2: 1 2012/09/15(土) 11:21:21.61 ID:Dy7/NIqo0

「とーまがゲームに興味を出すなんてめずらしいかも」


「そりゃ上条さんだって、ゲームぐらいやったりしますよ」


「でも、買うお金ないんでしょ」


「我が家の家計は火の車ですからねぇ、誰かさんの食費で」


「む!それは私が悪いって言ってるのかな?!」ガルルルル


「言ってませんよ!・・・ほら着いたぞ、小萌先生に迷惑かけるなよ」


「うん!いっぱい食べてくるからね」タタタ


「気を付けて行って来いよ!」

002

3: 1 2012/09/15(土) 11:23:15.92 ID:Dy7/NIqo0
(・・・いってきますじゃないのかよ)


と俺は、心の中でツッコミを入れながらインデックスを見送った。
今日は小萌先生と日帰りバスツアーで、食品工場の見学に行ってくるそうだ、
なんでも出来たてのおやつなどが食べ放題らしい、インデックスにはもってこいのツアーだし
なにより小萌先生と姫神いたら安心だろう、なので俺は第7学区の1番デカい駅前まで
あいつを送ってきたのだ。


「にしても、すごい宣伝の仕方だな」


4: 1 2012/09/15(土) 11:24:46.13 ID:Dy7/NIqo0
つい本音が口から出てしまったが、無理もない周りを見てみると、
看板や液晶広告、垂れ幕までとあるゲームの広告で埋まってる、

ソードアート・オンライン

外部で開発されたフルダイブ型ゲーム機のRPGが今日発売らしい、
なかなか力が入ってるようでさっき言った広告はもちろんTVのCM
コンビニにある雑誌とかにも特集が組まれてて2,3週間前から盛り上がりがMAXになってる、
さすがに流行りに疎い俺でもどんな内容なのか知ってるしちょっとやってみたい気持ちもある、
それに俺の悪友2人が1カ月前から学校で騒いでるのもあるのだが、

「お、かみやんじゃないか」


「こないな所で、めずらしい」

5: 1 2012/09/15(土) 11:26:08.89 ID:Dy7/NIqo0
思ったそばから悪友2人、土御門と青ピが自転車を引きながら家電量販店も袋を持って現れた、


「お前らそれ持ってるてことは、買えたのか?」


「おう!朝1で家を出た買いがあったぜい」


「いやーほんま疲れましたわ、これからつっちーの家で初プレイしてみますわ」


「俺も金があったらなぁ・・・」

6: 1 2012/09/15(土) 11:31:39.45 ID:Dy7/NIqo0
土御門「かみやんがゲームに興味を持つの自体珍しいのに・・・

そんなにやりたかったにゃ~?」


上条「お前らが毎日あんなに騒いでるし、

それに上条さんだって普通の男の子ですよやってみたいですって!」


青ピ「まぁ明日にでも僕のを、ちょっと貸してあげますわ」


上条「まじで!やらせてくれるの?」


青ピ「僕は今とても気分がええからな、かまへんでぇ~FOOOOOO!!」


普段から何かとずれている青ピだが今日は1段とおかしい、


上条「・・・何があったんだ?」


土御門「さっき小萌先生達にあってにゃー、それ以来上機嫌だぜい」


上条「なるほどなぁ・・・」

7: 1 2012/09/15(土) 11:33:06.22 ID:Dy7/NIqo0
pppp
青ピ「なんやこんな早くに、・・・はい」


上条「あ、このパターン」


土御門「フラグだぜぃ・・・」


~Several minutes after~


青ピ「・・・かみやん」


上条「どうした?」


青ピ「今日の夜までやってええよ・・・」


土御門「パン屋のおやっさんかい?」


青ピ「店手伝えだそうです・・・」

上条「まぁ・・・がんばれよ」


土御門「同情するぜい・・・」


青ピ「仕事終わったら朝までやったる!!そんでおんにゃのこに声かけまくってハーレームパーティ

   いやギルドつくったるわぁぁぁぁぁぁ」


そう叫びながら彼は下宿先のパン屋に自転車で走って行った、その姿はえらく滑稽だったそうな

9: 1 2012/09/15(土) 11:35:02.93 ID:Dy7/NIqo0
土御門「ところでかみやん、どうやって帰るんだ?」


上条「モノレールだけど」


土御門「だったら俺のチャリで一緒に帰らないか?時間そんなに変わらないぜい」


上条「まじで?サンキュー」


土御門「漕ぐのはかみやんだけどな」


上条「そんぐらいやるよ!!」


土御門「とりまいそぐぜい」


その場を離れた彼らは、チャリ2ケツで寮にもうダッシュで向かった、
なお寮の手前で警備員の黄泉川に捕まり30分ぐらい説教されたり
ダッシュのせいで上条が汗だくになったのは別の話、

10: 1 2012/09/15(土) 11:36:45.47 ID:Dy7/NIqo0
シャワーで汗を落とし着替え、上条の部屋で準備を始めた2人は体を触ってた、


上条「これなにしてんだ?」ペタペタ


土御門「キャリブレーションって言って、体を調べてんだってさ」ペタペタ


上条「ふーん、ってか俺出来んのかコレ?」ペタペタ


土御門「SAOのことか?」サスサス


上条「あぁ、だって右手のことがあるし・・・」スリスリ


彼の右手には幻想殺しがある、異能の物や力がこのゲームに使われてたら上条はゲームをプレイできない、
普段不幸な彼だけに一抹の不安を覚えるのだが、

11: 1 2012/09/15(土) 11:38:15.22 ID:Dy7/NIqo0
土御門「もしナーヴギアもろとも異能の産物だったらかみやんが触ったら壊れてるだろ?

それにこれは機械だし異能の物ではないぜい・・・終わったぜい」


上条「・・・それもそうだな!こっちも終わった」


土御門「それにキャリブレーションができてる時点で大丈夫だぜい」


上条「よかった、それが心配だったんだよ」


この時上条は心の底から喜んだ、彼とて様々な事件に巻き込まれたりするがまだ学生であり
このような遊びや娯楽に興味がないわけではない、珍しくトラブルもないのは何時もなら警戒するのだが
すぐに最新鋭のゲームをプレイできると思っているので、彼は有頂天になっていた

12: 1 2012/09/15(土) 11:42:27.99 ID:Dy7/NIqo0
土御門「そろそろ時間だぜい、かみやんはベットだろ?」


上条「おう、じゃああっちで」


上条はベットに、土御門は床でナーヴギアを付けたまま横になりサービス開始の13:00を待った
そして時間になる


土御門「いくぜい」


「「リンク・スタート」」

26: 1 2012/09/16(日) 01:21:13.30 ID:5XjPBbsh0
視界が開けると最初の空間に出た、何かカラフルで目がチカチカする場所だ長くいたくない。
ここは最初の設定をする空間らしく、アバターもここで決めるらしい
上条は早くゲームの世界を体験したいのか適当にアバターを決めた、ほとんど現実と変わらない身長と顔になったはずだ、
各設定が終わると再び暗くなりそして視界が開けた。
目の前には中世のヨーロッパのような街並みかつて行ったベネチアを思い出す、そしてこの雰囲気に合った格好をしている人々、
さっきまで居た殺風景な自分の寮の一室とはまるで違う独特の世界広がる、上条は手を動かし顔を触ってみる、
生暖かい感触があり柔かいほっぺのさわり心地、体があると実感できる。そのまま上を見た青空が見える、
だがうっすらと岩か何かで出来た天井のようなものが見える、現実の世界ではまずありえない光景、でもリアルな空気が流れてる


「これが・・・ゲームの中・・・」

「そうだぜい」

27: 1 2012/09/16(日) 01:23:57.47 ID:5XjPBbsh0
聞き覚えのある声を聞こえた方を振り返るとそこには金髪サングラスの何時もと同じ顔で
俺と同じような服装をした人物がいた


「土御門!?なのか?」

「そうだぜい、ちなみにここはSAOの中第1層はじまりの町だ」


そうここが、ソードアート・オンライン、ゲームの世界だ

28: 1 2012/09/16(日) 01:25:07.97 ID:5XjPBbsh0
上条「なぁ土御門おれ体なんともないよな?右腕大丈夫だよな?!」

土御門「うーん」

上条「」ゴクリ

土御門「顔がアニメチックなイケメンになっててイラつく、あとはまんまかみやんだぜい」

上条「ふぅ・・・よかった、ってかイラつくってなんだよ。お前はサングラスかけてるからあんま変わんないな」

土御門「ふっ」ドヤ

29: 1 2012/09/16(日) 01:27:22.46 ID:5XjPBbsh0
上条「ドヤ顔やめぃ、それよりこれからなにすんだ?」

土御門「武器を選びに行こうぜ、武器がなかったらモンスターも倒せないからにゃ~。向こうの通りにあるから自分の合ったのさがそうぜい」

上条「そうだな。お前はどんなのにするんだ?」

土御門「そうだにゃー・・・まずは見てからだぜい」


2人は喋りながら歩いて目的の通りに向かった。
しかし人が多い・・・学園都市自体では限定50個の販売だったが全体では初期ロットが1万個の発売されており、
今日の13時にサービス開始しその1万の人々が一斉にアクセスしているのだ、
皆この世界を各々楽しんでおり街を観察したり他の人に話してたり其々満喫している。
だが1番の目的は武器を買いそして外でモンスター戦いラスボスを倒すことだろう、
それがこのゲームの目的だし大多数がそれを求めてこのゲームを始めたはずだ、しかもHPが無くなっても死ぬことはない、
まるで子供の時初めてゲームを買ってもらって初プレイした時のようにはしゃいでる者ばかりだった、この時はまだ

30: 1 2012/09/16(日) 01:29:09.64 ID:5XjPBbsh0
少し中央広場から歩いたとこにある通りには露店が並んでた、夕暮れの商店街の様に多くの人で溢れている、
そこには武器や防具アクセサリーなどが並べてあり皆それぞれ自分に合ったものを吟味している、
性能は低いが値段が安い初期装備としては無難だ、その内の一角で上条は剣を選んでるのだが、


「うむむむ・・」


悩んでた、片手用か両手用の剣か彼なりに考えがあるらしく迷っていた、確かに今後のスキルにもかかわってくる問題だ十分に悩むといい、
ちなみに土御門はさっさと片手用短剣を選んだ、曰く「使い慣れてる」とのことだ、果たして彼はなぜ使い慣れてるのか、
疑問に思った上条だったが深くはツッコまなかった

31: 1 2012/09/16(日) 01:30:55.25 ID:5XjPBbsh0
(やっぱ軽そうな片手剣か?でもゲームなんだから憧れの両手剣もいいかもしれないし・・・どっちだ?)


「かみやん早くしてくれよ、待ちくたびれたぜい」

「でもなー、なかなか決められないんだよ、後のこともあるし」

「初日なんだから適当に選んで試したらいいじゃん、合わなかったら違う武器を試したらいいんだぜい」

「・・・それもそうだなぁ、よしならこっちで」


上条が片手用直剣に手を伸ばしたとき、誰かと手が重なった


「「あ、すみません」」

32: 1 2012/09/16(日) 01:32:54.38 ID:5XjPBbsh0
「「ってお前は?!(あんたは?!)」」


そこには一人の少女がいた、シャンパンゴールドの肩にかかるぐらいの髪に女の子の初期装備では珍しく短パンにニーソックスの絶対領域、
女の子にしては凛々しい顔立ち、身長は彼より低いのだがやたらグラマラスな体系、いつも出会うときと違い大人びてる雰囲気がある、
体系は違えど彼はこの人物を知っている、御坂美琴、上条が出会うと何かしら吹っかけてきたり、
最近は彼に会うと顔を真っ赤にしたり会話の途中で噛んで内容がよく解んなったり挙動不審な行動をとったりすると
彼には認識てるとは知らない、そんな上条に淡い恋心を抱いてる少女、学園都市第3位の超能力者である


「な、なんでこ、こここんな所にいるのよ!」

「いや、武器を選ぼうと・・・、それより御坂はなんでSAOやってるんだ?」

33: 1 2012/09/16(日) 01:35:16.76 ID:5XjPBbsh0
「へ?それは、いろいろ試したいことがあるからって、リアルゲコ太に頼まれて・・・じゃなくて!あんたはいんのよ?!!」


「いや、SAOをプレイしてまして・・」


「だあああああああ、ムカつく」キッ


「うわ!?」ス


とっさに上条は右手を前に構えた、このパターンだと御坂が電撃を出すときと同じだからである。
彼は経験でいつもと同じ行動をしてしまったのだろう、だが何も起きない
むしろ彼女もなんで何も起きないのと言いたそうな顔をしている

34: 1 2012/09/16(日) 01:37:37.05 ID:5XjPBbsh0
「お、御二人さん?」


居たたまれなくなったのか、さっきまで蚊帳の外だった土御門が声をかけた。
2人の行動はというと上条は御坂に向かって右手を突き出していているし、
御坂の方は全身を力んで何かを出そうとしている、実際彼女は学園都市にて電気を司る超能力者、
そしてこの様に上条に対してよく電撃を浴びせてきた、その経験から上条は右手を出したのだが、
ここは学園都市でもなくて現実でもない、ソードアート・オンライン、ゲームの中だ。
つまり周りの人々は何も知らない外部の人が大多数だ、はたから見たら男子中学生が
昼休みに昨日のアニメの必殺技の真似をしていて調子に乗り、帰りにテンションが上がって駅前とか人が多い所で同じことをやってしまい
周囲の目に気づいて恥ずかしいことになってしまったアレな場面しか見えない、つまりは

35: 1 2012/09/16(日) 01:38:53.31 ID:5XjPBbsh0
エーナニアレ
ナンカアニメノモノマネジャネ?
イタイハー
デモ、アノオンナノコカワイクネ?
オイキリト、ナンカモメテルゼ
ヤメロクライン、カカワルナイクゾ
マテヨキリト!


周知の目に晒されてた、二人は周りの空気を察知すると漫画のように顔を真っ赤にした、状況を把握したのだろう


「な、なぁ2人とも早く武器を買ってフィールド出ないか?」


早くこの場を去りたいと思った土御門は2人に提案した


「「」」コクリ


無言で2人は同意した、そりゃそうだろうさ。ちなみに武器は上条は両手用直剣で御坂は片手用直剣にした。

44: 1 2012/09/17(月) 09:15:01.26 ID:sMVDqcL90
はじまりの町の西フィールド

ここは草原が広がっており、そこにはイノシシを青くしたようなモンスターがちらほらいる。
弱いモンスターなので練習にも向いてる場所だ、そこで3人は練習をしているのだが


上条「うをぉぉぉぉぉ」


ブウォンと上条は両手用の剣を大きく振り下した、しかしモンスターには当たらない。むしろカウンターで脛に1撃くらってしまった


上条「いってぇぇぇ」

45: 1 2012/09/17(月) 09:20:03.00 ID:sMVDqcL90
御坂「大げさよ・・・」ハァ

土御門「それにかみやん、痛みは無いんだぜぃ」

上条「お、そうだった、でもこれ当てるの難しいぜ?」

御坂「だから、これはスキルに乗っ取ってやるのよ」

上条「スキルに乗っ取るったって・・・」

御坂「ちゃんとモーションを付ければ出来るって」

土御門「はぁ・・・かみやん、俺の動きもう1回よーく見とくんだぜい」



見かねた土御門は足元にあった小石を取り構えた


土御門「こうやって構えて、少し力んで」グッ


そうすると彼の持つ小石の辺りが光だし


土御門「スキルが発動するのを感じたら、こう投げる!!」ブン


そう言いながら小石を投げた、小石は凄まじい速さで飛んでいき


「ぶきぃぃ?!」


見事モンスターに当たった


土御門「あとはシステムが当ててくれるぜい」

46: 1 2012/09/17(月) 09:34:12.83 ID:sMVDqcL90
上条「おぉ・・・、って御坂そっちに行ったぞ!!」


さっきのモンスターは、御坂のほうに向かっていったが、


御坂「大丈夫よ!!」ガッ


と彼女は剣で防御しモンスターを止めた、しかも片手で止めてるし結構余裕な感じだ


土御門「かみやんも剣を構えて少しタメを入れれば出来るぜい」

上条「タメを入れるねぇ・・・こうか?」ググッ


そういうと上条は両手で剣を構え少し力むと剣が光始めた、その様子を見た御坂は


御坂「ふん!せい!!そっちに行ったよー」


モンスターを軽く剣で振り払い、蹴りを入れて上条の方へ誘導した。
モンスターは全速力で上条の方に向かってくる、彼は息を深く吸うと


上条「だありゃぁぁぁぁ」


雄叫びと共に、剣を思いっきり振った。今度はスキルが発動しているので見事モンスターに直撃した。
ぷぎーと哀れな断末魔と共にポリゴンが爆散しモンスターは消えた。
直後に経験値などのウィンドウが出た、つまり彼はモンスターを倒したのだ


上条「や、やったぁぁぁぁぁぁ」


盛大に喜び、ガッツポーズをとった

47: 1 2012/09/17(月) 09:50:37.74 ID:sMVDqcL90
御坂「おめでとう」

土御門「おめっとさん、しかし長かったにゃ~」


確かに、実際御坂に土御門はさっさとコツをつかみほぼ馴染んだが、
彼はなかなかコツを掴めず、やっと1匹倒したばっかだしスキルを正確に使えたのも今が初めてだ


上条「しょうがないだろ、実際には剣なんか使ったことないんだからよぉ・・・」

御坂「確かに、あんたが剣とかできの悪いコスプレに見えてしょうがないわね」

上条「出来の悪いコスプレってなんだよ」ウガー

土御門「まぁ元々かみやんは戦い慣れてるから、その辺を応用したら何とかなるにゃ~」

上条「そっかなー?」

御坂「戦い慣れてるって、なんだかなぁ・・・」

48: 1 2012/09/17(月) 09:55:25.49 ID:sMVDqcL90
御坂はこの少年がただでさえ不幸なのに、厄介ごとがあると自分から進んで絡んでいくのを心配してたし、
何よりその度にボロボロになるから少しは自分を大切にしろと思ってた


御坂(心配するこっちの身にもなりやがれ、このバカ・・・)


しかし、心配されてるとは知らない彼は能天気なもので


上条「つーか腹減ったよ、飯にしようぜ」

土御門「ならあの木の下に行こうぜい、あそこならモンスターが入ってこないエリアらしいからな」

御坂(こいつと話すときは少しスルースキルないとダメね・・・)ハァ


何かを悟った御坂であった

52: 1 2012/09/17(月) 23:26:00.93 ID:sMVDqcL90
3人は少し行ったところにある木の下で、休憩がてら昼食にすることにした。
と言っても時間的にはおやつである、しかし上条は食べ物など買ってなかったが、
土御門が彼が剣を選んでる間に軽食のサンドイッチと水を買ってたみたいだ。
美琴の方は始まりの町で果実のなる木の実をたまたま拾ってたのでそれを興味本位で食べることにした、
この実がじつはレアな物とは彼女はまだ知らない、


「なんか、見たことない具が挟まってるんだけど・・・」モグモグ

「味の方もイマイチだにゃ~」ムグムグ


サンドイッチを食べた二人の感想は散々だった、ヨーロッパ風の料理がメインのSAOだが
普段口にしない味なので旨いか不味いか解らないのだ、では御坂の方は?


「甘いけど、粉っぽいような何と言うか・・・メロンパンみたいな・・・」バリボリ


満更でもないのか勢いよく食べてる。

53: 1 2012/09/17(月) 23:28:10.03 ID:sMVDqcL90
「?!」ムぐ

「」ドンドンドンドンドン


急に胸を叩きだした喉に詰まったらしくとても苦しそうだ、
ってかそこまで再現してあるのかこのゲームは?


「何やってるんだよ・・・ほら水」


「ゴクゴクゴク・・・っぷはー、ありがとぅ・・・」


「ちゃんとゆっくり食べろよな」

54: 1 2012/09/17(月) 23:30:45.14 ID:sMVDqcL90
しかし美琴はここで気が付いた、喉を詰まらせたとき上条が水を渡してくれたのだが、
この水は彼がさっきまで飲んでた物、つまりは


(こ、ここ、これって関節キスだよね?で、でもこれはゲームの中だからノーカンよね、ノーカン・・・
で、でもフルダイブだから実際にあいつとキスしたのと同じ・・・で、でもこれはゲームのry)


御坂「」シュポン

上条「!?」

御坂「ふ、ふにゃー・・・」トサ

上条「み、御坂?おい御坂!」


隣にいた美琴がシュポンと漫画のような音を立てたと思ったら顔を真っ赤にして倒れてきた、
何が何だか解らない彼は心配してアタフタしてるが、

55: 1 2012/09/17(月) 23:34:28.53 ID:sMVDqcL90
土御門「あー大丈夫だにゃー、舞夏曰く最近よくあるらしいぜい、ま何時もなら暫くしたら治るらしいがな」

上条「漏電って・・・大丈夫なのか?しかも膝枕みたいな状態になってるし」

土御門「まあ、この様子なら舞夏に聞いた通りなら大丈夫だろうし、暫くほおっておくのがいいぜい」ニヤニヤ

上条「ニヤニヤすんなよ気持ち悪いな・・・ってかこのまま飯を食わなくちゃいけないのか?」

土御門「仕方ないにゃ~」グビムグ


そう言って土御門はサンドイッチの残りを食べ始め、


上条「不幸だ・・・」モグモグ

56: 1 2012/09/17(月) 23:36:38.86 ID:sMVDqcL90
と何時ものセリフを言って食べ始めた、美少女が膝枕してて何が不幸だこの野郎。
しかし彼は不幸体質なので良くも悪くもトラブルが起きやすく、


上条「あ」ポロ ヒュー

御坂「」ベチャ


手が滑って落としてしまったサンドイッチは御坂の顔面に直撃してしまい、
具材やらソースで御坂の顔はえらいことになってしまってる。
さすがに夢の中にトリップしてた彼女も現実に戻ってきたみたいで、


御坂「」ムクリ

上条「ひっ」ビク


彼は身構えた、そりゃいつもこんなことしたら電撃が飛んでくるし、
それに彼女がとても静かなのが何時にもなく不気味に感じた

57: 1 2012/09/17(月) 23:38:36.26 ID:sMVDqcL90
御坂「」ス


静かに彼女はメニューウィンドウを開き何かを操作し始めた、


御坂「ねぇ?」ニコ


凄まじく爽やかな笑顔、この様な笑顔彼は彼女を含め見たことがない


御坂「デュエルしようか?」ニコ


上条の前にウィンドウが出た、

デュエル

それはSAOの中で正式に唯一人と正当に対戦できるシステム、確かに拳で会話してみろ、みたいな話もあるが

58: 1 2012/09/17(月) 23:40:13.58 ID:sMVDqcL90
上条「いやなんでそうなr「デュエルしようか!」」

上条「だかr「しようか!」」

上条「すk「し よ う か !!」」

上条「・・・はい」


御坂の勢いに負けた上条はデュエルを承諾してしまった。
彼女が仕掛けてきたデュエルは完全決着、どちらかのHPが無くなるか「まいった」と言わない限り終わらない。


御坂「これでいいでしょ?」

上条「いやHP0とか死ぬじゃねぇか!」

御坂「大丈夫、ゲームオーバになるだけよ」

上条「でも・・・」

59: 1 2012/09/17(月) 23:41:42.84 ID:sMVDqcL90
土御門「大丈夫、はじまりの町にまた召喚されるらしいぜい、後で迎えに行ってやるからにゃ~」

上条「いやでも・・・」

御坂「あきらめなさい、言っとくけど全力でやるからあんたも本気でやりなさいよ」

上条「不幸だ・・・」

御坂「あ、あと負けたら今度1日付き合ってもらうからね!」

上条「ちきせう」

彼はそう言うと渋々剣を構え始まるのを待った、


御坂「いくわよ!」


上条「おう!」

68: 1 2012/09/22(土) 21:25:49.15 ID:bAGgozAO0
デュエル開始のゴングが鳴り響く。
最初に動いたのは御坂だった、ダッシュで上条に近づく


(やっぱり最初に動くか、あいつのことだから絶対突っ込んでくる、構えてカウンター狙うか?)


「はああああああああああああああああ」


上条の読み通り御坂は雄叫びと共に彼との距離を縮める。
既にスキルを発動している剣が光り輝いてる。すぐに剣先が彼に届きそうだ、


(早ぇ、でもまだこれなら!!) 

69: 1 2012/09/22(土) 21:28:26.70 ID:bAGgozAO0
彼は力強く剣を振り御坂の剣を防いだ。
しかし彼女は少し距離を取り再び攻撃を仕掛けてきた、その攻撃を防ぐ単調な攻防をしばらく繰り返した


(最初だからシンプルなスキルだけか?これなら力の差で、押していけば何とかなる!)


