラ「無論、私も加勢する」

セシリア「仕方ありませんわねぇ、では私も…」

ヒイロ「セシリアお前はゆっくりしていろ。お前の分は俺が作る。」

セシリア「で、ですがっ」

ヒイロ「俺を信じてくれセシリア!」

シャル(あんなに必死なヒイロ初めて見た)

箒(ヒイロが必死だ)

鈴(さすがセシリア、あのヒイロをあんな必死にさせるなんて)

ラウラ(どういうことだ!?どうしてヒイロがあんな必死に!?)

一夏(ヒイロ頼む、頑張ってくれ!)

セシリア(なんだかヒイロさんの愛を感じますわぁ///)

騒がしくも買い出しを行い、終了した


696: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/05(木) 20:34:50.25 ID:FifZs7qq0
~織斑家 キッチン~

鈴「あぁっもう!このジャガイモ切りにくい!あんたの選び方が悪いんじゃない!?」

ラウラ「失敬なことを言うな。ドイツにいた頃はジャガイモ選びにかけて私の右に出るものはいなかったのだぞ?」

一夏「…箒、さっきスーパーで何か言いかけなかったか?」

箒「いやぁ、なんでもないのだっ」

箒「…それより、アレを放っておいていいのか?」

一夏「え?」

セシリア「…まだ赤色が足りませんわね。ふんっ!」

一夏「なんか既に手遅れなような…」

シャル「セ、セシリア、やっぱり君は料理に参加しない方が…」

セシリア「皆さんが働いているのに私が何もしないなんて耐えられませんわ!ご心配なく、私の料理は最後で挽回するのが常ですので!」

シャル「…料理は格闘や勝負じゃないよぉ」

697: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 20:35:24.05 ID:FifZs7qq0
ヒイロ「セシリア、何をしている?お前には食器の配置を任せたはずだ、任務を放棄するつもりか?」

セシリア「い、いえ、そんなつもりはっ」

ヒイロ「なら早く持ち場に戻れ、任務失敗は死を意味する。調理は俺がする。お前はお前にしか出来ないことをやれ」

セシリア「で、ですがそれでは私の手料理をヒイロさんに食べて頂けません!」

ヒイロ「…問題はない。前回はお前が調理した、次は俺の番だ…」
セシリア「…ヒイロさんっ///分かりました!私は今回ヒイロさんの手料理を振舞って頂くことにします。」

セシリア(間違いなく愛を感じますっ///」

ヒイロ「…任務、完了」

一夏「…お前必死だな」

ラウラ「ヒイロ、ヒイロ。」

ヒイロ「ん?」

ラウラ「私の料理を見てくれ」

ヒイロ「…なんだこれは?」

ラウラ「おでんだ」

クンクン

ヒイロ「…これならいけそうだ。」

ラウラ「本当かヒイロ!?」

ヒイロ「あぁ、問題ない。期待している」

ラウラ(やったぁっ///ヒイロに褒められた!」

698: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 20:35:55.09 ID:FifZs7qq0
~同時刻 Bar~

山田「…織斑先生も家では気を使うんですね。子供達だけにして上げるなんて。」

千冬「…私がいたのでは、あいつらも寛げないだろうからな」

山田「…お姉さんとしては気になりません?弟さんがガールフレンド達といるのは」

千冬「それなんだがなぁ…」

山田「ん?」

千冬「こないだの臨海学校があっただろ?あの時余計なことを言ってしまってな…」

山田「…と言いますと?」

千冬「…例の女子5人にヒイロと一夏はやらんぞと言ってしまった…。」

山田「…はい?」


699: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 20:36:20.41 ID:FifZs7qq0
千冬「いや、その何の気なしに言ってしまったんだ。別におかしな意味ではない!しかしどうにも女子連中が私をライバル視しているようでな」

山田「ふふふ♪織斑先生って一夏君とそっくりですね~」

千冬「何?どこがだ?」

山田「…優しさに境界線がないところが」

千冬「…。真耶、お前は男を見る目がないな」

山田「そうですね♪」

山田「…みんな成長していくんですよねぇ。色々やって、色々あって」

千冬「ふふ、年寄り臭いぞ」

山田「酷いですよ!織斑先生の方が年上じゃないですか!」

千冬「ふふ、悪かった悪かった♪」

山田「ふふ♪」

山田「…でも案外ヒイロ君と織斑先生ならお似合いかもしれませんよ?♪」

千冬「ば、馬鹿を言うな!!」

山田「ふふ♪」

千冬「リリーナ様に殺されてしまう…」

山田「…そうですね♪」

701: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/05(木) 20:46:55.59 ID:FifZs7qq0
~織斑家 リビング 夕食~

出来た物

・肉じゃが〔鈴〕
・カレイの煮付け〔箒〕
・おでん〔ラウラ〕
・からあげ〔シャル〕
・ぎせ焼き〔ヒイロ〕


一夏「…まぁ、なんというかヒイロのが一番美味かった」

ヒイロ「…。」

食事は円満に終わった

711: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/05(木) 23:06:06.22 ID:FifZs7qq0
~翌日 篠ノ之神社~

篠ノ之神社では祭りが行われている

箒「今年もこの季節が来たかぁ」

叔母さん「箒ちゃん、ここにいたの?」

箒「あ、はい、すみません。勝手に外にでて」

叔母さん「いいのよ~、久しぶりだもの。見て回りたくなるわよね、箒ちゃんが来てくれて助かったわ。神楽舞い、今年は誰に舞って貰おうかと思ってたの」

箒「お役に立てれば私も嬉しいです。」

712: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:06:42.47 ID:FifZs7qq0
~浴室~

箒(姉さんがISなんか作らなければずっとこの家で、引越しを繰り返すこともなく、一夏の傍にいられたはずなのに…)

叔母さん「箒ちゃん、湯浴びが終わったらおみくじ売り場お願いね。」

箒「分かりました!」

箒「…一夏、今頃何してるだろう」

713: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:07:28.30 ID:FifZs7qq0
~夜 篠ノ之神社~

祭り囃子が鳴り響いている

~おみくじ売り場~

一夏「よっ!」

箒「なぜお前がここにいる!?」

一夏「お前が来てるんじゃないかと思ってさぁ。近い内に顔を出すって言ってたし、今日は夏祭りだしな」

箒「あ、覚えていたのか。」

一夏「…水くさい奴だなぁ。連絡してくれりゃあ良かったのに」

一夏「…巫女姿凄いなぁ。様になってて驚いた」

箒「は?」

一夏「…お前って女らしい格好も似合うんだな。…綺麗でびっくりしたっ///」

一夏「…ん?どうした?」

箒「夢なのか?これは?」

一夏「はい?」

箒「一夏が気の効いたことを言うなんて」

一夏「…お前、俺をなんだと思ってんの」

叔母さん「箒ちゃん、しばらく遊んでらっしゃい。」

箒「し、しかし、仕事が…」

叔母さん「神楽舞いまでに戻って来てくれたらいいわ、今浴衣出して上げるから」

箒「あ、ありがとうございます!」

叔母さん「ふふふ♪」

714: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:09:01.31 ID:FifZs7qq0
~出店通り~

千冬「一夏、それに篠ノ之」

ヒイロ「…。」

一夏「千冬ねぇ、やっぱり来たんじゃん♪しかも浴衣…」

千冬「うるさい馬鹿者。」

パシッ

一夏「いてっ!」

箒「ヒイロも来ていたのか」

ヒイロ「…あぁ、今着いたところだ」

千冬「…私は今から篠ノ之の叔母さんに挨拶にいく。ヒイロは虫除けの為に一緒に来て貰った」

箒「虫除け?」

千冬「あぁ、こういう場所に一人でいるとやたらと変なのが声をかけてきて鬱陶しいからな」

箒「あぁ、なるほど。」

一夏「…まぁ千冬ねぇはモテるからなぁ」

千冬「ヒイロが一緒のお陰で、近づいて来てもヒイロに気付くと声もかけずに立ち去っていく、効果覿面だ」

ヒイロ「…意味は分からんが役に立っているならそれでいい。千冬には世話になっているからな」

箒「確かにヒイロって見た目かなりカッコいいからな、声をかけるのを躊躇うのかもな」

一夏「…というか雰囲気が怖いんだよ。さすが要人SP 」

715: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:09:39.64 ID:FifZs7qq0
ヒイロ「…なるほど。近づいてくる奴から千冬を守ればいいのか。了解した。」

千冬「っな!///」

箒「…頼むから境内で騒ぎは起こさないでくれよ」

一夏「…まぁ、そういうことならヒイロ、千冬ねぇを頼むな!」

ヒイロ「…あぁ。必ず守ると約束する」

一夏「…それじゃあまた後でな!」

ヒイロ「あぁ。」

718: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 00:19:48.43 ID:9Gu5eL2I0
一頻り祭りを楽しんだ

一夏「…そろそろ時間か?」

箒「あぁ。」

一夏「神楽舞い頑張ってな」

箒「あぁ、頑張ってくる。」

719: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 00:20:21.15 ID:9Gu5eL2I0
~舞台~

神楽舞いが始まった

一夏「…。」

観客「綺麗…」

観客「あんな美人この辺りにいたっけ…」

観客(結婚しよっ)

一夏「………。」

~神楽舞い終了後 高台~

箒「…一夏、私の舞い、どうだった?」

一夏「……良かった。…凄く良かったと思うぞ。」

箒「そうかっ。ふふ、ありがとう!」

一夏「…あれ、なんか今俺?」

720: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 00:21:29.25 ID:9Gu5eL2I0
~篠ノ之神社 帰り道~

