294: ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs 2013/07/13(土) 01:15:40.60 ID:XofIAWJd0
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「つまり、そのまま逃走して来たって事か?」
「ああ、そういう事や。あの程度ならシメて話聞いても良かったけどな」
「やめろ、相手は科学の学園都市の認可部隊だ。
そんだけ目立った上に本格的に敵に回すな」
「ほな、いっぺん引き揚げるわ。
これ以上いても夜間外出自体が厳しいしなぁ」
「分かった、急ぎにしちゃあ十分収穫だ、有り難うな」
葉加瀬の研究室で、千雨が携帯電話を切る。
「禁書目録の見立てもギリシャの古典術式ですか」
その側で、夕映が捻った親指と人差し指で顎を掴む。
「じゃあ、やっぱりそういう魔法使いが関わってるって事だよね」
夏美が言う。
「くくっ」
そして、続けていたパソコンの操作に没頭していた千雨が、喉から笑い声を漏らした。
「長谷川?」
夏美が声を掛ける。
「相変わらず科学の学園都市の情報統制は厳しい。
こんだけネットが発達してあんだけ大っぴらに色々やっていながら、
外から普通のやり方じゃあろくな事が分からない」
「しかーしっ、その程度の情報制御、我ら電子精霊七部衆の手に掛かれば…」
「こんだけの事件でありながら死傷者ゼロ。
色々情報錯綜してるけど、どうやらこの結果もマジらしい。
上条当麻だけが病院に担ぎ込まれたらしいがな」
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