上条はそう思ってるに違いない。
しかしまだ彼は理解してないようだが、このゲームではレベルやスキルが物を言う世界。
相手が女であろうがレベルが上だったり、スキルの使い方次第では大男でも女プレイヤーに負けてしまう。
特に最初では男女共に平等であり、リアルでの筋力は全く関係ない。
つまりは上手くスキルを使い、いかに相手の隙を突き先手を入れることだ


「せい!」シュン


「?!」

70: 1 2012/09/22(土) 21:50:50.68 ID:bAGgozAO0
一瞬の隙が招いたものだった、美琴はさっきの攻撃のやり取りで上条の攻撃パターンを読み、
左の脇腹にできる隙を見抜き見事最初の一手を彼に打ち込んだ。


「グッ!くっそ」

「ほら!痛がってる場合じゃないんじゃないの?」


確かに痛がってる場合ではない。
HPも1割ぐらい減っているし、とにかく少しでも反撃し相手のHPを0にしなくてはならない。
だが上条の選んだ両手剣では一撃は大きいがどうしても隙ができてしまう。
彼が剣を振ると美琴はまた距離を取り、今度は上条の背中に一撃入れる。
威力は大きくはないが、確実に上条のHPを減らしていく。
あの時片手剣を選んでおけば良かったと今更後悔してた、だが迷っている暇はない。

『窮鼠猫を噛む』

この言葉通りやけくそ気味に上条は剣を突き出した。

「当たればいい」


彼はその程度で、剣を突き出した


「いっつっ」

71: 1 2012/09/22(土) 22:10:51.27 ID:bAGgozAO0
ズンと突き出された剣先は、美琴の左肩に勢いよく突き刺さり貫通した。
これは上条も予想外のことだった。
だがこれは反撃のチャンスだった、


「ほらほら、痛がってる場合じゃ無いんじゃないですか?」


調子に乗ったのか、簡単な挑発とした上条だった。
だか、ここで黙って負ける美琴ではない


「こんのぉ!」ブン


「うわぁあ?!」ザシュゥ


美琴の下した剣は上条の左太ももに当たり、バランスを崩し倒れてしてしまった。
そのままなし崩し的に何回も剣劇が入る、もはや彼のHPはもはや風前の灯だ。
動こうとしても彼は先ほどの攻撃で右足を負傷しており動くことができない。
なにより美琴は今がチャンスとばかりに攻撃を続けるし、
その表情はあと一歩で獲物を仕留められる時の獣そのものだ。
彼女は止めを刺す為かスキルを発動させてる、


「これで、ラストおおおおおお」

72: 1 2012/09/22(土) 22:13:13.69 ID:bAGgozAO0
彼女の剣が降り遅される、これを喰らったら確実にHPは0になる。
たとえこの状態で1回攻撃を防いでも、その後カウンターで終わりだ。
何より何もしないで勝負に負けるのは嫌だ、彼は心の底からそう思った。


「ちっくしょおおおお」


最後の悪あがきで、上条は剣を前に構えた。
1回は防げるその後はカウンターを喰らい始まりの町に転生されるだろう、彼は内心悔し交じりの諦めろ抱いてた、


パキン


「「へ?」」

73: 1 2012/09/22(土) 22:23:27.29 ID:bAGgozAO0
何かが割れたような音、あまりに突然のことに2人は呆然としてた。
結論からして割れたのは合ってる、割れたのは上条の剣。
美琴の剣劇をガードした所からポッキリ折れてしまってる。


「ええええええええええええええええ?!」

「え、え?うそ?」


二人ともまだ状況が解らない、そのまま上条の持ってた剣も粉々になって消えてしまった。
これには、見守ってた土御門も


「はにゃ~・・・こんなことがあるもんだねぇ」


呆気にとられてる感じだ。だがまだデュエルの途中であり、続けなくてはいけないのだが、
上条の剣が折れてしまったので、このまま続行は不可能だ。

74: 1 2012/09/22(土) 22:29:02.13 ID:bAGgozAO0
「と、取り合えず、まいった」


「う、うん・・・」


上条のまいったの発言の後、美琴を勝者と告げる表示が出た。
だがこれは堂々と勝った内に入るのか、彼女の希望としては完全に決着をつけることであり、何か物足りない感がある。
しかし相手に武器がないのは平等ではないのでこれでよかったのか?
いずれ決着をつける、そう思った美琴だった


土御門「とりまかみやん、これ飲んどけ」ホイ


上条「サンキュー」パシ


土御門「ほら」ホイ


御坂「あ、ありがとうございます」パシ

81: 1 2012/09/23(日) 21:44:54.20 ID:jyaAG9An0

上条と美琴は土御門から回復役をもらい飲んだ、これなら暫くしたらHPは回復する

土御門「とりま、回復したらかみやんの武器買に行こうぜい、このままだと何もできないからな」

御坂「そうね、ってかあんた今度は片手用の剣にしなさいよ。たぶんあんたならそっちの方が向いてるって!」

上条「まじでか?」

御坂「うん、両手だとやっぱり隙ができるみたいだし。それに片手だったらもう片方の手で体術スキルがつかえるでしょ?」

上条「体術スキル?そんなのあるのか」

御坂「知らないの?」

上条「土御門お前しっているか?」

土御門「初耳だぜい、むしろあるならそっちの方を使うにゃ~」

御坂「はぁ、もうHPは回復したでしょ?説明は歩きながらにしましょ」

82: 1 2012/09/23(日) 21:50:42.72 ID:jyaAG9An0
彼女の発言と共に上条達は、はじまりの町に移動することにした。
移動する間、体術スキルは剣ではなく素手で戦うスキルであると、
その他にも戦闘以外に日常に使う音楽や、料理など色々なスキルがあるとのこと。
多くのスキルを使いたいならレベルを上げて使えるスキルロットを増やせと、その他このゲームことを聞きいた。
ちなみになぜ美琴がこのゲームをやっているかと聞くと、冥土返しから頼まれたのこと。
自分自身も1度やってみたかったので、彼女は2つ返事で承諾したらしい、


上条「なんか、何だかんだ言ったってお前もまだ子供なんだな」


御坂「なんですってぇ!!」


キッとした目つきで彼女は上条を睨みつける。だが何時もなら出る帯電した感じはない

83: 1 2012/09/23(日) 21:52:43.80 ID:jyaAG9An0
上条「やっぱ、ここでは能力を使えないんだな」

御坂「」ハァ


諦めたような表情で、美琴は彼の質問に答え始めた


御坂「そうよ、この世界に来てから何回も試したけど、やっぱり使えない。
   たぶん学園都市で発売されたナーヴギアは能力を遮断する装置が付いてるんやないかしら?」

上条「なるほど」

御坂「まあ、このSAO自体がこの学園都市で、今後ナーヴギアやそのゲームを本格流通できるかのβテストみたいなものよ」

上条「βテスト?」

土御門「まあちゃんと完成してるかとチェックすることだぜい。簡単に言えば、お試し期間だ」

上条「大丈夫なのかそれ?」

御坂「大丈夫だから、学園都市でも販売されたんでしょ?」

上条「まぁ、そうか」

土御門「それよりかみやん、見てみろよこの光景」

84: 1 2012/09/23(日) 21:58:50.43 ID:jyaAG9An0
上条は前を見た、広大に広がる草原、ただただ続く1本道、その先に見えるはじまりの町。
彼らが住んでる学園都市と違い澄んだ空気、田舎みたいだがこの様な広大な場所は日本では数少ないだろう。
いや世界中探しても無いかもしれない。まさにゲームの世界が画面を通してではなく、自分の眼下に広がってる。
だれもこの光景を見たら心で冒険したいと思うだろう、だがSAOの世界ではそれができる。
幾度も辛い過去、修羅場を乗り越えた彼らだが、その瞳は中高生相応の表情をしてる。
この高翌揚感は実際に見たものでしか味わえない。
上条はそう思ってるし何より、SAOに来れたことを普段不幸なだけに1番幸せに感じている。


御坂「ねえ!」


上条「ん?」


土御門「なんだ?」


御坂「門まで競争しましょうよ!」


上条「なんで?」


御坂「いいから、ね?」


土御門「おもしろそうだにゃ~、俺は乗ったぜい」


御坂「なら、よーいドン!」ダッ

85: 1 2012/09/23(日) 22:00:48.55 ID:jyaAG9An0
土御門「おう!」ダッ

上条「はぁ」タッ


3人は走り出した、どこぞの青春映画の1シーンのようだが、実に似合う


御坂「言っとくけど、これビリの人がジュースおごりね」

土御門「そいつは名案だぜい」

上条「え?それひどくない?!」

御坂「きーこーえーなーいー、あっはは」


とても嬉しそうに笑う、でも美琴は心の底からこの時を楽しんでいるのだろう。
つられるように上条の顔も笑顔になる


上条「よーし、追いついてやるぜ」

御坂「追いついてみなさーい」

土御門「遅いぜい、かみやん」

上条「何をー、最後に1位になるのは俺だあぁぁぁ」


彼らは、はじまりの町まで走って行った、この後の不幸があるとも知らずに。


86: 1 2012/09/23(日) 22:03:12.83 ID:jyaAG9An0
学園都市の風紀委員詰所第一七七支部


ここに大量の書類の前でうつ伏せになっているツインテールの少女がいた。
白井黒子、御坂美琴をお姉様として心底尊敬し、風紀委員としてのプライドも高い、
上品さと軽い変態なところが雰囲気に漂っているレディー()の、レベル4の空間移動者「テレポーター」である。


「はぁ・・・お姉様は用事があって会えませんし、初春も今日は休暇そしてこの書類・・・もうやってられませんですの!」

「しかたないでしょ?」


彼女に声をかけたのは固法美偉、彼女の上司でムサシノ牛乳好きな巨乳とメガネな人

87: 1 2012/09/23(日) 22:05:37.75 ID:jyaAG9An0
固法「初春さんがいなくても、仕事はちゃんとやるの」

白井「わかってますの、これぐらい私だけでもできますの」

固法「よろしい」♪


何とも平和な風景の固法がムサシノ牛乳に手を付けようとした時、電話がなった


固法「はい、こちら風紀委員第一七七七支部。
   はい?・・・ええ・・・ええ・・解りましたこちらから1人向かわせます、その場にいてください!」

白井「どうしたんですの?」

固法「白井さん、7学区の寮で男子学生2人が意識不明、至急向かってくれる?」

白井「わかりましたの、場所は?」

固法「ここよ早く行って!」

白井「了解ですの!」シュ

88: 1 2012/09/23(日) 22:10:15.93 ID:jyaAG9An0
白井は固法に伝えられた間所まで、空間移動を始めた。
そんなに遠くない場所なのですぐに着いた、


「ジャッチメントですの!!」


お決まりのセリフを言うと玄関前にいた少しガラの悪そうな学生がこっちを見た、彼は白井を見ると


学生1「よかった、風紀委員さんこっちです」


迷ったり、挙動不審になることなく彼は部屋に白井を招きいれた。
どうやらドラッグなどのやましいことではないらしい、白井は急いで部屋に行った。
そこには2人の男子学生が横たわってる、顔が真っ青と言えないよくわからない色をしている、まるで中から沸騰したみたいだ。
鼻の穴からなにか出てる、何か出てるか考えてるか考えたくもない


白井「き、聞きますが、この御2人は何をしてらしたんですの?」

89: 1 2012/09/23(日) 22:12:08.37 ID:jyaAG9An0
学生「何って、ゲームしてたんだよ!」

白井「ゲーム?」

学生「そこに転がってるだろ?あれだよ!」


学生たちの近くに転がってる物を見た、そこにはヘルメットぐらいの大きさの機械が転がっている。
白井は見たことがあるような気がするが今はまだわからない


白井「これが?」

学生「そうだよ!こいつらがいきなり変になったから、そいつを外したら・・・」


取り乱してるみたいだ、だがこれが原因だということは間違いない

90: 1 2012/09/23(日) 22:14:28.32 ID:jyaAG9An0
prrrr


白井の電話が鳴った


白井「はいですの」

固法「もしもし白井さん?近くにニュース見れる端末ある?ちょっと見てくれない!!」

白井「端末ですの?・・・」キョロキョロ


近くを見るとテレビがある


白井「ちょっと借りますわよ」ピ

学生「あ、はい」


テレビを付けるとニュースが流れてる、重大なことが起きたのかその内容ばかり流してる。
内容はゲームをしてた物が次々と不審死してるという内容だ。
そのゲームはソードアート・オンライン、と言う新しいゲームで、学園都市でも今日発売の物だ。
黒子も派手に宣伝しているせいか名前は聞いたことがある、それをプレイするには新しい機械が必要だということも。
その機械はそこに転がっているのと同じだと、彼女は今知った。

91: 1 2012/09/23(日) 22:16:29.62 ID:jyaAG9An0
白井「ま、まさか?」

固法「白井さん、今日は忙しくなりそうよ」

白井「はい」

固法「初春さんには私から連絡するから、白井さんは現場をお願い」

白井「了解ですの」

今日は忙しくなる。
なんで愛するお姉様と今日はそんな合ってないし、初春も居ない今日に限って忙しくなるのだろう。
彼女はそう思っていた、だがこれは悪夢の始まりだということを彼女はまだ知らない。


96: 1 2012/09/28(金) 21:26:26.81 ID:BZ7K+rvK0
「資金援助には、助かったよ」

「礼にはおよばない」


窓のないビル。ここである人物同士の会話が始まってる


「多少バグがあったが、全て修正された。これでソードアート・オンラインは本来の形を作ることができた」

「フッ、確かにプランに影響が少しは出るがその後面白い結果が出そうだ」


ここで話しているのは、学園都市を統括するものアレイスター・クロウリー、
そしてソードアート・オンラインとナーヴギアを開発した茅場晶彦、その2人だ。
ただお互い面と向かってるわけでもなく、茅場は音声のみでアレイスターと会話している

97: 1 2012/09/28(金) 21:27:51.36 ID:BZ7K+rvK0
「これ以上、私が要求するものはない。あるとするならこの約束を守ってほしいことだ」

「もちろん守る、安心してくれたまえ。絶対に君の言うプランとやらを侵害しないことを約束しよう。こちらの要求も頼むよ」

「すでに手は回してある。問題はない」

「なら、私はもう行くよ」

「フッ、がんばりたまえよ」


茅場の声が聞こえなくなった後、アレイスターは1人呟いた


「楽しみなことが増えたねぇ」

98: 1 2012/09/28(金) 21:29:48.69 ID:BZ7K+rvK0
走ってきた上条達3人は、はじまりの町の門に着いた。ビリは上条だった


上条「結局ビリかよ・・・」

土御門「ま、いい運動になったし俺は楽しかったぜい」

御坂「それより、早く買いに行こうよ!」

上条「わかったよ、そんなに焦るなって・・・ってか何処行くんだ?」

御坂「あんたの剣のこともあるから、最初の通り行きましょ」

土御門「あそこなら軽い食い物ぐらいならありそうだぜい」


3人は最初に武器を買った通りに向かい、最初は上条の剣を買った店に行った。
今回は美琴や土御門のアドバイスを受け片手用短剣にした。
この時土御門が周りの空気に、何かに引っかかる顔をしてたらしいが、それを知ったのは後だった。
彼らはこの後露店にて瓶詰のお茶を買い、路地裏に袋小路があったのでそこでお茶を飲んでいる。

99: 1 2012/09/28(金) 21:31:41.41 ID:BZ7K+rvK0
土御門「サンドイッチは地雷だったから、こっちは大丈夫かと思ったけどにゃ~」

上条「もうちょっと、こう普通な物がほしい・・・なんの味だよこれ?」

御坂「そぉ?あたしはなんか飲んだことある味よ?」

上条「にしても碌な食い物がねぇなここ」

御坂「まあ、学園都市も変な飲み物あるからどっこいじゃない?」

土御門「それに、ずーとここにいる訳じゃないから大丈夫だにゃ~」

上条「それもそうか・・・ってか、上条さんのお金がリアル同様にやばいんですけど?!」

御坂「それはしょうがないわよ、罰ゲームだから」

土御門「罰ゲームだからにゃー」

上条「不幸だ・・・」

100: 1 2012/09/28(金) 21:38:25.45 ID:BZ7K+rvK0
御坂「外でまたモンスターを、倒せばお金はいるでしょ?片手剣の練習がてら後で行きましょ」

上条「んーそれもそうだな・・・少し休んだらまたさっきの場所に行くか」

土御門「ってかもう行こうぜい。俺もちょっと金やばいしさ・・・」

上条「んだな」


彼らは先ほどの場所に行くために、移動し始めた。しばらくしてこのゲームを始めた時、最初に来た広場に差し掛かった時だった、


上条「なんか様子がおかしくないか?」

土御門「かみやんも気づいたか」

御坂「へ?そうかな?」


美琴は気づいてないらしいが、この広場の雰囲気がログインした時と何か違う。
最初は皆、初めてデートに来た遊園地のごとく楽しそうだったが、
今はどちらかと言うと不安など何か焦ってる人でいっぱいだ。
土御門自体は、この街に来てから気づいてたらしいが


上条「やっぱりおかしい。なんか変だ」

土御門「同感だ、ちょっと調べるか?」

101: 1 2012/09/28(金) 21:43:15.72 ID:BZ7K+rvK0
上条「そうだな」

御坂「またあんたは…そうやって問題に突っ込む。ハァ ゲームマスターコールしたらいいじゃない」

上条「何、それ?」

御坂「ここの運営に直接問い合わせるのよ」

土御門「ちょっとやってみてくれないか?」

御坂「いいですよ」ス


美琴はコマンドを開いてコールボタンを選択したが、


御坂「あれ?」

上条「どした?」

御坂「繋がらない」

上条「回線が込み合ってるんじゃないか?」

土御門「そんな電話じゃないんだから。ここはゲームの中だぜい、どれ俺が」ス


彼も試してみるが


土御門「繋がらないなぁ・・・」

102: 1 2012/09/28(金) 21:49:31.48 ID:BZ7K+rvK0
上条「もう、周りの誰かに聞こうぜ」キョロキョロ


上条は周りをみて、近くにいた男女のペアに声をかけてみた


上条「すいません」

剣士「なんだ?」

上条「あのー、ゲームマスターコールしたいんですけど、俺ら出来なくて。
   あなた達出来ますか?」


剣士「あんた達も出来ないのか?」

御坂「そうなんですよ!ちょっとやってもらえませんか?」

女剣士「ログアウトの方は?」

御坂「へ?」

女剣士「ログアウトだよ。さっきからできなくて私達も困ってる。たぶん、ここにいる人大体が同じだと思う」

土御門「ログアウトがない…だと?」ス


土御門はメニューを見る、確かにログアウトのコマンドがない。同じように上条も見た


上条「これってやばくね?」

御坂「まさかトラブルなんzy」


美琴が喋ろうとしたその時、突然大音量の鐘の音のような警報音のようなものが鳴り響いた。


御坂「へ?!」

上条「・・・んな?!」

土御門「う?!」

剣士「なんだなんだ?!」

108: 1 2012/10/06(土) 20:04:50.53 ID:IrC5ejvS0
鐘の音と共に周りが青白く光だした、それもおびただしい数だ。
光の中から何かが出てきた


御坂「何が起きたの?!」

女剣士「これってプレイヤー?」

土御門「なんて数だよ?!」

剣士「もしかしてこの人達って、いまSAOプレイしている人達全員か?!」


その通りだった、アインクラットにいるプレイヤー全てがここに転移させられてる。
何故。どうして。プレイヤーたちは不安に思い戸惑っていた、その戸惑いが苛立ちに変わるのにそう時間はかからなかった

109: 1 2012/10/06(土) 20:07:34.30 ID:IrC5ejvS0
オィドウナッテルンダ
GMドコダヨ
ナニコレイベント?
キョウセイテレポート?
ンダヨコレ?

上条「どうなってるんだ・・・」

上条達も戸惑っていたが


女剣士「あ、上」


彼女の一言で彼らは上を見た。
ブロックが赤く点滅している、それはやがて空を覆いつくし市松模様になっていった。
WarningとSystem Announcement交互に表示されてる


御坂「やっと説明があるのね」

上条「へ?そうなの?」

御坂「あんたねぇこれぐらいの単語知っときなさいよ」ハァ

上条「面目ない・・・」

110: 1 2012/10/06(土) 20:10:01.35 ID:IrC5ejvS0
2人がそんなやり取りしていると、空から何かスライムのようなものが垂れてきた。
それは地上に落ちることなくやがて赤いローブで覆われた巨人のような姿になる。
顔がなく手も手袋は体とつながってない、透明人間がいるみたいで気味が悪い


上条「なんだ・・・あれ?」

土御門「初日のセレモニー、と言ってくれると嬉しいんだがにゃ~」

剣士「どうもお祝いってわけじゃなさそうだな・・・」

御坂「あ!動いた」


巨神が手を広げるとしゃべり始めた


「プレイヤー諸君、私の世界へようこそ」


落ち着いた男の声が響き渡る。そして巨人はこう続けた


「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」

111: 1 2012/10/06(土) 20:12:06.13 ID:IrC5ejvS0
この場にいる人ならば、名前を知らない者はいないだろう。
彼こそナーヴギアとSAOを開発し、それを外部の技術だけで作り上げた若き天才。
しかしその多くは謎に包まれた人物。その彼本人だと巨人は言ったのだ


「プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気付いていると思う。

しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく『ソードアート・オンライン』本来の仕様である」


上条「な・・・なんだよ、それ!」

御坂「それって、あたしたち閉じ込められたってこと?!」

土御門「と言うより、人質だぜいこれは・・・」


土御門が呟いた後に、さらにアナウンスは続いている


女剣士「はまづら・・・」

剣士「だ、大丈夫!外にいるあいつ等が、ナーヴギアを外してくれるって・・・」

112: 1 2012/10/06(土) 20:17:44.18 ID:IrC5ejvS0
彼女を元気づけようとしたのか、彼は励ましの言葉を若干かすれた声で言ったが、彼の言葉は次のアナウンスで裏切られる。


「また、外部の人間の手による、停止あるいは解除もあり得ない。

もしもそれが試みられた場合。ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる」


上条「な・・・何言ってるんだあいつ!」

土御門「ゲーム機にそんなこと出来るわけないだろ!」

御坂「多分・・・できる」


上条と土御門が言ったことを御坂は否定した


上条「なんで?!」

御坂「さっき言ったでしょ、高出力マイクロウェーブって」

上条「だからなんだよそれ?!」

御坂「マイクロウェーブで水分子を高速振動させて、摩擦熱で物質を加熱する。
難しいこと言ってるように聞こえるかもしれないけど、あんたの家にも同じ原理の機械があるわよ。電子レンジがね」

土御門「仮にそうだとしても、そんな電力、コンセントさえ抜いてしまえば・・・?!」

上条「バッテリーか・・・でも?!」

剣士「無茶苦茶だろこんなの!冗談かなんかだろ?!」

113: 1 2012/10/06(土) 20:22:07.00 ID:IrC5ejvS0
彼らが騒いでる間も茅場の話は続き、衝撃の事実を伝えられる


「ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制排除を試みた例が少なからずあり、その結果」


御坂「」ゴクリ


「残念ながら、すでに213名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している」


上条「・・・っな?」

剣士「おい!冗談にも限度があるだろ!」


しかし、彼らとの叫びもむなしく、多くのウィンドウが表示された。
内容はこのゲームに関する様々な、メディアの報道だった。
様々な誇張された表現はされてるが多くは「ネットゲームにて死者」と言う内容だ、TVの画面も映ってる。
被害者の顔写真や、事件の現場などが写ってる。一般的な住宅や、アパート。
中には警備員が写ってる物もある、学園都市だ


御坂「あ、あれって黒子?」


美琴がボソッと呟いた、確かにウィンドウの一つにはツインテールの少女が写ってる。
彼女の後輩白井黒子だ、現場で自分の仕事をしているのだろう、警備員の人と何かはなしているようだ、


御坂「心配かけてごめんね・・・」


114: 1 2012/10/06(土) 20:31:27.99 ID:IrC5ejvS0
美琴は画面の向こうで必死に仕事に励んでる後輩へ声をかけた。
また心配をかけてしまい、もうしわけない。

御坂(早く戻るからね)

対して上条は物静かだ、混乱して頭の中が真っ白なわけでもない。
ただ、ただ彼のが思ってるのは
「何故こんなことをしたのか?」
「何故無関係な人を巻き込んだのか?」それだけだ。
今すぐに茅場本人を問いただしたい、それだけだ。
おそらく自分の考えに集中していて、茅場の言葉も耳に入ってないだろう、その時彼の肩に手を掴まれた


土御門「かみやん」

上条「なんだよ!」バッ

土御門「おちつけ!冷静にこの話を聞いた方がいい」

上条「でも!!」

土御門「かみやん!!」グッ


肩に掴まれた土御門の手の力が強くなる。
彼自身も怒ってる、もし、この状況が本当なら彼は妹と離ればなれ、ひょっとしたら永遠に会えないかもしれない。
あいつを殴りたいのは自分だけじゃない、この周りにいる人すべてだ。
だが状況を整理しようと、冷静に茅場の言葉に耳を傾けている


上条「・・・わかったよ」

115: 1 2012/10/06(土) 20:35:31.67 ID:IrC5ejvS0
土御門の心情を悟った上条は、いったん落ち着くことにした。


土御門「それとかみやん」

上条「ん?」

土御門「茅場からプレゼントがあると、メニュー見ろってさ」


土御門に言われた通り、メニューのアイテムリストを見る。1番上に[手鏡]と言うアイテムがある、


上条「これがプレゼントか?」


飾りっ気のない手鏡だが、手にした瞬間体が光だした


上条「うお?!」

土御門「かみやん?!おぉぉ?」

御坂「え!なに?!」

剣士「なんだなんだ!?」


周りも人も光ってる、おそらくこの広場にいる人すべてが同じような状態だろう。しかしすぐに光は収まった

116: 1 2012/10/06(土) 20:42:14.01 ID:IrC5ejvS0
剣士「おい!あんた大丈夫か?」

上条「大丈夫・・・そっちこそ大丈夫で―――」


上条は唖然とした、
そこにはゲームの主役のような整った顔のツンツン金髪ではなく、
金髪は金髪でもぼさっとしていて顔も整っているというより、
チンピラと言う言葉がまさに当てはまる、浜面仕上。
つーか上条の知りあいの1人である


上条「お前・・・浜面か?」

浜面「お前・・・上条かよ?!」


上条も、いつも通りの没個性的の顔になってる


御坂「もぅ・・・なんなのよ」


美琴は、
「その身長でそのナイスバディ―…ありえねぇよ!!」
みたいな体系から、リアルの歳相応の体系に戻ってる


女剣士「大丈夫?」

御坂「大丈夫で…ってあんたは?!!」


そこにいたのは大人っぽい女剣士ではなく、
肩で切りそろえられた髪、服の上からも分かる胸、
全体的にゆったりした雰囲気、滝壺理后。
浜面の彼女であり、美琴とは1回合い見えた相手


御坂「ってあれ?さっきまでいた女剣士は?!」

滝壺「わたし」

御坂「・・・どゆこと?」

117: 1 2012/10/06(土) 20:45:49.61 ID:IrC5ejvS0
土御門「これは・・・」


土御門は周りを見た。
さっきまで居たアニメチックな美男美女は、容姿が残念の男女ばかりになってる。
と言うより「女はいるのかよ?!」と言うレベルだ


上条「どうなってるんだ…?」

浜面「これって・・・現実の俺の顔だよな?」

上条「あ・・・そうだな・・」

御坂「何?・・・なんなの?・・・・何なのよコレぇぇぇぇぇぇぇ?!!」

滝壺「れーるがん、落ち着いて」

御坂「だって、いきなり光って。あんたがここにいて、私の体も元に戻って。もう訳が分からないわよぉぉぉぉぉぉぉ!」

上条「土御門これって・・・・?」

土御門「何か意図があるんだろうが、もう説明しそうだぜい奴さん」


土御門がそういうと茅場の声がまた響いた

118: 1 2012/10/06(土) 20:48:25.71 ID:IrC5ejvS0
「諸君は今、なぜ、と思っているだろう。

なぜSAO及びナーヴギアの開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?

これは大規模なテロなのか?身代金目的の誘拐事件なのか?と」



「私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、すでに一切の目的も、理由も持たない。

なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目的だからだ。

この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた」


土御門「たち悪いぜぃ・・・」


「・・・以上で『ソードアート・オンライン』正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の―――健闘を祈る」

119: 1 2012/10/06(土) 20:50:45.39 ID:IrC5ejvS0
その言葉を最後に、巨人は融けて崩れる様に消え。
空もメッセージで埋め尽くされていた赤い色から、一瞬で夕日のオレンジに変わった。
広場は一瞬の静寂に包まれたがそれもすぐに終わる


ウソダロ・・・フザケンナ!!!
カエセヨ!ココカラカエセヨ!!
ダシテクレヨォォ!!
クライン、チョットコイ
イヤァァァァァ


阿鼻叫喚の怒号と罵声が飛び交う。
当然だ、ゲームをプレイしてたらいきなり生死をかけたデスゲームに巻き込まれた。
この状況で冷静に自分を保てる者などそうはいない、


御坂「そんな・・・」

滝壺「はまづら・・・」ギュ

浜面「大丈夫・・・大丈夫だよな!?」

土御門「・・・」

浜面「おい!?」


土御門「わからん。とりあえずここを離れよう、人が多すぎる。
さっきまでいた裏路地に行こう。大丈夫そうか、かみやん、超電磁砲、いけるか?!」


御坂「え。えぇ」

上条「・・・」

土御門「かみやん!!」

上条「あ、あぁ・・・大丈夫だ」

土御門「2人もこい!」

浜面「わ、わかった」

滝壺「うん」コクリ

120: 1 2012/10/06(土) 20:52:49.72 ID:IrC5ejvS0
先ほどまでいた路地裏



土御門「ここは広場と違って静かだな」


「「「「…」」」」


誰も答えない。正直まだ現状を理解しきれてない。
美琴は明らかに動揺を隠せてないし、浜面は「これからどうなるのか」と言う顔をしていて、彼の隣で滝壺は静かにしている。
上条は身を震わせてる、彼の顔は怒りに満ち溢れている、当然だ。すると彼は


上条「」ドン!!