千冬「…今日はすまなかったな。助かった」

ヒイロ「いや、気にするな。」

千冬「あぁ。」

ヒイロ「…お前はいつも力が入りすぎだ。たまには力を抜け」

千冬「ふふ、そうもいかん。残念ながら私の周りは馬鹿者ばかりだからな。」

ヒイロ「お前が力を抜いている間は俺がお前を含めて守ってやる、安心しろ」

千冬「っな!///っお前はもう少し発言を考えろ!心臓に悪いわ!」

ヒイロ「…どういう意味だ?」

千冬「…もういい、忘れてくれ」

ヒイロ「あとさっき篠ノ之箒の叔母が言っていた『お赤飯を炊く』とはどういう意味だ?この国の風習か何かか?」

千冬「っ///っあ、あれも忘れてくれ!叔母さんの勘違いだ!」

ヒイロ「…そうか、お前が取り乱しているのを初めて見たから少し気になった。どうやら俺にはまだ学ばないといけない事は多いらしい」

千冬「…ふふっ♪そうだな」

721: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 00:22:37.34 ID:9Gu5eL2I0
~翌日 空港~

一夏「ヒイロ、また夏休み明けに会おうぜ!」

ヒイロ「…あぁ。」

セシリア「ヒイロさん、戻ってきてくれますわよね?」

シャル「…セシリア、ヒイロは夏休みの間に一時帰国するだけだよ!」

ラウラ「…寂しくなる」

ヒイロ「…20日で戻ってくる。」

鈴「20日間も一夏のお目付け役がいなくなっちゃうのかぁ」

ヒイロ「…一夏を頼む。」

鈴「…あ、うん。任せて!」

千冬「…。ヒイロ時間だ」

シャル「…休み中体調には気をつけてね」

ヒイロ「あぁ。」

スタスタ

一夏「…あいつ別れ際まで変わらないやつだな」

箒「それがヒイロ・ユイなんだろう」

一夏「…よ~し、あいつのいない20日間で滅茶苦茶強くなって驚かせてやるか!」

箒「その意気だ、一夏!」

750: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 21:32:38.05 ID:9Gu5eL2I0
~IS学園 正門前~

メイド「お嬢様、夏休みの折り本国イギリスでのお勤め大変ご苦労様でした」

セシリア「オルコット家の者として当然ですわ。…それより、やっと戻ってこられましたわ!」

セシリア(ヒイロさんはまだお戻りではないのかしら?やはり想い人とは同じ空の下でいたいものですわ)

751: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:33:08.33 ID:9Gu5eL2I0
~食堂~

ラウラ「…まったく、あいつは嫁てしての自覚が足りん!」

シャル「なにかあったのラウラ?」

ラウラ「…ヒイロがまだ戻ってこない」

シャル「確かに寂しいよね…。20日間って明後日がそうだよね」

シャル「あっ、そうだラウラ!今日時間あるなら洋服買いにいかない?」

ラウラ「何を言う。服ならちゃんと軍支給の」

シャル「いやぁ、それ軍服だから。ね、夏休みももう終わっちゃうし、行こうよ!」

ラウラ「…そう言われればそうだな」。

シャル「じゃあ10時くらいに出るのでいいかな?」

ラウラ「え、分かった。」

752: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:33:37.40 ID:9Gu5eL2I0
~駅 ホーム~

ラウラ「どうだ!外出用に着替えたぞ!」

シャル「結局、制服なんだね…。」

女子「ねぇねぇ臨海公園の幻のクレープの噂知ってる?」

女子「知ってる知ってる!好きな人とミックスベリー味を食べると恋が叶うって!」

女子「そうそう!でもいっつも売り切れなんだって」

シャル(…恋が叶うミックスベリー?)

753: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:34:08.14 ID:9Gu5eL2I0
~洋服店~

店員「いらっしゃいませ」

店員「宜しければ新作の試着など如何でしょうか?」

シャル「へぇ、薄手でインナーが透けて見えるんですね。ラウラはどう?」

ラウラ「ん~、白かぁ。悪くはないが今着ている色だぞ?」

シャル「折角だから試着してみたら?」

ラウラ「…いや、めんど」

シャル「めんどくさいはなしで」

ラウラ「…むぅ」

754: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:34:46.45 ID:9Gu5eL2I0
~試着室~

ラウラ(自分ではよく分からないが、異性にとっては魅力がないのだろうか…ヒイロにとって私は…)

ラウラ「…馬鹿馬鹿しい」

ラウラ(どうせなら可愛いのが良かったのにな。それならまたヒイロが可愛いって褒めてくれるのに)

~試着室 外~

シャル「…どう?ラウラ着替えた?」

シャッ

シャル「あれ?制服のまんま」

ラウラ「…シャルロット」

シャル「…えと、もしかして気にいらなかった?」

ラウラ「いや、そうではないのだが…、も、もう少し可愛いのがぃぃな…」

シャル「…!うん!分かった!可愛いのがいいんだね!?で、どんなのがいい?」

ラウラ「…そうだな、それなりに露出度があるものがいいな」

シャル「分かったよ!任せて♪」

ラウラ試着完了

シャッ

755: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:35:16.62 ID:9Gu5eL2I0
女性客「うわぁ、綺麗…」

女性客「妖精みたい」

シャル「ラウラ!」

スッ

ラウラ「…靴まで用意したのか。驚いたぞ」

シャル「折角だもん♪」

756: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:35:53.40 ID:9Gu5eL2I0
~カフェ 窓際の席~

ラウラ「…疲れたな」

シャル「折角だからそのまま着てれば良かったのに♪」

ラウラ「…いやぁ、そのなんだ、汚れては困る」

シャル「ふーん、もしかして御披露目はヒイロにとっておきたいとか?」

ラウラ「だ、断じて違うぞっ///」

ガタンッ バンッッ

店内に銃声が鳴り響く

強盗1「全員動くんじゃねぇ!」

女性客「きゃあぁぁぁぁっ!」

強盗2「騒ぐなぁっ!」

シャル・ラウラ「!?」

757: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 21:36:30.05 ID:9Gu5eL2I0
~カフェ 外~

パトカーと警官隊到着

警官「君達は完全に包囲されている!大人しく投降しなさい!」

バリーンッ

強盗2『人質を無事に解放して欲しかったら車を用意しろ!勿論、追跡車や発信器もつけるんじゃねぇぞ!』

ダダダダダダダダッ

ドカンッ

マシンガンの銃撃でパトカー爆発

警官「くっ!」

スタスタ

???「何があった?」

警官「君は?」

???「状況を説明しろ」

???「あれは…」

スタスタスタッ

警官「おい、君!危険だ!戻りなさい!」

762: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 22:29:52.40 ID:9Gu5eL2I0
~カフェ 店内~

強盗3「はははははっビビってやがるぜ」

強盗1「ちょろいもんよ!」

シャル「…ラウラ」

ラウラ「…私とお前で殲滅するか?」

シャル「…でももし他のお客さんに被害が出たら」

ラウラ「しかしこのままではっ」

強盗3「おい!そこなにごちゃごちゃやってんだ!?」

スタスタ チャキッ

シャル・ラウラ「!?」

763: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 22:30:36.48 ID:9Gu5eL2I0
バリーンッ ドスッ

強盗3「ぐはっ」 バサッ

強盗2「おい、どうした!?」

強盗1「何かあったのか!?」

チャキッ

バンッ バンッ

強盗1・2「うわぁっ!」 バタバタッ

???「完全制圧完了…」

764: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 22:31:31.22 ID:9Gu5eL2I0
強盗1「くっそ、あいつ一体どこから?」

強盗3「…窓からいきなり現れやがった」

強盗2「窓からだとっ!?ここは3階だぞ!」

強盗1「まさか隣のビルから!?いやだが10m以上離れてるはず」

???「あまり喋るな、まだ抵抗するなら殺すことになる」

チャキッ

強盗2「わ、分かった。殺さないでくれ」

強盗3「お、おい!」

強盗1「逆らうな!あいつは間違いなくプロだ。俺達の負けだ…」

強盗2「な、なんでこんなところにこんなやつがっ!くそっ!」

バンッ

???「黙って、伏せていろ」

強盗一味「は、はい」

765: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 22:32:07.14 ID:9Gu5eL2I0
スタスタ

???「怪我はないか?」

シャル・ラウラ「ひ、ヒイロっ////」

ヒイロ「…間に合って良かった」

強盗一味は警官隊によって逮捕された

766: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 22:43:00.66 ID:9Gu5eL2I0
~カフェ外~

警官「君は何者だい?名前を聞いていいかな?」

ヒイロ「…名前はデュオ・マックスウェルだ。出身はサンクキングダム、話はサンクキングダムにでも聞いてくれ」

警官「え?サンクキングダム!?」

スタスタスタスタッ

シャル「聴取はもうすんだの?」

ヒイロ「あぁ、代理を立てた。問題ない」

シャル「代理??」

767: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 22:43:28.08 ID:9Gu5eL2I0
ラウラ「ヒイロ、帰ってきてたのか…」

