508: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:05:11.21 ID:UZezYe6t0
SAO・アイングラット・第19層



どうも上条当麻です。ここに来て半年近く、正直色々あったけど元気でやってます。
よく理不尽な暴力(主に御坂)を受けますが上条さんは負けません、ってか何でみんなはよく俺の事を殴るのだろう。
理由を聞くと大体「自分の胸に聞いてみろ!!」と言われます、何故だ。
さて、上条さんは今


上条「へああああああああああ!!」ザン!!

「もおおおぉぉぉぉ………ぉぉぉぉぉおもももももも」

上条「くっそ!また再生しやがる!」

佐天「ちょっと、ヤバくないっすか!?」

初春「むしろさっきより増えてるような気がします!」

上条「だよな…」


雪山で戦闘中です




彼らの状況を説明するには数時間遡らなければならない


関連作品
上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 その1
上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 美琴「その2!」 その1

005
509: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:07:29.52 ID:UZezYe6t0


第19層

殆どが山のエリアで中には活火山や雪山など危険な山もある。
現在最前線の層であるが山ばかりなので大きな町は少なく、比較的小さな集落しかないので宿も少ない。
彼らは次の目的地へギルド全員で小高い丘を移動中であった、前の町でこの丘に一軒家があると情報を仕入れたからだ。
ギルドには上条、浜面、土御門、美琴、佐天、初春、滝壺、アスナの8人、割とレベルの高いギルドだ。
アスナは美琴達と仲が良かったのですんなり入ったが、キリトは本人がなかなか首を縦に振らず入っていない。
曰く


キリト「俺が入るとみんなが疎まれるから、俺は1人でいい…」


との事だ。と言っても彼らと会うたびにうっざったくなるぐらいの勧誘を受けるが。
話を戻そう、彼らが小高い丘を移動してたのはこの先の村で『エリアボス』の代わりのイベントがあるからだ。
『エリアボス』と言うのはフィールドにある通過ポイントに居るボスの事で、
『フロアボス』よりかは強くないが絶対に倒さないといけない相手である。
そして『フロアボス』の代わりに特定のイベントをこなすことで通過ポイントを通ることが出来る、今回はそれだ。
彼らはそのイベントのある村へ移動してたのだが


御坂「なんなのよあいつ!!」

上条「俺だって知らねーよ!!」

アスナ「今は集中して!!」

510: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:09:30.60 ID:UZezYe6t0


どう聞いても移動中には聞こえない罵声が丘に響く。
彼らは丘の一本道を移動中モンスターに遭遇してしまう、しかもただのモンスターではない。
『ラヴァ・ドラゴン』夜なので全体像は彼らは確認できないが全身が冷えた溶岩石で出来たドラゴンで、
所々ひび割れた体から赤く光る灼熱のマグマが見え隠れする。
固く大きな翼を羽ばたかせ空を舞う姿はまさに神話や童話に出てくるドラゴンその物だ、そしてその口からは


ヴゥオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!


青い焔の『ブレス』が容赦なく彼らを襲う。そしてこのブレスの効果は


御坂「っつ!!」

アスナ「きゃあ!!」

上条「御坂!!アスナ!!大丈夫か!?」

御坂「足が…」

アスナ「私は腰が…」

上条「くっそ!!」

佐天「上条さん!!早く隠れないと!!」

初春「このままじゃ全滅します!!」

滝壺「はまづらが!」


既にパーティーの半分以上がやられてる。
この『ブレス』の効果は石化、喰らうとその部分が灰色に変色し徐々に全身に広がってく

511: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:10:59.23 ID:UZezYe6t0

土御門「カミヤン!あそこにある小屋に!」

上条「!?」


彼らの前方10メートル先に大きめの小屋がある。
都合よく『ラヴァ・ドラゴン』は上空を彼等とは反対方向に旋回してる、小屋に駆け込むのは今しかない


上条「ノーダメージの奴はブレスを喰らった奴を背負ってあの小屋に駆け込め!!」

佐天「アニキ!!」

土御門「悪いにゃー…」

初春「アスナさん!行きますよ!!」

アスナ「ごめんね初春さん…」

滝壺「はまづら。がんばって」

浜面「」

上条「御坂!!」

御坂「ありがとう…」


それぞれ誰かを担ぐと小屋へ全速力で駆け込んだ


512: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:12:36.87 ID:UZezYe6t0



小屋内


小屋内は明かりが点いてないが割と広いことが解る、差し詰め山の中の民宿と言った所か。
テーブルや椅子、SAOでは珍しい板張りではあるが座敷タイプの席もある。
しかし人気、もといNPCの気配はない


上条「大丈夫か?」

御坂「う、うん…///」


各々担いでた相手を座敷然り床などに下ろす。
ここで彼らの被害を確認しよう無傷なのは上条、佐天、初春、滝壺。
美琴は右足を、アスナは腰を、土御門は右手、浜面は顔面を其々石化してしまってる。
そしてその症状はジワジワと広がってる


土御門「やばいにゃー」

佐天「大丈夫?」

アスナ「痛みがないけど、感覚がない感じね…」

滝壺「はまづらに至っては喋れない・・・・」

浜面「」

初春「御坂さん…」

御坂「大丈夫よ…いざとなったら足の根元から切り落とせば」


「無理だナ」


部屋の奥の方、階段から女の声がした


上条「アルゴ!?」


身長は小さく顔に髭をペイントしてる彼女。
情報屋アルゴ、彼等ともかなり親交がある1人

513: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:14:03.94 ID:UZezYe6t0


土御門「ここ2,3日顔を見ないと思ったらこんな所に居たのかにゃ~」

御坂「無理ってどう言う事よ!!」

アルゴ「まあまあそんなに怒るなお姫さン、自分のステータスバーをよく見て見ロ」


彼女に言われ美琴達は自分のステータスバーを見る。
上条たち無被害の1同は何もないが、美琴達は状態異常を示す場所に石がある


御坂「何って、石のマークしか映ってないわよ!?」

アスナ「これって石化してるって意味でしょ?」

アルゴ「そうだけどナ。よく見て見ろ紫色に点滅してるだロ?」


確かに、よく見るとゆっくりだが紫色に点滅してる


アルゴ「それは『特別状態異常』。通常の万能薬や『ヨラバタイ樹の葉』じゃあ治せない物ダ」

御坂「そんな!?」

アルゴ「ためしにツッチー、食べて見ロ」


彼女は土御門に近づくと懐から自分の『ヨラバタイ樹の葉』を分け与える。
彼は左手で受け取るとそのまま口へ運ぶ、美琴達も固唾を飲んで見守る


アルゴ「どうダ!?」

土御門「ご覧の通り、全然変わらないぜい」コンコン


右腕を上げる。これを見よなしに左手で叩いて見せる、石を叩くような硬い音が響く


佐天「そんな…」

アスナ「ねえアルゴさん…どうにか何ないの?」

アルゴ「…」

滝壺「お願い…」

初春「アルゴさん…」

御坂「アルゴ…」

視線を集める彼女。しかし表情は険しい

514: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:15:48.05 ID:UZezYe6t0


アルゴ「あるにはあるんだけどナ」

上条「本当か!?なら」

アルゴ「簡単ダ。あのドラゴンを倒す、それであいつの体液とかをゲットできれば大丈夫ダ」

佐天「なら――」


アルゴ「だが、あいつのレベルは多分この層のフロアボスと同じくらいのレベル。
…正直、オレッチはそれよりも高いと思うけどナ、お前たちには倒せないヨ」


上条「そんなの、やってみなくちゃ―――」

アルゴ「断言する。ミコトやキー坊でも今はあいつには敵わなイ」


静寂が支配する。
そりゃそうだ、このギルドに彼は属してないがここのトップレベルの美琴と彼は肩を並べるもしくは頭一つ抜けてる。
なので説得力は十分にある


アルゴ「…だが、可能性は1つある」

上条「マジか!?」

佐天「本当なら早く!!」

初春「教えてください!!」

滝壺「あるご!!」


動ける面子が食いかかるようにアルゴに突っかかる

515: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:20:03.03 ID:UZezYe6t0


アルゴ「落ち着けっテ!!」

上条「落ち着いてられるか!!」

佐天「さあ、早く!!」

アルゴ「わかったよ!!…まあことが事だから今回は情報はタダナ!!」

滝壺「あたりまえ」

初春「さあ!!」


アルゴ「ったク…ここ最近オレッチの情報がだけどな、奴は月に1回次の村である『祭り』前に山から下りてくるんダ。
それで下りてその後は住処のここの裏の山に戻り1週間ぐらいは寝てる、らしいゾ。もしこれが本当なら奴の体の1部を取れるかもしれなイ」


滝壺「本当?」

アルゴ「確証はなイ…正直、手を出してる奴はほとんどいないし、行った奴はみんな帰ってきてなイ。…そう言う事ダ」


つまり、これはクリアの可能性が高いクエストと言う事だ。しかし


佐天「じゃあ、私達がクリアすればいいんですね!」

上条「そう言う事だな!!」

アルゴ「待てコラ!!今言ったよな帰ってくる確率がものすごく低いっテ!!」

佐天「でも0じゃないんですよね!?」

アルゴ「え、うん…まァ」

上条「ゼロじゃなかったら行くしかねえだろ!!」

初春「そうです!!3人で頑張れば何とかなります!!」

アルゴ「おい!ちょ」

滝壺「わたしはみんなの介護してる」

初春「お願いします!!」

上条「おいアルゴ!!裏山だよな!?」

アルゴ「え、アァ」

上条「よしいくぞ!!」


佐天・初春「「おおー!!」」


最後まで話を聞かないで、彼らは小屋を慌ただしく出て行った


アルゴ「…いつも通り何でお前らは最後まで話を聞かないんだヨ」

土御門「俺の苦労が解ったかにゃ~?」

御坂「…傍から見ると酷いわね」

アスナ「気をつけなさい、今度から…」

アルゴ「そう言えばさっきから口数少ないけど、どうしたんダ?」

アスナ「なんだか頭がボーっとして…」

御坂「私も…」

土御門「石化の弊害かにゃ~…」

滝壺「大丈夫、みんな助かるから

516: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:21:14.03 ID:UZezYe6t0


で、話は冒頭に戻る






第19層・雪山


そんなこんなで小屋を飛び出した3人。手前の山は洞窟があり難なく抜けられたが、問題は現時点の雪山だった


佐天「はあああああああああああああ!!!」ズシャ!!

「もおぉぉぉぉぉぉ・・・ぉぉぉおももももももももも!!」

佐天「また!?」


雪山に入って2合位登るとモンスター『サイクロップス・スノウ』が現れた。
こいつはHP自体は彼らからすれば1撃で倒せるが、何故か倒しても直ぐに再生する。
厄介な奴だ


上条「どのくらい戦闘してる!?」ハッハッ

初春「2時間ぐらい…でも数が」ハッハッ

佐天「確実に…増えてますよね」ッハッハ


佐天が言った通り、先程より『サイクロップス・スノウ』の数は確実に増えてる。
そして、何よりこの吹雪いてる中彼らの気力を確実にそいでいく


上条「このままだと…」


誰か助けは来ないのか?


来るに決まってる


「目を狙え!!」


上条・佐天・初春「「「!?」」」


声と共に目の前の『サイクロップス・スノウ』の雪の体が爆散する。
そして目の前に


キリト「大丈夫か!?」


孤高の黒の剣士キリトが現れる


517: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/05(金) 21:22:27.87 ID:UZezYe6t0

で、話は冒頭に戻る





第19層・雪山


そんなこんなで小屋を飛び出した3人。手前の山は洞窟があり難なく抜けられたが、問題は現時点の雪山だった


佐天「はあああああああああああああ!!!」ズシャ!!

「もおぉぉぉぉぉぉ・・・ぉぉぉおももももももももも!!」

佐天「また!?」


雪山に入って2合位登るとモンスター『サイクロップス・スノウ』が現れた。
こいつはHP自体は彼らからすれば1撃で倒せるが、何故か倒しても直ぐに再生する。
厄介な奴だ


上条「どのくらい戦闘してる!?」ハッハッ

初春「2時間ぐらい…でも数が」ハッハッ

佐天「確実に…増えてますよね」ッハッハ


佐天が言った通り、先程より『サイクロップス・スノウ』の数は確実に増えてる。
そして、何よりこの吹雪いてる中彼らの気力を確実にそいでいく


上条「このままだと…」


誰か助けは来ないのか?


来るに決まってる


「目を狙え!!」


上条・佐天・初春「「「!?」」」


声と共に目の前の『サイクロップス・スノウ』の雪の体が爆散する。
そして目の前に


キリト「大丈夫か!?」


孤高の黒の剣士キリトが現れる


524: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:26:30.04 ID:0l35RKfe0


上条「キリト!?」

佐天「何でここに!?」

キリト「説明は後!なんだよこの数!?
とにかくこいつ等は目が弱点だ、ハルでも1撃で蹴散らすことが出来るから説明はこいつ等を駆逐してから!!」


初春「は、はい!!」


10分ぐらいで『サイクロップス・スノウ』の駆逐が完了する。
そして近くの『安全地帯』小さいがここには雪が積もってない、それはこの山が火山であるから。
現に岩から蒸気が出ている。
上条達はキリトから耐雪ドリンクと回復薬を分けてもらってた


佐天「っぷっはー」

初春「助かりました」

上条「でもなんでこんな所に?」

525: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:29:19.76 ID:0l35RKfe0


キリト「次の村で『祭り』があるだろ?それまで暇だからこの山でレベル上げしてたんだよ」

佐天「相変らず戦闘ばっかりですねー…」

初春「でも、そのおかげで助かったんですけどね」

キリト「ってか、何でお前らがここに居るんだ?ハルなんて前線に出るタイプじゃないだろ?」

初春「それは…」

上条「俺が話すよ…」


彼はキリトに何故自分たちがここに居るのか、掻い摘んでいるが正確に話した。
話し終えるとキリトは顎に手を付け考え始める


キリト「…」

上条「協力してくれないか?」

キリト「協力はするさ…1つ質問なんだけど、アスナ達が襲われてから何時間たってる?」

初春「3時間ぐらいですけど…」

キリト「まずいな…」

佐天「何が不味いんですか?」


顎から手を放し、申し訳なさそうに喋り始める


キリト「石化は時間との勝負、俺が知る限り5時間後に完全に石化。6時間後には…」

上条「6時間後には…」


言いにくいのかキリトの顔に困惑の2文字がある、だが観念したのかすらすらと言い始める


キリト「石化の者の体は砕け散る、つまりは死だ」

526: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:31:47.05 ID:0l35RKfe0


佐天「じゃあ!?」

キリト「ああ、あと3時間でそのドラゴンのアイテムを手に入れなくちゃいけない」

上条「なら、なおさら早く行かないと!!」

キリト「落ち着けって!!」

上条「落ち着いてられるかよ!!」

初春「キリトさん!!この山ってさっきの『サイクロップス・スノウ』ってどの位出るんですか?」

キリト「普段でも多いけど、吹雪の時は2倍…かな?」

佐天「吹雪って…」


周りを見る。雪は激しく舞、風がゴオオと轟音を轟かせる。
これを吹雪と言わず何と言うか


キリト「正規ルートじゃ間に合わないな」

上条「じゃあ」

キリト「裏ワザみたいなものだ」ニィ

527: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:34:17.34 ID:0l35RKfe0

悪戯な笑みを浮かべる。
『裏ワザ』ゲームをやったことある者なら誰もが考える事、一瞬でレベルMAX、コイン満タン、ショートカット、様々な物がある。
だがSAOにて裏ワザと言うのはほぼ無い、それは茅場の完璧主義にも由来するのだろう。
キリトの言うのは果たして


キリト「カミジョウ、そこの壁を叩いてくれ」

上条「?」


頭に疑問符を浮かべながら彼はキリトに言われた通り山肌の斜面の岩を叩く


コンコン


空気を含んだような軽い音がする。この時点で3人に疑問が浮かんだ


上条「なあ、軽くないか?音が」

佐天「ですよね、もっとなんて言うか重い感じの音ですよね」

初春「何か関係あるんですか?」


キリト「なあカミジョウ、ルイ、破壊可能な岩の音ってどんな感じだ?」


佐天「どんなって、軽い感じでこんな…って!?」


キリト「そう!この山の安全地帯の壁は大体が破壊可能なんだ」


上条「まじか!?」

初春「じゃあ、この岩を破壊すると?」

キリト「中のダンジョンに入れる可能性…いや、入れる」

上条「なら今すぐにやっちまおうぜ!!」

キリト「まあまて、ちゃんとスイッチを組んでやろう。急ぐ時ほど慎重にな」

佐天「で、どうするんですか?」

キリト「まずはこの中で『インパクト』系のスキルを使える奴は?」

上条「武器と体術両方」

佐天「同じく」

初春「私はちょっと…」

キリト「じゃあ、3人か…よし!これで行こう」

528: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:36:52.63 ID:0l35RKfe0


キリトが手短に説明し始める。
先ほど出た『インパクト』系スキル、どの武装系スキルにもある物だが特徴は岩など硬い物を破壊可能のスキル。
キリトが言ったとおり岩石など破壊可能だ、ちなみに上条たちのギルドの攻略組は全員体術と自身の武装で『インパクト』スキルを持ってる。
さて、キリトの考えたスイッチは最初佐天のランスの大振りな『インパクト』で最初破壊し、
その後上条の『インパクト』で更に突き進み、そしてキリトが更に突き進む。
そして体術スキルで進む


佐天「行けますかね?」

上条「やるしかないだろ」

キリト「ってか、またすごいランスだな…」

佐天「へ?」


彼女の武装のランスを見たキリトの一言。それもそうだ、佐天のランスは現在『わかいかづち』第18層のボスからドロップした代物。
現在SAOの中でもトップクラスの物、そして何よりデザインが派手。
ここのギルドの女性は結構派手な武装を好む後継だ


キリト「まあいい…じゃ、頼む」

佐天「はい!!」

529: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:38:15.05 ID:0l35RKfe0


勢い返事をし自身のランスを握りしめる彼女。
『わかいかづち』が青く光り出し『インパクト・ランス』が発動する


佐天「はああああああああああああああああ!!!!!!」ドゴン!!


大振りのランスが岩の表面を荒く破壊する、すかさずキリトの指令が入る


キリト「スイッチ!!」


彼女は直ぐに後ろに後退する。
そして上条が直ぐに前進し『ブレイド・インパクト』が炸裂する


上条「へあああああああああああああああああああ!!!!!!!」ドゴン!!


キリト「カミジョウ!!」


上条「キリト!!」


お互いの名前の呼び、居場所をスイッチする。
そしてキリトの『ソード・インパクト』が発動し


キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」ズザン!!


更に突き進む。
しかしこれで終わりではない


キリト「ルイ!!」


佐天「やああああああああああああああああああ!!!!」バコン!!


今度は佐天の『フィスト・インパクト』が岩石を破壊し


佐天「キリトさん!!」


キリト「へあああああああああああああああああああ!!!」ドドン!!


キリトの拳が炸裂し


上条「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドカン!!


最後に上条の右手による『フィスト・インパクト』が発動した。その結果


初春「すごい…」


壁には人が立って歩けるぐらいの穴が見事にできてた、そして奥へ続く洞窟も


上条「これが…」

キリト「ああ、これがこの山のダンジョンの1部さ」


そして彼らはその洞窟を奥へ歩き始めた

530: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:38:46.20 ID:0l35RKfe0


勢い返事をし自身のランスを握りしめる彼女。
『わかいかづち』が青く光り出し『インパクト・ランス』が発動する


佐天「はああああああああああああああああ!!!!!!」ドゴン!!


大振りのランスが岩の表面を荒く破壊する、すかさずキリトの指令が入る


キリト「スイッチ!!」


彼女は直ぐに後ろに後退する。
そして上条が直ぐに前進し『ブレイド・インパクト』が炸裂する


上条「へあああああああああああああああああああ!!!!!!!」ドゴン!!


キリト「カミジョウ!!」


上条「キリト!!」


お互いの名前の呼び、居場所をスイッチする。
そしてキリトの『ソード・インパクト』が発動し


キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」ズザン!!


更に突き進む。
しかしこれで終わりではない


キリト「ルイ!!」


佐天「やああああああああああああああああああ!!!!」バコン!!


今度は佐天の『フィスト・インパクト』が岩石を破壊し


佐天「キリトさん!!」


キリト「へあああああああああああああああああああ!!!」ドドン!!


キリトの拳が炸裂し


上条「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドカン!!


最後に上条の右手による『フィスト・インパクト』が発動した。その結果


初春「すごい…」


壁には人が立って歩けるぐらいの穴が見事にできてた、そして奥へ続く洞窟も


上条「これが…」

キリト「ああ、これがこの山のダンジョンの1部さ」


そして彼らはその洞窟を奥へ歩き始めた

531: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:40:24.33 ID:0l35RKfe0




洞窟内


佐天「いやー流石洞窟の中、寒く無くて助かるわー」

上条「流石に吹雪は辛かったもんな」

キリト「ってか、『ホットドリンク』持ってなかったのが意外だよ」

初春「勢いで出ましたからね…」

佐天「あれって普通に売ってるんですか?」

キリト「ああ、この近くの村でも売ってるぜ。多分この先には雪山とか逆に灼熱のフィールドもあると思うから買った方がいいよ」

上条「また買うアイテムが増えるのか…」

佐天「お金が減る…」

キリト「俺も人の事言えないけど、少しは節約した方がいいぞ?」

初春「そうですよ、佐天さんと上条さんは特にアイテムの消費が速いんですから。よかったらお金貸しましょうか?」

上条「遠慮しとくよ…」


洞窟内はモンスターが出ないため和やかな雰囲気で移動する一同、しかしこのような場合トラップがあることを忘れてはいけない。

現に


上条「ん!?」ズボ!


彼が引っ掛かった。右足を穴にとられてる


キリト「おい何して…!?」

佐天「!?」

初春「!?」


気付くと彼等4人の居る場所の床がない。
比喩抜きに床が無く、まるでギャグ漫画の様に無い。つまりは


初春「きゃああああああああああ!!!!」

佐天「いやああああああああああ!!」

上条「ああああああああああああああ!!!!」

キリト「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」


そのまま落下していった


532: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:43:13.36 ID:0l35RKfe0




火口


上条「…ん」


何時もながらの不幸な出来事で落下した俺、以外にも地面が柔かかったのでむしろよく寝た気分だ。
起き上がって周りを見ようと起き上がる、にしても地面が柔かいな。
上を見ると上の層が見え、周りから蒸気が勢いよく出てる。
多分山の火口だろう、意外に大きくてびっくりした


「あのー…」


この声、佐天だ


上条「佐天!無事だった…」


振り返ると寝たまま不機嫌そうに睨みつけてる彼女。
下を見ると彼女の胸に俺の腕がある、なるほど俺はさっきまで佐天の下腹中で寝てたのか。
ってか



上条「佐天さん、なんで俺の腕を掴んでるんでせう?」

佐天「決まってるじゃないですか…あたしの胸を触ってるスケベ野郎を蒸気口にぶち込むためですよ!!」


強めた語尾で言い終えるとそのまま彼女は俺の腕を掴みながら俺を背負い投げ


佐天「てりゃああああああああああああああああ!!!」

上条「ぶも!!」


俺の頭を高温の蒸気が噴き出す穴にぶち込む。てなれば


上条「あつううううういいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」


当然こうなる

533: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:46:43.63 ID:0l35RKfe0




キリト「何やってるんだよ…」


近くの岩に腰を掛け頬杖をしてるキリト


佐天「自業自得じゃないですか!」

上条「けどよー」

佐天「もう一回喰らいたいですか?」

上条「ゴメンナサイ」

佐天「あれ、初春は?」

キリト「ああ、ハルなら」


キリトが指差す方向に初春は居た。こちらもご機嫌斜めな雰囲気


佐天「初春~どうした~?」

初春「聞いてくださいよ佐天さん!!」

キリト「なあ、もういいだろ?」

初春「嫌です!起きたらキリトさんが私のスカートの中に頭を突っ込んでたんですよ!?」

佐天「なにー!?」

キリト「だから事故だって言ってんじゃん!」

初春「しかも、私のお尻まで触って!!」

キリト「本当ごめんなさい!!」

佐天「ってか、キリトさんも結構『ラッキースケベ』のスキル高いですよね」

初春「上条さんといい勝負ですよ!」

上条「こらまて、上条さんはそんなスキル所持してませんよ!?」

キリト「そうだ!少なくとも俺はこいつとは違うぞ!?」


佐天・初春「「えー…」」


上条「なんだよその眼」

キリト「少し待てば直ぐに解りますよ、的な目線」

佐天「ソウデスヨー」

初春「ヨクワカリマシタネー」


上条・キリト「「不幸だ…」」


534: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/07(日) 19:47:50.98 ID:0l35RKfe0



ここで佐天があることに気付く


佐天「ねえ、あの岩」


自分達が落ちて来たであろう穴の横の岩を指差す。
確かに他の岩と違う


キリト「…少し距離を放してみて見ないか?」


キリトの提案どおり4人は少し距離を取って見ると


「「「「ああああーーー!!!」」」」


やっとわかった。
答えは4時間前に上条達を襲った犯人『ラヴァ・ドラゴン』その者だった。
あまりにも大きすぎて解らなかったのだ、ドラゴンは今眠っている


初春「い、いいましたよ!?」

佐天「早くやっちまいましょう!!」

上条「そうだな!!」

キリト「行くぞ!!」


「「「「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」


声を上げながらドラゴンに突っ込んでいく4人。しかし


「ならん!!」


何処からともなく声。
そして4人の前に帯が突き刺さる、それは布にも関わらずまるで鋼鉄のようだった


上条「誰だ!!」


岩陰から人影が出てくる、NPCだ。
しかし、彼らはこの人物を知っている。
それはかつて第2層のある場所に居た人物、紫色の道着でちょび髭に長いおさげの初老の男性


佐天「ねえ、あの人って」

キリト「ああ」

上条「師匠…」


上条たちに『体術』スキル教えたNPCだった

544: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 21:48:37.08 ID:TZRMn3bB0



山の麓・小屋内


御坂「はあ…はあ…」

アスナ「ミコトさん…大丈夫?」

御坂「大分頭がボーっとしてきたかも…」


既にドラゴンに襲われてから3時間以上、美琴達は既に体の半分以上が石化してた。
どうやら石化すると痛みではなく意識がもうろうとするみたいだ


滝壺「大丈夫。かみじょうたちがきっと何とかしてくれるよ」

土御門「カミヤンの事だから佐天たちに変な事してないといいけどにゃ~…」

御坂「ありそうだから困る…」


そして、少しでも意識を保とうと常に何か喋ってる


アルゴ「…ってかサ、ツッチーってルイの事どう思ってんダ!?」

土御門「にゃ!?」

アスナ「私も気になるかも…」

御坂「私もー…」

土御門「こんな時に普通聞くかにゃ~…」


545: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 21:49:49.01 ID:TZRMn3bB0


アルゴ「で、どうなんダ?」

土御門「…まあ、大切な仲間。かにゃ~…」

アスナ「じゃあ、異性としてはどうなんですか?…」

土御門「…素敵な子だと思うぜい…ってか、当の涙子の方はどうなんだにゃ~?」

アスナ「話題振っても逸らされちゃうのよ…」

滝壺「トーク力高いよね。るいこ」

御坂「逆に私の方に質問振って来るし…」

土御門「誰かのこと聞く前に自分の方を何とかした方がいいにゃ~ミコッちゃんは…」

御坂「本当ね…これでも落ち着いたんだけどなー…」

アルゴ「本当はあいつに傍にいて欲しかったんだロ?」ニヤニヤ

御坂「アイツがそんな事するわけないでしょ…誰かが困ってたら、何とかするために奔走するのがあいつよ…」

土御門「本当、カミヤンの事解ってんな~ミコッちゃんは…」

アスナ「なんか…羨ましいかも…」

御坂「だけど…」

滝壺「だけど?」

御坂「もう一回あいつの顔見たいかも…」


546: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 21:54:26.08 ID:TZRMn3bB0


火口


初春「どうなってるんですか!?」

「ふん!」


彼らの前に現れたNPC。
そのNPCがドラゴンを倒してはイケないと言い始めたのだ、訳が分からない


上条「あのー俺達どうしてもドラゴンを倒さないといけないんですよ」

「ならん!」

キリト「何故です!?」

「喝!!」


NPCの一声に一歩身を引いてしまう4人。
どうにもこのNPCには何かその辺のNPCと違う気配がある


「龍を倒す?貴様ら等それが出来ないのは知の明白!」


上条「なっ!?」

キリト「もう聞かないでいいから行こうぜ!」


話しについて行けなくなった行けなくなったキリトが、上条を誘い師匠の横を通り抜けようとした時


「この虚け者がぁぁぁぁ!!!」


上条・キリト「「!?」」


先程の帯が上条たちの体に巻きつく、そして


「そおれ!それそれそれそれそれそれそれそれそれ(ry」


凄まじい勢いでその帯を振り回す。
当然帯が巻き付いてたキリト達は


上条・キリト「「おおおぅぅぅぅおおおおぅぅおおおぅぅぅぅぅぅぅおおおおぅぅぅぅぅおおおぅぅぅ」」


激しく振り回され岩に激しくぶつかる


上条「なっ!?」ドッ!!

キリト「ヴ!?」カッ!!

初春「上条さん!キリトさん!大丈夫ですか!?」

キリト「何とか…」

上条「不幸だ…」

佐天「うわー…」

「そこの者!!」

佐天「は、はい!!」

547: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 21:56:32.43 ID:TZRMn3bB0

急に指を指され緊張する彼女。
自分もあんな風に吹っ飛ばされるのか、と思っていたら


「貴様には素質があるとみた!どうだ、貴様がわしのこの術を会得して見せたら龍を倒すことを許そう」


佐天「へ?」


すると目の前にクエスト受領のログが表示される


「さあ!どうする!?」

キリト「ルイ!!」コッチコッチ

佐天「!?」


岩に吹き飛ばされたキリトが佐天を呼ぶ


佐天「なんですか?」

キリト「このクエスト受けた方がいい」

佐天「え!?」

上条「まじかよ!?『体術』の時だって1日はかかったぞ!?」

初春「それにもう時間はあまり!」

キリト「わかってる!!でも、俺達はあの時よりも格段にレベルアップしてるんだ、後はルイ次第で何とかできるかもしれない」

佐天「かもしれないって…」

上条「ってか、なんで俺達にはクエスト受領のログが出ないんだ?」

初春「さあ…」


「ほれ、愚図愚図せんではよ決めえ!!」


佐天「は、はい!!」


流石に待ちきれなくなったのかNPCが声を掛けてくる


佐天「…ええい!南無三!!」


腹を括りクエストを受領する彼女。
正直何をやるか解らない状況

548: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 21:58:19.40 ID:TZRMn3bB0


「うむ、では説明しよう」

佐天「」ゴクリ

「わしが岩を投げる。貴様はその岩を己の帯で龍に当ててみせい!!」

上条「確か、龍は殺してはならん!とか言ってなかったか?」ヒソ

初春「ですよねー…」ヒソ

キリト「NPCの会話に突っ込んだら負けだって…」ヒソ

佐天「解りました!!」


「うむ、では貴様はそこでまっとれ」


そう言うとNPCは奥の方に消える


初春「…佐天さん、帯持ってました?」

佐天「あ!」

上条「その腰に巻いてる奴じゃないのか?」

佐天「おお、アルゴさんに貰った『ドラモンのポッケ』こんな所で役に立つのか!?」

初春「…本当に出来るんですかね?」

キリト「さあな、帯を使ったスキル何て初めて聞いたからな…」

佐天「ちょっと、キリトさんがやるしかないって言いだしたんですよ!?」


「よいか!?」


遠くの方で師匠の声が聞こえてくる、向こうも準備が出来たのだろう。それに対して彼女は


佐天「オッス!!」

549: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:00:14.99 ID:TZRMn3bB0


元気に答える。
上条達も少し下がって様子を見るすると奥で岩が動く


「ぬあああああああああああああああああああ!!!!!!」


師匠がうなり声をあげながら岩を持ち上げるが


上条「…なあ?」

キリト「なんだ?」

上条「上条さん的にはNPCがある位置に対して岩がとても大きく見えるんですが…」

初春「奇遇ですね…私もそう見えますよ」

キリト「やっぱり俺の気のせいじゃないのか…」


そう、ここから師匠の距離は100メートルぐらい離れてるのだがど、どう考えても岩が大きすぎるのだ


佐天「…」


しかし、彼女は動じず神経を研ぎ澄ましてる。
それもそうだ、このよく解んないクエストをクリアしないとドラゴンに近づけない。
しかもタイムリミットの6時間まで後2時間も無い


佐天(とっととクリアしないと御坂さんとアスナさんが!)


心の中で思う。すると


「うえあああああああああああああ!!!」


師匠が岩をブン投げてくる。かなりのスピードだ


佐天「(見よう見まねで!)…たああああああああああああ!!!」


自身が手にしてた帯を勢いよく岩へ伸ばす、それはピーンと伸びたまま岩へ行く


キリト「おお!!」

上条「行けるじゃん!!」

初春「佐天さん!!」


仲間も喜ぶが、無慈悲にもその帯は岩の勢いに負け弾き飛ばされてしまい


佐天「きゃ!!」


彼女も吹き飛ばされてしまい、更には


上条「うお!こっち来る!?」

キリト「逃げろおおお!!!」

初春「ひえええ!!!」


ドゴン!!


連れ3人の所に岩は落ちた

550: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:02:13.37 ID:TZRMn3bB0


佐天「大丈夫ですかー!?」

上条「大丈夫だー!!」

キリト「っすっげーな、ここまで来るのか…」

初春「あ、消えちゃいましたね」


初春の言った通り巨岩は光となって消えた、ここがSAOの中だと改めて感じる。
感傷に浸ってる暇もなく師匠から声がかかる


「くうぉれ!!次行くぞ!!」


佐天「はい!!」


その後も練習は続く。
しかし、前回の『体術』の時と違い習得のスピードは段違いに早い。
それはやはりキリトの言った通りレベルと経験の差か、あるいは


佐天(今度は…もっと早く!!)ゼェ…ゼェ…


本人の意気込みの違いか。あるいは


上条「おしい!!」


キリト「今度はもっと腰を入れて!!」


初春「佐天さん!!頑張って!!」


仲間の声援があるからか。全てだろう、それら全てが合わさってこの超速のスキル習得が可能になってる。
そして開始から1時間近く


佐天「ハァ…ハァ…」


粗く肩で息をする佐天。
何回も岩が直撃し彼女のHPはレッド手前までになってる、しかし彼女は回復する時間も惜しいので1度もポーションを飲んでない


上条「…どのくらいだ?」

初春「もう30回目ですよ…」

キリト「次が時間的にもラストだな…」

551: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:06:06.08 ID:TZRMn3bB0


そう、忘れちゃいけないのだがタイムリミットがある。
もしこれがだめなら強行突破してドラゴンのアイテムを手にれなくてはならない、しかも師匠の邪魔が入るだろう。
あの師匠だ下手するとキリトでも敵わないかもしれない、なので佐天の成功にかかってる


佐天「はぁ…はぁ…っふう・・・っし!」


息を整え終わり目の輝きが変わる。
タイミングを読んだかのごとく師匠から声が掛かる


「よいか!!次行くぞ!!」


佐天「はいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


「てあああああああああああああ!!!!!」


巨岩が再び彼女の方向に投げ飛ばされる、上条達3人も気が引きしまる。
岩が宙に舞い彼女の方へ飛んで来る


佐天「ヴォアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


力強い雄叫びと共に佐天が帯を岩に放つ。
その帯はストレートに岩へ進み岩に絡まった


上条「やった!!」

初春「でも、これから」

キリト「どうやって回すか、だ」


そう、岩に絡まって終わりではない。
絡まった岩を方向を変え、あのドラゴンに当てなくてはいけない


佐天「(腰から力を込めて)…ありゃああああああああああああああああ!!!!!」


力強く大地を踏みながら腰を回し、そして腕を思い切り力を込める


佐天「…っぐ!…ぅうううううううううううううううう!!」


自身の体を軸にし大きな岩を遠心力も手伝い方向を曲げた


上条「曲がった!!」

初春「いいですよ!!」

キリト「だが、ここからだ…」

552: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:07:30.42 ID:TZRMn3bB0


そう彼の言った通りここからだ。
以前にも岩の方向を曲げることが出来たが、帯から岩を解放できなくてそのまま吹き飛ばされてしまった。
彼女自身はその時ダメージを喰らってしまってる、どうなるか


佐天「(…ここだ!)はあああああああああああああああああ!!!!」


自身の手に繋いでる帯を力強く引く。
今にも腕ごと持って行かれそうな感覚に佐天は見舞われる、だがそんな事お構いなしに腕を引く。
かつて1度腕を切り落とされた事があるのだから


しゅるん!


思いが叶ったのか帯から岩が離れる


「おお…」


佐天「…行け」


1番驚いてあろう彼女から声がこぼれると仲間にも広がる


上条「行け!」

キリト「行けえ!!」

初春「行けええええ!!!」


佐天「届けええええええええええええええええええ!!!」


その声に導かれるように巨岩は『ラヴァ・ドラゴン』めがけて一直線に飛んでいく。そして

553: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:09:35.62 ID:TZRMn3bB0


ドゴオン!!


轟音と地響きと共に巨岩は『ラヴァ・ドラゴン』の顔面に直撃する。
直撃した巨岩石は粉々に砕ける、誰が見ても解る。成功したと


佐天「やった…の?」ペタン


力が抜けたのか膝を地に付ける佐天。そこへ


初春「佐天さあーーーん!!」


親友の初春が駆け寄って抱き付いてくる。
その後ろには野郎2人も一緒だ


初春「やりました!やりましたよ!!」

佐天「う…うん!!」

上条「佐天すげええよ!!マジで!!」

キリト「本当、よくやったよ。ほら、これ『ヨラバタイ樹の樹液』」

佐天「ありがとうございます…」ゴク


キリトから貰った『ヨラバタイ樹の樹液』を飲む彼女。
すると師匠が寄ってくる


「よくぞやったぞルイ!!」

佐天「ありがとうございます!!」

「これで貴様は流派東方不敗の技に一つを会得したことになる!」


キリト(…流派東方不敗!?)

初春(なんだろう…格闘ゲームにでも出てきそう…)

上条(かっけぇ…)


「これからも精進せい!!」

佐天「はい!!」

「では、さらばだ!!」シュビン!


去り言葉を残すと師匠は消え去る。言葉通りに


キリト「消えた!?」

上条「マジかよ!?」

佐天「どこに行ったの!?」

初春「あそこ!?」


初春が指差すその先には白馬に乗る師匠の姿が


「風雲再起!!」


ヒヒィイイン!!


白馬を華麗に捌き師匠は火口を去って行った

554: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:11:44.76 ID:TZRMn3bB0


「「「「ポカーン」」」」


一同唖然


上条「なんか…すごい人だな…」

初春「ですね…」

佐天「さっきまで修行してた私がびっくりですよ…」

キリト「っは!?…驚いてる場合じゃねえよ!早く『ラヴァ・ドラゴン』倒さなくちゃ!!」


そう、彼らの目的は『ラヴァ・ドラゴン』を倒しその体液をゲットすることだ。
で、そのドラゴンは


ゴアアアア!!