壁を思いっきり殴った


上条「ふざけんなよ・・・」

土御門「かみやん・・・」

121: 1 2012/10/06(土) 20:57:09.31 ID:IrC5ejvS0
上条「ふざけんな!!なにがこのゲームは自分が見るために作りだしただ!!
そんなことのためにみんなを巻き込んで、しかも命を勝手に掛けさせて、なんでそんなことが簡単にできるんだよ!!
俺は認めないぞ、茅場晶彦!!」


御坂「あんた・・・」

上条「土御門!」

土御門「な、なんだよ」


上条「俺はこのゲームをクリアする!」


土御門「?!」

御坂「無茶よ!だってあんたさっき外のフィールドでバトルしても、全然センスなかったじゃないの!
しかも今度は右手の力もないし、HP0になったら死ぬのよ!ここで救助を待ってた方がいいじゃないの!」


上条「でも御坂!俺はこのままジッと待つのは嫌なんだ!もし1つでも可能性があって、例えそれが危険でも俺はやる!」


浜面「なんでそこまでやるんだよ!せめてこの世界で安全に生き抜くことを考えた方がいいんじゃないのか?」


上条「それでも、さっきあいつが言った213人ように死んじまう可能性もあるんだよ!
そんなことは絶対させない!たとえ俺は右手の力がなくても、俺は誰かを助けたいんだ!
みんなが止めたとしても俺は1人でも行くぜ!」


御坂「あんた・・・」

浜面「上条・・・」


上条はぶれない、右手の力がなくても彼はこの状況を何とかしたい。これがヒーローと呼ばれる所以なのかもしれない

122: 1 2012/10/06(土) 21:04:31.24 ID:IrC5ejvS0
土御門「はぁ・・・やっぱ、かみやんは、かみやんだぜぃ」


土御門はため息交じりに皮肉ったが、その顔はどこか嬉しそうだ


土御門「そう言うところ好きだぜい、俺も行くぜかみやん」

上条「土御門・・・」

御坂「」ハァ

御坂「どうせ止めても行くんでしょ?私も行くわよ、私を人質にとったことを後悔させてあげようじゃないの!」

上条「御坂・・・お前はま」

御坂「待ってろなんて言わないでよ!あたしも巻き込まれてるの!
それにあんた危なっかしいんだから、私があんたの背中を守る!前にも言ったでしょ。こんどは1人じゃないって」

浜面「こりゃ大将の負けだぜ、守ってもらえよ。俺も行くぜゲームは早くクリアするのが好きなんでね」

123: 1 2012/10/06(土) 21:06:09.24 ID:IrC5ejvS0
滝壺「はまづらが行くなら、私も行く!」

上条「御坂、浜面・・・それと、えーーっと」

滝壺「滝壺だよ、よろしくねかみじょう。あとみさかもね」

御坂「あ、ど、どうも滝壺さん、御坂美琴です」

上条「みんな・・・いいのか?」

土御門「おう!」

御坂「あったりまえでしょ!」

浜面「ぶちかまそうぜ!」

滝壺「」コクリ

124: 1 2012/10/06(土) 21:08:00.34 ID:IrC5ejvS0
上条「ありがとう」


みんなにお礼を言うと


上条「」スウ

上条「茅場晶彦!待ってろ!!俺が!俺達がお前の幻想をぶち壊してやんよ!!」


渾身の大声で彼は空に向かって叫んだ、彼らの戦いが始まった。


だがこのゲームから彼らが解放されるのは2年後だった・・・


その最初の1日が始まった


160: 1 2012/10/14(日) 20:50:15.41 ID:ULkb/zrW0
上条たちはそれぞれ、このはじまりの町を調べることにした。
土台を固めるのは重要だし、何よりRPGにて最初の場所には大体、攻略のための何かしらのヒントがあるからだ。
そう思って検索しだしたのだが


「と言っても、広すぎだろ・・・」

「最初の町だし、いろいろ人も多いからね、しょうがないわよ」

「んで、俺らが調べるのはあそこ?」

「そうね」


上条と美琴が向かったのは、中央広場の北にある宮殿。
何故行くかと言うと、美琴がこのゲームをやる前に読んだ資料に「死亡すると宮殿で蘇生される場所」と言う記述を覚えてたからだ。
彼女の記憶に乗っ取り、上条と美琴は宮殿付近を調べることにした

161: 1 2012/10/14(日) 20:52:34.74 ID:ULkb/zrW0
「にしても・・・」

「?」

「広場には、まだ人がいるんだな・・・」

「・・・そうね」


上条達がいるのは、はじまりの町中央広場。
そこにはまだ、地べたに座って放心している者や、数人とこれからの意見を交換している者もいる。

「みんな・・・この状況を受け入れられていないのよ・・・」

「だよな・・・」


少しの沈黙が流れる。最初に言葉を切り出したのは、美琴の方だった


「でも!私たちは、進まなくちゃいけないのよ」

「御坂・・・」

「ほら!早く調べてみんなと合流しましょ!すぐそばなんだし」タッ

「おう!!」ダッ

162: 1 2012/10/14(日) 20:56:48.81 ID:ULkb/zrW0
数分後、宮殿内


「着いたけどよ・・・なんか暗くね?」


「そうね・・・」


2人がそう言うのも仕方がない。
なにせ宮殿の中は夕方なのもあるが、中は薄暗く、何より石で出来ているので圧迫感を感じ、中央にある黒い石板の存在感が果てしなく重たい。
2人は石板に近づいた、その石板には無数の文字が一定の間隔で書かれてる。
上条でも解る、これはプレイヤーの名前だ。まるで


「墓石みたいだな・・・」


「そうかもね・・・」


美琴が石板を見ながら言った


「パッと見だけど・・・茅場が言った213人と同じぐらいの名前に二重線が入ってる。多分これって・・・」

「まじかよ・・・」

「間違いない。消されてないけど、私たちの名前もあるし・・・」


彼は絶句した、目の前にある石板は墓標なのだと。しかも自分の名前もある、


「とりあえず、ここからでよう」


「・・・そうね」


2人は出ることにした。何もないからではなく、この場にいるのはあまりにも辛く重いからである

163: 1 2012/10/14(日) 21:02:36.34 ID:ULkb/zrW0
「?!」

「どうしたの?」

「・・・いや、なんでもない」


彼は何かの音に気が付いたのだが、まだここにはNPC以外では自分ら以外の人は殆どいない。
だが、彼は気付いてない。さっきまで見ていた辺りの石板の名前に、線が引かれてるのを




数分後


「さてと、何も収穫なかったし、戻るか!」


彼らは宮殿近くを探索したが、あるのは宿屋や道具などの店、最初の通りと変わらない。
やはり、はじまりの町とだけあって初心者向きの物ばかりだ。大したものはない


「あっちで、土御門達に・・・ってあれ御坂?」キョロキョロ

「」ブツブツ

「そんなとこに寄りかかって何してんだよ?」

「」ブツブツ


美琴は壁に寄りかかってる。何か口元で呟いて考え事をしてるようだ


「おい!御坂!!」

「ふぇ?あ、あぁゴメン」

「ったく、なにしてんだよ・・・」

「・・・試してたのよ

164: 1 2012/10/14(日) 21:04:32.40 ID:ULkb/zrW0
「試す?」

「能力でハッキングとか、クラッキングできないか。ずーっと考えたり、演算してた」


確かに、さっきから美琴はこと辺りを回ってる時も、何やら神妙な面持ちで考え事をしているようだったが


「駄目ね・・・演算は合ってるはずなんだけど、何もできやしない。少しぐらい電撃出てもいいのにね」

「御坂・・・」

「笑っちゃうわね・・・なにが常盤台の電撃姫よ。なにがレベル5よ。能力取り上げられたらなんも出来ないただのお子ちゃまよ・・・」


掠れた声で言う。美琴は学園都市の能力者トップのレベル5の内の1人で、しかも電気系統に至っては右に出る者はまずいない。
そんな彼女でも、ここではプレイヤーの一人。
なんも力はない、ただの乙女だ。不安で自分自身のプライドが許せないのだろう、普段ならこんな弱音は絶対にはかない。
特に誰かの前では

165: 1 2012/10/14(日) 21:07:46.41 ID:ULkb/zrW0
「御坂・・・」


朴念仁と言われる彼だが、今回はさすがに彼女の不安な気持ちを読み取れる。
自分とて今、右手に宿る幻想殺しがない、彼もここでは何も力を持たない1人だ。気持ちは解らないでもない、


「御坂・・・、俺だって」


「同情しないで!!」

「あんたも右手の力が使えないのは解る!でも、同情される義理はない!能力だけの女って思わないで!」


「・・・」

「あたしはレベル0から努力してレベル5になった!ならここでも頂点を目指してやるわよ!」

「・・・そうか」

「だから・・・ぜったいに・・・同情なんか・・・しないで・・・」


彼女は泣いてた。気持ちがあふれたのか、こんな風に吠えるしかない今の自分が悔しいのだろう。
それでも苦虫をつぶしたような顔で、必死にこらえながら泣いてた

166: 1 2012/10/14(日) 21:10:02.66 ID:ULkb/zrW0
そんな美琴を見た上条は、彼女の頭にそっと手を置き


「わかったよ・・・同情はしない。でも無理はするな、俺も強くなるから」

「あんた・・・」

「お互い強くなろう、それで現実に帰ろう!」

「それで、茅場を殴るんでしょ?あたしも混ぜなさいよ」

「ふっ・・・はいはい。もう大丈夫そうか?」

「えぇ、ごめんね・・なんか」

「いいよ別に、・・・それに目的もできたんだろ」

「前にも言ったけど、あたしを巻き込んだこと後悔させてやるわ」

「それはいい心がけで・・・」

「黒子にもこれ以上心配かけられないからね」

「俺も、インデックスが心配するからなぁ・・・」

「」ハア

(そこで、違う女の名前出すか普通・・・こいつだからしゃあないのか?)


167: 1 2012/10/14(日) 21:11:23.22 ID:ULkb/zrW0
少し歩いた所で


土御門「お!お二人さん」


土御門に会った。彼は外周付近と、ちょっと気になると誰かを探してたようだ


上条「んで、なんか収穫はあったか?」

御坂「こっちは、何もなかったです」

土御門「こっちは、ありすぎたぜい・・・」

上条「なんだよ・・・?」

土御門「まぁ、後でまとめて話すとして。浜面達はどこだぜい?」

上条「たしか、最初に行った通りだな」

168: 1 2012/10/14(日) 21:14:01.27 ID:ULkb/zrW0
最初に武器を買った通り


来てみて分かった、前と雰囲気がまるで違う。
最初に賑やかさはみじんもなく、端で座ってたり、壁に寄りかかってたりする。皆下を向いてたり、うつむいた顔をしている。
あんな話をされた後だ、無理もない・・・
NPCの「にぃちゃん寄ってきなよ!!」「安いよ!!」と言う掛け声が余計、違和感に感じる。


御坂「なんかここにいると、私達も萎えそうね・・・」

上条「無理もないけど・・・なんかな」

土御門「そのことで提案があるんだが」

上条「なんだよ?」

土御門「後でまた話すが、こ―――」


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


「せりゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁ」


上条「なんだ?!」

169: 1 2012/10/14(日) 21:16:48.54 ID:ULkb/zrW0
土御門の会話を遮ったのは、男女の雄叫びとも取れる声だった。
雄叫びの方向に行ってみると何人か集まってる。
真ん中の方ではスキルらしき光が見える、不思議な光景だ。疑問に思った美琴が近くの男に聞いてみる


御坂「何の集まりですか?これ」

「なんか、床を攻撃してたら下に出れるんじゃないかと、試してるんだってさ」

御坂「そんなこと出来るの?!」


「無理だよなぁ・・・システム的に」


「無理だろ、さっきから破壊不可能オブジェクトって表示されてるし」


「あのニーちゃん達も頑張ってるがなー」


諦めの雰囲気が漂ってるが、「ひょっとしたら成功するのではないか」と言う淡い希望を持ち皆様子を見ていたが、


「パキン!!」


と言う響く言葉が聞こえた、美琴たちは聞き覚えがある。剣が折れた音だ


「あーあ、剣が折れちまったか」


「あんだけ叩いてたら、武器の耐久値も減るよな」


「ま、当然だよな」


「なんや、期待させおって」


「行こうぜ」

170: 1 2012/10/14(日) 21:22:03.78 ID:ULkb/zrW0
周りに集まってた者たちは、文句を言いながらこの場を離れて行った。
そして中から悔し泣きしている男と、周りに数人。きっと中心で剣を振ってた物だろう


「くっそ・・・くっそ!!」


「泣くなって」


「お前は頑張ったよ、ほかの方法を考えようぜ」


「金髪の兄ちゃんと、あの女の子も協力してくれたけどな・・・」


上条「金髪の兄ちゃん?」


身内にも金髪はいるが・・・


「ぜえ・・ぜぇ・・」


大きく肩から呼吸している男


上条「何やってるんだ、浜面・・・」

浜面「よぉ・・・大将・・・」

土御門「お前もやってたのかよ・・・」

浜面「なんか・・・つい・・乗っちゃって・・・ふぅ」オチツイタ

上条「なるほどな・・・ってか滝壺は?」

浜面「そこの子の連れと一緒なはずだけど」


「はぁ・・・はぁ・・・」


近くに女プレイヤーがいた、見た目は若い、黒髪ロングの少女。


御坂「あのー大丈夫ですか?」

「え、えぇ大丈夫で―――」

御坂「あれ?」

「み、御坂さん?」

御坂「佐天さん?!」


佐天涙子、美琴がよく放課後に遊ぶ友達の一人だ

171: 1 2012/10/14(日) 21:26:39.38 ID:ULkb/zrW0
数時間前


第7学区、駅前の家電量販店前


「いやー寒いのーばあさんや」

「ばーさんや、じゃないですよ佐天さん。こんな朝早く着きあわせて・・・」

「ごめんねー初春。でもそんなに本格的な格好だし実は欲しかったんじゃないの?」


いたずらな笑みを掲げて初春の顔を見る、顔をそらしているが、服装が物語ってる。
佐天の服装がジーパンにTシャツのかなりラフ目な格好、解りやすく言うと[ちょっとコンビに行ってくる]の格好だ。
対して初春の恰好は運動しやすい学校のジャージ、2人とも寮から全力疾走だったらしく首には汗ふきタオルをかけてる。
こう言うのもなんだが、2人とも女捨てすぎだろ…


「いいじゃないですか!私だってやりたかったんですもの!」

「まあまあ、ゲームにちょっとでも触れてたらやっぱやってみたいと思うのは当然だと思うよ」

「それに、学園都市では初めてのナーヴギア発売ですし、外部ではすぐに売り切れたゲームとのセット販売!買わなくちゃ損ですよ!」

「おかげで財布はすっからかんだけどねー」

「でも、外部だとナーヴギアだけで今回のセットの価格を軽く上回るらしいですよ」

「まじで?!普通逆じゃない!?」

「ですから、ものすごく倍率が高くてネットでは次の販売はもう予約でいっぱいらしいですよ」

「初回の50個ここで販売でよかったよー」

「ほんと、佐天さん家から近いから全力疾走余裕でしたよ」

「あんなに走るのはやい初春、初めて見たよ・・・」

「何のために寝間着で来たと思ったんですか?!」

「せめて下ジーパン履くぐらいしてよ・・・」

「それよりも、佐天さん!もうすぐ開店ですよ!!」

「お!いっちょ奮発して買いますよ!」




「それから、皆さんとおなじく。買った後、あたしの家でプレイしたらこうです・・・」


「こんな風に人質です」


佐天と初春の、このゲームに囚われた理由はこうだった。
新しいゲームをプレイしたらこうなりました。大まかな理由は、ここにいる5人と変わらない

172: 1 2012/10/14(日) 21:28:12.80 ID:ULkb/zrW0
御坂「代替私たちと、同じかぁ・・・」

土御門「ま!いぃゲームだったもんな・・・」


さっきいた通り裏の袋小路にて、自己紹介とここに来た経緯をお互い紹介してた。2人が最後だ


上条「とりあえず、さっき調べた情報を交換しようぜ!」

浜面「そ、そうだな!」

御坂「まずは、私達からね」


美琴はさっき上条と調べてきた宮殿のことを話した。しかし、この時はあまり収穫ないと、流された

173: 1 2012/10/14(日) 21:31:47.76 ID:ULkb/zrW0
土御門「んぢゃ、俺だな」

土御門「俺はまず外輪部に行ってみた、まあ端っこだな。結構多くのプレイヤーがいたよ」

浜面「なんで?」

御坂「多分、緊急用の出口があるとか思ったんじゃない?」

土御門「そんな所だろうな・・・まあ覗いても下も見えないし永遠と続く空、こりゃ収穫ないなと思って移動しようとしたんだ」

土御門「そしたら、1人の男が[降りてみる]って言ったんだ」

佐天「えーー!」

初春「佐天さん、リアクションおおきいですよ」

佐天「ごめんつい」

滝壺「周りの人、止めなかったの?」

土御門「止めてたさ、でも「やる!!」って言って、聞き止まらなくてよ…そいつ降りちまった」

上条「それでそいつは?」

土御門「しばらく落ちたら消えちまったよ」

御坂「消えたって・・・まさか?」

土御門「多分、死んだよ・・・ガラスが砕けたみたいに、綺麗な粒子になってな・・・」

上条「粒子って・・・」

土御門「かみやん昼間モンスター倒したろ?あんな感じに砕け散ったんだよ・・・人の死に方じゃねえよ、まったく」


全員黙り込んでる、そりゃ人の死について考えたら誰でも言葉を失う。
この世界で物が消滅する時、大体は粉々に砕け散って光のように消える。
自分もそうなるのかと思うと、怖い以前に何ともやりきれない

174: 1 2012/10/14(日) 21:34:01.89 ID:ULkb/zrW0
佐天「本当、どうしてこうなっちゃんだろ・・・」

初春「佐天さん・・・」

土御門「もう一件あるんだが、いいか?」

滝壺「大丈夫」

土御門「こっちはいい話かもしれないが、判断は個人に任せる」

佐天「どうしてですか?」

土御門「最後まで聞いたらわかるぜい」

土御門「その落ちた男が消えてからしばらくして、俺はその場を離れてある男を見つけたんだ」

浜面「ある男?」

上条「そいつがどうしたんだ?」

土御門「茅場が話し終わった後覚えてるか?あの時何人か罵声とか浴びせずにその場を去ってるのを俺は見たんだ」

御坂「それが、なんだってのよ」


土御門「まあそう焦るなって、最後まで聞けばわかるから。
んで俺らの近くにもいてな、2人組だったんだ、なんで動き出したかその時は解らなかったが、ふと思った。
ひょっとしたら、ベータテスターじゃないかと」

上条「ベータテスターって、最初にお試しでやったやつらか?」

土御門「そうだ!それで聞いたんだが―――」

175: 1 2012/10/14(日) 21:35:38.05 ID:ULkb/zrW0
オーイソコノニーサン!!


「ん?」

「あんたに聞きたいことがある」

「な、なんだよ?」

「いきなりで悪いんだが・・・あんたベータテスt」


土御門は、その男に口を塞がれた


「その言葉はあまり口に出さないほうがいい!」

「ぷはっ…そりゃ悪かった」

「ちょっとこっち来い」


土御門は男の後に就いていき路地裏に来た


「なんで、俺がベータテスタ―と思った?」

「あんた、茅場の言葉が終った後すぐに動いたろ、もしかしてと思ってさ」

「なるほどなぁ・・・」

「で、どうなんだ?!」

「ベータのほうはもう1人の黒髪のほうさ。俺は、今日SAO始めたばっかの新人だよ」

「そうか・・・すまんなこんなこと聞いて」

「気にしねーよ!ま、俺のわかる範囲でなんか教えるぜ」

「そいつはありがたい、助かるぜい!俺はツッチー」

「俺はクライン、よろしくな!」


そう言って、2人は握手をした。その後2人はお互いに情報を交換した

201: 1 2012/10/20(土) 20:15:53.88 ID:a1x23wkw0
クラインから得た情報は、何個か有益なものがあった。1つはβテスターのこと


土御門「つまりこいつらは、俺らよりも先に1回このゲームをプレイしていて、色々情報を持ってると」

浜面「ちょ!ずるくね?」

上条「ってことは、そいつらの方が生き残りやすいじゃねーか!」

土御門「そーだな、だが今ここにいない奴らに文句言ったってしょうがない」

御坂「むしろ会ったら、色々聞いた方がいいじゃない?」


202: 1 2012/10/20(土) 20:18:05.75 ID:a1x23wkw0
初春「・・・本当に教えてくれるでしょうか?」

滝壺「どうして?」

初春「いえ、そのー・・・」

土御門「多分初春ちゃんが言いたいのは、自分からβって言わないことだろ?」

初春「は、はい!そうです・・・」ウイハルチャンッテ…

土御門「クラインもそう言ってた。つまりもし知り合えたらラッキーレベルだな」

土御門「もう1つは俺も思ってたことだが、攻略するならここから早く移動した方がいいってことだ」

佐天「何でですか?」

御坂「そうよ、拠点ならわざわざここから動かなくてもいいじゃないの!」

上条「俺もそう思うけど、違うのか?」

203: 1 2012/10/20(土) 20:19:49.01 ID:a1x23wkw0
初春「多分それは、あまり1つの場所に大勢がいるとモンスターの取り合いになって揉めたりしますし、
  再びモンスターが出現するのにもタイムラグが出ます。だからそれを避けるためでしょう」


土御門「正解!つまり、ここで強くなるにはレベルを上げなくちゃいけない。
だからモンスターを探して手間取るのは、どうしても避けたい」


滝壷「だから、ここだと人も多いから、次の町に以降ってこと?」

土御門「そゆうことだ」

浜面「ま、確かにこの町はなんか心気くせえからな・・・」

上条「でも、行くとしても当てはあるのか?」

土御門「一応、2つあるな。ちょっとみんなマップ出してくれるか?」

204: 1 2012/10/20(土) 20:24:01.39 ID:a1x23wkw0
皆ウィンドを操作し、マップを出したのを確認すると

土御門「1つは東の方に町があって、もうひとつは森の手前にある。ちなみにβはこっちに行ったらしい」


上条「ならそっちにしねーか?」

御坂「なんでよ?」

浜面「だって、1回経験した奴がそっち行くのは、何かしら得があるからじゃねーのか?」

佐天「でも森とか、いかにも強そうなモンスター出そうですよね?」

土御門「クラインとかほかの奴らの会話聞いてたけど、どうも東の方がメインっぽいな」

上条「だとしたら、森のほうが人は少ないってことか?」

土御門「それに、結局は北に見える塔、あのダンジョンをクリアしないと、どの道上には行けない・・・」

御坂「なら、森でいいんじゃない?!それに経験値が関係してくるなら早く行ったほうがいいでしょ?」

上条「それもそうかもな」

初春「私も賛成です!」

浜面「行く前にアイテムとか揃えようぜ、少し心もと無いからよ」

滝壺「それは言えてる」

土御門「なら、二手に分かれて其々調達した後、西の門に集合にしよう」

205: 1 2012/10/20(土) 20:25:18.59 ID:a1x23wkw0
西ゲート前にて


2つに分かれたのち、野郎共は武器防具などガールズは回復アイテムを見ていた。ちなみにお金は全額使うつもりだ


佐天「いやー買いましたねー」

初春「あんなに買っても、大荷物持たなくてもいいのは助かりますねー」

滝壺「これで、浜面達の分もたりるよね」

御坂「足りるでしょ・・・ってか、あいつ等ちゃんと買えたのかな?」

佐天「さすがに今と同じ装備だから大丈夫だと思いますよ」

初春「これぐらい出来ますよー、子供じゃないんですから」


滝壺(はまづら大丈夫かな・・・)ウーン


御坂(あいつ、変な不幸に巻き込まれてないかなぁ・・・)ウムー

206: 1 2012/10/20(土) 20:26:32.12 ID:a1x23wkw0
思い悩む2人にすぐさま反応する人物が


佐天「お二人さぁーん、もしかして、気になる男の人のこと考えてるんですかぁ?」

御坂「ふぇ!?」


御坂(やば?!突っ込まれる!)

滝壺「そうだよ」

初春佐天「「えーー?」」


美琴の反応と違い、滝壺はあっさりと認めた

207: 1 2012/10/20(土) 20:27:30.07 ID:a1x23wkw0
佐天「えー?!いつから付き合ってるんですか?」

初春「付き合ってるって、あの金髪の人ですか?!」

滝壺「うん、はまづらは私の物だから、からかっちゃだめだよ」


キャッキャ、キャッキャ


後輩2人が滝壺の経験談に夢中になってる中


御坂(触れられなくて良かったのか悪かったのか・・・複雑な気分)ハァ


美琴は複雑な思いをしてた


土御門「またせたぜい!」

上条「ん?どうしたんだ御坂、そんな顔をして?」

御坂「・・・なんでもない」

208: 1 2012/10/20(土) 20:28:55.58 ID:a1x23wkw0
初佐「「」」ジーッ

浜面「な、なんだよ?」

佐天「いやー滝壺さんの彼氏ってどんな人かなーと思って」

初春「やっぱ、中身がいいんなんだなーと思いましてね」

浜面「中身ってなんだよ?!」

佐天「だってイケメンとは思いませんし」

初春「どっちかって言うと、負け組のチンピラですよねー」

浜面「ねぇ?なんで俺、こんなにディスられてるの?」

土御門「そりゃ彼女もちだからだぜい」

上条「ほんとだよ!彼女と一緒にゲームとか、うらやましい・・・爆発しろ!!」


土御門「お前が言うな!」
御坂「あんたが言うな!」
浜面「お前にだけは言われたくない!!」


上条「」

209: 1 2012/10/20(土) 20:29:49.30 ID:a1x23wkw0
佐天「ははは・・・」

初春「上条さんはそういう立場なんですね、なんとなく分かりました」

上条「何が分かったの?!ちょっと待って!何かあらぬ誤解が生まれたような気がするよ!」

滝壺「大丈夫、そんなかみじょうを応援しようと思う」

上条「ちきせぅ・・・」

御坂「そんなことより、早く武器出してよ。私たちも回復薬だすから」

上条「・・・ほいよ」ス

210: 1 2012/10/20(土) 20:31:04.78 ID:a1x23wkw0
メニューを操作して上条達が買ったアイテムと、御坂たちの買ったアイテムを交換する。
お互い交換し終えるといよいよフィールドに出る時だ


浜面「うし!行くか!」

土御門「取り合えず目的は森の町か?」

御坂「暗いから、お互い離れないようにしましょ」

佐天「これから夢と冒険のはじまりですねー」

初春「佐天さん、テンション上がり過ぎですよ・・・」

佐天「これぐらいの気持ちでいかないと、滅入っちゃうよ初春」

滝壺「そんな元気なさてんが、わたしは結構好き」

佐天「あざーっす!!」

上条「よし!!みんな行こうz」ガン!!

211: 1 2012/10/20(土) 20:32:49.29 ID:a1x23wkw0
上条が声を掛けようとしたら、頭上からたらいが落ちた。
上を見るとNPCのおばさんが覗いてる


「ごめんねー、うっかり落としちまったよ」


どうやら、1日に何回かおこるイベントのようだが、特にメリットもなく只々恥ずかしいだけだ。
まるで昭和のコントのお約束のようだが


浜面(っやべぇよ、笑えねぇーよ)

土御門(かみやん何か言いたそうだったけど、台無しだぜい)

御坂(これ笑ったらあいつ凹むよなぁ・・・ってか軽く泣き顔じゃない?!)

初春(佐天さん、なにかフォローしてくださいよ!)

佐天(無理だって!こっちは笑うの我慢するので一杯一杯なんだから!!) 


たらいが当たった本人を気にしてか、皆笑うのを我慢しているが、この者は違った

212: 1 2012/10/20(土) 20:33:47.91 ID:a1x23wkw0
滝壺「大丈夫、出だしからタライが当たるような不幸なかみじょうを、わたしは応援している」


この発言で、緊張の糸が取れたようで


土御門「ぶっ・・・ははっははっはは」

浜面「滝壺そこまで言うなって」wwwwww

御坂「ごめんwwwwww笑う気はないんだけど・・・やっぱ無理」wwwwww

初春「御坂さんwwwwww謝れてませんよwwwwww」

佐天「だけどwwwwwwこれ笑うなって方がwwwwww無理だってwwwwww」


一斉に噴き出すと、なかなか止まらないものだ。当の本人はと言うと


上条「・・・不幸だ」


気落ちしてた


彼らパーティの、何ともさえない始まりだった。


213: 1 2012/10/20(土) 20:35:23.62 ID:a1x23wkw0
少し時は戻り


学園都市 冥土返しの居る病院




わたしは、とーまがよく入院する病院にいる


それも、とーまがまたここにお世話になってるからなんだよ


だけど、今回はいつもと様子が違うかも



事の発端は、今日の夕方


今日は、こもえとあいさ、3人で工場見学に行ってたんだよ


いろんなおいしいものを食べれて、よかったんだよ


だけど、帰りのバスから様子が変わった

214: 1 2012/10/20(土) 20:37:00.24 ID:a1x23wkw0
わたしはあいさと喋ってたら、こもえに電話がかかってきた


途中から口調が真剣なものになってきたので、何か起きたとすぐに分かった


あいさがこもえの言葉を聞き取って直ぐに、けーたい(すまーとふぉん?)で調べてくれた


ねっとげーむ?と言うので事故が起きたらしい、それにこもえも関わってるみたいなんだよ


事件を起こしたゲームの名前は[ソードアート・オンライン]って言う名前


今朝とーまが呟いてたやつと同じ名前だ


だけど、とーまはお金ないからやれないって言ってたし、巻き込まれてないはず!!