ヒイロ「…あぁ、さっき着いたところだ。予定より早く戻ることになった」

シャル「あ、そのありがとう。助けてくれて」

ラウラ「やはりヒイロは、ISを使わなくても強いんだな。動きで自分とのレベルの違いを痛感させられてしまった。兵士として情けない」

ヒイロ「気にするな。言ったはずだ、お前達は俺が守ってやる」

ラウラ「っ///っあ、ありがとう」

シャル「やっぱりヒイロはカッコいいや///でも久しぶりにあっていきなりあんなのってちょっとズルいかも、ふふっ♪」

シャル「…でも、まずは」

シャル・ラウラ「おかえりなさい!!」

ヒイロ「…あぁ」

シャル「あっそうだヒイロ、時間あるならこの後で私とラウラに付き合ってよ♪」

ラウラ「?」


771: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 23:01:57.49 ID:9Gu5eL2I0
~臨海公園 夕方~

シャル「すみませ~ん、クレープ3つ下さい。ミックスベリーで」

ヒイロ「…。」

クレープ屋「あぁ、ごめんなさい。今日ミックスベリーは終わっちゃったんですよ」

シャル「…あぁ、そうなんですかぁ」

ヒイロ「…ならストロベリーとブルーベリーを2つと味噌田楽味を1つ頼む。」

クレープ屋「…兄さん、やるねぇ」

シャル「え?」

ラウラ「味噌田楽だと!?」

ヒイロ「…。」


772: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/06(金) 23:03:15.54 ID:9Gu5eL2I0
~ベンチ~

パクっ

シャル「ん~♪これ美味しいね」

ラウラ「…そうだな、クレープは初めて食べたが美味しいと思うぞ。」

パクパクっ

ヒイロ「…。」

シャル「…相変わらず食べるの早いね、一口貰う間もなかったよ、味噌田楽クレープ。」

ラウラ「…味噌田楽」

シャル「でも、どうして私とラウラはストロベリーとブルーベリーなの?」

ヒイロ「…ミックスベリーが良かったんだろう?」

シャル「え?」

ラウラ「…味噌」

ヒイロ「…あのクレープ屋にミックスベリーという味は元々ない。メニューにもない上に、店内にもそれらしき物も見当たらなかった。」

シャル「ホントに?よく見てるねヒイロ」

ヒイロ「…だがミックスベリーは食べられる。お前とラウラのを両方食べればいい」

シャル・ラウラ「!?」

773: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/06(金) 23:03:51.88 ID:9Gu5eL2I0
シャル「…ホントだ」

ラウラ「…流石はヒイロだ。私は味噌田楽に意識を奪われて気づかなかった」

ヒイロ「…。」

シャル「…ヒイロはやっぱり優しいね」

ラウラ「…じゃあ」

シャル「うん」

シャル・ラウラ「まずはヒイロが一口ずつ食べて///」

ヒイロ「…了解した。」

パクっパクっ

ヒイロ「…。」

シャル・ラウラ「///♪♪」


811: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/08(日) 01:17:38.81 ID:pRhGm7ls0
夏休みが終了し、2学期が開始

~第3アリーナ~

鈴と一夏vsヒイロ(内鉄)の模擬戦が行われている

鈴「…くっ」

バンッ バンッ バンッ

ギュンッ

一夏「うおぉぉぉっ!」

ブンッ

スッ

ヒイロ「…。」

鈴「…どんなに突き放してもいつの間にか懐に入ってくるっ」

ギュンッ

ブンッ

鈴「きゃあぁぁぁぁっ!」

ズドンッ

一夏「鈴!畜生、こうなったら弾幕で一度ペースを変える!」

バンッ バンッ バンッ バンッ

ギュンッ

一夏「どうだヒイロ!お前がいない間に俺も強くなったんだぜ?雪羅って言うんだ!」

ヒイロ(白式の新しい兵装か、外観の変化から予想はしていたが、荷電粒子砲とはな。だが)


812: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 01:18:12.65 ID:pRhGm7ls0
ヒイロ「はぁっ!」

ギュンッ ギュンッ

ブンッ

一夏「ぐわぁぁぁっ!」

鈴「一夏!」

一夏「…いってぇ。」

鈴「…大丈夫?一夏!」

一夏「…あぁ。鈴、シールドエネルギーはどうだ?」

鈴「斬られすぎてもうあんまないわよ!」

一夏「俺もだ」

鈴「相変わらず化物じみた強さねヒイロは」

一夏「…あぁ。自分が強くなる度に差がはっきり分かるよ。」

鈴「…一夏」

一夏「…でもだからこそ面白い!行こうぜ鈴!ヒイロに今の俺達の全部を見せに!」

鈴「…そうね。やってやろうじゃん!」

813: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 01:18:42.89 ID:pRhGm7ls0
~アリーナ監視室~

山田「2学期発の実践訓練、気合入ってますね二人とも」

千冬「…あぁ」

山田「でもやっぱりまだまだヒイロ君には及びませんね」

千冬「当然だ。だが、ヒイロもそろそろ苦しいはずだ…」

山田「…え?でもまだノーダメージですよ?」

千冬「…。」

814: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 01:19:20.66 ID:pRhGm7ls0
~第3アリーナ~

ヒイロ「…。」

ヒイロ(2機での同時攻撃か、悪くない選択だ。だが、今は逆に有難い話だ)

ブンッ ブンッ

ズドンッ ズドンッ

一夏「うわぁっ!」

鈴「くぅっ!」

アナウンス『試合終了、勝者ヒイロ・ユイ』

ガコンッッ

ヒイロ「…。」

打鉄が強制解除される

ヒイロ「…ギリギリだったな」

815: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 01:20:03.59 ID:pRhGm7ls0
一夏「クソ~負けた!やっぱり強いなヒイロ…」

鈴「…自信なくすわよ」

ヒイロ「…いやお前達は確実に成長している。俺も限界だった」

一夏「…限界ってノーダメージじゃん」

ヒイロ「機体が活動限界だった。あれ以上長引けば俺は負けていただろう」

鈴「…ホントだ。打鉄が修復不能になってる」

一夏「…でもダメージないのになんで?」

スタスタ

千冬「…スペックの問題だ。」

一夏「…千冬ねぇ」

バシッ

一夏「痛っ!」

千冬「…織斑先生と呼べと何度言えば理解出来る?」

一夏「…すみません」

816: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 01:20:57.87 ID:pRhGm7ls0
千冬「…要するに、訓練機である打鉄ではヒイロの操縦に長時間耐えられないんだ。ヒイロが打鉄の性能を限界以上に引き出して運用している為にこういうことが起きてしまう」

鈴「…結局、ヒイロはとんでもないってことね」

千冬「…まぁそうだが。今までのお前達では二人ではヒイロを活動限界まで追い込むことも出来なかっただろう。成長したと言っていい。…そうだなヒイロ?」

ヒイロ「…あぁ。」

一夏「…でもやっぱりまだまだだな。せめて1対1で訓練機には勝てるようにならないとなぁ」

鈴「…ホントそうだよね」

817: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/08(日) 01:46:10.42 ID:pRhGm7ls0
~アリーナ 更衣室~

一夏「…はぁ。また負けかぁ、やっぱり燃費を何とかしないと」

パスッ

一夏の目が塞がれる

???「だ~れだ?」

一夏「え!?誰だ?」

???「はい時間切れ♪」

一夏「…。」

パシッ

一夏「うっ!」

???「ふふふ♪引っ掛かったな♪」

一夏「…あの、あなたは?」

???「それじゃあね♪君も急がないと織斑先生に怒られるよ?」

一夏「え?8時40分…うわぁっ!」

818: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 01:46:41.82 ID:pRhGm7ls0
~教室~

千冬「…ほぅ、遅刻の言い訳は以上か?」

一夏「いや、あの、あのですね。見知らぬ女子生徒が…」

千冬「そうか、お前は初対面の女子との会話を優先して授業に遅れたのか」

一夏「ち、違います。」

千冬「…ヒイロ、スリングブレイドを実践してみせろ」

ヒイロ「…。」

一夏「…ヒイロ?マジで?無言とかマジで怖いってぇ!」

スタスタスタッ

ヒュンッ

ズダーンッ

一夏「ぐはぁっ!…マジで死ぬって…」


822: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/08(日) 04:10:36.68 ID:pRhGm7ls0
~体育館 全校集会~

進行役女子「それでは生徒会長から説明をさせて頂きます」

スタスタ

???「…。」

一夏「…ん?」

???「さてさて、今年は色々と立て込んでいてちゃんとした挨拶がまだだったね。私の名前は更識楯無。君達生徒の長よ!以後宜しく!」

一夏「マジかよ…」

ヒイロ(更識楯無。本名、更識刀奈。IS学園2年にして生徒会長。裏工作を実行する暗部に対する対暗部用暗部『更識家』の当主であり、17代目『楯無』を 襲名。自由国籍権によりロシア国籍を取得。学園の生徒でありながら現役のロシア代表操縦者。自他共に認めるIS学園最強。)

ヒイロ(…デュオの報告にあった要警戒対象人物であり要観測対象。俺の存在に対しても気づいていて放置していると考えて行動した方がよさそうだ。いずれにせよ必要ならは排除するまでだ)

楯無(ヒイロ・ユイか。入学からのデータを見る限りは行動に問題はないし、むしろ学園を守ってくれてる感まである。戦闘力は正直桁違いに高いわね。私や織斑先生でもかなり厳しいかも。出来れば戦闘は避けたいわ。でもまぁとりあえずお互いにまだ様子見かしらね♪)

楯無「では、今月の学園祭だけどクラスの出し物をみんなで頑張って決めるように」

パサッ 扇子『締切間近』

823: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 04:11:03.59 ID:pRhGm7ls0
~教室~