目が覚めたのか吠えてる。
そりゃ寝てたのに岩を当てられて怒らない動物はいない、勢いよくこちらに突っ込んでくる


上条「来るぞ!」

キリト「俺とカミジョウは前衛!ルイとハルは後衛で!!」

初春「わかりました!!」

佐天「…やってやるわよ!!」


構える4人。しかしドラゴンは止まらない


キリト「いったん左右にわかれるぞ!!」


キリトの掛け声と共に右翼、左翼に分かれる。
その横を『ラヴァ・ドラゴン』がドシドシと足音を立てながら通り過ぎる、しかし通り過ぎてもこちらに気が付く気配はない


佐天「…あれ?」

初春「無視して行っちゃいましたよ?」

上条「え、どうなってんの?」

キリト「さあ…」


上条達をシカトした『ラヴァ・ドラゴン』はそのまま突き進み、火口の湖に入って行った


キリト「…え?」

上条「なんだ?」

佐天「火山だけに、温泉とか?」

初春「佐天さん…流石にそれは――!?」


彼女が異変に築くと3人も異変に気付く、突然地面が揺れ始める

555: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:15:08.66 ID:TZRMn3bB0


佐天「地震!?」

キリト「まさか!?」

上条「でもこれ、震度4以上はあるぞ!?」

初春「それに地鳴りも…まさか噴火!?」


あまりの揺れに皆その場にしゃがみ込む。
岩を発破するような轟音が轟く、先程まで『ラヴァ・ドラゴン』が眠ってた場所の岩が吹き飛んだのだ。
そして岩の合った場所に出来た穴から湯が噴き出す、間欠泉だ


佐天「すごい…」

上条「初めて見た…」

キリト「『ヨラバタイ樹』ぐらいの太さがあるんじゃないか?」

初春「あ、お湯が流れてきた」


各々感想を言ってるがそれどころではない。
現実世界での最大の間欠船と言われるニュージーランドのポフツ間欠泉は1度に20万リットル噴き出すと言われてる、
そしてこの間欠泉はそれよりもでかい。
つまりは


キリト「大丈夫か!?」

初春「助かったー…」

佐天「上条さん!!」

上条「わりい」


彼らは間欠泉から噴き出る大量のお湯に流され湖の上を漂っていた、
キリトの機転で盾を出してみてわそれが浮いたので今は4人でそれに捕まってる状態


佐天「どうします?」

キリト「どうもこうも、これじゃ戦闘なんか無理だろ」

上条「取りあえず岸まで行こうぜ。佐天、いっしょに押してくれ」

佐天「はーい」

初春「…」

キリト「どうした、ハル?」

556: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:16:45.41 ID:TZRMn3bB0

初春「いえ、なんか流されてるような…ちょっと、すみません!」


すると彼女は腕を立てて遠くを見る


佐天「何か見えた?」

初春「えーっと…」


顔が引きつってる


初春「なんが渦巻きが見えたような…」

上条「渦巻きって、トイレとかに出来るような?」

初春「はい…」

キリト「そう言えば俺らの通った洞窟とかあるよな」

佐天「他にもありそうですよね」

上条「それにこんなに水が溜まったらそこに流れ込むよな」

初春「だから私達渦巻きに流されてたんですか!」


キリト「…」

上条「…」

佐天「…」

初春「…」


キリト「泳げぇぇぇぇえええ!!!」

上条「うおおおおおおおおおおお!!!」

初春「佐天さん!こんな時こそ『帯術』です!!」

佐天「こんな状態じゃ無理だって!!」


必死にもがく4人。
しかし、無慈悲にも彼らは流され


初春「きゃあああああああ!!」

キリト「あああああああああああ!!!」

上条「おおおおおおおおおお!!!」

佐天「いいいぃぃぃやああああああああああああ!!!」


流しに流されるゴミのごとく渦にのみ込まれていった



557: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:19:19.34 ID:TZRMn3bB0


小屋


アルゴ「もうすぐ6時間たっちまうゾ」

滝壺「うん…」


上条たちが出てから5時間以上。
既に石化ブレスを喰らった4人は全身が石化し、喋ることも聞くこともできない。
そのまま死んでしまうのか、そんな不安が常時2人を襲う


アルゴ「…ってか、あのNPCは何なんダ?」

滝壺「さあ…」


あのNPCとは現在小屋内に居る老人のNPCだ。
1時間ほど前にこの小屋に訪れて来て今は椅子に座っていて、滝壺が気を使って出した水を時々飲んだりしてる。
その目線は何処か寂しそうだ


アルゴ「まは、気にしても無駄カ…つーか、あいつら遅すぎだロ!!」

滝壺「このまま帰ってこないとか…無いよね?」

アルゴ「大丈夫――」


御坂『大丈夫…きっとアイツは…戻ってくるから…』


アルゴ「――どこから来てる信頼なのか解んねーけド。ミコトがあんな安心した顔で最後に言うんだ、きっとカミジョウ達は帰ってくるだロ」


滝壺「…そうだよね」


待つしかない人間の不安は何時まで続くのか…今でしょ!!

558: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:21:08.81 ID:TZRMn3bB0



ウオオオオ!!
ンガアア!!
ニョオオオ!!
ダアアア!!


アルゴ・滝壺「「!?」」


奇声と共に小屋の奥の方から何かの音が物音が聞こえた。
この小屋にはアルゴ、滝壺の2人とNPCが1体、そして石化してしまった4人だけだ。気になる


アルゴ「見てくる」

滝壺「私も行く」


彼女等はその場を離れ音のする方向に行った。
暗い廊下の奥そこはアルゴ曰く浴場の様な場所、しかしお湯は張ってなかったのだが




浴場跡・入口


アルゴ「武装は持ったカ?」

滝壺「うん・・」


入り口前で身構える2人。
仮にレッドプレイヤーだったら何をされるか解らない


ッテテテテ…


アルゴ「3・2・1」バッ!!

滝壺「…」タッ!!


タイミングを合わせ中に入る2人、そこに居たのは


559: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:23:29.92 ID:TZRMn3bB0


上条「つってててててててて」

キリト「ひでーめにあったな…」

佐天「大丈夫ー…初春」

初春「なんとかー…」


お湯塗れの4人の姿だった


アルゴ「カミジョウ!それにキー坊も!?」

滝壺「どうして!?」

佐天「え!?アルゴさん、滝壺さん!?」

上条「ってことは…戻ってきちまったのか!?」

アルゴ「おい!!ドラゴンのアイテムは手にれたんだよナ!?」

初春「それは…」

滝壺「ねえ!?」

キリト「…」


4人が沈黙する。
そりゃ『ドラゴンのエキス』を手に入れるどころか、ドラゴンを倒してもない。
報告できる訳ない、そして


アルゴ「マジカ…」

滝壺「そんな…」


その空気は2人にも伝染する、滝壺に至っては目頭に涙を浮かべてる。
絶望的な空気が場を支配する、その時


「おお、『龍の湯』が!…」


いつの間にか先ほどまでリビングに居たNPCが風呂場に来てた、NPCはお湯を見るや否や何かを懐かしむような顔だ


キリト(龍の湯…)


このNPCの言葉にいち早く疑問に思ったのはキリトだった


キリト「(もしかして!)おいカミジョウ!」

上条「なんだよ!」

キリト「アスナ達がいる場所へ案内しろ!!時間がないんだ!!」

上条「は!?」

アルゴ「こっちダ!」

560: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:24:45.80 ID:TZRMn3bB0


アルゴに案内され上条を連れ急いで風呂場からリビングへ向かうキリト。
彼はリビングに着くや否や石化したアスナを見つけると抱え


キリト「カミジョウはミコトを!アルゴ、ルイか誰か呼んできてくれ!!」

アルゴ「分かっタ!」

上条「おい、何なんだよ!」

キリト「イイからミコトを抱えたらそのまま風呂場へダッシュ!!」

上条「わ、分かったよ!!」


事情を理解できないまま上条は美琴を抱えキリトの後をついていく。
この時、石化してるにも拘らず美琴の体が軽くて「やっぱ女の子なんだなー」と内心思ってた上条であった




風呂場


キリト達が急いで風呂場に入るとそこにはアルゴと初春、NPCがいる。
残り2人は土御門と浜面を抱えに行ってる


上条「どうするんだよ!!?」

キリト「こうやって…ぶち込む!!」ブン!!


力いっぱいにキリトはアスナを湯船にぶち込んだ。上条も見よう見まねで美琴をぶち込む


初春「何やってんですか、キリトさん!!」

アルゴ「そうだゾ!」

上条「いい加減説明してくれ!!」

561: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:26:20.02 ID:TZRMn3bB0


勢いでやってきたが、流石に理解不能なのでキリトに説明を求める3人。
キリトも落ち着いた口調で説明し始める


キリト「…そこのNPCの言葉が引っ掛かったんだ」

初春「NPCって」

上条「あのジーさん?」


確かに今風呂場に居るNPCは風呂場に入るや否や言葉を発した


キリト「『龍の湯』…聞いて理解した時は体が動いてたよ」

アルゴ「…って、まさカ?」

キリト「ああ」


しゃがみ軽くお湯に触れる様に情報バーを開く、SAOで基本中の基本の動作。
そして表示されたのは


キリト「『ホット・スパーリングス・ドラゴン』…ドラゴンの温泉って事さ」

上条「じゃあ!?」


この場の皆が理解した時、温泉にぶち込んだアスナと美琴の体が光だす。
光はだんだんと強くなっていくと彼女らの体にひびが入っていく、そして全身にひびが行き渡ると砕けた。
すると中から元に戻ったアスナと美琴がいた、砕けたのは表面の石化部分と防具等だったらしい。
まるで虫の脱皮のようだ


アルゴ「アーたん!?」

初春「御坂さん!?」

御坂「…っえ?」

アスナ「これは?」


石化してた本人たちが1番驚いてる

562: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:28:05.84 ID:TZRMn3bB0


初春「みしゃかしゃ~ん!!」ガバ!


泣きながら美琴に抱き付く初春。
あれだけの苦労をしたんだ、無理もない


御坂「初春さん…」

初春「よかった~よかったです~」ビエーン!!

上条「本当によかった…」

御坂「あんた…」

上条「何ともないよな?」

御坂「うん…」

アスナ「え、キリト君!?」

キリト「よ!!何とか間に合ったみたいだな」

アスナ「なんで此処に!?」

キリト「たまたま、偶然会ったんだよ」

上条「その偶然で助かったんだけどな」

アスナ「そうなんだ…ありがとうね」

キリト「俺だけじゃないよ、みんなで頑張ったんだよ」

御坂「ねえ」

上条「ん?」

御坂「その…ありがとう///」

上条「助かったんだからいいよ、御坂」

御坂「うん///…初春さんもありがとうね」

初春「そんな、それに今回の大立ち回りは佐天さんですよ」

キリト「そうだな、今回のMVPはルイだな」

アスナ「そんなにすごかったの?」

キリト「ああ。後で本人に聞いてみろよ、すっげーぞ!」

563: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/13(土) 22:29:30.00 ID:TZRMn3bB0


仲間が助かり場に和やかな雰囲気が流れる。
これで今回の事件もハッピーエンド…になるはずもなかった


アルゴ「オイ」


そう、彼女達の格好が原因で


アルゴ「嬉しいのは解るが、ミコッちゃんにアーたんは自分の格好を見た方がイイゾ」


御坂・アスナ「「え!?」」


アルゴに忠告され自分の体に目をむかるアスナに美琴。
そこに映るのは石化してない紛れもない自分自身の身体、そう自分自身の。
先ほど述べた通り石化が治る時防具なども一緒に砕けてる、それは衣服なども含まれている。
それ相応の副作用だ、そしてその副作用は下着まで効果が及んでいる強烈な物だ。
つまり2人は


アスナ「あ///」

御坂「い///」

初春「う///」

上条「え///」

キリト「お///」


男2人の目の前ですっぽんぽんの状態だ


アスナ「きゃああああああああああ」

御坂「みるなああああああああああ」

上条「見てない、見てないから!!」

キリト「事故、事故だって!!」


御坂・アスナ「「出てけええええええええええええええ!!」」バチコーン!!


上条・キリト「「ぶご!!」」


美琴とアスナの華麗な『フィスト・インパクト』が男2人に炸裂する。
その結果


キリト「なんでだあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」バビョーン!!

上条「理不尽すぎるだろおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」ダピョ~ン!!


アルゴ「おお、ナイスショット」パチパチ


2人はヤード単位で吹き飛ばされ夜の空に消えて行った。まさに悲劇


初春(いくらなんでも可哀そうな気が…)

578: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:35:26.74 ID:t0HygaXp0

三時間後・小屋


上条「やっと着いた…」ゼエゼエ

キリト「疲れた…」ゼエゼエ


見るからに満身創痍の2人が小屋に戻ってきた


土御門「お、御二人さん」

浜面「おけーりー」


出迎えてたのは美琴達同様、石化してた土御門と浜面2人だった。
リビングのテーブルで晩酌してるのか酒の入ったグラスを持ってる


上条「なに優雅に晩酌してんだコラ」

土御門「石化が治った親友に対する言葉がそれとか、カミヤンはキッツいにゃ~」

浜面「まあ、話は聞いたけど。レベル上げしてきたんだろ?」

キリト「ああ、火山の7合目ぐらいまで吹き飛ばされてな。イイレベル上げになったぜ」

579: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:37:35.33 ID:t0HygaXp0

皮肉を込めた口調で事の顛末を説明するキリト。
よっぽイイレベル上げになったのか2人共3は上がってる


滝壺「まあ女の子の裸を見たんだからしょうがないよね」コト


奥から料理を持って来た滝壺がなだめる


上条「湯気でほとんど見えてないから見てないのと同じです!!」

土御門「俺達だって戻ったら裸だったんだからしかたねーよ」

上条「知らねーよ、馬鹿!!」

滝壺「はまづらのはいいけど、つちみかどのは見なかった」

土御門「傷つく言い方だにゃ~」

浜面「おいコラ、人様の彼女に何見せようとしてんだよ」

土御門「人を露出狂みたいに言わないでほしいぜい」

滝壺「大丈夫。つちみかどはシスコンだから」

上条「あと、メイド好き」

土御門「人の性癖を勝手にばらさないでほしいにゃ~」

上条「てめえいつも大声で公言してんだろ!!」

キリト「心の底からどうでもいいな…って、料理!?」

滝壺「?」


キリトが気づく。SAOでは料理する場合自分の自宅、もしくはNPCが貸してくれる部屋の台所、原っぱの焚火でしかできない。
風呂場に居たNPCが貸してくれたのだろうか?


土御門「あ、今日からここ俺達のギルドハウスだぜぃ」


上条・キリト「「は?……ええええええええええええ!?」」


滝壺「いいリアクション」

浜面「本当だな…」

上条「っちょ、ま。はあああああああぁぁぁぁぁ!?」

キリト「え、なんで?何でそうなってんの!?」

アルゴ「オレッチが説明しよう!!」


何処からともなく出てきたアルゴが間に入る、今ではすっかり説明キャラが板につく


アルゴ「風呂場にNPCがいたロ!?」

キリト「ああ、そう言えば」


アルゴ「そいつがナ―――」



580: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:38:56.82 ID:t0HygaXp0


時を少し遡る


上条とキリトが殴り飛ばされ、浜面と土御門が石化が治った後のリビング


御坂・アスナ「「はぁー…」」


佐天「まあ御二人とも凹むのは解りますけど、ねえ?」

滝壺「過ぎたことは忘れた方がいいよ」

御坂「でもね…」

アスナ「裸見られたかもしれないし…」

初春「あー…上条さんとキリトさんをフォローするわけでも無いですけど、事故ですって」

アルゴ「そうそう、キー坊が言ってたように事故だっテ。石化が戻ったら裸とか予想不可能だっテ」


御坂・アスナ「「不幸よ…」」


裸を見られたかもしれない2人が凹む中フォローする4人、軽い女子会みたいだ。
ちなみに土御門と浜面は現在入浴中


「あのー…」


そんな中NPCの老人が声を掛けてくる。
この老人のおかげで今回はクリアできたようなものだ


御坂「どうしました?」


代表して美琴が応える。
これでも間接的に彼女らを助けた人物、一応お礼を言っては見たがこれまたNPC特有で反応しなかったが


「あなた達のおかげでまた『龍の湯』を見ることが出来ました、ありがとうございます」


御坂「いえいえそんな、助けられたのはこっちですよ」


会話が成り立ってるように見えるが、実は成り立ってない


「そこでお礼なんですが」


御坂「お礼だなんて」


むしろこっちが助けられたのだからこっちがお礼したいぐらいだ。
しかしそこはNPC、お礼の品は受け取らないだろう


「この宿を受け取ってはくださらないでしょうか」


御坂「はい…っえ!?」


582: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:42:22.45 ID:t0HygaXp0

今このNPCは何て言った?この宿をくれると言ったのか?
確かにこの小屋は作りからして宿に近い、小部屋がいくつかあり食堂があるし温泉もある。
これをくれる


アスナ「それって…」

佐天「この家を…」

初春「私達のギルドハウスに…」

滝壺「なるって事?」


棚から牡丹餅、とはまさにこの事。
そしてNPCが何やら語り始める


「わしも歳でな…ばあさんがいてくれたら何とか出来たかもしれないがな…1人ではな…――」


御坂(なんか重い話になっちゃったよー…)

初春(御坂さーん!早く決めてー!!)

佐天(ただでさえ長ったらしいNPCの話なんか聞きたくなーい!)

アルゴ(早読みのスキルねーのかヨ)

滝壺「」zzz


今にも聞こえてきそうな心の声が聞こえてきそうな目線での語り合い(約1名は寝てるが)そんな中


アスナ「うっ…おじいさん…大変だったんですね…」ヒック


御坂・佐天・初春・アルゴ「「「「泣いてるんかい!!」」」」


1人真面目に聞き涙を流すアスナに対し、無慈悲な突っ込み


アスナ「だって…ものすごく泣けるよ…おじいさんの話…」

御坂「えー…」

初春「そ、そうですね!…」

佐天(純粋だなー…)

アルゴ(なんかアーたん、感動する深いい話とかでも泣きそうだな…)


「で、貰ってくれるかな?」


再びクエスチョンを送るNPC。
今度は本気のようでメッセージ欄が浮かび


この家を貰い受けますか?


と表示されてる。ここで〇を選択すれば晴れてここの家はこのギルドの所有になる


アスナ「貰っちゃいましょ、ミコトさん」

佐天「そうですって、貰えるものは貰っちゃいましょ!」

御坂「じゃあ――」


そう言いながら、美琴は〇を押した


583: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:44:16.57 ID:t0HygaXp0


アルゴ「ってな訳ダ」

上条「なるほどなー」ムシャムシャ

キリト「そんなラッキーなことがあったのか」モグモグ


滝壺のご飯を食べながら話を聞く上条とキリト。
ご飯のメニューは浜面たちの晩酌のメニューと同じ濃いめの味付けの肉料理、それとクロワッサンと豆のスープ


浜面「俺らも風呂から出たらそんな風になってて驚いたよ」

土御門「まあ、安定した拠点が出来たのは悪くないぜい」

滝壺「何よりお料理できるし」

アルゴ「ま、遅かれ早かれギルドハウスを手に入れるのはいいことだゼ」

キリト「それもそうだな、この人数で毎回宿を探してたら金がいくらあっても足らないもんな」

上条「上条さん的にはあまりにもラッキーすぎて後々怖いんですが…」


土御門・浜面「「おいやめろ」」


アルゴ「お前のその不幸レーダーは洒落にならないヨ!!」

上条「」

キリト「あははは…ってか、ミコトとかアスナはどうしたんだ?ミコトの性格ならドヤ顔で1番に言ってきそうなのに(主にカミジョウに)」

アルゴ「ああ、ミコッちゃん達なら『セコイア』に行ったゼ」

キリト「『セコイア』?」


『セコイア』第5層にある町。大きな木に囲まれたツリーハウスがメイン建築の町


上条「なんでわざわざ『セコイア』に行ったんだ?」

浜面「あれだろ『セコイア』ってSAOでは珍しい眠らない街じゃん」

キリト「そっかお店がやってるから行ったのか」

土御門「女の子は大変だにゃ~」

上条「…どゆこと?」

滝壺「大丈夫。あとで教えてあげるから」

アルゴ(こいつ、家具や服を買いに行ったことも解んないのかヨ…)

上条「まてよ…って事は、俺も自分の部屋があるって事か」

土御門「ああ、俺達と共同だぜい」

上条「…は!?」

浜面「1人部屋はすべて女の子たちに取られましたー」

滝壺「ぶい」

アルゴ(本当に抜け目ないよナーコイツラ…)

土御門「俺達と共同部屋だぜい」

上条「うわ、むさ苦しそう…」

キリト「ってか、流石にもう寝ねーか。もう深夜2時まわってるぜ?」

浜面「おお、もうそんな時間か」

土御門「じゃあ、もう寝るかー」

584: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:46:14.77 ID:t0HygaXp0
男部屋


男の泊まる部屋は廊下の途中にある梯子を上ったところにある。
広さは大体8畳半ぐらいで向かい合って2段ベットが2つあるだけのシンプルな部屋だ


キリト「…意外にいいかもな」


風呂に入れてもらい現実での癖かタオルで髪を拭く動作をするキリト。
SAOでは髪を乾かす必要はないが、シャワーなどを浴びると何故か大体の人がこれをやってしまう。
ちなみに彼は防具などは外してる


上条「あれ、浜面は?」


同じく髪を拭いてる上条。
こちらはトランクスで上半身裸の男らしいスタイル


土御門「カミヤン達が風呂入ってる時に嫁さんに御呼ばれして、部屋に行ってるぜい」


こちらはベット上段に行く梯子の途中で腰を掛け酒を飲んでる土御門


キリト「彼女の部屋って…」ゴクリ

上条「またか」

土御門「まただぜい」

キリト「またって、よくあんのかこんな事」

土御門「週に2,3日はあるかにゃ~」

上条「まったく、彼女持ちは羨ましいですねー」

キリト「…お前はもう少し気を使えば彼女できると思うぞ」

上条「んな事ありませんって。上条さんがモテるなんて犬が逆立ちしたって…ブヒョ!!」ドカ!!


突然、上条をめがけて防具が2つ飛んで来る。投げたのは


キリト「まだ言ってるよ」

土御門「カミヤンだから仕方がないぜい」


この2人。
一瞬でアイテム欄から実体化させて投げたのだ、まさに超速


キリト「そう言えばアスナとかは大丈夫なのか?…いくら『セコイア』が安全な街だからってこんな遅くまで」

土御門「キリト、いま『セコイア』に居るのは誰かにゃ~?」


意地悪い声で質問を投げかける土御門


キリト「誰って…アスナにハル、ルイにミコト…あ!」

土御門「そう、いくらレッドでも『SAOの女三剣士』を襲わないだろ?」

キリト「だな…さて、寝ますか」

土御門「そうだにゃ~おやすみー」

キリト「おやすみ」


部屋の明かりが消え2人は眠りについた。一方上条は気絶してた


上条「」

585: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:47:14.84 ID:t0HygaXp0


第19層・エンデュミオン


ラトモス山の麓にある小さな村『エンデュミオン』
山の斜面には段々畑があり人々が農耕に励む姿がある、どことなく中央アジア、シルクロード付近の空気が漂う。
そして、奇しくも学園都市にあった軌道エレベータ『エンデュミオン』と同じ名前の村


上条「…」


その村の小さな中央広場に上条当麻は立っていた


土御門「カミヤン」

上条「なんだよ…」

土御門「気にすんな『エンデュミオン』なんてゲームにはよくある名前だぜい」

上条「そうだな…そうだよな。そう言えばみんなは?」

土御門「あそこのレストランで飯食ってるぜい。それよりもカミヤン、こっちで面白い事やってるぜい」

上条「…なんだよ。面白い事って」

土御門「イイからいいから、こっちに来るにゃ~」


なすがままに背中を押されていった上条

586: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:49:12.19 ID:t0HygaXp0

一方、そのほかのメンツは祭りの装飾を施された中央広場の一角のオープンテラスのあるレストランにいた


ハムウ!!
ングング!
ズバビ!!
ムシャムシャ


およそ女の子が朝食を食べてるような雰囲気はないテーブル。
食卓にはサイヤ人よろしくな量のご飯が所狭しに並んでる


浜面「っしっかし、朝帰りなのによく食べるねー御嬢さん方は」

佐天「いやー薬の影響でお腹が空いて空いて」

キリト「薬?」

御坂「これだよ」


彼女から手渡されたドリンクの情報欄を表示させる。

『アフター・スリープ』この薬を飲むと最大12時間睡魔が来ません、しかし睡眠時間は倍になります。

さらに食欲が倍になります。このような趣旨が書かれてた


アルゴ「なるほどナ。寝ずにレベル上げしたり、遊んだりするにはうってつけの薬なんダ」

初春「でも、1個1000コルするんですよ」

滝壺「高いね…」

キリト「こんな薬、誰から聞いたんだ?」

御坂「エギルさんが売ってくれたよ」

キリト「あー…」


色黒の大男、エギル。彼等とも仲が良く最近第5層にお店を開いた


浜面「なあキリト。エギルの店って」ヒソ

キリト「すっごいボッタクリ…」ヒソ


知ってる人にはボッタクリで有名で


アスナ「でも、エギルさんのお店で色々買えたよねー」

佐天「エギルさん大人だから親切だよねー」


知らない人にはいろんなものが売ってる、親切な店主のお店である


キリト「ってか、カミジョウ達はどうした?」

御坂「ちょっと待ってね」


食いかけのサンドイッチを持ちながらメニューのフレンド欄を表示する美琴。
フレンド欄にはその人物の現在地が表示される仕様になってる


御坂「すぐそばの広場にいるみたいね」

アスナ「なら行ってみない?もうすぐご飯食べ終わるし」

キリト「そうだな」

587: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:50:41.93 ID:t0HygaXp0


エンデュミオン・村はずれの広場


村の端っこにある野球場位の広場、そう野球場位の。
そこには訳20人ぐらいの人数が集まっていた、別にここが『祭り』の会場ではない。
ではなぜ集まってるのか?答えは彼らの行動や発言で直ぐに解る


カキーン!!

キバ「行ったでツンツン!!」


上条「解ってるよ!!」

シンカー「ツッチーさんツベースですよ!!」

土御門「解ってるぜい!!」


1塁を踏み2塁へ爆走する土御門。
左中間を抜けた打球は上条の前に行く、彼はすぐさまボールを取ると2塁へ向けて投げる


パアン!!

上条の投げたボールがセカンドのグローブにいい音を響かせ押さまる、土御門も全力でスライディングをする。
結果


「セーフ!!」

土御門「っしゃ!!」


上条「くっそ!!」

キバ「何やってんや!ツンツン!!」

シンカー「ツッチーさん、グッジョブです!!」


キリト「…何やってんだ?」

588: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:52:24.45 ID:t0HygaXp0


何をやってる?そう、彼らは野球をやっていたのだ


シンカー「あ、ミコトさん。どうも」

御坂「どうも…、これって野球ですよね?」

シンカー「そうですよ」

アスナ「え…SAOって野球できるんですか?」


シンカー「はい。最初はうちのメンバーがこそこそやってたんですがね、
キバオウさんが見つけるや否やこんな感じに盛り上がっちゃったんですよ」


キリト「なるほど…ソードスキルを応用して投げたり打ったりするのか。面白そうだな」

シンカー「…やってみますか?」


興味を持ち始めたキリトに親切心で打席を勧めるシンカー。
もちろんキリトは


キリト「じゃあ、お言葉に甘えて」


2つ返事で了承した


シンカー「キリトさんは確か片手剣ですよね?そこに片手剣用のバットがあるのでそちらを使ってください」


彼が指差すところには樽に入ったバットが何本もあった


キリト(なるほど。それぞれのスキルに応じたバットがあるって事か…これは面白そうだ)


彼は樽から片手剣用のバットを掴み打席へ入る


キバ「なんや、ビーターかいな」

キリト「…なんだよ、悪いのか?」

キバ「ふん、かまへん。ワイのバッキー見よう見真似のフォークで三振にしたるわ!」

キリト(誰だよバッキーって…)

御坂(バッキー…だと!?)

土御門「キリトー!!ツーアウトだからしっかりしろよなー」

アスナ「キリトくーん!!よく解んないけどがんばってねー!!」

589: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:53:51.97 ID:t0HygaXp0


キリト(まあともかく…)


見よう見まねで構えるキリト。
マウンドのキバオウも構える、しかしこの時キリトはいつもとは違うプレッシャーを感じた


キリト(なんだこの感触。キバオウは俺よりレベルははるかに低いはずなのに)


キリトが思考してる中、キバオウが最初の一球を投げる。
ストライク、しかしこれには両者何も動揺しない


アスナ「え、何でストライクなのに2人とも動揺しないんですか?」

シンカー「最初の1球は大体様子見ですからね。ただこの場合キバオウさんは野球的に様子見で、キリトさんは戦闘的な様子見でしょうね」

御坂「でしょうね…」

アスナ「はあ…(何が何だか…)」


すっかりアスナが傍観者になってる頃、キバオウが2球目を投げる。
またしてもストレート


キリト(なるほどな…やっぱりSAOだと複雑な球は投げられないのか…ならこのタイミングで!)


心の中でタイミングを決めるキリト。
しかしキバオウの表情は余裕その物だ


キバ「ふん!」


キバオウ腕からの球が放たれる。キリトの予想道理ストレート


キリト(よし!これなら)


腕に力を入れバットを振るが


キリト(なん…だと…!?)


その弾は直前で下に下がってしまう。いわゆるスライダー


「アウト!!チェンジ!!」


審判の声が木霊する


アスナ「え、なにあれ?なんで直前で下がるの!?」

御坂「えげつないスライダーね…」

シンカー「キバオウさん昨日から練習してましたけど。まさか本当にやるとは」

土御門「にゃ~キリト、もう少し粘ってほしかったぜい」

キリト「無理言うなよ…」


そうこうしてるとキリトと土御門がとぼとぼと帰ってくる


シンカー「さ、みなさんここから反撃しますよ!」


「「「「おおお!!!」」」」

590: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:56:05.83 ID:t0HygaXp0


シンカー「ツッチーさん。ピッチャーお願いしてもよろしいですか?」

土御門「任された!」

シンカー「キリトさんは…そうですね。ライトお願いしてもいいですか?」

キリト「外野…だよな?わかった」


シンカーチームの各々がポジションに着く。
そして、バッターボックスに入ったのは


キバ「なんや、この打席からジブンがピッチャーかいな」


この男だった。
この男、剣よりバットが似合うのは服装のせいかそれともオーラか?もっともキバオウの格好は上半身は虎ガラの某球団風


土御門「大丈夫、大丈夫。すぐさま虎狩するからにゃ~」

キバ「語尾が猫言葉の大男にはぜったい負けへんからな!!」


早々の舌戦


上条「なんだかなー…」

滝壺「そう言えば何でかみじょうはこっちのチームにいるの?」

上条「うお!ビックしたー・・・」


ネクストバッターサークルの中で準備してる上条に後ろから声を掛ける滝壺。
偶にこの子は『隠蔽』のスキルがMAXなのではないかと思ってしまう


上条「いやね、土御門に誘われて身に来たらやりたくなってさ」

滝壺「参加したと?」

上条「YES」

滝壺「でも、つちみかどとは別のチームなんだね」

上条「まあ、なりゆきだな」

土御門「へいへい!ビビってんじゃないのかにゃ~?」

キバ「ッチ!!」


滝壺と上条が話してると既にツーストライクまで行ってた。
結構、土御門にはセンスがあるらしい

591: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:56:44.01 ID:t0HygaXp0


キバ「(あかん、このままやと三振や。ここはバントで――)…っど!?」


内角ぎりぎりのボールが腹に当たるギリギリを掠める


「アゥト!!」


キバ「当てる気かいな!?」

土御門「別にそんなつもりはないぜい~」

上条「出たよ。土御門のエグイカーブ」

滝壺「知ってるの?」

上条「前にクラスのレクリエーションで投げてたんだよ…俺は腹に直撃したけど」

滝壺「流石かみじょう」

御坂「ほらボケーっとしてないで、あんたの番でしょ?」

上条「うお!?」


気付くと後ろに美琴がいる。
どうもこのギルドの女性は『隠蔽』スキルが高いらしい


上条「あれ、御坂。さっきまでシンカーの所に居たからてっきりあっちで出るかと」

御坂「いやー流石に猛虎魂感じちゃったらこっちに行くしかないでしょ」

上条「…何を言ってるんだ。お前は?」

御坂「ずべこべいってないでサッサと行く!!塁に出なかったら承知しないわよ!!」

上条「はいよ…」

滝壺「頑張れかみじょう。そんなかみじょうを応援してる」


592: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:57:23.25 ID:t0HygaXp0


エンデュミオン・中央広場


祭りの時間が迫ってきたのかプレイヤーやNPCが増えてきた。広場の周りにはお祭りの小道具や祭り限定のアイテム、料理などの屋台も出てる


アルゴ「…流石に食いすぎだロ」


初春「ふえ?」


初春の食いっぷりに突っ込みを入れるアルゴ。流石に両手いっぱいに食い物を抱え、口にサツマイモにチョコのかかった『チョコ・ポテト・バー』を頬張りながら歩くのは流石に下品だ。すると彼女は『チョコ・ポテト・バー』を一気に頬張る


初春「だってお祭りですよ!これも立派な取材の一環です!」


アルゴ「だからってヨ…」


初春「じゃあアルゴさんは『ウィテル・キャンディー』あげますよ」


アルゴ「人の話を聞ケ!!…意外に旨い」


初春「でしょ!?」


「お、そこにいんのはツッチーたちの嬢ちゃん達じゃん」


彼女らに声を掛けた男。ギルド『風林火山』のリーダ、クライン野武士面の男独身プレイヤー


初春「あれ、クラインさんなんで此処まで?いつもは少し下の層でレベル上げですよね」


クライン「たまの息抜きってやつさ。そっちこそ、他の奴はどうしたんだ?」


アルゴ「なんか向こうの方で面白いことやってんだとヨ。…ってか、オレッチはこいつらのギルドに入ってねーっツーノ!!」


そうこうしてると中央のやぐらの近くでNPCが集まりだす。どうやら『祭り』がそろそろ始まるみたいだ、民族衣装の服装がよく目立つ


初春「いいなー民族衣装。一度来てみたいですよ」


クライン「お、なんならオジサンが買っちゃおうか?ハルちゃんなら似合うと思うぜ」


初春「…ギルド『風林火山』のリーダーがセクハラ!?って、記事書いちゃいますよ?」ニッコリ


クライン「本当にすんませんでした!」


アルゴ(あいかわらずコエーナ)

593: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:58:36.50 ID:t0HygaXp0

ナンデ、アノケイエンキュウヲウテンダヨ!?
コウミエテモワタシ、サクガワチュウガクノシンジョウッテイワレテタンデスヨ
ッテイウカ、ミサカハナンデピッチングトバッティングリョウホウデキンダヨ!?
ワタシハノウミサンダカラ
シラネーヨ!!
ニャーイイウンドウニナッタゼイ
ツチミカド、ガンバッタ
・・・ヤッパキューギハニガテダ
ドンマイ、キリトクン


後ろからやかましい声の一団が来る上条達だ


アルゴ「…何してたんだお前ラ?」

御坂「野球」

アルゴ「っは!?」

クライン「野球出来んのかよ!?」

キリト「俺もビックリだよ…ってか、クラインいたのかよ?」

クライン「いちゃ悪いかよ!?」

浜面「旦那聞いてくれよ!こいつ等広島の事阪神の2軍って言うんだぜ!?」

クライン「は!?」

御坂「だって」

佐天「そうじゃないですか」

クライン「ちょっとオジサン聞き流せないよ」

浜面「そうだそうだ」

土御門「おいクライン。野球談義もいいがそろそろ始まるぜい」

クライン「あ、やべ…あとでキッチリ説明してやるからな!!」


言い残すとクラインはその場から去って行った


上条「さて、『祭り』のクエストぱっぱと片づけますか」

御坂「ねえ、提案なんだけど。野球にならって円陣やんない?」

佐天「いいですね、それ!!」

594: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 19:59:47.90 ID:t0HygaXp0

美琴の提案に習い『ギルド』の8人で円陣を組んでいく。
その様子を傍から見る2人


キリト「…」

アルゴ「いいのか?参加しなくテ」

キリト「そう言うお前はどうなんだよ。ハルやリコと新聞出してるくせに」


アルゴ「オレッチは基本的には『情報屋』だからナ。
『情報屋』がどこかの組織に属してると信用されないんだよ、こっちは信用が無くなると商売が成り立たないからナ」


キリト「そうか…」

アルゴ「キー坊もきっとこの雰囲気が必要な時が来ると思うゼ」

キリト「そう、かな…」

アルゴ「そうだヨ。お、やるゾ」


彼女が言った通り彼らは綺麗な円陣を組んだ


浜面「じゃ、大将。よろしく!!」

上条「はいはい…」


ギルドリーダー(じゃんけんで決まった)の上条が息を整える。そして


「ヒーローズ!!ファイ!!」


「「「「「「「オー!!」」」」」」」


若い声が村の中央広場に響いた


595: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/21(日) 20:00:40.37 ID:t0HygaXp0

彼らは多分、SAOの中の生活にある意味1番馴染んでるのかもしれない。
しかし、そんな彼らを第25層と言う運命のクウォーターポイントのクリチャーなどが襲うのはこの後の話。
それが彼らに与える衝撃も







佐天「やっぱ『ヒーローズ』ってギルド名かっこ悪いですね」


御坂「うん、なんか言ってて恥ずかしい」


浜面「何とかなんなかったのかよ、大将」


上条「人にじゃんけんでギルドリーダーを押し付けたんだから、ギルド名位決めさせろよ!!」

604: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:47:12.77 ID:Tjn4yEYa0



学園都市・SAO事件発生後半年


「第7学区、駅前の家電量販店で強盗よ。白井さん、急いで。犯人は店舗のトラックを奪って逃走中よ!!」

「ハイですの!!」シュン!!


第7学区の空をテレポートで飛ぶ白井黒子。
今も先輩からの通信で現場に向かうところだ、しかし、どこか彼女の顔は疲れてる


白井(ここ1カ月ずっとこれですの!)


そう、彼女はここ1カ月働きっぱなしだ休日も。
その理由は直ぐに解るだろう


白井「あれですか!?」


道路を爆走するトラック。外部にも輸出してるタイプ


白井「ジャッチメントですの!!」シュン!!


「「!?」」


運転室に瞬間移動する白井、もちろん犯人の男たちは動揺する。
しかし動揺の仕方が尋常ではない、まるで能力を初めて見るみたいだ。
更に特徴的なのは


白井(日本語、では…無い!?)


顔身体の特徴はまさしくアジア人だが、凄まじく言語が違う


白井(とにかくこの場は)


トラックの運転を止めるため運転手を車外にテレポートさせようとした時


「jふぇひえおういうえいwg!!」


外国語で男が彼女を排除しようと殴りかかってくる。
よく見ると耳の先まで顔が真っ赤だ、その男が言葉を発するたびに飛んで来る。
しかし、彼女は冷静にその男を車外へテレポートさせた


アイゴー!!


男の悲痛な叫びが外から聞こえてくる、命に別状はないほどの怪我位だろう。
しかし彼女は気にすることなく、運転手の男を外へテレポートさせ緊急停止のレバーを引く。
学園都市の大型車には緊急停止のレバーの設置が義務化されており、これによりコンピュータの制御のもと安全に停車させることが出来る。
黒子はすぐさま主犯格であろう運転手の元へテレポートする


白井(またこの類の方ですの…)


内心グチを漏らしながらもその男の話す言語でいつもの言葉を言う


白井「是规律!请保持安静!『風紀委員です!大人しくしなさい!』」

605: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:48:35.94 ID:Tjn4yEYa0


しかし、男も負けずと文句を言う


「吵!这是小日本的怪物! !顽童的方式! !我会杀了! !『うるせえ!この小日本の怪物が!!どけ餓鬼!!殺すぞ!!』」


※ここから『』は外国語ってことで


白井『殺そうと思うなら結構!あなたは手足が自由に動けますか?』

『…っき!!』


走行中のトラックから放り出されたのだ、動けるはずもない


ウゥー!!