215: 1 2012/10/20(土) 20:38:16.10 ID:a1x23wkw0
と思ってたけど、とーまの性格からしてもう突っ込んでるかも・・・


そう思ってたら、あいさがこもえに勢いよく話しかけた


「小萌!これ。青髪君と土御門君が今朝買ってたやつ!」

「そんな?!まさか巻き込まれてるって言うんですかーっ?」

「解らない。でも土御門君の家でやるって言ってた」

「とにかく、着いたら土御門ちゃんの家に行くんです!あそこなら駅と学校の間なんですよーっ」


そう言ってたはず、まだ私はこの時事態を、呑み込めていなかったから

216: 1 2012/10/20(土) 20:40:05.30 ID:a1x23wkw0
駅前に着くと、見たことがある人が全力疾走してて、こもえが声を掛けたんだよ


「青ピちゃん!!」

「センセ?!」


この人はとーまの友達、ちょっと気持ちわるいかも・・・


「ちょうどよかった、スンませんちょっとタクシー乗るんでお金貸してくれまへんか?」


いきなりお金貸してって言ってきたよこの人・・・


もうちょっとTPOを弁えるべきかも


「ど、どうしたんですか?藪から棒に?!」

「いいから!話はタクシーの中で!!」


勢いに押されて、タクシーに乗った


1回こんな風に乱暴に車に乗ったことあったな・・・


じゃなくて!!

217: 1 2012/10/20(土) 20:41:28.55 ID:a1x23wkw0
「こんな乱暴なのはレディーにはよくないと思うんだよ!!」

「ごめんなーシスターちゃん、それどこじゃないねん」

「きみは。ゲームをやってないの?」


そうだ!朝この人はゲームを持ってたんじゃないの?


「ちゃうねん!じつわな・・」


それから、いろいろ話してくれた


ゲームを買った後、とーまに会ったこと


自分が、急に予定が入ってとーまにゲームを貸したこと


だから、とーまは今頃もとはるとゲームをやってるということだ

218: 1 2012/10/20(土) 20:42:43.16 ID:a1x23wkw0
「何で貸したの?とーまをまた事件に巻き込もうとしてるの?!」

「うお?!ごめんそんな気はなかったんや!」

「インデックス。落ち着いて」

「そうです!ここで青髪ちゃんを責めても仕方ないんですよ!」


そうしている内に、家の前に着いた


前に着いたら警備員が、いっぱいいた


入ろうとしたら、止められた


「何で止めるの?ここは私ととーまの家なんだよ!」


「友達がいるんです!せやから中に入れてください!」


私とあおぴが警備員に止められる

219: 1 2012/10/20(土) 20:44:36.61 ID:a1x23wkw0
そしたらこもえの声が聞こえた


「あのー、黄泉川先生はいるんですか?」


「え?いますけど・・・」


「お願いします!黄泉川先生を呼んでください!!」

「えぇ?いいのかこれ?」

「俺に言われても・・・」


「どうしたじゃん?!」


「黄泉川先生!?」


中から女の人が出てきた、確かこの人はこもえの知り合いで、確かとーまの学校の先生だったはずなんだよ


「黄泉川先生!上条ちゃんは・・・土御門ちゃんは・・・」


こもえは泣いてた、こもえの頭によみかわは手を置いて行った


「それは・・・」


言いにくそうに眼を横にそらした


後ろの方で運ばれてる人が見えた

220: 1 2012/10/20(土) 20:45:40.10 ID:a1x23wkw0
何か被ってるけど、あれは・・・


「とーま!!」


間違えなくとーまだった


「これ以上入るな!」

「離してよ!」

「暴れんなって!!」


警備員が抑えてくるんだよ、こんな奴ら噛んでやる!


「いって!?こいつなんだよ?噛みついて」

「あ?まてコラ!」


私は警備員を振り切ってとーまのもとに駆け寄った


だけど・・・


「待つじゃんよ!」

「離して!」


よみかわに捕まった、片手だけだけどすごい力

221: 1 2012/10/20(土) 20:49:32.63 ID:a1x23wkw0
「なんでよ?!たってあのとーまの被ってる物を外したら治るんじゃないの?!」

「それは絶対だめじゃん!!」

「でも!!」


わたしは、よみかわの手を振りほどこうとして力を入れた


とーまが被ってる、あの変なの外したらいいんでしょ?


「っいいかげんに!するじゃん!!」


パァン!!


乾いた音が響いた


ほっぺが痛くなった


私は、よみかわにひっぱたかれてた


「あれを外したら・・・あいつを含めて残り41人が死ぬじゃん・・・それでもいいじゃんか?!」


よみかわから聞いた言葉


それはあまりにも衝撃的だったんだよ・・・


とーまが死ぬってどおゆうこと?


他にも死ぬって・・・




私達はそれから、よみかわの車で病院に向かった

222: 1 2012/10/20(土) 20:52:23.56 ID:a1x23wkw0
いつもとーまがお世話になる病院


そこに運ばれた


着いたらよみかわは、こもえを連れて行こうとしてたんだよ


なんでも今回のことを、先生に聞くとか


私達も行こうとしたら


「お前たちにはこっちに行ってほしいじゃんよ」


紙を渡してきた。病室の番号が書いてある


「そこに土御門の妹が休んでるじゃんよ、そばにいてやってくれ・・・」

「まいかが?」

「土御門達の第1発見者じゃんよ、その後気を失ってな・・・行ってくれるか?」

「でも・・・」

「インデックス。行こう」

「あいさ・・・」


目で言ってた、ここは引こうと


「うん・・・わかったんだよ・・・あいさ行こう」

「うん」

「僕も行くわ!」


私達は紙に書かれた病室に向かった




「・・・なにやってんじゃんよ・・・私は・・・」


「黄泉川先生・・・」

223: 1 2012/10/20(土) 20:53:58.18 ID:a1x23wkw0
部屋に入ると看護士が1人


私も知っている人、くーるびゅーてぃなんだよ


「こんばんは、今日は臨時の手伝いなのでとミサカはこの格好を説明します」


そのまま近づいてきて


「彼女はもう大丈夫です、どうやら軽い貧血のようですと、ミサカは処置が終わったことを説明します」

「ありがとうなんだよ・・・」

「彼女のそばにいてください、ひどく動揺してたみたいなんで。あとあの人のことは後で説明しますと、ミサカはry」


くーるびゅーてぃは部屋を後にした、あいさとあおがみは、まいかのそばに行った


顔色は大丈夫そうだけど・・・


224: 1 2012/10/20(土) 20:55:34.92 ID:a1x23wkw0
「ねぇ」

「なに?あいさ」

「飲み物。買ってきて。多分。上条君の運ばれた部屋の方にあるから」


それって・・・


「せやな、僕の分もたのんますわ。ほい財布」ホイ

「おっと。ありがとうなんだよ!ちょっと怒られるかも」


私は、ジュースを買いに部屋を出た、・・・ほんとだよ?


・・・ありがとね2人とも


225: 1 2012/10/20(土) 20:56:57.22 ID:a1x23wkw0
私は、とーまが運ばれた部屋の方に走った


そして警備員が立ってる部屋が見えた


多分あそこにとーまがいる


どうやって、部屋に入り込もう・・・


考えなくっちゃ


とりあえず、私は近くの物陰に隠れた


なんかいつも、とーまには危ない子とするなって言ってるのに、これじゃ人のこと言えないね


「ちょっと話してほしいんですの!!」

「うるさい!!そこで頭冷やしてろじゃん!!固法!白井を見張ってるじゃんよ!」

「は、はい!!」


中からよみかわがツインテールのこと女の人を追い出していた


たしか、あのツインテールは短髪の後輩だったかも


「固法先輩!離してくださいですの!!」

「白井さん!落ち着いて!!」

226: 1 2012/10/20(土) 20:58:48.38 ID:a1x23wkw0
「落ち着けませんわ!大体なんで能力封じる手錠まで着けて・・・これじゃまるで!」

「犯罪者みたい?でもあなたが何度も能力使おうとするからじゃないの!」

「でもあそこには・・・お姉様や初春、佐天さんが・・・」

「わかってる・・・解ってるわよ!!」

「だから、わたくしの能力を使ったら!!」

「白井さん!!」


パァン!!


乾いた音が響いた、私と同じようにツインテールがひっぱたかれた


私がよみかわにやられたのと同じように

227: 1 2012/10/20(土) 21:01:06.76 ID:a1x23wkw0
「いいかげんにして!!何も誰も御坂さんたちを助け出したくないなんて言ってないの!!」

「先輩・・・」

「私だって・・・助け出したいわよ・・・すぐに!!」


メガネの人は涙を浮かべてた


「すみません・・・取り乱してしまって・・・」

「いいのよ・・・私こそ・・・はたいてごめんね・・・」

「いえ・・・」

「うっ・・・」


そのまま、メガネの人はツインテールに寄りかかるように泣き崩れた

228: 1 2012/10/20(土) 21:01:52.84 ID:a1x23wkw0
ツインテールも離れてるからあまり見えないけど、たぶん泣いてると思う


私は思った


あの人たちも同じだ


私と同じように、大切な人を今回の事件に巻き込まれたんだ・・・


だけど、血が上って、周りが見えてなかった


多分よみかわも叩くつもりはなかったのかな?


こんな時、私は落ち着いた方がいいのかな?


わからないよ・・・

229: 1 2012/10/20(土) 21:03:17.44 ID:a1x23wkw0




少し歩いたら、窓からお月様が見えた


ふと見てしまった


そこには作り途中のビルが重なってしまってる


だけどその鉄骨の1部がまるで・・・十字架


私はお祈りしてた



「おそいね、インデックス」

「ほんまや、まさかガチで警備員に捕まってしもうたん?」

「そんなはず・・・あ。あれ」

「ん?」



気が付くと、あいさとあおがみも、お祈りしてた


見よう見まねなのか色々指摘したい部分もあるけど、その気持ちが嬉しかった


とーま、私は待ってるからね。みんなと一緒に



その日、学園都市に祈りをささげる白いシスターと言う都市伝説が生まれた。

246: 1 2012/11/04(日) 18:31:46.88 ID:tj/5gUXv0
わたくし上条当麻は、不幸に愛された人生を送ってる。




例えば、ゲーム初日に町を出ようとしたら上からタライが落ち、みんなに笑われ。

3日後には、俺がオオカミモンスターのしっぽを踏んで2時間追い回されたあげく、みんなに怒られ。

御坂を起こそうとして、よだれが垂れてたのでフォローしたら、切り殺されそうになり。

スっ転んで佐天のお尻に突っ込んだら、槍で刺殺されそうになり。

寝ぼけて、滝壺のおっぱい触ってしまったら浜面に殺されかけた。


とまぁ、なにかと不幸な人生を送ってる。


不注意なだけ?俺と人生変わりやがれ!!


今現在、このソードアート・オンラインに閉じ込められてる時点で不幸だが・・・


それでも、なんとか生き残り今は・・・





「うをぉぉぉぉぉぉぉぉ」ザシュ!


「グルワァァッァァァ」


第1層の迷宮区にてレベル上げをしてた

247: 1 2012/11/04(日) 18:34:12.58 ID:tj/5gUXv0
「そっちも終わった?」


「ああ!」


「こっちも終わったよ」


俺と御坂、浜面は現在最前線の迷宮区にてレベル上げを行ってる


上条「どうよ?」

御坂「なんとか・・・」

浜面「こうなったら、俺らアインクラッドで1番強い方じゃね?」


そう言った浜面も無理もない、これでも俺ら3人はレベル10越えしてる。
俺は11、御坂は12、浜面は10だ。自分で言うのもなんだが、かなり余裕ではないかと思ってる


浜面「このままボスを見つけて、俺らで倒しちゃわね?」

御坂「いいかもね、それならあたし達の名前も轟くってもんよ!」

上条「いや!やめとけよ?とりあえずもどろうぜ?!」

御坂「でもこれなら・・・」


上条「いったん、街に戻って体制直そうぜ!それに・・・」

浜面「それに?」

上条「腹減った」グギュルル

浜面「確かに、腹減ったわ・・・」グヲォォォ

御坂「・・・はぁ、まあいいわ戻りましょ」

248: 1 2012/11/04(日) 18:39:37.29 ID:tj/5gUXv0
俺らは街に帰ることにした。現在俺らが拠点にしているのはトールバーナの安宿、素泊まりで50コル。
はじまりの町より高いが、俺らが来た3時間後にはほぼ満室になり、後は野宿などなんなりになってしまう。
だが塵も積もればで


上条「はぁ・・・」グギュルル

御坂「ため息つかないでよ・・・こっちまでお腹減るから」グー

浜面「でも、このお金カツカツ具合はきついよ、マジで」

御坂「たしかに・・・なんか力任せで来たもんね・・・」

上条「そうなんだよな・・・それ以前に、飯の味が合わない」

浜面「あぁ、なんつうか・・・微妙なんだよな・・・」

御坂「でもこのガイドブックで、マシになったじゃないの・・・」

上条「だけどよぉ・・・」

御坂「たしかに、わたしも甘いもの食べたいよねぇ・・・」

浜面「甘いものかぁ・・・普段はあまり食べなかったけど、食いたいかもなぁ」

御坂「甘いものって疲労回復効果あるからいいじゃない」

上条「それリアルだろ?つっても、甘いのも微妙だろ・・・美味いのあったか?」

御坂「なかった・・・」

浜面「滝壺が頑張って調理してくれるけどなぁ・・・」

御坂「で、でもすごく助かってますよ!!」

上条「そうだよ!今まで肉焼いても丸焦げになるしかなかったんだからよ?!」

249: 1 2012/11/04(日) 18:41:23.79 ID:tj/5gUXv0
浜面「ありがとよ。滝壺も気にしてスキル上げてるからなーでも、食材がなぁ・・・」

御坂「蛇の肉はなんか、泣きそうになった」

上条「って、お前ら食ってないじゃん!結局食ったの俺らだよね?」

御坂「男の子でしょ?!文句言わないの!」

上条「んな理不尽な・・・」

浜面「あきらめろ大将。女が強いのはどこも一緒だって」

上条「ちきせう・・・」


そうこうやり取りしてる間に町に着いた、《INNER AREA》安全圏内に入ったと告げられる、各々息を吐き肩の力を抜く。この中ならもう安全だ

250: 1 2012/11/04(日) 18:43:00.76 ID:tj/5gUXv0
上条「さーて、飯でも買いに行きますか!あ、そうだ、滝壺とかはなんだって?」

浜面「こっちは適当に食べるってさ、近くのフィールドでレベル上げしてるとよ」

御坂「大丈夫なのそれ?!」

浜面「まぁ、土御門と佐天がいるから大丈夫だろ、あいつら何だかんだ強いし」

上条「レベル9だっけ?だけどあいつ等俺より早く9になったよな?」

浜面「確かにそうだな・・・そっからそのままだよな?」

御坂「な、なんでだろーねー」


御坂(い、言えない。10超えたらボス攻略しなくちゃいけない空気だったから、あえて上げてないなって・・・)


上条「まあいいや、早く黒パン買おうぜ」

浜面「そうだな、行こうぜ」

251: 1 2012/11/04(日) 18:44:51.55 ID:tj/5gUXv0
しばらくして


上条「どこで食うか?」

浜面「水汲みたいし、噴水の傍とか?」

御坂「だったら、あの木あたりh?!」

上条「お、いいな!」

浜面「あの辺りにしゃがんで食うか」

上条「御坂、そこでいいんだよな?・・・あれ?御坂?!」

浜面「あれ、お嬢ちゃんどこ行った?」


場所をさしたも美琴本人がいない、周りを見た。
するといたが何やら様子がおかしい、目の前にはベンチに座った男女のペア、それをジーッと見つめてる。
相手二人は困ってるようだ、ガンつけてんのか?じゃなくて!!

252: 1 2012/11/04(日) 18:46:05.45 ID:tj/5gUXv0
上条「ぬぁわぁぁぁにやってんだぁぁぁぁぁぁ御坂ぁぁぁぁぁ!」ズコ


御坂「へぶ!!」

浜面「お嬢ちゃんが、チンピラみたいなことやっちゃイケマセン!」

御坂「いっったーーっ!って、あれ?私なにして・・・」

上条「無意識かよ・・・」

浜面「すみません、この子が迷惑かけて」


「い、いえ・・・」


「だ、大丈夫ですよ」


上条「ほら、御坂も!」

御坂「ごめんなさい・・・」

浜面「大体なんでガン見してたんだよ・・?」

御坂「なんか・・・ふとクリームが目に入って、つい・・・」

上条「クリーム?」

253: 1 2012/11/04(日) 18:51:08.92 ID:tj/5gUXv0
上条が2人の手元を見た、どうやらこの2人は食事中だったらしくパンを持ってる、彼らがさっき買った黒パンだ。
だが決定的な違いがある、それはパンの上に輝くクリームが乗っかってること。
まるでヴァーチャルの世界を忘れる様に、それは滑らかに、うす金色に輝いてる


浜面「お、おぉ」

上条「う、うまそう・・」


食欲には人間勝てない。さっきは美少女が覗いてたと思ってたら、今度はむさくるしい野郎2人が覗きこんできた。


「はっ?!」


「」モグモグ


状況を理解した女の方は、すぐに食べた。あっけにとられてる男の方は、まだ1口も食べてない


上御浜「「「」」」ジーッ


3人にガン見されてる


「あ、あの~よかったら・・・ドウゾ」


上条「まじで?!」

浜面「いや、そんな気を遣わなくても・・・」

御坂「ありがとうございます!!」

上浜「「うをぉい!!」」


この少女は、すでに甘いものを食べたいという煩悩に支配されてるらしく、躊躇なくもらった


上条「少しは遠慮と言うものをだな」

御坂「いただきます!」パク!

浜面「躊躇なく食ったよ、この子!」

御坂「おいしー!!」

上条「いや、だから遠慮を」

御坂「あんたも食べてみなって!」

上条「いやだk」ムグ「うんめぇーー!!」

浜面「おいこら」

上条「お前も食ってみろって!」ホレ

浜面「ちょま、」モグ「・・・まいうーーー!!」


久しぶりに美味しい物を食べたのか、3人ともなかなかなリアクションを見せてくれた

254: 1 2012/11/04(日) 18:52:42.07 ID:tj/5gUXv0
「ははは、みなさん中いいですね・・・」


浜面「なんか、すみませんね・・・」

御坂「ごちそうさまです!」


「いやこっちも、喜んでもらえると嬉しいです・・・」


上条「ありがとうございますね、ほんと」


「・・・もしよかったら、これの手に入るクエスト教えましょうか?」


浜面「まじで?!」

御坂「ほんとに?!」

上条「いいのか?!」


「あ、ああ・・・こいつにも教えるつもりだったし」


上条「ありがとうな!俺、カミジョウ!」

御坂「私はミコト!」

浜面「ハマーだ!よろしく!」


「俺は、キリトだ」


これが、俺達とキリトの初めての出会い


この日出会ったこいつを、一生忘れないことになった



255: 1 2012/11/04(日) 18:54:15.07 ID:tj/5gUXv0
キリトにもらった情報によると、さっきのクリームは1個前の村で受けられる《逆襲の牝牛》と言うクエスト報酬らしい。
そういえば俺らは、ほとんどクエスト受けてなかったことをつぶや居たらキリトは「何…だと…」と驚いてた。
まあ正直クエストの仕組みもこの街の道具屋にあった、ガイドブックで知ったばっかりだったし・・・それよりも気になることを聞いた


上条「さっきキリトが言ってた攻略会議だけど・・・」

御坂「もちろん出ましょうよ!こっちだって情報が欲しいし」

浜面「それは分かったけど、あいつ等には知らせるか?」

御坂「まぁ、もう始まっちゃうっぽいし、知らせるだけしらせましょ!」

上条「メッセは俺が送っとくわ」

浜面「なら行こうぜ!そこの広場だしよ」

上条「そうだな・・・送信完了っと」


上条がメッセージを送信すると、一行は広場に向かった。
向かったといってもすぐそばの噴水広場、そこにはすでに40人近くいた、これが今回ボス攻略に行く人々なのだろうか?

256: 1 2012/11/04(日) 18:59:02.62 ID:tj/5gUXv0
上条「結構いるんだな・・・」

御坂「そうね・・・」フゴ

浜面「お嬢ちゃん・・・街入った時から突っ込みたかったんだけど。なんだその格好?」


浜面が突っ込んだのは美琴の装備が変だからだ、別に武器が変わってるのではなく外見の装備が増えてる。
具体的に言うと、頭は顔が隠れるほどのバンダナを巻き、体の方は布を巻いたようなマントを付けてる


御坂「なんか昨日土御門さんに、人が多い所はこれ付けるようにって貰ったのよ」

上条「ふぅーん・・・で何の効果があるんだ?」

御坂「スキル見たけど何もないみたい」

浜面「なんか・・・見た目は歴戦の手練れだなぁ・・・」

上条「なんつーか、男にしか見えないな・・・」

御坂「あぁ?!」

上条「なんでもありません・・・」

浜面「そ、それにしてもなんだな、誰だろうなこの会議を主催した奴は?」

御坂「βなのかな、その人?」

浜面「1000人だっけ?βテスターって」

御坂「そうね、だけど全員はプレイしてないと思う」

上条「なんで?」

御坂「確率論よ。大体7~8割ぐらいだと思う」

浜面「でも、何人かはここにいるだろ?」

御坂「それは間違いないと思う」

上条「でも、死んだ奴も多いんだろうな・・・」


上条が言った通りSAOが始まって1カ月、死者は2000人に上る。
正直最初にこの数字になった時、彼は信じきれなかった、初日で213人が死亡しそれでも1日約50人が死んでる。

257: 1 2012/11/04(日) 19:02:18.67 ID:tj/5gUXv0
御坂「あ、あれが主催者?」


そうこう言ってると、1人の男が出てきた。
格好はテンプレ的な勇者な格好で、顔も爽やかなイケメン、髪色も何故か水色。


「はーい!それじゃ、5分遅れたけどそろそろ始めさせてもらいます!」


ちなみに上条達がいるのは、最上段


上条「あいつか?」

浜面「なかなかの男前じゃねぇか」


そのまま男が喋る


「オレはディアベル、職業は気持ち的にナイトやってます!」


浜面「なかなか面白いな」

上条「嫌いじゃないぜ!ああゆうの」

御坂「・・・私はパスかな」

上条「なんでだよ?」

浜面「顔がタイプじゃないのか?」

御坂「そんなとこよ」

上条「ふうーん、色々難しいんだな」

御坂「」ハァ

浜面(この子も、色々大変だな・・・ま!俺には関係ないけど)


そうこうしている内に、ディアベルの言葉は続いた


「今日、俺達のパーティが、最上階へ続く階段を発見した――

 ――遅くとも明後日にはたどり着くはずだ。第1層の……ボスの部屋に!」

258: 1 2012/11/04(日) 19:05:27.22 ID:tj/5gUXv0
上条「まじでか?!」

浜面「もう見つけたのかよ?!」

御坂「てっきり私達がトップかと思ってた・・・」

上条「なんつーか、上には上がいるんだな・・・」

浜面「まぁ・・・努力していこうぜ」


上がいると確認し、3人が凹んでたら声が響いた


「ちょお待ってんか!ナイトはん!!」


学園都市ではあまり馴染のない関西弁、3人は前を見た。
この時上条だけは、このゲームを貸してくれた友達のことを思い出してた


御坂「何、あのサボテンヘアー?」

浜面「サボテン?!・・・あぁ確かに。っぷ」wwww


「」ギロ


浜面「スンマセン」


「………ふん!わいはキバオウってもんや」


関西弁のサボテンヘアーは《キバオウ》と名乗った、明らかな偽名だが先のディアベル然り、本名でプレイする方がまれだ。
ここにいる上条と美琴は、元々長くやるつもりはなかったので本名であるが。
話をもどそう、このサボテンが話に割り込んできたのは、何かしら理由があるに違いない


「こん中に、5人か10人ワビィ入れなあかん奴らがおるはずや」


上条(何言ってんだこいつ)

ディアベル「詫び?誰にだい?」


「はっ、決まっとるやろ。今までに死んでった2000人に、や。」


浜面(まじで、何言ってんだこいつ?) 

ディアベル「キバオウさん。君の言う《奴ら》とはつまり……元βテスターの人たちのこと、かな?」


「きまっとるやろ!!」


「β上がりどもは――

259: 1 2012/11/04(日) 19:12:06.20 ID:tj/5gUXv0
要約すると、自分らをほっぽって金やらレアアイテムを、自分たちの物にしてるに違いない。
だからいっぱい死んだ、だから謝って金とアイテムよこせと言ってる。
もちろんこれに感情論が入ってるので、殆どのプレイヤーなら、そうだ、と思ってしまうだろう。だが


上条「なんだかな~」

浜面「ダダコネのガキかよ・・・」


冷静に静観している者もいる、


御坂「以外ね、あんたが冷静に物事聞くなんて」

上条「そりゃそうだろ、だってあーだったらとか、言っても何も起こらないし」

浜面「それに、βも結構死んでると思うぜ」

御坂「・・・なんか、まともね」

浜面「これが年の功ってやつよ」ドヤ

上条「これが経験の差ってやつですよ、御坂君!」ドヤァ

御坂「前言撤回、ムカつくはその顔」


彼らの言動はさておき、何故ここまで彼らが、キバオウに賛同しないかと言うと、理由はある。
だがそれは、挙手した人物によって言われた


「発言いいか?」


ガタイのよすぎる奴だ


「俺の名前はエギルだ。キバオウさん――」

エギルはキバオウに対して、ビギナーが死んだのはβのせいだ謝罪と賠償をしろと言うことか?
尋ねるとキバオウは、せや、と答えた


「情報はあったぞ」


そう言って、エギルはポーチから1つの本を取り出した、それは上条達がこの街の道具屋で初めて手に入れたもの


「このガイドブック、あんただって貰っていただろう」


260: 1 2012/11/04(日) 19:13:48.36 ID:tj/5gUXv0
上条「あれって、道具屋で無料配布してたやつだろ?」

浜面「そうだな」

御坂「おかげで、色々助かりました・・・」


「……む、無料配布だと?」


後ろの方で、驚きの声が上がった


御坂「以外に知らない人も、多いみたいね」

上条「・・・だな」

浜面「でもあのサボテンは、貰ってたみたいだぜ」

御坂「これを書いたのが、βってのを知らないんじゃない?」

上条「まじで?」

御坂「今あるやつしか読んでないけど、この情報量はきっとβの人じゃないと書けないからね」

浜面「つか、これ書いてる人は参加してないのかな?」


確かに、この情報量はビギナーの上条達にはとてもありがたいものだ。
これを書いた人物、それはβ時代にかなり攻略してたものに違いない。
だが、ここにいる者たちは初期装備に毛が生えた程度で、あまり大差はない。
上条達に至っては、ほぼ初期装備と言っても過言ではない。つまり、現時点では見分けが付かない。
このまま、魔女狩りのごとく探すのはあまりにも無駄だ

261: 1 2012/11/04(日) 19:21:21.42 ID:tj/5gUXv0
「キバオウさん、君の言うことも理解はできるよ。――」


ディアベルも、βを吊し上げるよりむしろ積極的に協力してもらおう。
と言う趣旨をキバオウに伝え、何とか納得させた。
むろんβとは一緒に戦えないと言う物は去っても構わない、とのことだ。
だが当のキバオウは


「―――でもな、ボス戦が終わったら、キッチリ白黒つけさせてもらうで」


まだあきらめきれない様子だ、不確定要素が残るが戦略会議は終了した。
メリットを上げるとしたら士気を上げたことだろうか?