一夏「…てか何で俺が進行役なんですか!?」

千冬「役割分担だ。…正直ヒイロにさせては事務的に処理されかねん。お前もヒイロには訓練で世話になってるんだ。これくらい手伝っても罰は当たらんだろ」

ヒイロ「…。」

一夏「…それを言われたら。仕方ない、分かりました!やりますよ!」

千冬「…まぁあくまで副委員長と考えればいい」

一夏「…はい」

一夏「…では、うちのクラスの出し物の案ですが、全部却下!!」

女子一同「えぇぇぇ~」

一夏「アホか!!誰が嬉しいんだこんなもん!」

提出された案

1・織斑一夏とポッキーゲーム

2・織斑一夏と王さまゲーム

3・ヒイロ・ユイとホストクラブ

4・ヒイロ・ユイとツイスターゲーム

5・ヒイロ・ユイに罵られる

824: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 04:11:38.28 ID:pRhGm7ls0
女子「私は嬉しいわね。断言する」

女子「そうだそうだ女子を喜ばせる義務を全うせよ」

一夏「はぁ!?」

女子「ヒイロ・ユイ、織斑一夏は共有財産である!」

女子一同「そうだそうだ~!」

一夏「山田先生、駄目ですよね?こういうおかしな企画は…」

山田「え?そうですね~、私は1番なんかいいと思いますよ♪」

一夏「…え?」

山田「織斑先生はどうですか?」

千冬「私か?私は3かな…。って私は別になんでもいいっ///」

一夏「…千冬ねぇ」

825: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 04:12:18.61 ID:pRhGm7ls0
一夏「…と、兎に角、もっと普通な意見をだな!」

ラウラ「…メイド喫茶はどうだ?」

女子一同「おぉぉぉ!」

一夏「…ラウラ?」

ラウラ「客受けはいいだろう。それに飲食店は経費の回収が行える」

シャル「…いいんじゃないかな。ヒイロと一夏には執事か厨房を担当して貰えば良いわけだしね」

女子「…織斑君、執事、良い!」

ヒイロ「…意見が纏まったようだな。ではそれでいく」

ヒイロ「ラウラ、的確な判断と意見だ。助かる」

ラウラ(褒められた!)

ヒイロ「では各自準備を行え。ミーティングは以上だ」

826: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 04:13:08.91 ID:pRhGm7ls0
一夏「…ヒイロ嫌じゃないのか?」

ヒイロ「任務なら実行するだけだ。」

一夏「割り切りすぎだろ…」

ヒイロ「…それに、ラウラがやりたいと言っている。なら俺はそれに応えてやるだけだ」

ラウラ「!?ヒイロ、えと、そのっ///」

女子「ラウラずる~い」

女子「えこひいきだ」

ラウラ「ぅう~///」

セシリア「…ラウラさん、負けませんわよ」

シャル「…ヒイロのバカ」

一夏「…まぁ、変わった衣装の喫茶店だと思えばいいか」

ヒイロ「…。」

848: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/08(日) 20:48:01.10 ID:pRhGm7ls0
~職員室前廊下~

一夏「…16時2分、そろそろ特訓の時間か」

楯無「やぁ!」

一夏「…生徒会長さん?」

楯無「水臭いなぁ。楯無でいいよ?」

一夏「…何の用ですか?」

楯無「当面君のISコーチをしてあげる。」

一夏「えぇ!?何でですか突然。コーチはいっぱいいるんで間に合ってます」

楯無「でも未だに君は弱いままだよね」

一夏「っ!それなりには弱くないつもりですが」

楯無「弱いよ。無茶苦茶弱いよ」

一夏「っ!!」

パシッ

楯無「だからちょっとでもマシになるように私が鍛えてあげようというお話」

一夏「…そこまでいいますか!じゃあ勝負です!俺が負けたら何でも従います!」

楯無「うん♪いいよ」

ヒイロ「ならば俺も立ち会おう」

一夏「ヒイロ!いたのかよ」

楯無(ヒイロ・ユイ、全く気配を感じなかった。流石ね)

楯無「…私は構わないわよ。ヒイロ・ユイ君♪」

ヒイロ「…。」

849: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 20:48:48.46 ID:pRhGm7ls0
~道場~

楯無「いい?一度でも私を床に倒せたら君の勝ち」

一夏「え?」

楯無「逆に君が続行不能になったら私の勝ちね。それでいいかな?」

一夏「…随分と舐められたものですね」

楯無「私が勝つから大丈夫」

一夏「…それじゃあ本気でいきますよ」

楯無「いつでも来なさい♪」

スタスタスタッ

スッ

クルンッ

一夏「ぐわぁっ!」

バタンッ

ヒイロ「…。」

楯無「IS学園において生徒会長の肩書きはあるひとつの事実を証明しているんだよね」

一夏「うおぉぉ!」

スッ

クルンッ

ズドンッ

一夏「~っ!」

楯無「生徒会長、即ち全ての生徒の長たる存在は、最強であれ」

一夏「っ…!」

スタスタスタスタッ

スッ

クルンッ

ズドーンッ

一夏「くはぁ…」

楯無「これで3回まだやる?」

ヒイロ「…諦めろ一夏。お前ではまだ勝てない」

一夏「…でもっ」

ヒイロ「お前の負けだ!認めろ、今のお前なら相手との力量の差くらいは分かるだろう」

一夏「くっそぉっ!」

ヒイロ「…。」

850: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 20:49:32.26 ID:pRhGm7ls0
楯無「あなたの言うことは聞くのね」

ヒイロ「…。」

楯無「私の強さはどうだったかしらヒイロ・ユイ君♪」

ヒイロ「強いな。他の生徒とは格が違う」

楯無「あらぁ♪褒められちゃったぁ♪」

ヒイロ「その強さを妹の前でも発揮出来れば悩みもなくなるんじゃないのか?」

楯無「!?…随分なこと言ってくれるわね」

ヒイロ「気に障ったなら謝ろう。どうもこの学園の女は一人で色々抱え込む癖があるらしい。」

楯無「…。」

ヒイロ「あまり一人で色々抱え込むな。」

楯無「あら?じゃああなたが助けてくれるのかしら?告死天使さん♪」

ヒイロ「…お前が望むなら、力くらいは貸してやる。」

楯無「っ!!」

ヒイロ「一夏が気を失っているようだ。保健室に運ばせてもらう」

ヒイロ「…それとも俺とも一戦やってみるか?今なら誰も見ていないぞ?」

楯無「…遠慮しておくわ。それに保健室までも付き合うわ。ちょっとやり過ぎちゃったし」

ヒイロ「…そうか」

851: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/08(日) 21:44:09.92 ID:pRhGm7ls0
~校庭~

スタスタスタ

ラウラ「まったくヒイロはどこにいったんだ?嫁失格だぞ」

ラウラ「…もしや、避けられているのではないだろうな?…まさかな」

女子「ふふふ、あ、後ろに凄い寝癖ついてるよ?」

女子「え?どこどこ?今日寝坊して髪の毛セットしてこれなかったんだよ~」

女子「だめだよ~、身だしなみはきちんとしないとヒイロ君に嫌われちゃうぞ~?」

ラウラ「…み、身だしなみ」

窓に映った自分を見る

ピョコンッ カミハネ

ラウラ「うわぁっ」

くしゃくしゃ

ラウラ「…よし!」

千冬「…ほぅ、お前もそんなことを気にするようになったか。年頃だな」

ラウラ「ち、違うのです教官っ、決してそういう浮わついた気持ちなどでは」

パシッ

ラウラ「あぅっ」

千冬「織斑先生と呼べ。」

ラウラ「…はい」

千冬「…そういえばヒイロだったら部活棟の保健室前で見たぞ」

ラウラ「…保健室?」

852: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 21:44:54.06 ID:pRhGm7ls0
~保健室~

一夏「…ん」

楯無「お目覚め?」

一夏「うわぁ!」

楯無「ヒイロ君、一夏君目ぇ覚ましたみたいよ♪」

ダキッ

ヒイロ「…。」

一夏「…何してるんですか?」

楯無「見てわからない?ヒイロ君とスキンシップとってるの♪」

ヒイロ「…一夏目覚めたなら訓練にいくぞ」

一夏「…え?今から?マジで?」

楯無「ふふふ♪流石ねヒイロ君はいいこと言うわ♪」

ダキッ ダキッ

ヒイロ「…おい、いい加減に」

ガラガラ

ラウラ「!?」

853: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 21:45:30.71 ID:pRhGm7ls0
ヒイロ「…。」

楯無「ウフッ♪」

ラウラ「…目標を撃破する」

シュンッ 右アームのみ展開

ラウラ「はぁぁぁっ!」

ブンッ

カキンッ

楯無「ふふ♪」

スッ

カキンッ

ヒイロ「やめろ」

楯無(ピンセットで私の扇子を…)

854: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/08(日) 21:46:40.80 ID:pRhGm7ls0
ラウラ「…」

楯無「は~い♪」

ラウラ「…くぅ」

楯無「素直で宜しい♪」

ヒイロ「…楯無。ラウラには手を出すな。」

楯無「あれ?ヒイロ君にとってこの子は特別なのかな?それならちょっと考えちゃうなぁ♪」

ヒイロ「…そうだな。お前にとっての妹と同じ位には特別かもな」

ヒイロ(トロワとの約束でもあるからな)