赤の赤色灯を輝かせながらサイレンと共に白黒の車がやって来る、パトカーだ。
中から紺色の制服に身を包んだ警察官が3人出てくる、1人は先に落ちた共犯の男の所に行き残り2人が黒子の方に来る


白井(とうとう『警備員』より警察の方が先に来るようになりましたか…)

「君は『風紀委員』の者かね」

白井「はっ!!風紀委員、第177支部所属の白井黒子ですの!」

606: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:50:27.09 ID:Tjn4yEYa0


見事な敬礼で警官の質問に答える黒子。
警官2人も敬礼で答える、すると1人は端末で何やら調べ始める


「君は能力者かね?」

白井「はっ!!レベル4の瞬間移動ですの!!」

「照会一致しました。彼女の言ってる事は正しいようです」


先程まで端末を操作してた警官が報告する。
どうやらデータベースに問い合わせて黒子の身元を確かめてたようだ


「…容疑者に能力は使用したかね!?」

白井「…いいえ。トラックの中に入る以外使用しておりません」


真っ赤嘘だが、こうでもしなくてはいけない理由がある


「…なら。大丈夫だ」

白井(え!?)

「巡査部長!?」


内心驚く黒子に対し声を出して驚く若い警官


「彼女のおかげでこれぐらいの被害で済んだんだ。これぐらい安いもんさ」

「しかし…」

「お前も、考えを柔軟にしないとこの街でやっていけないぞ…応援は?」

「…あと3分で来るそうです」

「分かった…白井黒子君。だったかな?」

白井「はい!」

「ご協力を感謝する」


すると巡査部長は敬礼をする。空気を読んで若い警官も敬礼をする


「お前は向こうに行け。結構暴れてるからな」


確かに、先に落ちた男は警官に手錠をはめられてるが激しく抵抗してる。
若い警官はそちらの方に行き、巡査部長は黒子のとらえた男に手錠をはめてる


『放しやがれ、日本鬼子の犬野郎!!』


「『はいはい、鬼で結構。』…白井君ここからは私達の管轄なのは分かってるよね?君は早く戻りたまえ」

白井「ハイですの…」

「それと」


警官が耳を寄せるようなジェスチャーをするので耳を寄せる黒子


「私は結構柔軟な考えだからいいけど、本来なら君のやったことは違法だからね。そこらへん気をつけなよ」

白井「!?」


警官の言葉を聞くな否や苦虫を潰したような表情になる黒子。
そして彼女は無言のままその場をテレポートで去って行った

607: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:51:21.99 ID:Tjn4yEYa0



風紀委員・第177支部


バン!!

白井「なんなんですのあれは!!」


支部に変えるや否や荒ぶる黒子。
どう考えても機嫌が悪い


固法「そんなこと言ったってしょうがないでしょ、こうなっちゃたんだから」


白井「ですが!いくらなんでも、これでは『風紀委員』のプライドもあったもんではないですわ!!
ここ最近24時間事件置きっぱなしですし!!ここ1週間はわたくし学校はおろか寮にだって帰ってないんですよ!!」


固法「私だって布団で寝たいわよ!!」


黒子の問いに急に大声で答える固法


固法「私だってイライラしてるわよ!!ここ1カ月で犯罪が3倍になって!
おかげでみんなフルシフト!休みなし!!ムカつくわよ!!まったく!!」


持ってたマグカップを壁に投げつける固法、しかし、黒子を含め他の風紀委員も誰も彼女を咎めない。
気持ちは同じなのだ


白井(本当…どうしてこうなってしまったのでしょう)


自身の椅子に座りながら物思いに天井を見る黒子。
どうしてこうなったか、それを説明するには2か月前から語らなければならない

608: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:55:32.02 ID:Tjn4yEYa0



2か月前。それはちょうど黒子と麦野達が京都に潜入した時だった。


その時麦野と木山が捕えられそうになった時、麦野は警官2人を殺害した。
1人は自身の能力で、もう1人は拳銃で。
しかしこれは捕まってはならないので、あくまで護衛の為だった。

だが、これがある種のトリガーになった。

この事件を発端に日本中で嫌都市感情が爆発的に広がった。
かつて何度かあった学園都市対する抗議デモ、
これはかつてローマ清教と対立が表面化した際、第三次世界大戦時の日本海側を中心に何度も膨れ上がった。
しかし今回は国内の、しかも京都と言う大都市を中心に起こったことだ。
更に極めつけは国防軍OH-1ヘリの墜落した動画がネット上にアップされたこと、茶碗坂で起きた大量虐殺。

もちろん上記2つは学園都市とは何ら関係がない、しかし一般人からすると能力者の仕業ではないかと思ってしまう。
嫌都市感情は近畿地方を中心に学園都市のおひざもと関東圏にも広がる。

そして政府も動いた。

政府は先の京都の事案の説明を求めるため学園都市理事の国会証人喚問することを決定した。
学園都市側も釈明の為、京都に麦野達を送り込んだ理事を含む7人を国会へ送った。
だが、結果は学園都市側の惨敗だった。

かねてより徹底的に調べ上げた情報の元、学園都市側を追求した。
そして7人の理事は、3人が内乱罪、3人が内乱幇助の罪に問われそのまま収監されてしまったのだ。
もちろん学園都市側も猛烈に抗議した、しかし日本国政府は聞き入れなかった。

その最たる物が官房長官が定例の会見で次の事を述べたことだ


「ここは日本国であり彼らも日本国籍を有する日本国民である。
日本国民が国内で罪を犯したとき、最初に日本の法律で罰するのは当然である。
もちろんこれは国内に滞在する外国人が犯罪を犯しても同じである。
また学園都市でも司法で裁く制度があるようだが彼らは条例で裁いてるだけであり、法律が条令より強力な拘束力があるのは知の名だ。
ので、彼らの意見を受け入れることは日本国政府として到底無理である」


この意見は多くの国民の支持を得た。
今まで学園都市の暴虐武人っぷりを見逃してた日本国政府がついに強気に出たのだ、頼もしいにも程がある。
そして学園都市側に日本政府が選んだ理事を統括理事会に入れる様に要求した。しかし学園都市側は到底納得がいかない。
学園都市は武力で抗議しようと準備をしてる最中、思わぬところから横やりが入った

609: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:57:40.10 ID:Tjn4yEYa0


大陸にあった人口十数億を誇る共産国家が崩壊した


かねてより、ウイグル、チベット、内モンゴル、満州民族を弾圧してた彼等。
第3次世界大戦終戦後、ロシアシベリア地区のガス田を目指し北進した所ロシア軍に返り討ちに会い逃走してしまう。
それと同時に、チベット、ウイグル地区が一斉に武装蜂起した。
そしてモンゴルも、内モンゴル地区に侵攻した。

これにはかねてから領土問題の有ったインド、ベトナム等の支援も大きい。
だがウイグル地区は別の勢力が支援したとも言われてる。

そして中央の共産党主席が南アメリカへ事実上の逃亡。国家が崩壊した瞬間であった。
これにより事実上、保護国となっていた半島の独裁国家と民主国家も雪崩式に崩壊した。
まさに東アジア地域は内戦多発地域と化していった。そしてその余波は日本にも影響した。

経済的にはもちろんだが、大量の難民が押し寄せてくることが予想された。
いや、過去の歴史を見ても確実に来るだろう。
難民については周辺各国は受け入れを拒否した、日本もこれに続いた。だが難民はあの手この手で日本に密入国してきた。
この状態に政府は国防軍の投入を決定、学園都市に海上掃射用のオートマトンを供出するよう求めた。
学園都市側も難民に関わるのは御免だったので言われたどおり、オートマトンを供出した。
しかしこれは世界的に見れば、学園都市は日本国の1都市と変わらないと言う意味だった。

この外交的ミスは外交の天才、親船最中が国会に証人喚問されてる時に起きてしまった不幸である。
この外交音痴を見抜いた日本国政府は更に強い口調で理事会に要求を呑むように求めた。

結果。
統括理事会には日本国政府から7人の新たな理事が送られ、旧理事の6人は収監。
親船最中については公職追放と言う処置になった、親船が公職追放で落ち着いたのは彼女の最後の力でここまで落ち着かせたからだ。


そして、新たな理事を含む統括理事による学園都市の政治が始まった

610: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 01:59:52.03 ID:Tjn4yEYa0



まず、新たな理事が始めたのは外部に対する軟化政策であった。

南北東西のゲートのセキュリティーの簡素化、事実上の廃止だ。
これにより自由に学園都市に往来できるようになった。
更に新たに4つのゲートを新設、往来を自由にさせ交流を活発化させるのが目的だ。
もちろんこれには旧来の理事は反対したが多数決で負けた、これが民主主義である。
しかし往来が自由になると外部の人間による犯罪も増えてしまう。
もともと『風紀委員』『警備員』は学生、教師によるボランティアに近いものだ、なので外部の警察の様な逮捕権は本来ならば無い。

これは学園都市の条例によりできたものだ。
そこで理事会は学園都市に警察を復活させることを決定した、
この決定により国家公安委員会は学園都市の治安維持のため警察庁主導のもと学園都市の警察署を1週間で復活させた。
まるで元から準備してたような早さだった、人員もこれを見越してか多めに配置されてた全国の警察官を移動させるだけで足りた。

しかし黙っていない勢力があった、『風紀委員』と『警備員』である。両者ともに


「学園都市では能力者による犯罪も多数発生する。
これに対処するノウハウは我々が培ってきたものであり、外部の人間がそうやすやすと出来る物ではない」


と理事会に意見を述べた。しかし、理事会は次のように述べた


「君たちが警察権を行使できたのは学園都市の条例のおかげである。本来、警察権を行使できるのか公務員である警察官だけである。
『警備員』はともかく『風紀委員』に至っては公務員ではない学生の『一般市民』である。
この国で逮捕できるのは警察官、軍人と法律、憲法に明記されてるのは君たちも知っているだろう?
日本に住む人間であるのであれば日本国の法律に従うのは当然の義務である」


結局、『警備員』は警察と提携することに。
『風紀委員』に関しては権力の行使は学園都市の学生のみに限定されることになった。
そして両者とも1年半をめどに解体されることに決定された。で、現在に至る。

大方の予想通り外部の人間の、特に外国人の犯罪が学園都市で急増したのであった

611: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 02:00:43.04 ID:Tjn4yEYa0



白井「まーったく。やってらんねーですの」

絹旗「まあまぁ」


あの逮捕劇から1日。
久々に『風紀委員』の休みが取れた彼女は絹旗と共に第7学区の住宅街のある茶屋に来ていた


絹旗「せっかく超休みが取れたのですから、ゆっくりしてはどうですか?」

白井「そんなこと言っても、ここまで来ると下手に力を抜くと仕事に影響が出るような気がして…」

絹旗「そうだ!映画観に来ませんか?今なら超面白いのやってますよ」

白井「映画ですか…行きますか」

絹旗「本当ですか!?では超早速行きましょう!!」バビューン!!

白井「ほえぇぇぇ・・・」フラヒラ


映画の上映中、淑女にあるまじき鼾を出して寝てた黒子であった


612: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 02:01:29.29 ID:Tjn4yEYa0


第7学区・冥土返しの病院


「ふあ~あ」


病院のベンチで退屈そうな欠伸をする女性、麦野沈利。暗部組織『アイテム』のリーダだ。
ある意味、このような状況を作ってしまった人物の1人。しかし、彼女はおとがめは無い。
それは、親船最中が残してくれた置き土産で何とか今を過ごしてる状況だ


「あれー、そこに居るのは?」

麦野「あん?」


彼女に声を掛ける女性の声。
黄泉川愛穂、いつもジャージ姿のとある高校の教師で『警備員』の1人


麦野(疲れ溜まりすぎだろ…隈がひでえぞ)


確かに、黄泉川の顔には濃い隈が出来てる。
『警備員』も『風紀委員』と同じくフル回転状態で、家に帰るどころか学校で碌に授業も出来ない人がいるほどの状況だ


黄泉川「この前はうちのチビが世話になったじゃ――」バタン

麦野「おいいいいいいいい!!いきなし人の目の前でぶっ倒れるなよ!!」


目の前で倒れた黄泉川を慌てて担いで病院に運ぶ麦野だった

613: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 02:03:05.32 ID:Tjn4yEYa0


診察室


冥土返し「過労だね、点滴打ったから1時間後にはめがさめるよ?」

麦野「ったく…『警備員』が過労で倒れるとか。この街の治安は大丈夫なのかにゃ~ん?」


皮肉を込めた口調で愚痴を漏らす彼女。
内心はタダの過労で安心してたりする


冥土返し「仕方ないね。『警備員』も『風紀委員』もここ1カ月フル回転状態…特に『警備員』はあれのせいでね?」


そう言いながら冥土返しは窓の外の光景を見る、ここからだと23学区の飛行場が見える。
そこの滑走路にHsF-00の姿が見える、そして機は離陸していく。
スクランブルだ


冥土返し「また、防空識別圏内に引っかかったんだろうね?ここ1カ月近く毎日だよ」

麦野「ったく!向こうさんは旧式のF-15JやF-2なんだろ!…絶対にわざと引っかかるようにしてるだろ」

冥土返し「だろうね?向こうは東アジア情勢の危機、特に大陸方面からの不審船が増えてるからね?本土防衛に出動するのは当たり前だね?」


麦野「…ってか、あいつ等こっち側の疲弊を狙ってるだろ。
向こうはちゃんとした職業軍人、こっちの『警備員』はボランティア。
本業の教鞭が揮えないようにしてんだろうな、…上手い理屈を見つけたもんだよ」


冥土返し「本当だね?第三次世界大戦と違うのは学園都市がどこかの国と明確に対峙してない事、自分達ではどうしようもないんだよ。
これは学園都市の問題では無く日本国の問題であるからね、国を守るために自軍が出動するのは当然だよ?」


麦野「こんなんだったら早く独立しちまえばよかったのによ!学園都市は」


冥土返し「それは無理かもね?…君ぐらいの年齢なら知ってると思うけど『琉球独立連盟事件』は知ってるだろう?」


614: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 02:04:09.97 ID:Tjn4yEYa0


麦野「あれだろ?確か、沖縄を分離独立させようとした1派がしびれを切らして県庁を占拠して。人民解放軍に無線で連絡した奴だろ?」


冥土返し「そう。5年ぐらい前だったかな…結局は軍と警察の混成組織で鎮圧、首謀者を含む18人が射殺された事件。
かつて核マル派と呼ばれた1派も事実上の壊滅、ある意味この国の歴史上の転換期だったよ。
戦後生まれたテロリスト集団が壊滅したのだからね?」


麦野「そうだったのか?」

冥土返し「改憲する前の時代を知る者にとっては感慨深い事件だったよ。あの事件、学園都市がテロリスト側に援助してたのは知ってるかね?」

麦野「初耳だ…暗部長いが初めて聞いたよ」


冥土返し「だろうね?あの事件、仮に沖縄が独立してたら学園都市も確実に独立してたよ、前例があるじゃないかってね。
だからこそ、国も本気でテロリストを制圧にかかったね?かつて95年のオウムの時以来だよ、あそこまで大規模だったのはね?
いや、それ以上だったかもね?学園都市側もそれ以来独立とは独立記念日以外言わなくなったけどね?」


麦野「だから独立記念日以外独立何て言わないのか…考えると結構前から話が繋がってるんだな」

冥土返し「歴史ってものは繋がりものだらけだよ。まあそれ以来、学園都市は好き勝手に物事をやってきたが――」

麦野「この前の理事の大量入れ替え。いや、京都でのあたし等の失態と大量虐殺。じゃねえな…」

冥土返し「SAO事件でのレベル5が外部技術によって意識不明になったこと。これによって急速に学園都市の立場が弱くなったのは明らかだね?」


麦野「…私的には、今回の共産国家の崩壊が気になる。
いくら何時弾けるか解らないと言われてたのに、このタイミングで崩壊とか…裏がありそうで仕方ないよ」


冥土返し「そうかもね?」

615: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/07/27(土) 02:05:43.00 ID:Tjn4yEYa0




窓のないビル・内部


「ひどいタイミングでやってくれたねえ…」

「なんの事でありけるか?」


暗い部屋の中で液体で満たされた容器の中に逆さに浮かぶ人物、アレイスター・クロウリー。学園都市の理事長、若干声に苛立ちが含まれてる。
そして、声のみの胡散臭い日本語をしゃべる女性の声、ローラ=スチュワート。イギリス清教の最大主教だ


「とぼけるのかね…中国の方で漢民族の民主化を訴える勢力に資金援助してるようではないか…何が目的かね?」

「それがあなた達に何の関係があるのかしら?…私達はかつての植民地支配の事を謝罪するために彼らを援助してるのよ?」

「何を戯言を…君の国はかつての植民地だった国々に謝罪してないではないか」

「あら、そうでしかっけ?」

「しかも…宗派どころか宗教まで違う東トルキスタン、ウイグルの彼らまでも援助してるではないか。何をたくらんでる」

「私達はただ無宗教者の民族に弾圧されてた彼らを人道的に支援したまでよ?…宗教家ではなく、1人の人間としてね」

「その無宗教の民族とは、漢民族ではないか?」

「あら、そうでしたっけ?何分イナゴの様に多い彼等だから解らなくって」


「ふん…とんだ二枚舌の女狐だ。…直接攻めるのがだめなら、この国傍で内乱を発生させ難民を押し寄せさせる。
直接手を使わない賢い国の滅ぼし方だな」


「あら、あの地域の国は歴史から見ても政治的腐敗が多くなるころは大概末期症状よ?
だから私達は弾圧されてる民族や、民主化を求める人々に救済の手を差し伸べただけ。
それに、あなたは自分たちの身内を調べた方がいいわよ。犯罪、増えてるのでしょ?」


「あの一連もお前達か?」


「いいえ、曲がりなりにもあなたのおる国は世界最古の宗教国家。
私達十字教が政界に入り込める隙なんてないわよ。むしろ関わりたくないのが本音ね
…それはあなた達がしてきたツケでしょうね、ざまあみなさい」


そう言って彼女は通信を切った。
珍しく苦虫を潰したような表情になってるアレイスターであった

630: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:07:55.83 ID:7T1N3b430



冥土返しの病院・診察室


麦野「ふう…」


冥土返しとの話を終え、気が付いた黄泉川を玄関まで送り一息つく彼女。そこへ


「よろしいでしょうか?」

麦野「んだよ、皮被りかよ」

海原「皮被りではありません、海原です!!…それと」


海原の後を追うように2人の男女が入ってくる。
ステイルと神崎だ


麦野(あんだ…似非神父と変態じゃないか)

神崎(今絶対変態って思われた)

ステイル(絶対似非神父って思われた)


「早く部屋の中へ入ってくださいと、ミサカはお盆の上にのったお茶と茶菓子持ちながら邪魔者3人に言います」


ちょっときつめな言葉を淡々としたテンポで、特徴的な口調で話す少女。
レベル5第3位、御坂美琴の量産型軍事クローン、ミサカ10032号。上条に御坂妹と呼ばれてる個体だ


神崎「ああ、すみません」

ステイル「わるいね」


麦野(この個体だけなんかネックレスを付けてるのか?)


御坂妹「このネックレスはある人に貰ったとミサカはあなたの心の疑問にお答えします」

麦野「なっ!?」

御坂妹「」ニヤリ


不敵な笑みを残し御坂妹はお盆を机に置いて部屋を後にした


海原「…早速ですが議題に入ってもよろしいですか?」

麦野「あ…ああ」

631: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:10:27.19 ID:7T1N3b430



海原の言葉が合図のように彼らはバッグから端末や資料を取り出した


海原「何分このご時世ですからなかなか資料が集まらなかったのですが…麦野さんの方は?」


麦野「前にも言った通り、直接見たわけではないけど。
あの光線は間違いなく『原子崩し』で間違えないよ。…墜落したOH-1のローターを掠めたらしいんだけど、その跡は原子崩し特有のものだよ」


彼女が自分の持って来た資料を見せながら説明する。
そこには当該機のローターが移ってる、何本か焦げてるがそこが『原子崩し』の直撃した後だろう


神崎「ですが、あなたはその時は既に『カーゴ』に退避済み。この件は違うと?」

麦野「何回も言ってんだろ!?」


彼女は何回もこの問いに答えてる。イライラするのも無理はない


海原「…後、赤十字病院の屋上で見つかった銃ですが――」

麦野「お、気になってたんだ」


話題を反らそうと海原はその人物が消えた場所にあった凶器について話し始める


海原「…最初に言われてましたが、やはりあれは『演算兵器』だそうです」

麦野「やっぱりそうか…」


『演算兵器』学園都市製の兵器であるが、基本的に都市外には販売されてない。
現在の様に『ゲートフリー』なら外に出せるかもしれないがこの事件は2か月前、つじつまが合わない。
何より


麦野「だけど、この型ってまだないんだろ?」

海原「はい…この型は現在開発中のモデルです。個数的にも少なく現在すべての銃が確認されてます」

ステイル「…たとえば」

海原「例えば?」

ステイル「外部で密輸された物とかは無いのかね?…たとえば、AK-47みたいなモンキーモデルとか?」

海原「それはありません。先ほども述べた通りこれは開発中のモデル、いくらなんでも外部で生産できる訳ありません」

麦野「ってか、これって量産モデルじゃないのか?書類見る限り今度生産予定の量産型に酷似してると書いてあるぞ?」

海原「そこなんですよ…現在このモデルの生産ラインは建築中、早くても生産開始は1ヶ月後。訳が分かりませんよ…」

ステイル「そっちが訳が分からないと、こっちも訳が分からないよ。…もっとも、こっちも謎だらけだけどね」シュボ!


そう言いながら彼は煙草に火をつける。そしてその隣でお茶を飲んでた神崎が話し始めようとする


麦野(今度は変態が喋るのか…)

632: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:14:10.98 ID:7T1N3b430


神崎「…あのー。変態と顔で言わないでくれませんか?地味に傷つきます」

麦野「あ、わりぃ…(年上の癖にメンタル弱いなー…)」

神崎「…あなたと同い年ですよ!?」

麦野「!?」

神崎「まあいいです…コホン!。現場にいたとみられる少女の身元を洗いましたが、魔術的組織に属してはいませんでした」

麦野「は!?だって、あの病院の屋上にあったのは」

海原「確かに魔術の使用痕です…ですが…」

ステイル「混ざってるんだよ」フゥー、ゲシゲシ


吸い終えたステイルが灰皿に煙草を押し付ける


ステイル「ベースは彼のアステカ系なんだけどこちらの十字教など混ざってるんだよ」

海原「自分も知り合いに見せたのですが同じような意見でしたね…」

神崎「こちらも専門家に聞きましたが同じような回答です」

麦野「じゃあ何か?このガキはその魔術ってやつを複数使ったのか?」


神崎「ですから不思議なんです。
元々魔術ってのはそれ相応の知識と時間が掛かります、それが何の組織にも属してない人物が使用したのが疑問です」


麦野「結局、振り出しに戻るって訳か…」

神崎「いやそれが…」


罰の悪そうな声で神崎が資料を取り出す


神崎「一昨日位なんですが」


そこには荒廃した町と逃げ惑う人々の写真。店舗の看板には漢字が多用されてる


麦野「これって中国の?」

神崎「はい、一般の戦場カメラマンが撮った写真なんですが。この右上の部分を拡大した画像にすると」

麦野「!?」


そこには10代前半の少女の姿が見える。
彼女はこの少女を知ってる、そう先程確認したばかりだ。あの京都に居た少女、右手にバスケットボールぐらいの石みたいなのを持ってる


麦野「おい…これって」

神崎「はい…ほぼ同一人物とみて間違いないと思います」

麦野「何で大陸に居るんだよ!?」

神崎「理由は私も聞きたいですが…まあ、移動したんでしょうね」

麦野「移動って…どうやって?まさか瞬間移動でもしたんじゃ…!?」

神崎「…思い出しましたか?」

麦野「…たしか、そいつって」

633: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:15:46.73 ID:7T1N3b430


海原「外部捜査組織の記録ですと『目標は、赤黒い光と共に着衣、および所持してた武器等を残し消失』
…まあ、自殺ではないと思いますから移動したんでしょうね。…同じような移動方もアステカ系でありますし」


ステイル「確か、『処女の血で紋章や文字を円形に書き星や月の位置に比例して移動する』だっけ?」

麦野「処女の血って…!。だから病院で小児科の女児ばっか殺されたのか!?」

神崎「おそらくは…」

海原「まあ、聞いての通り非効率的なので今はあまり使われてません…それどころか完全に使える人など現世で居ないと思われます」

ステイル「あの子も、廃れた古術と言ってたしね」

麦野「魔術って…えげつねえな…」

ステイル「…」


神崎「まあ元々、弱者が強者に贖う為に生まれたものですからね。
それ相応の代価が出てきますよ…それよりも、私的には彼女の持ってる石です」


麦野「石?」


そう、彼女が右手に持ってる石。心なしか中心部が光って見える


神崎「私の見解だとこれは『鬼灯石』と思われます」

麦野「鬼灯って、あのお盆とかに飾ったりする?」


神崎「ええ、日本にもありますが世界中にも似たような石があります。
特徴は石の中に綺麗な球体の別の石がある事です。中国では『龍卵』龍の卵と言われ中央博物館で展示されてたそうです」


麦野「ってことはあれか。この混乱で強奪されたと?」

神崎「ええ、そうなりますね」

ステイル「で、この君らの言う『鬼灯石』僕らは別の名で言うけどね。そっちの方が知ってるんじゃないかな?」

麦野「…なんて言うんだよ?」


ステイル「『賢者の石』」


634: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:17:40.37 ID:7T1N3b430


『賢者の石』いくら、魔術とあまり関係ない人生を送ってた麦野でもこの名は知ってる。
そして、目を見開いてステイルに問い詰める


麦野「『賢者の石』ってあれか?永遠の命や永遠の富が手に入るって奴で、作るのは多くの人の命が必要って言うあの!?」

ステイル「前者はフィクションで広められたでたらめ。後者は半分正解かな?」


神崎「『鬼灯石』は人が死ぬとその魂を吸収する特性があります。
吸収すると内部の石は鈍く光り、魂の数が多ければ多いほどその光は強くなります。
先ほど述べた通り、古代中国では『龍卵』と呼ばれてたため人が死ぬと光のを見た当時の皇帝が
『もっと光らせたら龍が孵化するのではないか』
と勘違いして1万人ほど民を虐殺したそうです」


海原「もっとも、この勘違いは『賢者の石』が前王朝の末期にシルクロード経由で中国に来て調べる間もなく王朝が崩壊。
次の王朝の皇帝が『龍卵』と言う名で勘違いで起こした出来事なんですけどね。
ちなみにその皇帝はなかなか孵化しないのに腹を立て、石を壊そうとしたら急死したそうです。呪かなんかですね」


麦野「へえー…随分滑稽な話だな」

神崎「元々『鬼灯石』は魔術の効果を強化する代物。特定の術式と合わせて初めてその力を発揮する物ですから」


ステイル「それに、あの地域に出来る国は建国時に歴史書は燃やすは宗教関係者を皆殺しにするからね。伝統も糞もないよ…ま、それでここ数世紀『賢者の石』が使われることは無かったけどね」


神崎「日本を含め他国も『鬼灯石』関連の技術は9割方途絶えてます。
残り1割はそれぞれの地域の伝説、神話、民謡にわかりにくい形でしか残っていません。
仮に彼女が使うにしても不可能だと思いますが…」


麦野「不安材料であると?」

神崎「そう、ですね…」

海原「と言っても。世界各地の民謡など今から集めて解析するとしても100年はかかりますね」

ステイル「100年か…」


呟くとステイルは資料を読み返し始める


麦野「(なんだこいつ?)…とにかく。
私達は『SAO事件』の解決であんた等と手を組んだんだ。正直、魔術とかはこちらの専門外。この件はあんた等で解決してくれよ」


神崎「それは…解ってます」


635: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:18:44.70 ID:7T1N3b430


海原「…それに、今起きてる内乱はここまでは関係ないそうですしね」

神崎「はあー…九州や沖縄方面は難民や密入国者で今や大混乱なんですよ?」

海原「でも、あなたの配下の天草式の面々が陰ながら色々やってるんですよね?」

神崎「まあ、私を含め彼等の故郷ですからね。当然ですよ」


麦野(天草式ってこいつの片割れの…あ!)スマホダス


神崎「とりあえず、現状はほおっておいても――って、ステイル。何立ち上がってるんですか?」

ステイル「ちょっと用事がね…確か、その少女は岡山出身だよね?」

海原「?ええ、そうですけど?」

ステイル「御免、ちょっと野暮用だ」


そう言って彼は部屋を出た。入れ違いに御坂妹が顔をのぞかせる


御坂妹「すみません、急患が来るので部屋を開けてくれますか?とミサカはタバコ臭いのを我慢しながら要件を伝えます」コホコホ


海原「すみません、すぐにどきますから」

神崎「でわ、私もこれで――」


資料を片づけながら立ち上がる3人、麦野は先ほどからスマホをいじってる。
その中1枚の資料が御坂妹の足元に落ちる、彼女はその資料を拾うと


御坂妹「おお、これは先生の部屋にある石と同じ奴じゃないですか!とミサカは資料に映ってる石を見てビックリしてみました」

神崎「そうなんですか…え!?」


思いがけない言葉を発した

636: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:20:21.52 ID:7T1N3b430


廊下


御坂妹の思いがけない言葉に動揺した神崎は彼女に冥土返しの部屋へ案内するよう求めた。
彼女も神崎の押し倒すような勢いの要求に、急患の事は他の妹たちに頼み部屋に案内することにした。
そして今は移動中だが


麦野「なあ?」

神崎「はい」

麦野「これって、お前の変態相棒だろ?」

神崎「(だから変態って…)…どれがですか?」


軽く悪口を言われながらも彼女は麦野が差し出したスマホを見る。
動画が表示されてる、動画の内容は上条の病室の監視カメラからの動画、だがもう1人居る。
五和だ。しかしおかしい、何故か五和は上条に跨り頭を上下に動かしてる。
上条も何故か下半身が裸だ、何をしてるか考えたくもない。見てる神崎の手もプルプル震えだす。
すると動画の中の五和はガッツポーズをする「よっし!!」と言ってるみたいな感じだ。
そして彼女は自身のズボンと下着を脱ぎ上条に跨るように座る


麦野「すっげーな。逆レイプなって本当にやるやつ居るんだな」


彼女の言葉でスマホと神崎の中の何かが砕けた


麦野「おいこら!!何人様のスマホ壊してんだよ!?」

神崎「ごめんなさい、弁償代は色着けますので。…それよりも早く確認しちゃいましょう、私も野暮用が出来ましたので」

麦野「」


この時、麦野は初めて鬼の顔を見た


海原(触らぬ神に祟りなしですね…おっと、自分は御坂さんにそんなことしませんよ!?)

御坂妹「(動画の内容は何となく解りますが『自分だけの現実』が壊れそうなので見ません。とミサカは現実逃避します)…着きました」


特徴的な口調を言わないで御坂妹が部屋の扉を開ける


神崎・麦野・海原「「「!?」」」


そこには先ほど見た資料と同じ石『鬼灯石』がケースの中にしまわれてるのがあった。
この石も鈍く光ってる、おそらく人の魂が入ってるのだろう


麦野「これが…」

海原「『鬼灯石』」


神崎「じゃあ私はこれで」


麦野「はえーな!!」
海原「早いですよ!!」
御坂妹「はえーな!!とミサカは突っ込みを入れます」


神崎「石の所在は確認したので。早く野暮用を片づけないとこの病院をぶっ壊しそうなので…あ、再生治療と脳波の治療の予約お願いします」

御坂妹「ワ、分かりました!!」


そう言い残して神崎はチータの様な俊足でこの場を去った


麦野(女の嫉妬ってこえー…)

637: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:22:48.87 ID:7T1N3b430


九州某地域


「九州西部の不穏分子は9割方抑えたそうですが…」

「やはり本命は…沖縄なのよな…」

「50年近く彼らのシンパがいましたからね…『琉球独立連盟事件』で粗方主要メンバーが逮捕されてもまだ残りはいるそうですね…」

「噂によると、あちら側に感化された教師が生徒を誘導して肉の壁やそれこそ特攻紛いの事させてるみたいですよ」

「前世期の世界大戦を否定しといて、大戦末期の戦法を真似するとは皮肉なのよな…」

「むしろ問題は、魔術を軽くかじった連中が暴れてる事ですね」

「自ら宗教などを否定した連中が、その宗教の力である魔術を使うとか。あの国の連中はどんだけジョークが好きなんすかね?」

「その為に俺らがいるのよな」

「それは解るんすが…あれ、なんなんすか?」


五和「えっへ、へー」


「五和さんどうしたんすか?」ヒソ

「なんか、女のオーラ全開よ?」ヒソ

「オンナになったんだから、ある意味その言葉は正しいのよ」ヒソ

「は!?」

「お、じゃあ今夜は赤飯か?」

「いいのよな!」

(いいのか?)


五和(上条さ~ん。この体はあなたの物ですよ~)ニェッヘヘ~


この30分後、鬼が襲来しクワガタ頭の黒幕は土に帰り。
ピンクオーラ全開の五和は半殺しにされ、学園都市へドナドナされるのであった


638: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:23:47.58 ID:7T1N3b430


彼女達は『鬼灯石』の件についてはあまり追求しないことにした。
ここまで紛争が大きくなると構ってられない、が本音だからだ。
実際、ただ1人の魔術師?に何か起こせると思ってなかったからだ。
しかし忘れてはいけない『SAO』も学園都市から見たらたかが外部のゲームのとしか見てなかったから。
彼女らの選択の過ち、詰めの甘さが裏目に出るのにそう時間はかからなかった










旧四川省


ここは人口3千ほどの町があったが人気は全くない。
反乱軍、共産軍の戦闘があり、かつての歴史同様、民衆は戦闘または両軍の兵士に虐殺されこの町の住人は1人も居ない。
その町に一人の少女が盗んだであろうバイクを押しながら歩いてる。荷台には『鬼灯石』が括りつけられてる


「ふっ、まさかここまで溜まるとは。我らの天命も明るい…」


何処か明後日を見た表情で少女は呟く


「…これで『アルテミシア様』をお迎え出来る」


640: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/02(金) 23:32:37.02 ID:7T1N3b430


第25層


そこは、SAOで今まで見たことなかったフィールドだった


その層でパンツ一丁で仁王立ちする上条


顔を赤くするアスナ


平和に見える一向



しかし、彼らに問題は襲い続ける


何故か多くのプレイヤーに狙われる美琴


赤目のプレイヤーの情報を聞く佐天


その陰には、美琴のニセモノと赤目のプレイヤー。
彼らは、いったい何者なのか?




次回・フィッシャーマンズ・ホライズン

656: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:05:11.16 ID:IJ7Uou5J0
SAO・第25層


フィッシャーマンズ・ホライズン


どうも、アスナです。アイングラットの攻略も順調に進み現在25層に到達してます。
ギルド『ヒーローズ』もなんやかんやで割と有名になりました(いい意味でも悪い意味でも…)
本当はキリト君にも参加してほしかったけど、頑なに参加してくれません。
こうなったら実力行使で!って、思ってたら彼は23層ぐらいから私達にあまり姿を見せてくれません(フレンド登録ぐらいしとけばよかった…
)今度会ったら、必ず入れてみせます!
で、私達なんですが『フィッシャーマンズ・ホライズン』の海沿いに居て


浜面「大将、準備いいか!?」

上条「おう!オッケイだぜ!!」


何故かカミジョウ君がパンツ一丁で海に向かって仁王立ちしてます///

657: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:09:03.44 ID:IJ7Uou5J0

SAO。アイングラットでデスゲームが始まって半年近く。
彼らは1/4の第25層まで到達してた。
ここはアイングラットでは珍しい海が主体のフィールド『フィッシャーマンズ・ホライズン』

名の通り海沿いは漁師町の雰囲気があるがどこか廃れた雰囲気がある。
町は彼らが来た町の中では現在の所1番大きい街だ、しかしそれには仕掛けがある。
この25層円形の層に対し陸地の形状は三日月型と細長い、それ以外はすべて海で海の奥の方に島が一個あるだけだ。
その三日月形の陸地の真ん中あたりの多くが町になってる、しかしこれにも罠がある。
この町一見したら巨大な街に見えるが、全てが『安全圏内』と言うわけではない。
建物があっても圏外だとモンスターが容赦なく襲ってくる、しかも前の層よりもやたら強い。
しかもNPCそっくりのクリチャー『シィーフ』も出現する。かなりの初見殺しのフィールドになってる。
とは言え、珍しい海沿いのフィールドで町の廃れた感じは何処か日本の漁師町の雰囲気を醸し出してる。
街に流れるBGMも相まって多くのプレイヤーがいるのは確かだ


アスナ達は海沿いでどうにかしてあの島に行けないか試してる所だ。
島まで結構距離があるので彼らは船を探したが、あるのは壊れた船や飲んだ暮れたNPCが占拠してる船しかない。
なので


上条「泳いだら行けるんじゃないか?」キリ


と彼が言いだしたので。言いだしっぺの法則で彼がチャレンジしてみることになった。
ちなみに彼等4人以外は、美琴、佐天、初春は25層の転移門付近のエリアで買い物中。
滝壺はアルゴとはじまりの町へ取材に行ってる


浜面「土御門~これで大丈夫か~?」

土御門「大丈夫だぜい」


浜面が上条の腰の付近に土御門の帯を結ぶ。
この帯は19層で佐天が習得した『帯術』の物、彼は1ヶ月後に彼女と同じスキルを習得してた


上条「1,2~3,4」

アスナ「…流石に準備体操はしなくてもいいでしょ…」

土御門「にゃ。アーたんはカミヤンの裸に動揺してるのかにゃ~?」

アスナ「なっ!?///」

浜面「おー。大将の体引き締まってんもんなー」

アスナ「ち、違います!!それにカミジョウ君には美琴さんがいますし///」

土御門「わたしにはキリト――」

アスナ「な・に・か言いました?」


閃光の速さでアスナの『ベノ・サーベル』が土御門の眉間手前に来る。
これには彼も


土御門「スミマセンデシタ」

アスナ「よろしい」キン


浜面(女子力こえー…)


上条「あのー…」


罰悪くなったのか上条が間に入る


上条「もう飛び込んでイイでせうか?…上条さん的にも女の子の前でパン1なのは恥ずかしいのでせうが///」

アスナ「なら、さっさと行けばいいジャン!!」ブン!!

658: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:11:24.94 ID:IJ7Uou5J0
上条「も!!?」


もたもたしてた彼にアスナは綺麗な蹴りで海に上条を着き飛ばした。推定飛距離3m


上条「ふおおおお…!?」ボチャン!!

アスナ「ふん!!」



土御門・浜面((女子力つえー…))


無様に海に落とされた上条が水面に浮かんでくる


上条「っぷ!…いきなし蹴るなよ!!」

アスナ「文句は後で聞きますから!!…どうですか、泳げますか!?」

上条「くそぅ…泳げるな、一応」


ちょうど立ち泳ぎに似た状態で上条はその場で姿勢を保ってる


土御門「まあ、カミヤンは19層で泳いだらしいから大丈夫なんじゃないかにゃ~」

浜面「話は聞いたけど、泳いだに入るのか?あれ」

アスナ「でも、見た感じ泳ぐには不自由は無さそうね」


泳いで無い者たちが各々感想を述べる。
被験者の上条も特に問題なさそうに泳いでる、がそこは上条


上条「へー、結構泳げるんだな。これなr!?」ボシャン!!