この会議後からの、迷宮の攻略はかつてないほどのスピードで進み、翌日午後にはボスの部屋にたどり着いた。
その日の夕方トールバーナの噴水広場にて再び攻略会議が開かれた


会議ではボスの名前、その取り巻きの3匹の名前が伝えられた。
しかし、情報はそれだけ、だが、会議の途中近くのNPCの露天商に、例の攻略本が置いてあったのだ。
会議は一時中断し、参加者全員が攻略本を貰いに行った


上条(うお!すげぇ!)

浜面(前のもそうだけど、情報量がハンパねぇな)

御坂(だけど、この情報量、ボスのHPやスキルまで・・・)


上条達が驚くのも無理はない、そこにはボスの攻撃パターン、取り巻き達の特徴が事細かに書かれてた。
そしてこの本は次の文で締められてた


【情報はSAOベータテスト時のものです。現行版では変更されてる可能性があります】


この分で、皆が思ってた疑問が消えた、これを書いたのはβだ。
前までデカデカと書いてあったアルゴと言う名前、それはこれを書いた人物の名前だろう

262: 1 2012/11/04(日) 19:25:23.99 ID:tj/5gUXv0
「――みんな、今は、この情報に感謝しよう!」


ディアベルはこう発言し、βを素直に受け入れる方向を示した。
βを嫌悪してたキバオウが食いつくと思われたが、当の本人は今は踏みとどまっている


この軍団の、実質リーダのディアベルによる発言は大体終わり、次の言葉が出た


「――みんな、まずは仲間や近くにいる人と、パーティーを組んでみてくれ!」


御坂「ふぇ!?」

上条「どうした?素っ頓狂な声をだして?」

浜面「ただ、何人かで、グループを作ればいいんだろ?」

御坂「何でもないわよ!・・・そうよね・・・ここは学校じゃないものね・・・」

上条「何言ってんだ?」

浜面(あぁ・・・なるほどな)

上条「なんだよ!気になるじゃねぇか」

御坂「え、えーっと・・・」

浜面「大将、そのへんにしとけよ」

上条「?」

御坂「・・・どうも」

浜面「いいってことよ。ってか、周り見ると5人組か・・・2人足りないな」

263: 1 2012/11/04(日) 19:26:43.40 ID:tj/5gUXv0
すでに大方の人は5人組ができてる、このままではアブレてしまう。
浜面は考える、美琴はさっきの反応を見ると、どうも人見知りの感じがあるし、そこのツンツン馬鹿はデリカシーが無い所がある。


浜面(ここは、俺が何とかしないとなぁー)


上の方を見ると、2人組がいた


浜面(あれは・・・)


上の方を見ると、見た覚えのある人物が


264: 1 2012/11/04(日) 19:33:04.91 ID:tj/5gUXv0
浜面「おい!キリト」


声を掛けた人物、それは


キリト「お、おう・・ハマーだっけ?」

浜面「おう!よく覚えてたな」

キリト「そりゃ・・・あんな物乞いみたいな目、初めて見たよ・・・」

浜面「その節は・・・どうもすみませんでした」

キリト「1人か?」

浜面「いや、この前の奴と一緒だよ。そこにいんぜ」


浜面は、下の2人を呼び出し隣に座った


上条「どうも」

御坂「久しぶり」

キリト「えーっとー・・・カミジョウと・・・ミコト?」

御坂「覚えてくれて、ありがとう」

キリト「お、おぅ・・・」

キリト(こいつ、実はβか?)

浜面「そうだ!パーティー申請いいか?これで5人だし」

キリト「あぁ、いいぜ」

上条「よろしくな!」

御坂「よろしくね」


3人は2人にパーティー申請を送った、2人はすぐにOKし2人のHPが表示された。
キリトの名と、フードをかぶった女も名も。
【asuna】そう表示された

265: 1 2012/11/04(日) 19:35:36.57 ID:tj/5gUXv0
御坂「アスナさんでいいのかしら?」

アスナ「えぇ、よろしくね」


少し距離のある言葉だった、


さて、会議の方だが、各々のパーティが決まてからとんとん拍子に決まった。
どうもディアベルはリーダー気質は本物のようだ、各チームの役割をてきぱきと決めていったが


「うーん・・・」


どうやら、俺らは悩むらしい


ディアベル「君たちは、E隊のサポートをお願いしていいかな」

キリト「了解!」

ディアベル「重要な役目だから、よろしくな」

上条「おう!まかせろ!!」

浜面「やってやんよ!」


ディアベルは、爽やかに笑顔を見せ、噴水広場の中心に戻って行った


キリト「・・・サポートね」

上条「?」

御坂「どこが重要よ・・・」

浜面「?俺達素人だからサポートにしたんじゃねえの?」

アスナ「ボスに1回も攻撃できないまま終わっちゃうじゃない」

上条「どゆこと?」

御坂「つまり、邪魔スンナってよってことよ」

浜面「そうなのか?」

キリト「まぁそうだと思うけど・・・この人数ならスイッチやPOTローテできると思うんだけどな・・・」

266: 1 2012/11/04(日) 19:39:00.05 ID:tj/5gUXv0
アスナ「・・・スイッチ?ポット・・・?」

キリト「知らないのか?!」

上条「知ってるか?」

浜面「さぁ」

キリト「・・・マジで?」

御坂「うん

キリト「」ハァー


キリトは頭を抱えた、どうやら俺らは重要な物を知らないらしい


キリト「・・・後で、全部詳しく説明する。この場で立ち話じゃとても終わらないから」

上条「あぁ・・・よろしく頼む」

浜面「悪いな・・・手間とらせて」

キリト(このアスナってやつもそうだけど、よくここまで来れたな・・・)


キリト(マジでこの4人、ビギナーなのか?)


キリト(その前に・・・なんであのディアベルは、俺以外が素人って分かったんだ?)


5人ならスイッチなどができ、正直攻撃や盾役など役割を振ることができる。


キリト(もしかして、アルゴから情報を買ったのか?)



267: 1 2012/11/04(日) 19:46:11.99 ID:tj/5gUXv0
2回目の攻略会議が終わり、周りの人が酒場などに流れて行った。


上条「んで、どこで話す?」

キリト「どっか適当な酒場にでも入るか?」

アスナ「・・・・・・嫌。誰かに見られたくない」

キリト「ならNPCのハウス・・・でも誰かは言ってくるか」

浜面「だったら、俺らが借りているホテルの部屋はどうだ?鍵もかかるし」

御坂「狭いから無理でしょ・・・だいたい。この世界の個室なんて部屋と呼べないでしょ」

上条「そうか?」

浜面「こいつとか、俺の昔住んでた部屋とかあんなもんだぜ」

キリト「案外何とかなるぜ」

アスナ「それは、あなた達男の子だからです!!」

御坂「食事にまで文句は言わないけど、せめてもっとイイ所で寝たいわ!!」

アスナ「しかもあんな部屋で50コルとか高すぎ!!」

上条「・・・どうしよう浜面、俺リアルだとあれ位の部屋なんだけど」

浜面「なんつーか・・・ドンマイ」

上条「ってか、うちの女性陣が最近軽く不機嫌なのって・・・」

浜面「これかもなぁ・・・滝壺も機嫌悪いし」

キリト「探したらもっといい部屋あるんじゃないのか?多少値は張るけど」

御坂「まずこの街、3軒しかホテルないじゃん!」

アスナ「しかも、どこも似た部屋だったわ!!」

268: 1 2012/11/04(日) 19:48:26.96 ID:tj/5gUXv0
キリト「ああ・・・・なるほど。あんたら【INN】って表示しか見てないのか」

御坂「だって・・・それが宿って意味じゃないの?」

キリト「あれは低層フロアなら最安値で泊まれるって意味で、それ以外にも泊まれる部屋はあるんだよ」

御坂「な・・・」

浜面「へー、それはいいこと聞いたな」

アスナ「そ、それを早く言いなさいよ・・・・」

キリト「ちなみに、俺がこの街で借りてるのは、農家の2階で一晩80コルだけど、ミルク飲み放題のおまけつき」

上条「ミルク飲み放題とか、いいなー」

キリト「ベットもでかいし眺めもいいし、おまけに風呂までついて・・・」


キリトが部屋自慢してると、閃光の速さでキリトの胸倉に2つの手が伸びてた。
1つはアスナ、もう1つは美琴だ


アスナ「・・・・なんですって」

御坂「もう1回言って・・・」


ドスの聞いた声が響く、正直目つきだけで殺されそうな感じもする


キリト(へ?何、なんなの?あれ、不味いこと言っちゃった、俺?)

269: 1 2012/11/04(日) 19:49:56.97 ID:tj/5gUXv0
絶賛パニック中のキリト、現実では実の妹とすらコミュニケーションとるのすら下手な彼にとって、
女性に胸倉を掴まれた時の対応なんて取れるわけがない。
いや、現実でも2人同時に胸倉掴まれるなど滅多にないが・・・
それはさておき、この何とも言えない状況、残り2人は


浜面(こえー)

上条(あれ?なんか、あのまま電撃とか飛んできそうなんですけど・・・)

浜面(ってか、キリト大丈夫かよ?)

上条(助けた方がいいのか?・・・)

上条「あのー御2人さん・・・」

御坂「だまってて!!」

上条「はい・・・」

浜面「黙っとこうぜ」ボソ

上条「・・・そうだな」ボソ

アスナ「・・・今、なんて言った」

270: 1 2012/11/04(日) 19:53:23.60 ID:tj/5gUXv0
キリト「ミルク飲み放題・・・?」

アスナ「そのあと」

キリト「べ、ベットでかくていい眺め・・・?」

御坂「そのあと」

キリト「ふ、風呂つき・・・?」

アスナ「・・・・」

御坂「・・・・」


2人が黙り込む、そして手が離されると矢継ぎ早に


御坂「あんたの部屋、1晩80コルよね?」

キリト「は、はいそうです」

アスナ「その宿、後何部屋空いてるの?」

キリト「えーっと・・・」

御坂「場所は?」

アスナ「私も借りるから案内して!!」

御坂・アスナ「さあ!!」

キリト(借りたいってことなのか・・・?)

271: 1 2012/11/04(日) 19:56:58.47 ID:tj/5gUXv0
キリト「・・・あー、俺農家の2階借りてるって言ったよな」

アスナ「言ったわ」

御坂「それで?」

キリト「それって、丸ごと借りてるって意味なんだ。ゆえに空き部屋はゼロ」

アスナ「・・・・なっ!!」

御坂「1階は?!」

キリト「貸し部屋・・・なかった・・・です」コエェヨ

アスナ「・・・・そのお部屋・・・」

キリト「・・・言いにくいんだけど・・・10日分料金前払いしててさ。あれって、キャンセル不可能じゃん、だからその・・・・」

アスナ「・・・・なっ」

御坂「にっ・・・」


つまりは、キリトが借りてるからまだ借りれないということだ。
しかし、このままほかの家を探すのに時間をかけるのはもったいない、と言うより下手すると前の村に戻らないと無いのかもしれない。
前の村に戻ったら明日のボス討伐に参加できないかもしれない

272: 1 2012/11/04(日) 19:58:20.48 ID:tj/5gUXv0
アスナ(こうなったら・・・・)


御坂(やけくそよ!!)


何かを思いついた少女2人は、すぐに行動に出た。
それは膝を地面につけ、手を地につけ頭を地面すれすれまで持っていく、そう、これは


アスナ「・・・あなたのところで」

御坂「お風呂」

アスナ「貸してください」

アスナ・御坂「「お願いします」」


土下座、キリトの目の前でこの少女2人は土下座したのだ。
お風呂、それに入りたいがために、この2人は現実では絶対にありえない行動に出たのだ。
ぶっちゃけ、こんなことやられたらされた側もビビる


キリト(ええええええ?!なんでそうなるの?つか、そこまでして入りたいのかよ!)


これは断れない状況だ、むしろ断ったら今度は剣先が飛んできそうだ


キリト「あ、はい・・・どうぞ、ご案内します・・・・」


285: 1 2012/11/11(日) 20:59:57.98 ID:kb5Y5JSy0
キリトが借りてるのは、トールバーナ東の農家、学園都市ではめったにお目にかかれない牛舎まで付いてる。


上条「でけぇな」

浜面「お!水車もある」

キリト「結構いいだろ?」

アスナ「・・・そんなことはいいから」

御坂「早く、案内して」

キリト「ハイ・・・」

286: 1 2012/11/11(日) 21:01:30.18 ID:kb5Y5JSy0
上条(こえーよ、マジで)ヒソ

浜面(キリト、軽くトラウマになってるだろ・・・)ヒソヒソ

上条(ってか、土下座終わって、すれ違いざまに――)


御坂『喋ったら、コロス』


上条(あんな声聞いたことねぇよ!)

浜面(下手したら麦野より怖かったぞ!!)

上条(やっぱ風呂って大事なんだなー)

浜面(だな・・・)

287: 1 2012/11/11(日) 21:02:45.94 ID:kb5Y5JSy0
2人がこそこそ喋ってると部屋に着いた、キリトがノブに触れ解錠音が響く。


キリト「・・・ま、まあ、どうぞ」

アスナ「・・・・ありがとう」

御坂「・・・お邪魔します」


部屋に入った途端、おもわずアスナと美琴は、本音を叫んでしまった。


アスナ「な、何これ、広い!!」

御坂「これで30コル差?!安すぎるでしょ!!」

キリト「こういう部屋を速攻見つけるのが、けっこう重要なシステム外スキルってわけさ」

上条「おじゃましまーす!うお、ひれー」

浜面「どれどれ、お!なかなかいい趣味じゃん」

キリト「そこのピッチャーに、ミルク入ってるから飲んでいいぞ」

浜面「マジで?!サンキュー」

上条「おい御坂!いただこうぜ・・・御坂?」


288: 1 2012/11/11(日) 21:04:57.92 ID:kb5Y5JSy0
上条が呼んでも、美琴は反応せずある1点を見ている、アスナも美琴と同じ場所を見つめてる。
【Bathroom】そう書かれたプレートが扉には下がってる。


キリト「ふ、風呂場そこだから・・・・ご、ご自由にどうぞ」

アスナ(どっちが・・・)

御坂(・・・先?)

キリト「あ、その結構広いから2人入っても大丈夫だぜ?」

アスナ「・・・わかった」

御坂「ありがとう・・・」


そう返事をすると、2人は風呂場へはいっていった、そして確りと扉を閉める。

289: 1 2012/11/11(日) 21:07:00.61 ID:kb5Y5JSy0
「「・・・」」


沈黙が支配する。そりゃ知り合って日が浅いし、お互いフードや布で顔を隠してる。
こんな状況でいきなり一緒に風呂に入る、とかレベルが高すぎる


御坂(どうしよう・・・かなり緊張するんだけど・・・)チラ

アスナ「・・・すごい・・・」


アスナは一言、目を真ん丸にしてつぶやいた、何がすごいって風呂。
かなりおっきい、自分が住んでる常盤台の寮の風呂よりでかい。これには美琴も


御坂「・・・おおきい・・・」


呟かずにはいられない


アスナ「時間がもったいないから、早くはいっちゃいましょ」

御坂「え、えぇ、そうですね・・・」ス


ウィンドウを開き、武器防具解除のボタンを選択する。
すると顔を覆ってた布、武器防具の類が消え、カットソーと短パン、ニーハイだけになった。
次は衣類解除なのだが


御坂(ここは学校のシャワー、ここは学校のシャワー、ここは学校のシャワー、ここは学校のシャワー、ここry)

290: 1 2012/11/11(日) 21:08:58.01 ID:kb5Y5JSy0
人前で下着姿になるのは、中学2年の美琴にとって、パニックどころの騒ぎではないのだ。
しかも隣にいるのは知り合いではなく、アスナと言う人物。
フードからチラリ見えた顔は女性で自分とも年が近そうだった


御坂「」チラリ


アスナの方を伺う、彼女も武器防具を解除したらしく、フードがなく容姿が解る。
初めて顔を見る、長い栗色の髪、凛とした顔立ち、上品そうな雰囲気、


御坂(ほえー)


美琴は見とれてしまった、ものすごい美少女だ。
現実と同じ顔のSAOの世界であって、ここまでの美人を美琴は今まで見たことがない。
いや、現実でも早々いないだろう


アスナ「」ス


アスナは衣服解除のボタンを押し、下着になる


御坂「なっ・・・」


美琴は絶句する、年が近いというのは顔を見て確信したが、体の方は違った。
ゆったり目のカットソーだったので解らなかったが、ずっしりと小さくなく、
かと言って大きすぎない綺麗な乳、やわらかそう


御坂(ま・・・まけた)ガク


アスナ「?ど、どうしたの?伏しちゃって??」


御坂「ナンデモナイデス」orz

291: 1 2012/11/11(日) 21:10:47.17 ID:kb5Y5JSy0
一方、外の野郎面子


上条「」ソワソワ

キリト「」チラチラ

浜面「そんなに緊張すんなって」

上条「いやでもな・・・」

キリト「こういう経験初めてで・・・」


壁1枚隔てたとこで、身内でない女性プレイヤーが風呂に入ってるこれを緊張しない童貞はいない。
浜面が余裕?そおゆうことだよ


浜面「まあ、終わるまでゆっくりミルクでも飲んでましょうや」

上条「くつろぎ過ぎだろ・・・ってか、悪いないきなり部屋まで押しかけちゃって・・・」

浜面「ほんと、うちのお嬢が迷惑かけて・・・」

キリト「いやいいんだよ・・・それより、あんた等はリアルでも仲良いのか?」


292: 1 2012/11/11(日) 21:12:34.19 ID:kb5Y5JSy0
上条「まぁ、仲良いのか?」

浜面「俺とこいつは結構遊んだりするな、SAO居るのは偶然だ」

キリト「ふうーん・・・」

浜面(会話下手か?・・・)

浜面「それにしても、あんたの剣、こいつのと違うけどやっぱクエスト報酬ってやつなのか?」

キリト「あぁ・・・森の町でクエストがあるんだよ、結構簡単だからやってみたらどうだ?」

上条「へー、そんなのあったんだ・・・クエストのやり方知ったの最近だからなー」ガクシ

キリト「おかげで、厄介事に巻き込まれてるけどな・・・」

上条「厄介ごと?」

キリト(やばっ!?)

キリト「なんでもない!こっちのことだよ」

上条「なんだよ・・・気になるじゃねぇか」


293: 1 2012/11/11(日) 21:14:50.91 ID:kb5Y5JSy0
キリト「それよりもさ!!よく来れたな此処まで」

上条「ん?あぁ、いや、結構死にかけたんだって・・・、俺結構不幸だからなー」

浜面「大概お前の不注意だけどな・・・」

上条「なんだよ・・・それより、スイッチとかのことは2人が出てからでいいか?」

キリト「そうだな・・・2度手間は避けたいしn」コンコン

上条「?!」

部屋にノックの音が響く、しかし特殊なリズムだ


浜面「誰か来たのか?」


キリト(やばい!このリズムはアルゴだ!どうする俺?
こいつらはなんとかなっても、シャワー中のアスナ達はやばい!!どうする俺?窓から飛び出て逃げるか?)


上条「どうした、キリト?」

浜面「出なくていいのか?」

キリト「あ、あぁ・・・今出る・・・」

キリト(こうなりゃ、出たとこ勝負だ)


キリトは、扉に向かいドアを開ける

294: 1 2012/11/11(日) 21:16:50.49 ID:kb5Y5JSy0
キリト「よ、よう。めずらしいなあんたがわざわざ部屋まで来るなんて」

「?まあナ。それよりも、キー坊誰か部屋に招くなんてサ」

キリト「第1層を攻略する関係で、い、今だけパーティー組んでんだよ!」

「?まあいいサ。それよりも、クライアントがどうしても返事がほしいってサ」

キリト(またかよ・・・)

「それよりモ。お前たち、ツッチーの仲間だロ」

上条「そうだけど・・・なんで知ってんだ?つか、土御門の知り合い?」

浜面「ここ2,3日は一緒にいないぜ?」

「オレっちのお得意様なんだよ、キー坊と同じでナ」

上条「なら名前もしってるのか?」

「知ってるよカミジョウ、それとハマー」

浜面「んで、あんたは何なんだ?」

アルゴ「オレっちはアルゴ、情報屋サ」


295: 1 2012/11/11(日) 21:19:38.68 ID:kb5Y5JSy0
上条「アルゴ?・・・どっかで聞いたような・・・」

浜面「そう言えば、なんか覚えがあるような・・・」

アルゴ「これのことだロ?」ヒョイ


アルゴが掲げたのは攻略本だった、そうこの人物こそがこの本の著者アルゴである。
上条達が聞いたことあると思ったのは、この本の表紙下部にデカデカと書いてある

【大丈夫。アルゴの攻略本だよ】

と書いてあったからだ。だが最新刊での最後の一言で推測すると


浜面(つまり、こいつはβってことか?!)ハッ

296: 1 2012/11/11(日) 21:21:47.83 ID:kb5Y5JSy0
その通りだ、彼女は元βテスター。
普段バカ面と言われたりする浜面だが、今までの本を読んだらソコまでは軽く推測できる、それは上条とてそうだ


アルゴ「ま、オニーサンの思ってる通りで大体あってるヨ」

浜面「・・・まあいぃ、とりあえず例を言っとくよ」ス

上条「この本で助かったのは事実だしな」ス

アルゴ「そう言ってもらえると、書いたかいがあったヨ」アクシュアクシュ

上条「そんで、キリトに用があったんじゃないか?」

アルゴ「そうダ。キー坊、例の事だけどナ」

キリト「なんだよ・・・」

アルゴ「今日中なら、3980コル出すそーダ」

キリト「・・・さ・・・」

キリト(さんきゅっぱ?!どんだけだよ!)

上条「・・・何の話だ?」

浜面「あまり詮索しないのが、大人のマナー」

アルゴ「その通リ!で、どうするんダ?」

キリト「」チラ

キリト(あまり、大事にさせたくないから)

浜面「キリト、なんか重要な話っぽいから、俺達でてようか?」

キリト「・・・そうしてくれると助かる、悪いな」

上条「大丈夫だって、終わったら呼んでくれよ」

キリト「あぁ、分かった」


バタンと扉が閉まる音が響く、


297: 1 2012/11/11(日) 21:23:40.03 ID:kb5Y5JSy0
アルゴ「結構いいやつそうだナ」

キリト「そうだな・・・で、この《アニールブレード》の事なんだけど――」



廊下、扉前にて



浜面「どうだ聞こえるか?」

上条「無理、全然聞こえねぇや」

浜面「やっぱSAOだとシステム的にダメなのかな・・・」

上条「でも、キリトの顔、相当困ってたぞ」

浜面「クライアントとか言ってたからな、アルゴが何かしらの案件を持ってきたんだろ?」

上条「だけど、その案件でキリトは困ってるんだろ?」

浜面「そうなんだけどなー、ってか、お前はやっぱキリトを何とかしたいのか?」

上条「そりゃ困ってんだから、何とかしなくちゃいけないだろ?」

浜面「はぁ・・・この考え方が上条のヒーローたる所以なのかもな」

上条「?」

浜面「なんでもねぇよ、」

キリト「終わったぞー」ガチャリ

298: 1 2012/11/11(日) 21:25:31.56 ID:kb5Y5JSy0
上条「早かったな」

浜面「あれ?あのチッコイノは?」

キリト「アルゴなら隣の部屋に・・っ!?」

上条「ん?(どうしたんだ?)」

キリト(やばい!そこの部屋だとアスナとミコトが!!)


キリトが慌てて中に戻る、だが


「わああ?!」

「・・・きゃあああああああああああああああ」

「・・・いやああああああああああああああああ」


驚声と悲鳴が盛大に辺りに響いた後


キリト「へぶ!!」ドサ

上条「キリトどうした!!!」


倒れたキリトに慌てて近づく上条、だが・・・


上条「へ?ぶべら!!」ドサ

浜面「か、上条!?」


キリトと上条がいきなり、すっとんきょんな声を出して倒れた。
もちろん死んだのではなく、ただ気絶しただけだ。
浜面は2人に近づき


浜面「お、おい!!上条!キリト!しっかりしろ!!いったい何が――」

「浜面さん・・・」

「・・・・なにやってるんですか?」

浜面「?!」

299: 1 2012/11/11(日) 21:27:52.00 ID:kb5Y5JSy0
そこには2人の少女がいた、2人とも風呂上りなのかカットソーなどの衣類だけで、防具類はつけてない。
SAOだと着替えは一瞬なので、タオルを巻いて湯上りの煙が出ることななく、すぐ着替えることができる。
つまり、浜面は2人の裸を見たわけではない、一瞬の差で回避したのだ


浜面(つまり、こいつらは見ちったわけか・・・かわいそうに。・・・っつーか)

浜面「なんで御嬢さん達は剣を持っているの?」


浜面尋ねた理由は少女たちの格好だ、先に述べた通り美琴とアスナは衣類だけで防具はつけてない、だが手には剣が握られている。
まるでこのまま彼を攻撃する直前のようだ、目つきは冷徹にゴミを見下げるがのごとく、麦野とは違うベクトルの恐怖を感じる


浜面(何これ・・・なんでこうなってるの?俺)

御坂「ねぇ・・・・浜面さん?」

浜面「は、はい!!」

アスナ「このことなんだけど・・・」

御坂「今すぐ忘れて、二度と思い出さないのと」

アスナ「今この場で、記憶を消されるの」

御坂・アスナ「「ど・っ・ち・が・い・い?」」

浜面「ぜ、前者でオネガイシマス」

317: 1 2012/11/18(日) 20:00:18.65 ID:7dTpaDna0
記憶がない。俺は1度経験してるが、今回は前回よりもまだいい。
前回、と言うか俺の今現在の記憶の始まりは、病院のベットの上。
カエル顔の医者曰く、脳が破壊されてて、二度と戻らないと告げられた。
今回は思い出そうと思ったら、思い出せるが


「思い出したらコロス」


この様な物騒なことを御坂に言われた、俺もさすがに命は惜しいので思い出してない。
キリトも記憶がないらしく、アスナに同様に脅されてるので、どうにも腑に落ちない感じだ。
ちなみに、浜面は昨日のことがわかるらしいが


「絶対に言えません・・・」


教えてくれない。
何度か問い合わせても教えてくれない、いつか聞けるか?
ただ、今言えるのは


「「不幸だ・・・」」

318: 1 2012/11/18(日) 20:02:35.97 ID:7dTpaDna0
つい本音がこぼれた言葉が、キリトと被った


さて、今現在の状況を説明しよう。
俺達はこれからボス討伐に向かう、このゲームが始まって1カ月、初の大規模戦。
他の奴と戦うのも初めてであり、何より連携も初めてだ。
上手くやれるのか、俺?!