楯無「…。」

ヒイロ「怪我はないかラウラ?」

ラウラ「ヒイロぉ…」

楯無「…まぁいっか。じゃあ一夏君、早速訓練いきましょうか」

一夏「…はい。」

888: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/09(月) 22:37:11.76 ID:ZBwAVKVQ0
~アリーナ 放課後~

シャル「あれ一夏?」

セシリア「…今日は第4アリーナでヒイロさんと特訓と聞いていましたけど?」

楯無「あぁ、私がこれから一夏君の専属コーチをするから宜しくね♪」

シャル「…生徒会長がコーチ?」

セシリア「…あなたこれはどういうことですの?」

一夏「…これはその、勝負の結果なんだ。」

楯無「まぁまぁ、これも一夏君の為と思って♪」

楯無「そう、みんなにも協力して欲しいことがあるの」

シャル「…協力ですか?」

セシリア「私はお断りします」

楯無「あれ?」

889: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 22:37:56.42 ID:ZBwAVKVQ0
セシリア「どうして私が協力しなくてはなりませんの?」

シャル「…私達もヒイロから貰った自分の特訓メニューがあって忙しいんです」

楯無「あれ?一夏君ってあんま好かれてないの?」

セシリア「…私はあま」

シャル「そういう訳じゃないですけど、一夏は大事な友達ですし。でもやっぱり自分達の事も大事なので…。」

一夏「いやいや当然の意見ですよ」

楯無「…ちょっと誤算だな。なんかもっと盲目的に好かれてると思ってたわ」

シャル「一夏はいい友達です!」

一夏「…シャル、ありがとう!!」

シャル「いや、別にお礼を言われることじゃぁ…」

890: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 22:38:38.37 ID:ZBwAVKVQ0
ヒイロ「…今日くらい手伝ってやれ。」

シャル「ヒイロ!」

セシリア「ヒイロさん!」

ヒイロ「…俺は今日ラウラと訓練することになっている。一夏を任せたい」

ラウラ「っ///」

シャル「ヒイロがそう言うなら私はいいよ♪」

セシリア「私も異論ありませんわ♪でも明日は私に個人レッスンしていただけるんですわよね??」

ヒイロ「…了解した。」

セシリア「…そうと決まれば、さっさとやりますわよ!」

シャル「そうだね!じゃ始めよっか!」

一夏「…みんな、ホント助かる!ありがとな!」

楯無「な、なるほど…。色々分かったわ…」

891: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 22:39:17.77 ID:ZBwAVKVQ0
楯無「じゃあ、まぁシャルロットちゃん、セシリアちゃん、シューターフローでサークルロンドやって見せてよ」

セシリア「…射撃型のバトルスタンスが役に立ちますの?」

ヒイロ「…白式には追加された荷電粒子砲がある。一夏は射撃能力が低すぎて全く使えていない。その為には必要だろう。それにその訓練なら近距離でそれを叩き込む事が出来る。…的確な判断だ。」

シャル「…なるほど。」

セシリア「納得ですわ」

楯無「ヒイロ君のお陰で円滑に進んで有り難いわ、ホントに♪」

一夏「…なんかみんな意見が辛辣すぎない?」

ヒイロ「事実だ。嫌なら技能を向上させろ」

一夏「はい…」

楯無「…なんかちょっと可哀想になってきたかも」

シャル、セシリアによるサークルロンドが行われた

892: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 22:40:03.51 ID:ZBwAVKVQ0
一夏「…これは」

楯無「射撃と高度な機体制御を同時に行なっているんだよ。しかも回避と照準同時に意識を割きながら、だからね」

楯無「ヒイロ君♪」

ダキッ

ヒイロ「…。」

一夏「いきなり何を!?」

シャル「ヒイロ!」

セシリア「ちょ、ちょっと何してますの!?」

ギュウーン

シャル「!?」

セシリア「!?」

ズドンッ

一夏「あ」

シャル・セシリア「きゃあぁぁぁぁ」

ズドーンッ

一夏「大丈夫かぁ!?」

楯無「ふふふ♪」

893: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 22:40:44.75 ID:ZBwAVKVQ0
楯無「次は一夏君の番よ♪」

ラウラ「…その前にヒイロから離れろ」

楯無「はいはい♪」

ラウラ「むぅ」

ヒイロ「…もういいか?」

楯無「えぇ、ありがとう♪」

ヒイロ「…ラウラ、俺達も訓練を始めよう。まずは近接戦闘強化からだ」

ラウラ「うん///」

ヒイロ「…その前に1つだけ忠告がある。」

894: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 22:41:33.17 ID:ZBwAVKVQ0
ラウラ「え?」

ヒイロ「…ISは兵器だ。簡単に人を殺すことが出来る力がある。感情的になり軽い気持ちで使用していいものじゃない。保健室でのようなことは二度とするな」

ラウラ「!?」

ヒイロ「感情で行動することに異論はい。そう俺は学んだ。だが手段は他にもあるはずだ」

ラウラ「…はぃ。ヒイロ、ごめんなさい」

ヒイロ「…始めるぞ。終わったら食事を行う」

ラウラ「…ヒイロ。うん♪」

隣では一夏とセシリアのサークルロンドが幾度も繰り返されていた

898: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/09(月) 23:52:18.20 ID:ZBwAVKVQ0
~自室前 廊下~

一夏「…はぁ。疲れたぁ」

ヒイロ「そうか。」

ガチャ

楯無「おかえりなさ~い♪」

一夏「…ん?」

ヒイロ「…。」

裸エプロンの楯無がいた

楯無「ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」

一夏「あ、ぁぁ…」

ヒイロ「食事はラウラと済ませた」

スタスタ

楯無(スルーされた…、ちょっとショックかも。でも)

一夏「え、あれ?なんで?」

楯無「おかえりなさい♪私にします?わ・た・し?♪」

一夏「うわぁっ!」

ガチャン

899: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 23:52:53.26 ID:ZBwAVKVQ0
~自室内~

一夏「何を考えているんですか!?」

楯無「ぇ!?」うるうる

一夏「ぁっ…」

楯無「…特別コーチだから寝食を共にして波長を合わせていくの」

ヒイロ「…先にシャワーを使わせて貰うぞ一夏」

スタスタ

一夏「あ、あの…///」

楯無「ふふ♪じゃーん、水着でしたぁ♪」

一夏「あ、あ…。くふっ」

楯無「一夏君は反応が可愛いねぇ♪ヒイロ君なんか完全スルーだし、お姉さん嬉しい♪」

900: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 23:53:38.01 ID:ZBwAVKVQ0
~一夏・ヒイロ部屋前 廊下~

スタスタ

箒「うふ♪」

コンコンッ

一夏『うぅ、はいっどなたですか!?』

箒「わ、私だ!差し入れを持ってきてやったぞ。入ってもいいか?」

一夏『箒!?すまん、だめだ!』

楯無『一夏く~ん、なにしてるの?♪あっ分かった、浮気がバレるから必死なんだぁ♪』

箒「!?」

箒「くぅっ!」

右アームと武器展開

箒「はぁっ!」

ブンッ

スパンッ 扉破壊

スタスタッ

901: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 23:54:28.43 ID:ZBwAVKVQ0
~室内~

一夏「…ぅぁぁ」

箒「一夏…、貴様ぁ」

楯無「ふふふ♪」

一夏「…ははは」

箒「女子を連れ込み、破廉恥極まりない行為をしようとは、恥を知れぇ!!」

スタスタッ

一夏「待て!待て!誤解だぁ!」

ブンッ

カキンッ

楯無「ごめんね、今一夏君を亡き者にされたらお姉さんちょっとだけ困っちゃうなぁ♪」

ガキンッ

ズボッ 箒の刀が天井に弾かれる

箒「な!?」

楯無「勝負あり、ね♪」

ガキンッ

楯無「!?」

ヒュン ズボッ

楯無の槍が廊下に弾かれる

902: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 23:55:28.40 ID:ZBwAVKVQ0
ヒイロ「いい加減にしろ」

一夏「ヒイロ!」

楯無(私の槍がスプーンで!?なんて腕力してんのよ!?)