順調に泳いでいたが急に彼の姿が見えなくなる。溺れたのか


土御門「カミヤン!!」

浜面「大将!?」

アスナ「カミジョウ君!?」


陸地に居た3人も動揺し直ぐに彼に巻いてた帯を引き始める

659: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:11:58.08 ID:IJ7Uou5J0


浜面「土御門!どうだ感触は!?」

土御門「こりゃ…カミヤン1人分じゃないな!!」

アスナ「って事は、何かついてるって事!?」


土御門の帯が光ってる。
スキルが発動してる証拠だ、それでも重いと言う事は上条に何かが付いている事だ。
さながら魚の漁みたいな感じだ


浜面「おっ!?」


浜面が水中の影を確認する。
だんだん大きくなるから上条だろう、しかし何か余計な物が見える


土御門「ほぅらよっ!!」


最後のひと踏ん張りで引き揚げたが


上条「たずげてぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!!!」

「」ガジガジ


彼の足元には人型のモンスター『クッゴンゾ』が下半身をガジガジと噛みついてた。
3人はそれを見るや否や


土御門・浜面・アスナ「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」」」


驚きの奇声を上げながら己の武器や体で『クッゴンゾ』をタコ殴りにし排除した。
この時、上条にも何十発も入ったのは別の話


上条「不幸だ…」

660: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:12:59.99 ID:IJ7Uou5J0


海辺の安全圏内


4人は焚火を囲みながら昼食をとってた。
メニューは先ほど上条を食べようとしてた『クッゴンゾの肉』を枝に刺し焚火で焼いただけのシンプルな物


浜面「カニっぽい味だな・・」

土御門「まあ、見た目カニぽかったからにゃ~」

アスナ「カニだったら胴体に大きな一つ目なんかありませんよ…ってか、海産物何てSAOで初めて食べたかも」

上条「そう言えばカニ何て現実でもあまり食べないもんなー。と言うより、上条さん的には足の方が問題ですよ」


彼の足は先ほどまで『クッゴンゾ』に捕食されてたため至る所が赤く光ってる。
立つのもままならない状態だ


浜面「まあ、ポーションも飲んだんだし次期に治るって。気にすんなよ!」

上条「不幸だ…」

アスナ「それよりも、お昼御飯食べ終わった後どうします?」

土御門「どうするって、あれじゃあ反対側の半島方面に行くしかないぜい」

アスナ「ですよねー…」


彼女は問いに答えながらある方向を見た。


661: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:14:30.33 ID:IJ7Uou5J0


アスナの視線の先には巨大な大蛇か龍の胴体が町の運河に横たわってる姿が見える。
その巨大な体で町は分断されておりその先のエリアには誰もいけない状況だ。
大きさからみてフィールドボスに違いないだろう、しかし問題がある。
実はあの大蛇、誰しもが攻撃してみたが今は『破壊不能』になっている。
おそらくは別にいるボスを倒してからでないと戦闘は不可能であろう。
なので攻略組の面々は探索に向かっている


浜面「しっかしまあ、あの大きさだとフィールドボス戦でも苦労しそうだなこりゃ」

上条「やっぱこの層って何かあるのかな?」

土御門「ちょうど1/4だからそうかもな、俺が茅場だったら多分この層と50,75層は難しく作るだろうしな」

アスナ「これが現実だったら間違いなく筋肉モリモリになりそうですよねー」

上条「イイじゃん、腹筋バッキバキのアイドルとかいるんだし」ミッカリーン☆

アスナ「嫌です。ってか、その仕草やめて下さいキモイです」

上条「…なあ。19層から俺への当たりキツクね?」

浜面「そらぁ大将。乙女の裸見たからしゃーない」


土御門「爆ぜるしかないぜよ…
まあ、アーたんもカミヤンとキリトが言ってる通りあれは事故だったんだからここらで許してもいいんじゃないか?
これでも命の恩人なんだし」


アスナ「まあ、私も言い過ぎましたし…ごめんなさい上条君言い過ぎました」

上条「まあ解ってくれたらいいよ…ってかさ、こんなのドロップしたんだけど」


彼はアイテム欄を操作すると1つのアイテムを可視化させる。それは1枚のカード


上条「何かわかるか?」


そのカードを3人へ手渡す


662: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:17:15.21 ID:IJ7Uou5J0


アスナ「見たことないね…絵柄はさっきの『クッゴンゾ』?」

上条「ああ、あいつを倒したら出て来たよ」

浜面「…これって」

土御門「間違いないぜい」

上条「知ってんのか?」

浜面「ああ、さっき俺らここに来る前に商店にアイテム買いに行ったろ?」

土御門「その時売ってたんだが」


彼もアイテム欄を操作すると1つのアイテムを可視化させる。
それは先ほどのカードを40枚ぐらい束ねた物と1冊の冊子を出す。


上条「…『スターターパック』?」

土御門「簡単に言えばゲーム内の『ミニゲーム』だぜい。攻略には関係ないけど暇つぶしにはなるんじゃないかにゃ~?」

アスナ「へー、互いに5枚のカードを使って枠を埋めていくゲームね。上下左右に書かれてる数字で強さを決めてるのね」

上条「1が1番弱くてAが1番強いのか」

浜面「他にも、属性とか色々ルールがあるみたいだぜ」

土御門「そこで提案なんだが、少しやってみないか?」

上条「面白そうだな!やろうぜ!!」

浜面「流石大将!!言うと思ったぜ!!」

アスナ「…あのね、攻略に関係ないんだからせめて夜とかに」

土御門「ところがどっこい!これはアーたんにも関係あるんだにゃ~」



663: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:17:45.90 ID:IJ7Uou5J0
ドヤ顔で土御門は1枚のカードを出す。
そのカードはよく『スターターパック』に入ってる強いカード、強さは上から時計回りで3、8、4、Aの高レベルのカード。
しかし注目するのは絵柄だ、他のカードの様にモンスターではなくプレイヤーが描かれてる


土御門「多分、25層時点での高レベルプレイヤーなんだと思うんだが」

アスナ「あ…あ…」

土御門「よくできてるぜい。アーたん」


そのモデルはアスナ自身だった。
戦闘中の可憐な姿、まさに高レベルのカードだ(ちなみにパンツは見えませんのであしからず)


アスナ「返しなさい!!」

土御門「おっと、これは俺が買ったデッキだぜい。それに、カードならカードで奪うのがルールだぜい」

アスナ「っく!!」


土御門「それに、さっきアルゴから連絡あったんだが、店ならレストランだろうが武器屋だろうが売ってるそうだぜい。
…で、聞くがゲームやるか?」


アスナ「…わかりました。あなたに私のカード持っていられるといやなので今すぐにやりましょう!」

土御門(ちょろいぜい)

浜面「なあ、大将」ヒソ

上条「ん?」

浜面「これキリトが持っていたら絶対こんな事ブビイイイ!!」ゴン!!

アスナ「聞こえてますよ浜面さん。そんなに蹴られたかったのですか?」

浜面「いえ…全く…」ピキピク

上条(こえー…)ビクビク

土御門「まあ、そこの角にバーがあったからサッサと行くぜい」

アスナ「そうしましょ」ツカツカ

664: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:18:11.63 ID:IJ7Uou5J0

その頃、滝壺さん



「うわーん!!あのおねーちゃんにカード全部取られたーー!!」ビエーン


「仕方ないだろ…ルールなんだし…」


アルゴ「…子供相手に容赦ネーナ」


滝壺「この世界は残酷だ。それに、はまづらとるいこのカード強くて使いやすい」


第1層、はじまりの町にて絶賛カード狩り。もとい『カツアゲ中』であった

665: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:19:28.56 ID:IJ7Uou5J0

場所は戻り


第25層・

バー・アボット


店内は昼間なので人はアスナ達しかおらず、店員のNPCしかいない。
彼女達は奥の4人掛けのテーブル付近に居るが


アスナ「また負けた!!」バン!!


悔しそうに両手をテーブルに叩きつけるアスナ。
既に店に入ってから2時間は経過してる


土御門「いやぁ、カードが増えて増えてしょうがないぜい」


ちなみに彼はご満悦の表情だ


アスナ「本当、使えないあのサボテン!!」


誰の事か解らないが、本人はとっさに空に向かって「なんでや!!」と叫んでいるだろう


上条「アスナって、トランプとかも弱いのかな?」

浜面「ぽいなー、あれはカモられるタイプだな。ほい、リーチ」

上条「むむむ!!」


彼らも後ろのスタンディングのテーブルでカードをやってる。
ちなみに彼らはカードを掛けないでお酒を掛けてる。
昼間から酒盛りとかイイ御身分だ

666: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/09(金) 23:20:42.72 ID:IJ7Uou5J0

アスナ「ちょっと待っててください!カードデッキ買ってきますから!!」

土御門「ほいにゃ~」


浜面「…なあ土御門。少しは手加減したらどうだ?」

土御門「これでも手加減してるんだがにゃ~こっちは酒入ってるし」


そう言うと彼は脇にあるボトルのウイスキーをラッパ飲みする。
豪快だ


アスナ「…」トボトボ


カウンターからしょぼくれた感じでカードに目を通しながらアスナが帰ってくる


浜面「お、姫さん。どうだった?」

アスナ「びみょー…」


テンションの低い声で言いながらアスナは『スターターパック』に入ってた強いカードを見せる。
『イルファング・ザ・コボルド』第1層のボスだが数字は6,7,9,4と微妙な数字だった


上条「まあ、使い方次第では強いと思うぜ?こんな風に。はい俺の勝ち」

浜面「うお、2つひっくり返された!!」

アスナ「ねえ、上条君と浜面さんの強いカード貸してくださいよ」

上条「やだよ、貸したら御坂に怒られそうだし」

浜面「俺だって『ラヴァ・ドラゴン』取られたくないし」

土御門「自分の力で頑張るんだぜい」

アスナ「チキショウ…」


口を尖がらせていじけるアスナ。
と、ここであることに気付く


アスナ「あ、メッセ来てる…!?大変!!」


上条「どうした!?」


アスナ「御坂さん達が襲われてるって!!」


上条・土御門・浜面「「「!?」」」


675: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:13:03.05 ID:XrejkiXB0

どうも、お久しぶりです!佐天涙子です!
いやー私達の活躍も順調でとうとう25層まで来ました。
で、今日はそんなに遠くへは行かないけど御坂さんと初春で買い物をしてました。
流石新しい街なのでいろいろ売ってて、ついセブンスミストとか思いだいちゃいました。(白井さん達、元気にしてるかなー…)
そんなこんなでお昼ご飯にしようとカフェに行こうとしたら


「おらあああ!!」ブン!!

佐天「ていっ!!…はあああ!!!」ザン!!

御坂「しつこい!!」

初春「なんなんですか!あなた達は!?」


なんか、団体さんに襲われました

676: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:15:12.03 ID:XrejkiXB0

その日、彼女達は上条やアスナ達とは別行動で転移門付近のエリアを散策してた。
散策とはいっても名ばかりの買い物みたいなものだ。
転移門付近は『フィッシャーマンズ・ホライズン』の中でも比較的大きな『安全圏内』で多くのプレイヤーが訪れている。
転移門を頂上にした小高い丘の街並みで、転移門付近の噴水から湧き出た水が水路を通り海に流れる。
まさに関東や関西、九州や北海道にある古い港町の雰囲気を醸し出してる


御坂(小さい頃、ママとみなとみらい行ったなー…ってか)


彼女等はそのエリアで休みの買い物を楽しんでる


初春「ねえねえ、御坂さん!!これって白井さんの鉄杭のベルトに似てません!?」

佐天「本当だー!!ここだと『投擲』になるんだっけ?」

初春「ちょうど数もありますし、みんなでお揃いにしませんか?」

佐天「いいねー初春!御坂さんどう思います?」

御坂「…」

佐天「御坂さん?」

御坂「ふぇ?あ、ああ。イイと思うイオ!」


佐天・初春「「…」」

677: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:16:49.19 ID:XrejkiXB0

何故かの上の空の様子の美琴。
ここに来てからずっとこんな感じだ。
かつて人目にさらされてる時と同じように悩んでる彼女だが、それは現実で『能力』が使えたからであってここでは関係ない。
しかし、佐天も初春も内心同様の事を考えてる、おそらくは美琴と考えてる事は同じだろう。
目線を感じる


初春「…あ。向こうにお洒落なカフェがあるのでそこでお茶にしません?」

佐天「いいねーそれ。御坂さんもいいですよね?」

御坂「あ。ええ、いいと思うーかな?」

初春「じゃあ、決定で!あ、これ私の奢りってことで」

御坂「そんな、悪いよ!」

初春「大丈夫ですって!こうみえて御坂さんや佐天さんより数倍稼いでますから」


御坂・佐天「「うぐっ!!」」


余談だが、初春は新聞の利益で2人の4倍近くは稼いでる。

678: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:18:29.28 ID:XrejkiXB0


「まいどー」

初春「どうも」


『投擲』に対応してる革ベルトを3個買い終えると彼女等は『カフェ』に向かって歩き始める。
なだらかな下り坂の路地、そこそこ人がいる


御坂「…気づいてた?」ヒソ

佐天「一応、ここでは御坂さんと肩を並べられるレベルですからね。解りますよ」ヒソ

初春「私も、2人には敵いませんが何となく解ります…目線に」ヒソ


周囲に聞こえない程度の音量でしゃべりだす3人。
彼女等の会話の内容通り経験があれば異変は直ぐに解る。
基本、転移門付近は転移門が『有効化』されるとどんな街かと観光に来るプレイヤーが多く訪れる。
ましてや今までで1番大きな街となるとその人数は更に増える、そこまではいい。
だが、彼女等が歩いてる付近のプレイヤーは何か違う。
見た目や雰囲気は中層や低層のプレイヤーだ、装備をパッと見る限り細々と攻略や戦闘をする者たちだろう。
しかし、その目つきはタイミングを見計らってモンスターに襲い掛かる狩人の目。
先ほどからも、彼女等の行く先を巧妙に塞ぎ何処かへ移動してる


佐天「このままだとヤバいですって!?」ヒソ

初春「タイミングを計って移動しましょ?」ヒソ

御坂「タイミングねー…」ヒソ


腕組みをし歩きながら考える美琴。
しかし、逃げるだけでは彼女の腹の虫が収まらない。
1人位とっちめて目的を聞き出したいが、今までですれ違った数から100人近くはいるだろう。
彼等には悪いがいくらレベルの低い中級プレイヤーでも、3対100は分が悪い。
しかもここは狭い路地、佐天の『ウィング・ランサー』や美琴の『フラニティー』では大きすぎて戦闘に不向き。
かと言って、初春の『ダガー』や2人が『体術』で戦闘するのも心もとない。
さてどうする


御坂(いっそのこと突き攻撃で押しぬく…いや、数が狭まれる。もう少し広い場所があれば…!?)


その時、美琴の目線にある物が目に入る


679: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:20:00.12 ID:XrejkiXB0

御坂「2人とも」ヒソ

佐天「はい」ヒソ

初春「何です?」ヒソ

御坂「私がきっかけを作る。その瞬間みんなで左方にジャンプ。いい?」ヒソ

初春「良いですけど、落差は大丈夫でしょうか?」ヒソ

佐天「多分、3メートルもないから怪我はしないよ…ってか、今ですか?」ヒソ

御坂「多分、向こうも仕掛けてくるから…って、言ってる傍から!!」


彼女が言い終える前に向こうが仕掛けてきた。
前の路地から2,3人が飛び出してくる


御坂「行くよ!!」

佐天「はいい!!」タッツ!!
初春「解りました!!」タッツ!!


御坂「うぉらああああ!!!」ガコン!!


彼女の掛け声と共に佐天と初春はジャンプする。
美琴は美琴で目の前に在った樽を左足で蹴飛ばす。
SAOでは『破壊不可能』の置物以外は移動したり破壊することが出来る、なのでこの様に蹴飛ばすことも可能だ。
彼女の蹴飛ばした樽は出てきたプレイヤーに直撃し粉々に砕ける


「「「ぎゃあああ!!!」」」ドテン!!


御坂「ふん!!」タッツ!!


美琴は直撃したのを確認せず左方へジャンプする。
樽の位置はちょうど下の広場の上の場所で、柵を超えたら下の広場へ飛び下りられる場所。
落差は3メートル


御坂「しま!?」


だが、予想外の事が起こる。
下には既に多くのプレーヤーが待ち伏せてた

680: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:21:05.64 ID:XrejkiXB0


佐天「御坂さん!!」

御坂「これって!?」ッタ!!

初春「待ち伏せされたみたいです!!」チャキ


彼女達を囲むように円形に構えるプレイヤー達。
その手には各々の武器が握られてる、そして彼らの腕に巻かれてる『S・F』と書かれた腕章


佐天(どう考えても私達より低レベルのプレイヤー)

御坂(だけど、彼らの行動パターンと予想の仕方は間違いなく高レベルプレイヤーの作戦!?)

初春(それに、彼らの腕の『S・F』の腕章。気になります)

御坂「(ここは、問いかけるか…)…ねえ!?なんで、私達を攻撃するの!?」


「うるせえ!!ロリコン犯罪者が!!」


初春「ロリコン!?」

「うおらあああ!!」


すると、1人の男が手持ちの剣で佐天に襲い掛かってくる。
もちろん、佐天はこれをランスでガードする


佐天「ていっ!!…はああああああ!!!」


そして、話は冒頭に戻る

681: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:22:20.94 ID:XrejkiXB0


男の攻撃を合図に彼らの攻撃は一斉に始まった、男どもは1人に対し複数で襲い掛かる。
ここは剣とレベルが物を言う世界、いくら相手が女だろうがレベルが低ければ負けてしまう。
なので1体1ではなく数に物を言わせて襲い掛かる


(((ここまで多ければ!いくら高レベルプレイヤーでも!!)))


そう思ってるが


御坂「はぁ…」


つまらなそうにため息をする美琴。
その瞬間、目を見開くと


ギン!!


結果は美琴の『フラニティー』で抑えられてる男どもの武器があった


御坂「あのね、いくら大人数で攻め込めば勝てると思ってるんでしょうけど。それは違うわ!
『筋力』『瞬発力』『すばやさ』其の他諸々、全てがそろって高レベルプレイヤーなの」グググ


「馬鹿な!?いくらそれらが揃ってても、こんなに多くの武器の攻撃に耐えられるはずが!?」

御坂「それはね、あんた等の『片手剣』『斧』『ダガー』に『曲刀』!それらのスキルなら何秒で襲い掛かってくるか知ってるのよ」ググ

「嘘だ!!いくら学園都市の人間でもそんな事出来るはずが!?」


御坂「出来るわよ!知っての通り私は『学園都市』レベル5の1人。
それくらいの事覚えていなくて、レベル5が務まるはず無いでしょうが!!」グン!!


彼女の咆哮と共に吹き飛ばされる男ども。
彼らは剣しか気にしなかった、いや剣すら気にしてなかった。
彼女の剣がスキルを発動してなかったことを。
美琴は男どもの足元に『体術』『アンダーキック・インパクト』を繰り出す。
名前の通り凄まじい衝撃で相手を吹き飛ばす攻撃。
男どもは後ろに居た物と共に数メートル吹き飛ばされる


御坂「舐めないでよ。…レベル5を、いや…女を!!」

682: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:23:41.89 ID:XrejkiXB0


佐天「うわー、御坂さんやるー」


「「「俺らもやるーぅ!!」」」


佐天「っは!?」


ガン!!


一瞬の隙。
美琴の活躍を見てた佐天に隙から男どもが襲い掛かった、結果は


佐天「っく!!」

「やった!!」

「『女三剣士』の1人を片腕つかせたぞ!!」

「このまま押し倒せば!!」ハアハア

佐天「っく!私を押し倒したのはアンタらが初めて…って、言いたいですけどねぇ」ニィ


悔しそうな顔から一遍、悪戯心に満ちた笑顔になる


佐天「でも、あなた達は自分の足元を見た方がいいですよ!!」

「なに!?」

「おい!!これ!!」

「っな!?『帯』!?」


それは男どもの足元に器用に絡まった『帯』


佐天「足元をすくわれる男性は…モテませんよぉぉお!!」


言葉と共に力いっぱい『帯』を引く佐天。男どもは宙に舞う


「ナイ!」ド!
「チン!」ドン!
「ゲル!」ドドン!


「嘘だろ!?」

「『ランス』と『帯』とか一緒に出来るのかよ!?」

佐天「それが出来るから『二刀流』って言われるじゃないんですかねぇ…あ、剣じゃないから『二刀流』じゃないか」

「ふざけてんのかテメエ!!」

佐天「ふざけてませんよ!!…まあ、ふざけてない私を知りたいなら掛かってきなさい、私の『ウィング・ランサー』の錆にしてあげますよ!!」

「舐め腐って!やっちまえ!!」


「「「おお!!!」」」

683: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:26:37.30 ID:XrejkiXB0

初春「佐天さんも煽りますねー」

「三方から目標を撃破しろ!!」


「「「おう!!」」」


初春「!?」


何者かの指令で俊敏に動く3人『ダガー』の男。
薄ら気づいてはいたが、やはりこの軍団何者かが指示してる。
初春は相手の攻撃をかわしながらその者を探っていたが、向こうの方が1歩上手だ


「えぃ!!」サン
「じっ!!」サン!
「そん!!」サン!!


初春「っき!!」キン!!


三方向からの攻撃。
幾ら同じ『ダガー』装備でも、防御は1つしかできない。結果


初春「…っく!!」


右肩と左腕にダメージを喰らってしまう。
と言っても、所詮は『ダガー』3割程度のダメージで抑えられた


「おっし!!」
「っち!!」
「おい、なに『カウンター』喰らってんだよ!?」


それどころか、彼女は隙をついて1人に『カウンター』で1撃食らわした


「…なんの、たかが1撃…!?」


減らず口を叩こうとした瞬間、男の表情が変わる。
自身のHPバーを見る目線、その表情はだんだんと青ざめていく。
彼のHPバーに表示されてる状態異常、『毒』


「なんだよ…これ?」

「おい!あの女の『ダガー』って!?」

初春「あ、気が付いちゃいましたか?」


甘ったるい声が似合う笑顔で問い返す初春。
しかし、次の瞬間にはその表情は無い


初春「これは『ダガー・ポイズン』…第6層辺りで世間を騒がせた物です」

「そんな…あれは、攻略組でも手に入らない値の代物って聞いたのに…」


初春「そうですねー私も全プレイヤーの平均収入の2か月分は払いましたねー…
で、お聞きしたいのですか、次はだれが『ポイズン・ダガー』を味わいますか?」


まるで、ゴミ屑を見るような目つきで優しく彼女は語りかけた


684: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:29:27.06 ID:XrejkiXB0

「…っく!怯むな!!『毒』を喰らった奴を下がらせて後衛を前に出せ!!」

「お…おうブルゥ!?」ボロン!!

「たわば!?」ゴロン!!


『毒』を喰らったプレイヤーをPOTさせようとした瞬間、他のプレイヤーが降ってくる


御坂「ちょろっと?」

佐天「私達も居ることを忘れないでくださいよ?」


美琴と佐天だ。
彼女等は他のプレイヤーと交戦中にも拘らず、初春のフォローをしてきたのだ


「なんだよあいつら!?」

「これが最前線の『攻略組』の力かよ!?」

「臆するな!!私が先ほど指図した通りにもう一回距離を取り円形になれ!!」


また、奥の方から指令の罵声が聞こえてくる


御坂(やっぱりこの集団)チャキ

佐天(誰かに統制されてる)

初春(しかもその相手は、この肉壁の向こうに居る!?)

御坂(だけど!)


見えない。あまりにも密集して奥に誰がいるかは分からない。
かなりの頻度でこの様な大量の目標相手の戦闘訓練をしてる彼女等だが、この事は想定してなかった


御坂(とにかく今は)

佐天(3人が密集して)

初春(防御に専念するだけ)

685: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:30:17.89 ID:XrejkiXB0

3人がお互いの背中を合わせ防御の体勢に入る。だが


「後衛!武装を投げよ!!」


御坂・佐天・初春「「「!?」」」


やはり後方からの指示の声。
その指令が聞こえた途端、後衛の者たちの武器が一斉に宙に舞う


佐天「っ宙に!?」

初春「こんなのよけきれる訳!?」

御坂「…違う…ブラフよ!!本当は!?」


美琴の読みは正しかったが1歩遅かった。
彼らの武器が宙を舞うと同時に前衛の者達が一斉に迫ってきてた、凄まじい勢い


御坂「やばっ!?」


絶体絶命、このままでは押し倒される。
だが、彼女達はよく時間を稼いだ


ヒュン!!


キン!キン!キン!キン!キン!!!

686: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:31:18.25 ID:XrejkiXB0



突如黒い物体が宙を通り過ぎると投げられた武装が弾かれる。
その瞬間、その場にいた者は何が起きたか理解できない顔をする。そして


「ふん!!」ズン!!

「はあああ!!!」ドン!!


聞き覚えのある声と共に前衛の男たちが二手に押し倒されていく


「へへっ。斬り込み隊長、浜面参上!!ってな」

「やっぱ。右手の方がいいな」ボキボキ

「こんな大勢で女の子に押し寄せるなんてサイテーね」コキコキ


御坂「あんた!」

佐天「浜面さん!!」

初春「アスナさんも!!」


そこには両手剣は後ろに掛けたまま格闘体制で拳を鳴らしてる上条と。
先程宙を舞い華麗に着地し、武装を刀の『小烏丸』に変えた浜面。
そして『ベノ・サーベル』を持ちながら首を鳴らすアスナの姿だった


「俺も居るぜい」ドヤァ


更に近くの建物の屋上から広場を覗き込む土御門の姿


「まさか…」

「チーム・チンピラが勢揃い――」


御坂・佐天・初春・アスナ・上条・浜面「「「「「「その名を言うな!!」」」」」」

687: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:32:07.42 ID:XrejkiXB0

「「「「「「(え、気にしてたんだ)…」」」」」」


土御門「…まあ、それはさて置き。お前らは俺らを相手に戦えるきゃにゃ~」

上条「多分知ってると思うけど、俺達。攻略組だぜ?」


「「「「「っく!」」」」」


「怯むな!!押せ押せ!!」


アスナ(誰よ、指示してるの)

浜面(俺の付近にもいない)

土御門(ここからじゃあ、人が多すぎて見えない)

佐天「とにかく!」

御坂「片づける!!」


「「「「おおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」


双方がぶつかろうとした時


「やめて下さい!!」

688: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/17(土) 20:33:41.77 ID:XrejkiXB0

甲高い女性の声が響く。更には


ピュイー


空中に舞うレアモンスター『フェザーリドラ』その姿を見るや否や男どもが動揺し始める


オイアレッテ
アア、マチガイネェ
デモ、ナンデココマデ


動揺する彼らをよそに『フェザーリドラ』は高度を上げある人物の元へ戻る


「私はこんなこと望んではいません!!それに、私がお話してた人はその人達じゃありません!!」

「だからやめろって」

「シリカちゃんがこう言ってんだぞ!!」


シリカと呼ばれる少女に続いて、左右に居たガリガリの男とメタボ男が順に喋る


浜面(あ、はじまりの町に居たネカマ野郎たち…ってか)

上条(あの声…)
御坂(誰かに…)
土御門(似てるにゃ~)


佐天・初春・アスナ(かわいぃー)


各々が心の中で感想を述べてる中


シリカ「だから、やめて下さい!!」


少女の叫びが広場に木霊する。しかし、その傍ら


「」シュン!!


音。何者かが『転移結晶』で転移した音に気付く者はいなかった

702: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:31:45.36 ID:NTMrpzzv0


ビーストテイマーの少女、シリカの仲裁の後、彼女を境にしてお互いの意見を交わし合うことになった。
ちなみに襲ってきたのは彼女のファンクラブみたいなもの


シリカ「そもそも!何であんな記事でこんな行動に出たんですか!?」

「だってさ、シリカちゃんがこいつ等に変なことされてると思ってさ」

「こいつ等評判悪いしさ」

「しかも、学園都市の人間だろ?」

上条「はい質問!!」

シリカ「…どうぞ」


向こうがずばずばと意見してくるので上条が間に入る


上条「いや、俺らが学園都市の人間ってを知ってるのは解るけどさ」

アスナ「…私は、違いますけどね」

シリカ「え、そうなんですか?」


マジカヨ?
ドオリデ、キヒンガアルハズダ
タシカニ、アノコハツガウクウキガアルモンナ


佐天・初春(何で、学園都市の評判って悪いんだろう?)


土御門・浜面・御坂「「「…」」」

上条「…続けてイイでせうか?」


「どうぞ」

703: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:34:11.46 ID:NTMrpzzv0


上条「俺らの評判悪いってどういうこと?」

御坂「何、あたし達が学園都市の人間だから!?」

「いや、記事によくなってんじゃん」

上条「…一応、俺ら『アインゲラット新聞』や『SAOタイムス』も読んでっけど、そんな記事あるの?」

シリカ「これですよ?」


彼女はアイテム欄を操作すると1冊の雑誌を実体化させる


上条「…『SAOウィークス』?」

御坂「何これ、週刊誌?」

シリカ「そうですよ」

「割と、低層だと有名だよな」

「ただ『はじまりの町』と『セコイア』でしか売ってないのが難点だよなー」

浜面「へー、そんなのあるんだ。滝壺に連絡しとこ」

シリカ「それ、先週のなんですけど…」

上条「あ!」

シリカ「見つけました?」


そこには週刊誌独特の構成で書かれた記事。
タイトルは『DQNギルド、またもや大騒ぎ!!』『風紀の乱れは避けられない!!』『やはり、噂通りに学園都市の治安は最悪か!?』
…正直散々なタイトルだった、写真も言わずもがな


御坂「これって、24層の攻略記念の宴会の時じゃない!?」

佐天「え!?何時の間に撮られたんですか!?」

アスナ「ちょっとこれ、信じらんなーい!!」

浜面「うわ…」

土御門「こらまた派手な」

上条「ってか、何で俺マングリ返しになってんだよ!!」

シリカ「…何となく分かりました?」

「結構前から特集されてるよな?」

「そう言えば、創刊した時からじゃね?」

御坂「何で何で何で!?」クワ!!

「っひ!!それは…なあ?」

「うん、目立つし」

「有名だし…」

704: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:41:20.95 ID:NTMrpzzv0


佐天「ってか、24層の宴会の主催ってキバオウさんですよ?」

ウソ!?
マジカヨ?


驚きの声が広がっていく。
確かに上条達はよく飲むが、最近はギルドハウスが中心だ、この時はたまたま誘われたから


浜面「まあ、今度から俺達は酒飲むときは自制するとして…つまりあんた等はこの記事を見て俺達が許せなくなったと?」

「それもそうなんだけど…なあ?」

「『リア充シネ!!』って気持ちはあったけど、何で行動に出ちゃったんだろう?」

初春「…ひょっとしたらみなさん、その今週の記事大勢で見ませんでしたか?」

「…そう言えば」

「『セコイア』のレストランで見たな」

「ここに居る奴、大体そうじゃね?」


初春「やっぱり」

佐天「何がやっぱりなの?初春」


初春「この世界だと情報源が少ないですからね、それにどの人でも多かれ少なかれ不満が溜まってます。
今の時代では考えられませんが、100年前の米騒動…どちらかと言えば『日比谷焼打ち事件』が近いですかもね」

御坂「確か、日露戦争で思ったような賠償が得られなくておきた暴動事件よね?
飢饉や震災、大恐慌で国内が不安でなんかの集会でヒートアップした群衆が公会堂を放火した。
あれも確か、人々の不満が爆発した奴だっけ?」


初春「流石御坂さん!!あれは、情報が少ない状況で民衆が暴徒化するいい例です!!」


上条「知ってた?」ヒソ

浜面「いや、全然」ヒソ

佐天「初春は『風紀委員』ですから、過去の内外の事件とか詳しいんですよ」ヒソ

土御門「なるほどにゃ~」

705: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:45:28.92 ID:NTMrpzzv0


シリカ「…つまりはこの雑誌や誰かに煽られたからって事ですか?」

初春「そうなりますね」

「確かに、みんなで読んでた時なんか煽ってたやつ居たもんな」

「そう言えばあいつどうしたんだ?」


御坂「って!!そいつよ!!あんた等を後ろから指揮してた奴は何処!?」

「しらねえよ!!」

「さっきから姿が見えないんだよ!!」


土御門「逃げられたにゃ~で、そいつの名前とかは知らないか?」

「えーっと、なんだっけ?」

「『ザザ』とか言ったかな?」


佐天「『ザザ』…」

「っていうか!今日の記事だよ!!」

「なんだよコレ!?」


思い出したかのように今週の『SAOウィークス』を出す。
そこにはこんな事が書かれてた『ちんぴらギルド、今度は売春か!?』『あの人気プレーヤに手を出す御坂美琴!!』
『彼らの暴挙をこのまま見ていていいのか!?』


佐天「こらまた…」

アスナ「よくここまで書けるわね…」

初春「もう、煽る事しか考えてませんね。偏向報道その物ですよ」

御坂「…」

上条「なあ…」ヒソ

浜面「ああ…」ヒソ

土御門「ひょっとするとひょっとするかもにゃ~」ヒソ

シリカ「だから写真の人はこの人達じゃないって言ってるじゃないですか!!」

「でもシリカちゃん!!」


「ここに【我々が出来る限り聞き耳を立てたらこのような会話が聞こえてきた】

《ぎゃっは!やっぱりアナタ、ロリコンだったんだ。ミサカ信じらんな~い♪》

《だからァ…違ェッて言ッてンだろォォォォォォォォ!!》

《むきになるのがあっやしぃ~☆》

【なんとリア充な会話だろう。是非とも爆発してほしい】ってさ」


御坂「」アチャー

上条・土御門・浜面(((アウトー)))


706: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:46:35.09 ID:NTMrpzzv0


アスナ「確かに…女に人は美琴さんに似てるかも?」

佐天「でも、ここまで背が高くないし人相悪くないですよ!!」

御坂「…」

初春「それに、ここまでおっぱい大きくないですよ!!」

御坂「」イラッ

シリカ「第1に男の人見たら解ると思いますけど、この人めっちゃ細いですよ!!」

土御門「ぶっ!!」

上条「…」

浜面(もやしだからなー…)

「つーか、そこまでフォローするならここに呼んでよ!!」

「そうだよシリカちゃん!!俺らも悪い人じゃないなら全然問題ないしさ!!」


シリカ「解りました…」

佐天「ってか、最初からこうすればよかったんじゃないですか?」

アスナ「そうだよね…」

初春「あ、シリカさん!ちょっといいですか?」

上条「御坂さーん…こっちこっち」

御坂「…うん」



707: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:47:57.72 ID:NTMrpzzv0



数分後


シリカ「来るそうです」

佐天「意外とすんなり来るんですね」

「そこの花の子の言う通りにメッセ送っただけなのにな」


初春「こんな状況になってるって知ってたらまず来ませんからね。過去に『風紀委員』であったことを応用してみました」

アスナ「すごーい」


ナア、ジャッチメントッテナニ?
ガクエントシノ、ケイサツミタイナモン
ガキガケイサツヤッテンダ、スゲー
イヤ、タダノアタマオカシイマチナダケダロ


初春「流石にここだと狭いですし、怪しまれそうなので転移門近くの広場にしましたけどいいですよね?」

シリカ「イイですけど…みなさんはいいですかー!?」


イインジャネ?
ココマデキタラサイゴマデツキアオウゼ
ソウダナ


「問題ないみたいで」


アスナ「じゃあ決定ね」

佐天「御坂さんたちもいいで…何やってんだ?」


彼女が見たのは奥の方で美琴、上条に浜面と土御門が固まっている様子。
何か相談してる様子だが


アスナ「美琴さーん!!」

御坂「ふぇえあ、はい!!」

佐天「移動するそうですよー!!」

御坂「う、うんわかったあ~」


初春・佐天・アスナ(((どうしたんだろう…)))


上条・土御門・浜面「「「…」」」

708: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:49:55.78 ID:NTMrpzzv0


転移門前・広場


前述したとおり、25層の中でもかなりにぎやかな場所であり様々な人がいる。
しかし、との近くのカフェの2階のレストランにはシリカの追っかけが多数いて異様な光景。
昼時の牛丼屋みたいな光景だ


シリカ「…もうすぐかな?」

初春「シリカさ~ん、ピナ何とかしてくださーいい」


ピュ?モシャモシャ


シリカ「ピナ、めっ!」


きゅー…


初春「うへ~助かりましたー…」

シリカ「いえこの子が…それにしても頭の髪飾りって本物なんですか?」

初春「へ?なんのことですか?」

シリカ「いやだからあt」

初春「なんのことですか?」

シリカ「…何でもないです(学園都市の人って変な人多いのかなー?)」


一方、転移門前で待つ2人。
彼女らが最初に接見する



…で、残りの6人は


佐天「大丈夫かなー初春」ア、イケル

アスナ「まあ、いざとなったら私達が行けば良いし」ホントダ、オイシー


少し離れたカフェのテラスに居る。こちらは優雅にケーキとコーヒーを食してるところ


佐天「ってか、御坂さんたちはなんで隠れてるんですか?」

御坂「いやっ…まぁ…」

上条「なん…だろぅ…な!?」

アスナ「浜面さんたちも何してんの?」

浜面「待ち伏せ的な?」

土御門「そんなところだぜい」

佐天「あ、転移門が光った」

アスナ「また違う人でしょう…ん?」


彼女の発言通りさっきから何回も転移門は光ってるが目標は一向に来ない。
なのでこの様な反応になるのも当然だが、転移門付近に居るシリカが反応する


709: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:52:46.21 ID:NTMrpzzv0


シリカ「あ!?」

「おひさ~おチビちゃん元気だった~?」


シリカ「はい!…アクセラさんはおねむですか?」

「この人10時間近くは寝てるよ?本当、よく寝るよ」

「寝みィ…」


ぴゃ~


「おーぴな元気だったかー…で、ミサカたちを呼んだのはなんか用があるの?」ズイ

シリカ「ひゃ!?え、えーっとですね」


慣れたように女性とやり取りするシリカに対し、初春は考え込む


初春(…確かに、女の人は御坂さんに似てますねー
ゴーグル掛けてるからよく解りませんが、顔つきや雰囲気が機嫌の悪い時の御坂さんにそっくりです。
…男の人は、地毛でしょうか真っ白い髪…それよりもどこかで見たような?)


「…おィ」

初春「は、はい!!」

「何ジロジロ見てんですかァ?」

初春「な、な何でもないです!!」

「シリカちゃん!!」


何処からともなく大声。
先ほどまで2階席に居た男どもがテラスから身を乗り出すようにしてこちらを見てる


「そいつらでしょ!?」

「危ないよ!!」

「…なンだあれ?」

「この子のファンクラブでしょ、ほら『S・F』って『シリカファンクラブ』って腕章着けてるし」

「くッだらねェー…」


シリカ「だから何回も言ってるじゃないですかー!!この人たちはタダの知り合いですって!!」

「でもロリコンなんでしょー!!」


「「「「ぶっふぉ!!」」」」


アスナ達の方から聞こえてくるむせた声

チョット、ミナサンナニフイテンデスカ!?
ダイジョウブー?


初春(佐天さんたち何かあったのかな~?)

710: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:53:53.41 ID:NTMrpzzv0


「大丈夫だよーこの人ロリコンだけど!!」

「全然大丈夫じゃねえじゃん!!」

「この人あんた達と同じで『Yesロリータ!!Noタッチ!!』の精神持ち歩いてるから!!」

「おィ…」

「勝手に俺らをロリコンにすんな!!」

「ミサカが言うから問題ないって!!」


シリカ「私からも、皆さんが思ってるような変な事されてませんから!!大丈夫です!!」

「…もういこうぜ!!」

「そうだよ、シリカちゃんの交友関係に俺らが口出しすんのはよくないって」


シリカと共に来たデブと棒が場をなだめる。
すると周りも同調してきて


ソウダナ
オレラモナンカヘンダッタシ
カエロウゼ


男どもは自分たちのホームへ帰って行った

711: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:55:23.49 ID:NTMrpzzv0


「ッたく、何だッたンだよ?」

シリカ「ごめんなさい、なんかあの人たちが勝手に勘違いしちゃったみたいで」

「勘違いって…ああ、今週の週刊誌か!」


初春「はい。それでなんか私達からまれて…」

「からまれた?」

「ん、今週の」


女剣士から今週の『SAOウィークス』を貰う男。男は腰にレイピアを装備してる

佐天「あのー…」

アスナ「どうも…」


すると先ほどまでカフェに居た佐天とアスナが近づいてくる、しかし他の4人はいない。
気のせいか目線が落ち着かない


佐天(先行ってって…)

アスナ(何があったんだろう…ってか)

初春「あれ、御坂さん達はどうしたんですか?」

佐天・アスナ「「え、えーっと…」」


「なあ、お前ら御坂美琴の関係者か?」

712: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 20:57:36.87 ID:NTMrpzzv0


初春「関係者も何も」

アスナ「同じギルドですけど」

「!?」

「それって、おねえさm」

「おいワースト!!行くぞ!!」


急に御坂美琴と同じギルドと言ったとたん男の顔色が変わる。
何かやましいことがあるのか?