「おい!」


後ろから掛けられたトゲのある言葉。
思わず振り向くと、サボテンヘアーの男。
キバオウ、俺達がサポートするE隊のリーダー、どうも元βに敵意を燃やしてるみたいだ。
俺はそんなこと気にしないで、一緒にクリアを目指した方がいいと思うのだが


「ええか、今日はずっと後ろ引っ込んどれよ。ジブンらは、ワイのパーティのサポ役なんやからな」


「・・・っな!」


何言ってんだこいつ


上条「そんな言い方無いだろ!」

御坂「そうよ!確かに足手まといかもしれないけど、それでもあたし達――」

キバ「なら、その布外してもらおか?」

御坂「・・・」


前にも軽く触れたが、美琴は現在布で顔を覆ってる。
それにはちゃんと理由があるが、それは今度まとめて話をしよう

319: 1 2012/11/18(日) 20:04:43.46 ID:7dTpaDna0

キバ「外せないんやな?」

御坂「・・・そうよ」

キバ「なら大人しくしといてもらおか。顔隠しとるやつなんか信用できへんしな」

上条「そこまで言うか――」

浜面「わかった!!大人しくあんた達の狩り漏らしを相手にしてるよ」


キバオウの言い草に観に来た上条の前に、浜面が出る。
これ以上ヒートアップしても収集が付かないと思ってだろう


上条「浜面!!てめ――」

キバ「ほぅ。話が解るやないかい」

浜面「ただ!お漏らしが多すぎると処理すんのも大変だからな。漏らし過ぎるなよ、サボテン」

キバ「さ、さぼ、サボテン?!」

御坂「・・・っぷ」

アスナ「ぷっ・・・」

キバ「・・・くっ、まあこんぐらいにしといたるわ」

浜面「・・・ふぅ、何とかなったぁー」

キリト「・・・よく言えたな」

浜面「あん位余裕だよ。それより大将、ことを大きくするなよ・・・」

上条「すまねぇ・・・」

320: 1 2012/11/18(日) 20:12:08.81 ID:7dTpaDna0
アスナ「それにしても・・・何、あの言い方・・・」

浜面「素人共は調子のんなってことかな・・・」

キリト「かもな・・・」


キリト(それとも・・・元βは調子乗るなって意味か?・・・)チラ


キリト「・・・え?・・・」

上条「どうした?」

キリト「いや・・・なんでもない」


「みんな、いきなりだけど――ありがとう!たった今――」


耳慣れた美声が響く、騎士ディアベルによる挨拶が始まった。
うおおっと言う歓声や滝のような拍手が混ざり、広場を揺らすような勢だ

321: 1 2012/11/18(日) 20:12:58.90 ID:7dTpaDna0
浜面「いつもながら、盛り上げるのがうまいこと」

上条「大覇星祭の時もうちのクラス、こんな感じだったかな・・・いや、もっと静かだったか」

御坂「ま、お通夜気分で行くより、全然いいでしょ」

上条「・・・それもそうだな」


上条達が話してると、ディアベルの話は締めに入ってた


「・・・勝とうぜ!!」


また約40人の雄叫びが力強く響く、この時キリトは一か月前の始まりの町の1万人の絶叫に近いと思っていた

322: 1 2012/11/18(日) 20:13:52.35 ID:7dTpaDna0
迷宮区までの大名行列は、全体的に和やかな雰囲気だ、むろん上条達もいつもと違い、心にゆとりがあるが


上条「なんかなー・・・」

御坂「なんかねー・・・」

浜面「言いたいことはわかるわ・・・」


まるでこれから、体育祭の騎馬戦でも始まるかの空気。
嫌いではないが、リラックスしすぎだろと心の中で突っ込んだ3人


アスナ(・・・あなた達もそうでしょ・・・)

323: 1 2012/11/18(日) 20:15:43.32 ID:7dTpaDna0
上条「にしても、MMOの移動の時ってこんな感じなのかな?」

浜面「俺はやったことないから解んないな・・・キリトはあるか?」


キリト「え?あ、あぁ。コントローラーとかキーボード、いじってるからそんな暇ないよ。
   尤も、フルダイブ型なんてこれが初めてだからな、何とも言えないよ」


上条「・・・なるほどなあ」

御坂「つまり、どゆこと?」

上条「FFとかDQの移動みたいな感じ」

御坂「あぁ、なるほど」ポン


キリト(いや、それは違うと思うぞ)


アスナ「・・・本物は、どんな感じなのかしら」

キリト「へ?ほ、本物?」

浜面「あぁ、カチコミ前の雰囲気ってことか?」

アスナ「カチコミって・・・そうじゃなくって、実際に剣士とかいたら、怪物に挑みに行く時にどんな気分だったのか・・・そういうお話」

上条「なるほどな」

御坂「やっぱ、ピリピリしてたんじゃない?」

浜面「いや、この後どこで飯食うかとか気楽だったんじゃね?」

キリト「多分、それを日常にしてるんであれば、喋りたいことがあれば喋るし、なければ黙る。そんなもんじゃないかな?」

御坂「このボス戦への光景も、日常になるのかな?」

キリト「いずれはそうなるよ」

アスナ「・・・ふふっ」

上条「どうした?」


324: 1 2012/11/18(日) 20:19:28.87 ID:7dTpaDna0
アスナ「笑って御免なさい。あなた達・・・変なこと言うんだもの。この世界は究極の非日常なのに、その中で日常だなんて」

御坂「ははっ・・・確かにそうね」

キリト「確かにそうだな・・・でも、確実に日常になるよ。今回のボスを倒しても、後99層残ってる」

御坂「ここまで約1カ月、正直2,3年はかかるよ・・・きっと」

上条「俺達はそのくらいの覚悟はした・・・キリト、お前もだろ?」

キリト「あぁ・・・正直覚悟はしている」

アスナ「・・・強いのね、あなた達」

浜面「強くなんかないさ・・・」

上条「もっと変な日常を送ってるからな」

アスナ「わたしには、とても無理よ・・・」

御坂「大丈夫ですって、一緒にがんばりましょ!」

キリト「それに、上の層にはもっとすごい風呂があるんだぜ」

アスナ「ほ、ほんとに?」パァァ

アスナ「」ハッ

アスナ「・・・思い出したわね」

キリト「へへっ」

上条「風呂、風呂・・・あぁ!昨日キリトが倒れたと思ったら、そこに御坂とアスナさんがいtおぱ!!」ドゴ

御坂・アスナ「「言うな!!」」

キリト・浜面((コエー))

浜面「ってか、大将どうすんだよ?!」

御坂「浜面さん達が運んでよ」

アスナ「キリト君も運んでよ、それで腐った牛乳なしにしてあげるから」

浜面「まじかよ・・・」

キリト「うそだろ・・・」

御坂「じゃ、おねがいね」

キリト・浜面「「不幸だ・・・」」ヨッコラショット


上条「」ズルズルズル


325: 1 2012/11/18(日) 20:21:24.09 ID:7dTpaDna0
迷宮区最上階


彼等は現在ボスの部屋の前にいる


キリト「いいか、今日戦闘で俺達が相手する《ルインコボルド・センチネル》は、ボス取り巻きの雑魚扱いだけど十分に強敵だ」

浜面「昨日言った奴か?」

キリト「そうだ、こいつらは、頭と胴体の大部分を金属の鎧でがっちり守ってる」

アスナ「つまり、私のレイピアだと喉元を貫けばいいと」

キリト「そうだ」

上条「俺達はどうしたらいい?」

キリト「片手剣だから大丈夫だと思うけど、なるべく鎧がない所がいいな。ってか、いつ復活した?・・・」

御坂「こいつは置いといて・・・相手がスタンしたら飛び込んだらいいんでしょ?」

キリト「そんなとこだ」


其々手順を確認し終えると、前の方でディアベルの声が聞こえた


「――行くぞ!」


彼がそう言うと、ボスの部屋の扉が開いた。

326: 1 2012/11/18(日) 20:25:09.51 ID:7dTpaDna0
長方形の薄暗い部屋、入ると壁にあった松明がぼっ、ぼっ、と奥へ順々に光ってく。
そして、奥へ行くと巨大な玉座が現れる。
そこには何者かが座ってる、ここからでも解るほどの巨体。
その者を全身照らし出す前に動いた、俊敏に宙を舞い一回転、地響きと共に着地、
そして部屋全体を震わせるような咆哮、

獣人の王《イルファング・ザ・コボルドロード》

いかにもゲームに出てきそうな風格に、右手の持つ斧、腰にある巨大な湾刀。


御坂「ミノタウロスに刀とか、またベタなこと・・・」


美琴が感想を漏らすが敵は奴1匹ではない、

後ろの穴から3匹の取り巻き《ルインコボルド・センチネル》が飛び出てきた。

その3匹が一斉に向かってくる、そのうちの1匹に猛ダッシュする2人、キリトとアスナだ。
2人の息はぴったり合ってた、まずキリトがコボルドの長斧をガードし振り上げる。
そして「スイッチ!」の言葉と共にアスナのレイピアが喉元に当たる、見事な連携だ

327: 1 2012/11/18(日) 20:29:30.51 ID:7dTpaDna0
上条「す、すげぇ・・・」


見とれてしまった上条だったが、その刹那


キリト「カミジョウ!そっち行ったぞ!!」


キリトの言葉と共に我に返る、キリト達が相手してたコボルドが今度は彼に目標を変え向かってくのだ。
すぐさまガードしようとするが、距離が近い


上条(やばい!)


ガキィィィ、と金属のぶつかる音が鳴る。
何とかガードしたがかなり無理な体勢だ、力を入れようにも難しい。
よく見ると剣がもう一つある


浜面「大丈夫か大将!!」

上条「浜面!!サンキュー」


浜面が寸でのとこで入ってくれた、だが彼もかなり無茶な体勢だ。
コボルドはそのまま押し潰そうとさらに力を入れる


御坂「なにやってるの!!早く押し上げて!!」

上条「解ってるけどっ・・・こいつはっ・・・」ググ

浜面「結構っ・・・きびいかもっ・・・」ググ


スキルを発動させようにも、このまま押し上げようとしても、力が入りにくい



328: 1 2012/11/18(日) 20:30:09.50 ID:7dTpaDna0
上条(このままだと・・・はっ!?そうか!)

上条「浜面!!」

浜面「なんだよ!!」

上条「このまま押し倒されるぞ!!」

浜面「は?!何言って――」

上条「ずべこべ言わず、やるぞ!!」

浜面「ック!!わかったよ!!」グン


足の力を抜き、そのまま後ろに倒される。そのさなか


上条「せえぇぇやっ!!」ガン


上条はコボルドを蹴り上げる、そのままコボルドは宙に舞い転がり美琴の前に行く


御坂「なるほどねっ!!」ザン!!


頷きながら美琴はコボルドに一撃を見舞いした、コボルドは光の結晶となり消えた


キリト「GJ!!」

アスナ「そっちも」

上条「サンキュウ!!」

浜面「お前もな!!」

御坂「ありがとう!!」


お互いの褒め合う、前の方から「2本目!!」と声が聞こえる。
見るとボスコボルドのHPが1本消えてる、そして再び《センチネル》が追加される


キリト「行くぞ!!」

上条「おう!!」


そして、その追加されたコボルドに彼らは向かっていった

329: 1 2012/11/18(日) 20:31:35.67 ID:7dTpaDna0
「はあ、はあ・・・」


肩で息をする、別HPが黄色になったわけではない。
初めての剣での長い闘い、美琴は少し精神的に疲れただけだ。
別に剣を全く使ったことがないわけではない、能力で過去砂鉄の剣を作ったこともあるし、それで戦ったこともある。
だが、このような長い闘い、特に近距離戦はあまりない


御坂(結構精神的に来るのね・・・無意味に肩で息してるし・・・)


「大丈夫か?」


御坂「?!」


美琴に声を掛けたのは


御坂「まだまだ余裕よキリト君・・・」


お互い背中を向けて周りを見る、見たとこ瀕死の者はいない

330: 1 2012/11/18(日) 20:33:41.55 ID:7dTpaDna0
キリト「なら結構!すごいな、初心者でここまでやるなんて」

御坂「リアルでも色々あったからね・・・そっちもさすが経験者ってとこね」

キリト「・・・いつから気づいてた?」

御坂「・・・やっぱそうなんだ・・・最初は宿以外にも泊まるとこあるって言った時。
 攻略本にも書いてなかった情報なのに、いくらなんでも知るの早過ぎよ」


キリト「結構速いな・・・」

御坂「確信したのは、この戦いの前のコボルドの説明。いくらなんでも詳しすぎるもん、1回経験しないとあそこまで的確に言えないよ」

キリト「なるほどな・・・俺も結構甘いな・・・で、俺をせめるのか?」

御坂「そんなことしないよ、私達仲間でしょ!」

キリト「仲間か・・・」

御坂「少なくとも・・・私たちは絶対にしないよ」

キリト「上条達もか?」

御坂「えぇ・・・あいつは困ってる奴がいたら絶対に助ける、そんなやつよ」

キリト「まるでヒーローみたいだな・・・お人よしのっ!!」ザン

キリトが近づいてきたコボルドを切り掃う

キリト「俺も、あんたに聞きたいことがある!!」

御坂「何よ!!」

キリト「・・・長くなるから、この戦い終わってからな!!」

御坂「・・・わかった」


上条「そっち行ったぞ!!」


御坂「とりあえず、早く片付けましょっ!!」

キリト「おうっ!!」

331: 1 2012/11/18(日) 20:35:20.71 ID:7dTpaDna0

「何話してるんだ、あいつ等?」


「そっち行った!!」


「っつ!!」ガン


曲刀で抑える、前回と違い今回は力が入る


「スイッチ!行くぞ!!」


「わかった!!」


浜面の掛け声とともにアスナが体勢に入る、そしてコボルドの喉元に《リニアー》が炸裂する


浜面「すげえなアンタ」

アスナ「そっちこそ、なかなかね」

浜面「俺は、やることやって生き残るだけさ」

アスナ「生き残るね・・・」

浜面「仲間や女のためにな」

アスナ「え?!彼女いるの?」

浜面「お!気になってた?もしかして」

アスナ「まさか・・・あなたみたいなチンピラ負け犬フェイスに彼女できるんだな~と思って」

浜面「そこまで言うか・・・」チキショウ

アスナ「・・・こんな日常もいいかもね」

浜面「?なんだ・・・」

アスナ「なんでもないわ・・・さ!次いくわよ」

浜面「おう!!」




332: 1 2012/11/18(日) 20:38:23.27 ID:7dTpaDna0
「あいつ・・・滝壺に怒られるぞ・・・」


「どうした!カミジョウ!?」


「なんでもt!!・・・ない!!」ザン


上条がコボルドを振り払う、後ろにはキリト。
状況はプレイヤーたちがかなり有利な方で、ボスコボロドのHPもあと少しで残り最後のバーに入る。
そして、コボルドの方も上条やキリト達がかなり片づけてる。E隊のキバオウ達も善戦してるが、速さではこちらの方が速い


キリト(これなら、キバオウも文句ないだろう・・・)


「アテが外れたやろ。ええ気味や」


上条・キリト「「?!」」


近くからキバオウが声を掛けてきた


キリト「・・・なんだって?」

上条「おい!!どおゆうことだよ!?」

キバ「ふん!ならコイツに聞いてみいや。昔、汚い立ち回りでボスのLAを取りまくってたコイツにな。・・・俺は聞いただけや」

上条「LA?」

キリト「・・・誰に聞いた・・・どうやってβ時代の事調べたんだ?」

キバ「決まっとるやろ。《鼠》や、奴から情報買ったちゅとったわ。ハイエナ探すためにな」

キリト「・・・アルゴ?!」

キリト(違う、アルゴは元βの事絶対に言わない)


上条「アルゴって・・・あの人か、おい!何なんだよ?!」

キバ「ギャーギャーウッサいやっちゃな、そこのβに聞いとき」

上条「それって――」

333: 1 2012/11/18(日) 20:39:54.33 ID:7dTpaDna0
「ウグルゥオオオオオオオオオオオオ」


《イルファング・ザ・コボルドロード》の雄叫びが上条の会話を遮る、ディアベルたちがHPを最後の1本まで削ったのだ。
そして穴から最後の《ルインコボルド・センチネル》が出てきた。


キバ「雑魚コボ1匹くれたるわ。あんじょうLA取りや」

キリト「・・・」グッ

上条「・・・キリト」

キリト「・・・カミジョウ・・・今は――」


浜面「大将!!」


不意に浜面の声が聞こえた、見るとコボルドを相手にしている


浜面「早く来てくれっ!!」


キリト「行ってやれよ・・・」

上条「キリト・・・」

キリト「・・・後でまとめて話すよ・・・」

上条「・・・あぁ、わかった。後でちゃんと話せよ」ダ

キリト「あぁ・・・」


上条が行った後


アスナ「・・・何を話してたの?」

キリト「いや・・・。――まずは、敵を倒そう」

アスナ「・・・えぇ」

334: 1 2012/11/18(日) 20:41:38.53 ID:7dTpaDna0
上条「浜面!!」

浜面「来たかっ・・・上にあげるぞっ!!」グッ

上条「わかった!!」

浜面「せいっ・・・やっ!!」ブン


浜面が先と同じようにコボルドを宙に蹴り上げ、


上条「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


上条がそのまま突っ込みコボルドを引き裂く、見事に決まりコボルドは結晶となって消えた


上条「大丈夫か?浜面?!」

浜面「なんとかな・・・大体片付いたか?」

上条「そうっぽいな・・・」

御坂「大丈夫?!2人とも!」

上条「おう!!御坂の方は大丈夫っぽいな」

御坂「私を誰だと思ってるのよ。ってか、少しは心配してよ・・・」

上条「?なんか言ったか?」

御坂「何でもないわよ!!バカ!」

上条「?」

浜面(やれやれ・・・)


「だ・・・・・・だめだ、下がれ!!全力で後ろに跳べ―――――ッ!!」

335: 1 2012/11/18(日) 20:44:37.11 ID:7dTpaDna0
絶叫が聞こえた、聞き覚えのある声キリトだ。
キリトが前方のC隊、ディアベルたちに向けた言葉だった。
見るとさっきまで居たはずの《イルファング・ザ・コボルドロード》がいない。
どこだ、上を見ると宙高くにいて体を捻ってる。そして、スキル《旋車》が発動する。
ディアベルを含むC隊は吹き飛ばされ、床に叩き伏せさせられる。
平均HPゲージは黄色まで削られてた


浜面「ウソだろ・・・一撃で半分持って行った・・・」

上条「」ダッ

御坂「ちょっとあんた!!」

浜面「あいつ助けに・・・」


上条は走った、全速で


上条(間に合えっ!!)


だが、彼のダッシュも虚しく


「グルゥオ!!」


イルファングの攻撃がC隊の1番前、ディアベルに下った。
いや、上がったの方が正しいのかもしれない。
ディアベルは攻撃を喰らい宙に浮かび、無残にも上下幾重にもの攻撃を喰らう。
そして、最後の1撃で20メートルぐらい吹き飛ぶ、その先にはキリト達がセンチネルを切り掃い助けに向かおうとしてる

336: 1 2012/11/18(日) 20:47:02.35 ID:7dTpaDna0
「おい!!兄ちゃん!!上!!!」


野太い声、両手斧使いのエギルの声が響く。
上条は上を見るとディアベルを吹っ飛ばしたイルファングが、今度は彼を目標にし直情から落ちてくる


上条(やばい!)


慌てて剣を構えガード姿勢に入るが、このままでは正直力負けする


上条「」スッ


目を閉じ覚悟を決めた


ズギン!!!


ずっしりした音と重さが体に響く。だが、切られた感覚はない


「・・・何やってるのよっ」


「諦めるなんて、お前らしくないぞっ!!」


声、美琴と浜面の声、2人が来てくれた。イルファングの刀を3人掛で抑える


上条「・・・わりいっ・・・ありがとうっ・・・」

御坂「お礼ならっ・・・後でっ・・・殴らせなさいよっ・・・!」

浜面「それもそうだけどっ・・・この後っ・・・どうするっ」

上条「最初のっ・・・パターンはっ」

御坂「絶対にっ・・・無理!!」

浜面「まず・・・蹴り上げるっ・・・自信がっ・・・ねぇ」

上条「やばいっ・・・な」


3人ともダメかと思った、その時


「ぬ・・・おおおおっ」

雄叫びと共にイルファングが後ろに下がる、両手斧使いエギルがフォローしてくれたのだ


「B隊!少し引き付けろ!!」


「「「「おう!!!」」」」


御坂「た、助かった・・・」

上条「ありがとう・・・ございます・・・」


「例はいい、早くPOTしろ」


浜面「は、はい!」


「あと、騎士様を見てきてくれよ」


上条「・・・わかった」

337: 1 2012/11/18(日) 20:49:18.91 ID:7dTpaDna0
上条達はその場を離れると、ディアベルが吹っ飛んだ方へ走りながらポーションを飲む。
SAOのポーションはすぐ回復するのではなく、ジワジワ回復していくタイプなので時間が掛かる。
なので回復中は後ろに下がり、HPが多い者とスイッチする。
しかし、このポーション不味い。
話は戻りディアベルの元に近づく上条達


上条「おい!!大丈夫か!!おい!!」


キリトに抱えられてるディアベルに声を掛ける、だが反応が薄い。
全身に切り傷を意味する赤いエフェクトがあるが、あまりにもゲーム的過ぎて現実味がない。


「・・・うっ」


御坂「?誰か!ポーションはないの?!」

キリト「俺のが――」


キリトがポッケからポーションを出そうとするが


「」ス


キリト「?!」


ディアベルがキリトの手を抑えた


「・・・後は、頼むキリトさん。ボスを、倒」パリン!!


言葉を言い終える前に、ディアベルの体は砕け散った。さっきまで倒してたモンスターと同じように



これが、上条達がSAOで初めて体験する  人の死

362: 1 2012/11/25(日) 16:40:48.93 ID:iyWbULif0
うわあああああああ――


悲鳴の様な叫び声がボスの部屋に響いた、この部屋にいる全員が金縛りに罹ったかのごとく動いてない。
それは上条達も同じことだった、目を見開き武器を握りしめその場にいるだけだ。
リーダーの死、それはこの集団にどれほどの混乱を与えるか、計り知れない。
それよりもこの世界での死、あまりにも呆気ないと言うか現実味のない死に方。死体も残らない。


上条当麻は思い出した、昔、仲良くなった少女が少し間を開けたら路地裏で、血まみれになって死んでたことを。

御坂美琴は思い出した、自分のクローンと言われる存在が、片足を捥がれ機関車に押しつぶされたのを、
体の中から破裂する瞬間の映像をLIVEで見たことを。

浜面仕上は思い出した、自分の仕事仲間が自分のリーダーに体を上下に引き裂かれ殺されたことを。


だが、どれも血が滴り落ち、臓物が外絵出てる生々しいものだった。
しかし、先ほどのディアベルの死は?ただ砕け散るだけ、あの鉄のような独特の生臭さもない。
まるでゲームの様に――


「くっそ」バン

363: 1 2012/11/25(日) 16:41:47.07 ID:iyWbULif0
拳が床に叩きつけられる。上条だ


上条「なにが、ケームであって遊びではない、だよ・・・」


彼は救い出せなかった。あと少しで、あと少しで手が届きそうだったのに


上条「ちきしょう・・・」


彼の本音がこぼれる


キバ「・・・何で・・・何でや。ディアベルはん・・・何でリーダーのあんたが最初に・・・」


「グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」


無慈悲にも、イルファングが再び戦闘態勢に入ったのか、部屋全体を震わせる大音量の咆哮を轟かせる。
だが、誰もまだ動けない、このまま攻略は失敗に終わり、全層クリアは夢となって消えるのか

364: 1 2012/11/25(日) 16:44:40.40 ID:iyWbULif0
「・・・へたってる場合か!」


低い叫び声が響く


キバ「な・・・なんやと・・・」

キリト「E隊リーダーのあんたが腑抜けてたら、仲間が死ぬぞ!!」

キバ「くっ!!」

キリト「カミジョウ!!」

上条「なんだよ!!」

キリト「悔しかったら、早く回復体勢になれ!!今のままだと足手まといだ!!」

上条「っ…そこまで言うかよ!!」

キリト「いいか!コボルドはまた追加で湧く、それを処理すんのはカミジョウ!!あんた達だ!!」

キバ「なら自分はどないすんねん!1人逃げるんか?!」

キリト「そんな訳あるか!決まってるだろ・・・ボスのLA取りに行くんだよ!」


キリトが剣を構え、上条達の前に立。すると隣にもう1人


アスナ「1人じゃいくらなんでも無理でしょ・・・私も行く」

キリト「・・・わかった」


2人は深く大きく息を吸い


「「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」


365: 1 2012/11/25(日) 16:46:11.23 ID:iyWbULif0
イルファングの元へ、声を張り上げながら突進していった。
その時を同じくして穴から新たなコボルドが湧いた


御坂「また敵が!」

キバ「くっそ!!あんな奴らばっか目立たせてたまるか!おい、E隊!雑魚ども蹴散らしに行くぞ!!」


「「「「おう!!」」」」


キバ「それと自分ら!!」

上条「なんだ!!」

キバ「体力ええ感じになったら、あいつらとスイッチせい!いくらなんでも2人じゃ体力もたん!」

上条「・・・わかった」

キバ「E隊追加や!!この後ろ3人に雑魚ども近づけるなよ!!」


「「「「了解!!」」」」


キバ「いくでぇぇぇぇ!」


「「「「おぉぉぉぉぉ」」」」


ここから再び全体の士気が上がり、ボスへの攻撃が始まった


366: 1 2012/11/25(日) 16:48:47.30 ID:iyWbULif0
「す、すげぇ・・・」


ここからの攻撃は凄まじいものだった、浜面が呟くのも無理はない。
特にキリトとアスナの攻撃は見事な物だった、先のコボルドの時もそうだったが流れる様に連携をとってる。


浜面(キリトがうまいのは、元βからだと思うど・・・)

御坂(アスナさんもすごい!リニアーであの速さ、とても素人には見えない!)

上条「・・・」


美琴や浜面が、キリト達の戦いを見てる最中、上条は違うところを見ていた。
彼が見てるのは自分のHPゲージ、見つめていたってすぐに満タンに成るわけではない。
だが、彼は早くキリト達と共に戦いたい、ジッとしているのができない彼らしい思考だ


御坂「あ・・・」

上条「?!」


美琴が小さく反応した、見るとキリトの前には跳ね上がってきた相手の刀。
前に見た、しかもついさっき。
それはディアベルを死に至らしめた連続スキルの最初の一手


浜面「やばい!!」

御坂「キリト!あぶな――って、あんた!まだ」


美琴が気づいた時には彼はもう全力でダッシュしてた、彼はこのままだとキリトがヤバい!それだけで体が動いてた。
キリトは攻撃を喰らった後、体勢を立て直し膝を着いてたがその刹那、アスナがイルファングに突っ込もうとしてた


「・・・だめだ!!」


キリトが叫ぶ、先の攻撃で彼もHPを3割ほど持ってかれてる。
そして、アスナの目の前でイルファングがまさにスキルを発動させ斬りかかろうとしてる


(・・・・・・まにあえっ!!)


上条が心の中で叫ぶ、ほぼ特攻の勢いでイルファングに挑む


「はぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」ズドン!!


上条がソードスキル《ソニックリープ》で突っ込んだ、彼のここ1番の攻撃はイルファングを後ろへよろめかせた。

367: 1 2012/11/25(日) 16:50:48.41 ID:iyWbULif0
キリト「カミジョウ!!」

上条「大丈夫か?!」

キリト「あぁ・・・ってか、お前まだHPが――」


「うちの大将はこうゆう奴なんだよ!!」


「じっとできないバカってこと!」


上条「浜面!御坂!お前らまだHPが・・・」

御坂「あんたに言われたくない!」

浜面「俺も、仲間を見捨てられる質じゃないんでね」

キリト「・・・ありがとう」

上条「はやくPOTして来いよ!それまで持たせる」

キリト「わかった・・・頼む」


キリトは上条に例を言うと少し下がり、その場にいる者に向かってありったけの声で叫ぶ


キリト「ボスを後ろまで囲むと全方位攻撃が来るぞ!技と軌道は俺が言うから、正面の奴だけ受けてくれ!
  無用にソードスキルで相殺しなくても、盾や武器できっちり守れば大ダメージは喰らわない!」


「「「おう!!!」」」


その場にいる者全員の声が重なった


368: 1 2012/11/25(日) 16:53:02.22 ID:iyWbULif0
キリトの指示は素晴らしく


「右水平斬り!」


浜面「ふんっ!!」ギン!!

御坂「はぁあああ!!」ザン!!


「左斬り降ろし!」


上条「うをっ!!」ガン!!

アスナ「っせい!!」シュン!!


上条達は正面切って攻撃せず、ガードして隙ができたところで攻撃する。
シンプルだが、確実にボスのHPを削ってる。その中でもアスナは


アスナ「はぁあっ!!」シュンシュン!!!!」


彼女はイルファングが少しでも硬直すると、透かさず《リニアー》を叩きこむ


キリト(よくもあんな、危なっかしい・・・)


しかし、危なっかしいのは何も彼女だけではない


浜面「っぐ!!」ギャン!!

上条・御坂「「はぁあああああああああああああああ!!!!」」ズザン!!


彼ら3人も、1人が攻撃を抑え残りの2人が斬り込む。
典型的なスイッチをしているが、いかんせん前に出過ぎてる。
エギル達の様に大型の斧や、盾を装備してない彼らにとってボスの1撃1撃は確実に彼らのHPを削ってるのに・・・
だが、削られてるのはボスも同じだ


浜面「どっせぇええええええええいいい!!!」ザンン!!!