ヒイロ「更識楯無、篠ノ之箒。ISは子供の玩具じゃない。」

ヒイロ「篠ノ之箒、お前は一夏を殺すつもりなのか?」

箒「わ、私は、そんなつもりはっ!」

ヒイロ「ならばどうしてISを使用した?お前の行動は少し目に余る…。いい加減にしろ」

箒「…ぁぁっ私は」

スタスタスタッ

一夏「…箒」

楯無「…あらら」

ヒイロ「…更識刀奈、お前も出ていけ」

楯無「ちょっと、その名前で」

ヒイロ「…。」

楯無「…おあいにく様、今日から私もこの部屋に同室よ♪ヨロシクね♪」

903: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/09(月) 23:56:19.11 ID:ZBwAVKVQ0
一夏「本気なんですか!?」

楯無「えぇ♪」

ヒイロ「…駄目だ。出ていけ」

楯無「…なぜ?」

ヒイロ「……リリーナに女子生徒との同室は命令で禁止されている。学園にも通達されているはずだ。お前が強行するなら排除の対象になる」

楯無「え?」

楯無「あはははははっ!なにそれ!さいっこぅ♪」

楯無「いや~、久しぶりに本気で笑ったわ♪」

楯無「…まぁリリーナ様の名前出されたら納得するしかないわね♪でも、ヒイロ君にも弱点あったんだ?意外と尻に敷かれるタイプなのかもね♪」

楯無「分かったわ。諦める。それじゃあまぁ今日は色々ごめんなさいね、ヒイロ君に一夏君♪それじゃあね、オヤスミ♪」

ヒイロ「…。」

一夏「…ヒイロ色々ありがとう。」

ヒイロ「…笑いたければ笑え」

904: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/09(月) 23:58:41.85 ID:ZBwAVKVQ0
~同時刻 シャル・ラウラ部屋~

ラウラ「~♪」

シャル「なんだかラウラご機嫌だね~」

ラウラ「今日はヒイロが色々優しかったのだ♪」

シャル「…へぇ、そうなんだ」

ラウラ「…でも怒られもした。あれは凄く怖かった」

シャル「え!?なんで?」

ラウラ「…実は」

905: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 00:01:33.19 ID:a4YxEox+0
事情説明

ラウラ「…ということがあった。本気で怖かった。」

シャル「…な、なるほど。」

シャル(私も気をつけよう!!ヒイロに怒られたら私間違いなく泣いちゃうし)

ラウラ「…でもその後のヒイロは優しかった。訓練は厳しかったけど終わったら夕食も一緒に食べてくれたし、色々褒めてもくれたんだっ///」

シャル「…それは素直に嫉妬かも。でも私もISの使用は十分気をつけよう!」

ラウラ「私もだ!」


~同時刻 シャル・ラウラ部屋扉前 廊下~

セシリア「…私も気をつけませんと」

909: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/10(火) 00:57:30.56 ID:a4YxEox+0
~翌日 アリーナ 放課後~

一夏が簡易的を中心にサークルロンドの訓練を行なっている

楯無「中心の座標がすれてるわ、すぐ整えて」

一夏「っはい!くそぉ」

楯無「スピードが落ちてるわよ!もっと集中しなさい!」

一夏「分かりました!」

楯無「OK!速度上がってきてるね。それじゃあそこでイグニッションブーストしてみようか」

一夏「えぇ!?」

楯無「イグニッションブースト。シューターフローの円軌道から直線軌道にシフト、相手の弾幕を一気に突破して零距離で荷電粒子砲!」

一夏「ち、ちょっと待って下さい。いきなりそんなっ」

楯無「急ぐ!!」

一夏「わ、分かりました!っぇい」

グワンッ

一夏「!?」

一夏「うわぁっ!」

ズドーンッ

910: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 00:57:59.53 ID:a4YxEox+0
スタスタッ

楯無「あ、…。」

一夏「…いってぇ」

楯無「こらこら♪チャージしながらシューターフローも途切れさせないの!」

一夏「…難しいですね」

楯無「ダメよ!ちゃんと覚えて、はい、起きてもう一回!」

一夏「はい!」

911: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 00:58:48.47 ID:a4YxEox+0
~訓練後 食堂~

一夏「あぁ、限界だ…」

箒「…。」

鈴「…まぁ下らない挑発に乗っちゃった一夏も悪いんだけどさぁ、何もここまで痛めつけなくてもねぇ」

ヒイロ「…あいつは必要だと思ったからやっているんだろう」

鈴「…まぁそうなんだけどね」

シャル「…一夏、ご飯食べられないならお茶くらい飲む?」

一夏「…ぁぁさんきゅーしゃる」

ラウラ「…で、あの女はどうしている?」

一夏「…せいとかいのしごとだってさぁ」

一夏「…まぁでも自業自得かなって。楯無さんの言う通りほんと弱いなぁって、早くマスターしてヒイロに少しでも近づかなくちゃな…」

シャル「…まぁでも頑張ってる男子ってカッコいいと思うよ」

セシリア「…そうですわね」

箒「…。」

912: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 00:59:33.88 ID:a4YxEox+0
ヒイロ「…寝たようだ。俺はこいつを部屋へ連れていく」

シャル「…じゃあ今日は解散にしようか」

セシリア「そうですわね」

ラウラ「うむ」

箒「…。」

鈴「…そうね。ヒイロ、一夏をお願いね」

ヒイロ「あぁ」

スタスタスタ

箒「ヒイロ、待ってくれ!」

913: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 01:01:03.29 ID:a4YxEox+0
ヒイロ「…。」

箒「…昨日はすまない!!本当に反省している!もう二度と軽はずみにISは使用しない!約束だ!」

ヒイロ「…そうか」

箒「今までの私は確かに言われた通り目に余る行動が多かった様に思う!だから」

箒「もう一度これからの私を見て欲しい!」

ヒイロ「…了解した。」

箒「ヒイロ、本当にありがとう。」

ヒイロ「気にするな」

箒「ふふ♪謝ったらなんかすっきりした!今度何か礼をしなくてはな♪」

ヒイロ「…なら礼の代わりにこいつを部屋まで運んで貰おうか。面倒になってきた」

箒「え!?うん、分かった♪任せろ!」

ヒイロ「…。」

楯無「ふふふ♪随分優しいのね」

ヒイロ「お前もな」

楯無「え!?」

ヒイロ「…。」

スタスタスタ

楯無「…。」

929: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/10(火) 23:57:27.79 ID:aYQYL7wl0
~学園祭 当日 教室~

シャル「いらっしゃいませ♪」

一夏「こちらへどうぞお嬢様」

女子「うっそー、あの織斑君の接客が受けられるの?」

女子「しかも執事服!」

女子「写真も撮ってくれるんだって!ツーショットよツーショット♪」

鈴「ちょっとそこの執事?テーブルに案内しなさいよ」

一夏「え?何してるんだ?お前」

鈴「う、うるさいっ///2組は中華喫茶やってんのよ」

一夏「ん?お前いつもの髪型じゃないな」

鈴「…これ?シニョンよ」

一夏「おう、それそれ相変わらず似合うなぁ♪スゲー可愛いよ」

鈴「っ///それはまぁたしなみっていうか、なんていうか、そのっ///兎に角、案内しなさいよ!」

一夏「はいはい♪それではお嬢様こちらへどうぞ♪」

鈴「お、お嬢っ///」

930: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 23:58:36.93 ID:aYQYL7wl0
~教室内~

一夏「ご注文は何になさいますか?」

鈴「う~ん、そうね。この『執事にご褒美セット』って何よ?」

一夏「…お嬢様、そちらより当店お勧めの『ヒイロ・ユイ特製鯔饅頭』と『ヒイロ・ユイ特製どじょう豆腐』は如何ですか?皆さん大変満足されている、どちらも幻の至高の料理となっております」

鈴「ん?おいこら、何か誤魔化そうとしたでしょ?てかヒイロが作る料理って何でいつもこんなんばっかなのよ…」

一夏「…いや、実際マジで美味いんだって。どっちも一体どんだけ技術いるんだって位に造りも凄いし。あれはもう職人技だよ」

鈴「…かなり気にはなるわね。いやでも誤魔化されないわよ!」

一夏「…誤魔化すなどとんでもございません」

鈴「じゃあこの『執事にご褒美セット』を1つね」

931: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 23:59:19.88 ID:aYQYL7wl0
一夏「……お待たせしました、お嬢様」

鈴「…うん。で、なんで一緒に座ってんのよ?」

一夏「…。」

鈴「…いや、まぁ別にいいけど///」

鈴「…で、これはどういうセットなの?」

一夏「…た、食べさせられる」

鈴「はい?」

一夏「だぁかぁらぁ、執事に食べさせられるセットだよ…」

鈴「な、何よそのセット///客がお菓子を食べさせるって…」

一夏「…だから嫌だったんだよ。別にやりたくなかったらいいんだぞ…」

鈴「い、いやでも折角だし///ついでだし、ご褒美あげようかしらね///じゃあ、はいアーンしなさいよ」

一夏「…アーン」

パクっ

鈴「…食べさせてあげたんだから、私も…」

ズンッ

鈴「!?」

932: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/10(火) 23:59:59.04 ID:aYQYL7wl0
箒「お嬢様、当店ではそういうサービスは行なっておりません」

スタスタッ

鈴「ぅぅっ」

パクパク

一夏「…鈴」

鈴「ん?」

一夏「なんか可愛いなお前」

鈴「!?」

一夏「そうやって食べてるのがさ」

鈴「か、か、可愛いってわけ?///」

一夏「おう!リスみたいで!」

ズンッ

一夏「くはっ!」

ズドンッ

鈴「っっっ///」

スタスタスタッ

一夏「…何なんだよ」

スッ

見知らぬ女性客から名刺を渡された

一夏「ん?」

933: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/11(水) 00:00:42.59 ID:eoQZb6bk0
???「ちょっといいですか?」

一夏「はい…」

一夏「…えと巻紙礼子さん?」

巻紙「はい。織斑さんの白式にわが社の装備を使って頂けないかなと思いまして」

一夏「…あぁ、えと、こういうのはちょっと…」

巻紙「まぁそう言わずに♪」

巻紙「こちらの追加装甲や補助スラスターなど如何でしょう?さらに今ならもう1つ、脚部ブレードも付いてきます」

一夏「…いやぁ、あの本当いいんで…」

女子「すみませんお客様、次のお嬢様に呼ばれてまして」

巻紙「くっ」

一夏「…すみません、失礼します」

スタスタッ

巻紙「…。」

934: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/11(水) 00:02:07.32 ID:eoQZb6bk0
一夏「…さっきはありがとう。助かったよ。最近、白式に装備をって話が滅茶苦茶多くて」