「あ、アクセラレータ?」

「あン!?」

「無理臭い」

「は!?」


「そっかーワーストの方は『索敵』のスキル高かったかー…」


何処からともなく聞こえてくる声、美琴の声だ。
では、いったいどこから


「おし!!アクセラレータ捕まえた!!」

初春「え、浜面さんも!?」

「は!?」

「こっちはワースト捕まえたわよー!」

「…嫌な予感しかしないんですけど」

「ずらかるにゃ~」

初春「土御門さんもいたんだ…」


土御門の声と共に


「おォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!????」

「きゃああああああああああああああ!!!!!」


男女2人は空へ吹っ飛んで行った

シリカ「…何があったんですか?」

佐天「さあ…居たのは分かったんだけど」

アスナ「私達も聞きたいよ…」


初春(アクセラレータって、聞いたことあるような…)

713: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/24(土) 21:00:14.09 ID:NTMrpzzv0


少し離れた場所



御坂「ここなら、アスナさん達が来るまで時間稼げるでしょ!?」

上条「大丈夫かなぁ!?」

浜面「ま、特に周りに敵がいる訳じゃないんだから大丈夫だろ?」

土御門「問題ないぜい」


隠蔽に使った『ミラーマント』を取りながら会話する一行、穏やかな雰囲気だ。
一方、こちらは穏やかではない


「問題大ありだ糞野郎共がァ説明しろコラァ!!!」

「あー…ミサカ死ぬかと思った…」


御坂「ごめんごめん、あの子達にはあなた達の事全部説明できないからね」

上条「ま!何はともあれ久しぶりだな、」


彼は、連れて来た2人に挨拶をする。
女は黒系の服にガッツリ足を強調した服装の片手剣の剣士、顔は美琴を成長させたような顔立ちでギョロ目。
先ほどまでかけてたゴーグルは首に掛けてる、訳ありの少女

男の方は白を基調にした格好で中のインナーがウルトラマンみたいな模様。
そして特徴的な白髪と赤目、これはカスタムしたわけではなく彼本来の物。
こちらの少年も訳あり


上条「一方通行に番外個体」

一方通行「ッち!!」

番外個体「やっほー☆偽善者さんにお姉様♪その他」


729: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:06:29.78 ID:uDtpYGRk0


ちょっと時は遡り


上条「御坂さ~ん。こっちこっち」


一方通行の知り合い4人組の会話から


御坂「で、どうするよ」ヒソ

上条「やっぱあれだよね?」ヒソ

浜面「あれだな…」ヒソ

土御門「うん…」ヒソ


「「「「一方通行[アクセラレータ]…」」」」ヒソ


4人の声が被る。
まあ、彼の知り合いが先ほどまでの話を聞いたら一方通行と断定できるだろう


上条「ってかさ、あいつやってたのかよ!!」

御坂「なんかさ…」


申し訳なさそうに美琴が話し出す


御坂「私がこのゲームに関わったのがさSAOを作った『アーガス』からの依頼って言ったよね?」

浜面「そう言えば行ってたっけな?」

土御門「結構な勢いで勧誘されたんだろ?」


御坂「うん…まあそれは置いといて、勧誘した人が《他にもすごい人にレビュー頼んだのでお願いします!!》って、頼まれたしさ」


上条「そのすごい人が『アクセラレータ』と?」

御坂「多分…」

730: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:08:38.65 ID:uDtpYGRk0


浜面「まあ、あってからのお楽しみじゃないか?」

御坂「私的には、何で『ミサカワースト』がいるのが疑問よ!!」

土御門「それも会ってからのお楽しみダにゃ~ま、俺が1番気にしてるのは本当にアイツかどうかだ」

上条「実際、本当に一方通行達だったら何て説明する?」

御坂「それは…」


浜面「確かに正確に説明するとややこしい事態になるし、それに嬢ちゃんズは表の人間
…いや、姫さん含め学園都市の闇を知らないんだから、何とかしてごまかさなくちゃ」


土御門「そうだにゃ~アーたん、涙子に初春はあいつ等の事深くは知ってほしくは無いからにゃ~」

上条「一方通行たちとできれば打ち合わせできたらなー―」

御坂「したよ」

上条「したのかー流石御坂…って、ええ!?」

御坂「ハワイの時、多分…覚えてるか、な?」

土御門「とりま、俺的には隙をついてあいつ等を拉致るのがいいんじゃないかと。俺は思うぜい」

浜面「俺も賛成。5分でもいいから最初に話す時間を設けた方がいいよ」

御坂「んー…」


考え込む美琴。
確かに、相手が一方通行達ならここに居る面子で少しでも話すのが得策だろう。
彼女の答えは


御坂「拉致るで」

上条「だな!」

土御門「じゃあ作戦はこの前の『クエスト』でゲットした『ミラーマント』をつかっt」

アスナ「美琴さーん!!」

御坂「ふぇ、あ、はい!!」

土御門(ここまでか…)

上条(あとは阿吽の呼吸)

浜面(ってか、出たとこ勝負だな)

731: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:10:49.77 ID:uDtpYGRk0

そして、時は現在に戻る



一方通行「で、俺は何したらいいンだよ!?」


最高に機嫌が悪い一方通行。
それもそうだ、会いたくない相手にいきなり会ってしかも拉致られる。機嫌がいい人間の方が少ない


上条「まあ、おれ達の話を聞いてk」

一方通行「断る!!」

御坂「何でよ!!」


上条たちの話を聞こうとしない一方通行。
かたや番外個体は「よかったね」みたいな呆れ顔をしている


一方通行「あのな!俺はお前のクローンを1万人殺したンだぞ!しかも、お前を半殺しに仕掛けた!!
それに、ヒーローに至っては完璧に殺しに行った!!」


上条「…」

御坂「…」


一方通行「そこの三下2号なンて俺が仲間を殺したし、こいつ自身を殺しかけた!!
土御門に至っては俺は裏切り者だァ!!殺されても文句はいえねェ!!」


浜面「…」

土御門「…」

一方通行「そんな奴らと組める資格…いや、話せるわけねェだろうがァ!!」


彼は自分の気持ちを吠えた。それは正しかった…




しかし、我慢できない者がいた


『ミサカワースト』である



732: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:11:22.09 ID:uDtpYGRk0

番外個体「なんか、それっぽいこと言ってるけど。この人ただレベルが足りなくて最前線に行ってなかっただけだから」

一方通行「うォい!!」

番外個体「それに、今言ったセリフ。寝る前に考えて発声練習までしてた奴だから」

一方通行「やめてくンない!!人の黒歴史晒すのォ!!やめてくンない!!」


台無しだ


番外個体「それにこの人の決定的な問題は」

一方通行「言うなよ!!」

番外個体「マジでレベル低い」


彼女の発言を基に彼等のネームバーを見る。
番外個体のレベルは上条達に近いが一方通行に至っては初春以下だ


一方通行「だから言うなッて言ッたろォォォォがァァァァァァァ!!」


そして、一人の男の悲痛な叫びが木霊した


更に、この台無しな光景に耐えられなかった者達が4名


上条「っぷ…っぷ!!」
御坂「…っ!…っ!!」プルプル
浜面「っく…っく」www
土御門「にゃーっはっはははははははーっははは!!」wwwwwwwww


笑いに徹した

733: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:14:25.58 ID:uDtpYGRk0

一方通行「お前らなァ!!人が傷ついてるのに大爆笑は酷くないですかァ!!!!」

土御門「だってよー!無敵の学園都市第1位様が結構かわいい所がある何てにゃ~www」バンバン


土御門はかなり壺に入ったらしく全力で爆笑している


一方通行「大体なァ!!俺は先週から行動し始めたンだよ!!だからレベル低いんですゥー!!」


浜面「お前が右手に付けてる『小盾』7層で1週間しか売られてなかった限定物やん!!バリバリ嘘やん!!
ってか、ジブン等の格好どう考えても戦闘慣れしてるやん」www


番外個体「ま、パッと見で分かるよねー」


一方通行の嘘を見抜いて突っ込む浜面。
何故か関西弁になってる


一方通行「ソウダ…大体なァ!ここだと能力者はレベル低いんですゥー!!なかなかレベル上がらないンですゥー!!」

御坂「いや私!アンタと同じレベル5だけど!私はかーなーり、高レベルプレイヤーですけど!!」

一方通行「テメエは元から体力馬鹿みたいなもンだろうがァ!!」

御坂「んだとコラぁ!!」

上条「…ってか、ここだと男女関係なく戦えるんじゃないか?」

番外個体「それがこの人全然レベル上がらないのよ、ミサカの方はガンガン上がるんだけどね」

一方通行「…」グスン


浜面「はぁー…まじめな話、なんか問題あるんじゃね?」

御坂「問題って、どんなよ?だって普通に戦闘していれば経験値が入るでしょ?」

番外個体「ミサカと同じぐらい敵は倒してるんだけどね」

一方通行「俺が聞きてェよ…」
御坂「…とにもかくにm」


浜面「お、お嬢!?」

御坂「なによ?」

上条「やばい、アスナとかもう着そう」

御坂「げ、マジで!?一方通行に番外個体!!ハワイでのやり取り覚えてる!!?」

番外個体「やり取りって…え、マジであれやるの!?」

御坂「他にイザコザおこしたくないの!!彼女達に本当の事は学園都市に戻ったら言うから!!ね」

一方通行「まじかよォ…」

御坂「あんた等もいい!?」


上条・土御門・浜面「「「乗りボケなら任せろ(にゃ~)!!」」」

734: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:15:52.39 ID:uDtpYGRk0


その頃、アスナ達は美琴たちの居る所へ駆け足で向かっていた


佐天「さっき言ってたのって本当!?初春」


初春「ほぼ間違えないと思います!!
確か、あっちの白い人は『学園都市レベル5第1位の一方通行(アクセラレータ)』で間違えありません!!」


アスナ「じゃあ、同じ学園都市の人ってこと?美琴さん達の知り合いって訳?」

佐天「少なくとも私と初春は知りません、名前は聞いたことあるけど殆どが謎の人ですし!」

初春「あまり表舞台に出る人って訳ではないってことです、そもそもレベル5で目立つのは御坂さん位なもんですからね」

アスナ「複雑なのね…ってか、1番疑問なのは!?」

佐天「あの御坂さんのそっくりサンですよね!!」

アスナ「美琴さんってご兄妹っているの?」

初春「いないはずです!!」

佐天「そもそもいたら私達が知らないはずないですよ!!」

アスナ「だよね…でも、あれはそっくりってレベルじゃないわよ」

佐天「そこを曲がったら直ぐですから直接本人たちに聞きましょう!!」

そして目の前の角を曲がるとそこに美琴達はいた

佐天「御坂さん!!」


御坂「さ、佐天さん、い、意外と速かったわね~はははは」

735: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:17:20.30 ID:uDtpYGRk0

アスナ「早かったわね、じゃないでしょ!!」

初春「説明してもらいますよ!!」

御坂「う、うん…ごめんね実は黙ってたんだけど」


3人が息をのんで見守る。ここまで似ていてあの拉致り方、普通じゃない


御坂「この子、実は親戚のお姉さんなんだ…」


佐天・初春・アスナ「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」


上条・土御門・浜面(((そう来るか)))


一方通行(マジでやりやがった)


番外個体「(これに合わせるのよね…)
そうなの!まあ、苗字は同じミサカだからなんとでも言ってね☆
ちなみにアバターネームは『ワースト』だからこっちで呼んでもいいよ♪ぎゃは」


佐天「だって、ええええええええ!!!ちょっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!まじか!マジですか!?」

初春「初耳にも程がありますよ!!何で隠してたんですか!!」

アスナ「親戚にしても似すぎでしょ…」

御坂「それには深いわけがあるのよ…」

番外個体「そうなの、マリアナ海溝よりも深ぁぁぁいわけが…(こうなりゃやけくそじゃい!!)」


神妙な趣で話し始める美琴、それに合わせる番外個体。
その光景に只々驚く佐天達、そしてよくこんな茶番を即興で出来るなと心の中でひたすら思う男ども

736: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:19:43.33 ID:uDtpYGRk0

御坂「私のママは知ってるでしょ?」

佐天「はい、御坂さんそっくりの超若いお母さんですよね?」

上条・一方通行((なお、酒癖は超絶悪く。しっかりと遺伝してる模様))

御坂「実は私のママには生き別れの双子のお姉さんがいたの」

佐天・初春「「えええぇぇぇぇぇぇ!!!???」」

上条・土御門・浜面「「「なーんだってー!?」」」

一方通行(女の妄想力すげェ…)

アスナ(やば、涙腺が…)


御坂「小学生の時地震があって実家が崩壊してね…その時やってたお店がつぶれちゃったのよ。
…その時ママのママ、おばあちゃんが死んじゃってね…(おばあちゃんごめんなさい!!)」


番外個体「そのごたごたでね、私のママは遠い親戚に預けられたのよ…(これでいいのか?)」


佐天「あの元気なお母さんにそんな過去があったなんて…」


初春「辛すぎます…」ヒック


アスナ「本当ね…」グス

737: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:21:04.49 ID:uDtpYGRk0

御坂「(心痛むー!!)で、私のママは頑張って立ち直ってパパと出会って結婚して私が生まれたんだけど(私のターンはここまで!!)」


番外個体「(あ、ブン投げた!?)だけどね、私のママは順風満帆じゃなかったの…その親戚にで結構ひどい目にあってね…」


佐天「よく聞く話ですけど」グス

初春「実際聞くと堪えますー」ウエーン

アスナ「本当、あたしって涙腺弱い…」ポロポロ

上条(俺がだましてる訳じゃないけど、後ろめてー!!)ズキズキ

浜面「うおー悲しすぎるぜー!!」ダー

土御門「ひどい話だにゃ~(色んな意味で。…ってか、カミヤンは演技しろ!!)」ホロリ

一方通行(カオスだな…)


番外個体「もう虐待とか日常茶飯事でね…
で、当たり前のようにぐれてお決まりコース。男と遊んでたら私がデキたって訳(おい、お姉様フォローしろ!!)」


御坂「(ええー…)…と言っても、真琴姉ちゃんが生まれてからしばらくはママと連絡は取ってたみたいなの
(勝手に名前付けちゃった…しかも、妄想であいつとの子供に付けようかなーって思った奴)///」


佐天(御坂さん泣くの我慢して顔が赤くなってますよ)グス

初春(お姉さんの前だから我慢してるんですね)ヒック

アスナ(流石美琴さんだわ)チーン

一方通行(自分の妄想話で顔赤くすンなよ…)

上条(なんで御坂は顔を赤くすんだ?)

土御門(流石カミヤンだぜい…)


浜面「うおおおお」ダバー

土御門(お前は何ガチ泣きしてんだよ!!キメーよ!!)

738: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:22:40.99 ID:uDtpYGRk0


番外個体「だけどね、そんな環境で生まれたからね3歳ぐらいでミサカは『学園都市』に送られちゃったの。
実際は父親からの暴力から遠ざけるためだったらしいんだ(これでどおだ!)」


御坂「でも、また悲劇があってね。…真琴姉ちゃんのお母さん地震で死んじゃったのよ…(まだまだよ!)」

佐天「地震の馬鹿やろー!!」ウワーン!!

アスナ「悲しすぎるよ…」ポロポロ

初春「じゃあ、学園都市では?」エッグ


番外個体「それもお決まりだよ…
施設に入れられてたけどしょっちゅう抜け出したりして、変なのとつるむそれだけ…(なーに言ってんだ、ミサカ…)」


御坂「それで、こいつの保護者に捕まって今はこいつと住んでるんだ(なーに言ってんだ、私…まあ、あとはこいつに任せよう)」

一方通行「(俺にブン投げたァァ!?)まあ、俺もそいつが本当の親ッて訳じゃねェーけどな。面倒見のいい奴だよ」

番外個体「それで、12月ぐらいにお姉様と再会したわけ(もうイインジャネ?)」

御坂「そう言う事(そうね…)」

一方通行「だな(最後投げやりすぎだろ…)」

上条「イイハナシダナー」

浜面「ぐおおおおお!!」ジャー

土御門「ま、これ位でいいんじゃね?本人たちも辛いだろうし(色んな意味で)」

佐天「そうですね…」グス

初春「これからよろしくお願いしますね、真琴さん」ズズズ

番外個体「あ、『ワースト』でいいよ。なんか名前で呼ばれるとこしょばゆいし(本名じゃないし…)」

アスナ「素直じゃないのも美琴さんそっくりね、ワーストさん」グス

御坂(私って素直じゃないのかなー…)


色んな意味で疲れた一向(+筆者)。一方通行の紹介は上条たちがごり押しで友達って事にした


一方通行「納得いかねェ…」


739: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:23:58.62 ID:uDtpYGRk0


それぞれ照会が終わった後


御坂「ねえ、一方通行たちはどうするの?」

一方通行「なにがだよ…」

上条「俺らのギルドに入らねえか?2人ともギルドには入ってないそうだし」

番外個体「ミサカはb」

一方通行「断る!!」

上条「なんでだよ!?ってか、はえーよ!!」

一方通行「あのな、俺は今最ッ高ーーに機嫌がわりィンだよ!!テメーらの顔なンざ二度と見たくねェーンだよ!!」


確かに彼の機嫌は誰が見ても悪いとわかる。
そりゃ呼び出されたと思ったらいきなり拉致られ、自分のレベルをばらされ無茶振りに付き合わされる。
これで機嫌が悪くならなかったらMだ


一方通行「どォーしてもッて言うならよォ。あれすンしかねェだろ?」

アスナ「あれって、…もしかして!?」

一方通行「御明察ゥー『デュエル』で勝負だ」

740: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/08/31(土) 22:26:30.88 ID:uDtpYGRk0


『デュエル』で勝負。
普段はプレイヤー同士の最終的な決着に使われるが、最近は違う方向もある。
それは『ギルド』への勧誘。簡単に言えば「俺よりも弱い『ギルド』へ入るのはヤダ」と言うことだ。
これを最初にやったのは『ヒースクリフ』で今ではアイングラッド全体に伝わってる。
そして暗黙の了解もある。
1つは、組み合わせは人数が少ない方が決める。この場合、一方通行側が。
2つは、負けたら勝者に従う。
3つは、1度しか対戦できない。
4つ、どちらにも所属しない第3者が立ち会う。
つまり、今回は一方通行が負けるとギルド『ヒーローズ』に加入、勝ったら金輪際関わらない。と言うことだ


佐天「でも、この付近に第3者なんて」

一方通行「そこに居る」ブン!!

「うを!!」バキョン!!


そう言うと一方通行は自身のレイピア『リボルケイン』を投げる。
彼のレイピアは樽を壊しそこに隠れてた何者かに当たる


一方通行「ほらな?」

アスナ「って、何やってんですか!?」

御坂「ちょっと、大丈夫なの!?」


慌てて隠れてた人の元へ行くアスナに美琴。
しかし、そこに居たのは意外な人物だった


御坂「大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫で」

アスナ「キリト君!?」


ショボイ変装したキリトだった。
しかし、様子がおかしい、なにか挙動不審だ。よく見ると


アスナ「え、…ギルドマーク?」

キリト「」ビク!!


何故か、ネームバーには参加ギルドのマークがあった

760: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:07:03.90 ID:hjC4CAi10


アスナ「どう言う事?」

キリト「…」

御坂「ちょろっと説明がほしいな~」

キリト「…」


美少女2人に胸倉掴まれてる俺。
現実でも早々ない、いやSAOでもなかなかないか…
正直、ちょっと盗み聞きしようとしただけなのに。
アクセラレータって奴に見つかってこうだ。
どうやってごまかそう


キリト「あ、あのさ!」

御坂・アスナ「「あ!?」」


キリト「ッヒ!!…ほら、さっさと『デュエル』やっちゃった方がいいんじゃないか?向こうも待ってるし」


破れかぶれ。
俺は白いのに話を振った


一方通行「おィ、早くしろ」

キリト「な!?」

アスナ「…分かった。でも、終わったらキッチリ説明してもらいますからね!!」

キリト「ハイ」

御坂「ちなみにどこから聞いてた?」

キリト「アスナ達が来た直ぐ後ぐらいから…」

御坂「…そう(よかった、重要な所は聞かれてない)」

キリト「じゃ、じゃあいいか?」


何とか逃げ切った

761: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:08:57.35 ID:hjC4CAi10


そして準備が整った。立会人のキリトがルールの確認をする


キリト「じゃあ確認する!
ルールは基本的な4つ、『デュエル』の仕様は『完全決着』
もちろん殺し合いじゃないから特別に『制限時間3分』『腹が地面に着いたら失格』『HPがイエローになったら強制終了』これでいいな!!」


一方通行「アァいいぜ、まずh」

番外個体「はーい!ミサカからいっきまーす!!」

一方通行「」

キリト「えーっと名前は?」

番外個体「ワーストだよ。よろしく☆ぎゃは」

キリト「えーっと、じゃあワーストは誰を指名する?」

番外個体「んーとねぇ…」


野菜を見定める様に相手を探す番外個体


番外個体「じゃあ、チンピラさんで!」

浜面「おれ!?」

番外個体「なんか文句ある?こんな美人さんと踊れるんだよ?それに、ミサカ『カタナ』スキルの人初めて見たし」

佐天(なんか御坂さんとは違った性格だなー…)

アスナ(少し口調が下品かも…)

御坂(あれ、丸くなった?)

浜面「しゃーねーな」シュン!

番外個体「よろしく♪」チャキ


お互いメニューを操作しながら武器を構える


一方通行(チンピラの武器…『カタナ』か、だが一般的なのよりデカい)


キリト「…太刀か」

佐天「知ってるんですか?」

762: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:10:52.72 ID:hjC4CAi10

キリト「一般的な奴、
クラインが使ってるのとかは『打刀』って奴をモデルにしてるんだけど、あれは『太刀』って言う戦国時代以前の日本刀をモデルにした奴だ。
…またアイツ『変な店』で掘り出したのか?」


初春「私が『ポイズン・ダガー』を買った時にあったんですよ!!」

キリト「あきれるほどに運がいいな…『カタナ』の『太刀』だとスキルが違うだけで実質『片手剣』と変わらない」

御坂「なるほどね…で、ワーストが」

キリト「『バスターソード』…」

アスナ「それって、美琴さんが買おうとした奴?」

御坂「うん。だけど重すぎてね、スタイルが崩れるから買わなかったけど」

上条「重いなら何でキリトは買わなかったんだ?」

キリト「流石に重すぎる。重めの剣の方がいいけど、あれは無駄に重すぎだ」

初春「でも、それをワーストさん軽々と持ってますよ!?」

土御門「それだけ『筋力』があるってことだにゃ~」

上条「浜面も結構『筋力』あるんだけどな」

御坂(まさか軍用クローンだったから…関係ないか)

佐天(でも、総合的に考えると)

キリト(つまり『パワー型』対決って事…それよりも)

土御門(レベルは俺達と大差ない…いや、この中の誰かと同じ、またはそれ以上)

上条(しかもこの中にはいない『パワー型』の『片手剣』使い…)

御坂(近くて浜面さん、いやキリトか?…どっちにしても楽に勝てるってことはないのか…)

浜面(平常心…平常心っと)

763: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:12:52.96 ID:hjC4CAi10

上条たちが分析してる傍ら、一方通行も解析する


番外個体(噂や新聞では見たり聞いたけど『ギルドヒーローズ』
…あまりにの強さで陰で『ビーター集団』と呼ばれてた皆さん、多分あの黒いのはうわさで聞く『ビーター』だろう。
でも、強さの根本は違う。幾らレベルが物を言う世界でも動かすのは体
…過去に格闘による戦闘経験がある方が有利なのは知の名。
それはミサカにも言える
…向こうにはお姉様にヒーロさんチンピラにこの人の仕事仲間のサングラスさん、戦闘経験がやたらある方々。
そりゃここでも強くなる…ま、それでもミサカは負けないけどね♪)



一方通行(チンピラは『カタナ』か
…番外個体も言ってたがモンスター以外での『カタナ』との戦闘は実質皆無。
オレンジやレッドが襲って来ればまだ経験になったが運よくなし。
戦闘の基本は以下に効率よくスキルを隙なく発動させるのが基本だが、俺の考えが正しければ『デュエル』はチンピラやヒーローが有利。
何故なら)


番外個体「大丈夫だよ」

一方通行「!?」

番外個体「ミサカを信じて」

一方通行「…蹴散らせ」

番外個体「イエッサー!!」

キリト「双方準備はいいか!?」

浜面「おう!!」

番外個体「いつでも!!」

キリト「なお、双方の関係者は指示などしないように!」

御坂「はいはーい」

一方通行「了解だァ」

キリト「双方、ボタン押せ!」


キリトの掛け声と共に2人は『デュエル』開始のボタンを押すとゴングが鳴り響く。
音を聞いたのかわらわらとギャラリーが集まって来る

764: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:14:33.90 ID:hjC4CAi10

浜面「っつ!!」ダッ!!


最初に動いたのは浜面だった。
浜面得意の先制攻撃、軽いジャブみたいに自身の『小烏丸』を大振りに振り下しながら飛びつく。
もちろん、これが当たるとは誰もが思ってない


ガァアン!!


浜面「っく!!」

番外個体「うぃいい!!」ググ


しかし、浜面の真骨頂はここから。
彼は飛びついた勢いを殺さずそのまま番外個体の剣を軸に


番外個体「え!?」

浜面「」ニ


番外個体の後方に回り込む、彼がよくやる攻撃パターン。
先ほどの文面を読めば気づくかと思うが彼は先制の時スキルを発動させてない


一方通行(あの図体であの動きかよ…)


浜面「はあああああああああああ!!!!」


これ見よがしに彼は『カタナ』『太刀』の回し切りのスキル『回刀』を発動させる。低級のスキルだがスピードは速い


ガァン!!


重く響く金属音。
番外個体は器用に剣を後ろへ回し浜面の『回刀』を自身の『バスターソード』で防ぐ


御坂(どう聞いても、金属音が片手剣の音じゃないわよ!!)

キリト(『両手剣』…いや『大斧』、どう聞いても重武装の武器の音だよ)

浜面「まじか?」グググ

番外個体「今度は…ミサカのバァん!!」


彼女は現在の無茶な姿勢でスキル『ホリゾンタル』を繰り出す。単純なスキル、だが


浜面「うをおおおおお!!!」ズザザザザ


彼は数メートル押し出される。
地面に足を突きながら、その足音が周りに響く。
その距離が、彼女の筋力と剣の威力を物語る


浜面「ふぅ…おいおい、男でもここまで威力あるやつ居ねえぞ!」

番外個体「どう、ミサカの力?どちらかと言えばあなたのその巨体で身軽さがすごいと思うよ。褒めてあげる」

浜面「へへ、そらぁどうも」ズン!!


そしてまたお互いに双方がぶつかる

765: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:16:20.29 ID:hjC4CAi10


上条「すっげえな…」

佐天「浜面さんといい勝負なんじゃないですか!?」

アスナ「うん、レベルもセンスもいい勝負」


キリト・御坂「「…」」


土御門「…で、うちの片手剣使いはどう思ってる?」


御坂「…私とは真逆ね。
私は軽い攻撃で反撃の隙を作らせないのに対して。あの子は重い攻撃を1つ1つ繰り出す、だからさっきみたいに隙が出来る。…いや」


キリト「わざと…だな。
遇えて隙を作り攻撃をガード、懐に入ったら重い1撃で『カウンター』…多分、あの重い剣もその為だろうな。
…そもそも『バスター』シリーズの特徴はスキル以外の斬撃もスキル発動時の攻撃と大差がないのがメリット、
ただその代り扱うには通常よりも倍以上の『筋力』が必要。だ『素早さ』などが殺されるなどのデメリットがある…」


アスナ「まさに、一長一短って所ね」

上条「でも、あんな重い剣だと剣に引っ張られてバランス崩すんじゃないか?」

佐天「…違う」

土御門「カミヤンは浜面のバトルスタイルを見たことがないのかにゃ~?」

上条「なに言ってる――」


彼がそこで見たのは

766: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:17:53.88 ID:hjC4CAi10


浜面「はぁ…はぁ…」

番外個体「あっれぇ~ひょっとして早漏さん?ぎゃっは☆そんなに早いと彼女さんも可哀そうだにゃ~ん」

浜面「うっせ、俺はどちらかと言えば遅漏だ。それにアンタこそ大丈夫か?…顔には出してないが肩で呼吸してんぞ?」

番外個体「…っち」


舌打ちする彼女。
どちらかと言えば舌打ちしたいのはこっちだ、浜面は思う。
彼のバトルスタイルは『太刀』を軸に破壊力のある力と体術をしなやかな動きでまとめる物。
一見派手に見えるが、彼が現段階で確立したバトルスタイル。だが


浜面「なんで姉さんのスタイルが俺とそっくりなんだよ…」

番外個体「さあね」


あまりにも似すぎてる。
パクったのかと問い詰めたい。現に、彼らのギルドでも互いのバトルスタイルを観察して自身に取り入れたりしてる。
だが、彼女とSAOで会うのは今日が初めて


番外個体「どうして俺のバトルスタイルと被ってるのか、って聞きたい顔だね」

浜面「あたりめぇだろ」

番外個体「そんな深く考えないでいいともうよ。何千人もプレイヤーいるからね、1人や2人は被るでしょ。電話の特許みたいにね」

浜面「…よく解らねえが、姉さんのおかげでいいこと思いついたよ」

番外個体「はぁ?ミサカが何言ったんだよ」

浜面「これが『喧嘩』みたいなものだと」

キリト「あと30秒!!」


残り時間のアナウンスが響き、その声と共に2人は最後の攻撃態勢に入る。
2人の残りHPから言ってイエローにするのは不可能だろう

767: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:19:18.69 ID:hjC4CAi10

番外個体(こりゃ足と手を切って無理やり腹着かすしかないな…)

浜面「…」

番外個体(なに梅干し食った時の様な顔してんだ…って!?)


そのさま、浜面が無言で突っ込んでくる。
しかし、これでは番外個体個体のいい餌食。
最初みたいに強力な『カウンター』が待ち構えてる


番外個体(切羽詰まったのかにゃ~?お馬鹿さん♪)


彼女は自身の『バスターソード』を構える。
彼の『小烏丸』は既にスキルを発動しておりガードすれば隙が出来る


番外個体(貰った!!)


彼女が勝利を確信した時、浜面は


浜面「ぶうううう!!」


彼女の顔面めがけ唾を盛大に吐いた


番外個体「うえ!きった」

浜面「貰ったあ!!!!!」


彼の唾を避けようとし後ろに身を引いた時、隙ができた。
そう、彼はこう言った『喧嘩』と


ズン!!


彼の『小烏丸』が番外個体の脇腹に刺さる。
『カタナ』の基本中の基本スキル『突き』か、違う。
彼女にカタナが刺さる寸前に彼の足が既に動いてる、そしてカタナの峰を蹴り上げる


ザシュウ!!


番外個体「…っは」

一方通行「番外個体ォォォォォォォ!!」


彼女の脇腹から左肩に掛けて見事な赤い筋が描かれる。
この『カタナ』と『体術』の見事な連携スキル、名は


浜面「…『蹴撃刀勢(しゅうげきとうせい)』」


と言う

768: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:21:08.28 ID:hjC4CAi10


キリト「そこまで!!」


立会人のキリトが宣言する。
勝敗は喫した。結果は見るまでもないがHPは浜面の方が多い、つまりは


キリト「勝者、ハマー!!」


浜面の勝利である


浜面「っしゃ!!」


自信の拳を握りしめ勝利を喜ぶHAMADURA


番外個体「ごめん、負けちゃった…」

一方通行「心配すンな、次は勝つ…ッチ!!」

浜面「いや、睨むなよ。これ『デュエル』だろ?」

一方通行「そうだな…そうですねェ、そうだよなァ三下ァ!!」

浜面「ひい!!」


一方通行の気迫にへたれる浜面。
そりゃ自分の相棒がやられたら睨むよ


番外個体「大丈夫だよ一方通行。ミサカは負けちゃったけどアナタなら…」

一方通行「ああ、次はこの糞野郎じゃねェけど。ちャンとお前の仇取るからよォ」

浜面「ねえ、なんで俺こんな悪者になってんの!?…なあ、お前らも」


あまりの状況にみんなに助けを求める浜面。しかしそこには


上条・土御門・御坂・初春・佐天・アスナ・キリト「「「「「「「…」」」」」」」


仲間からの冷たい視線が待っていた


浜面「え、なにこれ?…え?」

上条「だって…なあ?」

佐天「女の子の顔面にツバはダメっすよー…」

御坂「いくら勝つでも、あれは…ねえ?」

アスナ「本当、サイテー」

初春「とりあえず滝壺さんに伝えときましたね」

土御門「まあ、戦略的にはいいと思うぜい…ま、結果はいいけどな」

キリト「あははは…(デュエルだとあの手が使えるのか…今度使ってみよう)」

浜面「いやいやいや!勝ったよね俺!!駄目なの!?」

佐天「すみません、近寄んないでください」

初春「汚いです」

上条「歯、磨いてるよな?」

浜面「なんでこうなるんだよ!!」


浜面は、HAMADURAだった

769: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:22:53.95 ID:hjC4CAi10

一方通行・番外個体「「ニヤニヤ」」


浜面「そこ!負けたのにニヤニヤすんな!!」

土御門「かわいそうだにゃ~」ニヤニヤ

浜面「だったらニヤつくな!!」

キリト「唾掛かるから静かにしろ」

御坂「本当よ、ツバが口に入って妊娠したらどうするのよ」

アスナ「いくらSAOでも現実でそんな事したら犯罪よ」


上条・土御門・浜面・キリト・初春・佐天・一方通行・番外個体「「「「「「「「え!?」」」」」」」」


御坂・アスナ「「ん?」」


奇妙な空気が場を支配する


御坂「あれ、なんか変なこと言った?」

アスナ「特に言ってないと思うけど?」

初春「…ボケてるんですよね?」

御坂「今のどこにボケる要素があったの?」

佐天「…まじか」

アスナ「何がマジなの?」

上条「え、お嬢様学校ってみんなこうなの?」

キリト「さあ…」

浜面「なんだこの衝撃」

土御門「ま、まあ2人には後で説明するぜよ(面倒事増えたー)」


御坂・アスナ「「?」」


番外個体(これがミサカのDNAの元かよ…)


一方通行(同じレベル5として恥ずかしィわァー…)

770: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:24:39.01 ID:hjC4CAi10



上条「ま、まぁあれだ。次行こうか!次」

一方通行「そ、そォだな!俺が選ぶンだよな!?」

浜面「…なあ、何であんな焦ってんだ?」ヒソ

土御門「そりゃ多分」ヒソ


上条・一方通行((知っ(ッ)たら御坂(超電磁砲)が大暴れする!!))


土御門「だろうぜい」ヒソ

キリト(暴れそー)

番外個体(ありえそー)

佐天「あ、アスナさんは保健体育とかまだやってないんですか?」

アスナ「…3学期にやるはずだったのよ…SAO始まったの2学期だったし」

初春「そ、そうなんでうか」

アスナ(そんなに変かなー?)

一方通行「俺の相手は土御門、テメェだァ」

土御門「にゃにゃ!、俺ぇ!?」

一方通行「前からそのグラサン叩き割りたかッたンだ、感謝しろよなァ!!」

土御門「…はぁ。しゃーない、もやしっ子を躾けますか」


この時、土御門は「ちょっとコンビニ行ってくる」感覚で一方通行を叩きのめそうと思ってた。
しかし、よく考えるべきだった。この『デュエル』を仕掛けてきたのは一方通行。
一方通行は彼等よりもレベル低いのに何故、こうまで挑発的なのか?
そして、彼が学園都市レベル5の第1位と言うことを


キリト「双方ともに準備せよ!!ルールは先と同じ!意義はあるか!?」

一方通行「ねえよ、さッさと始めろ」ヒョイパク

土御門「同じくだぜい(マントを装備した?…ってか、今口に入れたのは?)」


そしてゴングが鳴り響く『デュエル』開始だ。最初に突っ込んだのは


一方通行「…」ジン!!


771: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:26:25.69 ID:hjC4CAi10

コイツだった。無言で土御門に迫る一方通行、しかし


土御門(マントに剣を隠してスキルを発動してるか解らなくさせる手法…涙子が奴らに喰らった方法と同じか…ま、対策はあるがな)


かつて美琴や佐天を襲ったレッドプレイヤーの戦法、これは既に幅広くプレイヤーに伝えられており対策がある


土御門「…」ッチャ!


彼が取ったのは対策の1つ


土御門「…」ッバ!!

一方通行「!?」


左手でマントを振り払うことだ。
オーソドックスで簡単な方法だが、まずミスる事はない。
そして彼のダガーが一方通行の腹部中心部へ刃向う、しかし


一方通行「ニィ…」


計算通りと言いたげな笑みを浮かべる一方通行。
土御門が気づいた時は彼は『リボルケイン』を必要最小限の動きでダガーの前に持ってくる。
当然、この場に誰もがガードと思うだろう。そう、一方通行と番外個体を除いて。
彼らの顔は余裕で満ちているのだから


ドゴオォォン!!


樽に突っ込み壁に激突し大量の土埃が舞い、衝撃音が響く。
その土埃の中心付近にはダメージを受けた者の嗚咽声、あのレベル差でのダメージ。
当然、一方通行は堪ったもんじゃない。そう、数秒前までは土御門を含め上条たちも考えてた。
だが、彼らの顔は


上条「…は?」

御坂「…何でよ!?」

アスナ「…え!?」

キリト「……」

浜面「…なんだよ…これ?」


驚愕に染められてる。そして


土御門「…っお…っえ!?」


飛ばされた土御門はそれどころではない。
そして、海沿いの町特有の風に自身の白髪を靡かせ


一方通行「…ニヤァ」


不敵に笑う一方通行が立ってた

772: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:27:38.88 ID:hjC4CAi10


御坂「なんで!?」

上条「なあ、土御門が攻撃したよな?」

アスナ「ええ、少なくともそう見えたけど…」

佐天「だって『ガード』にしてもあれほど弾かれるのは無いですよ!!?」

浜面「あいつの『レイピア』で弾いた隙に攻撃したとか!?」

アスナ「ありえない!それなら少なくとも私…いや初春さん位のレベルがないと…」

初春「でも、私よりもレベルが低い…」

御坂「…もしかして…キリト!?」

キリト「多分同じ考えだ…だが、もう1回見ないには」

773: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:29:48.40 ID:hjC4CAi10


土御門「にゃ~…おい、お前のレベル間違ってるんじゃないか?」

一方通行「…」

土御門「だんまりか…(手口は明かさず、か)」

番外個体(相も変わらづ、上手い事だねー)


土御門(ぶっちゃけ派手に吹っ飛んだがダメージは1割程度…俺が使おうとした『メビウス』と同じダメージ量…考えたくないが、な。
…度胸試しに『ラッキー・ストライク』使うか)


『ラッキー・ストライク』先ほどの『メビウス』が『ダガー』単独のスキルに対し、
『ラッキー・ストライク』は『ダガー』と『体術』を合わせたスキル。
もちろん威力は『メビウス』に勝る物。
しかし、土御門や美琴キリトの考えが的中すれば彼は大ダメージを喰らうことになる


土御門「…」チャキ


彼は立ち上がり一方通行にダガーを構える


一方通行「(あンだァ…また来るのかよォ…)…ハァ」


つまらなそうにため息をする一方通行。
不釣り合いな癒される町のBGMと違い、再び緊張感が高まる


御坂・キリト「「…」」


そして


土御門「」ドッ!!


