1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:17:01 ID:n4NziJeV0
ピピピピピ…


夏海「はぁ…朝か」

夏海「母さんおはよー」

雪子「おはよう夏海ご飯できてるからさっさと食べんさい」

夏海「うん、いただきます…」

雪子「そういえば昨日れんげちゃんがうちに来たけど」

夏海「ふーん」

003

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:26:35 ID:n4NziJeV0
夏海「ごちそうさま」

雪子「はい、おそまつさま」

雪子「そういや夏海あn」

夏海「ちょっと出かけてくる」タタタ

雪子「………」


..
...

夏海「はぁ…」

夏海「昔は楽しかったなぁ…」

そう、昔は楽しかった。
東京からほたるんが引っ越して来て
春はお花見して、夏は海にいって…
あんときは姉ちゃんが迷子になって大変だったっけー…
冬はスキーしたり鎌倉つくったり
そういや沖縄もいったっけ…
なんでこんなんなっちゃったんだろ…
はぁ、ま、昔のこと考えてても仕方ないし…

夏海「夏海ちゃん悪くないし…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:34:45 ID:n4NziJeV0
あれから時間はどんどん過ぎて行った
まずは兄ちゃんが卒業して街に出てった
それから姉ちゃんも…

姉ちゃんが卒業するときほたるんスゲー泣いてたなぁ…

兄ちゃんが卒業した時のウチより泣いてたかも…

それからウチも卒業した
高校は街の方の高校に通った
ウチも兄ちゃんと姉ちゃんが居る高校に行きたかったけど勉強できないからウチだけ別の高校に通った

兄ちゃんと姉ちゃんは街の方で2人で暮らしながら学校に通ってる

ウチは…

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:41:35 ID:n4NziJeV0
入学して一ヶ月で辞めた
だって兄ちゃん姉ちゃん居ないし
れんちょんもほたるんも

勉強にもついてけないし
なんだよ…入試の時は簡単だったじゃん…
授業難しいのがいけないんだし…


夏海「夏海ちゃん悪くないし…」


そんなわけでこっちに帰ってきた
まぁ向こう住んでても意味ないし
都会はウチには会わない
どうせ田舎者…なんてくだを巻いて

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:48:03 ID:n4NziJeV0
夏海「はぁ…」

あれから結局3年たってウチも18歳…
って今日で19歳か…
最悪の誕生日

こんなニートにも誕生日だってあるんだよね…

夏海「………ん?」

あの影はれんちょん…?

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:48:44 ID:n4NziJeV0
夏海「っ!」ササ!

夏海「…………」

夏海「行ったかぁ」ハァ

夏海「なんでウチ隠れてんだろ…」

そんな理由わってる
良い年してニートで家に住み着いてる自分が恥ずかしいんだ

夏海「ハハ…」

夏海「惨めだなぁウチって…」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 21:55:50 ID:n4NziJeV0
れんちょん…

ほたるんももう15かぁ…
って事は街に行くのかな
って事はれんちょんひとりぼっちになっちゃうじゃん…

夏海「まぁ、ウチなんかにできる事なんてないし…」

そうそうこんな惨めなニート
燃料燃やして排泄物も生産するだけの肉人形にできる事なんて何もない

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:02:47 ID:n4NziJeV0
兄ちゃんはバンドうまくいってるんだっけ…
この前東京の方でライブしてたし…
チケットくれたけど行ってないや…
きっとモテてるんだろうなぁ…
彼女とか居るのかな…?

彼女って言ったら姉ちゃんに彼氏が出来たらしい
この前手紙に写真付けて送って来た
ほたるん知ってるんのかな…

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:07:29 ID:n4NziJeV0
あーあ…
ウチ以外の皆の人生が輝いて見える

皆幸せに過ごしてるならウチは幸せ…
なんて考え方が出来たら良いのに…

夏海「ウチなんで生まれて来たんだろ」

死にたい
いっそのこと
でもどうやって死ぬの?自殺?
怖い…そんな勇気ウチには無い

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:15:04 ID:n4NziJeV0
夏海「………」

太陽が沈みそうなのん

夏海「早く沈んでよ…もう昇ってこないで」

澄んだ川覗いて

夏海「覗きたくない…見たくない…」

水面に映る自分の顔…
なんて醜いんだろ

夏海「ウチってこんな顔してたっけ…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:28:00 ID:n4NziJeV0
もう辺りは真っ暗
やっぱり田舎なだけあって夜は暗いな
遠くに見える街灯が不気味だ…
姉ちゃんだったら泣じゃくって走って帰るだろうな…

でも本当に真っ暗だなー
いっそのこと通り魔なんかが出て来てサクッと殺してくれないかな…

ガサガサ!