女子「いいよ♪ヒイロ君の指示だし」

一夏「…ヒイロが?」

女子「うん!」

一夏「ヒイロはまだ厨房にいるの?」

女子「今ならほらあそこの席の接客中、相手は織斑先生だね」

一夏「…千冬ねぇ?」

935: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/11(水) 00:02:44.65 ID:eoQZb6bk0
~千冬席~

千冬「…あ、そのなんだ、お前そういう格好も似合うな」

ヒイロ「…そうか」

千冬「…あ、料理美味かったぞ。私は特に『鯔饅頭』が好きだ。」

ヒイロ「…そうか」

千冬「…いつも思うんだがお前が作る料理は珍しい物が多い気がするんだが料理が好きなのか?」

ヒイロ「…好き嫌いじゃない。サンクキングダムでリリーナと宰相のワガママで作らされて覚えただけだ」

千冬「…なるほど。リリーナ様か…。」

ヒイロ「…あぁ」

936: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/11(水) 00:03:20.69 ID:eoQZb6bk0
千冬「…まぁ、でもなんだ、私は、お前の料理の味は、す、好きだっ、だからまたウチに来て作ってくれないかっ?///」

ヒイロ「…お前には世話になっている。その機会があれば構わない。」

千冬「そ、そうか、ならまた頼む。」

ヒイロ「あぁ。俺はそろそろ厨房に戻る、料理のストックが切れる頃だ」

千冬「…あぁ、分かった。」

ヒイロ「…千冬、客に混じって妙な奴が混じっている。警戒を怠るな」

千冬「…あぁ。分かっている」

ヒイロ「…。」

スタスタ

千冬「……リリーナ様かぁ」

964: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/12(木) 03:07:40.88 ID:lMatqbsr0
~厨房~

ヒイロ「…一夏はどうした?」

女子「織斑君ならさっき生徒会長に連れられてどっかいったよ?なんか生徒会主催のイベントがどうとか言ってたような…」

ヒイロ(更識楯無が動いたか…。だが少し浅はか過ぎる選択だ)

女子「ヒイロ君どうしたの?」

ヒイロ「…済まないが少し休憩を貰う」

女子「えぇ!?でも料理がもう残り少ないよ!?」

965: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 03:08:47.88 ID:lMatqbsr0
ヒイロ「冷蔵庫に緊急用として昨日用意しておいた『じーまみプリン』が相当数ある。それで対応出来るはずだ」

女子「ヒイロ君、プリンまで作れるんだ!?」

ヒイロ「…あぁ、一通りはパーガンに叩き込まれたからな。」

女子「パーガン??」

ヒイロ「…後は頼む。」

スタスタッ

女子「あ、はい…。作り置きって、ヒイロ君って女子力まで高いな…。」

966: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 03:09:19.54 ID:lMatqbsr0
~舞台~

箒、鈴、そして一般生徒に織斑一夏が追われている。

箒「一夏逃がさん!」

鈴「待ちなさいよ、一夏!」

女子「待ってよ、織斑く~ん!」

一夏「いやいや追いかけられたら普通逃げるだろ!」

クイッ

ガシッ

一夏「おわぁぁぁっ!」

ズドンッ

967: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 03:10:15.96 ID:lMatqbsr0
~舞台地下~

一夏「痛ってぇ…」

???「ここなら見つかりませんよ?」

一夏「…どうも、え、あれ?どうして巻紙さんが??」

巻紙「はい、この機会に白式を戴こうかと思いまして」

一夏「はぁ?」

巻紙「いいから、とっとと寄越しやがれよっ!!」

ブンッ

ズドッ

一夏「ぐはっ!?」

ズドン

一夏「かはっ…、あ、あなたは…一体?」

968: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 03:10:47.40 ID:lMatqbsr0
巻紙「私かい?企業の人間に成り済ました…、謎の美女だよっ!!」

巻紙IS一部展開

巻紙「ほら、嬉しいか?」

一夏「…っ!白式っ!」

一夏IS展開

巻紙「待ってたぜぇ?そいつを使うのをよぉぉっ!!」

一夏「…っ」


970: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/12(木) 22:11:10.99 ID:lMatqbsr0
巻紙「喰らえっ!」

バンッ

ヒュンッ

巻紙「ほぅ、やるじゃねぇかっ」

一夏「確かみつるぎの巻紙さんって言ったっけ。なんでっ?」

巻紙「仕方なく『巻紙』なんて名乗っていたけどな、これ見てビビんなガキがっ!!」

巻紙IS全展開

一夏「…IS?」

巻紙「そうさ、アラクネだよ。こいつの毒はキツいぜぇ?そらよっ!」

ビュン ビュン ビュン ビュン

一夏「ビーム乱射かよっ!」

ヒュンッ

巻紙「なかなかうまく避けるじゃねぇか!」

一夏「毎日しごかれてるからな!ていうか何なんだよアンタは!?」

巻紙「知らねぇのかよ!?…悪の組織の一人ってやつかもなぁ」

一夏「ふざけんな!」

ブンッ

ヒュンッ

巻紙「ふざけてねぇよ!秘密結社ファントムタスクの一人、オータム様って言えば分かるか?」

一夏「…ファントムタスク?」

971: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:11:44.49 ID:lMatqbsr0
オータム「知らないのかい?じゃあ冥土の土産に教えてやらぁ!」

ブンッ

ヒュンッ

一夏「今だ!貰ったぁっ!!」

ブンッ

ガキンッ

オータム「甘ぇよっ!」

一夏「ちっ!うおぉぉぉっ!」

972: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:12:12.74 ID:lMatqbsr0
~監視室~

山田「地下ロッカールームに未確認のIS反応です!」

千冬「…やはり学園祭を狙ってきたか。しかし単機とは、山田先生、敵の増援に警戒。一般生徒には避難命令を」

山田「了解しました」

千冬「…。」

973: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:12:41.06 ID:lMatqbsr0
~舞台~

鈴「一夏ったらどこに行ったのよ?」

箒「逃げ足の速いやつだ」

~教室~

セシリア「…さっきからヒイロさんを見掛けませんけど、どこにいるのかしら?」

ラウラ「少し前までは厨房にいたんだがな」

シャル「私たちも接客で忙しかったけどヒイロも料理忙しかったみたいだし休憩でもしてるのかな」

サイレンが鳴り響く

974: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:13:37.69 ID:lMatqbsr0
山田『ロッカールームに未確認のISが出現!白式と交戦中、専用機持ちはISを展開。状況に備えて下さい。』

千冬『オルコットと凰は哨戒に着け、篠ノ之、デュノア、ボーデヴィッヒは白式の援…』

ヒイロ『必要ない』

千冬『何?』

ヒイロ『一夏の援護には俺が向かう。地下ロッカールームの様な限定的空間戦闘において味方の大量投入は邪魔にしかならない。残りの3人も哨戒に向かわせろ。そして増援を発見次第俺に状況を報告しろ。適時指示は俺が出す』

ヒイロ『千冬、少し冷静になれ。守るべき生徒を前線に出す作戦は愚策としかいえない。』

ヒイロ『千冬、前にも言ったはずだ。お前は俺に頼っていい。』

千冬『…わかった。各員今の通りだ。この作戦の指示はヒイロが出す。ヒイロへの随時報告、命令に従うように』

一同「了解です。」

プライベート回線

千冬『…ヒイロ、すまない。…お前も私の生徒なのにな』

ヒイロ『気にするな、千冬』

975: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:14:26.63 ID:lMatqbsr0
~監視室~

山田「…悔しいですね」

千冬「…そうだな。今の自分の無力さに腹が立つ」

~地下ロッカー~

戦闘は続いている

オータム「あぁ、鬱陶しいな!逃げてばっかりかよっ!」

一夏「…見える!相手の間合いが掴める!間違いなく楯無さんやヒイロより、こいつは弱い!そしてっ」

ビュンッ

ブンッ

ズドンッ

オータム「くはっ!てめぇっ!」
ブンッ

スッ

一夏「…見える!」

ブンッ

ズドンッ

オータム「ぐはっ!」

一夏「俺はこいつに勝てる!」

一夏「今だ!イグニッションブースト!はぁっ!」

オータム「ふっ」

ビュオッ

一夏「糸!?ぐわぁっ!」

ズドンッ

一夏「…う、動けない」

976: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:15:28.63 ID:lMatqbsr0
オータム「やっぱガキだなぁ!真正面から突っ込んで来やがってよぉ!」

一夏「くっ!畜生ぉ!」

オータム「ハハハ、楽勝だぜ全くよぉ!蜘蛛の糸に見事に絡まってやがる!」

一夏「っ!」

オータム「じゃあお楽しみタイムと行こうぜ。」

一夏「え?」

オータム「さて白式とやらを戴くとするか」

ビュワッ うねうね

ビチャッ

バリバリバリバリッ

一夏「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」

オータム「ハハハハハハハ!何が勝てるだよ、笑わせやがるっ!そんな程度でよく言えたもんだ」

オータム「…そうそう、ついでに教えてやるよ。第2回モンド・グロッソでお前を拉致したのは、我々ファントムタスクだ!感動のご対面だなぁ!」

オータム「まぁお前にはもう用はないから殺してやるよ!」

ヒイロ「…よく喋るやつだ」

ブンッ

977: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:16:14.15 ID:lMatqbsr0
オータム「ぐわぁぁぁっ!」