彼が出た、カタパルト射出の艦載機のごとく勢いで一方通行に近づく。
一方通行はあまり姿勢を崩さず迎える。
『ラッキー・ストライク』名前のように運任せのスキルではなく、相手の胸倉を掴み何度も『ダガー』を差し込む、
割とえげつない実用的なスキル。そして威力も大きい…だが


シュッ…ドゴォオン!!


一方通行「…ッフ」

土御門「…かっは!!」


建物の2階部分にある壁に激突する土御門

774: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:32:14.24 ID:hjC4CAi10


上条「土御門!?」

佐天「何で!!?」

浜面「おい!!これって!!?」

初春「やっぱり!?」

御坂「初春さん達も分かった?」

上条「なんだよコレ!?」

アスナ「キリト君…」

キリト「…多分、俺やミコト達が思ったことは…『カウンター』」


意外な言葉を発するキリト


上条「そりゃ見たら解るよ!!」

佐天「なんなんですか、あれ!?」

キリト「…あれh」


番外個体「あれれぇ~、立会人は中立じゃなくちゃいけないんじゃないのかにゃ~ん♪?」


キリト「…ああ、そうだよ!!」ッチ!!

御坂「大丈夫キリト。私が説明する」

キリト「…ああ」

アスナ「で、何なのあれは!?」

御坂「だから『カウンター』よ」

アスナ「そんなの私達だってしょっちゅう…って!?」

御坂「気が付いた?」

上条「それってスキルの!?」

御坂「そうとしか説明しようがないよ…じゃなかったら土御門さんのあのダメージ量説明できないし」

佐天「うそ、実戦で使う人初めて見た…」

浜面「そら、俺だって」

775: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:35:08.95 ID:hjC4CAi10

『カウンター』に驚く彼等。
それもそうだ、佐天が言った通り『カウンター』のスキルはかなり難易度が難しい『スキル』の1つ。
彼らも『カウンター』系の攻撃はするが、それは相手の攻撃をガードし無理やり相手の懐にねじ込むスキル攻撃。
なので正確に言うと『カウンター』攻撃になんない。
そして『カウンター』のスキル、これは別に彼の使ってるレイピア『リボルゲイン』だけのものではない。
すべての武装に付いてるスキルだ。
例えば、レイピアなら上から7分目。片手剣なら6分目。
など特定のポイントで防御した場合発動できるスキル。
その威力は基本的に相手の物理攻撃なら全て返すと言う若干反則じみたものだ。
しかし、佐天が言った通り実戦で使う者はまずいない。
それは戦闘中にまず特定のポイントに攻撃を合わせるなど、針孔を通すような芸を冷静に出来る物はまず少ない。
しかも、モンスターによっては『ブレス』など非物理攻撃などしてくる奴もいる


番外個体(あらら~ばれちゃった☆)


初春「でも、大体は偶然『カウンター』発動ポイントに攻撃が当たるラッキーみたいなものですし」

上条「ぶっちゃけ使いにくくて忘れてたし」

アスナ「それは言えてる」

佐天「それもそうですがあんな綺麗な『カウンター』初めてですよ」

浜面「しかも――」


土御門「フン!!」


一方通行「…」ギン!!


土御門「うお!!?」ズザザー


浜面「なんであんな簡単にやれるんだよ。ただ単に運がいいわけじゃないだろ!?」

御坂「…推測だけど、多分一方通行は『カウンター』を主軸にした戦闘スタイルを構築したんだと思う。じゃないと説明できないし」


アスナ「自分で言うのもあれだけど。
私が『リニアー』がよく閃光みたいと言われるようになったように、ずーっと『カウンター』使ってたらああなるかも…」


御坂「納得できないけど、あいつの戦闘に関してはレベルで何も言えないかも…」

佐天「…兎にも角にも、この『デュエル』が終わったらあの人に直接聞くしかなさそうですね」

上条「簡単に話すような奴じゃないけどなー…」

初春「その時は私が尋問します!!」


浜面(なんで女子中学生が尋問出来るんだよ…)


776: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:37:38.72 ID:hjC4CAi10


土御門「はぁ…はぁ…(こりゃ不味いぜい)」

一方通行「…っひ!!」

土御門(あいつは余裕そうだし…十中八九あいつが『カウンター』を使ってるのは間違いない、それに)

一方通行「…」ユラリ

土御門(あいつがここまで無口なにも気味が悪い…何か口に含んでるか、それとも作戦か…どちらにしろ、こちらも戦略を変えるか…)ス


マジ駆逐モードに入った彼は自身の装備してる『帯』の下のベルトに手を掛ける。
そこには数個のピンポン玉ぐらいの球がある、それを


土御門「ふん!!」ブモワァ

一方通行「!?」


地面に叩きつける。
すると球は破裂し黒い煙が発生する、彼が使ったのは『煙玉』目くらましに使う物


一方通行(っち!!視界を遮られたか…これだと)

土御門「『カウンター』が役に立たない、何故なら有視界で相手の攻撃を見極めなければならないから」

一方通行「!?」


後方から声、それは土御門が近くにいる証拠。つまりは


シュン!シュン!シュン!


多数の金属音そして


一方通行「っぐ!!」


奥歯をかみしめる一方通行。
その体には無数の傷が出来てた


土御門「…『ダンス・ダガー』どうだい、『ダンス系』のスキルで最多の連続攻撃数を誇る攻撃のお味は!?」

一方通行「…っつ!!…ッツ!!」

土御門「…ついでに…もう一丁!!」


流れるような連続攻撃、しかし煙幕はまだ晴れてない。
では何故土御門は一方通行の場所を把握できるのか?答えは『聴覚』の数値。
『聴覚』は鍛えるほど音だけで相手の居場所が解るようになる。
この場合、レベルの高い土御門の方が『聴覚』がいいのは当然である。
そして煙りが晴れる


一方通行「…」プルプル

土御門「ふん!やっぱお前はその方がお似合いだぜい」


自身の『リボルゲイン』で体を支える一方通行。
その姿は現実世界で能力不使用時に杖で歩行する彼自身と瓜二つだ


土御門「さてー、のこりHPはあと僅か。…止めだぜい」スン!!

777: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:39:46.40 ID:hjC4CAi10

最後の攻撃にかかる土御門。
この場に居る皆が「決着ついた」と思うだろう、そう一方通行を除いて。そして


土御門「はっつ!?っな!!っせ!!っれ!!っぶ!!!」


「「「「「「「「!?」」」」」」」」


一方通行「…フゥー…やっと喋れるゥ」


土御門に6連撃のダメージが襲う。
そして後方に移動してる一方通行。たった2秒弱の間の出来事だ


一方通行「どォーしましたか土御門さンよォー…気の抜けすぎじゃないですかァアア!!」

土御門(!?なんだ今の!?)



上条「…は!?」

浜面「気のせいだよな…あいつ、瞬間移動しなかったか?」

佐天「ってか、レイピアの6連撃の攻撃ってこの前アスナさんが習得したばっかですよね!?」

アスナ「う…うん、この前習得したばっか…」

上条「この前の奴か!?ってか、今の攻撃って『リニアー』っぽくね!?」

初春「『リニアー』って…さすがの私でも違いが分かりますけど、あれって単発技じゃないですか」

御坂「でも私も思った…土御門さんのダメージの受け方『リニアー』っぽかったし…どうなのアスナさん?」

アスナ「…十中八九『リニアー』で間違いないと思う…でも、なんであんな早く動けるのよ!?」

キリト「俺よりも早かったぞ…それに気になるのは」

番外個体「…(またあれだ…何なのアレ?)」

キリト「向こうの相棒も知らないって顔だな…しかも過去に何回も使ってる感じだ」

御坂「番外個体も知らない…ますます謎だね」

アスナ「それにあの動き…何が何だか…」

上条「良くも悪くも流石一方通行、って所か?」

浜面「その言葉で済まされちゃうのが、流石アイツって所だな」

778: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:42:47.67 ID:hjC4CAi10


一方通行「どォした!?さっきまで威勢は!?もォおしまいですか!?アァ!?」

土御門「いやーさっきから訳の分からないことが多く手にゃ~頭がパンク寸前だぜい…」

一方通行「あの土御門さンもここのヌルイ空気に毒されたってか!?ハン…なっさけねェーな…」

土御門「言ってくれるじゃねーか…勝てばお前の技とか全部ゲロって貰うぞ、一方通行!!」

一方通行「おーそれだその目つきだよォ土御門ォ!!尤も、その足じゃ動けなそうだしHPも俺の方が多い…詰んでるぜオマエ」

土御門「それは、どうかにゃ!!」ブン!!


若干投げやりな感じに『帯』をブン投げる土御門。しかし


一方通行「こんなん簡単に避けられるぞ」ヒョイ


余裕で躱される。だが


土御門「んにゃ、俺の勝だ」


彼は諦めてなかった


一方通行「はァ?オマエ何言ってブォ!?」ドゴ!!


話しの途中で後方からの衝撃で会話を遮られる一方通行。それは


一方通行「ッテー…って、番外個体!!何すんだよ!!?」

番外個体「もがが…っぷは、ミサカだって好きでやったんじゃないよ!!いきなりこの『帯』が来て…」

一方通行「『帯』…って!?」

土御門「正解~それはお前を狙った物じゃないんだぜい。それに、お前の体勢は今どんな感じだ?」

一方通行「どんな感じって…ッハ!?」


後ろからの突然の衝撃に全く身構えてなかった一方通行は腹を突けて無様に倒れてる。つまり


キリト「そこまで!勝者、ツッチー!!」


勝敗は喫した



779: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:44:04.88 ID:hjC4CAi10

一方通行「はァー負けちまったよ…」

番外個体「いいんじゃない、そろそろ2人だけってのも限界だったし。アナタは頑張ったよ」

一方通行「オォ…」

土御門「ほらよ」ポイ


土御門が彼に回復薬の瓶を投げる


一方通行「…あンがとよ」

土御門「気にするにゃ~いい勝負だったぜい一方通行」

一方通行「どっちかっつーと俺ペースの『デュエル』だったろォーが。…次は負けねェ」

土御門「相変らずツンデレだにゃ~」

一方通行「そしてお前は本当キメェ」

番外個体「事実じゃん」

初春「それはさて置きこれでいろいろ質問できますね!!」

一方通行「…ハァー…」


深いため息をつく一方通行。
元々この『デュエル』は彼らがギルド『ヒーローズ』に入るか入らないかを賭けた物。
彼等2人は負けた為、晴れて『ヒーローズ』の仲間入りだ。

そして質問タイムに入る


780: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:45:28.04 ID:hjC4CAi10


初春「じゃあまずワーストさんにお聞きしますけど、御2人は付き合ってるんですか?」

番外個体「付き合ってないよ」

佐天「はや!!じゃあ家族的な?一緒に住んでるみたいですし」

番外個体「んー…そんなところ。かな?」

一方通行「俺に振るな。そして俺の頭上に胸のせンな、重いわ!」

番外個体「女の子に重いって言っちゃイケないんだぞー♪」ポカボカ

一方通行「イタイイタイ!すンませンー!!」

土御門(なんだこのいちゃいちゃ…)

上条(うわー、一方通行爆発すればいいのに…)

キリト(俺も彼女できたらこんな風にイチャつきてー…)

御坂(番外個体、私よりもおっぱい大きい…)

アスナ(仲いいんだなー…)

浜面(ってか、番外個体ってこんな感じだったっけ?なんか毒少ないって言うか、2人の感じって…うん、気のせいだよな!…タブン)

佐天「今の感じで御2人の関係はよく解りました!!」


番外個体「お!嬉しいねぇー!!」


一方通行(誤解された感じしかしねェー…)

781: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:47:38.14 ID:hjC4CAi10

初春「じゃあ今度はアクセラレータさんにご質問ですが」

一方通行「…ァンダ?」

初春「アクセラレータさんが最初に使ったスキルって『カウンター』で間違いないですか?」

一方通行「…アァ。そうだよ『カウンター』だ、なンか文句あるか?ああ!!?」


キリト・アスナ((ひぃぃぃぃ))


初春「いえ、初めて見たもんですから…それとそんなに警戒しなくていいですよ?」

佐天(初春も肝が据わってるねぇ…いいことだ)

一方通行「(花瓶の癖に度胸あるじゃねェか)まあオマエ等も解ってると思うが『カウンター』は高度なスキルだからな」

キリト「だけどそれでレベル上がんないんだよなー…」ボソ

一方通行「あ!?…お前、今何って言った?」ユラリ

キリト「えっ…あの、そそそ、そのー…」

一方通行「何でレベル上がンないのか解るのかァ!!?」

キリト「わわわわ、分かりまひゅう!!」ビクブク

番外個体「ちょっとアナタ威嚇しすぎ!」

アスナ「」プルプル

御坂「キリトどころかアスナさんまでビビってるじゃないよ!!」

土御門(そら初めてコイツにあって怒鳴れらたら大概の奴はビビルわな)

上条「キリト、アスナ、大丈夫。こいつ見た目と声だけだから」

浜面「それにここではお前らの方がレベル上なんだから大丈夫だろ」

キリト「あ、そうだったな」

アスナ「っふ、ビビッて損したわ」キリ

佐天「立ち直るのはえー」

一方通行(何なの…コレ?)

初春「キリトさん、レベルが上がんないってのは?」

キリト「あ、ああ。その、アクセラレータは基本的には『カウンター』主軸でバトルしてたんだろ?」

一方通行「…ああ、そうだが」

キリト「『カウンター』で止めを刺すと基本的に経験値が0に近いんだよ」

一方通行「ッは!?」

御坂「そうなの!?」

キリト「俺も数えるほどだけど『カウンター』でモンスター倒したことあるけど経験値が0に近かったからな。多分間違えないと思う」

番外個体「そう言えばあなた殆ど『カウンター』で戦闘してたよね」

一方通行「…マジカ」

782: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 01:48:32.58 ID:hjC4CAi10

キリト「だって『カウンター』って使い方覚えたら反則じみたスキルになるじゃん。
レベル制MMOなのにそんなのメインで使われたら、低レベルクリアされたら茅場もたまったもんじゃないからな」


佐天・初春((のわりに低レベルクリアの十八番の『FF8』はしっかりオマージュしてるんだなー…))

一方通行「じゃあ何か!俺の戦闘スタイルだと!?」

キリト「うん、50レベル行くのにあと70層はかかるかな」

一方通行「ウォォォォォォオォォォォォォォ!!!」


衝撃に事実に一方通行は泣け叫び。色んな意味での被害者達は


土御門・上条・御坂・浜面((((ざまぁwww))))


ほくそ笑んだ

789: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:04:54.11 ID:hjC4CAi10

番外個体「どうどう、まあ何とかなるって」

一方通行「…グスン」

キリト「まあ、地道にやれば直ぐにレベルは上がるよ。レイピアの動きもよかったし」

アスナ「そうよレイピアよ!!ねえ、最後の動き!あれなに!?」

一方通行「…あれかァ?」

御坂「そうよ!!あの動きどう考えても私達より早かったじゃない!」

キリト「確かに、あれは腑に落ちない。何なんだ?」

一方通行「…」

番外個体「ミサカも知りたいな~最近よくやってるよね?」

一方通行「…ハァ。仕方ねェ、教えるか」


諦めた口調でメニュー欄を操作する一方通行。
小さめの麻袋を実体化し中身を出す、そこには梅の実ぐらいのカラフルな木の実が入っていた


御坂「なにこれ?」

アスナ「梅?」

キリト「…これって!?」

上条「キリト知ってんのか?」

790: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:07:28.63 ID:hjC4CAi10

キリト「ああ。…でもこれ、かなりの激レアアイテムじゃないか!」

浜面「だから何なんだよ!これ」

一方通行「…『スキルベリー』」

佐天「『スキルベリー』って…あの噂のですか!?」

一方通行「アァ、そうだ」


『スキルベリー』その名の通り特殊なスキルを一定時間、使用可能になる木の実。
形は梅の実に酷似している。
種類は5つ、まずは先ほど一方通行が使用した赤色の『加速(アクセル)』あらゆる動作を1000倍のスピードで行うことが出来る。
次に緑色の『連続(コンティニューティ)』1つの動作を連続して行える。
黒色の『強力(ハイ・パワー)』通常時の3倍の筋力になる。
続いて黄色の『防力(メタル)』自身の体を『盾』並みに硬くする。
最後に青色の『跳躍(ジャンプ)』ジャンプ力が格段に上がる。
最初はどれも1秒ぐらいしか使えないが慣れると10秒まで増える。
そしてさらに慣れると『スキルベリー』なしでもスキルが使用可能になる代物


アスナ「初めて見た…」

土御門「キリトは見たことあるって感じだな」

キリト「ああ、でも直ぐに使っちゃってな…そもそも激レアアイテムだし。俺が使ったのは『連続』だったかな?」

御坂「つまりこれを食べればそのスキルがMAXになるって事?」

一方通行「一定の時間だけな」

御坂「なにそれ、チートじゃん!」

番外個体「なんでミサカに隠してたのさ!?」

キリト「…使えば分るよ」

791: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:08:36.39 ID:hjC4CAi10

一方通行「ンな便利なもんな訳ねーだろ。ほら、俺が使った『加速』使ってみろ」ホレ


そう言いながら美琴と番外個体に『スキルベリー』を渡す一方通行


一方通行「初めて使うなら1秒ぐらいだろ。…あそこの樽を切ってこい」


そう言って指差す方向には1つの樽がある、距離は数メートル


御坂「なんだ簡単じゃん」

キリト「やればわかるよ…」

番外個体「お姉様は縦切りで、ミサカは横に切るから」ヒョイパク

御坂「ん」ヒョイパク


お互いに口に『加速』の『スキルベリー』を含み剣を構える、目で合図をすると奥歯で噛みつぶした。そして


ドンガラガッシャーン!!


迫力のある音を立て、美琴は樽に頭から突っ込み番外個体は近くの窓をぶち破って伸びていた


御坂「おお…おおぉぉぉ」ピクピク

番外個体「あー…うぅー」グテー

上条「御坂ぁぁぁぁ!!!」

佐天「ちょっとワーストさん!!大丈夫ですか!?」

キリト「な?」

アスナ「な?じゃなくて、いったいどうなってるのよ!?」

一方通行「本人たちに聞いた方がいいぜ…」

792: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:12:29.16 ID:hjC4CAi10

上条「大丈夫か御坂!?」

御坂「だいじょば…ない」グッタリ

上条「御坂ぁぁぁぁぁ!!!ヤバい、女の子がしちゃいけない顔してるぞ!!!!」

佐天「ワーストさん!!ワーストさぁん!!」

番外個体「少し経てば大丈夫かも…って、ミサカはミサカはアへ顔で水を要求してみる…」アヘェ

佐天「ワーストさぁぁぁぁぁぁぁん!!めんどくさいことになってる!面倒臭い口調になってますからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



浜面「…無理じゃね?」

アスナ「なんか…悲惨…かも」

キリト「…もういい、俺が使った時の事を説明する」

土御門「最初からそれでよかったぜよ」

初春「ですね」

793: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:14:18.10 ID:hjC4CAi10

キリト「俺が使ったのはこの緑色の『連続』名前の通りスキルを連続使用出来る物さ」

アスナ「え、いいじゃん。それ」

キリト「いや、デメリットあってさ。確かにこれはスキルを連続して使用できるけど、その後の硬直時間が倍以上に増えるんだよ…」

佐天「なにそれ怖い」

一方通行「まあ、使っていれば硬直時間も減る。ただこの『加速』に関して言えばじゃじゃ馬レベルの代物じゃねェ」

浜面「と、言うと?」

一方通行「…例えばチンピラ。お前、いきなりマッハ3出てる状態のバイク運転しろって言ったらどうなる?」

浜面「は?事故る自信しかねえ――あ!」

一方通行「そう言う事だ」


アスナ・佐天・初春(((どう言う事?)))


土御門「ま、何回か使って慣れるしかないってことだにゃ~」


キリト(いいのか?…これで?)

794: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:18:46.06 ID:hjC4CAi10



なんやかんやでしばらくして



御坂「…つまりしょっぱなからは使いにくい物だと」

上条「だってさ」

番外個体「なんでミサカに教えてくれなかったのさ!!」

一方通行「俺だってまだ使いこなしてねえンだよ…使いこなしてから教えようと思ったンだよ」

番外個体「いいじゃん!!ミサカの方がレベル高いし。それに――」

一方通行「それに、バトル中にお前がこれを使ってさっきみたいに伸びたら面戸くせェだろ!あまり心配かけさせンな!!」

番外個体「…っ///」


上条・御坂((は!?))


初春「おぉー///」

佐天「かっくいー!!」

アスナ「うらやましー…」

浜面「なあ?」ヒソ

土御門「解ってる…」ヒソ

795: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/08(日) 19:21:03.98 ID:hjC4CAi10

一方通行「オラァ!この一方通行様がテメェらのギルドに入るンだ!さっさとテメエ等のアジトに案内しやがれ!!」

番外個体「///っは!?そうだそうだー案内しろー」

初春「じゃあ付いてきてください!!」

アスナ「佐天さん」ヒソ

佐天「はい?」

上条「どうする、御坂?」ヒソ

御坂「ホームに帰ったらそれとなーく聞いてみましょ?(あれー、なんか忘れてるような?)」ヒソ

浜面「何はともあれ、よかったにか?」

土御門「それはどーかにゃ」ニヤ

浜面「は?」

キリト「(さーて、いまの内に)フグお!!?」


突如キリトの首に巻きつく『帯』


佐天「捕獲完了!!」


彼女のだ。理由はもちろんこれだ


アスナ「キーリートーくーんー…なんで他のギルドに加入したかまだ聞いてだ勝ったねぇ…」ドドドドドドドドド

キリト「あ、アスナ…さん?」

御坂「あ、忘れてた」

キリト(忘れたままでよかったよ!!)

アスナ「ゆーっくり、じーっくり聞くから覚悟してなさい…ね!?」

キリト「ハィ」


その時、アスナ以外の他のメンツからはキリトがえらく小さく見え。
キリトは「この子と付き合う人って一途じゃないといけないだろうな」と思ったそうな

810: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:24:11.82 ID:V+EKTrpn0



SAO事件発生・1か月前


「はァ。モニターだァ?」

「そ」


この日俺はニート女科学者に突拍子もない事を言われてた。
思えばあの日から巻き込まれてたと言っても過言じゃない


「冥土返しの知り合いの伝手みたいなんだけどね。ゲームの感想やらなんやらやってほしいのよ」

「何で俺なンだよ…」

「いいじゃん!ミサカもやりたいやりたい!!」


ここで何時もならクソガキ(打ち止め)が出てきそうだが今は黄泉川と買い物中。
そして、とある事があってから割と丸くなった番外個体がやたらはしゃいでる。
そう言えばこいつ等よくゲームしてたよな…


「俺はイイから、こいつとクソガキにやらせたらいいじゃねえか」

「それがだめなのよ」

「はァ?何でだよ」

「ジェットコースタと同じよ。身長制限みたいなものね」

「おー流石におチビじゃ身長小さすぎるもんね♪」

「なンか、一気に胡散臭くなったンですけどォー…」

「まあ、胡散臭いかどうかは資料を読んで決めてね」


そう言って芳川はタブレットを渡してきた

811: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:25:29.55 ID:V+EKTrpn0


資料は割とあっさり読めた


「体感型ゲームねェ…」

「そ、特にあなた達はゲーム内で能力が使えないかどうか確認してほしいのよ」

「確かに、この人が能力使えなければ、ほぼ全ての能力者が使えないもんね」

「あとこれが良ければね、無能力者に能力の疑似体験の学習に使えるかもしれないの」

「その辺はどォーでもいいわ」

「それに」

「アァ?」

「あなた達じゃ目立ってデートできなそうだし、少しぐらい羽伸ばして来たら?」

「ハァァァ!?」

「///」

「じゃ、私は打ち合わせがあるから」

「芳川ァァァァ!!!!」


…は。何であいつ…は!?ばれた?


「ア、 アクセラレータ?///」モジモジ

「…」


ヤケクソだ


812: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:26:57.60 ID:V+EKTrpn0


思えばあの辺りから俺は甘ったるい本能に溺れてたのかもしンねェ。
正直、悪くなかったし何より俺自身も身体の底から求めてた…それだけだ


それから1カ月、あの忘れもしない日を迎えた



「ねえ、どうよ新しい服!?」


テンションMAXで俺に服装の感想を求めてくる番外個体。正直わるくねェ


「悪くねェ…ちょっとビッチ臭いがな」

「正面切ってビッチって言うか普通…ま、いいけどさ☆」

「で、誰に選ンでもらった?黄泉川とかのセンスじゃねェだろ?」

「この前クラブであった区のくの一の子だよ。これ終わったら行ってみる?」

「…そォだな、今日はクソガキが調整だから芳川もいねえし、黄泉川も『警備員』の夜勤で居ねえのか。イインじゃねェか?」

「オッケェェェェイ!!今日一日予定決まったァァァァ!!」

「はァ…行くぞ」


テンションの高い番外個体を横目に見つつ俺は自室のドアを開けるとそこには


「ア、 打ち止めァ?」


打ち止めがいた

813: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:28:35.42 ID:V+EKTrpn0


「何してんだこんな所で?」

「ちょ、ちょっとお手洗いにってミサカはミサカは―」

「ねえ、後ろつっかえてるから早く出てよ」

「ン?ああ、わりィ」

「…っ!」

「あれ、おチビじゃん、おはよ」

「おはよ…何してんの!!早くしないと時間に遅れちゃうよ!!って、ミサカはミサカは時間にルーズな2人に喝を入れてみる!!」

「あァ。何怒ってンだ、オマエ?」

「怒ってないもん!って、ミサカはミサカは憤怒しながら言ってみる!!ほら、早く行った行った!!」

「お、オゥ…」

「…じゃあね、上位個体。行ってくるから♪」

「行ってらっしゃい!!」バタン!!


激しくリビングと廊下を遮る扉を閉める打ち止め。
思えばこれが今の所あいつとの最後の会話、喧嘩別れみたいな感じだったなァ…


814: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:29:26.42 ID:V+EKTrpn0


冥土返しの病院


冥土返し「やり方はもう知ってるね?」

一方通行「こンなの一回見ればわかるっツーの…ってかよォ、本当にこの中でも普段通りに動けるのか?」

冥土返し「理論上はイケるみたいだね?もしも駄目だったら番外個体、分かってるね?」

番外個体「あいー!!この人が動けなかったらミサカは先にログアウトして知らせると」

冥土返し「よろしい、じゃあ楽しんでね?」

一方通行・番外個体「「はーぃ」」


俺達の返事を聞くと冥土返しは静かに部屋を出ていく。すると間もなくサービス開始の時間になり


「「リンク・スタート」」


俺達はこのふざけた電脳世界にダイブした

815: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:31:19.37 ID:V+EKTrpn0


最初の基本設定でアバターを作ると、チカチカした空間から急に広大な空間が広がる。
学園都市とは正反対の雰囲気を持つ『はじまりの町』と呼ばれる場所だ


「…」


俺は無言のまま手足を動かす、感覚的に声も大丈夫だろう。
八月三一日以前の感覚に近い、能力を使えない以外は


「ふーん…スコールみたいな感じにしたんだ」


そこには最近俺が気にってるゲームのキャラクターをコスプレした東洋人の姿が
…ぶっちゃけ目つきと声で分かる


「何でオマエはリノアの格好してるンですかァ?えェ!!番外個体ォ!!」

「別にミサカだってFF8やってるしぃー」

「ってか、何で中途半端に目つきと声をそのままにしたンですかァー!?中途半端でマジでコスプレにしか見えませンー!!」

「だってあれってボイス無いじゃん!!それに画像粗くて細かい所よくわかんないしぃー」

「ってか、流石ビッチだな!!素にリノアを選ぶとはよォ!!そんなお前がいいけどなァ!!」

「え…え…えっ!?///」

「オラァ、グダグダしてないで待ち合わせ場所行くぞ!!」

「う、うん///」


まじで何言ってンだ俺。
こいつもコイツで変な反応だし…いや、理由はわかるよ!
ただ、認めたくねェ…


816: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:33:36.03 ID:V+EKTrpn0


それから、アーガスの社員と待ち合わせするレストランで1時間近く待ったが


「来ねェ…」

「本当だね」ズズズ


まじで来ねェ!!正直この時、暗部の奴らに誘い込まれたかと内心思ったが


「大丈夫だよ、暗部だってこんなに外部の一般人が多い所で仕掛けないでしょ。ただでさえ外部と関係悪いこの時に」ズズズ

「あっ、あァ…」


尤もな答えだった。
つーか、マジで何でコイツは俺の考えてる事解るんだ!?
ってか、さっきから不味いって言ってるスープを何時まで飲むンだ!?
俺もコーヒー擬き(多分インゲン豆を炒った物、うン間違えねェ)飲ンでるけどさァ!!



それから30分ぐらいして


「あーミサカ飽きた!!」


番外個体がしびれを切らした。
ぶっちゃけ俺もいい加減イライラしてたし、どの位体が動くか試したかった


「じゃあ、門の外へ行くか?」

「御賛同!!」


何ともあっけなく門外へ行くことになった



門の外も学園都市、いや日本、ってか本当にThe RPGな世界が広がっていた。
そこら辺に猪みたいなモンスターがいてこいつ等をぶっ殺せばいいのだが


「いや、逆だろ」

「…ですよねェー」


情けない返事だが正にそうだ。
コイツは片手剣なのに対し、俺はレイピア。…なっさけねー


「まあ、いいや…ってか、アーガスの人と連絡取れた?」

「駄目だァ。連絡どころかネーム欄に=線出てる、…おそらくログアウトしたんじゃねェか?」

「ありゃりゃ…じゃあしゃあないね。…ねえ!ミサカと競争しない!?」

「アァ!?何の?」

「どっちがこの豚を1時間以内に多く倒せるか?いい!?」

「ッチ!シャーネーな、オラァ行くぞ!!」

「ウィッシュ!!」


それからの結果は何だっけな?

817: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:34:14.48 ID:V+EKTrpn0


ガラにも無く昔の事を思い出してる俺(しかも、主に番外個体中心で)。そして現在は…jfひwsbぎえうh


「ほらぁ一方通行ァ…もうおねむでちゅかぁ~ん?」


「ワーストさんやりすぎ…」


「これの4割方は佐天さんですよ?」


「でも、酔ったあくせられーたは弄りやすい」


…土御門的に言えば『カミヤン状態(笑)』だった

818: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:36:21.19 ID:V+EKTrpn0


彼らは新しく加入した一方通行、番外個体へのドンチャン的なお祝いを行っていた。
元々『デュエル』の決着がついたのが夕方だったし、何より初めてのフィールドで夜を過ごすのは金銭的にもリスクが大きい。
なので仕方なくギルドハウスに戻った。
のだが、今まで散々飲むなりに大暴れしてきた彼等、ただで終わるはずなかった




番外個体「やっぱ酔ったアナタかーわーいーぃー!!」

一方通行「kんdんふぃえw」

佐天「飲ませすぎですよ~」

番外個体「だって、ミサカのだもん何したっていいじゃん」

初春「おお!堂々と所有宣言!カッコイイです!!」

滝壺「わたしもはまづらに何かしようかな…」


女子会に1人迷い込んできたM系男子の図に対し

819: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:37:36.29 ID:V+EKTrpn0


アスナ「へー…それで、どうなったの」

キリト「え、ええっーとー…」

御坂「随分、図が高いのねぇ…」

キリト「だ、だ、dっだ」


アスナ・御坂「「ハヨ言えや!!!」


キリト「位、居、居、言います!!」


まるで浮気がばれた男の弾劾裁判の図。そして

820: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:38:16.93 ID:V+EKTrpn0


それらのカオスから逃げた男ども


上条「テラス作ってよかったな…」

浜面「本当だな」

土御門「ちと不格好なのが玉にきずだがな」

アルゴ「ってか…なんだよこのカヲス空間ハ!?」


御尤も、全くその通りだ

821: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:39:10.97 ID:V+EKTrpn0


とまあ、何個かのグループで湧かれた一向それぞれ見て行こうではないか。
まずは、散々勧誘されてたのに違うギルドに入ったキリト君たちから



御坂「つまりアレと、めっちゃ持ち上げられて調子に乗ってギルドに入ったと」


キリト「はい…」


アスナ「…言いたいことは解るけどさ…何でよ!?」


キリト「だからさっきも言ったろ!!」


ここでキリトの回想

822: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:41:04.34 ID:V+EKTrpn0


キリト「ふぅ…大丈夫k」

「うおおおおすげええええ!!」

「御宅まじすごいんすねえ!!」

キリト「いや、まぁ」

「ネーム教えてくんないすか!?」

キリト「き、キリト…」

「キリトさんっすか!!?やっぱ名前もカッケーっすね!!」

キリト「そ、そうか?」マンザラデモナイ

「あ、あの。もしよかったら私達のギルドに入ってくれませんか?」

キリト「へ!?」

(よく言ったぞサチー!!!!)

「そうっすよ!入りましょうって!!」

キリト「いや、でも…」

「いやマジキリトさんがいたら100人力ですって!!」

「キリトさんマジカッケーから俺まじ近くに居たいっす!!」

キリト(か、カッコイイ…)

(は、はーん…)

「そうだよ!!キリトみたいなイケメンがいたら俺らの士気も上がるし!!」

「マジ先輩からビシバシ教わりたいっす!!」

キリト(せ、先輩…)ワナワナ

(あと一押しだ、サチ!!)

「(え、えー…)…キリト君と一緒に戦いたいな?」

キリト「よし入ろう」キリ


「「「「いやっほーい!!」」」」


823: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:42:56.38 ID:V+EKTrpn0


キリト「――ってな訳、俺は悪くない」キリリ


アスナ・御坂「「…」」


キリト「ん?どうした」

アスナ「…美琴さん。ジャンケンしよ?」

御坂「うん…じゃーんけん」

キリト「おい…何いきなりジャンケンしてんだよ?」

御坂「おし!勝った!!」

アスナ「負けた…じゃあ、美琴さんお願い」

御坂「うん…」

キリト「…っへ?」

御坂「こんの…俗物がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」バカァン!!


キリト「ルーッ、デルー!!」ゴロゴロ


アスナ「ナイスパンチ」


綺麗なスマッシュのパンチがキリトの顔面に炸裂する。
そりゃ、こんなあまりにも俗物的な理由だと殴られてもしゃーない


824: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:43:36.09 ID:V+EKTrpn0


御坂「何よその理由!年下にカッケーカッケー言われて入ったとか!?」


アスナ「しかも何!?最後の方女に押されて入ってるじゃん!!」


キリト「だから言ってんじゃん!!どちらかと言えば捨てられた子犬的な雰囲気があったとか!!
なんか面倒見なくちゃいけない的な雰囲気があってさ!!」


御坂「何あたし達は面倒見なくても言い訳!!?」


アスナ「かよわい女の方がいいのかコラァ!!」


キリト「違うって!!」

825: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:45:40.97 ID:V+EKTrpn0


佐天「おお。修羅場って奴ですねぇー…」

初春「アスナさんがあそこまで口調を荒くするの初めて見ますよ…」

滝壺「あれだね、私があすなのお茶に間違えてウォッカ擬きを入れたのが原因だね」


初春(本当にそれは間違えだったのだろうか?)


番外個体(見かけによらずこの子黒いな…逆らわないようにしよう)


一方通行「あ“―う”―…」

佐天「…大丈夫っすか?」

一方通行「…これでも酒は強いみたいだからな…わりと平気だ」

番外個体「ならもう1本行ってみよーー!!」


一方通行(…ヒーローじゃねェが、不幸だァ…)

826: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:47:40.41 ID:V+EKTrpn0


アルゴ「…相変らず酒癖の悪い連中だナ。って言うか増えたシ」

上条「いやー御坂の母親もかなり酒癖悪かったけど遺伝なのか?」


浜面(あの人酒癖悪そうに見えなかったけどなー…)


土御門「こっちに逃げて正解だったにゃ~」

上条「ってか、キリトも何で態々隠したんだよ…隠し通すのって難しいのに」

土御門「どうせ、入ってから俺らのこと思い出して言い訳が思いつかなかったんだろう。ま、結果はあの通りだがにゃ~」

浜面「それに、男なら持ち上げられて気を悪くする奴なんざひねくれ物だけだろ」

アルゴ「ま、キー坊も歳相応の中坊ってことサ。カッカカカ」www

上条「はぁ、どうなる事やら」

土御門「ま、少しの間折り合いが悪くなるだけで元通りになるさ」

アルゴ「ここの奴らは仲いいからナ。意外にキー坊のギルドとも仲良く出来るんじゃいカ?」

浜面「おー。クラインの所以外にも仲の良いギルドはtたかのり!!」ビチィン!!


彼が話してる所に中途半端に重い物体が飛んで来る。それは


一方通行「う…ァ…」


コイツだ


上条「…なんで一方通行が飛んで来るんだよ?」

一方通行「…あれ見ろォ」


827: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:49:06.93 ID:V+EKTrpn0


御坂「ちょっと番外個体ぉ!!なに一方通行投げ飛ばしてんのよ!!キリト伸びちゃったじゃない!!」

キリト「」チーン

アスナ「き、キリト君!?」

番外個体「ミサカじゃないよ、この子だよ!!」

佐天「いや、ワーストさんが一方通行さんを殴って私のおっぱいに来たから反射的に…」

番外個体「って言うか、そこの茶髪はなにあの人殴ってるのさ!あれミサカのだよ!!」

アスナ「いや、だからアクセラレータさんがいきなり胸に飛び込んできたからつい…」

番外個体「ふざけんじゃねえ!!なにミサカの一方通行殴ってんだコラァ!!」

アスナ「…っ!!大体、原因はあなたがあの人をボコボコに殴ってたからでしょ!!」

番外個体「逆切れかコラァ!!いいぜ、その喧嘩買ったぁ!!」

アスナ「はぁ!?大体あなた達せいでキリト君伸びちゃ…あれ、キリト君!?」

番外個体「オラァ!!」ゴン!!

アスナ「っつ!!…何顔殴るのよ!!」ベシ!!

佐天「いいぞいいぞ!やれー」

初春「どっちが勝つか掛けますか?」

滝壺「じゃあ私はあすな」

御坂「ちょ…ちょっと!」


828: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:50:31.74 ID:V+EKTrpn0

一方通行「な?」

上条「…はぁ、止めてくる」

浜面「がんばれー大将」

一方通行「任せたァ…」

土御門「相も変わらず、うちの女性陣は頼もしいぜい」

アルゴ「本当、オマエ等は喧しいナ…女だから姦しいカ?」

一方通行「つーかよォ。番外個体に絡んでる女大丈夫かァ?」

アルゴ「アーたんは普段おとなしいけど、やるときはやる女だゼ。ま、ここに来てから本当いろんな顔するようになったナ」

浜面「それはそうかもな…あ、大将殴られた」

一方通行「つーか黒いの。そこに居ンだろ出てこいや」


急に壁に向かってしゃべる一方通行。しかし


「…なんでわかるんだよ」


壁越しに隠れてたキリトが出てくる。
中で起きてる乱闘の隙をついて出て来たらしい

829: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:53:11.06 ID:V+EKTrpn0


一方通行「…これでも戦闘系以外のスキルは割と高いンだよ、黒いの。ってか、何なンだこのブッサイクなテラス。俺が今度治すわ」

浜面「お、ありがてえ」

キリト「へえー、なのにレベル低いのってなんか面白いな…ってか、俺名前キリトな」

土御門「っつか、キリト。どうするんだ?」

キリト「え?」

浜面「いや、ギルドだよ…なんだっけ『月夜の黒猫団』だっけ?」


一方通行(うわーネーミング中二くせェし、黒猫とか縁起わりィー…)


キリト「…そうだよ」

浜面「こっちに所属してる訳じゃないけど、お前攻略組じゃん。…あちらさんには悪いけどあまりレベル高くないんだろ?」

キリト「…まあな」

土御門「少し前線から下がるのか?それとも育成するのか?」

キリト「…後者かな?ぶっちゃけ勢いがあるのはいいけど危ういし…それにその中の女の子が結構何て言うか…」

土御門「怯えてるか?」

キリト「そうそう、それ!」

アルゴ「そりゃ大多数の女プレイヤー何て戦闘する方が少ないからナ。ぶっちゃけここの女どもが凶暴なdエジソン!!」ビターン!!