彼の攻撃でボスのHPが赤ゲージに突入した。が


浜面「よっと・・・おろっと」

キリト「・・・早く動け!!」


浜面「へ?」

369: 1 2012/11/25(日) 16:55:36.39 ID:iyWbULif0
キリトが叫んだ。
浜面が着地したのはボスの後ろ、これによりイルファングが《取り囲まれ状態》と感知し、どう猛に吠えた。
垂直にジャンプすると、己の体を巻き絞ってく。全方位攻撃《旋車》


キリト(やばい!!)


キリトは走り始めた、まだHPが回復しきってない、彼もまた体の方が先に動くタイプだった。
キリトは走りながら愛剣を肩に担ぎ、叫びながらイルファングに向かってく


キリト「届・・・けぇー―――――っ!!」ザシュウッ!!


彼の剣がイルファングの左腰に刺さり、そのまま大きな巨体が床に叩きつけられる


「グルゥウ・・・」


キリト「今だ!!全員――全力攻撃!!」


彼の肺の息が無くなるほどの声に


「「「「「「お・・・・おおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」


残りの者も叫び声で返した。
彼らは一斉にスキルを発動させる、色とりどりの光が炸裂する。
現在イルファングは《転倒》状態で手足をバタつかせてる。
この状態で一気にHPを0に出来れば彼等プレイヤーの勝ち、
だが再びイルファングが立ち上がったら今度こそ間違いなく《旋車》が炸裂する。
いわばこれは賭けだ


370: 1 2012/11/25(日) 16:57:30.20 ID:iyWbULif0
「グウウウウウウ・・・」


手足をバタつかすのをやめ、イルファングが立ち上がろうとする


上条「させるかっ!!」


上条がイルファングに飛び込むが


「ふぉん!!」ブン


巨大な刀で薙ぎ払うように振る、


上条「ふぶるあ!!」


声にならない言葉を上げる、刀の先が上条の下あごに直撃。彼の下あごは吹っ飛び彼自身も吹っ飛ばされる


浜面「大将!!」

御坂「あんた!!」


2人が駆け寄る、彼の下あごは無く赤く光ってる


「兄ちゃん!大丈夫か?!」


巨漢の男エギルも来た


上条「ごっ・・・ふぁっ・・・」

浜面「喋るな!」

御坂「ねえ、ちょっと!死なないでよ!!」


美琴の目が軽く潤んでる、エギルが冷静に様子を見ると


エギル「大丈夫、部位破壊でまだHPはまだ残ってる!喉元にポーション突っ込んで大人しくしてるんだ」

御坂「は、はい!!」

エギル「後は――」


キリト「アスナ、最後の《リニアー》一緒に頼む!」


アスナ「了解!!」


エギル「あの2人がやってくれそうだ・・・」

371: 1 2012/11/25(日) 16:58:35.07 ID:iyWbULif0
エギルが2人を見つめる、彼の目線の先でキリトとアスナがイルファングに向かって走り出していた。


キリト「行・・・けぇ―――っ!!」


キリトが叫ぶとそれが合図のごとく2人はジャンプする。
まずアスナの《リニアー》が脇腹に刺さる、そしてキリトの剣が右肩から腹まで切り裂く


「お・・・おおおおおおおおおおおお!!」


彼は叫びながら剣を跳ね上げる、V字に切られ剣先は左肩から抜ける。
そして相手のHPは0になった


勝った


アインクラッド最初のフロアボス《イルファング・ザ・コボルドロード》はその体を光の粒子に変え消え去った

372: 1 2012/11/25(日) 17:00:42.71 ID:iyWbULif0
ボスが消え去ると同時に雑魚も消滅し、静寂が訪れる。
部屋も薄暗かったのがいつの間にか明るくなり、どこからか風も吹いてきた。


キリト(お、終わったのか?・・・)


キリトはまだ警戒が解けてない、が彼の手に白い手がそっと触れる


アスナ「お疲れ様」


アスナの白い手がキリトの手に触れる、全身の力が抜ける。
メッセージが届く、それはコル、獲得経験が表示された。
そのメッセージが合図になり皆の歓声がはじけた。
キリト達は上条たちの元へ近づく


浜面「お疲れ!!」

御坂「すごかったですよ!2人とも」

エギル「コングラッチュレーション!!見事な剣技だったぜ」

上条「ふぉふぇっとはん!!(おめっとさん!!)」

キリト「・・・何言ってるか解んないよ」

上条「ふぉあふぁいあふぉ!!(そりゃないだろ!!)」

アスナ「・・・っぷ、ごめんなさい」wwwwww


アスナが噴き出した、上条の下顎がないために舌足らずなってしまう言葉に、我慢できなかったらしい


キリト「笑うなって・・・っく、上条わりい」wwwwww


これにつられキリトも笑い出し、美琴、浜面、エギルもつられて笑い出し場は笑顔に包まれる。
ネタにされた本人はたまったもんじゃないが


上条「ふ・・・ふふぉうあ(ふ・・・不幸だ)」

キリト「はぁ・・・まあ、しばらく経ったら元の戻るから。な?」

上条「ふぉう・・・(おう・・・)」


373: 1 2012/11/25(日) 17:01:40.32 ID:iyWbULif0
この暖かい雰囲気の中、キリトに冷たくキツイ声が後ろから掛けられる


「―――なんでだよ!!」


泣き叫んでだような叫びに、場が静まり返る。
キリト達が振り返ると、鎧を着た男が立ってる


「―――なんで、ディアベルさんを見殺しにしたんだ!!」


この男はC隊、つまりディアベルの仲間の1人だ。
彼の他にもC隊の仲間が立ってる、皆顔をくしゃくしゃにし憎悪に満ちた顔をしてる


キリト「・・・見殺し?」


キリトが呟く、彼には言葉の意味がまだ解らなかった


「そうだろ!!だってアンタは、ボスの使う技知ってたじゃないか!!
アンタが最初からあの情報を伝えていれば、ディアベルさんは死なずに済んだんだ!!」

375: 1 2012/11/25(日) 17:28:54.75 ID:iyWbULif0
彼の叫びに残りのメンバーも


「そういえばそうだよな・・・」

「なんで・・・攻略本にも書いてなかったのに・・・」


疑問が広がってく、この疑問から導かれる答えはただ1つ。
その答えを言ったのは、キバオウ――ではなかった


「オレ・・・おれ知っている!!こいつ元βテスターだ!!」


答えたのはC隊の1人、キリトを指差しさらに叫び続ける


「ボスの攻撃パターンとか、旨いクエとか狩り場とか、元βだから全部知ってんだ!!知ってて隠してるんだ!!」


全て叫び終えたが誰も驚かない、薄々感づき疑念に思ってた事なのだろう。
そして、ボスのスキルを見切った時、確信したのだろう


上条「ふぉあえふぁ!!(お前ら!!)」


いくらなんでも言い過ぎの彼らに、上条が突っかかるが


「うっせえぞ!顎なし!!」

上条「ふぁんあと!!(なんだと!!)」


確かに、顎がないため何言ってるが解らない、


浜面「大将、俺が言う」

上条「・・・ふぁふぁっは(・・・わかった)」


締まらないと思ったのか、浜面がフォローに入る。
彼も言いたいことがあるのは同じだ

376: 1 2012/11/25(日) 17:31:14.38 ID:iyWbULif0
浜面「でだ、昨日配布された攻略本に、ボスの攻撃パターンはβ時代の情報だって書いてあったろ?」

エギル「仮に彼が元テスターなら、むしろ知識は攻略本と同じじゃないのか?」

「そ、それは・・・」


エギルも続いた、確かにこのままではキリトの分が悪くなる。
ここで引いてくれれば丸く収まるのだが・・・
しかし、事態は悪い方向へ流れてしまう


「あの攻略本が、ウソだったんだ!アルゴって情報屋がウソを売りつけたんだ!!」

キリト「・・・なっ!」

「あいつだって元テスターなんだから、タダで本当の事なんか教えるわけなかったんだ!」


酷い方向に流れ始めた。
元々のディアベルの死など事はどこへ行ったのか、今はただ元βへの劣等感や鬱憤が噴火しているに過ぎない。
このままでは元βを魔女狩りのごとくあぶり出し、下手こくと攻略そのものに影響が出てしまう


アスナ「あなた達、ね・・・」

御坂「あんた達ね!」


ここまで我慢してた2人も、ついに口を挟もうとした


キリト「・・・」ス


キリトが両手で2人を制す、そして俯いたまま


キリト「・・・ごめん」

377: 1 2012/11/25(日) 17:33:40.13 ID:iyWbULif0
2人に聞こえるぐらいの声で、キリトが呟く。
そして、ふてぶてしい顔で男たちを見てしゃべり始めた


「元テスターだって?・・・俺をあんな素人連中と一緒にしないでもらいたいな」


「な・・・なんだと!!」

浜面「お、おいキリト・・・」


いきなりの彼の態度と言葉に、一同は沈黙し固まる。だが、彼の言葉は続く


キリト「よく思い出せよ。SAOのβテストはとんでもない倍率だったんだぜ、その中で何人MMOのハイプレイヤーいたと思ってるんだ?
    今のあんた等の方がまだマシだな」


侮蔑極まりない態度、周りの目つきが冷たくなる


「――でも、俺はあんな奴らと違う」


「俺はβテスト中に、他の誰もが到達出来なかった層まで登った。
  ボスのスキルを知ってたのは、ずっと上の層で刀をつかうMobと戦ったからだ。
  他にもいろいろ知ってるぜ、アルゴなんか問題になんないくらいな」


彼は言い切った、お前らは元より他のβよりも自分は上の存在だと。だがこれでは・・


アスナ(・・・いいの、それで)

御坂(これだと・・・)

浜面(そこまで覚悟あるのかよ・・・)

エギル「・・・」


さっきまで一緒にいた4人は、早くも理解できたのか黙っているが。
これだと素人上りと、情報を独占する汚い奴、2つのカテゴリーにβテスターを分類できる。
大半のβは素人上りに分類されるだろう、汚い奴は彼1人になるのだから

378: 1 2012/11/25(日) 17:35:25.77 ID:iyWbULif0
上条「ふぃいと!!(キリト!!)」ダッ!!


この男は黙ってなかった、いくら他βの者のためとは言えこれではキリトが救われない


御坂「浜面さん!!あいつ抑えて!!」

浜面「おし!!」ガシ!!


浜面が上条を覆いかぶさるようにして抑えた、この時エギルも一緒に抑えた


上条「ふぁふぃふんあよ!!(なにすんだよ!!)」

浜面「だまってろ!!」

上条「ふぇも!!(でも!!)」

エギル「男の覚悟・・・お前も分かるだろ」ボソ


エギルが上条に聞こえるぐらいの声で話す、納得したかどうかは解らないが彼は黙る。


「そんなの・・・βテスターどころじゃねえじゃんか・・・」

「もうチートだろ、チーターだろそんなの!!」


今までキリトの言葉にイラついてたのか、一気に罵声が繰り出される。
チートやチータなど様々な罵詈荘厳がキリトに掛けられる、その中で《ビーター》という奇妙な言葉が聞こえた


キリト「・・・《ビーター》いい呼び名だなそれ」


呟くように言葉を出した後、キリトはニヤリとひたすらムカつく顔で辺りを見回し


キリト「そうだ、俺は《ビーター》だ。これからは、元テスターごときと一緒にしないでくれ!」

379: 1 2012/11/25(日) 17:37:20.70 ID:iyWbULif0
はっきりとした声。
彼は自らに烙印を押したのだ。元テスターのち、汚い方はこれから《ビーター》と呼ばれる。
もし、元テスターとばれた人がいても、もっとひどい奴がいる。
そうなれば元テスターはまだマシな対応を受けるだろう、そしてその敵意は彼《ビーター》に集まる。
彼のさっきまでの言動は、この流れを作るためだった


キリト「」ス


彼はウィンドウを操作する、するとさっきまでの装備から漆黒のコートへ変化する。
ボスのドロップアイテム《コート・オブ・ミットナイト》まるで、これが《ビーター》の特徴だ、と言わんばかりの目立つユニーク品。
装備を終えると彼は、奥にある小さな扉へ向き直る


キリト「2層の転移門は、俺が有効化しといてやる。付いてくるのは勝手だが、所見のMobに殺される覚悟しとけよ!」


言い放つと彼は歩み始めた、一瞬上条たちの方をチラっと見た。
彼の眼にはどのように映ったのだろう、何もかもわかってる、そんな眼をしているアスナ、美琴、浜面、エギル。
そんなの納得いかねえよ!!お前1人で背負って!それでいいのかよ!!
今にもそんな叫び声が聞こえてきそうだが、浜面に口を抑えられ喋れない上条。
見ると下顎が復活してる


キリト(・・・ありがとうな)


彼はそのまま扉の向こうへ行った

380: 1 2012/11/25(日) 17:40:10.23 ID:iyWbULif0
「ちきしょう!!あいつ!!」

「なんだよ!!あの言いぐさ!!」

「このまま後つけて、後ろから襲うか?!」

「でも、あいつに勝てるか…?」

「だいたい、あんな奴の後付いていきたくねぇよ…」

「だよなー…」


一連の件が終わっても、先に進むものはいなかった。皆、あんな《ビータ》の後を追いたくない、それだけだった


浜面「…どうするよ?」

御坂「とりあえず戻る?」

エギル「そうだな…」

アスナ「…」フッ


今まで扉の方を見つめてたアスナだが、突然扉の方へ歩き始めた


御坂「あ、アスナさん?!」

浜面「あ~あ、やっぱ行っちゃったよ」

エギル「ま。いい連携してたし、何か言いたいこともあるんだろ」

御坂「そんなこと言ってないで!止めなくていいの?!」

浜面「いいんじゃね?来るな、とは言ってなかったし」

エギル「ここで止めるのは、野暮だろうよ」


御坂「そうなんですかね…」

381: 1 2012/11/25(日) 17:42:17.63 ID:iyWbULif0
エギル「そうなんだよ。…どうだ、この後飯でも」

浜面「いいっすね!」

御坂「ほら!アンタも行くよ」

上条「・・・」

浜面「気持ちはわかるけどな…ここは、な!?」

上条「・・・あぁ」

御坂「なら、行こ!!」


美琴の言葉で、浜面は上条を解くが


上条「・・・ゴメン…やっぱ俺!!」ダッ

浜面「ちょ!大将!!」

御坂「やっぱ行っちゃったよ…」

エギル「どうするんだ?」

御坂「どうするも何も…止めに行きますって」

浜面「て訳なんで。飯はまた今度」

エギル「あぁ、そうだ!あとキリトに伝言できるか?」



382: 1 2012/11/25(日) 17:44:20.47 ID:iyWbULif0
アスナが扉の奥にあった螺旋階段を進むと、キリトは空いた扉の向こうのテラスにいた。
彼女はキリトに聞きたいこともあるが、文句の1つでも行ってやろうと思い隣に座る


キリト「・・・来るなって、言わなかったか?」

アスナ「言ってないわ。死ぬ覚悟があるなら来い、って言ったのよ」

キリト「・・・そうだっけ、ごめん」


謝るキリト。なんて言おうか考えてたが、言えなくなってしまった。
思い出そうと前を見る、だがその景色に


アスナ「・・・綺麗」


思わず本音がこぼれる。
綺麗、その言葉だけでいいのだろうか、足りない気がする。
第2層、様々な地形てんこ盛りの第1層とは違い、テーブルマウンテンが端まで連なり。
その間の草の生えた場所では、牛型モンスターが闊歩している。
アメリカのグランドキャニオン、アフリカのサバンナ、2つを足したような場所。
アインクラッド外周後部からの夕日がそれらを赤く照らし、山々を染める。
一言で表すならすなわち、絶景


キリト「・・・」

アスナ「・・・」


しばし沈黙。だがその沈黙は後ろから聞こえる足音で破られる、今度は誰かが駆けてくるような足音。
そして、扉を抜けたあたりで止まり激しい吐息が聞こえる


キリト「カミジョウ…」


上条「はあ…はあ…」


上条当麻がそこにはいた、彼にはキリトに言いたいことがある

383: 1 2012/11/25(日) 17:46:50.18 ID:iyWbULif0
上条「キリト・・・お前…いいのかよ…」

キリト「なにがだよ…」

上条「何って…お前このままだと、みんなから妬まれるんだぞ!!」

キリト「それかよ・・・」


彼が来たのは、キリトがこのままだとアインクラッド中から恨まれる、それを心配しているのだ


上条「だってそれだと、おま―――」モガ

御坂「はい、そこまで!!」

浜面「これ以上は野暮だぜ、大将」

上条の口を塞いだのは、美琴と浜面だった。
彼女等は上条が暴走しなよう、抑えに来たのだ。あと


御坂「ちょっとあんた」

上条「なんだよ!!」

御坂「歯、食いしばって」

上条「へ・・・ふご!!」ドゴ

浜面「んじゃ、俺も」

上条「ぼぶ!!」ベシ


2人に殴られる上条


上条「なにすんだよ!!」

浜面「言っただろ」

御坂「殴らせろって」

上条「今かよ・・・」

御坂「そゆこと♪」

384: 1 2012/11/25(日) 17:56:09.26 ID:iyWbULif0
御坂「それはさておき、こいつもそうだけど私も言いたいことがあるの」

キリト「なんだよ…」

御坂「キリト君、さっき言ったのは元β…アルゴさん達を守るために言ったんでしょ?」

キリト「そうだよ…」

御坂「それが本心ならいいよ。私だってあの状況でキリト君と同じ立場だったら、絶対やってる」

キリト「・・・」

御坂「でもね…覚悟はあるの?」

キリト「覚悟…?」

御坂「人からね…特異な目で見られるのって相当つらいよ?」

キリト「・・・」

御坂「私はね…ある事情で現実ではそんな風な扱いだったの…」

御坂「でもね…」チラ

上条「?」

御坂「私を1人の人間としてみてくれる奴がいて、いい後輩や友達がいたから今も大丈夫なの」







385: 1 2012/11/25(日) 18:06:03.94 ID:iyWbULif0
御坂「孤独になるって、本当につらいよ?」


美琴の言葉。それは、自分が学園都市でレベル5という特別な存在にある孤独感からの物だった。
もちろん、妬まれたりもした


キリト「別に…大丈夫だよ…そのくらい」

御坂「本当に?」

キリト「ああ…」

御坂「男に二言は?」

キリト「ない。」

御坂「そう…なら、結構!」ニ!


美琴はマスク越しに笑うと、上条の元に近づき


御坂「アンタの言いたいこと、私全部言えてた?」

上条「ああ…悪いな」

御坂「別にあんたのためじゃないの、私が言いたかっただけだから」

上条「そうか」フッ

386: 1 2012/11/25(日) 18:06:54.10 ID:iyWbULif0
浜面「ふっ・・・あ、そうだキリト!」

キリト「・・・なんだよ」

浜面「エギルから伝言で『2層のボスも一緒に倒そう』」

キリト「・・・」

御坂「あとキバオウさんが『今日は助けてもろたけど、ジブンのことはやっぱ認められへん。ワイは、ワイのやり方でクリアを目指す』だって」

キリト「・・・関西弁下手だな」

御坂「やかましい!!・・・で、これは私と浜面さんからの伝言」

御坂・浜面「「また、いろいろ教えてよ!(な!)」」

キリト「…あぁ」

アスナ「…なら、私からも伝言があります」

387: 1 2012/11/25(日) 19:16:06.35 ID:iyWbULif0
キリト「へ?」

アスナ「ってか、みんなに聞きたいんだけど。なんで私の名前知ってるの?」


キリト「え?」

浜面「ほ?」

御坂「え、え~っとアスナさん、自分のHPの下何か書いてないですか?」

アスナ「・・・え?」

御坂「パーティ申請した時に出るんですよ・・・だから、名前分かったんです」

キリト「もしかして、パーティ組むの初めて?」

アスナ「・・・うん」

浜面「・・・まぁ、分かったからいいんじゃね?」

キリト「・・・だな」

アスナ「そっか・・・ここに書いてあったんだ。なんだ、みんな名前知ってるから、知り合いかと思っちゃった。そうだったのね」


不意に笑みがこぼれるアスナ、たびたび見るがやはり


キリト(綺麗だ・・・)

浜面(美人だよな~・・・滝壺には劣るけど)

御坂(かわいいな~・・・)

388: 1 2012/11/25(日) 19:21:09.23 ID:iyWbULif0
―――しばらくして―――


キリト「・・・じゃあ、俺行くわ」

浜面「おう!!」

アスナ「またどこかでね…」

御坂「気を付けてね」

上条「…」

浜面「ほら、大将も」

上条「・・・あぁ」

御坂「言いたいことあるかも知れないけど、ここは見送ろ。ね?!」

上条「・・・」

キリト
「カミジョウも…ありがとうな、心配してくれて」

キリトはそう言い残し階段を降りそうになった時


上条「キリト!!」

キリト「?!」

上条「キリト!!俺はお前の考えを認めないし、認めたくない!!」

キリト「…」

上条「だけど、お前が嫌われるような汚い奴じゃないことを俺は知ってる!!」

キリト「…」

上条「だから!お前がどんなに不幸になろうが、嫌われようが俺はお前を救って見せる!!必ずだ!!」

キリト「・・・そうか」

上条「あと、お前がつらくなったら…その時は!俺達を頼れよ!!」

上条「仲間だろ!?」

キリト「…仲間…か」

上条「だろ!!」

キリト「かもな…」フッ

キリトは軽く笑い、上条達の方を見る

キリト「・・・カミジョウ!!…ありがとう」

上条「ああ」


こうして、2人はその場を去った


414: 1 2012/11/30(金) 20:48:24.57 ID:iIU0FV510
時を戻し、ここは学園都市



1か月前、ソードアート・オンライン事件が起こった日。


あの日、白井は犠牲となってしまった学生の部屋で、駆け付けた警備員に事情を説明してた。
その時彼女の携帯が鳴った、相手は固法。内容は敬愛するお姉様、御坂美琴が事件に巻き込まれてる。
しかも、すでに意識不明だと


白井「なっ!?・・・・・・・」


彼女は絶句した。この事件はすでに報道されてるし、なにより死者も出ている。
ここからでも解るが、そこらじゅうでサイレンが鳴り響き、どんなパンピーでも事の重大さが解る。
彼女はすぐに場所を聞き病院に向かう。

途中初春とも連絡を取るが繋がらない


白井(この街で回線が混むとか、尋常じゃないですの)


テレポートを繰り返し、美琴の居るカエル顔の医者の居る病院に着く。
そこにはすでに沢山の緊急車両が止まっており、メディアなどの人混みも出来ている。
彼女は建物内にテレポートし、近くの看護婦に美琴の病室を訪ね部屋へ向かう。
部屋に入るとカエル顔の医者と顔見知りの警備員、黄泉川愛穂、他数人がいた


白井「お姉様!!!!」ダッ


美琴の元へ駆け寄るが

415: 1 2012/11/30(金) 20:51:51.14 ID:iIU0FV510
黄泉川「まずい!取り押さえろ!!」


「「「はっ!!」」」


黄泉川の号令と共に警備員数人で彼女を抑えようとするが


ヒュン


「え?!」


警備員の視界から彼女は消える、白井は美琴のベットの近くにテレポートしてた


黄泉川「こう来ると思ってたじゃん!!」ガシ

白井「!?」


白井の考えをまるで先読みしてたかの如く、黄泉川は彼女の手をがっしり掴んだ


黄泉川「ちょっと可哀そうだけど、これ着けさせてもらうじゃん!!」ガチャン


そう言って黄泉川は白井に、対能力者用の手錠を付けた。
手錠を着けられた彼女は先ほどの警備員に羽交い絞めにされてる


白井「ちょっと!!これは何のつもりですの!?」

黄泉川「どうもこうも、それ着けてないとお前は、こいつのナーヴギアを外そうとするジャンか?」

白井「そうですの!!お姉様をあんな風にさせたくありません!!」


あんな風、それは先ほどまで彼女がいた学生の部屋にあった、頭の内側から沸騰したような死体。
目の前にいる美琴がそうならないように、彼女は自分の能力で外そうと思ってる。
もちろん、美琴以外の被害者も彼女は外そうと考えてる、それはこの街の平和を守る風紀委員の勤めだからだ。
だが、彼女は周りを見るべきだった、なぜ今までナーヴギアを外そうとするものがいなかったのか、
なぜこの医者は立ち尽くすだけしかしてないのか。


「白井さん!!」バン!!


知ってる声が自分を呼んでる

416: 1 2012/11/30(金) 20:52:53.79 ID:iIU0FV510
黄泉川「固法!!ちゃんと伝えてなかったじゃんか!?」

固法「すみません!電話がつながらなくて」

黄泉川「・・・いいから、そいつを連れて行くじゃん」

固法「わかりました・・・」

白井「ちょっと!!放すんですの!!」


「こいつっ・・・暴れんな!!!」


白井「放せ!!放すんですの!!!」

黄泉川「うるさい!!外で頭冷やしてろ!!固法!!」

固法「っはい!!」

黄泉川「白井を見張ってるじゃんよ!!」

固法「了解・・・白井さんっ、こっちよっ!!」


白井「嫌ですの!!お姉様、お姉様ぁぁぁぁぁぁ」ズルズル


バタン!



黄泉川「・・・最低じゃんよ・・・私は」

冥土返し「「・・・」

417: 1 2012/11/30(金) 20:55:24.58 ID:iIU0FV510
部屋を出ると白井は固法にひっぱたかれる


固法「落ち着いて!白井さん!!」


冷静になる。
そして、現状を聞いをまとめる


無理に外部からナーヴギアを外そうとすると、外された本人と、他の被害者全員が死亡してしまう


ナーヴギアにテレポート能力他、能力系統は通用しない(実証済み)


こんなとこだ


固法「それとね・・・落ち着いて聞いてくれる?」

白井「はい・・・」


固法から聞いたこと、それは彼女を絶望させた。


固法「初春さんと・・・佐天さんも・・・このゲームに――」


それからは泣き崩れたことしか白井は覚えてない。

固法曰く、初春が臨時招集の電話に出ないので携帯を逆探知して風紀委員の1人に行かせた、しばらくすると支部に連絡があった。
佐天の家にて2人を発見、意識不明、例のゲーム機を付けてる。
つまり、彼女はこの日3人もの友人をSAOに連れてかれた。
なかば発狂に近く泣き乱れた彼女は、この後鎮静剤を打たれるまで泣きながら友達の名前を叫んだ


「初春!!佐天さん!!お姉様!!お姉様あああああああああ!!!」

418: 1 2012/11/30(金) 20:56:49.77 ID:iIU0FV510
目が覚める、彼女は病院の廊下のベンチで横になっており、起き上がって周りを見る。
その様は壊れた人形のようで、泣いて腫れた顔が一層悲壮感を増してる。
虚ろな目で周りを見る、白いものが写る、いつか見たシスターだ。
先ほどまで脇に男女2人がいたが、帰ったみたいで今は彼女1人だ。
彼女は祈りをささげてる、見ると月明かりに照らされた鉄骨が十字架に見える


白井(この街で神頼みだなんて・・・)


アンバランス。
この科学で埋め尽くされた街、そこで神様に祈る行為などばかばかしいにも程がある。
普段の彼女ならスルーだが・・・


白井(私とて、頼みたいですの・・・)


彼女はこの日、そのまま寝てしまった。

419: 1 2012/11/30(金) 20:58:34.02 ID:iIU0FV510
翌朝、彼女は目が覚めると手錠がないことに気が付いた、おそらく寝てる間に外してくれたのだろう


白井(どうせなら、寝床に運んでくれればよかったものを・・・?!)


気が付く、腕時計をしてる。彼女は昨日、腕時計をしてなかったはず、なのになぜ?