ズドーンッ

オータム「日本の量産型IS!?なんだ貴様は!?」

ヒイロ「ファントムタスクのオータム。アメリカの第2世代アラクネ、兵装全て確認済み。」

ヒイロ「…アラクネ、破壊する」

オータム「き、貴様まさか『告死天使』か!?何処から入ってきた!?今ここは全システムをロックしてんだぞ!」

ヒイロ「…ロックなら外せばいいだけだ。やるならロック後システムそのものを破壊すべきだったな。甘いやつだ」

オータム「おのれ、過去の亡霊の分際でっ!」

ヒイロ「攻撃開始」

978: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:17:05.39 ID:lMatqbsr0
~学園上空~

鈴「右舷前方クリア」

セシリア「こちらも異常ありません」

シャル「高速で移動中のISを捕捉」

箒「了解。ラウラ、ヒイロに連絡を」

ラウラ「了解。ヒイロ、こちらラウラ・ボーデヴィッヒ。敵の増援と思われる機体を1機確認、指示を頼む。」

ヒイロ『了解。こちらは既に片付いた、今からそちらに向かう。5人で俺が到着するまでの間、足止めを頼む。ただし、積極的戦闘は避けろ。深追いも不要だ。自分の命を優先しろ、危険だと判断したなら即刻退避しろ』

ラウラ「了解。皆、聞いた通りだ。作戦開始!」

セシリア「…あれはまさか、BT2号機サイレント・ゼフィルス!?」

979: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:17:42.97 ID:lMatqbsr0
鈴「どうしたのセシリア!撃って!」

セシリア「は、はい!」

バヒュッ バヒュッ

ズドンッ

セシリア「ミサイルが!?あれはBT兵器フレキシブル!」

???「…。」

ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン

ラウラ「っ!こいつ強い!」

シャル「ラウラ!危ない!」

ヒュン

バシンッ

ラウラ「シャルロット!すまない!」

シャル「みんな全包囲攻撃には気を付けて!」

???「…。」

ヒュンッ

箒「速い!?このままじゃ押しきられるっ」

980: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:18:52.76 ID:lMatqbsr0
~地下ロッカー~

オータム「ば、馬鹿な。私が量産型相手に敗北だと!?」

アラクネ中破

ヒイロ「…更識楯無、いるのは分かっている。」

楯無「やっぱバレてたか♪」

ヒイロ「…今から俺はラウラ達と合流し敵を排除する。気を失っている織斑一夏とこいつを頼む。」

楯無「仕方ない、了解しました♪」

楯無「でも、ヒイロ君が活躍しすぎちゃうとお姉さんの出番がなくなってちょっと寂しいな♪」

ヒイロ「ふざけるな」

楯無「!?」

ヒイロ「…訓練機は限界か。W-0起動する」

楯無「…本当に天使みたい」

ヒイロ「!?楯無伏せろ!

楯無「え!?」

ビュオッ ズド―ンッ

楯無「上空からのビーム攻撃!?」

オータム「ちぃっ」

シュタンッ

舞台上に逃走

981: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:19:52.19 ID:lMatqbsr0
~舞台~

???「迎えにきたぞ、オータム」

オータム「てめえ!私を呼び捨てにするんじゃねぇっ!!」

~地下ロッカー~

鈴『ごめんヒイロ、押しきられて中に入られちゃった!今から私達も中へ向かうわ!』

ヒイロ「いや、後は俺が処理する。お前達はそこで待機していろ」

鈴『で、でも!』

ヒイロ「…鈴、俺を信じろ」

鈴『…了解。ヒイロ、信じてるから!』

ヒイロ「ターゲットを1機追加。破壊する」

楯無「…。」

ヒイロ「…一夏を頼む。」

楯無「分かったわ。気をつけて」

シュタンッ


982: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 22:20:22.01 ID:lMatqbsr0
~舞台~

シュタンッ

ヒイロ「…。」

オータム「告死天使!?」

???「下がっていろ、オータム。こいつの相手は私がする」

ヒュンッ

ヒイロ「…。」

戦闘が開始される

992: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/12(木) 23:38:04.13 ID:lMatqbsr0
~学園上空~

セシリア「…凄いですわ」

シャル「…うん。あれだけの数のBT兵器を全部打ち落としちゃったよ」

箒「実践になるとヒイロは、訓練の時とは比べられないくらい強くなるな」

鈴「というか私達どんだけいつも手加減されてんのよ…。正直あいつの強さは異常よ…、心底敵じゃなくて良かったわ」

シャル「…確かにもしヒイロが敵だったらって考えたらゾッとするね」

セシリア「お二人共、口が過ぎましてよ」キッ

シャル「あぁ、そうだよね。ごめんなさい」

鈴「そうね、ごめんごめんっ」

ラウラ「…そろそろ決着が着きそうだぞ」

993: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 23:38:38.37 ID:lMatqbsr0
~舞台~

???「っく!」

オータム「っくしょうっ!二人がかりでこの様かよ!」

ヒイロ「…終りだ。大人しく投降しろ。まだ抵抗するのなら容赦はしない」

ピピッ

???「スコールか。了解。」

???「相手の戦力が予想以上だ。帰投するぞ、オータム。」

オータム「ちぃっ」

ヒイロ「…逃がすと思うのか?」

???「告死天使、やはりお前は脅威となるか。だが決着は次にさせて貰う、オータムっ」

オータム「イチイチうるせぇっ!」

カチャ ISのコアを外した

オータム「アハハハハッ!じゃぁな告死天使!こいつはお前へのプレゼントだ!」

ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ

操縦者が離脱したアラクネが前進する

ヒイロ「自爆か!?」

チュドーーーーンッ!

995: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 23:39:12.96 ID:lMatqbsr0
~学園上空~

シャル「ヒイロ!!!!」

セシリア「そんなヒイロさん!」

ラウラ「あ、ぁぁぁぁぁぁぁっ」

鈴「…そんな」

ビュンッ

オータムを連れたサイレント・ゼフィルスが高速で離脱していく

???「…。」

オータム「じゃぁな!」

箒「逃がすか!」

ヒイロ『深追いはするな』

996: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 23:39:55.52 ID:lMatqbsr0
セシリア「ヒイロさん!無事なんですか!?」

シャル「ヒイロ!良かったっ」

ラウラ「ヒイロ、ヒイロ、ヒイロぉっ」

鈴「え?ノーダメージ?」

箒「羽根を閉じて防いだのか?でもなんて装甲なんだ、シールドエネルギーすら発動させないなんて。おまけに傷1つない」

ビュンッ

ヒイロ「誰も怪我はないか?」

鈴「…いやいや私達のセリフだっての」

箒「流石すぎて、言葉もないよ」

997: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 23:40:35.43 ID:lMatqbsr0
ダキッ

ラウラ「…ヒイロぉ、死んじゃったかと思った。怖かった」

ヒイロ「…俺は死なない。大丈夫だラウラ」

ラウラ「うん。ぐすっ」

ヒイロ「…だから泣くな。」

セシリア「ち、ちょっとラウラさん早く離れなさいな!」

シャル「そうだよラウラ!離れて!」

ラウラ「…嫌だ」

セシリア「離れなさい!」

グイグイッ

ラウラ「うわぁっ」

シャル「…抜け駆けは駄目だよ」

ラウラ「ぬぅ」

998: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 23:41:38.15 ID:lMatqbsr0
ピピ

プライベート回線

ヒイロ「デュオ、どうだ?」

デュオ『バッチリに決まってんだろ。俺を舐めてんのか?サイレント・ゼフィルスは完全に捕捉済みだ。奴らのセンサーじゃ俺のハイパージャマーを見破れねぇよ。相棒の忘れ形見様々だぜ。』

ヒイロ「だが、油断はするな。もし戦闘になったらいくらお前でも戦闘機ではIS相手は厳しいだろう」

デュオ『お、優しいじゃねぇか、トロワが言ってた通りお前学園に入って変わったなぁ』

ヒイロ「…お前の無駄口は相変わらずだな」

デュオ『褒めた矢先にこれだよ。まぁ奴らの方は俺に任せな、その為にわざと逃がしたんだろ?俺が監視していたのはゼロに聞いたのか?』

ヒイロ「いや、お前を信用していただけだ」

デュオ『マジかよ、、そりゃあしくじれないな。OK、こっちは任せな。んじゃ通信終わりだ、お前も気をつけろよヒイロ!』

ヒイロ「…あぁ」

999: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/12(木) 23:42:04.45 ID:lMatqbsr0
~監視室~

山田「…ISアラクネはコアを抜き出して破壊、もう一機はイギリスで強奪されたブルー・ティアーズ2号機 サイレント・ゼフィルスのようです」

千冬「…ファントムタスクという輩か」

山田「はい、次のターゲットが白式だった様です。まだ白式には分からないことが沢山ありますからね」

千冬「…更識には織斑の特訓と警護をして貰ったが、結局、また最後はアイツに頼ってしまった」

山田「…ヒイロ君無事で良かったですね」

千冬「…全くだ!アイツは本当に心臓に悪い!」

山田「そうですね♪織斑先生、ヒイロ君がいるといっつもドキドキしてますもんね♪」

千冬「ば、馬鹿を言うな!私はいつも平静だ!」

山田「さっきもヒイロ君に『頼れ』って言われた時、顔が完全に乙女でしたよ♪」

千冬「…山田先生、いい加減に」

山田「はいはい♪この話はまたBarででも、ですね♪」

千冬「っ…///」


ヒイロ「IS学園。…任務を開始する」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385057724/)