キコエテルワヨアルゴ!!
オラ!ヨソミスンナチャパツ!!
イケイケー!!


浜面「…椅子飛んできたよ」

キリト「あっははははは・・・・」

830: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:54:54.84 ID:V+EKTrpn0

土御門「ま、まあ。その子は少し優しくしてやった方がいいかもな。時には一緒に寝てやるのもいいことだぜい」

キリト「…一緒に寝るねえ」

土御門「おっと、いっしょに寝るって言ってもベット運動は無しだぜい」ニヤニヤ

キリト「ねえよ…ぶっちゃけ妹位の年齢だし少し似てるからんな感情湧かねえよ」

浜面「そっか、キリトって妹いたんだっけ」

一方通行「気ィーつけろよ。そいつ義妹に手を出すの上等の変態シスコン軍曹だからな」

土御門「おいコラ。何人の性癖ばらしてんだ」

アルゴ「はっ、流石ルイに『アニキ』って呼ばせてる変態だナ」

土御門「いや、普段は呼ばれてないからね?」

浜面「いや、でもネーよ…あ、大将今度は回し蹴りされた」

キリト「…うん、決めた。向こうに戻ってもツッチーに直葉にはぜったい会わせない」

土御門「にゃ!?」

一方通行「おーそれがイィ。下手するとツバ引っかけられるぞ」


土御門「そんな殺生にゃ~それ楽しみの1つで攻略してるみたいなもんだぜい。
本当に、ちょっと、ちょっとだけでいいから!!先っちょ、先っちょだけ!!」


浜面・一方通行・アルゴ(((ウワァー…)))


キリト「…」


あまりに衝撃だったのか、それとも酔ってるからか、涙目になってキリトに懇願する土御門。
傍から見たらラブホの前で女の子に懇願する情けない男そのものだった、ぶっちゃけキモイ。
そしてキリトは静かに怒りの炎を溜めてた


キリト「…ツッチー」

土御門「え?」グイ


慈愛に満ちた表情で力強く土御門の胸倉を掴むキリト


キリト「あそこの乱闘の中心に行って…少しは修正されてこいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ブン

土御門「にゃぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁ!!!」


ヘ、ナンデツチミカブモォ!!
ワ、アニキガブットンデキタ!!
ジャマスンナクソグラサン!!
シネヘンタイ!!
ゴホウビアリガトウゴザイマス、アスナサン!!
ウイハルサンッテMダッケ・・・
カオスダ


そのまま背負い投げの要領で、見事乱闘の中心部までぶっ飛んだ土御門はアスナと番外個体に勢いよく殴られてる

831: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:56:52.52 ID:V+EKTrpn0


キリト「ふーっ!ふーっ!」

アルゴ「ナイス背負い投げ」

一方通行「いい感じにホールインワンしたな」

浜面「そういえばキリト、お前のギルドの連中心配してんじゃねーか?もう遅いし?」

キリト「そんなはず…あ、メッセ来てた」

浜面「ほれ見ろ。で、なんだって?」

キリト「…は?『サチが消えた』!?」

アルゴ「おお、一大事」

浜面「早く行けよ!つか、俺も行くわ人探しなら人多い方がいいだろ?」

キリト「いやいいよ、大丈夫だって」

浜面「いや、気にすんなって。それに俺らd」


佐天「うわー!!アニキと上条さんが滝壺さんのおっぱいに突っ込んだ!?」


浜面「…わり、用事が出来た」

キリト「ほどほどにな?」

浜面「無理そうだ」


そう言い残して浜面は恋人の胸をもんだ2人を〆に行った


キリト「あはははは・・・・じゃあ行くわ」

アルゴ「オウ、きーつけてな」

一方通行「オィ!」

キリト「?」

一方通行「…じゃあな」

キリト「…またな。あ、明日25層の転移門前に8時って伝えてな」

一方通行「りょーかィー」


そしてキリトも帰った

832: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:57:53.70 ID:V+EKTrpn0


アルゴ「…わるくないギルドだロ?」

一方通行「…そォだな、番外個体もあんなにはしゃいでるし。…ってか、俺的にはお前がこのギルドと関わりあった方が驚きだったわ」

アルゴ「ま、オレッチは情報屋なんダ。こんなに喧しくて目立つ連中を知らないわけないだロ?」

一方通行「…そォだな」


ドゴオン!!


感傷に浸ってると中からいい音。
どうやら中で上条と土御門を使って、アスナと番外個体によるブレインバスター対決が始まったみたいだ


一方通行「…流石に止めてくるわ」

アルゴ「だナ…オレッチは帰るからナ」

一方通行「おゥ、またな」


そう言って中に戻ると想像を絶する空間が待っていた

833: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 21:58:49.89 ID:V+EKTrpn0

番外個体「いくよー!!3,2,1!!」ドゴシャン!!

浜面「んー姫の勝かな?」

アスナ「よし!!これで一勝一敗!!」

番外個体「ファック!!もう1回!!」


上条・土御門「「」」ボロ


初春「ワーストさん!!頑張ってください3000懸かってるんですから!!」

滝壺「がんばれあすな。わたしの5000も掛かってる」

一方通行「…カオスだァ」


本音がポロリと出る。そうとしか言いようがない状況だ

834: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/14(土) 22:00:12.01 ID:V+EKTrpn0

一方通行(ってか、超電磁砲『オリジナル』はイイのか?ヒーローあンな風に他の女にボコボコにさせて…って)

御坂「ほら!アスナさんはもっと腰に力を入れて!!番外個体は勢いだけだよ!!」

一方通行(何で丹下のおっさンみたいになってんだよォ…だが)


彼からふと笑みがこぼれる。
そもそも彼がギルドに参加してなかったのは、今までのモチベーションを保つためでもあった。
仮に現実に戻れば番外個体や打ち止めを外敵から守る日々、正直気を抜けない生活だ。
ひょっとしたら、後数日後にはログアウトできてるかも?そんな甘っちょろい事も考えたりもした。
だが、半年近くたってもクリアされる雰囲気はない。番外個体が言った通り『限界』だったのかもしれない。
そんな時に上条たちに会い、ギルドに参加する破目になった。
納得できない部分もあるが『大切な者』守るため『大切な者』に早く会う為、少しではあるがこの甘っちょろい空気に染まる事に彼は決めた。

何より


番外個体「よっしゃー!!ミサカの勝ちー!!」

アスナ「うへー…ってか、なんでこんな対決になったんだっけ?」

番外個体「さあ?それよりもさ!ミサカ、あなたの事ちょっと気に入ったから飲もうぜ!!」

アスナ「はいはい、わかりましたよ」フフ

番外個体「あなたもさー!!そんな所に突っ立ってないでこっちに来て飲もうぜ!!ギャッハ!☆」


コイツの汚い笑い声をもう少し聞きたいなと彼は思いながらテーブルへ向かった。
そして数時間後、心の底から後悔した一方通行がそこにはいた


一方通行(こいつ等の遺伝子は何なンですかァ…)

848: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:11:37.68 ID:0jyuettA0


翌朝・第25層・転移門前


キリト「…」


転移門前で腕を組みながら立ってる俺。
それを語るには昨夜まで戻らないといけない



俺は昨日のメッセージの貰ってからサチを探しに行った。
割と簡単に見つかり、それから『月夜の黒猫団』が現在拠点にしてる宿へ向かった。
そこにはみんないてサチを軽く怒ってから暖かく迎え入れた。
そして俺はカミジョウやミコト達のギルド『ヒーローズ』の事を素直に話した。
正直、攻められる覚悟で言って、この時俺は俯いてはいたが涙目だったと思う。
だけど俺が考えてたのは裏腹に彼らは明るく迎え入れてくれた


「やっぱ攻略組だったんすか!?」

「そうだよ!だからこそキリトさん強いんだもん!!」

「そこに痺れるぅううううう!!!」

「憧れるぅううううううううう!!!!」

「本当にお前らあのマンガ好きだな…で、キリト。正直に話してくれたのは嬉しいけど…ぶっちゃけた話このままここに居るか?」


一斉に黙り込むみんな。それもそうだ、ぶっちゃけみんなと俺だとレベルの差がありすぎる。
ひょっとしなくても確実に足手まといになるだろう


「仮に…もしよかったら私達がある程度レベル上がるまで…面倒見てもらえないかな?」

「俺からも頼むよ…」


彼らも本当に悩んでるのだろう。
真剣な眼差しで俺の事を見つめてる、流石にこの空気で断るのは俺にはできない


「わかった、しばらくいるよ!」

「本当に!?」


サチが天使の様な笑顔になる。
ああ、明日おれはアスナとミコトにまたドヤされるな…

849: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:13:02.60 ID:0jyuettA0


その晩は部屋で横になって明日の予定を考えてるとドアにノックオンがした。
扉を開けるとそこにはサチがいた、なんでも話がしたいらしい。
話は変わるが月明かりだと本当に妹に外見はそっくりだな…


サチとは『ヒーローズ』の事を中心に話した。
ちなみに彼らはお酒が俺よりも大変弱いため基本的に飲まない。
カミジョウの鈍感具合や、ツッチーの強かな変態力、ハマーの彼女想いなど彼女には大うけだった。
…あまり話の得意な方ではない俺だが話が受けてよかった。
すると女性陣の話になっていくが


「…」


あからさまにテンションが下がってる。
何だろう、何かまずいこと言ったっけ?恐る恐るサチに聞くと


「知らない…早く寝た方がいいよ、キリト君」


ぷいっと背中を向けて俺のベットに寝てしまうサチ。
…俺は何処に寝ればいいんだ?

850: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:14:32.04 ID:0jyuettA0


翌朝、結局椅子で寝た俺は体をほぐしながら部屋を出て食堂に行く、すると団長のケイタが優雅に朝食をとっていた。
軽く挨拶をすると


「お、おおおおっす!!…どうだった昨夜?」

「は?」

「ささささ、サチ行ったんだろ?」

「…何で知ってんだ?」

「聞き耳立ててた」b


ムカついたのでグーパンした。
それから俺はカミジョウ達と用事があるから会ってくると言うと


「わかった!俺らもさ、今日は25層に遊びに行こうと思ってな。あ、だったら夕飯そっちのギルドの人も誘ってみんなで食べようぜ!?」


悪い話ではないので俺は快諾した



「じゃあ、行ってくるわ」

「おう!気を付けてな。…キリト!?」

「ん!?」


「もしー…よかったらさ!!サチの支えになってくれよ!?
あいつ、昨日逃げたのもさ、恐怖心だろうしさ。俺らだと仲良過ぎでそっち方面には…難しいからさ」


「…?わかった」


この時、俺はケイタのこの言葉の意味を理解できてなかった





そして、正解を聞くことも



851: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:15:26.88 ID:0jyuettA0

そして、転移門前に戻るが



キリト「…遅い!!」


待ちぼうけを喰らってた。
ぶっちゃけあいつ等は9割5分2厘で遅刻する確率が高い、あのアスナも最近はあいつら色に染まってる気がする。
…こう考えると、学園都市ってキャラ濃い人しかいないのかな…?

852: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:16:21.10 ID:0jyuettA0


その頃・ギルド『ヒーローズ』のハウス


「…ん?」


柔らかな日差しが顔を照らす。食堂のテーブルに突っ伏して寝てた佐天、周りを見渡すと


「「」」


「があああー・・・・ごおおおおおー・・・・」

「oh…」


何とも言えない言葉しか出ない。
上条と土御門の大の男2人がマングリ返し状態で気絶していて、美琴に至っては酒瓶かかえて女の子が出してはいけない鼾で寝てる。
いつもながら酷い光景だ


「あ、るいこ。目が覚めた?」

「お、嬢ちゃんチーッス!!」

「あ、御2人共、おはようございまーす!」


キッチンで朝食の準備をしている浜面と滝壺。
浜面は時々だが滝壺はよく見るここの家での朝の光景

853: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:17:22.77 ID:0jyuettA0


佐天「いやー毎度清々しい感じの光景ですね!?」

浜面「いや、清々しくはないだろ?」

滝壺「…皮肉でしょ?」

佐天「Yes!!…あれ、初春は?」

滝壺「るいこが潰れた後に部屋に戻って行ったね」

浜面「俺らもそのすぐ後位に部屋に行ったからよ、他は知らねーや」

佐天「ふーん。ってか、相変らず御坂さん寝相酷いっすねー…」

浜面「昨日一方通行がぼやいてたけど、遺伝らしいぜ?」

佐天「マジっすか!?…ってか、お風呂入ってきますよ流石に少し残ってるみたいだし」

滝壺「わかった。こっちも少ししたらご飯出来るから」

854: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:18:57.00 ID:0jyuettA0

それから20分ぐらいして


「ん…あ~…」


慣れたようにマングリ返しの姿勢から起き上がる上条。
もはや彼にとって酒を飲んで布団に寝るのは奇跡に近いのだ


滝壺「あ、かみじょうも起きた」

上条「あーっ…もう朝か?」

滝壺「おはよう。かみじょう」

浜面「よー大将!!昨日はよくも人の彼女の胸揉んでくれたな!!」

上条「あんだって?まだ酒残ってて気持ち悪い」

浜面「早く風呂入って酒抜いて来いバカ!!」

上条「ういー…」


そう言ってのそのそ風呂場へ向かう上条。まるでゾンビの様だ


滝壺「…はまづら口調きつかったね」

浜面「人様の彼女のおっぱい揉んだらそら怒るよ」

滝壺「流石はまづら。…でも昨日のは事故だからもういいよ」

浜面「滝壺がそう言うのなら…」

滝壺「それよりも」

浜面「ん?」

滝壺「お風呂ってさ」


キャアアアアアアアアア!!!!!


上条「どぼろおお!!!??」ズサー

滝壺「さてん入ってたよね」

浜面「た、大将ぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉおぉぉぉ!!!!」


悲鳴と共に風呂場の方から吹っ飛んできた上条。
ここのギルドではよく見る光景だがやはり心が痛む。
しかも勢いがあったらしく


土御門「ぶみゃぁあ!!」ゴデン!!


土御門に突っ込んでしまう。まさに悲劇…いや違う

855: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:21:02.64 ID:0jyuettA0

佐天「ちょっと!!何回い言ったら解るんですか!部屋はいる前にはノック!!当たり前の事じゃないですか!!」

上条「いや…だから…浜面に言われて…」

佐天「人の責にするなんて、本当に最低ですね!!」

上条「不幸だ…」

土御門「カミヤン…今はそれは俺の台詞だ…」

浜面「…今日は優しくしよう」

滝壺「それがいいって」

御坂「ごがぁぁっぁぁっぁあ」

滝壺(この状況でみことはよく起きないね)


それから佐天を宥めたりしてると浜面はふと気づく


浜面「あれ、メッセ来てる…」

滝壺「そうなの?」

上条「本当だ?」

佐天「キリトさんから?」

土御門「なんだ?」


滝壺以外に来てると言う事は『ヒーローズ』の攻略組全員に来てるのだろう。
ちなみにメッセは熟睡してると気が付かない、何ともまあリアルな設定である


上条「…なあ?」

浜面「ん?」

上条「キリト激オコじゃね?」

佐天「どちらかと言えば、激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム。じゃないですか?」

土御門「っぽいなぁ…」

浜面「いや、しみじみしてる場合じゃ無いだろ!!早く行かないと!!」

滝壺「じゃあ、このサンドイッチ持って行って」


慌てて準備をする一向。キリトからは『いつまで待たせるんだこの酔っ払い集団』とメッセージが来ていたのだ。
ここにはいないが、昨夜一方通行に伝えた事を一方通行が言い忘れてたのだ

856: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:22:31.10 ID:0jyuettA0

2分後・リビング


上条「こりゃ御坂は置いてくしかねーな」

御坂「ぐおおおおおおお!!!!がああああああああ!!!」

土御門「しっかし、まあミコッちゃんは鼾が豪快だにゃ~」

佐天「なんかお酒飲むと鼾がひどいみたいですねー…」

滝壺「あ、はまづら帰ってきた」

浜面「…」

上条「どうした?一方通行と番外個体起こしに行ったんだろ?」

浜面「え、ああ、うん。全然起きなかった、よ?」

佐天「何で疑問系なんですか?」

浜面「さ、さーな?」

滝壺「どこで寝てたの?」

浜面「俺らのー…部屋?番外個体もいたぜ?」

土御門「ほほぉ…そらまた面白い」ニヤ

上条「あ、何のことだ?」

浜面「ちなみにアスナもいたぜ」

滝壺「それはカオスだ」

佐天「何がカオスなんですか?」

上条「さあ?」

浜面「と、とにかく俺達だけで行っちまおうぜ!これ以上キリト待たせるのも悪いしな!!」

佐天「は、はあ…」

上条(浜面の奴なに慌ててんだ?)


何やら挙動不審の浜面の進言により一行はキリトの元へ向かった。
上条達が出て行った数分後、リビングに


初春「…おはようございまーす」フワァ

滝壺「おはよう」


初春がやってきた。彼女は昨夜、タイミングを見計らって自分の部屋に戻っていたのだ。
相も変わらず抜け目ない

857: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:24:02.54 ID:0jyuettA0

初春「あれ、佐天さんたちはもう起きたんですか?」

滝壺「きりとから激オコメッセが来て慌てて行った」

初春「ありゃりゃ」

アスナ「おはよー…」


軽く寝癖の着いた頭で目を掻きながらリビングに来たアスナ。
普段なら清楚な部屋着を持っているのだが、機能が昨日なので防具類を外しただけの外着のままだ


初春「おはようございます。珍しいですね、アスナさんが寝坊だなんて」

アスナ「昨日結構遅くまで飲んだからね…割とワーストさんと語ってたし」

滝壺「あすなの部屋で飲んでたの?」


アスナ「ううん、男の子たちの部屋。
昨日浜面さんがアクセラレータさんに部屋案内したらワーストさんも付いてって、流れで私も付いて行ったんだ」


初春「そう言えば、男性の部屋って2段ベットの間にテーブルがあって個室みたいでいいんですよね」

滝壺「うん。はまづら達もよく部屋で飲んでるみたい。はい、ごはん。かざりも」


テーブルに滝壺お手製のサンドイッチが出る。
基本的には浜面達が持って行ったものと同じで、肉と野菜のシンプルな物


初春「いつもありがとうございます~」

アスナ「あれ、美琴さんは?」

滝壺「そこ」

御坂「ごおおおがああああああああああ」



滝壺の指差す先で爆睡してる美琴。流石にもう起こす


アスナ「美琴さ~ん、朝ご飯ですよ~」ペチペチ

御坂「ふが?」

滝壺「おはよう。みこと」

初春「御坂さ~ん、おきましたか?」

御坂「うん…おはよう、あれみんなは?」

滝壺「もう行った」

アスナ「私達もご飯食べて合流しましょ!」

御坂「うん…滝壺さ~ん、お茶ありますか?」

滝壺「あるよ。じゃあ席ついて」


「「「「いただきまーす!!」」」」


858: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:25:32.51 ID:0jyuettA0

御坂「昨日の私、どうでした?」

滝壺「普段より大人しかったよ」

初春「電池切れのパターンですね」

アスナ「どちらかと言えば、私の方がハッスルしてたからね」アハハ


昨日の宴会の様子を話し合う彼女達。
基本的に美琴以外は記憶が残るタイプなのでこうやって昨日の出来事を教える、
それにより美琴の記憶は補間されるので珍プレーで迷惑かけた相手に謝ることが出来るのだ。
と言っても、上条関連になると前ほどでもないが、テンパってしまう彼女なので言う方も物事を選んで話す。
なんともまあ、めんどくさいと言うか、いい仲間や友達に恵まれた彼女である。
ちなみに上条やキリトも記憶に残らない方


初春「昨日のアスナさん、すごかったですからね~」

滝壺「偶に出るバーサーカー状態だね」

御坂「あ、初っ端の方は私も記憶にあるかも」

アスナ「う、うっ。はずかしい…///」

滝壺「だけど、わーすとと仲良く慣れてよかったね」

アスナ「うん、言葉遣いは悪いけどかわいい子だったよ」


御坂「そうなんだ(よかった…)」


心の中でほっとする美琴。
自分自身の分身と言えるクローンが関係ない人物と仲良く成れて、親心みたいな何かが安心する


御坂(最初は一方通行と一緒に現れてどうかと思ったけど、なんとかなるのね)

859: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:26:52.21 ID:0jyuettA0

アスナ「だけどね、聞いてよ!!」

御坂「ん?(なに!?あの子なんかやらかしたの?)」


アスナ「昨日ね、私は2時ぐらいに寝ちゃったんだけど4時ぐらいに目が覚めたの!
そしたらワーストさんがアクセラレータさんの上に乗っかって「アンアン」大声で言ってたの!本当にうるさかったよ!!」


御坂「それは酷いね、私からも言っとくよ」

アスナ「おねがいね!…ってか、あれってなんなの?偶にお父さんやお母さん、お兄ちゃんとその彼女さんもやったりしてるけど?」

御坂「何なんだろうね?私のパパやママも偶に帰ると夜やってたりするけど、マッサージかな?」

アスナ「初春さんしってr…って、何で顔赤いの?」


初春「そ、そ、そりゃ赤くしますよ!!何、朝っぱらから話してるんですか!?///」

アスナ「え、私達なにか変なこと言った?」

御坂「何も言ってないと思うけど?」

初春「…そうだよ、この人達知らなかったんだ」

滝壺「…2人とも」


アスナ・御坂「「はい?」」


滝壺「ご飯食べたら、お風呂に入ってお酒抜いてからまたここに来なさい。大事なお勉強があります」

アスナ「いやっ、でもキリト君たちが…」

御坂「早く合流しないと、いけないし」

滝壺「決定事項です」


アスナ・御坂「「…はい」」


このギルドで滝壺に逆らえる者などいるはずなかった

860: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:28:01.58 ID:0jyuettA0


第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・転移門前


上条「着いた!!」

土御門「いや~全速力は怠いぜい」

佐天「本当ですね~」

浜面「全くだ」


朝なので其々のホームベースからここにやって来る人々の中に現れたうるさい集団。
転移門付近にはその他に連れを待つ人もいる、その中に


キリト「…おそい」ドドドドドドドドド


腕を組み仁王立ちした黒い剣士がいた。
周りにどす黒い怒りのオーラが見えるのは気のせいではないだろう


浜面「やっぱ怒ってる…」

土御門「あれやるしかないぜい」

上条「だな」

佐天「ですね」


そして彼ら4人は地に足を着き、腕を地面に立て腕立伏せの状態になり


「「「「すんませんせしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」」


土下座をして謝る。ぶっちゃけ、こんな街中でやられたら引く


キリト「あ、や、お、お、おう…は、早く戻ってさ飯食おうぜ。俺まだ食ってないしさ」

浜面「お、じゃあ滝壺のサンドイッチあるぜ」

キリト「立ち直んのはえーな、オイ」

861: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:29:58.13 ID:0jyuettA0


彼らは近くのベンチでサンドイッチを食してた


キリト「つまり、アクセラレータが伝えるの忘れたと?」

土御門「そう言う事ダにゃ~」

キリト「ってか、アクセラレータはどうしたんだよ?」

浜面「そ、それはだな…あ、大将と嬢ちゃんちょっと飲み物買ってきてくれないか?」

佐天「いいっすよ~」

上条「茶でいいか?」

浜面「おう!それで!!」


快く頼まれた2人は早足で場を離れると浜面はキリトに小声で話し始める


浜面「キリト…ストレートに聞くけど、SAOの中ってセックスできるの?」ヒソ

キリト「は!?」

土御門「やっぱそれ関連だったかにゃ~」

浜面「で、どうなんだ?」

キリト「いや、知らねーよ。…大体、お前リコいるんだから俺より知ってるはずだろ。そっち方面だったら」

浜面「知ってたら聞かねぇーよ。…ぶっちゃけ、こっちに来てからやってねーし」

土御門「まあ、性欲が湧かない時点でありえないけどにゃー。あんなに可愛い子達に囲まれてて湧かないのはちと寂しいぜい」

キリト「考えるとお前らの所美人ぞろいだもんなー…(よくよく考えたら、昨日サチと寝た時興奮しなかったもんなー)」

浜面「しかも、俺のマイサンは魚肉ソーセージみたいになってるし」


キリト・土御門「「おいやめろ」」


浜面「…わり」

キリト「…ってか、何でそんなこと聞いてきたんだよ?」

浜面「ここに来てないバカ2人がどう見てもヤリ終えた後なんだよ」

キリト「…まさか…アスナかミコトがk」

浜面「姫とお嬢じゃねえよ。…一方通行と番外個体だよ」

キリト(…っほ)

土御門(解りやすいにゃ~)ニヤニヤ

キリト「でも、あいつ等付き合ってないって言ってたじゃん」

浜面「そうなんだけどなー」

土御門「色々な関係があるって事ゼお」

キリト「けっ!流石、非童貞様の言う事は重みが違いますね!!…あ、ルイとか帰ってきた」

862: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:31:10.93 ID:0jyuettA0

キリトの言う通り佐天と上条が帰ってくる。
雰囲気的には後輩に駄目だしされる先輩みたいな感じ、決していつも通りのカミヤン病(笑)は発動してない。
どうも、他の異性に気があると感染しない様だ


上条「…不幸だ」

浜面「何帰ってきて早々ぼやいてんだよ、大将?」

佐天「いや、少しは気を遣ったら鉄拳制裁減りますよってアドバイスしてんですけどね」

上条「上条さん的には細心の注意を払ってますよ、って言ったら。ないわー、って言われました」


浜面・土御門・キリト「「「ないわー」」」


上条「ひどくないか!!?」

キリト「だって、そのままだし…」

佐天「そう言えば、キリトさんのギルドって女の人いるんですよね?」

キリト「ああ、サチか?」

佐天「ほほぅ…」キュピーン


上条・土御門・浜面「「「…」」」

863: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:33:32.21 ID:0jyuettA0

悪戯に目が光る。
この目つきは同い年の女の子が恋愛話を事細かく問い詰めるときの目、狩人(イエーガー)の目だ。
経験的に上条たちは何となくこの後キリトが質問攻めになることが解るが、自分たちも聞きたいのであえてスルーした。
そして、獲物になったキリトは現実での交友関係が少なかったので気づいてない


佐天「その人はどんなタイプの人なんですか?」

キリト「え?…そりゃ何て言うか、なんだろう…」

佐天「じゃあ、このギルドでは誰が1番近いですか?」

キリト「誰が近い?…よくてリコかなぁ?」

浜面「滝壺だぁ!?…大人しいって事か?」

キリト「…そんな所かな?」

佐天「実はサチさんと結構進んだりしたんじゃないですか?」

キリト「進むって…ルイは聞いてないかも知んないけど、すごく妹に似てるんだ。何もないって」ギロリ


話しながらキリトは土御門の方向を睨む。
そりゃ昨日あんなに自分の妹に欲情したのだ、睨んだりもする。しかし、当の土御門はどこ吹く風だった


キリト「(どうなってるんだよ、ツッチーのメンタルは!?)…ぶっちゃけ、昨日部屋で話聞いたぐらいだよ」

佐天「ほほう…部屋ですか?…それはどっちの部屋でしたか?」

キリト「どっちって、俺の部屋だk」ガバッ!!


放してる途中でキリトの前に2人の人影が現れる。浜面と土御門だ、その理由は


土御門「おんにゃのこが自分の部屋に来るとはイイ御身分だなぁ、オイ!」

キリト「は!?」

浜面「その様子だと同じベットで寝たようだな~オイ!?」

キリト「寝てないって!!ぶっちゃけ、椅子で寝たから全身凝っててダルいんよ!!」


必死にキリトに食いつく非童貞2人。
そりゃ、ちょっと前の会話がSEXの内容で、今の話だとヤッてても不思議ではない。
無意識に行動してしまうとは恐ろしい


佐天「…ってか、キリトさんって順調に上条さん化してません?」

上条「は?」

キリト「え?」

確かに、アスナと言い美琴と言い、そしてサチ。簡単に女性にフラグを立てすぎだ


土御門「へー…キリト君はきっとプレイボーイになると思います。きっと」

キリト「あーっ、もう!!いいから行こうぜ!!今日は南部の岬方面だよな!!?」ダッ!!

しんどくなったのか、その場から逃げ出すキリト。これには他の4人も


浜面「あ、コラ!!」

土御門「逃げんな!!」

佐天「そのサチさんの事まだ聞いてませんよ!!」

上条「なんかよく解んないけど、お前のせいで色々不幸になったんだから殴らせろー!!」

キリト「だーっもう…不幸だーーー!!!!」


ある意味、攻略組の平凡な朝の一幕だった

864: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:34:57.34 ID:0jyuettA0


一方…


「うっひょー流石最前線!!賑やかだぜい!!」

「今までで1番大きな街なんだろ!?なんか楽しみだなー!!」

「なんか地元の雰囲気に近いよね!!」


若い集団が25層に足を踏み入れる、『月下の黒猫団』だ。
別に彼らのリアクションが珍しいわけではない、常に最前線で活動している攻略組以外だと大抵こんな反応だ


「どうしたサチ?キリトがいないのがそんなに不満か?」

「違います!!何で、ケイタっていつもそうなの!?」


(((いや、ケイタでなくてもそう思うだろ…)))


「…まあ、この後キリトの知り合いと会うらしいし。それまでゆっくり買い物しようぜ!?」

「…そうする」


少し、テンションの低いサチ。
それでも彼らは感慨深いと思う、それはキリトが来てから多少活発になったことだ。
と言っても、キリト自身がここに来てから変わったこともあるだろう


「あらあなた達、観光?」


彼らに1人の女性が声かけてくる、商売人のプレイヤーだろう。
籠に木の実を入れている大人びた女性だ


「よかったらこの実、食べてみて?」

865: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:37:10.62 ID:0jyuettA0


一方…


「うっひょー流石最前線!!賑やかだぜい!!」

「今までで1番大きな街なんだろ!?なんか楽しみだなー!!」

「なんか地元の雰囲気に近いよね!!」


若い集団が25層に足を踏み入れる、『月下の黒猫団』だ。
別に彼らのリアクションが珍しいわけではない、常に最前線で活動している攻略組以外だと大抵こんな反応だ


「どうしたサチ?キリトがいないのがそんなに不満か?」

「違います!!何で、ケイタっていつもそうなの!?」


(((いや、ケイタでなくてもそう思うだろ…)))


「…まあ、この後キリトの知り合いと会うらしいし。それまでゆっくり買い物しようぜ!?」

「…そうする」


少し、テンションの低いサチ。
それでも彼らは感慨深いと思う、それはキリトが来てから多少活発になったことだ。
と言っても、キリト自身がここに来てから変わったこともあるだろう


「あらあなた達、観光?」


彼らに1人の女性が声かけてくる、商売人のプレイヤーだろう。
籠に木の実を入れている大人びた女性だ


「よかったらこの実、食べてみて?」

866: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:38:35.45 ID:0jyuettA0

そう言って女は赤い実を差し出す。
普通なら毒かと思って気にしないが、ここまで人目が多い場所で堂々と殺すわけない


「あ…いただきます」パク


少し警戒しながらもリーダーのケイタが食す


「ねえ、あそこの瓶とってきてみて?」


そう言って女は直ぐ近くの樽の上にある瓶を指差す。何を言ってるのか解らないが


「…はい」


ケイタは指示通りに行動する。そして


ズゴオオオオンンンン


盛大に扱ける


「「「ケイターーーーー!!!」」」


「何するんですか!?」キッ


サチが女性にランスを向ける。
しかし、いくらキリトが来てから変わったと言われる彼女でも本質は変わらない。現に、足が震えてる


「フフフ、ごめんなさい。この木の実『スキルベリー』を解ってもらうには体験してもらいのが1番かなと思ってね」


悪戯っぽく、そして妖艶に笑う女性。
ケイタ以外の男性は心打たれる。サチもそのアイテムに興味津々になる


「つっ…たたたた」

「大丈夫?君には後でサービスしちゃうから?」


戻ってきたケイタに声を掛ける女性。
しかもほどなくいい角度にボディタッチ、これで落ちない童貞はいない。よって


「おおお、お、お、お、お願いします!!」

「…」

「あなたも、このアイテムを買ったら気になる男の子と距離を縮められるかもよ?」


その言葉に彼女も動く


「じゃあ、お一つ…」

「フフ、毎度。でも、お店にもっと種類あるから来てみたら?」


「「「行きます!!!」」」

867: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/22(日) 00:39:25.81 ID:0jyuettA0


「そうだ!!これ買ってキリトをビックリさせようぜ!?」

「うーん…それもいいかもね」


満場一致のようだ


「じゃあ、お店に案内するね?あ」


何かを思い出したようにサチ達の方向を向く女、その表情は営業スマイルだ。
だが、ここに一方通行や土御門がいたらこう思うだろう「胡散臭すぎる」と。
そして、彼らは1度は親から聞く言葉を忘れてた


「私の名前は、ロザリアって言うから。」


知らない人に付いて行ってはいけませんと

877: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 21:57:14.50 ID:yw1DZMrq0


25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・南部・街端


彼らは南部の町の境目に来ていた。
ちょっとした小川、と言うかドブを挟んで向こうはジャングルになってる。
今まで欧州北部の黒い樹海や森だったのに対し、ヤシやマングローブなどいかにも南国的な感じだ


キリト「ハァ…ハァ…戦闘しなが駆け抜けるとか…きっついはー…」ゼエゼエ

上条「こっちの…セリフだ…馬鹿野郎…」ゼエゼエ

浜面「つーか…あんまり…でなかったな…」ヒーヒー

土御門「レベル上がったわ…」ハーハー

佐天「私も…上がりました…」ハァーハァー


息を切らしてる一同。
転移門から約4キロ近く、走りながら『クザ』『フグ』『クッゴゾ』など1つ目系のモンスターとの戦闘しながらの移動。
幾らデタラメな体力になるSAOの中に居ても疲れる物だ


上条「…ってかさ…1つ目で全身硬いモンスターばっかって事はさ」

キリト「ああ…多分ここのフロアボスはそんな奴なんだろうな…」

土御門「モンスターが『フロアボスのヒント』になるのはありがたいけどにゃ~…」

浜面「ぶっちゃけ、このままだとシンドそう…」

佐天「…まあ、前向きに考えたらここの若干強い雑魚でレベル上げたらいいんじゃないですか?」

土御門「『クザ』がザクに似てるから、ってか?」

佐天「あ、言おうとしたのに」


キリト「はあ…ダジャレ言ってないで行くぞ。ジャングル入ったらモンスターの系統も変わるかもしれないし」

上条「何でもいいけど、剣落ちてねえかな?…そろそろ俺の『ストロングボウ』ヤベぇぞ」

キリト「…何で変えなかったんだよ」


878: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 21:58:50.59 ID:yw1DZMrq0


19層・ヒーローズ・ギルドハウス


こちらでは滝壺先生によるアスナと美琴への保険の授業が行われていた。
お嬢様な2人だが、本格的な性行為を教える前にこのゲームに巻き込まれららしい。
そんな彼女等を見た初春は


初春(なんか、私達の学校の方が教えるの早かったんだなー)


と思ってた。
なお、授業の内容は滝壺と浜面の体験談も含まれており、彼女らの中に軽く浜面への嫌悪感が生まれたのであった。
がんばれ浜面!!


滝壺「で、わかりましたか?」

御坂「はい…///」

アスナ「朝から卑猥な話をしてスミマセンデシタ///」

滝壺「よろしい」

初春「ま、まあ、今は恥ずかしいと思うかもしれませんけど。このまま知らないよりかはよかったんじゃないですか?」アセアセ

御坂「う、うん…///」

アスナ「そうかもね…///」


俯きながらも顔を真っ赤にする2人。
確かにこの歳(14と15)で知らないのはかなり恥ずかしい物だ。
そして、その2人を頑張ってフォローする初春(13)と優しい目つきで見守る滝壺(年上)。
何とも微笑ましい空気ではないか


879: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:00:42.29 ID:yw1DZMrq0


滝壺「そういえば」


しかし、何か大切な事を忘れてる


滝壺「何で、保険の授業したんだっけ?」

初春「そういえば?」

御坂「たしか、アスナさんが言いだしっぺだよね?」

アスナ「言いだしっぺって…アクセラレータさんとワーストさんがベットで…///」

滝壺「そっか、2人が朝Hしてるのを寝ぼけ眼で見て。騎乗位をしてるのを疑問に思ったんだよね?」

御坂「そうだったっけか?…なんか自分の無知具合ですっかり忘れちゃったよ…///」


うつむく美琴。しかし、大事な事を忘れてないだろうか?


御坂(…って、番外個体が一方通行とやるって、それって!!?)

滝壺「だけど2人ともどうやってしたんだろうね?」

初春「え!?滝壺さん達って…そのーしてないんですか?」

滝壺「うん。こっち来てから1度も」

アスナ「だって、よく御2人で寝てますよね?///」

滝壺「ただ抱き合って寝るだけ。それでもハラスメントの表示が出る」

初春「へー、勉強になります~」

アスナ「本当ね…///」

御坂「」ガバ!!

初春「み、御坂さん?」


急に立ち上がる美琴。しかし、その顔つきは先ほどの赤面と違い


御坂「あのやろぉ…」


どちらかと言えば一方通行を殺さんと言わんばかりの目つき。そして


御坂「」ヒュン!!


チーターの様な俊敏力でリビングを離れて行った

880: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:03:56.39 ID:yw1DZMrq0



ギルドハウス・2階・男子部屋


一方通行「…ン?」


目を覚ます一方通行。
基本的に彼らの朝は遅い、特にお楽しみ後だったりすると特に遅い。
そんな彼の朝1の行動パターンは、自分の胸の中で寝てる番外個体を起こすことなのだが


一方通行(…アンダァ?)


後ろから視線を感じる。振り返るとそこには


御坂「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」ブン!!


片手剣を持った美琴が剣を振り下そうとしてた。これには彼も


一方通行「ホァァァッァァァッァァァァァァァァァァァァァ!!!!!?」


全速力で避ける、もちろん胸の中に居る番外個体を抱きかかえたまま


一方通行「何だよ、何です、何ですかァァァァァァ!朝ッぱらからァァッァァァ!?
これがこのギルドの起こし方なンですかァ!?オリジナルゥ!!」


御坂「うっさい!死ね!!」


会話が成立しない。
美琴は完全に頭に血が上ってる。
状況を整理する、寝起きに切り殺されそうになり、理由を聞いても会話不可能。
自身の格好はズボンだけの上半身裸で、番外個体に至ってはパン1か裸だろう


一方通行(まさか、妹達の仇か!?)


そう、確かに彼は美琴に命を狙われる理由が無いわけではない。
過去に1万人近くの御坂美琴のクローンを殺してる彼。そのせい彼は彼女に殺されかけた。
尤も、その時は能力全盛期で全くもって殺される心配は無かった。
だが、ここでは彼は何の能力も持たないただのプレイヤー。
それは彼女にも言えるが、彼女の方がレベルは自分よりもはるかに上。
そしてこの世界の特性状、殺しても証拠は残らない。
残ったとしても誰かの証言だけ、早く番外個体に目を覚ましてもらいたいがこんな大騒ぎでもスヤスヤ寝息を立ててる


一方通行(…クッソ、ここで死を受け入れろッてのか?)