夏海「うぉわッ!」ビクッ!

イタチ「」トテトテ

夏海「………なんだハクビシンか…」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:34:42 ID:n4NziJeV0
夏海「はぁ…」

変な声でちゃった…
やっぱりなんだかんだ言って怖いんじゃん…自分…

夏海「帰ろう」

またいつもと変わらない一日を過ごした
いつもそう…
こうやって死ぬ事を考えてフラフラ歩いて…でもやっぱり怖くなって…家に帰る

誕生日って言ったって何も変わらない
ほんと…

夏海「最悪な誕生日」

ポツリと言葉を落として
トボトボ歩いてると前から原付が走って来てウチの前で止まった

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:40:57 ID:n4NziJeV0
楓「………よう」

夏海「あ………」

ヤバいどうしよう立ち止まってしまった
今は誰とも話したくないのに…

夏海「っ!」

楓「お前いt」

夏海「なーんだ!駄菓子屋かよー!急にウチの前で止まるから通り魔かと思ったじゃんか!」

楓「………なぁ…おm」

夏海「そんじゃっ!ウチ急いでるんで!お疲れ様ーッス!」ダダダダ!

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:49:45 ID:n4NziJeV0
夏海「ハァハァ…!」

追って来て…無い
良かった…

こんなに走ったのいつぶりだろ…
中学の時朝遅刻した時以来だ

なんて考えながら歩いてると家が見えてきた

ガラガラ

夏海「ただいま」ボソッ

走って汗かいたしお風呂はいって寝よう…


..
...

夏海「ふぅ…兄ちゃんあがったよー」

夏海「………」

何言ってんだろウチ…バカじゃない…?

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 22:55:40 ID:n4NziJeV0
夏海「…………」

夏海「喉乾いたな」

ガコン

夏海「あ」

冷蔵庫を開けると中にはケーキが入れてあった
上に乗ったチョコレートには“夏海ちゃん誕生日おめでとう”の文字

夏海「…………」

ちょっと崩れてる…
きっと駄菓子屋が原付で持ってきてくれたんだろう

夏海「…………」

夏海「寝よう」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 23:06:10 ID:n4NziJeV0
ピピピピピ!


夏海「はぁ…朝か…」

夏海「母さんおはよー」

雪子「あら、あんたにしちゃ起きるの早いじゃない」

夏海「なに言ってんの?ウチ学校やめて以来いつもこの時間に起きてんじゃんか」

雪子「………あんた」

雪子「熱でもあるんじゃないの?」ピト

夏海「な!何言ってんのさー!ウチ今ニートで」

雪子「熱は無いねぇ」

夏海「昨日誕生日で」

雪子「何言ってんの!今日があんたの誕生日でしょう!」

雪子「ほら!ちゃっちゃとご飯食べて学校行ってきんさい!」

夏海「……え?」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 23:13:14 ID:n4NziJeV0
夢?
アレは夢なの?

夏海「…………っ!」

夏海「なーんだ!夢かよー!もっとニート満喫したら良かったー!」

夏海「まぁ?この天才女性夏海ちゃんがニートなんてそんな底辺人生過ごすわけ無いよねー!」

夏海「アハハアハハアハハ!」

小鞠「ちょっと夏海!玄関で突っ立ってたら邪魔」

夏海「あー!こまちゃん居たの」

小鞠「居たわよ!……あっ後こまちゃん言うな!」

ハハハハー!ニッゲロー!!

コラー!マテ!ワタシハオネエサンダゾ!

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/24 23:16:23 ID:n4NziJeV0
冬なのになんだか今日はポカポカする
なんだか良い気持ち

少し体が動くのが遅い気がするけど…

でも…

夏海「夢で良かった!」








終わり


夏海「はぁ…朝か…」
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