「目が覚めたか?」


声を掛けられる、粗っぽい声だが女性なのは解る。
見るとスタイルのいいパンツスタイルの女性がいる、だが堅気ではない人物特有のオーラ。
白井は警戒する。なにせ、さっきまではそこに居なかったのだから


「そんなに固くなんなくていいのよぉ、その時計その他もろもろの説明だから」

白井「・・・で、何なんですのこれは?」

「簡単に言えば携帯キャパシティーダウン、こうやってスイッチを入れると」ス


女がスマホをいじる、すると


白井「うっ」ズキズキ

「装着してる者に軽い頭痛を起こす。私は関係ないけど、デリケートな演算の必要なあなただとねぇ」

白井「何者・・・なんですの・・・」ズキズキ

「あぁ、自己紹介がまだだったねぇ・・・」

「麦野沈利、あんたにはレベル5第4位って言った方が速いかにゃーん?」

420: 1 2012/11/30(金) 21:00:01.74 ID:iIU0FV510
白井「で、そのレベル5が、なんの用ですの?」ズキズキ

麦野「警告だよ」

白井「警…告…?」

麦野「そ!警告。大体内容は解るでしょ?」

白井「…お姉様のことですの?」

麦野「そおゆうこと。その時計はこちら側からスイッチを入れたらさっきの通り、演算を阻害する」

白井「ならこんなもの外してしまえば!――」


麦野「外したら、あんたの友達の命はないよ」


白井「――なっ!!」


絶句する。命はない、それは誰かが殺される。彼女はまさかと思う


白井「まさか、・・・・お姉様を!?」

麦野「そんなわけないでしょ?仮にもレベル5よあの餓鬼は、みすみす殺したりはしないよ」

白井「それじゃ…まさか?」

麦野「察しのいい子ね、あなたの思ってるとおり残り2人よ」

421: 1 2012/11/30(金) 21:01:37.08 ID:iIU0FV510
残り2人、それは紛れもない初春に佐天の事に違いない。だがこれでは


白井「それじゃ人質じゃないですの!!そんなの、学園都市で許される――」

麦野「むしろ許されるんじゃない?あんただって解るでしょ?この学園都市が腐ってることに」

白井「――だとしても、このわたくしが許しませんですの!風紀委員として絶対に!」

麦野「ずいぶんとプライド高いのね、憧れちゃうわ~…でも、事実だからね」

白井「そんなことー!!――」

麦野「ならやってみたら?超電磁砲のナーヴギアを外して残りを皆殺しにするか、それとも2人を犠牲にするか。あ、そっか」


何かに気が付き発言する、だがそれは


麦野「残り2人は無能力者みたいなものだからいいのか、所詮底辺の『ゴミ』みたいなものだしねぇ。関係ないのか」


白井黒子をキレさせるのに十分だった


白井「――っこんのーー!!あなたはーーー!!」ダッ


許せない、それだけだ。
自分の友達、初春や佐天さんを『ゴミ』呼ばわりしたこの女を。
例えレベル5だとしても、敵わなかったとしても、自分が許さない

422: 1 2012/11/30(金) 21:07:11.37 ID:iIU0FV510
麦野「・・・はぁ」


軽くため息を吐く、だが、吐き終えると目つきが変わる


ガシッ!!


白井「!?」


一瞬の疑問の後、激痛が走る。
彼女は麦野の左手で首元を掴まれており、そのまま持ち上げられてる


白井「っがっ…っ!!」

麦野「ったく…人の話は最後まで大人しく聞きなさいって、教わんなかったのかクソガキ!!」メキメキ


凄まじい怪力、自分と歳がそう離れてないと思えるが。
それもあるが、風紀委員の訓練で鍛えてる白井でも見えなかった彼女の動き。
そして、何よりもさらに荒々しくなった口調に雰囲気、いつかのテレスティーナを思い出させる


白井(何とか・・・腕だけでも・・・)


麦野に首を抑えられてるが手は動く、彼女は太ももにある金属矢手に持ち、


白井「…ッツ!!」ブス

麦野「あん?」


麦野の左腕に刺した、貫通してる。これで一瞬力が弱まりその間に抜け出し、その間に体勢を立て直し反撃する


白井(これで・・・)


はずだった

423: 1 2012/11/30(金) 21:07:51.92 ID:iIU0FV510
麦野「チッ」


麦野は舌打ちするだけで何の動揺もない、左腕の力も弱まった形跡もない。確かに金属矢は左腕を貫いてるのに


麦野「ふん!!」ブン

白井「…っぶ!!」ビタン!!


彼女は白井を乱暴に床に叩きつけると、無造作に金属矢を抜く


麦野「お嬢様のくせに物騒な物、持ってんじゃねーか」

白井「…っぎ・・・義手?!」

麦野「そうよ、結構高くて精密なんだから壊さないでよ」ゲシ

白井「…うっ!!」

麦野「・・・いい?もう一回説明してあげる」グルグリ

白井「…っぐ・・・」

麦野「不用意にこの件に首を突っ込まないこと、後その腕時計は外さないこと。わかった?」

白井「・・・」

麦野「返事しやがれこの雌豚!!」ドカ!!


まるでサッカーのフリーキックのごとく、麦野は足を振り上げ白井の腹に向かって蹴りを入れた

白井「うっ!!・・・うぉぇぇぇ」ゲロゲロ

麦野「っつ!!汚ったねぇな」


腹に麦野のキックが入ってしまった白井は嘔吐してしまう、

424: 1 2012/11/30(金) 21:08:48.58 ID:iIU0FV510
白井「っく・・・」ユラ


だが彼女は怯まない、それでも立ち上がろうとする


麦野「はぁ・・・まだやるの?いいかげん手を引いてほしいんだけど?」

白井「申し訳ないですが…聞き分けのないのは…自覚しておりまして」

麦野「ふーん・・・」ツカツカ


無造作に距離を詰める


白井「ですが…お姉様や…わたくしの友達を…侮辱するのは…絶対にゆるしません!!」

麦野「もういい、長い」シュン!!

白井「グハッ!!」ドサ


白井とのやり取りに耐えられなくなった麦野は、白井の背首に手刀を下し彼女の意識を奪った。
彼女はそのまま糸の切れたマリオネットのごとく、床に倒れ込んだ

425: 1 2012/11/30(金) 21:10:18.70 ID:iIU0FV510
麦野「はあ…」


「やり過ぎじゃないの?」


麦野「…なんだ、案内人か」


麦野に声を掛けたのは案内人、結標淡希。普段と違い、紺のカーディガンにカーキのパンツ。


麦野「こいつが突っかかってきたからよぉ…」ゲシゲシ

結標「あなたが煽るようなこと言ったからでしょ」

麦野「そんなこと言うならテメーがやればよかったろ!?」

結標「だから…私とこの子は前にいざこざがあったって、言ったでしょ?」

麦野「ったくよ…説明しようと思ったら突っかかられるし、しかも説教もされて。挙句の果てには殺されかけるとは、どういうことだよ!?」

結標「殺されかける?」

麦野「おい!そこ!!隠れてねえで出てきやがれ!!」


「」ス


物陰から出てきた青年、爽やかなパリッとしたスーツを着ているが表情は穏やかではない。
手には物騒な石造りのナイフが握られており、より物騒さを醸し出してる。
海原光貴、学園都市暗部『グループ』に所属してたアステカの魔術師


結標「あら、いたの?」

426: 1 2012/11/30(金) 21:11:53.85 ID:iIU0FV510
麦野「なんで私が殺されなくちゃいけないのかにゃ~ん?返事次第では、そのナイフもろとも『原子崩し』で貫くぞ包茎!!」

海原「それはこっちのセリフです。それ以上、御坂さんの御友人を手掛けるのならその左腕、バラしますよ?」

麦野「やれるもんなら、やってみろ!!」


「やめてくれないかね?」


ヒートアップする麦野と海原の間に渋い声が入る。この病院のカエル顔の医者『冥土返し』だ


冥土返し「ここは病院、そんな血生臭いことは他所でやってほしいんだがね?」

麦野「…ッチ!!」

海原「すみません、取り乱しました…」

冥土返し「ならいいけどね?それよりも、その子を治療しよう」

結標「…大丈夫そうですか?」

冥土返し「このくらい、僕なら朝飯前だよ」


そう言うと、冥土返しは看護婦に白井を処置室に運ぶように指示をだし場を去ろうとする


麦野「あ、あの…」

冥土返し「ん?」

麦野「その…よろしくお願いします」ペコリ


何と、麦野が頭を下げたのだ。プライドの高い彼女がここまでするのは大変珍しく、周りに居る一同目を丸くして驚いてる


冥土返し「その気持ちがあるなら結構だよ…君も後で来るといいよ?彼女に腕、貫かれたのだろ?」

麦野「…解りました」

冥土返し「じゃあ、僕は行くからね」コツコツ

麦野「…」

427: 1 2012/11/30(金) 21:13:11.95 ID:iIU0FV510
結標「…珍しいのね、あなたが頭を下げるなんて。プライド高そうに思えたんだけど?」

麦野「普段じゃ絶対にやらねーよ…さっきは、取り乱してたのは事実なんだし…」

結標「そう…でも、しょうがないわよ。人質とられてるのは私達も同じなんだから」

麦野「…お前らもか?」

結標「ええ…私は居候先の家主と、金髪バカの義妹」

海原「自分は…白井さんのほとんど同じですが、後ここに入院している知り合いです」

麦野「そうか…状況は?」

結標「これもあなたと同じ、拘束はしないけどいつでも殺せるってさ…」

海原「おそらく、ナノディバイスが近くに跳んでいるのでしょう…」

麦野「…くっそ!!」ダン!!


麦野が壁を叩く


麦野「何がレベル5だ!!…『原子崩し』で貫くこと以外、何も出来やしねえじゃねえか…チキショウ」

結標・海原「「…」」


自分の無力さを嘆く彼女に結標と海原は、何も声を掛けることが出来なかった

439: 1 2012/12/08(土) 20:09:45.18 ID:UoypVdbd0
「……こ……こ……ろこ……」


ん……うんん……


「……黒子!…黒子!!」


お…お姉様?


「やっと気が付いた…黒子ったら心配かけさせて…」


「白井さんったら~また無茶したんですか?」

「本当ですよ~いつも御坂さんに無茶するなって言ってるくせに~」


初春…佐天さん……


「でも、よかったですね!白井さんが目を覚まして!」

「白井さんはこのぐらいでやられるような人じゃないですよ」


初春、なんかトゲのある言い方じゃなくて?


「おお、さっそく突っ込んだ。これならもう大丈夫ですね!」


大丈夫って。佐天さんまで…

440: 1 2012/12/08(土) 20:11:35.65 ID:UoypVdbd0
「あははは。でも、本当に心配したんだからね?」


お姉様……グス


「!?ちょっと!黒子?」

「し、白井さん!?」

「どうしたんですか!?」


な・・・何でもないですの…エックエック


「ど~したんだろ、急に?」

「御坂さんの顔を見て、急に安心しちゃったじゃないんですか?」

「黒子…」ギュ


!?お、お、お、お姉様?


「み、み、御坂さん!?」

「白井さんを抱きしめるなんて、だ~いたん!!」

「怖かったんでしょ?…あの第4位だもんね」


お姉様…ジワ


「だから、ちょっとの間私の胸を貸すから、おもっきしないちゃいな、ね?」


う…うわあああああああああああああああああ、


お姉様、お姉様、お姉様、お姉様、おねえさまああああああああああああああああああ


441: 1 2012/12/08(土) 20:13:16.85 ID:UoypVdbd0
「お姉様あああああああああああああああああ!!」クワ!!


「うわ!!」ビク!!

「…ん?」


「はあ、はあ、ここは?」


「びっくりした…目が覚めたのね。海原、先生呼んできて」

「はい…」ネムイ

「あ、あなたは?」

「久しぶりね…会いたくなかったかしら?」

「少なくとも寝起きでは会いたくはなかったですわ、結標淡希」


白井が目を覚ますとベットの横には美琴や初春佐天の姿はなく、
メガネをかけた赤いツインテール。かつての敵、結標淡希がいた

442: 1 2012/12/08(土) 20:15:01.24 ID:UoypVdbd0
結標「ずいぶんな言い草ね…」

白井「そりゃ…コルク抜き埋め込まれたり、拳銃で撃たれたり、頭上に4520g転送されたりしたらそうなりますの」

結標「あの時は…悪かったわよ…」

白井「…さっきの殿方は?」

結標「元仕事仲間ってところかしら、あなたの思ってるような関係じゃないわ」

白井「そうですの…」

結標「…」

白井「…」


沈黙が支配する。先ほど白井が述べた通り2人はかつて戦った仲、いや殺し合ったと言った方が正しいのかもしれない。
そう簡単に相いれる関係にはならないし、フランクに喋れるわけでもない


白井「…夢を見てました」

結標「夢?」

白井「ええ…お姉様や友達が見舞いに来てくれた夢…」

結標「そう…」

白井「…そういえば…何故、あなたはここに?」

結標「あなたと同じよ…」

白井「同じ…」

結標「そ。私の知り合いも巻き込まれてね、それで来たの」

白井「そうなんですか…」

結標「それに、あなたと同じ様に人質もいる」

白井「人質!?」


443: 1 2012/12/08(土) 20:16:39.95 ID:UoypVdbd0
白井が反応する、まさかこの女も?


結標「ええ、家主と巻き込まれたバカの義妹ね。あなたも知ってるわよ、土御門舞夏」

白井「舞夏さんのお兄様も?!」

結標「そ。しかもね、あの子巻き込まれた兄と友達を最初に見つけてね。パニックで過呼吸起こして倒れちゃったのよ」

白井「…」

結標「それで今朝まで入院しててね、今は家にいるわよ」

白井「…ご容体は?」

結標「もう見ちゃいらんないわ、目は腫れてるし、肌はがさがさ。壊れたラジオみたいにずっと『兄貴、兄貴・・・』って呟くだけ」

白井「…家主さんは?」

結標「その兄と友達ってのが家主の受け持ってるクラスの生徒でね、今朝までいろいろやってたみたいで帰ってきたら死んだように寝てるわ」

白井「そうですの…」

結標「…」


再び沈黙が支配する


結標「麦野沈利」

白井「!?」

結標「聞きたい?」

白井「…えぇ」


彼女は再び敵意が湧いたが、ここは相手の情報を聞くことにした

444: 1 2012/12/08(土) 20:19:34.79 ID:UoypVdbd0
結標「あの人は下で義手の調整中、どっちかって言うとあっちの方が重傷みたいね」

白井「…そうですか」


生身の自分より義手の方が重傷とか、何とも皮肉な話である


結標「こんなこと言うのもなんだけど…」

白井「?」


結標「あの人の事悪く思わないでね?」


突然何言いだすんだこの女、白井はそう思う。
そりゃ急に現れて何か言いだしたと思ったら、友達を馬鹿にされ、更には彼女自身にこんな怪我を負わせたのだ。
もちろん彼女は激昂し


白井「な、何を言って――」

結標「あの人も、私達と同じよ」

白井「同じ?」

結標「そう、私達と同じ巻き込まれた仲間がいて人質がいるわ」

白井「…」


彼女は黙り込む、と言うより驚いてるの方が正しい。
なぜなら彼女は麦野のことを今回の事件の首謀者、茅場の仲間だろうと思ってたからだ。
まあ、いきなり現れて能力を封じられ、ボコボコにされたら少なくとも仲間とは思わない。
だが、麦野も彼女と同じ立場なのだ、なのに何故という疑問が湧く


結標「何故?って顔してるわね」

白井「…そりゃ…もちろん」

結標「まあ彼女の性格にも問題はあるけど。あなた、けっこう正論を彼女にぶつけたんじゃないの?」

白井「けっこうってほどでもないですが、多少なりとは言いましたの」

結標「それが結構カンに来たっぽいわよ」

白井「カンに来たって…」

結標「あとね、自分にそうとうイラついてたんだって」

白井「イラついてた?」

445: 1 2012/12/08(土) 20:21:31.86 ID:UoypVdbd0
結標「そ。あの人レベル5でしょ?なのに今回の事件では何の力にもなれない」

白井「…」

結標「どっちかって言うと『超電磁砲』。あなたのお姉様の方が活躍する事件じゃん?」

白井「…ええ」

結標「だからね――」

麦野『結局、あたしには壊すだけしかできないのかよ…救い出すことはできないのかよ…』

麦野『しかも、私のせいでフレメアを巻き込むのかよ…畜生…なにがレベル5だ』

結標「――そう嘆いてたわ」

白井「そうですの…」

結標「後はあなたが突っかかったのが原因ね」

白井「へ?」

結標「だから、イラついてる時に突っかかったからやられたのよ」

白井「え~そんなのっ…」


446: 1 2012/12/08(土) 20:23:33.42 ID:UoypVdbd0
結標「だって、あの人見るからに低血圧そうじゃん。だから、小皺もめd――」


「だれが、低血圧の小皺が増えただって~?」


結標が喋ってると後ろから声、麦野が結標の後ろに立ってた


麦野「人の事べらべら喋っちゃ口はこれかにゃ~ん?」グイー

結標「ひひゃいひひゃい!!(イタイイタイ!!)」

白井「あ、あの…」

麦野「あ?…なんだお前か…」

白井「お前じゃありませんの。白井黒子、ちゃんとした名前があるんですの!」

麦野「あーわかった、わかった。…その…なんだ」

白井「?」

麦野「悪かったな…」

白井「…もう過ぎたことだから結構ですの!淑女たるもの過去は何時までも振り返らないものなので」

麦野「…いい性格してるなお前」

白井「あなたこそ…もう少し落ち着いた方が、いいレディーになりますわよ」

麦野「あんだと!!」グイーーー

結標「いふぁっふぁふぁふぁふぁ!!!(いたたたたたたたた!!!)」バシバシ

白井「あと…そろそろ放してあげたらどうですの?」

麦野「おっと、忘れてたわ」ポイ

結標「ぐえ!」ドコン!

白井(すごい、雑ですの…)

麦野「はあ…おい!」

白井「なんですの?」

麦野「前にも言ったけど、これ以上この件にかかわるなよ。表のお前には荷が重すぎる」

白井「…聞くと思って?」

麦野「だろうな…もう、何も言わねえよ」ハア

447: 1 2012/12/08(土) 20:26:27.87 ID:UoypVdbd0
警告したが、白井は絶対にこの事件の真相を突き止めるため、奔走するだろう。
麦野がそう思うのは、彼女自身もこの事件のために動く気なのだから。
意外とこの2人は似てるのかもしれない


麦野「それとな」

白井「!?」

麦野「私これでも最近、丸くなってよ――」

白井(丸くなった?あれで!?)

麦野「――で、元から喋る方だったんだけどよ、更に喋るようになったんだ」

白井「はぁ…」

麦野「そしたら独り言増えちまったんだよ、まあ聞こえちまったら聞き流してくれよ」

白井「?…わかりましたの…?」

麦野「それだけだ、じゃあ私はいくわ。…じゃあな」バタン

白井「…」

結標「いたたた…ほっぺ千切れてないよね?」

白井「大丈夫ですわよ…それよりも何なんですの、あれ?」

結標「何って…そりゃ情報を分けてくれるってことでしょ?」

白井「それって!?」

結標「後は解るでしょ?…じゃ私も行くわ、お大事にね」


そう言って、結標も去り白井は部屋に1人になる。しばらくして医者が来て、明日になったら退院していいと言われた。


448: 1 2012/12/08(土) 20:29:31.77 ID:UoypVdbd0
それから1カ月


「はあ…」


白井はため息をついてた、彼女がいるのは自販機の公園。
風紀委員のパトロールの途中で、休憩という名のサボり。
ため息をついたのは疲れてるからでわない、疲れてるには疲れてるが


(何の情報もないですの…)


あまりにも情報が無いのだ。
退院して以降何の進展もない、ネット、メディア系も大体SAO事件のことを扱ってるが大体同じ内容。
このゲームの内容はどんなものか、どのような人たちがプレイしてるか、開発者の茅場はどのような人物だったか。
だが、救出の方法は一向に確立されてない、それよりも


(何故、お姉様か囚われてることが報道されてないんですの?)


御坂美琴、彼女のことがまったくと言っていいほど報道されてないのだ。
外部の情報ならまだしも、学園都市内部のメディアも報じてない


「…お姉様」


「そのお姉様が、今のあなたを見たら何て言うのかしらね?」

「あなたは皮肉口しか言えないんですの?結標淡希」

449: 1 2012/12/08(土) 20:31:40.57 ID:UoypVdbd0
そこにはこの前と違うが、私服姿でスーパーの袋を持った結標がいた。
彼女は袋の中から飲み物を出し、白井に投げ渡す。そして、彼女も飲み物を取り出し白井の隣に座る


「ありがとうございますの。…で、何か要件ががあるんやなくて?」

「あら鋭い、何個があるけどあまりよくはないわよ?」

「…いいか悪いかは私が判断します」

「そう、なら話すね――」


結標が話し始める。彼女が最初に話し始めたのは現在の捜索状況からだ、確かに捜査が進んでるとは思えない、どうしてか?
答えは今回の事件、学園都市は全く介入してないのだ


「何故ですの!?失礼ですけど、外部よりは技術面などもこちらの方が進んでますの!!」

「そうだけどね、外部の捜査組織のメンツらしいよ」

「メンツって…そんなくだらない物のために。そんなくだらない物のために、学園都市は身を引いたんですの!?」


語尾を荒げる白井、だが結標は冷静に話し続ける


「もちろん、ハイそうですか。で引いたわけじゃないわよ、技術面も然りその他でも協力するって言ったらしいけどね…」

「けど?…」

「御坂美琴」

「お姉様?」

「そのお姉様が交渉材料に使われたの」

「交渉材料って…まさか!?」

「大丈夫、私達の人質みたいに命を狙うとかは無いわよ」

「…でしたら?」

「それはね――」

450: 1 2012/12/08(土) 20:33:39.33 ID:UoypVdbd0
再び結標が話し出す、彼女曰く。
今回、御坂美琴が巻き込まれたのは、学園都市上層部にとってもイレギュラーだったのだ。
御坂美琴、彼女は学園都市トップレベルの生徒であり、学園都市の広告塔でもあるのだ。
その彼女がゲームとは言え外部の技術に屈し、囚われの身になってるのだ。
この事案はすでに外部捜査組織も知っており、この事件に介入するならこの件を公開すると言ってきたのだ。
この件が公開されれば学園都市側のメンツもプライドもガタ落ちするし、
何より先の大戦において絶対的な力を見せた学園都市は実は大したことがないのでは?と言う疑念が広がりかねない。
そのため、学園都市側はこの件に口を挟まないことになった


「そんな…そんなことのために…」

「それが大人なんじゃないの?…」

「大人って…」


メンツだの疑念だの、大人の世界だとしたら白井は理解しがたいと思った。それよりも


「お姉様をそんな風に扱うなんて…」


彼女が一番腑に落ちないとこ、それは御坂美琴を交渉材料に使われたとこだ。
美琴自身が特別扱いを嫌ってるのもあるし、彼女がいたら絶対にこのような事はさせないはず。
何より下らない取引のために彼女を使われたのが、とても嫌と白井は思ってる


「…でも、よかったじゃないの」

「よかった?!この状況のどこが良かったんですの?!こうしてる間にもお――」

「あなたのお姉様がその交渉材料ってことは、少なくとも殺したりはしないでしょ?上は」

「!…だとしても、初春や佐天さんは…」

「それは、解らないけどね…諦めたら?いっそのこと」

「っそんなこと!絶対にありえませんの!!」キッ!!


力図よく答えた白井は結標を睨みつける。だが、結標は臆することなくお茶を飲み続けてる

451: 1 2012/12/08(土) 20:36:38.17 ID:UoypVdbd0
「…あなたならそう言うと思ったわよ。それにね」

「それに?」

「私達も諦める気は無いの」

「…」

「確かに、深入りしたら人質がどうなるか解んないし殺されるかもしれない」

「ですから、このまま指を咥えて見てるだけなんて――」

「だから、探りを入れてる。もう事は動いてるのよ?」

「ふぇ?」

「私達もね、ここまでされて何もしないなんてやなの。だからね、静かにだけど動いてる。第4位なんかノリノリよ?」

「じゃあ…今までのは?」

「ここ1カ月で、あなたの気持ちが変わってないかどうか試しただけ」

「試すって…失礼ですけど、麦野さんもそうですけどあなた達って性格悪くありませんか?」

「性格悪くなくっちゃ汚れ仕事なんてやってらんないわよ。それに、あなたも結構いい性格してると思うよ?」

「…いい意味でとらえますわよ?」

「どうとでも。じゃあそろそろ私は行くわね」

「そういえばお買い物の途中でしたね」

「そうなの、なんでも家主が…じゃなくて、これ」ホイ
 

結標はスーパーの袋から取り出したもの、それはホチキスで留められた紙の束。それを白井に渡す


「なんですのコレ?」

「本来の目的よ、これをあなたにって麦野さんが」

「はあ…」

「ちなみに内容は説明しないけど、あなたならすぐ解ると思うわ。あと、極秘ではないけど身近な人ぐらいなら見せても大丈夫よ」

「…それはどうも。麦野さんに」

「伝えとくわよ。それよりも、あなたパトロールの途中じゃないの?」

「ハっ!!もうこんな時間ですの!では結標さん、またの機会に!」ヒュン!!

「…そそっかしい子ね。じゃ、私も行きますか」


そう言って結標も公園を去った


452: 1 2012/12/08(土) 20:37:47.01 ID:UoypVdbd0
「遅いわよ!何してたの?」

「申し訳ないですの…」


白井は詰所に帰るなり固法に説教を喰らってた。パトロールに出てからあまりにも遅いので心配されたのもあるが


「御坂さん達のことも分かるけど、仕事はちゃんとやってもらわないと…」

「わかってますの。…時に先輩?」

「なによ?」

「この様な物を知人からもらったのですが…」

「なにこれ?」


彼女は先ほど結標にもらった書類を固法に見せる、もちろん彼女もまだ見てないので一緒に見る


「これって?」

「名前…ですの」


紙にはたくさんの名前、それにパーセンテージが書いてある。これが意味するのは


「これって、今回の事件の被害者リストじゃ?」

「そうね…だけど、たまに名前の横のパーセンテージが無いのもあるけど」

「おそらく…すでにお亡くなりになってしまった方々かと…」

「うそ?!」

「多分そうですの。数も大体2000、外部とも合わせた数がそれですから間違いありません」

453: 1 2012/12/08(土) 20:40:35.11 ID:UoypVdbd0
そう、この書類は今回の被害者リスト。
麦野がこの前のことを気にして、白井にも回してくれたのだ。
さっき白井が述べた通り、名前横のパーセンテージが空欄はすでに死亡を意味する


「ですが、この数字の意味は…」

「…ここからは私の予想だけど」


今度は固法が自論を述べてく


「確かSAOって仮想の世界でゲームをしていくのよね?」

「そうらしい…ですけど」

「それでクリアしたら解放されると」

「ですわね…」

「つまり中に居る人たちも帰るために、クリアを目指してるんじゃないのかしら?」

「まあ、仮にわたくしが閉じ込められたらそうしますの」

「だからこのパーセンテージは、その人のレベル的な物じゃないのかしら?」

「そうなんですの?」

「仮説だけどね…あ!?」

「!?先輩?」


454: 1 2012/12/08(土) 20:41:17.21 ID:UoypVdbd0
「うううん。確信に変わったわ」

「何故!?」

「だってほら」ココ


固法は白井に書類の一部分を指差し、書類を見せる。そこには見慣れた名前


「ああ…」

「彼女達が何もしないわけないでしょ?」

「ええ…」

「あの子達ったら、向こうでも無茶やってるのかしらね」

「多分…してますわ……」


そこには、囚われた自分の友。初春や佐天、美琴の名前があった。数値も周りより高く活躍してることがわかる


「白井さん…」

「大丈夫ですの。安心して…」

「ハンカチ貸すわよ?」


3人の名前を見て、彼女は涙を頬に伝わらせた。ひょっとしたら時機に


「えっ!?」

「どうしたんですの?」

固法のすっとんきょな声に反応する。嫌な予感がする


「これ…」


固法が見せる。それは書類最後に書かれてた文章


現在、第1層をクリアした模様


短い文だがこれで表せるのは、事件が始まってから1カ月経つのにまだ1層だということ。
SAOは第100層まであるゲーム、1カ月につき1層ずつクリアだと100か月、8年ちょっとかかる計算だ


「そんな…」


白井の安堵は再び絶望に変わる


次→上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 その2


上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347675608/)