絶望に近い感情になる一方通行。
きっと「あの子達の仇!!」と言いながら殺されるのだろう。
そんな風に思ってたが


御坂「私の処女を返せ!!」

一方通行「あ?」


予想の斜め上の回答がきた

881: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:06:07.28 ID:yw1DZMrq0


一方通行「…ッハ?何言ッてンだよ!?」

御坂「うるさい!うるさい!!うるさい!!私のはじめてを奪いやがって!!この白い悪魔が!!」

一方通行「ちょ!?何言ッてンのこの子ォォォォォォォ!??」バッ

番外個体「」ゴロゴロ


もう訳の分からないことを言いながら『フラニティー』を振り回してくる美琴に対し、一方通行は恐怖を覚えるしかなかった。
あまりの勢いに抱えてた番外個体を放してしまう


御坂「!?」ガシ!!

初春「ちょっと、御坂さん!!」グググ

アスナ「何やってんの!?」グググ

滝壺「どうどう」グググ


美琴が切りかかろうとした瞬間、背後から伸びる手。
あまりにも暴走してたのでリビングに居た3人が慌てて来て彼女を止めた。
これで一方通行も安心か?いや


御坂「ふんぬううううぅぅぅぅぅぅ!!!!!」ギギギ

初春「え!?」

滝壺「すごい力」

アスナ「やっぱ…男の子いないと無理かも」


それでも動く美琴。
アスナが言ってるが、美琴が暴走状態の時、力ずくで止めようとすると男2人でやっとである。
つまり、一方通行があぶない


アスナ「アクセラレータさん!窓から逃げて!!」

一方通行「お、おゥ…」


事態が飲めない一方通行はアスナの指示通り窓から逃走準備をするが


御坂「待て!強姦魔!!」バッ

滝壺「ああ」

初春「しまった!?」

アスナ「美琴さん!!」


彼女らを振りほどいて美琴が一方通行に襲い掛かる。これまでか


番外個体「うるさい」ベシ!


御坂「がふぅう!!」ベチーン!

882: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:10:40.04 ID:yw1DZMrq0


寸でのところで番外個体が美琴の足を蹴り掃う。
そのまま美琴は床に突っ伏してしまう


番外個体「…いったい何なのさ朝っぱらから、誰かミサカに説明してよ」ゲシゲシ

御坂「うぎ…うご…」ジタバタ


気怠そうに床に座りながら話す番外個体。
しかもそのまま首筋を片足で踏みつけて美琴の動きまで止めた


初春「おお…」

滝壺「みことを片足で止めた」

アスナ「すごい…ってか、ワーストさん!流石に下着はつけた方がいいよ///」

番外個体「え?」


確かに番外個体は全裸だ。
しかも隠すそぶりを見せないどころか、片足で美琴を踏みつけてるため股を全開にしてる。
ぶっちゃけ色んな物が丸見えだ


番外個体「ああ、ごめんごめん。ミサカ基本寝るとき全裸だからさ♪」ピロリーン


全く恥ずかしがる素振りを見せず、淡々とメニューを操作し服を出す。
それでも彼女の格好はショーパンと見せブラと言うなかなかレベルの高い物だ


一方通行「番外個体ォォォォォォォォォォォ!!!」

番外個体「ええ!?なんだよ、藪から棒に!?」ビクゥ!!

一方通行「俺は今…モォォォォォォォォォ烈に感謝ァしてるぜェェ!!」

番外個体「…マジで朝っぱらから何なの?」

御坂「モガアアアアァァァァアアアアアア!!!」ジタバタ

アスナ「私が知りたいよ…」

883: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:12:39.95 ID:yw1DZMrq0


数分後


番外個体「ハイ、お水…落ち着いた、お姉様?」

御坂「うん…だから手錠取ってくんない?」

番外個体「と、申しておるぞ?」


現在部屋には美琴、一方通行に番外個体の3人がいる。
あの後、3人だけで話すと言う訳でアスナたちにはリビングに戻ってもらってる。
ちなみに手錠は先ほど豪快に暴れた美琴対策で一方通行が番外個体に指示して付けさせたものだが


一方通行「却下だ!!」


との事。まあ、当然と言えば当然だが


御坂「だから何回も謝ったじゃん!!」

番外個体「まあ、あんな事したんだもん。せめて部屋ん中だけは我慢したら?お姉様」

御坂「うぐ…わかったわよ」

番外個体「ってかさ、なんでお姉様はあんな事したの?」

御坂「…」


直球で質問するが美琴は答えない


一方通行「…何となく分かッたンだがよ。オマエこいつがヤッてるのを知ッて頭に血が上ッたンだろ?」

御坂「っつ!?」

番外個体「え、マジで?…ないわー」

一方通行「どォせ、こいつが非処女ッて知ッて自分のバージンがどうだこうだとヒスッタンだろ?そおだろ、オリジナル!?」

御坂「…そうよ、何か文句ある?」

番外個体「だせぇ…」

御坂「あんた等ねぇ…」プルプル


美琴の方が震えてる、そして目には涙も

884: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:13:40.84 ID:yw1DZMrq0


御坂「何でよ、なんで番外個体はこいつの寝れるの!?こいつは1万人以上殺した殺人鬼なのよ!?
しかも自分の初めてがその殺人鬼とか、あんた頭おかしいんじゃないの!?ねえ、わかる!?
ただでさえ自分とDNAレベルで同じクローンが、そのクローンを殺した殺人鬼と寝たとか。頭狂ううわよ!!」


番外個体「いやでも、寝たのミサカだし…」

一方通行「…」ポリポリ

御坂「ふざけないでよ!!自分のクローンがそんな殺人鬼と寝たとか、しかも初めてとか!!…少しは私の気持ちを、心を、考えてよ!!」


少女の悲痛な叫び、思考が安定してないのか滅茶苦茶な内容になってるが言いたい事は解る。
しかしそれは


番外個体「うん、無理」


届かない

885: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:15:31.56 ID:yw1DZMrq0

御坂「なんでよ!?」

番外個体「だってミサカ、お姉様じゃないしお姉様の考えることなんか解るはず無いじゃん」

御坂「でも…」

番外個体「ねえ、お姉様」

御坂「ふぇ!?」

番外個体「お姉様にとって、ミサカは何?人間、クローン、人形?。それとも生物兵器?」

御坂「何って…人間に決まってるじゃないの!!」

番外個体「でしょ?だったら何が問題あるの?」


御坂「…」


番外個体「ミサカはね、ただ純粋にヤリたいからヤッてるだけ。恨みとか、悪意とか関係ない。
寝たいからこの人と腰振ってるだけ、それが何か問題でもあるの?お姉様言ったよね、ミサカは人間だって。
その人間の欲求、性欲に溺れてるだけ。それが何か問題あるの?」


御坂「それは…」


番外個体「それに、この人と関係持ってから結構調子いいしね。なんかミサカネットワークから悪意を拾わなくなったし。
まあ、それはほっといて…で、ミサカが好きでやってるの、お姉様が首を突っ込む理由があんの?ねえ!?」


御坂「うぅ…」

一方通行「…超電磁砲」

御坂「なによ」

一方通行「俺が言えた義理じゃねェが…お前の負けだ」


御坂「…」


886: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:17:04.92 ID:yw1DZMrq0


一方通行「やッとここまで個性が各々出て来たンだ、認めてくれとは言わねェ。ただ、認知してくれ」


願い込む一方通行。更に


一方通行「頼む」


あのプライド高い彼がまさかの土下座である。
それほどまでに彼は変わったのだろう。隣に居た番外個体も慌てて見よう見まねで


番外個体「お願いします!!///」


土下座してる。これには美琴も


御坂「えぇー…」


ドン引きだった。
そりゃいきなり土下座され、身内(?)の仔も顔を真っ赤にさせて土下座する。
結婚前の両親への挨拶か!?


御坂「…解ったわよ。あなた達の関係にはこれ以上突っ込まないわよ」

番外個体「本当!?」キラキラ

御坂「本当よ」

一方通行「…すまねェ」

御坂「いいって。…その代り、付き合ってるからには責任取りなよ?」


一方通行・番外個体「「だから付き合ってないよ?」」


御坂「…」ハァー


頭を抱える美琴。
そして彼女はこれ以上彼らの関係を考えないよう、思考を停止した


御坂「…もういい。あとは滝壺さん達に散々追及されてきなさい」

一方通行「…すまねえ」

番外個体「ありがとう、お姉様」

御坂「いいって」


礼を言うと2人はリビングへ向かっていった。
2人の背中を見た美琴は、2人の背中が何故か大きく、そして信頼し合ってる感じが解った。
漫画などで彼女・彼氏が出来ると雰囲気が変わるとよく描いてある。
恥ずかしながら今日その意味を知ったが、ああいう感じなのだなと。
そして美琴は思った


御坂(やば、手錠解いてもらうの忘れてた)

887: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:18:56.41 ID:yw1DZMrq0


25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・南部


その頃、上条たちはジャングルを抜け端の方の岬の先端部付近に来てた。
ジャングルは予想通りかなりの確率で『クザ』などが出現したが、割となんとかなった。
にしても、ここの層のモンスターは、ガンダムシリーズのジオン系モビルスーツの外見に近い物ばかりだ。
茅場はよほどのジオニストなんだろうか?もしそうなら彼には青いヤクト・ドーガで不意打ちでvガンダムにやられるのがお似合いだろう。
そう5人が思ってる中、思わぬハプニングが起こる


佐天「よっと!」ヒョイ


軽い声で自身の『ウィング・ランサー』を持ち上げる佐天、その先には『クザ』が一体。虫の息のHPだ


「フ…フッゴ…」

佐天「…ニ!」


彼女は余裕の笑みを浮かべると持ち手の部分をさらに後ろにする、梃の原理の様に『クザ』は更に持ち上げられる。
佐天はそのまま柄をくるっと回転させる、そしてそれに答える様に『クザ』も逆さまになる。
そうこれはランス系のスキル


佐天「てやあああああああああああああああああ!!!!」ブン!!


「bdbふうf」ドボロシャ!!


『ランス・パール・ドライバー』彼女のレベルになれば繰り出すのは容易いが、それでもダメージ量の多い派手なスキル。
『クザ』も悲鳴の様な声を上げながら光の結晶となって消える。
残ったのは彼女の目の前に表示される経験値などの情報欄だけだ


浜面「いやー。嬢ちゃんの攻撃はいつ見ても派手だね~」

キリト「あそこまで綺麗に振ると見てるこっちも気分がいいよ」

佐天「本当ですか!!?」

キリト「ああ!」

浜面「俺達のお墨付きだぜ!!」

佐天「やったあ!!あ、御坂さん達に今晩キリトさんのギルドも皆さんと夕食を一緒にするって連絡しますね?」

キリト「頼むわ」

土御門「それに引き替えこっちは」


上条「」ズーン


キリト「まあ…その…な?」

888: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:20:52.53 ID:yw1DZMrq0


彼が凹んでいる理由。
それは彼の愛刀、両手剣『ストロング・ボウ』がポッキリ折れてしまったのだ。
もう本当にポッキリ、見てた面々も「「「「あ」」」」と言ってしまったぐらいだ


浜面「しゃーない、寿命だったんだって」

佐天「むしろ、よくここまで持ちましたよね」

土御門「それに、もう1本あるんだろ?」

上条「あれは練習や素材用だよ、ここだと役に立たねえよ!!」

キリト「ま、まあここだといい鍛冶屋とかも来てそうだし。帰ったら行こうぜ?な」

上条「不幸だ…」


まだ凹んでる。やはり、メイン武装が無いと心もとないんだろう


キリト「…はあー、仕方ない」ス


ため息をつきながらメニューを操作するキリト。
そこで彼はあるアイテムを実体化させる


キリト「ほれ」

上条「をっと…グローブ?」

キリト「『ドラゴン・ナックル』…まだ俺は『体術』がそんなに高くないけど、カミジョウなら行けるんじゃないか?」

上条「どれどれ?」


キリトから貰ったグローブを装備する。
やはり彼の言った通り、上条は装備することが可能だった


上条「いけたぜキリト!!」

キリト「それなら剣が無くても、今日一杯なら何とかなるだろ?…やるよ」

上条「マジで?」

キリト「いいよ…俺は後でもっと強いグローブ手に入れるからよ。…勘違いすんなよな」


浜面「やだイケメン」

土御門「やだツンデレ」

佐天「やだ内心喜んでそう」

上条「やだ惚れちゃいそう」

キリト「…っく。ほら、サッサと行くぞ!!///」ダッ!!


上条・佐天・土御門・浜面「「「「まってー、イケメンキリトさ~ん!!」」」」


キリト「くっそー!!何で俺はこいつ等には弄られるんだよ~!!」



889: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:22:40.87 ID:yw1DZMrq0


岬先端部・遺跡


彼らはとうとう岬の先端部までやってきた。
ここには半壊した遺跡の様な物がある、長い年月がたったとても古い物だ。
大理石で出来てたのだろうか、柱などは黒く変色し所々苔や蔦で覆われている。
そして遺跡中心部には何かを象った石像がある神殿がある


浜面「あのままふざけて走っちまったけど、モンスター1匹も出なかったな」

キリト「そう考えると妙だな、『クザ』の1匹や2匹出てもおかしくないのに…」

土御門「まあ、ラッキーだったって考えた方が気楽だぜい…って、カミヤン達は?」


佐天と上条の姿が見えないので周りを見渡すと、2人は壊れた石の彫刻のの前でしゃがんでた


浜面「大将~!!嬢ちゃ~ん!!何してんだ~?」

上条「佐天が何か見つけたんだってさ~!!」

キリト「…なんだ?」


疑問に思った3人は近づいてみる。
彫刻は結構激しく崩れていて何だったのか判別不能だ、おそらくゲームとは関係ないだろう


土御門「どれ、どんなのが出たんだ?」


土御門の問いに対し、彼女は見帰りながら手渡す


佐天「こんなのです」


彼女が手渡したのは結晶だった


上条「なんだこれ?」

キリト「…結晶?だけど見たことない形だ」


そう、今までには無かった形。
『転移結晶』等の様な綺麗な長方形ではなく、方や半球面で方や積み木のようにガチャガチャしてる


浜面「話に聞く『回廊結晶』とかの類じゃね?」

キリト「いや、あれはβの時に1回見たけど『転移結晶』とかを1,2周り大きくしただけだった…」

土御門「じゃあ、なんなんだぜよ?」

キリト「んー…」ピ


キリトが情報欄を表示させるが、そこには

『鍵結晶1/5』

これしか書いてなかった


キリト「…全くわからん」

上条「お前が解らないと俺達もわかんねーよ」

土御門「んー…」

佐天「これ…パズルなんじゃないですか?」

浜面「パズル?」

890: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:23:58.03 ID:yw1DZMrq0


佐天「はい、前にやったゲームで全部集めて組んで完成させる、みたいなアイテムがあったんですよ。
ほら、この結晶の名前も『鍵結晶(キー・クリスタル)』だし」


キリト「確かに…『1/5』って書いてあるし、可能性としては高いな」

浜面「なら探さねーか?この遺跡の広さで5人なら30分もかかんねーだろ?」

土御門「そうだな、じゃ、全員で探索開始だにゃ~」

891: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:26:32.40 ID:yw1DZMrq0


20分後


キリト「…思ったより早く見つかったな」


結晶は最初の結晶と同じように周囲の瓦礫の近くに3つ、1つは中央の神殿?の様な所にある石像に飾ってあった


浜面「あれ取るとき、石像がいきなり襲ってくんじゃないかと思ってビビったよ!」

上条「そー言えば、ゲームで石や結晶を取ったらモンスターが襲ってくる、って結構お決まりだよな?」

佐天「あと、宝箱に扮した奴とか?」

土御門「定番だにゃ~」

キリト「後、他になんかあったっけ?ってか、これってルイが言った通りに…パズルか?」


5つの『鍵結晶』を見たキリトが呟く。
近場の石材の上に並べたが全てが違う形をしており、またそれを合わせると綺麗な球体になるのは何となく分かる。ただ


キリト「どうやればいいんだよ…」

土御門「立体パズルとは…ちと難しいぜい」

上条「浜面はこれできそうか?」

浜面「おいおい、大将やキリトが出来なくて何で俺が出来んだよ?」ドヤァ

キリト「ドヤ顔する場面じゃないだろ…」

佐天「んー…」


結晶をじーっと見つめる佐天


佐天「ちょっといいですか?」


そう言って彼女は結晶を取っていじりだす


佐天「んーとねー…これはこうして…」カチャカチャ

上条「大丈夫なのか?」

キリト「さあ、まあ今日攻略しなくてもいいんだし」

土御門「やらせるだけやらせてみるにゃ~」

浜面「まあ、できないと思うけどなHAHAHAHA!!」

佐天「出来た!!」


キリト・上条・土御門・浜面「「「「はえーよ!!」」」」


佐天「ふふーん…こう見えて私、頭はけっこー柔かいんですよ」トントン


そこには綺麗にまとまり、バレーボールぐらいの大きさになった『鍵結晶』を掲げる佐天の姿があった。
正しい使い方のドヤ顔しながら右人差し指で頭を叩く佐天、文句の言いようがなく決まる。
しかし、ある者が疑問を口にした


キリト「…それって、テストで普段点低い教科で高得点取った時の言草だよな」

佐天「そこまではっきり言いますか!?」


台無しだ

892: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:28:05.71 ID:yw1DZMrq0


キリト「さてと…」


彼らは先ほど完成した『鍵結晶』をもって遺跡内の神殿に来た。
神殿と言っても円形の溝などがある石床に石柱で支えられた屋根がある程度の物、古代ローマ帝国風の神殿。
そして中央部にある石像


浜面「…亀か?」


彼が発するようにそれは亀が手足などを引っ込めたみたいな感じ、後は梅干しの種の様な感じだ


上条「で、本当にここにあるのかよ?『鍵結晶』の台座」

土御門「近場だとここしか怪しい場所ないぜい…ま、説明文にあんなことが書いてあったからにゃ~」


『鍵結晶』は完成させると情報欄にこのような文章が浮かんだ


【これを台座に収めよ さすれば新たな道が開けん】


何ともまあテンプレな文だが


キリト「どのみちやる事ないんだ、やってみるしかないだろ?」


そう言って彼は石像の目の前に在る台座へ寄る。
いかにもと言う感じで窪みのある台座


キリト「一応、武器は構えとけよ?」

土御門「はいにゃ~」

佐天「お約束があるかも知れませんからね」

上条「はーい先生!武器がありませ~ん!!」

浜面「お前素手だろ!?」


キリト「…行くぞ」

893: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/09/28(土) 22:30:01.82 ID:yw1DZMrq0

気構えるとキリトは台座に『鍵結晶』をセットする。
ぴったりと台座に合う『鍵結晶』安堵の表情を浮かべるキリトだが状況は直ぐに一変する。
突如台座が床に沈むと神殿の周りりから水が噴き出す、それはまるで水の壁だ


佐天「なに!?」

土御門「『お約束』だろ」チャキ

上条「解りやすいにも程があるな」ポキポキ

浜面「全くだ!」キン

キリト「気をつけろ!多分強敵だぞ!!」


台座の所からジャンプで戻ってくるキリト、彼も片手剣を構えてる。
そして異変は直ぐに起きる。
大量に噴き出す水の轟音に交じって聞こえてくるひび割れの音、それは石像からだった。
石像全体に走るひび割れ。次の瞬間、それは砕ける


「グルウウアアアアアアア!!!!」


虫の脱皮の様に中から出てくるモンスター。
亀の甲羅の様な赤い体に6本の黒い足、正面に飛び出た頭部『リバイサ・ヘッド』


キリト「…フィールドボスかよ」

佐天「どうします?…行ったん引きますか?」

キリト「…聞きたいけど、お前ら『転移結晶』持ってる?」

佐天「持ってきてないです…」

上条「金欠により品切れ中…」

浜面「忘れた」

土御門「まさかフィールドボスに会うと思わないじゃん」


キリト「だよなー…
(どうする?…多分あの水壁は超えられるがコイツに背中を見せることになる…だが、HPはかなり少ない。多分この5人なら何とか倒せる)」


キリト「…戦おう!HPも少ないし行ける!!」

佐天「そう来なくっちゃ!!」

上条「『体術』でどこまでいけるか試してみるか!!」

浜面「とっとと虫退治して、飯にしよーぜ!!」

土御門「仕事は早く終わらすに限る!!」

キリト「行くぞ!!」


「「「「おおおおお!!!!」」」」


かくして過去最少人数での『リバイサ・ヘッド』へのフィールドボス戦が始まった


908: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 18:54:15.38 ID:lJwu0Ns30


19層・ヒーローズ・ギルドハウス前


番外個体「ウォラアア!!」


重く振り下される『バスター・ソード』現在彼女等はギルドハウスの前で模擬戦での訓練を行っていた。
番外個体の相手は同じ片手剣の美琴


御坂「ふん!!」ギン!!


重く振り下したはずの『バスター・ソード』を軽く自身の『フラニティー』で受け止める美琴。さらに


御坂「…っせい!!」ブン!!

番外個体「ああっ!?」


『フラニティー』の先端にある返しで『バスター・ソード』を引っかけそのまま宙にあげてしまう。
ある意味、美琴の得意スキルの1つ『武器払い』、『フラニティー』にある特殊スキルで相手の武器を取り払うことが出来る物。
しかし力加減と腕の細かい動きが必要で相当なレベルが必要


御坂「…よっと、とととと」


宙に舞った『バスター・ソード』をよろけながらも、もう片方の腕に取る美琴。
そしてそれを番外個体の前に突きだす


御坂「どう?」

番外個体「まいった」


圧勝である

909: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 18:55:50.44 ID:lJwu0Ns30


番外個体「つーかさ、お姉様どんだけよ。組手まで本気とか?」

御坂「いやアンタに言われたくないから!なに浜面さんと同じ手口やってんのよ?」

番外個体「ギャッハ☆!どう、ミサカの唾はきは!?」

御坂「汚いからやめなさい…ってか、あんたの剣。さっきも交換して使ったけど重すぎでしょ!?」

番外個体「いやそれを言うならお姉様の『フラニティー』だっけ?軽すぎ、ミサカ何も持ってないかと思っちゃったよ」

御坂「だからこんな事が出来るのっよ!!」シュバババ


その場で『フラニティー』を器用に振り回す美琴。
キリトでもここまで器用に動かせない


番外個体「雑技団かよ!?」

御坂「…よく言われる」ズーン

番外個体「ドンマイ♪」


キン!!


アスナ「ほら!そこですぐ『カウンター』使わない!!」

一方通行「…っく!解ってるっつゥーの!!」


一方、こちらはレイピア組の組手。
一方通行の『カウンター』主軸のバトルスタイルを矯正するため、レイピアの達人アスナから直々に教わっている。
美人に教わるとか羨ましいなコンチキショウ

910: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 18:56:19.23 ID:lJwu0Ns30


アスナ「全く…ってか、基本的な運動神経がだめね」


一方通行「だーかーらァ!!現実では杖ついて生活してンだよ!!」


番外個体「もやしだからでしょ?」


一方通行「ウォイ!!」


御坂「…っぶ」


初春「みなさ~んお茶持ってきましたよ~」


滝壺「少し休もう」

911: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 18:58:43.70 ID:lJwu0Ns30


ティータイム


滝壺「でも意外だね、SAOにそんな機能があるなんて」

アスナ「普通気づかないわよ」


お茶会の普通の会話だが中身は朝の事を引きずってる。
それはSAOの中でセックスできるということだ、と言ってもヤルには隠しコマンドが必要だ


番外個体「この人が見つけたの、開始1週間はずーっと引きこもってたからね」

一方通行「うるせェ!!」

アスナ(そっか…この人も)


彼女はふと考えた、自分も最初第1層の町宿に閉じこもってた。
この人も不安で閉じこもってたのかと


御坂「にしても、茅場も何でこんな機能付けたんだろう?」

一方通行「…これやる前に資料を片っ端から集めたンだけどよ。何でもナーヴギアを使って風俗系の事業をやる計画があるらしいンだとよ」

初春「えー…H系なんですかぁー…」

アスナ「なんかちょっと幻滅かも…」

一方通行「つっても、ビデオデッキやインターネット。エロ系で進んだ技術なンざ山ほどあるンだ、今更驚きやしねェーよ」

滝壺「そういえば、はまづらが買ってきた本に、風俗産業は世界最古の企業体である。って書いてあったような…」

御坂「なんか…さすが浜面さん、って感じの本ですね」

初春「ってか、よく読む気になりましたね。その…恥ずかしくなかったんですか?///」

滝壺「後の経験の為に」キリ

初春「ふえ~流石です~///」

番外個体「お、だったらミサカにも何か教えてよ!!」

滝壺「わかった。うんとね~」

御坂「ストーップ!!」

初春「なに昼間っからディープな話題になってんですか!?///」

アスナ「流石に興味あるけど、今はダメーッ!!///」

滝壺「…仕方ない、やめるか」

番外個体「またまた~。アーたんも興味あるんでしょ~?ぎゃっは☆」

アスナ「興味あるけど!興味あるけども!!///」

912: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:00:45.12 ID:lJwu0Ns30

番外個体「そうだよね~アーたんあの黒いのに興味あるんでしょ?キリトだっけ?」

アスナ「ふぇ!?///」

番外個体「ってか、今聞いてその技術を基にキリトを逆レイプしtyもが」


昼間っからお盛んな番外個体の口を塞ぐ手。一方通行だ


一方通行「…超電磁砲」

御坂「分かってる」ガシ

番外個体「!?」


一方通行の合図と共に番外個体の腰のあたりに抱き付く美琴。
そして、次の瞬間


御坂「せい…っやあああああああああ!!!」

番外個体「ブルッゴ!!」グシャ!


そのままドラゴン・スープレックス。
綺麗に決まり番外個体は見事なマングリ返しの状態になり気絶した


一方通行「ナイス」パン

御坂「そっちも」パン

アスナ「ナイス、じゃなくて!大丈夫なんですか、ワーストさん!?」

一方通行「大丈夫だァ。いつも下ネタが度が過ぎるとオレがやってたしな。そのことを超電磁砲に伝えただけだ」

御坂「まさかこんな早くにやるとは思ってなかったわ」

初春「なに清々しい顔してるんですか!?ワーストさん一応女の子ですよ!!」


一方通行・御坂「「大丈夫だ、問題ない」」キリリ


滝壺(どこのイーノックだろう…)

番外個体「」

アルゴ「また昼間っから派手にやってんなお前ラ…」

913: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:03:38.19 ID:lJwu0Ns30


ここで客人、情報屋のアルゴだ。
彼女はかなりの確率でここに訪れる、それは彼女の情報で『アイングラッド新聞』を書いてるからだ。
と言っても、基本的に午後は初春や滝壺も出かけて取材にいくのだが


一方通行「アァ?鼠、お前、ここによく来るのか?」

アルゴ「おう!オレッチ的にはモヤシがこいつ等の知り合いって事がびっくりしたけどナ」


ちなみに、一方通行もアルゴの知り合い。
と言うより、お得意様の1人だ。
お互いに『鼠』や『モヤシ』、番外個体は『ワンちゃん』と呼ばれてる


御坂(モヤシって言われて怒らないんだ…)

アルゴ「で、今日の収穫分」ス


何時もの通りアルゴが明日の朝刊分のネタを渡す。いつもの光景


一方通行「へェー…オマエも紙に纏めるのかァ…」

アルゴ「まあナ。この方が情報を整理しやすいからナ。…そう言えば、モヤシ!お前『スキルベリー』持ってるんだよナ?」

一方通行「あ?」


『スキルベリー』昨日、一方通行が使ったアイテム。
特定のスキルを一定の時間発動できる代物。
しかし、キリトがうわさで聞いたことあるぐらいのレアアイテム


アルゴ「いやな、ここ来る前に25層に行ったんだけどナ。『スキルベリー』使った詐欺みたいなものがあってナ」

アスナ「詐欺?…」

御坂「それって第2層であった『強化詐欺』みたいな?」


アルゴ「どちらかと言えば90年代ぐらいまであった『キャッチ・セールス』だナ。
カモを路上で捕まえて喫茶店や事務所に連れ込むやり方。ま、25層なんかやりやすそうな土地だもんナ」


一方通行「どうせ、アイツが関わってるンだろ?」

アルゴ「シラネーヨ!!…ってか、そっち方面はお前の方が詳しいだロ!?」

一方通行「…だな」

御坂「ねえ、アイツって誰?」


一方通行・アルゴ「「…」」


黙り込む2人。
しかし、この表情は解りやすい。
特にアルゴ


アスナ「ねえ、アルゴ」

アルゴ「…そいつと直接会ったことあるのはモヤシとワンちゃんだけ、オレッチは知らないヨ」

一方通行「…」

「Pohでしょ?」


914: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:05:18.05 ID:lJwu0Ns30

唐突に会話に入ってくる声。
番外個体が目を覚ましたようだ


滝壺「あ、わーすと。大丈夫?」

番外個体「いってて…何とかね?」

御坂「…ねえ、番外個体。今何て言った?」

番外個体「誰って…その前に、お姉様ようshふぐ!?」

御坂「誰って聞いたのよ!!サッサと言え!!」


突然、番外個体の胸倉を掴む美琴。
しかし、その目つきは今朝の比ではない


番外個体「っちょ!?お姉様?」

アスナ「…ねえ、アクセラレータさん。誰と知り合いなの?」


一方、アスナも一方通行に問いかける。
しかしこちらは美琴の様に怒りを爆発させるわけでなく、静かにねっとり聞く


一方通行「アァ?…仮に知ってたとして、話す…!?」スン!!

アスナ「言いなさい」


会話の途中で一方通行の顔面の横にアスナのレイピアが目にも止まらない速さで来る。
『リニアー』を繰り出したアスナの目は只々冷静だ。
が、対する一方通行も表情を変えない


初春「ちょ、ちょっと御2人共!!?」

滝壺「気持ちはわかるけど、落ち着いて」

アスナ「これが落ち着けって言えるんですか!?」

御坂「やっとあの糞野郎どもの情報よ!今まで散々聞いても出なかったあの屑野郎の!!」

番外個体「ちょ…お姉様、苦し…ぃ」

アルゴ「お、オイオイ…」

915: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:06:43.68 ID:lJwu0Ns30


とてもではないが収まる気配はない。
かつて第5層で襲われた彼等、その時佐天に至っては殺されかけてる。
仮にここに佐天がいたら、2人を半殺しにしてでも情報を引き出してたかもしれない


一方通行「…仮に、その情報を引き出してどうすンだ」

御坂「…決まってんじゃない!とっ捕まえて第1層の牢獄へぶち込んでやるわよ!!」

アスナ「手足引きちぎって佐天さんに土下座させるわよ!!」


滝壺・初春「「…」」


番外個体「…」


この時、アルゴは改めて彼女等の気持ちを知る。
割と感情を激高させやすい美琴に対し、そうでもないアスナがあんな表情。
まるで親の仇を目の前にした、怒りと憎悪で満ち溢れた表情。
そしてこの動きを口では宥めてるが決して止めようとしない初春。
あのときの襲撃はよほど彼女らにショックを与えたのか


アルゴ(だが、なんでリコはこいつ等みたいに激高してないんだ?)

一方通行「…ハァ…教えるも何も、オレからは基本的に連絡できねェよ。向こうが接触してくるだけ、フレンド登録もしてない」


諦めたのかため息交じりで話す一方通行


一方通行「で、聞きてェンだけどよォ…そいつらが生かす価値もねェ糞野郎だったら殺すのか?」

御坂「は!?」

アスナ「何言ってんですか!?謝らせるか、牢獄にぶち込めばいいじゃないですか!?」

初春「それに殺すとか、いくらなんでも極論すぎますよ!!」


至極全うな意見だが


一方通行「…やっぱりな…そんな半端な答えじゃオマエラには無理だよ」


916: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:08:08.06 ID:lJwu0Ns30


25層・遺跡


戦闘開始から1時間半。バトルは順調にHPをそぎ落とし、キリト達が優勢のままだ


キリト(…おっそろしい程にな)


5人でのフィールドボス討伐。
最初は苦戦するかと思われた、だが結果はご覧の通りだ。
尤も、これは『リバイサ・ヘッド』が頑丈な皮膚意外なんの特徴もなく、
攻撃のパターンも突進するだけの読みやすい攻撃のみ、と言うところもあるだろう


佐天(ってか、ここまで単純だと薄気味悪いですよ…)

浜面(ま、何にしても楽でいいけどさ)


そんなこんなでほぼラスト


上条「っは…っは!」


肩で息をし後方で回復してる上条、素手の『体術』だけでよく持ってる。
回復もこの戦闘では初めてだ


土御門「カミヤン!」


そんな彼を気を使ってか土御門が寄ってくる


土御門「大丈夫か?」

上条「余裕だ!まだ24層のフィールドボスの方が強かったよ」

土御門「なら結構…お、どうせならこれ使ってみないか?」

上条「?」

917: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:10:17.85 ID:lJwu0Ns30


佐天「はああああああああ!!」ズパァン!!


彼女のスキル『ランス・サイクロン』の最後の1撃が華麗に決まる


「グギャアアアアアアアアアアアア!!!」


佐天「ヨッシ!!」

浜面「ナイス嬢ちゃん!!キリト!!」

キリト「なんだ!?」

浜面「俺の後にお前が行くワン、ツーで締めねえか!?」

キリト「…わかった!!タイミングは任せるぞ!!?」


そうは言っても彼の頭の中ではこのモンスターに対する疑問の方が多いが、まあ何とかなるだろう。
ちなみに、キリトは意外な事だが浜面とはスイッチをあまり組まない、それどころか土御門と佐天も少ない。
曰く『独自色が強すぎる』と言うことだ。
でも、組めないこともないので何とかなるそうな。
曰く『レベルと経験の賜物』だそうだ。
話を戻そう、現在浜面は刀を地面すれすれに構え陸上のクラウチングのような姿勢、カタナ系単発スキル『昇竜刀勢』。
つまり浜面は『リバイサ・ヘッド』を突き上げようとしているのだろう


キリト(バーチカルぐらいで片付くかな?…)


自身何のスキルを繰り出すか、考えてると


ボゴン!!


キリト「ファッ!?」


いきなりの衝撃音。
考え事していて浜面のカウントを聞きのがしたのかと思って彼の方を見るが


浜面「」ポカーン


見事なアホ面で固まってる。
では佐天か


佐天「」ホヘー


こちらも違う。
ならあの『リバイサ・ヘッド』の居るのは?
あまりにも早く動きすぎて見えない、だんだんと声が聞こえてきた


上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


918: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:11:42.96 ID:lJwu0Ns30


時は少し戻り


上条「これって…」

土御門「『スキルベリー』だぜい。一方通行が最初これを出したときに1つパクったにゃ~」


土御門が出したのは『スキルベリー』これは赤色の『加速』の物。
一定時間1000倍のスピードで行動できる


土御門「カミヤンがこれを使ってLA取ればいいんじゃないかにゃ~」

上条「はあ?でもこれって慣れないと10秒無駄にするだけだろ?」

土御門「いや、俺の考えだとカミヤンの『体術』のスキル『ラッシュ』なら10秒全うできるはずだ」

上条「…お前の目測ってなんか胡散臭いんだけど」

土御門「たまには信じてみるにゃ~」

上条「はぁ…」ヒョイパク


胡散臭さを感じながらも上条は『スキルベリー』を口にする、その瞬間『ラッシュ』を発動させた。
『ラッシュ』、体術系スキルの1つで10秒間に特定の動きをすることで連続した攻撃を撃つことが出来る物。
言うなれば『加速』の『スキルベリー』とはかなり相性のいい物だ、知ってか知らずが土御門の賭けは正しかったようだ


上条「…っく!!」ヒューン!!


今までに体感したことないようなスピードと圧力が上条を襲う。
美琴と番外個体は操作できず壁などに激突してしまった、だが今回は的がある『リバイサ・ヘッド』だ。
彼は減速することなく突っ込む


上条「ぅうううううおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


雄叫びを上げながら『リバイサ・ヘッド』に『ラッシュ・パンチ』を繰り出す。
そして間を開けなく頭突きの『ヘッドショック』また『ラッシュ・パンチ』
『ヘッドショック』『ラッシュ・パンチ』『ヘッドショック』時折『ドロップ・ヒール』を繰り出す。
3つとも威力は低いのだが、連続で出す攻撃でじわじわと『リバイサ・ヘッド』のHPを減らす


919: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:12:22.94 ID:lJwu0Ns30

キリト「は!?あれカミジョウかよ!?」


浜面「なんか、訳分かんねえスピードで攻撃してんですけど!?」

佐天「あれって、一方通行さんの『スキルベリー』の」

土御門「正解!正確には『加速』の実だぜい」


後ろからドヤ顔の土御門が来る



キリト「アクセラレータのって…パクったのか!?」

土御門「うんにゃ、ちょいと拝借しただけだぜい」

キリト「…物は言い様ってこの事だな。で、アイツのやってるのって」

土御門「多分お前の考えで当たってると思うが、『加速(アクセル)』と『体術』のコラボだぜい」

キリト「なるほどな…『ラッシュ』か」

土御門「ま、俺の考えが当たっただけだ」

920: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:16:28.80 ID:lJwu0Ns30


その頃上条当麻は凄まじい速さの中に居た


上条(動きは解る…だけど)


さっきから感じてる異物感


上条(だけど…もうすぐ!)


だが、彼は『ラッシュ』を緩めない。一瞬『リバイサ・ヘッド』のHP欄を見る、ぶれて詳しくは解らないがあと1撃だろう


上条「(これで…終わりだ!)ぅうおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


最後に右手で渾身のパンチ。現実でもそうだが彼はやはり右手で止めを刺すのが似合う


「ぐるおおおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」


最後の叫びが響き上条当麻の目の前に『YOU WIN』の文字が浮かび上がった

921: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:17:27.58 ID:lJwu0Ns30




土御門「ナイス!カミヤン!」

上条「…あぁ」

佐天「初めて『加速』のスキルベリー使ったんですよね?すごいじゃないですか!?」

浜面「そうだよ!あの一方通行がむずいって言ってたんだからよ!!」

上条「…うん」

キリト「?…どうしたカミジョウ?ってか、ドロップ何だった?」

上条「これ…」


彼がメニューを操作すると戦利品が実体化する。
ずっしりした外観に重そうな金属の塊、デザインは直線的な物である。
『バスター・ブレード』言うなれば番外個体の使ってる『バスター・ソード』の両手剣版だ。
スキルは『バスター・ソード』とそう変わらない、つまり


キリト「なんだこの重さ!?」

浜面「ぬ…おぉおおおお!!」プルプル

佐天「ちょっと、倒れないでくださいよ!?」

土御門「か、カミヤン!?そのー…使えるのか?」

上条「問題ないと思う…ってか問題なのは…っぷ」


我慢できなかった上条がついに


上条「おぼろぶしゃあああああああああああああああああ!!」


吐き出してしまった。
『加速』のスキルベリーを無理やり使ったツケだ、その時の様子をのちに彼はこう語る


「学園都市の超音速輸送機に乗っててそれが急にアクロバティックしたみたいな…」


と言っても、現状では説明できないので現場は阿鼻叫喚だったそうな。
しかし、彼らは忘れてる。










後ろにある『リバイサ・ヘッド』の巨体が何故かHP0なのに消えてない事を

922: 1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA 2013/10/06(日) 19:18:45.94 ID:lJwu0Ns30

第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン


「ねえ、あれって?」

「ヒースクリフ。だよな!?」


町中の商店の客と店主の会話。
店主は黒人の大男、エギル。
客はエギルのお得意の1人鍛冶屋見習いの少女、リズヘットだ。
2人が疑問に思うのはヒースクリフのネームバーと連れだ。
連れてる数人は攻略組だと割と名の知れてる者達。
そして彼らの特徴は腕に巻かれた血の様に赤い赤十字の腕章。
その彼らは胸を張り威風堂々と『フィッシャーマンズ・ホライズン』の道を風を切って歩いてる。
その中の男が話しかける


「団長、これからいよいよ『血盟騎士団』の初陣ですね!!」

「あとレイピアがいれば完璧なんだけどなー…」

ヒース「ッフ…そうだな」


流すように聞き流すヒースクリフ。
しかし腹の内にもう1つ


ヒース(今日から…私も、本格的に動くか…)


上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 美琴「その2!」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401067246/)